「霧島神宮古宮址」訪問
2016.12.22
鹿児島県と宮崎県の県境にある霧島山の近く「高千穂河原」に行ってきました。

そこにある「天孫降臨神籬斎場」こと霧島神宮「古宮址」への訪問です。
※神籬(ひもろぎ)、古宮址(ふるみやあと)

「高千穂河原」は、なかなかに澄んだ空気感のある場所でした。
その点では、奈良のご神体山「三輪山」山頂に似た空気感に包まれます。
要は「本物」の場所なのです。

誰が演出したのか「逆鉾」で有名な高千穂峰と、御鉢(おはち:火口)の間の背門丘(せたお)に、西暦540年頃からあった霧島神社(元宮)を、8世紀の御鉢の噴火で消失したために、この「古宮址」に移したといいます。

しかし「古宮址」も、13世紀の御鉢の噴火によって消失し、今は山をくだった現在の場所に「霧島神宮」として建てられています。

当たり前のことですが、「皇孫」が天から降りてきたという非科学的なありえないお話は、当然ながら事実ではありません。
ですが、『古事記』や『日本書紀』が記される以前から、霧島神社「元宮」(祠)があったのは事実です。
それが記紀後、誰かによって「天孫降臨」の場所の一つとして作話されます。

火山地帯でもある周辺の地理的状況や三輪山の山頂と似た空気感(波動)があることから、およその検討はつきますが、それがどこまで事実かどうかのお話は、調べてから記したいと存じます。


 
(写真左)古宮址(斎場前)の広場と鳥居、(写真右)古宮址の磐座の後ろから鳥居を臨む。

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