水星のメッセージ 冥王星編
2022.01.13
[星講座] 水星のメッセージ」 vol.2:冥王星編
宝瓶宮時代の生命の星へ
― 未来の「冥王星」は光輝く ―
◆「印象が大きく異なっていく宝瓶宮時代の「冥王星」
先回、1月2日に「水星」が「水瓶宮」に入宮したさいの「ご報告:水星のメッセージ」に続くボリューム2です。
今回は、次元上昇した宝瓶宮時代の「冥王星」についてのメッセージです。
今すぐというわけにはまいりませんが、20年近くをかけて「冥王星」が変わります。
≪「冥王星」は“凶星”か?≫
冥王星探査機「ニューホライズンズ」が、7年ほど前の2015年に「冥王星」と衛星(二重惑星)「カロン」をなめるように通り抜けました。
そのさい、地表の鮮明な画像を送ってきたことをご記憶のかたもいらっしゃるでしょう。
「冥王星」には、ハート型の模様が広がっていて注目されたからです。
これまで、占星術における「冥王星」の印象は、その名称のように“暗く”て“陰鬱”なもので、“凶星”と解釈され、冥府の星かのようでした。
“吉凶解釈”の現代占星術では、凶星として“死と再生”などの象意があてられています。
しかし、「宝瓶宮占星学サイト」や当ブログ「クオリアルな観点から…」をご覧の皆さまは、すでに“吉凶解釈”は間違いだとご認識されておられると存じます。
“吉凶”で占断をすると、単純でわかりやすく、興味をひきます。占断する側もラクでいいのです。
ですが、それだと現実にそぐいません。
「対立二元論」の時代ではなくなってきていますし、宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)は「共鳴関係論」によって、個性を見出す時代だからです。
≪吉凶解釈の陥穽(かんせい)≫
以前にも書きましたが、次のような「故事ことわざ」があります。
「万事塞翁が馬」(ばんじ さいおうが うま)
「禍福はあざなえる縄のごとし」
同じような意味です。
凶事は吉事に変わり、吉事は凶事に変わる、吉凶は次々に入れ変わっていくことを示したものです。
詳しくお知りになりたいかたは、ネットをタグれば、多々見つかると存じます。
事実、人生や世の中は、単純に“吉”だの“凶”だのと決めつけられるほど簡単ではないのです。
いいんですよ、
吉凶を信じるなら信じても。
現代は、違法でないかぎり「信教の自由」が保障されています。
個々人の自由です。
また自己責任です。宝瓶宮占星学では、今後の宝瓶宮時代を賢く生き抜いていただきたいので、吉凶解釈ではなく、事実に即したリーディングを行なっています。
≪決めつけたら終わり≫
ということで、「冥王星」にかぎらず星を吉凶に分けるのは、実際的ではありません。
人生や世の中の現実にそぐわないためです。
ついでに書いておきます。
星にかぎりません。
アスペクト(座相、位相)も、吉凶に分けて解釈するのは間違いです。
事実や現実、また大宇宙の真実と異なるためです。
大宇宙をつらぬく根本法則を宝瓶宮占星学では「基礎理論」(ホロスコープ理論)としています。
それによっても確認できます。
たとえば、現代占星術では、「コンジャクション」(0度)は“吉凶”の両方があるとか、「オポジション」(180度)や「スクエア」(90度)は“凶”だとか、「トライン」(120度)は“吉”で「グランドトライン」(120度×3)は“大吉”だと解釈することがありますが、一面しか見ていない誤りです。
そのようなケースがないとはいいません。
かといって、それが絶対で正しくないのは、現実には逆のケースもあるためです。
それを吉だの凶だのと決めつけてしまうと、そのような事態が一部あった時点で「当たった!」とか「やっぱり…」と信じ込んでしまいます。
すると、そこで終わってしまい、次への発展や対処ができなくなってしまうのです。
≪「水星&冥王星」の合=0度≫
かんたんにご理解できますよね。
善悪、吉凶といった「対立二元論」が一方的に人類社会を支配する単純な現代ではなくなっています。
もっとも、末期ながら「双魚宮時代のリバイバル」のデレクションがまだ続いていますので、念のために警告を差し上げています。
ただし、昨年2021年12月から「冥王星」による深層の「精神意識の変革のデレクション」(運勢変化、時代変化)が正式に影響圏入りをしました。
そのため、今後は徐々にながらも変わっていくのです。
現在、「水瓶宮」をトランシットしてメッセージをもたらしている「水星」は、年末の12月30日に「冥王星」とジャストの合=0度をとりました。
また、今月1月と来月2月にも逆行によって、ジャストの合=0度をとり“希望のメッセージ”を投げかけていきます。
どのようなメッセージになるのか、新しい時代のはじまりにかかわる「意識化」(ヒラメキ)や「知識」(情報)また「認識」をうながします。
なぜなら、「冥王星」は、過去とは正反対に180度にも異なる“大変革”を象わすからです。
現在は、予兆をわずかにもたらす程度にとどまっていますが、すでに大きな新しい時代への“波動変化”は起きており、近い将来、宝瓶宮時代が定着していくにしたがって、顕在化し明らかになっていきます。
≪「冥王星」自体の大変革≫
では、「水星のメッセージ vol.2」のポイントをお伝えします。
「冥王星」自体も、「水瓶宮」入宮によって変わっていきます。
「冥王星」発見、1930年以来のイメチェンです。
基本の象意はともかく、より明るい象意がメインになっていくのです。。
漸次、過去の「冥王星」のイメージではなくなっていきますので、「冥王星」自体の“大変革”です。
「水瓶宮」をトランシットする「冥王星」は、新たに生まれ変わります。
例えていえば、冥府から命府(明府)へ、色で例えれば、黒や灰褐色(暗色)のイメージから、ピンク系や半透明(明色)へと変貌します。
もちろん、物質的「冥王星」が変わるわけではありません。
象意傾向のお話です。
もともと“両極端”の象意を冥王星はもちますので、深層の「精神意識の変革のデレクション」の手前、ご自身も変わらざるをえないようです。
※【ご参考】
ちなみに、過去の例では、双魚宮時代の初期には“凶星”とされていた「金星」が、宝瓶宮時代の影響圏が進んだ双魚宮時代の終盤になるにしたがって、“吉星”と解釈されるようになった経緯があります。