随感11 ホロスコープ時計論
2022.02.08
ホロスコープ随感 その11 ホロスコープ時計論
― 愉しいリーディングのお話 ―
◆「簡単なお話がホロスコープは“宇宙時計”です」
占星術また占星学に興味をお持ちのかた、必見のお話です。
いずれも「ホロスコープ」を読めなければ、ご興味があっても楽しみが半減します。
というと、次のような声が聞こえてきそうです。
「興味はあるけど、ホロスコープって難しいいんでしょ。実際、どう読めばいいか分からないし…」
大丈夫、時計は読めるでしょ。
何時何分とか、それと同じです。
≪視認性は重要≫
面白いお話をします。
ホロスコープって実は「宇宙時計」なんです。
昨今は主流となった時刻が数字で直接に表示されるデジタル時計ですが、昔ながらに長短の針で読むアナログ時計も人気です。
時間の進み具合が、視覚的にここからここまで何時間や何分と直感的に把握できることもその一つです。
これって重要なんです。
同様に広い画面のデスクトップパソコンが、最近は人気なんだとか。
スマホは便利なのですが、画面サイズが小さいですよね。
それって一度に視認できる情報量が少ないということです。
なので「思考視野」に制限がかかりやすいこともあって、やっぱり広い画面のデスクトップが見直されているんだとか。
≪星は時計の針と同じ≫
ホロスコープも類似です。
一部だけを見ても、正しいリーディングまた“星読み”(占断)はできません。
アナログ時計も同じです。
秒針だけを見て「今、何秒」と分かっても、何時何分なのか分からなければ意味がありません。
ホロスコープの「星」は、時計のそれぞれの針と同じようなものというのが、ここでいう「ホロスコープ時計論」です。
実際の時計は「時分秒」と3つの針しかありませんが、ホロスコープには「太陽~冥王星」まで10個以上の「星」があります。
そのような違いなどから、少々複雑なのは事実です。
ですが、それぞれの針の位置によって「何時、何分、何秒」と分かるように、星の位置や関係性によって「今はこういう時代」だとか「だから今の状況なのね」とか「そういう運勢なのね」ということがわかります。
≪ホロスコープを読む≫
逆も読めます。
「ホロスコープ」(出生天球図)をみれば、その人が何年、何月、何日、何時頃に生まれたのかが分かります。
動きの早さが異なる星の位置関係から分かるのです。
時計の針と同じ役割をもっています。
違うのは、指し示す内容と、位置の関係性による象意があることです。
実は、そこにホロスコープ・リーディングのコツや秘密があります。
宝瓶宮時代の新しい「基礎理論」から、それが分かるのです。
やみくもに象意解釈による“星読み”をしても、かえって混乱するだけです。
ですが、だれでも時計を読めるように、ホロスコープとベースの「基礎理論」を知って、当てはめながらリーディングすればアバウトながらでも分かりますよ。
≪宇宙時計と天気予報≫
書いている意味は難しくはないですよね。
ホロスコープという時計や針が何を意味するのか、象意やリーディングのベースとなる「基礎理論」(ホロスコープ理論)があるということです。
現代占星術にはありませんが、宝瓶宮時代の新しいアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)には、「基礎理論」があるのです。
時計でいう何時、何分、何秒ということが、「基礎理論」(ホロスコープ理論)によって、たちどころに見えてきます。
なぜなら、ホロスコープの「マスター・キー」ともなっているので、開かない部屋(象意)はありません。
12サイン(宮)、12ハウス(室)、アスペクト、メイン・プラネット(十大惑星)等々、基本的な象意が全部みえてきます。
ただし、ご自分では読めても、ちゃんと相手に伝える難しさが、人によってはあるでしょう。
ホロスコープは、歴史や人生を読む「宇宙時計」です。それぞれの星の位置から、今または将来の「時代状況」や個々人の「運勢の状況」が、天気予報のようにみえてきます。
≪マスターキーとカーナビ≫
ご自分で読んでご納得するのは、基礎理論を知ればむずかしくはありません。
他人にご理解いただけるように、正しく伝えられるかという場合に、語彙力(ボキャブラリー)や表現力またカウンセリング能力などが必要になってきます。
それが課題なだけなので、基本のリーディングはできるのです。
また「基礎理論」(ホロスコープ理論)は、“マスター・キー”と同時に“カーナビ”でもあります。
目的地までの最短の道筋や、進むべき道路の状況や天候などを、星は時事刻々と動いて示唆しているからです。
それも「基礎理論」からリーディングが可能です。
さらには、隠された内面の心理状態や、相性また相性の変化までも、星の動きからリーディングすることが、案外と簡単にできます。
他人に伝える場合の言葉選びに若干の練度が必要ですが、ご自分で愉しむぶんには充分です。
要するに趣味もしくはアマチュアとしてホロスコープを読むぶんには、ホロスコープは「時計」と同じなので、基本三数(数理法則)による「基礎理論」を知ってしまえば、むずかしくはないのです。
また、「基礎理論」をもとにより多くのホロスコープをみて、ご自身の心と頭で、実際的な象意を考えていけば、応用解釈ができるようになります。
さまざまな人間関係で活用できるのです。
随感10 世界観と新宇宙観
2022.01.30
ホロスコープ随感:その10 2,000年前の世界観と新しい宇宙観
― 木星、天王星、海王星の空間域 ―
◆「物理的な宇宙空間は重力や光が満ちみちている」
皆さまは、宇宙をどのようにイメージされておられますでしょうか。
どんな世界でどのような無限空間なのか?
