“命運” わかれる北朝鮮
2017.09.17
今回は占星学からみた「北朝鮮」の“命運”です。

ちなみに、北朝鮮も韓国も、その民族性は「蟹宮」です。
同じく国体は「牡羊宮」です。

違うのは、現体制で、北朝鮮は建国記念日が9月9日であることから、「乙女宮」が現体制になります。
一方、韓国は、日本の終戦記念日の8月15日を「光復節」としていますので、「獅子宮」が現体制になります。

さらに書いておきます。
金正恩は1月8日の生まれで、山羊宮16度~17度の太陽なので一般にいう山羊宮生まれ(太陽)です。

北朝鮮の民族性や国体はともかく、現体制「乙女宮」からみた場合、現在、大きな影響力をもたらすソーシャル・プラネットをみますと、射手宮をトランシットする土星が下方矩(ロウアー・スクエア=90度)のディレクションを投げかけており、また魚宮をトランシットする海王星が衝(オポジション=180度)のディレクションを投げかけています。

これが何を意味するのかと申し上げますと、北朝鮮は現在、現実を見失いやすい状態にあり、同時に、その反面では現実を誤魔化すことなく受け入れて、もう一度、国家のあり方を見直すべき運命の時期にあることを象わします。

ただし、ディレクションでは大なり小なり、そのような影響を受けますが、それをどこまで受け入れ、どのように対処していくかは「北朝鮮」次第の面があり、それによっては相応の出来事(運勢)を受けていくことになります。

一方、金正恩は、父親の金正日国家主席の息子であったことから、2011年12月の金正日の死去とほぼ同時期からトランシットの冥王星の合(コンジャンクション=0度)のディレクションを受けはじめたたこともあって、組織や国家のTOPに立つ運命の真っ最中にあります。

そして現在、逆行から順行に戻ろうとする山羊宮16度で留(ステーション)の冥王星は、出生時の太陽にジャストの合(0度)の位置にあり、このままTOPの座に居続けられるか、それともさほど時をおかずにTOPの座からすべり落ちるか、そういった重大な運命の岐路にあるわけです。

なぜなら、生まれ持つホロスコープ(出生天球図)ともかかわりますが、冥王星は両極端のディレクションをもたらすためです。
金正恩でいえば、本人の判断や言動次第で、TOPに立つか、社会のどん底をなめるかといった両極端の出来事で、さらにはTOPの座から真っ逆さまにすべり落ちるか否かといった運命の大逆転をもふくめた働きになります。

実際、“金王朝”とやゆされる独裁国家の北朝鮮は、今年2017年は国家の存亡もしくは出直しを必要とするディレクションを受けており、昨今の現実をみても予断を許さない状況にあります。

金正恩の運勢と併せると、今年2017年を仮に切り抜けたとしても、再来年2019年には自分自身やこれまでの人生の真価を問われるディレクションを金正恩自身が受けますので、世間(国際社会)の現実を目の当たりにせざるをえない状態に陥ります。

そういったことから、今年9月9日に建国70年を迎えた北朝鮮の現体制は、今年2017年を明暗を分ける1年として、遅くとも再来年2019年には、金正恩自身が陰に陽に“歴史の審判”を受ける運勢期にあります。

では、なぜ北朝鮮が昨今のように国際ルールを無視した迷走を続けるのかというと、星のディレクションから次のようにいえます。

北朝鮮の民族性「蟹宮」からみたとき、「夢」や「幻想」また「事実誤認」をもたらすトランシットの海王星を上三分(アッパー・トライン=120度)として、その影響を受けている時期にあります。
そのうえ、現体制「乙女宮」からみた場合、同じく魚宮をトランシットする海王星を衝(180度)とすることによって、「夢」や「幻想」を「事実誤認」しつつ志向していくディレクションの時期にあるためです。

このような海王星のディレクションが、とくに強く北朝鮮に働きやすいのは、海王星のディレクションにはじまった「共産主義思想」による誤った国家形態にあるためで、もともとトランシットの海王星の影響を受けやすい社会体制をもつためです。


ちなみに、北朝鮮が9月15日に打ち上げたミサイルの実験を、宝瓶宮占星学の「新ホラリー占星学」からみた場合も、上述のような結果がでていますので、後日、お届けしたいと存じます。



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