“爆破”も「金与正」の指示
2020.06.17
北朝鮮の権力は、最高指導者「金正恩」の妹「金与正」にほぼ完全に移っています。
なぜなら、先月5月3日に軍事境界線の非武装地帯にある韓国の軍監視所が銃撃されたとき、ホラリー・ホロスコープのリーディングを当ブログの「韓国軍監視所を銃撃」に書きました。
その結果は、“指示”したのは明らかに「女性」で、その場合は「金与正」しかありえないからです。
もっとも、証拠はなく、関係者筋も明らかにしないであろうことから、「これでは真相があきらかにされそうもありません。“ムダ”なリーディングになりそうです」と書きました。
ところが、今回も6月16日に、北朝鮮の開城(ケソン)にある韓国との「南北連絡事務所」を大々的に爆破する指示を出したのも、ホラリー・ホロスコープからは「女性」でこれまた「金与正」しかいないことがリーディングできました。
此度は、ニュースでも報道されていますように、北朝鮮の組織指導部第1副部長の「金与正」(天秤宮)が前面に出てコメントしていることなどから、証拠も充分で間違いはありません。
つまるところ、結局、兄「金正恩」に代わって、もはや北朝鮮を指導し、“新体制固め”をしつつあるというのか、昨今の現状だといえます。
では、当該「ホラリー・ホロスコープ」を掲載いたします。
宝瓶宮占星学が「基礎理論」とする数理法則による「新・ホラリー占星学」から、以下、リーディングのポイントをお届けいたします。
“爆破”の「意志」を示すのは、ASC(Ascendant アセンダント=上昇点)で、「天秤宮23度」、その共鳴星「金星」は「第8ハウス(室)」に位置します。
「金星」は、先の「韓国軍監視所銃撃」のホロスコープでも、ASC(上昇点)に合(コンジャンクション=0度)をとっていました。
このことから、金星が象わす“女性”の指示が読みとれるのですが、今回もまたASC(上昇点)は「天秤宮」なので共鳴星は「金星」、さらには金与正自身が「天秤宮生まれ」(太陽)であることからも間違いなく彼女の指示です。
では、なぜ“爆破”したのか。
一般報道では、“武漢ウイルス”など北朝鮮国内の感染の不満などから目を逸らさせるためなどと、いつもの紋切り型の解説をしています。
それがゼロではありませんが今回はまったく違います。
ホロスコープ・リーディングによると、爆破の理由は次の2点です。
第1、金与正の「権力基盤」を固めるため。
「金星」が第8ハウス(室)に位置することからもそういえますが、“動機”を象わすIC(Imum Coeli イムン・コエリ=天底:北中点)には、“権力”を象わす「冥王星」や“実務”を象わす「土星」が合(0度)をとっていることから、「権力基盤」にかかわっています。
次に、第2の理由は、韓国への激しい“怨み”です。
世間的には韓国在住の脱北者が、金正恩の素性が本来の「白頭山血統」ではなく、いわゆる“富士山血統”だと暴露する風船ビラをまいたことに起因すると解説されることが多いようです。
ですが、ホロスコープをみるかぎり、それ以上に韓国文在寅が、いつまでも北朝鮮を支援する約束を守らない“ホラ吹き”であることに大きな怒りを覚え、“怨み”を抱いていることがわかります。
逆にいえば、“爆破”は、その履行をうながすサインなのですが、北朝鮮としてはそれをオモテに出すことはできないのです。
なぜ、このような動機がわかるのかというと、複雑なので詳しいご説明は省きますが、「冥王星&木星&土星」の三重合(0度)が、IC(北中点)に合(0度)で、さらに“感情”などを象わす「月」がDES(Descendant ディセンダント=下降点)に合(0度)をとっていることなどからです。
ちなみに、事件の“現場”は、MC(Medium Coeli メディウム・コエリ=天頂:南中点)が象わします。
MC(南中点)は、「月」が共鳴する「蟹宮」なので、感情的な“怨み”の結果であることが裏付けられますが、同時に「海王星」に合(0度)の「火星」がMC(南中点)に上三分(アッパー・トライン=120度)をとっていることが、そのままズバリ“爆破”を象わしています。
なぜなら、“事件”をあつかう「ホラリー占星術」では、「火星」は、“凶器”や“武器”また“火薬”などを象わからです。
その「火星」が、果てない“膨張”など、茫漠とした状態を象わす「海王星」と合(0度)なので、“現場”を象わすMC(南中点)とスムーズに関係を結ぶ三分(120度)である以上、“爆破”を象わすことで間違いはありません。
ちなみに、「金正恩」(山羊宮生まれ)の“影響”はオモテに出てきていません。
なので、実質的には「金与正」の仕業なのは明らかです。
※ご参考:「金与正」(天秤宮)
一般に、天秤宮生まれ(太陽)の「金与正」は、“穏やか”で“平和主義者”と西洋占星術では解釈されます。
日本人一般的にはそういった側面が強いのですが、「金与正」は逆に、激しい気性を内に秘め何をするか分からないタイプです。
なぜなら、ポイントのみを書いておきますと、彼女の出生時の「太陽」は、「月&火星」の合(0度)を衝(オポジション=180度)とします。
また、「土星&天王星」の合(0度)と「海王星」を下方矩(ロウアー・スクエア=90度)とします。
これは、“クールで狂気の革命家気質”を象わします。
兄の「金正恩」は山羊宮生まれ(太陽)で、冷静かつ現実的なタイプですが、激高すると何をするか分からない星を持っています。
結局、この兄妹は、“独裁者一家”にふさわしいヤバい“気性”と“現実”をも見据える冷静さをもっているのです。
でなければ、北朝鮮は、アメリカとギリギリの線でわたりあうことなどできず、逆に“夢”(共産主義社会)しかみれず、政治家としてはすべての道や政策を誤まっている南(韓国)の文在寅のようになっていくのですが、そこまでにはなっていません。
ただし、彼らの失敗は、“共産主義者”(北朝鮮主体思想を信奉)し、“人権派”(反権力派)の文在寅の「北を支援する」という“甘言”を、うかつにも“本気”だと信じてしまったことです。
結局、南の“国民”に対しても、また北の“仲間”に対しても、為政者としての信義を守らない文在寅は、憎むべき“極悪人”だということに「金与正」が気づいただけなのです。