宝瓶宮時代と友愛精神
2022.01.01
 
宝瓶宮時代と友愛精神
― 理解と認識、そして体感体得 ―


深層の精神意識の変革にかかわる「友愛精神」



何ごとに無意識ながら、根本の「精神意識」が重要です。

一般的に申し上げますと、見えない「マインド」(mind:心、精神)が、見える「ビヘイビア」(behavior:行動、振る舞い、習性)を決めていくためです。

宝瓶宮時代は「友愛精神」のマインド、すなわち「深層の精神意識」がベースの一つになります。



≪自由、平等、博愛(友愛)≫

「自由、平等、博愛」は、ご存じでしょう。

ご存じ18~19世紀のフランス革命のスローガンです。

「博愛」という言葉がキリスト教的なためか、一般的には「友愛」という言葉が使われることがあります。

さらには、左めいた考えの人たちは「同胞愛」などと言い替えて使うことがあるようです。

しかし、博愛の「博」には“ひろい”という意味があることから、ひろく愛するという意味をもっています。

「博愛」と訳されることになった原語「フラテルニテ」の理解は、当時のフランス人でも難しかったようで、あまりよくわかっていなかったようです。

今でも「同胞愛」などと、狭く仲間内の意味で解釈されるように、どこか間違いやすいのが「博愛」また「友愛」だといえます。

もはや「フランス革命」自体が古い出来事なので、自由や平等(対等)は、先進諸国ではほぼ実現されているといっていいでしょう。

一方、博愛(友愛)は難しいのですが、「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい)は友愛というより「友愛精神」(和、絆、民度、人類愛)の感得や体得また実践が重要になっていきます。



≪「星講座」の狙いとポイント≫

単発講座「宝瓶宮時代を生きる星講座」のポイントの一つが、この「友愛精神」にあります。

まずは、この「友愛精神」(和、絆、民度、人類愛)を、「水星編」の12サイン(宮)によって、意識化し、知識としてご理解され、深く認識していくことが今後は重要となっていくからです。

実践の手はじめは、そういうものです。

次に「金星編」の12サイン(宮)によって、ご自身の美意識や個人の理想として漸次、体感体得を目指すことになります。

さらには、「星講座」の予定はありませんが、火星がトランシットしていく12サイン(宮)によって、対外的に試行し、実践していくことになるでしょう。

それは皆さまのご自由なご判断や状況に基づくものなので、火星編は「星講座」ではなく皆さまご自身の主体的な行動になります。

そのようにして「友愛精神」を培うことができれば、独自の個性(キャラ)や才能が際立っていきます。

時代とともにある「天運」を受けやすくなり、人気が出たり、愛されキャラに変わっていくのです。

要は、火星はともかく「水星→金星→天王星」の象意へと進みます。

宝瓶宮占星学でいう「友愛サイン(宮)」に区分される「双子宮→天秤宮→水瓶宮」の共鳴星を進んで、天王星や水瓶宮と共鳴する「宝瓶宮時代」を生きる「深層の精神意識」(霊性、深層心理)を体感体得していくわけです。



≪「友愛精神」って何?≫

ところで「友愛精神」って何でしょう?

当サイトでは、これまで「友愛精神」(和、絆、民度)としてご紹介してまいりました。

今回はさらに「人類愛」を加えて核心に迫ります。

しかし、博愛や友愛精神また人類愛といったように「愛」がつくと、日本人こと大和民族は、とたんに正しい理解ができにくくなります。

なぜなら、もとから日本にあった言葉(概念)ではないためです。

このことは後日、述べることがあるかもしれませんが、ここで「宝瓶宮時代」と「人類愛」について記された一文をご紹介しておきます。

少々長いので、次の項でご高覧ください。

分かるようで正しいご理解が難しいのが、博愛(友愛)もそうですが、「友愛精神」です。

「宝瓶宮時代を生きる星講座」で述べることになりますが、まずは「水星編」で漸次、意識化や知識化、またご認識を深めて、宝瓶宮時代の「友愛精神」をいっそう分かっていただきたいと存じます。



≪『ホロスコープ入門』より引用≫

以下は、ルル・ラブア著『ホロスコープ入門』からの抜粋です。


―― 現在、世界は「宝瓶宮時代」(アクエリアン・エイジ)に突入しているといわれています。
「アクエリアン・エイジ」とはプラトンの時代から提唱されていた宇宙的周期のことで、この時代には地上のすべての悪が一掃され、世界に平和と人類愛がよみがえってくるといわれています。

また、この時代には過去の英知の学問が復活し、今までの一切の思想や観念や宗教、また国籍や人種の差異に影響されない、水晶(クリスタル)のように透明な精神を持った新人類が現れてくるといわれています。

物質主義から精神主義へと転換しはじめた人類の未来がどのように展開するのかまだ予測もつかない状態ですが、占星学(アストロロジー)こそ“復活した過去の学問”といえますし、宝瓶宮時代に今、生きるあなたに、この本は必ず良き啓示を与えるでしょう。 ――

『ホロスコープ入門』ルル・ラブア著 (PLAY BOOKS 青春出版社)より


いかがでしょう? 1か所だけ誤解を与えかねないのは、「宝瓶宮時代」というのは「プラトン月」(グレート・マンス)のことで、プラトンが活きた古代ギリシャ時代からの言葉に間違いはありません。

ただし、このことを発見したのはプラトンではなく、古代ギリシャの数学者で天文学者の「ヒッパルコス」(BC190年頃 - BC120年頃)になっています。



≪問題は「愛」の概念≫

友愛精神を「和、絆、民度」と注釈するとき、ご理解はさほど難しくはないでしょう。

「和も、絆も、民度」も、日本人の得意分野なので、すぐにご納得できるためです。

ところが、博愛(友愛)もそうですが宝瓶宮時代の「人類愛」といった注釈が加わると、逆にご理解が難しくなるのが日本人です。

もっとも、大和民族にかぎりませんが、近隣諸国をふくめて「愛」のとらえかたに、どうしても“感情”や“情感”また“情動”がかかわってくるからです。

このことが、「友愛精神」(人類愛)のご理解が必要になってくる「深層の精神意識」の変革に向けて、高いハードルとなっているといえます。

「情感サイン(宮)」(蟹、蠍、魚)を“民族性”にもつ日本人をはじめ近隣諸国ではしかたがありません。

それはそうなのですが、宝瓶宮時代を“生き抜く”には、「友愛精神」の正しいご理解がなければ方向性がみえないでしょう。










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