ドラマがなかった「総選挙」
2018.06.17
恒例の「AKB世界選抜総選挙2018」が昨日6月16日に開催されました。

選挙について書くほどではないのですが、最後にデータとして挙げておきます。

記念すべき第10回めで海外からのグループの参加もありながら、“ドラマ”や“サプライズ”に乏しく、これまで秋元Pが避けてきた「予定調和」の今年の総選挙でした。

また、メンバーも“ふつう”のコメントが多く小粒化しています。

理由は、たたき上げの初期メンバーがいなくなったことが大きいようです。

初期メンバーは、冠番組「AKBINGO!」の初代MC“バッドボーイズ”や、一昨年3月をもって終了した「有吉AKB共和国」のMC“有吉弘行”から、キビシイ“叱咤”や“ムチャぶり”をされて追い込まれながら、“キャラ”を確立しAKB全盛期を築いてきました。

ですが、“国民的アイドル”となった2010年以降のメンバーは、その地位に甘やかされてた面が大きいのです。

ファンが推しメンを甘やかすのは当然だとしても、問題は、業界スタッフや番組MCが“国民的アイドル”となったAKBをどこか忖度したり、今ひとつ厳しくできないといったことが起因しています。

新メンバーはAKBの場合、とくにシロウト当然で経験不足なので、ほかのメンバーとの違いをアピールできる独自の“返し”や“キャラ”を身につけないと、大人数のなかに埋没してしまいます。

「鉄は熱いうちに打て」というように初々しいときがチャンスで、昨今のメンバーは打たれることが少なく、スタッフも番組MCも、大人数なのはさることながらメンバー各員の個性や資質を見極めた対応ができないでいます。

メンバーは“ムチャぶり”などで追い込まれた、とっさの判断から対応の“仕方”や自分にあった“キャラ”を見いだしていくことで人気が出てきます。

生き残ってきた初期メンにはそれがありました。

たとえば、3連覇したサシハラは、「自虐ネタ」「ヘタレキャラ」「いじられ芸」「オタ芸」と引き出しが多く、けなされても明るく返すことで“キャラ”が立ち人気が出ました。

渡辺麻友は、自分を出せないタイプなので、逆にそれを活かして、「アイドル・サイボーグ」という“キャラ”で人気を保ちました。

柏木由紀は“腹黒”や“ブラックまりもっこり”と呼ばれ、2代目総監督の横山由依は「ギョウカイ慣れした女」で“キャラ”をみせ、同じく川栄李奈は卒業して唯一ブレイクしたメンバーですが、「おバカキャラ」や「ウソだろーがー」で人気を博しました。

ですが、昨今の番組MCは、メンバーを見抜けておらず力量不足の感があります。

実際、「AKBINGO!」の2代目MCに就任したウーマンラッシュアワーの“村本”は、イジってはいけないメンバーを必要以上にイジり続け、“卒業”という退会に追い込んでしまいました。

一部のファンは、MCに抜擢された当初から見抜いていたらしく、「村本」を抜擢したスタッフを“無能”呼ばわりしていたほどです。

結局、“シロウト”のメンバーを業界に応対できるように育てるのは“オトナ”の接し方が大きく、“独りよがり”に接したり、国民的アイドルだからと“遠慮”するのではなく、“ステージ”に立つ以上、“キャラ”をお互いの努力で引き出さなければなりません。

それができていないことが、渡辺麻友(太陽「牡羊」、月「乙女」)が卒業し、指原莉乃(太陽「蠍」、月「天秤」)、柏木由紀(太陽「蟹」、月「乙女」)、山本彩(太陽「蟹」、月「牡牛」)が不参加の今回の総選挙で、いつものよいコメントが少なく、「ドラマ」や「サプライズ」にも乏しく、“総選挙ショー”としての魅力に欠けた原因だったといえます。

ちなみに、今回の総選挙のTOP10メンバーの順位とサイン(宮)は次のとおりです。

1、松井珠理奈 太陽「魚  宮」 月「魚  宮」 …SKE48
2、須田亜香里 太陽「蠍  宮」 月「獅子宮」 …SKE48
3、宮脇  咲良 太陽「魚  宮」 月「射手宮」 …HKT48
4、荻野  由佳 太陽「水瓶宮」 月「水瓶宮」 …NGT48
5、岡田  奈々 太陽「蠍  宮」 月「水瓶宮」 …AKB48、STU48
6、横山  由依 太陽「射手宮」 月「牡牛宮」 …AKB48
7、武藤  十夢 太陽「射手宮」 月「獅子宮」 …AKB48
8、大場  美奈 太陽「牡羊宮」 月「牡羊宮」 …SKE48
9、矢吹  奈子 太陽「双子宮」 月「牡牛宮」 …HKT48
10、田中 美久 太陽「乙女宮」 月「蟹  宮」 …HKT48 
 
※ 太陽は「蠍」「射手」「魚」が2人ずつ、月は「牡牛」「獅子」「水瓶」が2人ずつでした。



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