「木登り名人」のお話
2020.07.23
 
本日23日、東京での“武漢ウイルス”感染者が、ついに366人となりました。

東京にかぎらず、大阪、愛知、福岡などの都市圏でも同様で、「緊急事態宣言」が発出される前の1日の最高感染者数をいずれも超えて感染が拡大しています。

小池都知事などは、以前とは「検査数」が増えているので、必然的に感染者数(陽性)も増えるといった発言をしますが、ことはそれだけにはとどまりません。

新たな場所で「クラスター」が発生していることからもわかるように、「検査数」の問題だけではなく、明らかに「緊急事態宣言」が解除されて、なにか“安全”かのように勘違いして気がゆるんでいるようです。

事態は、「緊急事態宣言」中となんら変わっていないのに…。


「緊急事態宣言」による「ステイホーム」は、感染拡大を防止するのに役立ちました。

だからといって、「感染者」がいなくなったわけではありません。

他人との接触が減ったぶん、新規感染者が減少したために、当初の予定どおり経済活動のことも考えて「緊急事態宣言」を解除しただけなのです。

未知のウイルスであるにもかかわらず、それを「若い人は軽症で済む」などと、明らかに感染拡大をそそのかす言葉を信じて、軽々に行動すると、間違いなく感染のリスクは一気に高まります。

若い人は体力があるぶん、ウイルスを抱えたまま発症しにくい無症状「感染者」になりやすいのですが、そのぶん発症したときには、ダメージを受けやすいことがあります。

そういった安易な人々が増えることによって、街中にウイルスはバラまかれます。

もともとイージーなタイプが感染者になりやすいので、そういった人ほど「緊急事態宣言」が解除されると安易に動き回り、感染のリスクが必要以上に高まっている昨今というのが現状です。

繰り返しますと、「緊急事態宣言」が解除されたからといって安全になったわけではなく、むしろ逆に感染の危険性が高まっている現状です。


物事は、最後の締めに向かう残り10%が大事です。

「100里を行く者は90里を半ばとす」という言葉があるように、最後の10里こそ、油断があったり、疲労が知らずに蓄積していたり、備品の耐久度が落ちていたりするため用心が必要です。


類似のお話に「木登り名人」があります。

『徒然草』第109段にでてくるので、ご存知の方も多い「高名の木登り」のお話です。

概容は、次のようなことです。


木登りの名人が、弟子に高い木に登らせて小枝を切り落とさせていました。

ところが名人は、危ない場所に登って小枝を切っているときには何も言いません。

作業が終わり、軒先まで降りてきたとき、弟子にむかって「気をつけて降りて来い」と声をかけました。

「なぜ、いまごろそのようなことを言うのか?」と問われると、名人は次のように答えました。

「めまいがするほど危ない枝に登っていれば、怖くて自分で気をつける。だから何も言う必要はない。

事故は安全な場所で、気がゆるんだときこそ起こりやすいのだ」

一理、あります。


今般のウイルスも同様です。

「緊急事態宣言」が解除になったときこそが、もっとも注意すべきなのです。

元来、慎重で用心深い「山羊宮」や「土星」の象意を強くもつ人は、「ステイホーム」の状態を続けたり、変えにくいのです。

ですが、一般的に「射手宮」や「木星」の象意が強い場合、お気楽に“イージー・ゴーイング”に行動しやすいこともあってご注意が必要なのです。


生物兵器由来で、未知の“武漢ウイルス”は、「軽症」だといっても呼気にかかわる以上、かなり苦しいことが知られています。

何よりも怖いのは、いったん感染すると、「陰性」になって自宅に帰っても、陽性や病院にいるときと同じような後遺症が、約90%の人に変わらずに残ることが明らかになっています。

感染したら“終わり”とまではいいませんが、それくらいの気持ちで注意したほうがよい悪魔の“中共ウイルス”が今般の“武漢ウイルス”です。







2020.07.23 18:18 | 固定リンク | | コメント (2)

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