“不思議の国”日本
2017.09.28
どこかで聞いたタイトルですが、自称“ポール・ボネ”こと藤島泰輔の『不思議の国ニッポン - 在日フランス人の眼』といったシリーズ本とどこか相通じるかもしれません。

藤島泰輔がわざわざ“在日フランス人”として書かなければならなかったのは、外国人の目からみた日本の“非常識”を客観視させる意味もあったのでしょうが、左翼的文化人による“偏向報道”が真っ盛りの当時、実名では書きづらかったという事情もあるようです。

昨今、国際常識を身につけたまともな良識派の有識者が増えましたが、マスコミ自体の反日的な“偏向報道”は今も続いている状態で、軍事力に訴える中国や北朝鮮には、なおざりな報道しかしていない状況です。

まあ、日本人の民族性は「魚宮」なので、人の好さは一級というベースがあって、国体を「水瓶宮」とすることから、それが“民度”の高さとして昨今はあらわれているのは事実です。

それはいいのですが、そういった日本人の“感覚”は、中国の「海洋侵出」や北朝鮮の「核ミサイル開発」に対しても、良し悪しは別として、自分の感覚をわれ知らず大事にする「魚宮」の民族性ともあいまって、さほど真剣にとらえず“カエルの面に水”といった状況です。

かといって、騒げばいいというのではないのですが、もしかしたら「魚宮」特有の直感によって、“戦争はない”と心のどこかで感じているのかもしれません。

一応、簡単に書いておきますと、「“病膏肓に入る”北朝鮮」で書いたように、すでに一線は超えています。

これに対し、中国の習近平は、北朝鮮とアメリカの双方に“いい顔”をして、全面的な石油禁輸には至りませんが、アメリカには北朝鮮攻撃に暗黙の了解をすでにだしました。

あとは北朝鮮の金正恩に技術供与や情報提供またアドバイスをしている旧ソ連の秘密警察“KGB”崩れが、現状をどう分析して今後のアドバイスをするかですが、アメリカは本気で、すでにシュミレーションも終えていることが金正恩にも伝えられているようで、かなり腰がひけはじめています。

要は、金正恩が“強き”なのは、人民に弱みはみせられないという空威張りもありますが、バックに習近平に対峙する旧“瀋陽軍区”(現北部線区)が物資面でついていて、一方ではプーチンに対峙する旧“KGB”崩れが技術面や情報面でついているためです。

逆にいえば、旧“瀋陽軍区”や旧“KGB”崩れは、北朝鮮の核ミサイル開発を利用して、名目上はアメリカを敵視しつつも、実は彼らの政敵である習近平の“北京”や、プーチンの“モスクワ”を標的に入れて有利に運ぼうとしているといえそうです。

北朝鮮のミサイルが、もはや北京に届くのはいうにおよばず、もし8,800kmの距離にあるアメリカ東海岸に届くミサイルを開発できれば、そのまま北朝鮮から6,413kmの距離にあるモスクワも標的にできます。

北朝鮮サイドは、それができれば“主体思想”どおりに独立できますので、三者の思惑は一致しています。

そういった“事情”(情報分析)はともかく、日本がすでに北朝鮮のミサイルの射程内に入っているのは事実です。

これを期に、核保有は次の課題だとしても敵基地反撃能力をはじめとした「防衛体制」の強化を真剣に論じなければならないのが常識なのですが、不思議なことに野党もマスコミも、それは中国や北朝鮮を刺激するなどと、どこの国の人かわからない論陣をはって、むしろ国民の目を日米同盟を駆使して日本防衛をしようとしている安倍政権をつぶそうと、“モリカケ問題”の再燃に必死というおバカな状況をていしています。

もはや国民が、そういったおバカとも不思議ともいえる現状に、正しく“NO”の意思表示をするしかないのですが、こういった国際情勢の現状から、日本国民をどう守るかというのが、今回の衆院解散の大義の一つになっています。




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