学校教育やその延長にある新聞、雑誌、テレビなどで取り上げられる物理的な宇宙空間をご認識されておられることと存じます。
それも事実ですが、別の視点からお話してみたいと存じます。
≪ホロスコープの宇宙≫
「星」には、秩序があります。
もとい、この表現は誤解されかねませんので言い直します。
「ホロスコープ」には秩序がありますので、ホロスコープでもちいる「星」(太陽系惑星)にも秩序があります。
秩序というのは法則であり、ホロスコープ・リーディングにおける“象意”ともなっています。
正しくは象意の根幹となる「本意」(本当の象意)が、秩序によって形成されています。
ご理解しにくいかと存じますが、重要なポイントです。
無秩序からは何も生まれません。
もし、宇宙や太陽系また地球が無秩序の「系」であれば、大宇宙は約138億年、太陽系は約50億年も維持されることなく、とっくに崩壊しています。
≪エントロピーの増大と秩序≫
最近はあまり耳にしませんが「エントロピー増大の法則」というのがあります。
エントロピーというのは、乱雑さや無秩序な状態また不規則な方向性などの崩壊状態をあらわします。
なのでエントロピー増大の法則というのは、「ものごと(系)は放っておくと乱雑、無秩序、複雑な方向に向かい、自発的に元に戻ることはない」というものです。
それも一理はあるのですが、実際には、地球の生態系や人体の自然治癒力などのように、宇宙この世界には“復元力”があるのも事実です。
そういった“見えない何らかの力”や“秩序維持作用”が、大宇宙や太陽系の根本にないと宇宙この世界は秩序を保って存続できません。
西洋でキリスト教が社会の主流だった「双魚宮時代」(そうぎょきゅう じだい)においては、そのような力を“創造主”こと神と信仰的かつ抽象的また観念的にとらえたでしょう。
それは個々人のご自由なのですが、「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい)は、新しい概念が誕生します。
≪物理世界と精神世界≫
「占星学的な時代区分」から申し上げますと、これまでの約2,160年間(計算値)続いた双魚宮時代は、人類に“まだ見ぬ理想”を夢見させて、社会の秩序や発展をもたらしてきた時代でした。
宗教による“天国理想”などがそうです。
その一方で、双魚宮時代は、とくに近年においては、“勘違い”や“混迷”(混乱)がともなってきたのも事実です。
だれもが耳にしたことがある一例を挙げますと、“まだ見ぬ理想”と“混乱”の両方をもたらしたマルクス・レーニン主義(広い意味で「共産主義」)もそうです。
そこに、一面の事実はふくまれていますが、根本的な“勘違い”を指摘する識者もいます。
いずれにしても、今後の宝瓶宮時代における人類の進化発展は、双魚宮時代の思想宗教を凌駕していくことになります。
私たちが宇宙に抱いている常識をみても“勘違い”は散見できます。学校教育は現代物理教育といえますが、そこで習った宇宙は「物質宇宙」です。
それは事実の一端ですが、個人においては“インナー宇宙”ともいうべき心の中の「精神宇宙」があって、今後、重要になってまいります。
≪物理宇宙の勘違い≫
さて、「精神宇宙」につきましては、機会があれば、今後の「宝瓶宮時代を生きる星講座」などでおいおいご紹介していくことになるでしょう。
ここでは「物理宇宙」にたいする“勘違い”を2点、述べておきます。
【無重力の間違い】
宇宙は無重力状態だというのは、勘違いです。
ご存じのかたもいらっしゃるでしょうが、宇宙空間は、大なり小なり重力(引力)またエネルギーで満ちみちています。
私たちが「宇宙は無重力」と勘違いしているのは、地球を周回する「人工衛星」(宇宙船)の中のお話です。
地球の引力に引っ張られて落ちないように、猛スピードで地球上空を回って遠心力を働かせて、一定の高度を保っているのが人工衛星や宇宙船です。
そのため当然、重力(引力)と遠心力のバランスがとれていますので、そこにおいては無重力状態がつくられています。
【宇宙は暗闇という勘違い】
次は、宇宙空間の光についてです。
夜空を見上げると、星や月を除いて真っ暗闇の宇宙なので、宇宙空間には光がないかのように勘違いしやすいのです。
ですが、真空状態でチリや蒸気がないために、光を反射するものがありません。
宇宙空間には、太陽光をはじめ光に満ちみちているのですが、光は無色透明なので反射する物体がないと見えないだけです。
上述は「物理宇宙」の科学的な事実です。
まだ見ぬ“理想”と反面の“勘違い”(事実誤認)によって双魚宮時代は大なり小なり、「魚宮」またかつての“支配星”の「木星」や19世紀後半以降に“支配星”となった「海王星」の象意にもとづく「対立二元論」によって、運営維持されてきた時代です。
※注 双魚宮時代また魚宮の“支配星”の任を解かれた「木星」は、「対立二元論」の象意たとえば“精神面”と“肉体面”を併せもつといった二面性は消滅また弱体化したようです。
≪星が象わす空間域≫
