カマラ・ハリスで大丈夫?
2020.08.14
アメリカ民主党の大統領候補ジョー・バイデン(蠍宮、77歳)は、副大統領候補にカマラ・ハリス(天秤宮、55歳)を選びました。

このハリス副大統領候補を“黒人女性”と呼ぶのは、正しくありません。

なぜなら、ハリスの母親はインド人で、父親はカリブ海の英国連邦の1国ジャマイカ人だからです。

それはともかく、バイデンがハリスを選んだのは、「黒人票」と「女性票」の獲得をねらって副大統領候補に選出したといえるでしょう。

もちろん、生粋の「白人票」に根強い支持勢力を持つトランプに対抗するためです。

大統領選挙は、結果をみなければ“わかりません”が、バイデンの狙いは正鵠を得ているのでしょうか。


私見を述べれば、“諸刃の剣”です。

なぜなら、バイデンが「黒人票」(また「有色人票」)をねらったとおりの「黒人女性」ではないことが、まず1点。

次に、74歳のトランプに対し、バイデンは77歳。

わずか3歳差とはいえ、トランプ側のペンス副大統領は、トランプ以上の“保守”であって、アメリカを建国した“キリスト教”の基盤をもつ生粋のアメリカ人です。

一方、ハリスは、バイデンがもし大統領に選出されて任期のあいだに何かあれば、“ハリス副大統領”が女性初というだけでなく、アメリカ出身ではないといってもよい、初の“移民大統領”に昇格して就任することになります。

それを知っている選挙人は、ジョー・バイデンを大統領に選ぶでしょうか。

逆にいえば、反アメリカの選挙人は喜んでバイデンに投票するでしょう。

当然のことながら、熱心なトランプ支持者はもちろん生粋のアメリカ人の多くは、バイデンに投票することをためらい、逆にトランプに投票する可能性が高まることになります。

そういったこともあって、バイデンがハリスを副大統領に選出したのは、のるかそるかの“諸刃の剣”に等しい賭けだといえます。


最後に、副大統領候補になったカマラ・ハリスは「天秤宮27度」に太陽を持ちます。

ご参考ながらASC(Ascendant アセンダント=上昇点)は「双子宮24度」で三分(トライン=120度)です。

ASC(上昇点)はともかく、この場合、ハリスが現在受けている「星のディレクション」は、精神的にも現実的にも、過去にこだわらずに新たな人生をめざして再出発しなければならない人生期になっているのです。

その意味は、過去にこだわるほど“運勢を失くす”ことが起こりえます。

しかし、バイデンは、ハリスが上院公聴会でトランプが指名した最高裁判事をめぐる質問で再三ネチっこく追及したことで、トランプが激しく嫌っていることを知って副大統領候補に選んだという理由もありそうです。

もっとわかりやすい言葉を使えば、過去が通じにくくなる今のハリスは、“最低期”ともいえる運勢期なのです。

そんな時期に、栄えある“社会運”となるアメリカ史上初の女性副大統領に就くことが可能とは思えません。

詳しくホロスコープ(出生天球図)をみなければ断定はできませんが、仮に就いたとしても、過去のとおりには動けませんので、ASC(上昇点)「双子宮」で太陽「天秤宮」のはリスは、“信念”があるといえばそうなのですが、行動を変えにくいという点で、今の運勢期に大丈夫なのかという懸念が生じます。

ということで、“火中の栗を拾う”に等しい博打をバイデンは選択したようです。

さらにいえば、ハリスが副大統領に就く可能性は確率的には“低い”でしょう。








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