えっ なんていう山の名?
2020.06.08
難読山名のお話です。

※画像がなくてスミマセン、カメラを失くしました。


福岡方面をのぞいて、ほぼ山に囲まれた盆地に実家があり、そこから見える頭一つぬけている4~5つほどの山のうち、なんと3つが「難読山名コンテスト」で入賞しているという日常のお話。

NIFTYが1996年に行なった「日本異様難読山名コンテスト」で、投票によって日本一に選ばれた山、また第3位の山、さらには第12位の山です。

gooが2016年に行なった全国の難読山名調査でも、1位と4位になっています。


まずはかるく肩ならしで、山というより丘陵。

実家の川向かいにあります。

「会所山」。

川をはさんで目の前にあるので、子供の頃から朝に夕に日々目にしてきました。

山頂には、858年に創建され、古代にこの地を治めていた“日佐津媛”(ひさつひめ)を祀る祠(ほこら)「久津媛神社」があります。

もともとは景行天皇とともに祀られていたのですが、明治末期にふもとの「会所神社」に移されました。

たぶん、古墳代わりに埋葬されたもので、景行天皇が熊襲征伐の帰りに寄られたことが『豊後国風土記』に記されています。

丘陵の名前は「会所山」(よそやま)です。



さて、本題の実家から見える難読山名を含めた4つの山をご紹介します。


1、
NIFTYでもgooでも全国1位に選ばれたのは「一尺八寸山」。

標高は、706.7m。山容は平凡です。

名前の由来は、猪を3匹仕留めたところ、その尾の長さが一尺八寸(54.5cm)もあったことから名付けられたといいます。

山名は「一尺八寸山」(みおやま、みおうやま)です。


2、
次は、NIFTYで3位、gooで4位の「月出山岳」。

見る場所で山容はまったく異なります。

実家のある盆地から見ると、頂上が3つ見え、こどもが描く富士山のようです。

実際は4~5つ前後の直列的な連山です。

別名「月嶺山」、標高は708、7m。

盆地の東にあって「月」が昇ると山容が美麗なことからの別名でしょう。

山名は「月出岳山」(かんとうだけ)。

読めるかw。


3、
また、巨大な伐り株のような山容の「万年山」が秀逸でよく見えます。

ふもとに“伐株山”があるのですが、それは標高685.5mと低く、この「万年山」は標高1140.3mです。

特徴的な山のかたちをしており、下万年と上万年にわかれ、珍しい2段メーサといわれる台形状の「卓上台地」(山)が2つ連なっています。

こちらも『豊後国風土記』に登場し、地名の由来にかかわっています。

山名は「万年山」(はねやま)。

NIFTYの難読山名コンテストでは、全国12位でした。


歴史があるから“難読”なのか、あれやこれやと理屈をつけたがる地元の”習性”があったからなのか、はたまた江戸時代に全国一の塾生数をほこった咸宜園をかかえる“天領”(江戸幕府直轄地)が置かれるほど、九州の山奥ながら要衝の地にあるからなのか。

へぇ、そうだったんだぁ、って感じです。


4、
最後は、簡単な山名。

よくカミナリが落ちるので周囲の木が枯れていて見晴らしの良い「五条殿」。

標高は833.6m。

名前の由来は、1512年に五条氏が「五条烏砦」を築いてからだそうです。

山名は、なまって「五条殿」(ごじゅうどん)。

中学、高校を父親の郷里のこの地で過ごしたムツゴロウさん(畑 正憲氏)も、この「五条殿」を見るのが帰省のさいの楽しみだったとか。

でもゴロウさんは福岡市生まれで、北海道に移住しましたけどね。









※いい写真が集まれば後日アップするかも。
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