さて、双魚宮時代の“支配星”「木星」や「海王星」が象わす空間域と、今後の宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」が象わす空間域の違いについてご紹介しておきます。
「木星」は地理的には“海外”、精神的には“学問”(哲学)といった地上レベルの空間域の“遠い世界”の象意をもちます。
地上世界や日常の人間生活を離れることはありません。
そのため、約2,000年以上前に発祥したアストロロジー(通称:古典占星学)は、古代ギリシャ時代の「世界観」(四大元素説)をベースに理論体系化されました。
なぜなら「木星」が当時の「双魚宮」(魚宮)の“支配星”だったからです。
一方、宝瓶宮時代の新しいアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)は、共鳴星「天王星」の象意にもとづいて、宝瓶宮時代の新しい「宇宙観」(数理法則とクオリアル・ワールド)によって理論体系化されています。
新旧アストロロジーは、2,000年前の古い「世界観」をベースとしていたのか、それとも今後の新しい「宇宙観」がベースなのかの違いです。
「天王星」は地上も含めて宇宙を象わします。
一方、「海王星」は逆に、地上世界や宇宙空間といった現実世界を超越した、茫漠とした神秘的かつ妄想(幻想、勘違い)が含まれる形而上世界を象わします。
現代占星術は、この海王星に共鳴します。
宇宙森羅の最小象徴数
2022.01.21
ホロスコープ随感:その9 宇宙森羅の最小象徴数
―新しい「基礎理論」の重要性―
◆「宇宙波動、天地の実体、希望のメッセージ」
先回、ホロスコープには、秘密の“道路標識”があることをお伝えいたしました。
初耳のかたが多いと存じます。
宝瓶宮時代の新しい「基礎理論」によって明かされた事柄なので当然です。
新しい「基礎理論」は、奥義講座でもお伝えしている“マスター・キー”となっています。
≪「根本命題」の答え≫
誤解を承知で、ハッキリと書きます.
占いとなった現代占星術のホロスコープというとき、それはいくぶんミステリアスな様相をふくみます。
現代占星術の発祥自体が、知る人ぞ知る神秘的(オカルトチック)な19世紀の神智学協会なので、それもやむをえません。
当時の神智学協会は、海王星の発見直後の世界的な心霊主義(神秘主義、スピリチュアリズム)がブームとなっている社会風潮のなかにあって、霊媒師マダム・ブラヴァツキーらによって設立された“新興宗教団体”だからです。
その占星術ロッジ(支部)において、現代占星術は過去の理論を捨てて「占い」として誕生しました。
そういったことがありまして、ホロスコープの根本命題「なぜ、空の星から地上のことが分かるのか?」という古くからの疑問に、現代占星術は答えられないでいます。
その理由として以前、「引力」が関係しているという珍説を読んだことがあります。
双魚宮時代らしいお答えで、「ニュートン力学」にもとづいた考え方だからです。
そうではなく、最先端の物理科学「量子力学」(量子論)からご説明したほうが正解に近きます。
「量子力学」(量子論)の現場では、1つの量子が同時に2つの穴を通り抜けたり、2つの量子間に瞬時に時空を超えて作用が働く「量子もつれ」など、「ニュートン力学」では説明がつかない不思議な共鳴現象が確認されています。
≪根本の解釈が異なる≫
「共鳴関係」につきましては、「奥義講座」の「実際編J-占星要素の共鳴関係」で述べています。
要は、「宇宙」とその一員である「人間」(人類)の「波動共鳴」なのです。
そういったことがありまして、次元上昇した宝瓶宮時代の「ホロスコープ解釈」は、「現実的」(実際的)に宇宙この世界の共鳴関係をリーディングしますのて、実学を標榜(ひょうぼう)できるのです。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」といったミステリアスで神秘的(オカルトチック)な占断や解釈とは、根本が異なっています。
見た目、同じ「ホロスコープ」をもちいていますが、根本の解釈の次元が違うのです。
ご参考に、実際的な差異であれば、12サイン(宮)や12ハウス(室)だけでなく、12アスペクトや12プラネットをもちいていることが違います。
なぜ「12」なのかといえば、12数は「宇宙森羅の最小象徴数」になっているからです。
ホロスコープの基礎理論となっている「数理法則」の12数のことです。
現代占星術は5つのメジャーアスペクトと、それぞれのマイナーアスペクトをもちいます。
星は、メインプラネット(十大惑星)がベースで、それぞれに小惑星を個別にもちいるのは、ご存じのかたも多いでしょう。
≪ホロスコープの違い≫
皆さまは、どちらのホロスコープの解釈を選ばれますか。
事実にどこまで即しているのか分からないミステリアスな「ホロスコープ」ですか、それとも事実に即した「ホロスコープ」ですか。
どちらでもいいのです。
好みや相性は人それぞれですし、選択の自由も自己責任で保障されています。
ただ、次元上昇した宝瓶宮時代の「共鳴リーディング」が可能なのは後者です。
