ウィルタネン彗星が通過
2018.12.01
少し暗いので、見えにくいかもしれません。

だいたい3.5等星くらいの明るさなので、街の明かりが少ない田舎のほうがよいのでしょう。

5.4年で太陽を周回している「ウィルタネン彗星」が、今月12月中頃「双子宮」(おうし座)を通過していきます。

ウィルタネン彗星は、おうし座のなかに位置する12月13日に「近日点」(太陽に最も近い位置)を通過したあと、翌14日~15日にかけて双子宮に入宮し、16日に地球に最接近します。

その位置は、下の図をご覧いただけましたら分かりやすいと存じますが、夜中10時ごろに、ほぼ天頂付近に位置し、プレアデス星団(日本名:すばる)の左下あたり、おうし座のアルファ星「アルデバラン」の方向です。

おうし座自体の位置は、有名なオリオン座のベルトにあたる「三つ星」の右上の方向、延長線上にあります。

1つの星にしか見えない「プレアデス」(すばる)は、ほんとうに目のいいかたであれば、6~7つほどの星が集まっているのが見えるそうです。

もちろん天体望遠鏡などでご覧になられれば、それがわかるでしょう。

ちなみに、夜の星座(コンステレーション:座)の「おうし座」は、占星学(術:ホロスコープ)でいえば、30度の幅をもつ「双子宮」(サイン:宮)を包み込み、約36度ほどの幅を黄道上にもっています。

約40度の幅をもつ「おとめ座」(天秤宮:30度が入る)に次いで、「しし座」(乙女宮:30度が入る)と同じくらいの幅をもった大きめの星座が「おうし座」です。

ちなみに、黄道13星座のなかで、もっとも黄道上の幅が狭いのは、「さそり座」です。
黄道上では10度弱の幅しかなく、次の星座、20度を超える「へびつかい座」とともに、ほぼ「射手宮」の位置にあたります。


下図は、今月2018年12月16日の夜10時に東京から見た南側の夜空です。
※黄色い★マークが「ウィルタネン彗星」の動きです(12月13日~17日のみ記載)。



ほぼMC(南中点)に「ウィルタネン彗星」が位置しています。
「天頂」は、地上に垂直な頭上(真上)なので、かなり首を上に向けた位置になります。

ちなみに、福岡など九州の場合は、東京との経度差が10度弱ほどありますので、そのぶん夜10時の時点ではMC(南中点)の左側に見えることになります。
もっとも、時間でいえば、10時40分頃にはMC(南中点)付近に位置することになります。

札幌は、経度でいえは、東京とさほぼ変わりませんので、上図がご参考になるでしょう。




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