アイドルグループの“未来”
2019.07.13
「星のディレクション」から申し上げますと、“アイドルのリバイバルブーム”は、今年2019年前半をもってピークを超えました。

“アイドル”と一口に言っても、新旧2パターンがあります。

ここでは70年代~80年代のつくられた「アイドル」(偶像)ではなく、2005年末に産声をあげた“会いにいけるアイドル”ことAKB48にはじまる昨今の比較的に素の「キャラ」(個性)で勝負する「アイドル・グループ」です。

ですが、「国民的アイドル」への成功をもたらしたトランシットの海王星の「魚宮」入宮は、皮肉にも、AKB48の公式ライバル「乃木坂46」をはじめとした、その後の“つくられたアイドルグループ”への揺り戻しをともないます。

なぜなら、海王星の魚宮入宮は、少なからず「双魚宮時代のリバイバル・ブーム」を招来する星のディレクションでもあったからです。

それは、パワースポットなどをはじめとしたスピリチュアル・ブームもその一つです。

ですが、こういったアイドルやスピリチュアルをはじめとした「双魚宮時代のリバイバル・ブーム」は、今年2019年前半期をピークとして、今後は徐々に本来の宝瓶宮時代のアイドルやスピ(クオリチュアル)へと動いていくことになります。

それを象徴するできごとが、AKBグループ選抜総選挙で3連覇をなしとげた指原莉乃の卒業であり、また2代目総監督の横山由依から3代目への交替です。

さらには、乃木坂48をみても、かつての橋本奈々未や西野七瀬の卒業をふくめてもいいのですが、今月のキャプテン桜井玲香の卒業発表などです。

のみならず、新潟のNGT48をめぐる一連の不祥事や、知る人ぞ知るSKE48の松井珠理奈の“暴君化”などは、AKBグループ衰退の象徴になっています。

素の個性(キャラ)で勝負しメンバーを助けた指原あたりまでは、AKBグループも「宝瓶宮時代の新しいアイドル」としての“運勢”を伴うことが可能でした。

しかし、「双魚宮時代のリバイバルブーム」のピークを過ぎた現在、旧態依然のつくられたアイドルの真似事や、NGT48やSKE48のように、仲間を蹴落とす「民度」(友愛精神)のないメンバーのもとでは、宝瓶宮時代の“運勢”を失い、もはや衰退していくしかありません。 

そんななか、見た目はふつうの女の子たちなのですが、地に足をつけた“個性”(キャラ)や“実力”(地力)をそなえた将来性のありそうなグループを見つけました。

通称“ひらがなけやき”こと「けやき坂46」としてスタートし、今年3月27日に「日向坂46」に改名デビューしたグループです。

デビューシングル「キュン」は、これまで1位だった出身母体の欅坂46がもつ「サイレント マジョリティー」のデビューシングル初週売り上げ26・2万枚を大きく上回る47・6万枚を発売初週で売上げて、歴代1位を更新しています。

それだけではありません。

一見、どこにでもいるふつうの女の子なのですが、生まれ育ってのSNS世代ゆえか、バラエティー能力が高いのです。

また、それぞれに特技(スキル)をもつのも特徴ですが、これらの開花は、初の冠番組「ひらがな推し」や現在の「日向坂で会いましょう」のMCオードリー若林と春日の個性(芸風、スキル)に負うところが大きいようです。

詳細は省きますが、いくぶん奇想天外で常識にとらわれない司会まわしが、メンバーの自由な個性(キャラ)の発揮を導き出しています。

若林と春日をみてメンバーたちも、素の自分を出してもよい、世間一般の常識とズレていてもそのほうが番組ウケするし、MCや視聴者からも面白がられることをつかんだようです。

その真骨頂が発揮されたのが、先週まで3回にわたってオンエアされた「BBQロケ」でした。

ひと言でいえば、“ボケ”役の春日を、メンバーたちが“ボケ”をかまして戸惑わせ、ウラで指示する“ツッコミ”役の若林の指示以上のことを自らやって、若林を面白がらせるものでした。

この逆パターンが、ウーマンラッシュアワーの村本が2代目MCをつとめる「AKBINGO!」です。

メンバーの“技”や“キャラ”がほとんど育っておらず、初代MCの時代の面白さがカゲを潜めたこともそうで、結局、リーディングの参考にならなくなりました。

一方、日向坂46は、メンバーどうしの仲がよく、しぜんと一致団結した行動をとることができるなど、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションのピークが過ぎた今後も、「宝瓶宮時代の新しいアイドル」として伸びしろが期待できそうなグループです。







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