もっとも「ホロスコープ」自体は、地上の占星地(出生地など)からみて宇宙太陽系の星の配置を忠実に写しとったという点で同じなので、違いがありません。
占星要素の扱いが若干、異なるとはいえ、外見上は同じで問題は「理論」による解釈かそうでないかの大きな違いです。
一見、同一食材による料理なのですが、味付けが大きく異なっているようなものです。
おいしいかおいしくないかは、個々人の好みや味覚の問題があるので別として、どちらが実際的で生活や人生の役に立つかは、ハッキリしています。
≪新しい「基礎理論」≫
占星術なので、理論がないのは当然と思っていませんか。
それは、わずか170年ほど前の海王星の発見によって、それまでの理論を捨てて「占い」に変容して誕生したのが現代占星術だからです。
なので2,000年以上前の古典占星学にせよ、近代の古典占星術にせよ、ちゃんと理論が「古代ギリシャの世界観」にもとづいてありました。
ただし、近代科学の発展によって疑似科学(迷信)とされ、通用しなくなっていたのです。
現代に通用しなくなった古代ギリシャ時代の「理論」を、19世紀後半に捨てて成立していったのが現代占星術であるために、現実世界にもとづく根っこがないのは仕方ありません。
一方、「宝瓶宮時代の新しい宇宙観」にもとづいて、宇宙の根本の根っこにつながったのが後者の新しいホロスコープ解釈です。
根っこがあるのと、ないのとでは大きな違いが生じます。
植物も、根っこがあればどんどんと生長して、自分自身で花を咲かせることができますが、どんなに美しい切り花でも、根っこがないために、いつかは枯れていくのと同じ道理です。
ここでいう「理論」というのは、宇宙の法則にもとづいた根本の基礎理論「ホロスコープ理論」のことです。
なぜなら、太陽系も、その星を地から見て写しとったホロスコープも、また人間や地球も、同じ宇宙の一員だからです。
具体的には宇宙この世界は「基本三数」によって成り立っており、それが展開された「数理法則」の12数が「宇宙森羅の最小象徴数」になっています。
≪お好きにどうぞ≫
繰り返しますが、どちらのホロスコープ解釈を信用されるなり、好まれてお使いになられようといいんですよ。
個々人の自由です。
ただ、ここで申し上げたいのは、重要なポイントですが、宇宙法則にもとづいた新しい「ホロスコープ解釈」には、当然、宇宙に起因した「波動」や「実体」(現実)や「メッセージ」が込められているという点です。
宇宙この世界をつらぬく根本法則によるホロスコープの解釈また構成やリーディングなので、宇宙波動や、天地の実体、また希望のメッセージとなっているのです。
それが可能という意味です。
それ以上でも、それ以下でもなく、「共鳴関係論」による実際的なホロスコープ・リーディングが可能です。
上述の根本命題から申し上げますと、ホロスコープのご理解は「波動」がベースになります。
次に、天体(惑星)の配置によって地上の個人や人類といった「実体」をリーディングします。
そこに調和的な宇宙の希望の「メッセージ」が秘められているのです。
随感8:秘密の“道路標識”
2022.01.17
ホロスコープ随感 その8 秘密の“道路標識”
― 占星要素の象意は重要だけど ―
◆「“星読み”のホロスコープ知らず、その問題点?」
「星にはどんな象意(意味)があるの?」
そうですね、重要です。
「アスペクトはどうやって読んだらいいの?」
そうですね、いい着眼点です。
でも、最初から「ホロスコープありき」になっていませんか?
≪ホロスコープを知る≫
「星の象意を知りたい」というかたは多いのです。
占星術に興味をもてば、だれでもそう思います。
ですが、星の象意を知ろうと思えば、まずホロスコープを知ることが重要です。
同様に、「アスペクトを読めるようになりたい」と思えば、まずホロスコープの成り立ちを知ることが必要です。
なぜなら、象意を知りたいと思いながらも“占断”や“星読み”がいつまでもできない、難しいというかたが多いのです。
理由はホロスコープを無視しているからです。
言い替えますと、「ホロスコープはあって当然」になっているからです。
必要なのは「ホロスコープ・リーディング」なのです。
小理屈をいえば、“占断”や“星読み”ではなく、“ホロスコープを読むこと”です。
ホロスコープのリーディングが必要なのであって、星やアスペクトはその次、そして最後の結果が占断という順番になっています。
≪占星要素は重要だけど≫
このことに気づいている人は少ないのです。
なぜなら、目の前の12サイン(宮)や12ハウス(室)の解読、またメイン・プラネット(十大惑星)やアスペクトの象意に意識を奪われている占星術師やマニアが多いからです。
そんな解説や指南が市中には多いので、占星術に興味をもたれたばかりのかたをはじめ、初学者もそんな占星要素の象意ばかりを追いかけることになります。
繰り返します。
小理屈にきこえるかもしれませんが“星読み”や“アスペクトを読む”のではなく、「ホロスコープ・リーディング」が重要なので、ホロスコープ全体を読めるようにならないと、いつまでも結果はでにくいのです。
