太陽の影響度はどれくらい
2022.02.16
“太陽”の影響度はどれくらい?
― 今週の運勢を読むには ―
◆「太陽サイン(宮)の影響が強い人と弱い人」
「あなたは〇〇座生まれね」という言葉をよく聞きます。
それは生まれたときにあった「太陽」の位置、「太陽サイン(宮)」のことです。
「星占い」や「今週の運勢」などでは、「太陽星座」こと「太陽サイン(宮)」でもって、ご自身にあてはまるサイン(宮)を読まれると存じます。
では、実際のところ、「太陽星座」正しくは「太陽サイン(宮)」の運勢は、ご自分に何パーセントくらい当てはまるのでしょうか。
≪人によって異なる≫
次のようなことを考えてみられてください。
ある人の場合、「星占い? そんなもの当たったことない」。
また、ある人の場合、「スゴイよね。よく当たるよね」というかたもいらっしゃるでしょう。
同じ「星座」(正しくはサイン:宮)の生まれで、同じ内容を読んでいても、そういうことが起こります。
どちらかがウソをいっているのでしょうか?
違います。
どちらも本当なのです。
当然です。
ホロスコープ(出生天球図)また占星術の仕組みからいえば、そのようなことは当然に起こります。
その理由を以下、書いておきましょう。
≪占星師の力量は度外視≫
前提として、ここでは占星師の力量は度外視します。
同じ占断やリーディングの文章を読まれて、そういったことが起こるためです。
相応の力量はお持ちだとしても、占星師の力量はピンキリですし、占星師との相性もあるのですが、それは考慮にふくめません。
それでも、個々人によって評価が異なるのは当然なのです。
その理由です。
第一の理由は、「太陽」だけで、その人の運勢や性質は決まるものではないということです。
ほかの星やハウス(室)やアスペクトが影響します。
それ以外の要素も大なり小なりかかわっているためです。
それを「太陽星座」こと「太陽サイン(宮)」だけでご判断するのは無謀です。
第二に、重要な内容です。
「星占い」は俗にいう「太陽星座」しかみていません。
ですが、出生時の「太陽サイン(宮)」(太陽星座)が、どれくらいその人に影響を及ぼしているのかは、人それぞれに異なるからです。
まったく該当しないということはないのですが、100パーセント該当するということでもありません。
同じ「太陽サイン(宮)」(太陽星座)の生まれでも、そのサイン(宮)の象意が、どれくらい該当するかは、人それぞれに異なってきます。
「ホロスコープ」(出生天球図)の状態によって異なるのです。
≪2つとない出生天球図≫
さて、では出生時の「太陽」の影響度です。
一般的に、ホロスコープ(出生天球図)において「太陽」の影響度は何パーセントくらいなのでしょうか。
そのお答えは、問い自体が無意味だといえます。
ホロスコープの仕組みを正しくご理解していれば、出てこない質問だからです。
どれくらい「太陽」のあるサイン(宮)の象意があらわれるのかは、個々人のホロスコープ(出生天球図)の状態によって千差万別になります。
ある人は10パーセントしかないとしても、またある人は70~80パーセントも太陽サイン(宮)の象意を生まれもつことがあるためです。
ホロスコープ(出生天球図)は、そういうものです。
個々に異なっていて、世界に2つと同じものがありません。
いちがいに「太陽」の影響力は何パーセントと決められないのです。
≪太陽サイン(宮)の影響度≫
結局、ある人は太陽サイン(宮)の影響を10パーセントしか受けていないのに、太陽サイン(宮)の「星占い」さらには「占星術」の当該箇所が当たるという道理はありません。
逆に、太陽サイン(宮)の影響を70~80パーセントほども受けていれば、当たる確率は、ぐっと高まるはずです。
当然のお話ですよね。
そのため、太陽サイン(宮)だけをみる「星占い」や、一般に太陽サイン(宮)がメインの「占星術」に対して“当たる/当たらない”の評価は人によって異なってきます。
これに、さらに占星師のピンキリの力量を加味しますと、もはや魑魅魍魎(ちみもうりょう)ともいえる混沌世界になってまいります。
その人がうたぐり深いタイプなのか、逆に信じ込みやすいタイプかといったことを抜きにして、そういうことが起こります。
出生時の「太陽」はたしかに重要です。
ですが太陽といえども一部分なので、パーツのみをみて全体だと思い込むと間違います。
やはりホロスコープ(出生天球図)全体をみて、「共鳴関係」を交えつつ、ホロスコープ・リーディングをしなければなりません。
≪運勢にかかわるサイン(宮)≫
最後に、「運勢サイン(宮)」についてです。
「太陽サイン(宮)」以外に、大きく運勢にかかわるサイン(宮)があるのかどうかについてです。
太陽のあるサイン(宮)以外で代表的なのは、やはりASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)が位置する「上昇サイン(宮)」でしょう。
太陽サイン(宮)と同等、またはそれ以上だったり、人によっては限定的だったりします。
それ以外の「運勢サイン(宮)」となると、これまたホロスコープ(出生天球図)の星の配置などの状態次第なので、個々に異なり、千差万別です。
サイン(宮)も異なれば、その強さや運勢がはたらく分野、また関係性もてんでんばらばらになるのが実状になります。
しいていえば、星がより多く集まっている大会合(ステリウム)などがあれば、その星たちによって異なり、断定はいたしませんが、「運勢サイン(宮)」の候補にあげられるでしょう。
結局、相応のプロ以外、一般のかたをふくめて「運勢サイン(宮)」をみつけるいちばん簡単で確実な方法は、一定期間全サイン(宮)の運勢傾向をチェックされてみることです。
ご自身にあてはめてみられるとよいのですが、それでも時期によって当てはまりやすいときとそうでないときのバラツキがでてくるでしょう。
太陽サイン(宮)や上昇サイン(宮)以外に「運勢サイン(宮)」がある場合は、比較的確実なご確認方法です。