吉本坂46とHKTBINGO!
2018.08.20
時代って“怖い”です。

宝瓶宮占星学サイトにアップした当時は斬新でも、10年もたつと「何あたり前のこと言ってんの?」と陳腐な内容になることがあります。

それって、未来がどうなるかわからない当時からみれば、ちゃんと“リーディング”できてたってことですが、そこに気づくかたは多いとはいえません。

それはともかく、宝瓶宮占星学サイトを立ち上げた当初、過去の“つくられたアイドル”(幻想)から“個性”(キャラ)を重視した「新しいアイドル」の時代が来ると書きました。

すると、ある閲覧者のかたが「アイドルは変わらない」と反論してきたことがあります。

ご判断はみなさまに委ねるとして、60年代~80年代の素性を隠した“アイドル”(偶像)を知っている人と、1989年の宝瓶宮時代のビッグバン以降、AKB48に代表される素の”キャラ”で勝負するアイドルしか知らない人とでは、「アイドル」の概念が異なります。

さらには、2012年に“アイドル”などを象わす海王星が、自らの共鳴サイン(宮)の「魚宮」に入宮したことによって、影響圏を含めれば2009年から「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションがはじまり、「アイドル」の多様化にともなって、その概念をさらに複雑なものにしています。

要は、“新アイドル・ブーム”が起きているわけです。

昨今の個性(キャラ)重視の新しいアイドル・ブームを開いたのは、「会いにいけるアイドル」をコンセプトにしたAKB48であることに間違いはありません。

なかでも、古いアイドルの枠を越えて、体をはったお笑いも辞さない個性(キャラ)が立った代表的なメンバーは、選抜総選挙で2代目女王となった大島優子(天秤宮:卒業)と、3代目女王で3連覇を成し遂げ4度の女王の座に輝いた指原莉乃(蠍宮)です。

ふたりとも、かつてのアイドルらしからぬNGなしのドッキリやぶっちゃけトークに、過去のアイドルを知る芸能人たちからは、「アイドルがここまでやっていいの?」という声が当初、あちこちできかれたものです。

もちろん、それでOKで逆に人気がでたのは宝瓶宮時代の「個性(キャラ)による新しいアイドル」の時代がきているからです。

AKB48がまだ売れていなかったころ、メンバーの素のキャラを見事に引き出した番組が今も続いている「AKBINGO!」で、当初は「AKB1じ59ふん」(2008年開始)でした。

メンバーに対して「ドッキリ」や「罰ゲーム」また「お笑い」の要素を取り入れて、俗にいう「アイドル」を身近に感じさせることに成功しました。

ファン(ヲタク)らは“推しメン”なる言葉を生み出し、人気を高めると、ついには“国民的アイドル”として認知されます。

その後、AKBの公式ライバルとして「乃木坂46」が発足しますが、“お嬢さま”然としたメンバーに最初は鳴かず飛ばずでパッとしませんでした。

しかし、「AKB48のマネをしたら売れるのか」というキャッチフレーズで「NOGIBINGO!」が放送開始されると、メンバーにいきなり「ドッキリ」を仕掛け、「罰ゲーム」や「お笑い」も取り入れて、“お嬢さま”イメージと“素”のメンバーのギャップに個性(キャラ)が立ってきて、一気に人気が出ました。

この成功を受けて、欅坂46がデビューした際には、同時に「KEYABINGO!」が放送開始になったのです。

今年も瀬戸内を拠点としたSTU48がメジャーデビューすると同時に「SETOBINGO!」が放送開始され、“ひらがなけやき”こと「けやき坂46」も同じコンセプトで「ひらがな推し」を放送中です。

ですが、そこにとどまらないのが、48&46グループをプロデュースしてきた秋元康。

いっそのこと、個性(キャラ)の宝庫、お笑いのレジェンド「吉本」からアイドル・グループを立ち上げてしまえと、「吉本坂46」にむけた芸人らによるオーディション番組「吉本坂46が売れるまで」を仕掛けて放送中です。

そうなると、AKBグループの中でもトップの“新アイドル”「指原莉乃」を支配人とするHKT48もだまっていません。

吉本坂46とは”逆パターン”の番組「HKTBINGO!」をはじめ、年末の「お笑い賞レース」の決勝進出をめざして“芸人アイドル”育成のドキュメント番組を放送開始しています。

現在、第5回の放送が終わったところですが、さすがは指原に鍛えられたHKT48の宮脇咲良(魚宮)を筆頭とした個性派メンバーが多いこともあって、かけだしながら素質を垣間見せています。

HKT48で唯一の大阪出身のメンバー松本日向(ひなた:射手宮)が“天才的”な理解不能の超絶ボケをみせるなど、アイドルから「芸人」へのチャレンジを仕掛けているわけです。

これらの方向性は、素の個性(キャラ)で勝負すべき「宝瓶宮時代」の流れからみて間違っていません。





コメント一覧
コメント投稿

名前

URL

メッセージ

- CafeNote -