冬季五輪と北朝鮮“攻撃”
2018.01.18
3週間後の2月9日、韓国の平昌で冬季オリンピックが開催されます。

当初、文在寅大統領の共同開催や参加の呼びかけに無回答だった北朝鮮が、先ごろ「参加してもよい」と表明し、条件等をめぐって南北対話が行なわれました。

核ミサイル開発を続ける北朝鮮にとって、各国からの制裁が厳しさを増すなか、「融和イメージ」の演出でもあり、「核ミサイル」開発の時間稼ぎでもあるのは当然ながら、実は「平昌オリンピック」を“人質”にとった「自国防衛」です。

いつものことながら、世界の空気を読めない“ウリ、ウリ”した「ワタシ・ファースト」の半島の民族性によって、それぞれに思惑を秘めたこの時期の手前勝手な「南北対話」なのですが、歴史的にみると、こういった状況こそ、結果的にはだいたい半島とその周辺を危機に巻き込みます。

わかりやすい構図でたとえれば、“暴対法”によって存続があやうくなったキンさん一家が、周囲から孤立気味で財政もきびしいお隣りのブンさん一家に近づいているようなもので、ブンちゃんはホイホイと口車にのってことを進めています。

“内戦”の構図は、ひとつも変わっておらず、もはや“平和の祭典”とは名ばかりの「平昌オリンピック」の政治利用がすすむ半島情勢です。

結果、それでうまくいくはずがありません。

結局のところ、過去には西洋列強の東アジア侵出を食い止めるために、朝鮮の内紛を治めるかたちで日本が「日清・日露」の両戦争を戦わざるをえなかったように、現在の日米同盟も半島情勢に巻き込まれつつあります。

河野外相をふくめ安倍政権は、韓国・北朝鮮と距離をとっていますが、賢い判断です。

いずれ巻き込まれますので、今は国民の安全のために「防衛力」の強化を図るときで、その整備が相応ながら先に整うか、それとも巻き込まれてしまうのが先かといった、「時間勝負」をしている“緊迫”した時期が昨今です。

そういった半島情勢の間隙をぬって、海洋侵出を企てる中国が、あちこちにちょっかいを出していますので、“日露戦争”の引き金となった“日清戦争”のときの“旧ロシア”のように、“漁夫の利”を得ようと虎視眈々と尖閣をはじめ日本近隣を狙っているのが今の中国です。

なので半島情勢もそうですが、重要なのは“旧ロシア”ならぬ現在の中国です。

状況を打開するには北朝鮮問題にカタをつけなければなりません。
中国の海洋侵出一本に的を絞るのが、日米英をはじめとした自由主義国にとって最適なのですが、中国はそうはさせじと、ウラで北朝鮮問題の引き伸ばしを図っている現状です。

ということで、「孫子の兵法」ならぬ“敵”のウラをかくには、「平昌オリンピック」の最中に北朝鮮が“仕掛け”てきますので、その“瞬間”にアメリカが口実をもって北朝鮮を“一瞬”のうちに叩くことです。

マティス米国防長官の“戦略戦術”とトランプの“英断”がそろえば、それが可能です。
平昌オリンピックの開催中こそが、紙一重ながらチャンスです。

もし、そうでなくても緊迫した五輪開催になります。




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