アトラクションの法則
2023.05.17
[Low of Attruction] ― 魅力の法則、引力の法則 ―


引き寄せようと想うほど引き寄せられない“心”の法則



「引き寄せの法則」に関するパート2となる“実際編”です。

どこか“お花畑スピリチュアリズム”の匂いがしませんか?

発祥をみたら、やはり双魚宮時代末期の「海王星」の象意が関与していました。

当時の「海王星」の代表的な象意は“まだ見ぬ理想”で、マルクスの理想的共産主義や近代スピリチュアリズム(心霊ブーム)と関わります。

ニューソート運動の「引き寄せの法則」も後者にかかわってもたらされています。



≪超能力で引き寄せる?≫

「引き寄せの法則」って、もしかしたら内実を正しく表現していないかもしれません。

「心」や「想い」といった心理面や心霊面などを象意とする「海王星」の形而上世界に通じるメンタルな分野です。

ご参考にされれば豊かな精神生活を送りやすくなります。

ただし、「引き寄せの法則」が心性面や心霊世界を離れて、「心」や「想い」のみで地上の物質世界の現実、お金やモノなどを引き寄せることができるというお話になってまいりますと、「あれ? あれ? あれ? 超能力ですか?」というお話になります。

ここなんですよね、ポイントは。


【One Point】 「引き寄せの法則」は、スピ系の心霊法則なので、現実世界とは位相が180度真逆になっています。

“引き寄せよう”と思うと、逆に引き寄せられない状況が起こりかねません。



≪引き寄せ=魅力、引力、磁力≫

先回「引き寄せの法則と共鳴関係」で述べさせていただきましたように、“引き寄せよう”という想いは、“持たない”といった心因に根付いているケースがあるからです。

その場合、“持たない”という状態を引き寄せることになります。

ここに“逆位相”ゆえに、どこまでホントでどこまで事実と異なるのか、判別しづらいマジカル・スピリチュアルの側面が見え隠れしています。

ホロスコープも時空を超越した「宇宙波動エネルギー」がかかわっていますので、“吉凶解釈”などの“占い”は現実的に逆転することが起こります。

で、「引き寄せの法則」って本当なのということですが、皆さまは「アトラクション」という言葉を聞いて何を連想されますでしょうか?

ディズニーランドや遊園地の遊具や乗り物などを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。


【One Point】 夢を見せたり楽しませてくれるディズニーランドの「アトラクション」に引き寄せられて乗られた方も多いでしょう。

園内の仕掛けやスタッフなどキャストの接客やサービスに引き寄せられるのもアトラクションの一つです。



【ご参考:ニューソート(New Thought:新思考)】

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋

ニューソート運動(New Thought Movement)は、19世紀後半にアメリカ合衆国で始まったキリスト教における潮流のひとつで、一種の異端的宗教・霊性運動である。
理想主義的な神学、楽観的な世界観、個人の幸福・健康・物質的な成功に焦点を当てた宗教的儀式を共有する、緩やかにつながり合う多様な宗教共同体の集まりである。
物質に対する心の力、精神の優位性に重点を置くもので、理論的にも実践的にも宗教的観念論の一種である。
現世利益の追求を戒めるキリスト教プロテスタント系カルヴァン主義への反発を背景に生まれた。






≪Low of Attraction≫

「引き寄せの法則」という言葉を創ったのは、『精神力 - その「思い」があなたの人生をつくる -』(1888年)という本を書いた異端的キリスト教とされるニューソート運動の創設者の一人プレンティス・マルフォード(Prentice Mulford)です。

英語の「Low of Attraction」(ロウ オブ アトラクション)がそれです。

「海王星」が発見された19世紀にポルタ―ガイスト騒動に端を発した近代スピリチュアリズム(心霊ブーム)の最中に発祥した「引き寄せの法則」の原語です。

「Attraction」(アトラクション)は、たしかに“ひきつける”や“誘引”といった意味を持ちますが、根因的には“魅力”や“引力”また“磁力”といったふつうの意味があります。

引き寄せた結果ではなく、引き寄せることができる根因が第一義的に重要なので、「引き寄せの法則」というよりも「魅力の法則」(魅力による引き寄せ)とでも訳せば、より実際的で明確になります。

「あれれ、魅力の法則? それで引き寄せられるのは当然なんですけど…」って感じですね。

「魅力の法則」では、「引き寄せの法則」と訳された場合とニュアンスが異なってきます。


【One Point】 言葉のイメージに敏感で「すごーぃ!」とお感じになられるスピ系の傾向が強い方は、ふつうに「魅力の法則」だとスルーするでしょう。

ですが、「引き寄せの法則」と超訳されると「おおーっ!」とお感じになられるようです。




≪与える想いが「引き寄せる」≫

では、本題です。

心霊世界と現実世界は逆位相なので「心」や「想い」に連なる心霊世界にかかわる「引き寄せの法則」は、地上の現実世界においては「引き寄せ」ではなく真逆に「与えかけの法則」と言い換えられます。

ご自分の無意識の想いと同じものを引き寄せるということなので、豊かな深層の精神意識を持てば「豊かさ」を引き寄ることができ、悲しみの想いを持てば「悲しい」現状を引き寄せると解釈できます。

では、与える想いを持てば「与えられること」を引き寄せやすくなるのではないでしょうか。

事実、与えると、人に喜ばれ「魅力」(Attraction)ある人物にも映りやすいことから、与えてくれたお返しも含めて、何かを恵まれたり与えられることが起こりやすくなります。


【One Point】 宝瓶宮時代は「共鳴関係論」を歴史パラダイムとして発展していく社会です。

水瓶宮や天王星のもう一方の象意「友愛精神」(和、絆、民度)は「与えかけの法則」に一脈通じるものがあります。





≪現実世界のタイムラグ(時間差)≫

もう一つ、心霊世界と現実世界の重要な違いに触れておきます。

「木星」や「海王星」の象意に通じる心理面や心霊世界は、時空を超越して瞬時に変化することが可能です。

ですが、現実世界はそうはまいりません。

“誤魔化すことのできない現実”を象わす「土星」の象意が強い現実世界では、必ず時間のプロセス、つまりステップ・バイ・ステップでの実現プロセスを踏んだ心身の実働が必要条件になっています。

そのため「引き寄せの法則」(与えかけの法則)による現実化が1ステップ、2ステップ、ときに3ステップを経て起こるとしても、瞬時に実現することは通常ありえず、相応にタイムラグが生じることになります。

「星のディレクション」(運勢変化、時代変化)も同様です。

「宇宙波動エネルギー」との共鳴関係によって出来事が生じたり現実化していくには、同じように人知れず相応のタイムラグを伴ない、意識化や認識化さらには目に見えるかたちで現実化が生じてまいります。


【One Point】 運勢的に影響力が大きく、動きが遅い冥王星など「ソーシャル・プラネット」ほどそうなっています。

「引き寄せの法則」つまりは「与えかけの法則」も現実化していく場合には、内容や時とタイミングによって数日から数か月のタイムラグが生じます。









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