中国版GPSの「罠」
2018.12.28
中国版の「全地球測位システム」(GPS)の全世界を対象にした運用がはじまりました。

昨日27日、中国政府が発表したものです。

軍事におけるミサイル誘導や戦闘のさいはもちろん、民間に適用したカーナビや、パソコンやスマホなどの位置情報にも欠かせないのがGPSです。

これまでは全世界規模であればアメリカのGPSをもちいてきたのですが、今後は中国版GPS「北斗」が用いられる可能性がでてきました。

それはとりもなおさず中国共産党の監視下にはいることを意味します。

中国が主導するAIIB(アジアインフラ投資銀行)絡みで強制的に運用をせまられる途上国などが導入することになるかもしれません。

「じゃ、日本はアメリカのGPSを使っているので関係ないね」

そう思われたかた、間違いです。

中国は、1994年から軍事用にGPSの開発に着手し、今日の運用を視野に、中国製のパソコンやタブレットまたスマホなどを全世界に向けて格安で販売してきました。

とくに、最近話題のファーウェイ製品は、中国共産党が直接の傘下にあることから要注意で、ファーウェイ製のパソコンやタブレットやスマホでなくても、ファーウェイ製のマイクロチップが組み込まれている中国製家電なども要注意です。

中国は「全人民」の個人情報や顔認証システムをすでに運用しており、誰がいつどこにいて何を購入したのかなどまで、把握できるようになっています。

中国版GPSの運用開始は、全世界規模で類似のことが可能になることを意味します。

つまり、電源を入れている以上、個々人の位置などが特定され、盗まれていることを意味します。

それだけではなくもし中国が軍事攻撃を意図した場合、日本での電子機器を機能停止にして、中国が攻めてきた情報を伝達させないようにしたり、混乱やパニックを起こさせることも可能になっていきます。

事実、つい先日、ファーウェイと提携を進める「ソフトバンク」の回線が通信できなくなりました。

公式にはエリクソンの「認証」の期限切れだったと発表されましたが、そんなはずはありません。

中国のサイバー部隊が絡んだ可能性が高く、有事の際には実際に起こりえます。

彼らにとってファーウェイと提携を進めるソフトバングに障害が生じたのは“誤算”だったのか、それとも逆に組しやすかったのが、いずれにしても有事のさいの“実験”は成功だったといえます。

中国版GPS「北斗」の運用開始は、中国製造2025による「世界覇権」を現実に一歩近づけました。

要は、その輪に組み込まれないように、いっそうの注意が必要になったことを意味します。







コメント一覧
希望 - 2018年12月30日 05:53
おはようございます。はじめまして。
ここのブログを見て去年今年の世界の情勢(特に安倍総理のモリカケ騒動など)
来年以降の安倍総理やトランプ大統領の行方や景気などが気になります。来年も
頑張ってください。
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