私もかつて占星術に興味をもった当初、一生懸命に勉強したのですが、つまづきました。
12サイン(宮)や星またアスペクトの象意ばかりに意識を奪われて、「木を見て森を見ず」状態になり、ホロスコープ全体が見えていなかったのです。
≪交差点の道路標識≫
当然ですね。
ホロスコープという“森”全体を見ないで、目先の“木々”の種類を気にして、やみくもに進んでいたら“道路標識”が目に入らず迷子になってしまいます。
もとい、書き直しましょう。
正しくは、次のような意味です。
ホロスコープには“道路標識”がちゃんと記されています。
ですが、星やアスペクトといった木々ばかりに注意を向けて、ちゃんとホロスコープという森全体を見ていなかったので、存在自体に気づかないし、見落としてしまっていたのです。
そしたら、迷子になるしかありません。
禅問答ではありません。
事実です。
ですが、だれも指摘しなかっただけです。
ホロスコープ(出生天球図など)には、実は“交差点”があって、目的地にたどり着くには、ホロスコープ内の“行先案内板”を見て進まないと、正しいゴールにたどり着けないのです。
≪基礎理論、ホロスコープ理論≫
なぜ、そのようなことを指摘できるのでしょうか。
宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)の新しい「基礎理論」、すなわち「ホロスコープ理論」があるからです。
それによって、見えないはずの“道路標識”の存在が浮かび上がってきました。
双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)の初期(約2,000年ほど前)に発祥したアストロロジー「古典占星学」には、古いながらも古代ギリシャの世界観にもとづいた「基礎理論」がありました。
ですが、近代以降になると、疑似科学(迷信)とされて通用しなくなったのです。
通用しなくなった古い「基礎理論」を捨てて、19世紀後半に生まれたのが、皆さまご存じの現代占星術です。
なので、結果、道に迷われてしまうのは仕方のないことといえます。
現代に通用しなくなった古代ギリシャの「基礎理論」(疑似科学)なので、捨てて当然です。
ですが、「基礎理論」を捨てた結果は“当たる/当たらない”の神秘的(オカルトチック)な「占い」にならざるをえませんでした。
「アストロロジー」(Astrology:星の学問学、天体学)とは異なる別ものに変容していることをご理解ください。
≪「宝瓶星学」の誕生≫
本来の「アストロロジー」のお話にうつります。
古代ギリシャの古い「基礎理論」を捨てた現代占星術は、“当たるも八卦、当たらぬも八卦”の占いの道を選択しました。
なので、流れ上はホロスコープをもちいるアストロロジーの延長にあるとはいえ、厳密には本来のアストロロジーではなく占いに変容したという意味です。
宝瓶宮時代が正式にはじまった現代、宝瓶宮時代の象意によって宇宙法則にもとづいた新しい「基礎理論」によるアストロロジーが誕生します。
新しい「基礎理論」によってホロスコープは解釈され、リーディングを「実学的」に行なうことができるようになっていくのです。
通称、宝瓶宮時代の新しい占星学「宝瓶宮占星学」と呼べるものですが、本来のアストロロジーゆえに占星学ではなく、「宝瓶星学」(ほうへい ほしがく)と呼称できるものに漸次、なってまいります。
理由のご説明を差し上げます。
約2,000年ほど前に、占星学的な時代区分が白羊宮時代(はくようきゅう じだい)から双魚宮時代に変わりました。
その時期に「古代ギリシャの世界観」にもとづいて、アストロロジー(通称:古典占星学)が発祥しました。
同様に、占星学的な時代区分が双魚宮時代から宝瓶宮時代に変わった現在、「宝瓶宮時代の新しい宇宙観」にもとづいて、新しいアストロロジー「宝瓶星学」(通称:宝瓶宮占星学)が「基礎理論」をベースにはじまっていくことになります。
随感7 基礎理論の謎解き
2022.01.05
ホロスコープ随感 その7 新旧「基礎理論」の謎解き
― 過去の「世界観」と新しい「宇宙観」 ―
◆「リーディング“星読み”マスターへの最短距離」
「ホロスコープ」の象意解釈は、実はむずかしくはありません。
ただし、「宇宙観」にもとづいた新しい「基礎理論」を知ればのお話です。
そうすれば、だれでも簡単に本意(本当の象意)が論理的にご理解できます。
一方、古代ギリシャの「基礎理論」は疑似科学“迷信”とされたため、それができません。
「現代占星術」を学んでみれば分かるように、基礎理論がないし、また古い基礎理論でもむずかしいのです。
そこで、ホロスコープ・マスターへの最短距離を進める新しい「基礎理論」との違いをご紹介いたします。
≪「基礎理論」とは≫
「基礎理論」というのは、ここでは「ホロスコープ理論」のことです。
占星術(学)理論と言い替えてもいいのですが、正確には「アストロロジー理論」になります。
占星術(学)また本来の「アストロロジー」でもちいられるホロスコープの解釈の基礎となる理論についてです。
「えっ、そんなものあるのか」って?
