海王星がもたらす「共産主義」
2018.08.04
宝瓶宮占星学サイトでも何度か書いていますので、ご存じのかたも多いと思います。

海王星を社会的に「政治思想」の分野でみたときには、「共産主義」を象わすことになります。
ちなみに、天王星は「自由民主主義」です。

これは「政治思想」のお話なので、個人とは直接の関係はありません。

なぜかといえば、海王星を形而上的に個人の「精神面」からみると、それは「心霊主義」、今でいう「スピリチュアリズム」(神秘主義)を象わすことになるためです。

海王星は、ご存じのように魚宮の「共鳴星」です。

共鳴星というのは、“支配/被支配”や“吉/凶”など、双魚宮時代の「対立二元論」でとらえる西洋占星術でいう“支配星”のことです。

それはともかく、海王星の象意が“確定的”なのは、海王星が発見された1846年9月2日に、海王星が「魚宮」の影響圏に位置していたためです。

その2年後の1948年2月18日に海王星は魚宮に入宮しました。
その3日後の2月21日(太陽:魚宮1度)、マルクスによる『共産党宣言』が出版されます。

さらに同年3月31日には、アメリカのフォックス姉妹による「ポルターガイスト事件」によって、世界的な「心霊ブーム」(スピリチュアル・ブーム)が巻き起こり、19世紀後半から20世紀初期を席巻していきます。

つまり、「共産主義」と「スピリチュアリズム」(神秘主義)は、分野こそ違え、同じ海王星の“幻想”や“非現実”といった象意にもとづいています。

それから163年後の2009年、今から9年前、海王星はホロスコープを1周して、発見時の位置に戻ってきて、同年7月16日には、発見時とまったく同じ魚宮の影響圏の位置を逆行しながら通過していきました。

ちなみに海王星が太陽を1周して発見時の場所に戻ったのは、2011年7月12日のことです。

これら海王星の動きが、現実の社会にどのように働いたのかというと、身近なところでいえば、次のようになります。

7月16日から5日後の2009年7月21日に衆議院が解散し、第45回衆院総選挙に突入しました。

翌月8月30日の投開票の結果、衆議院480議席のうち、なんと64%強にあたる308議席を「民主党」が占めて、歴史的な“迷走”をみせた鳩山政権が誕生します。

共産主義にかぶれた鳩山氏は、当時、「これは(共産主義)革命です」と言い放ちました。

反日マスコミは報じませんが、当然、民主党員の多くが”隠れ共産主義(左翼)”といえる考えや思想の持ち主で、鳩山氏自身が中国の根強いシンパなのは、よく知られたお話です。

さらに同2009年、当時、副首席だった習近平は、小沢民主党幹事長のゴリ押しによって、天皇陛下に謁見すると、「国家主席」への箔をつけることに成功しました。

事実、海王星が正式に魚宮に入宮した2012年、中国共産党の最高職である「中央委員会総書記」兼「中央軍事委員会総書記」に就任します。

彼が「国家主席」に就いたのは、翌2013年3月14日(海王星:魚宮3度、太陽:魚宮23度)のときでした。

これは、彼が国家主席として「マルクス主義」(共産主義)を推進することを意味します。

事実、現在、海王星の上方矩(90度)のディレクションを受けている習近平は、「マルクス主義」(共産党一党独裁政権)の中国による「世界覇権」を目指していて、このことは、その筋ではよく知られているお話です。

例によって、反日左翼的なマスコミは報じませんが、中国が提唱する「AIIB」(アジアインフラ投資銀行)も、「一帯一路」構想も、その“美名”とはうらはらに、中国共産党によるアジア・アフリカ・ヨーロッパへの軍事侵出の拠点を築くための「長期的な戦略」であることは、もはや識者のあいだでは常識です。

ということで、「共産主義」を象わす海王星は、現在、共鳴サイン(宮)の「魚宮」をトランシット中(運行中)ゆえに象意を強めており、結果「共産主義」(幻想)のリバイバルをうながしている真っ最中です。

双子宮生まれ(太陽)の習近平は、上方矩(90度)の海王星によって、対外的に「共産主義幻想」を強めている人生期にあるわけです。

一方、おなじく双子宮生まれ(太陽)ながら、「自由」を象わす対宮の射手宮に月をもつトランプ米大統領は、「アメリカ・ファースト」(強いアメリカ)を掲げて、かつての「東西冷戦」の構図よろしく、米中貿易戦争などによって中国をつぶす作戦を展開しはじめています。

トランプがロシアのプーチン大統領に秋波を送っているのも、二人の相性が良いことはもちろんですが、北朝鮮やロシアを巻き込んで、対中包囲網を形成することをベストの戦略とし考えているためです。

ちなみに、海王星は、現在、魚宮15度を逆行中です。

今年2018年11月に魚宮13度で順行に戻ると、海王星は来年2019年2月に再び魚宮15度を通過していきますが、それ以降になると、今度は逆に、徐々に「共産主義の亡霊」のリバイバルは“欺瞞”がバレはじめていきますので、習近平も次第にその神通力を衰えさせていくことになります。






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