北朝鮮問題と衆院解散
2017.09.29
28日の衆院解散について、北朝鮮問題とからめてひと言、書いておきます。

衆議院議員の任期は4年ですが、任期満了にともなう解散は、たった一度しかありません。
40年ほどまえの三木内閣であっただけで、だいだいは時の政権の政策や信任を問うために、平均すれば2~3年の任期で衆議院を解散しています。

今回の解散は、3年めにはいる直前なので、ほぼ平均値ですが、あれだけ野党やマスコミが実態なき“モリカケ問題”で安倍政権批判を仕掛けてきた以上、安倍政権が“信”を問うのは当然です。

与党が定数の3分の2を占めるなかでの解散なので、野党はチャンスと喜ぶべきなのですが、いわく“大義なき解散”だとか。

外に目を向ければ北朝鮮問題が逼迫しているので、国際的には「対中防衛」はもちろん「対北朝鮮防衛」をどうするか、国民の安全と財産を将来的にも守るために、今のうちに問うしかない解散であることは、一般常識があればだれでもわかります。

北朝鮮問題をはじめ日本の国内事情をみるときに、実は、今、10月22日の投開票しか選択肢はありません。

なぜなら、11月にはトランプが初の日中韓を訪問します。
表向きの外交儀礼はともかく、要はアメリカが北朝鮮に“歩”を進めるためのネゴシエーションというか“あいさつ”まわりです。

なので、それまではアメリカもよほどのことがないかぎり軍事行動にはでません。
まして、10月は中国共産党大会があります。
なので、習近平の顔をつぶすわけにもいきませんので、それが終わるまでは、よほどのことがないとアメリカも北朝鮮への“アタック”を控えます。

そのことによって、習近平はトランプに借りができるために、いつでも北朝鮮へのアタックをやりやすくなります。
それゆえ翌11月のアジア歴訪なわけです。

また、来年2月になると、韓国で冬季オリンピックが開かれます。
国内的には、国会で平成30年度の予算審議がはじまりますので、そんなこんなの事由から、11月以降の解散はできない状況です。

それゆえ今のうちに解散し、青森、新潟、愛媛での衆議員補欠選挙が行なわれる予定の10月22日にあわせて、投開票を行なうというのが、もっとも合理的で妥当な日程です。

国際情勢や国内事情全体をみて、国家運営に責任をもつ安倍政権はそう判断するしかありません。

野党や一部のコメンテイターが、自分のことしか考えずに“大義なき解散”というのは、国際情勢や国内事情がみえていない“下衆の勘ぐり”か“ボンクラ”コメントです。

あるいは、安倍政権を“悪者”に仕立てて貶めようと、意図的に実態のない“レッテル貼り”をする共産主義信奉者にありがちな一方的で利己主義的ないつものやり方です。


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