昨今の「現代占星術」にはありません。
19世紀後半に、古い「基礎理論」を捨てて成立したからです。
古代ギリシャにはじまった「古典占星学」には基礎理論があったのです。
ですが、その古い基礎理論を捨てて“当たる/当たらない”の占いとして誕生したのが現代占星術だからです。
理由は、近代科学の発展と、天王星の発見によって理論が破綻していたからです。
≪古代ギリシャの世界観≫
一般にいう「古典占星学」(アストロロジー:Astrology)を生みだした古代ギリシャの「基礎理論」とは、どのようなものだったのでしょうか。
古代ギリシャの世界観だった「四大元素説」をベースとして成立しました。
世界は、たった“四つの元素”から成り立っているというもので、当時は最先端科学とされていたのです。
現代では、ご存じのかたも多いように100以上の元素が確認されています。
今から2,000年以上も前の古代ギリシアの世界観「四大元素説」によって、古いアストロロジーの基礎理論は生まれました。
通用しなくなった基礎理論を捨てた「現代占星術」ですが、古典占星術からの批判もあって、その後、名ばかりながら四大元素説を取り入れました。
それが皆さまもご存じの「火、地、風、水」の4区分です。
科学的には通用しない“迷信”なのですが、占いであればそれでもいいのでしょう。
≪「火、地、風、水」の4区分≫
古代ギリシャの世界観をごく簡単にご説明いたしますと、次のようにいえます。
「火」は、凝固して空気となり「風」を生みます。
「風」は、液化して雨を生み「水」となります。
「水」は、固化して“雨降って地固まる”ではありませんが「土」になります。
「土」は、昇華して「火」になって世界は成り立っているとおおむね考えられていたようです。
いろんな説があるのですが、「プラトンの輪」によるあらましではそういえそうです。
現代人には疑問ですが、どうでもいいのです。
事実ではなく“迷信”の一種ですから。
ところが「現代占星術」は、実情はどうであれ「火、地、風、水」といった4区分を信じて解釈をされるなど、星読みや占断をされているのです。
≪4分類自体は間違っていない≫
ところが、占星要素が4つに分類できること自体は間違っていないのです。
「宝瓶宮時代の宇宙観」による新しい「基礎理論」(基本三数、数理法則)から申し上げますと、基本三数は「3数(4数)」ですし、数理法則は「12数」だからです。
お気づきですか。
ホロスコープを構成する「占星要素」の種類は、サイン(宮)、ハウス(室)、アスペクト(位相、座相)の3種類です。
これに、実体をもったプラネット(天体)を加えて4種類なのです。
さらに、これらの占星要素を個別にみますと12サイン(宮)、12ハウス(室)、12アスペクト、12プラネットというように、正しくは12種類なのです。
ただ4つに分類はできても「火、地、風、水」といった内実はありません。
それは、間違いです。
繰り返しますと、4つに区分すること自体は、あながち間違いとは言えないのです。
ただし、それを「火土風水」と解釈するのは非科学的で、個人(人間)の象意が4種類の「物質」で象わされること自体がおかしいのです。
≪本来の4区分とは≫
では、本当の4区分は、何なのでしょうか。
「基本三数」にもとづいてお答えしましょう。
12サイン(宮)ですと、「意志サイン(宮)」「実体サイン(宮)」「友愛サイン(宮)」「情感サイン(宮)」になります。
順番に火、地、風、水なのですが、友愛は「関係サイン(宮)」と言い替えてもいいし、情感は「情実サイン(宮)」もしくは「霊性サイン(宮)」と言い替えてもかまいません。
これだと、12サイン(宮)が象わす“性質面”の象意がストレートにみえてくるのです。
地上をはじめ宇宙この世界は「基本三数」3(4)数によって貫かれています。
そのため、「ホロスコープ」もまた宇宙太陽系の星の配置を忠実に写しとって、同様に構成されているのです。
このような「基礎理論」を“マスター・キー”として「奥義講座」や「星講座」をお届けしていることをご理解ください。
随感6 逆行についての考察
2022.01.02
◆ホロスコープ随感 その6「逆行についての考察」
「逆行また逆行に関する解釈について」
「水星の逆行」についてトピが立てられることがよくあります。
逆行における数々の象意解釈は、本当でしょうか。
というのも実際には星が逆行することはなく、あくまでもそう見えるだけだからです。
何を言いたいのかというと、逆行時における象意もまた「そう見えるだけ」かもしれません。
≪神経関係を象わす「水星」≫
マニアの間でとりざたされる「逆行」についての考察です。
結論的に、「水星の逆行」についていえば「人によって異なる」といえます。
