北朝鮮vsアメリカの“肝”
2017.09.24
北朝鮮からの直接攻撃、もしくはアメリカからの直接攻撃はあるのか、これまで「北朝鮮問題」を書いた記事に答えはあります。

いずれかから「攻撃」されれば、「反撃」するのは独立国家として国際的にも認められた当然の権利です。

ここで一見、いきなりお話はそれますが、昨今、北朝鮮の核ミサイル開発に関し、日本も「敵基地反撃能力」をもつべきではないかという議論が高まっています。

これをとりあげたNHKは、番組内のナレーションをはじめ画面右上のタイトルに“敵基地攻撃能力”という文言を出しつづけました。

当該番組内では、良識派の出演者が「敵基地反撃能力」と繰り返していたにもかかわらずです。

ナレーションやテロップは収録後に編集しますので、編集者が知らないはずはありません。
なのに“敵基地攻撃能力”と出しつづけたのは、反日的な意図をもって日本を悪者(侵略者)にしたい編集者またディレクターがNHK内にいることを意味します。

仮に、NHKが下請けのプロダクションに編集製作を依頼していたとしても、それは下請けの問題ではなく、反日的なプロダクションを選択して依頼し、公共放送で流した以上、やはり発注元のNHKに反日を意図した人物がいるのは間違いありません。

もし、勘違いや知らずに「攻撃」と出していた場合、NHKや製作者は出演者の言葉を理解する能力がなく、また表現を選択するセンスもなく、さらには外交の基礎知識もない“ボンクラ”ということになります。

いずれにしても、国民から“強制的”に受信料をとって運営する公共放送の資格はありません。
受信料の徴収をやめて民営化するか、国営放送に変えるべきです。

それはさておき「北朝鮮vsアメリカ」について、次のようなコメントを見聞きすることがあります。

「トランプの発言に対し、北朝鮮は太平洋での水爆実験やグアムの周辺を中距離弾道ミサイルで包囲射撃すると予告している。北朝鮮が反発するのは必至だ!」

読み方によっては、「トランプの発言が挑発的で悪い」といった、どこかの野党が国会質問するような内容にもとれます。

ですが、ことの本質は、トランプが先に「口撃」したのではなく、アメリカは口頭で反撃しているだけであって、先に「攻撃」まがいの挑発をしつづけているのは北朝鮮のほうです。

一般常識をもった人なら誰でもわかる道理です。
ところが反日野党やリベラル派を装うコメンティターや物書きなどの輩(やから)は、“腹に一物”をもって事実をねじまげ、フェイクニュースばりにトランプやアメリカを“悪者”かのように国民を欺こうとしています。

北朝鮮もアメリカも、先に攻撃すれば国際世論からの激しい非難を受けます。

よほどの事情がないと先制攻撃はできません。
ましてや、ハリボテの軍事力ゆえにキャンキャンほえるしかない北朝鮮は、先制攻撃をしたとたん、国家が消滅するほどの反撃をアメリカから受けます。
それくらいは金正恩でも知っています。

では、世界の安定からみても現状を放置できないアメリカはどうするか。

国際世論はもちろん朝鮮戦争休戦協定によって、アメリカも先に「攻撃」はできません。
なので北朝鮮に先に「攻撃」させるか、「一線を越える」ように“仕掛け”てそれを口実にします。

先の日米開戦の火蓋となった「真珠湾攻撃」をみてもあきらかです。
そのときは日本に対する「石油禁輸」が大きな原因になりました。

今回、国連決議によって北朝鮮に「石油禁輸」を提案しましたが、例によってロシアと中国が反対し「輸入制限」にトーンダウンさせることで、ロシアと中国をふくめた「全会一致」での北朝鮮制裁決議にせざるをえませんでした。

トランプのアメリカにとってこんな決議はさほど意味がありません。

要は、トランプが北朝鮮や金正恩を激しく非難するのは、国際ルールからもまた上述いたしました事由からも、北朝鮮がますます過激な言動や核ミサイル発射実験をしてくることを狙っているのです。

そうやって、もし北朝鮮がグアムやハワイ近海にミサイルを撃ち込むなど「攻撃」にとられかねない軍事アクションをとったとき、国際世論もアメリカの「反撃」をもはや仕方がないと容認します。

すでに反撃のシュミレーションは終わっていますので、あとは米国人の半島からの退避や、迎撃体制の完備、また巡航ミサイルが発射可能な原子力潜水艦をふくむ空母打撃群の展開配備が終われば、トランプのひと言で北朝鮮は“白旗”を上げざるをえません。

要は、トランプの発言は、国際的な“駆け引き”であり“戦略的”な意図した“口反撃”です。



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