中国機関紙が大統領選批判
2016.11.17
基本、人を批判するときは気をつけなければなりません。

なぜなら、自分が持っていないものは「理解」しにくいためです。
なので、人の良いところを理解できる人は、自分の中におなじ要素を持ちます。

逆に、人を非難するときは、自分の中に類似の要素を隠し持つことが多いのです。

「共鳴関係論」によって宇宙この世界は成り立っていますのでそうなります。

先ごろ、中国共産党の「人民日報」が、先の米大統領選を批判する記事を載せました。
ある意味、ヒラリーを擁護するような文面を載せつつ、今回の米大統領選は「怪相」「病得不輕」「髒亂差」など、いわゆる「汚」「乱」「劣」「病」なのだそうです。
ビル&ヒラリー・クリントンは、ウラで中国とつながっていますので、トランプの“逆転”勝利を警戒したのでしょうか。

いわく、米大統領選は非難合戦ゆえ「汚」、メール疑惑やセクハラ疑惑で「乱」、政策論争がなく「劣」、アメリカ社会自体が「病」なのだそうです。

それはともかく、当然、この内容は「共鳴関係論」から申し上げますと、中国や中国共産党にそのまま当てはまります。

とくに3つの「病」として挙げていた「貧富の格差」、「人種差別」(民族差別)、「両党の対立」(権力闘争)は、表現を少し変えれば、そのまま中国社会や中国共産党の実態をあらわしていることがわかります。
こまかくご説明するまでもなく、知る人ぞ知る事実です。

日本の国会で一種の“名物”になっている旧民主党や民進党議員の発言の一部も同様です。
自分たちが行なってきたことを失念するのかしないのか、政権非難の内容が、過去に自分たちが行なってきたことだと事実を指摘されて、「ブーメラン」と騒がれます。

これには、反権力を根底に抱く「共産主義思想」や「体制批判思想」があるのですが、それは機会をみてご説明するとして、結局はそういう人が権力を持つと、自分たちが批判した内容と同じ言動をとってしまいます。

いずれにしましても、「中国」が日本や他国を激しく非難するときは、それはそのまま中国自身が行なってきたことで、自分たちの“悪事”をバラしているのと同じなので面白いのです。


●人民日報 2016/11/8の記事
※「美國」はアメリカのこと。署名は、中国現代国際関係研究院副院長「袁鵬」になっています。


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