「脱中国依存」第1弾
2020.07.31
 
今回は単なるお知らせの記事です。

“武漢ウイルス”による当初のマスク不足は深刻なものがありました。

理由は、第一に、ウイルスの蔓延を察した中国が、各国がそのことに気づく前に、各地の中国人を動員して世界中のマスクを買い占めに走ったためです。

第二に、日本をはじめアメリカは、中国・香港などの工場で自社マスクを製造していたのですが、中共政府はその輸出を禁止して全部を買い占め、結果、自分の国に送れなくなったことです。

マスク以外にも、部品などを中国の工場に依存していたために、“武漢ウイルス”によって、海を越えた供給がストップしてしまいました。


そういったこともあって、安倍首相は3月5日に官邸で開かれた「未来投資会議」で、サプライチェーンの見直しを次のように決めました。

1、1国(中国)への依存度や付加価値が高い製品は、日本への生産拠点の回帰を図る。

2、付加価値が高くない製品は、ASEAN諸国などへ生産拠点の多元化を図る。

その結果、4月7日に、中国からの工場移転を希望する企業に対しては、総額で2,435億円、内訳としては国内回帰分2,200億円、第三国への移転分235億円を、国が支援すると発表したのです。


このような“中国外し”ともいえる「供給の安定化」の動きに、「アメリカも同じことすすべきだ」という声がアメリカの複数の上院議員からあがりました。

同ツイートやコメントには、万単位の賛同(いいね)がついたのです。


日本政府の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」には、6月5日の先行締切りまでに、中国進出企業から90件の応募がありました。

第三者委員会での厳正な審査の結果、今月7月17日に57件、約574億円の第一次支援が決定し、経済産業省は企業名や業種を発表しました。


マスコミはもちろんネットでも、あまり見かけることがありませんので、ご参考にアップしておきます。

具体的な企業名は、経産省のホームページに以下のようにPDFでアップされています。

リンクを貼っておきます。



◆ 「採択事業者一覧」…(PDF 172KB) 2020年7月20日更新
(サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金先行審査分)



※大企業だけをみても、「肥料」の小野田化学工業株式会社、「不織布マスク」のシャープ株式会社、フェニックス電機株式会社、三菱製紙株式会社ほか、「新型コロナウイルス遺伝子検出試薬」の富士フィルム和光純薬株式会社、「医薬品」のニプロファーマ株式会社、「ワクチン」の塩野義製薬株式会社、「パワーデバイス用ウエハ」の株式会社ノベルクリスタルテクノロジーなどなど。
まずは急を要するものがあげられているようです。










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