「駆け落ち婚」の行方
2021.09.12
 
退院して驚きました。


まず、宝瓶宮占星学「奥義講座」の実際編L「リーディングの実際」の8例のうち、最初に記載した、やんごとなきおかたのホロスコープ・リーディングの抜粋をお届けいたします。

次の一文をご参照ください。

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最近、マスコミで話題になった「Aさん」(女性)をサンプルに「リーディングの実際1」をご紹介いたします。

まずは、ソーラーチャートの特徴をピックアップしてみます。



このかたは、出生時の「太陽」周りに特徴がありますので、ソーラーチャートだけでリーディング解説はことたりるでしょう。

出生時の「太陽」は天秤宮29度です。

25度以降は、次のサイン(宮)の影響圏に入りますので、ほぼ“蠍宮の太陽”といっていいほど、その影響を強く受けています。

要は、情動が深く“情愛を強く求める”などです。

この「太陽」周りの特徴は、「太陽&火星」の合=0度が、牡牛宮1度の「月」と衝=180度で、これに対して水瓶宮0度の「土星」が軸となってT矩(Tスクエア=90/90/180)を形成していることです。

Aさんの場合、乙女宮の「金星&木星」が合=0度ですし、「太陽」と「月」の衝=180度を含め、一見、女性らしさを象わし、どこか受け身そうで、たおやかにみえます。

ですが、Aさんにかぎらず、実は逆です。

「太陽」と「月」の衝=180度は、たしかに一見、女性的で受け身の側面をもちますが、あんがいと男性的で能動的な一面を隠しもっているからです。

世の男性は、そういったオモテ向きの女性らしさや受動的な側面にコロリとだまされてしまうことが多いようです。

そうでなくてもAさんの場合、「太陽&火星」の合=0度をおもちなので、端的にいえば、“男勝り”です。

「金星&木星」が合=0度ゆえに、確かに女性らしさ満開の象意をお持ちなのですが、その一方で、「太陽」と「月」の衝=180度によるオモテ向きの一見、女性らしさや受け身のイメージとは、実は内面には真逆の部分をもちます。

Aさんの課題は、「土星」を軸に、「太陽&火星」と「月」の衝=180度がT矩(Tスクエア=90・90・180)を形成している部分です。

(中略)

それゆえ、Aさんは、ご自身の「現実」とスタンスを異にし、現実を受け入れにくいばかりか、ご自身が置かれたお立場がみえにくいタイプになっています。

それは、「金星&木星」の合=0度の「木星」が、「海王星」と三分=120度を形成していることからも明らかです。

地に足が着いておらず、上っ調子なので、ほぼ確実にそうなります。


ちなみに、通常のホロスコープ(出生天球図)の特徴も、これらにつきます。

強いて挙げるとすれば、「太陽&火星」が、深層の精神意識を象わすIC(=北中点)と三重合=0/0/0度であるところです。

失礼ながら卑俗な表現をすれば、ご本人は無意識ながら、根本は“男なし”ではいられないタイプです。

一方、MC(=南中点)には「月」が合=0度をとっています。

「月」は、上述の深層の精神意識を象わすIC(=北中点)と共鳴関係にあるので、そこにおける上述の象意をご自身の“感情”、すなわち感性や感受性として対外的に表わしてしまうことです。


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以上、「奥義講座」の実際編L「リーディングの実際」から、ごく一部を抜粋してみました。


この原稿を書いてのち、退院して初めて知って驚いたのは、「Aさん」とK君の“駆け落ち婚”でした。

なぜなら、個人の自由が保障される宝瓶宮時代で、日本の皇室も「天王星」に共鳴するゆえ、ご理解できなくはないのですが、いくら自由恋愛の時代とはいえ、社会にはルールがあります。

それを逸脱して、何でもかんでも個人の自由だというわけにはいきません

皇室といえども同様です。

たとえ明文化されていなくても、ルールがあったうえでの個人の自由や恋愛のはずなのですが、やっちゃったものはしかたありません。

もはや自己責任です。

上述のリーディングの実際例には、あえて書きませんでしたが、天秤宮生まれ(太陽)のK君は、Aさんのオモテ向きの女性らしさと男勝り引っ張ってくれるところに惹かれたのかもしれませんが、いずれ失望に変わるでしょう。

なぜなら、Aさんはご自身の内面に矛盾を抱えていて、恋愛関係は悪くはないのですが、夫婦関係は最低ともいえる破局含みの運勢で、ほぼ離婚運が確実に象わされているからです。

K君のホロスコープ(出生天球図)をみていないので、その断定や相性におけるご判断は、ここでは控えさせていただきました。
 
 
 
 
 
 
 

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