逆行の影響を受けて惑わされるケースと、逆に受けない人がいます。
それは、「ホロスコープ」(出生天球図)や年齢によっても異なってきます。
すべての星の逆行ではなく、比較的多い「水星の逆行」がよくとりざたされるように、「水星」が象わす“神経的なメンタリティー”が良し悪しに関係なくかかわっているといえます。
「水星」は、脳内シナプスなど神経系統を象わすからです。
「逆行の象意解釈」はともかく、水星の逆行の影響について否定はいたしません。
トピがよく立てられる以上、それは一部とはいえ実際に何らかの影響を感じていたり、そう思っているかたがいるのは事実だからです。
≪個人差が大きい内面性≫
「水星」が象わす“神経系統やメンタリティー”の問題は人それぞれです。
“過敏”といえるほど神経質なかたもいれば、“鈍感”といえるほど無頓着なかたもいらっしゃいます。
さらには、“特定の分野や状況”に異様に敏感で、それ以外の出来事には意識も興味も示さないというケースもあります。
といったように、「水星」が象わすのは個人差が大きい内面性の分野ですので、いちがいに他人からどうこうはいえない側面があるのです。
ここで重要なことは、そういった内容に関して、全員かのように解釈するのも、また全くないかのように否定するのも、事実にそぐわないという広い視野を「友愛精神」によってもつことです。
ちなみに“吉凶”とは関係がありませんのでご理解ください。
吉凶は友愛精神とは真逆で、一つの側面しか見ずに占断している狭い視野の解釈だからです。
視野狭窄(しやきょうさく)は、ご注意が必要です。
≪星は逆行などしない≫
では、根本的に「星の逆行」について考えてみましょう。
太陽系惑星は、ほぼ一定の速さで同じ方向に公転し続けています。
そのため実際には星が逆行することはありません。
ですが、ときに“逆行”(レトログラデーション)しているように地球上から見えるのは事実で、ご存じのように次のような理由からです。
地球も当該惑星も常に一定方向に動いているのですが、太陽からの距離と公転周期(スピード)の違いから、地球が当該惑星を追い越すときに、“逆行”しているようにみえるだけです。
太陽系惑星は、ときに後戻りして逆行しているかのように見えるために途惑う星「惑星」と呼ばれます。
一方、太陽と月は逆行して見えることがありません。
それゆえ太陽は常(恒=つね)に光り輝く「恒星」と呼ばれ、月は地球をまわって守(衛=まも)っているようなので「衛星」と呼ばれます。
惑星ではないわけです。
≪逆行-戸惑った解釈≫
さて、ここからは“独断”です。
星は実際には逆行することはなく、逆行しているように見えるというのは、間違いのない事実です。
であれば、本来の星の象意に逆行パターンはなく、一見、“逆行による象意”かのように戸惑った解釈をしていることになりませんか?
そうであっても、“主観”は人間の性(さが)なので、ご本人にとっては“事実”であり現実だと反論いたしますか?
重要なことは、どこまで客観的な“共通の事実”といった象意なのかということではないでしょうか?
もっとも、結論はどちらでもいいのです。
そういった人もいるという事実があるのです。逆に、そうではない人も案外といるという事実もあります。
そういった“主観の相違”を問題にしても、あまり実りの多い結果や状況に至れるとは思いませんけど、いかがでしょう。
≪で、“逆行の象意”はあるの?≫
お話をぶり返しますが、“逆行の象意”はあるのでしょうか?
惑星の逆行については、人それぞれに解釈があって、結局は定まっていないのです。
たとえば、ある占術師は、逆行はその惑星がやり残したことを果たすためといった解釈をされるかたもいらっしゃいます。
いずれにしても、「水星の逆行」についてトピがよく立てられるという事実は、多くのかたが納得できる定まった解釈が、いまだにないということをあらわしています。
当然です。
「水星の逆行」が影響するかしないかは、その人の「ホロスコープ」(出生天球図)をはじめ年齢などの人生経験などによりますし、影響するにしても、その内容や象意は、個々に変わってくるからです。
私見を述べれば次のように考えます。
当該惑星の進行方向やスピードは変わらないのに、地球が追い越していくのが“逆行”に見えることから、星の象意(方向性)は変わらないけども、ホロスコープの中心である地球すなわち「自分自身」の主観や考えまたそのときの状態や立場のほうが、相対的に強まって“逆行の象意現象”がさまざまに生じるといったことです。
随感5:“星読み”のツボ
2021.12.27
◆ホロスコープ随感 その5「リーディング(星読み)のツボ」
「西洋占星術の“星読み”を極めたいかたへ」
みなさまは「ホロスコープ」を読めますか?
