がんばれ!“北朝鮮問題”
2017.05.03
ヘンなタイトルでしょ。

「がんばれ北朝鮮」ではなく、昨今の“北朝鮮問題”に対してがんばれ! とエールを送っています。

以下、解題します。

まず、重要なのは、北朝鮮もアメリカも、そうかんたんには相手を攻撃できない現状にあるという認識がベースにあります。

つまり、完全に目がイッているシリアの“気狂い”アサド大統領とは違って、金正恩は案外と北朝鮮がおかれた現状を冷静に理解していて、さまざまにプロパガンダ(政治宣伝)を仕掛けています。

たとえば、昨今、流行の画像処理をして、潜水艦から発射されたミサイル(SLBM)が成功しているようにみせかけたり、壮大な一斉射撃を行なったかのようにみせたり、あるいはハリボテの軍隊や兵器をまるでホンモノかのように世界の報道陣に披露して、自分たち北朝鮮が“軍事強国”だと国内外に印象づけています。

信じやすい日本の国民に対しては、少なくとも成功しています。
なので、マスコミも、連日なんらかのカタチで取り上げているわけです。

しかし、国際情勢を熟知する世界の首脳や、秘密の軍事情報に接する歴戦練磨の軍隊経験を持つトランプ政権の中枢スタッフは、実状を見抜いています。

要は、北朝鮮は戦争をできる国ではないという事実です。

それを承知で、世界最強のカールビンソンを南シナ海から日本海へと展開しているわけです。

現段階で在韓米軍の家族を、国外に退去させていないことが証拠です。
もっとも、やるときは秘密裏に一気にやるでしょうが、まだそこまでの状況にはありません。

以上の状況下で、日本のマスコミが“北朝鮮問題”を連日報道するとき、何が起きるかです。

ふだんは「憲法9条によって日本は守られている」とノー天気にも平和ボケした人がいまずが、その全員ではなくても、“北朝鮮問題”のおかげで、軍事情勢をふくめた実際の世界の状況を少しずつでも理解していく人がでてきます。

世界ではあたりまえの正しく判断するための基礎的な軍事にかんする知識を、徴兵制度がないこともあって一般の日本人はあまり身につけていません。
ですが、この機に関心をもったり、精通まではしなくても、世界ではあたりまえの国際外交における軍事力の重要性、すなわち基礎的な位置づけを理解されていく人が増えていくでしょう。

そうなってこそ、アメリカや反日勢力がもたらした先の戦争の誤った認識などから、「軍事アレルギー」や「軍事オンチ」となった外務省をはじめ日本国民が、世間並みに軍事にかんする常識が次第にそなわっていくことが起こります。

そのように国民の認識があがるほど、日本のプレゼンスを底上げしていくことが可能になります。

そういった事由において、がんばれ“北朝鮮問題”といえるわけですです。




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