貴乃花の「相撲道」の精神
2018.01.01
“日馬富士暴行事件”でマスコミも賛否両論です。
ですが、相撲協会(理事会)は貴乃花親方の2階級降格という非常識な愚行をおかしました。

旧体質の“既成権力”「相撲協会」側と、本来の相撲道に戻そうと“孤軍奮闘”する「貴乃花親方」側にわかれて、報道やコメントが展開されているなかでの決定です。

しかし、今回の事件は、経緯をみれば「本質」は明らかです。

本質の第一は、仮に暴行を受けた「貴ノ岩」に事件の遠因のひとつがあったとしても、法律に触れる「暴行傷害事件」であることは明白です。

さらに突っ込んでいえば、相撲協会側は隠していますが、原因は明らかに「白鵬」にあって、たぶんに暴行教唆の“主犯”です。

しかし、白鵬を主犯だと認めてしまうと、八角理事長の辞任はまぬがれえないので、警察の捜査中にもかかわらず、早々に相撲協会(理事会)は、“実行犯”の日馬富士を横綱退職にもっていき、幕引きを図ろうとしました。

要は、八角理事長の責任逃れで、“トガケのしっぽきり”にほかならず、そのかわりに退職金2億円を日馬富士に渡るようはからったわけです。

次に、本質の第二は、どうみても相撲協会(理事会)の隠蔽体質の問題です。

角界の隠蔽体質は、「理事会」をはじめ、「評議委員会」(議長:池坊保子)も、「危機管理委員会」(委員長・高野利雄)も、「横綱審議委員会」(委員長:北村正任)も同じ穴のムジナで、マスコミを動かして貴乃花親方を悪者に仕立てあげ、“組織保身”をはかったものです。

つまり、彼らの言い分は、「理事会の意向を無視して、なぜ警察に被害届を出したのか」ということです。
「先に理事会にゆだねていれば、人知れずもみ消すことができたのに、貴乃花は理事の一人でありながら、なぜ協力しなかったのか」ということです。

要は、モンゴル人横綱らの「暴行傷害事件」をなかったことにしたいのです。
これは、会社組織にたとえていえば、TOP社員の違法な不祥事を“役員会”がもみ消して隠蔽しようという暴挙にほかなりません。

事実、評議員会の池坊なんたらいうオバちゃんは、質問に答えてそういう趣旨を発言しているようです。

とくにヒドイのは、危機管理委員会の高野なんたらいうオジさんで、元名古屋高検検事長でありながら“傷害暴行事件”というれっきとした犯罪を隠蔽しようとする理事会を擁護し、貴乃花親方を「報告しなかった」といって激怒、非難する所業です。

このオジさん、八角理事長(理事会)から、どれだけ“はなぐすり”をかがされているのか、まるでドラマ「水戸黄門」に出てくる悪代官さながらのふるまいです。

「危機管理委員会」とはいうものの中国共産党の“文化大革命”と同じで、法よりも体制(組織)重視の改悪を推し進めていることにほかなりません。

それはともかく、貴乃花親方は、一見、“ダンマリ”を決め込んでいるように一般的にはとらえられていますが、それは大間違いです。

口を開けば“協会批判”やモンゴル人とはいえ“横綱批判”になりかねないので、「相撲道」をもって黙って対処しているだけです。

世間から批判されても、じっと忍耐して神技「相撲道」を貫きとおしていることのすごさに気づかなければなりません。

品性を欠く“横綱”「白鵬」と同じレベルに立たないようにしつつ、クビを覚悟で八角理事長をはじめとする相撲協会(理事会)の正常化に“独り”いどんでいる状況です。

最近は、それを身近で見て知っている親方衆のなかに賛同者があらわれつつあります。

それが、どれくらい増えるか増えないのか、次の理事選また理事長選挙に注目です。
星の動きからいえば、今後3年以内に各界の“浄化”が図られる可能性が高いといえます。




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