私は学生のときに西洋占星術を学んで、結局、挫折しました。
それから数十年が経って、宝瓶宮時代の幕開けとともに幸いにして「ホロスコープ理論」(基礎理論)を見出すことができ、今日にいたります。
≪理論を捨てた「現代占星術」≫
そういったホロスコープ遍歴から、次のように言えます。
「ホロスコープという山は高いので、いきなり頂上には登れない」
とある西洋占星術者も似たようなことを語っていました。
“星読み”や“占断”という「ホロスコープ・リーディング」の頂(いただき)をいきなり目指して、極めようとするのは、だれであっても難しいのです。
アマチュアであっても“特殊な霊感”などの才能がなければ、“マスター”(占星術師)になるのは無理があることが、かつての体験と「基礎理論」を見出した立場から、論理的にわかります。
現代占星術は、「双魚宮時代」(そうぎょきゅう じだい)末期の19世紀に、従来の「理論」を捨てました。
“当たる/当たらない”の神秘的(オカルトチック)な占いに特化したのです。
現代占星術が、従来の「理論」を捨てたのは、理由がありました。
「古典占星学(術)」を体系化してきたそれまでの古代ギリシャの世界観「四大元素説」(基礎理論)」が、近代科学の発展と「天王星」の発見によって通用しなくなったからです。
≪占いに特化した占星術≫
紀元前5~2世紀頃の双魚宮時代の影響圏において、古典占星学(アストロロジー:天体学、星の科学)は、「四大元素説」をベースに理論体系化されました。
古代ギリシャ時代のお話です。
「アストロロジー」(通称、古典占星学)には、古いながら「四大元素説」をベースにした「ホロスコープ理論」(占星学理論、基礎理論)があったのです。
しかし、その「基礎理論」は、近代科学の発展によって四大元素説は「疑似科学」(迷信)とされたために、通用しなくなりました。
さらに、追い打ちをかけたのがアメリカ独立戦争の最中に発見された「天王星」です。
これによって、土星まで7つの星で理論体系化されていた古典占星学の理論は完全に崩壊していったのです。
そういった事情がありまして、霊媒師マダム・ブラツキーが率いる「神智学協会」に所属していたアラン・レオは、「理論」を捨てて“当たる/当たらない”の占いに特化し、「現代占星術」を生みだしたのです。
占星術界隈では有名なお話です。
しかし、現代占星術の関係者は、詳細を語りたがらないようです。
古い「基礎理論」が通用しなくなったことや、「現代占星術」がはじまったのは、“神を科学する”という新興宗教組織「神智学協会」の占星術支部ゆえに、神秘主義(オカルティズム)だと知られたくないのでしょう。
≪海王星は“神秘的”な象意≫
お話を“星読み”に戻します。
19世紀中ごろに発見された「海王星」を、魚宮また双魚宮時代の共鳴星(支配星)とするようになって、本来のアストロロジーは占いへと変わります。
それ以前に双魚宮(魚宮)の“支配星”だった「木星」と異なり、新たに“支配星”となった「海王星」は、木星のように“学問”ではなく、良し悪しに関係はありませんが、地に足が着いていない“神秘的”(オカルトチック)な象意をもつためです。
「海王星」は、“まだ見ぬ理想”なども象わします。
“まだ見ぬ理想”というのは、実現可能とはかぎらず、観念的な空想上の理想などを意味します。
そんな「海王星」の象意によって、現代占星術は、いきなり“星読み”をマスターするといった“まだ見ぬ理想”を目指すようになったといえるのです。
たとえば、エベレストや富士山でもそうですが、山頂よりも高い“ホロスコープの頂(いただき)”、すなわち神秘世界のマスターを目指しても実現不可能です。
まして、登山の初心者が、地上の1合目からいきなり山頂を目指しても、労力が大きく、時間がかかるし、極めるのは相応に困難なのです。
≪新しい「基礎理論」≫
では、どうしたらよいのでしょうか。
特別に、よい方法をお教えします。
初学者やアマチュアが、いきなり“星読み”の頂(いただき)を目指すのは、ハードルが高すぎるのです。
であれば、まずは車などの交通機関で、「登山ルート」が整備された5合目あたりまで行けばよいのです。
そうすれば、初学者でもずいぶんと登りやすくなると思いませんか?
そんなものが、あるのかって?
現代占星術には、通用しなくなった古い「基礎理論」を捨てたのでありません。
ですが、宝瓶宮時代の新しいアストロロジーには、新しい「基礎理論」があるのです。
宝瓶宮時代の次元上昇した「ホロスコープ理論」がそれです。
宇宙この世界をつらぬく根本法則の「基本三数」と「数理法則」は、ホロスコープを構成する基礎となる理論になっています。
そのため、この「基礎理論」という“マスター・キー”をホロスコープに差し込めば、ホロスコープの象意構造や占星要素の象意といった根本の謎がすべて開かれるのです。
≪ホロスコープの扉を開く“マスター・キー”≫
次元上昇した宝瓶宮時代の新しい「基礎理論」によって「ホロスコープ」を読むと、現代戦性術のどの象意解釈が正鵠を射ているのか、真贋がみえてきます。
ひらたく申し上げますと、核心を突いている正しい象意解釈はどれなのか。
逆に、本筋から外れて“拡大解釈”や“誇大解釈”に流れている象意解釈はどれなのか。
「ホロスコープの真実」が見事なまでに見えてきます。
ホロスコープのすべての扉を開く“マスター・キー”ともなっている「基礎理論」なので、それも当然です。
そのような「基礎理論」によって、“5合目”まですぐに行けます。
さらには、頂上までの“登山ルート”が見えてきて、実践となる“星読み”や“占断”またリーディングの道が見えてきます。
あいまいな“神秘世界”を手探りで進むよりも、ご自身の頭で考えて、リーディング(星読み)のご判断が出きるようになりますので、より早く正しいルートを確実につかんで進むことができるのです。
●ホロスコープの「基礎理論」
“5合目”まで行けきれば、あとは実践のみなので、スムーズに頂きに向かって登れます。
高等数学をマスターするさいには、基礎の算数をまず知らかなければならないのと同じです。
ホロスコープも「基礎理論」がわかると、マスター(西洋占星術師)を目指しても、以降の“登山”が楽になります。
なので、結局は、時間も経費はもちろん、人生の浪費が少なくてすむようになります。