新「海王星」への次元上昇
2022.03.21
新「海王星」への次元上昇
― 新しい霊性意識の覚醒 ―
◆「現実理想を底支えしていく宝瓶宮時代の海王星」
意外なことに「海王星」は今後、重要になっていきます。
宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)は「天王星」を共鳴星としますが、「海王星」は双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)末期の“支配星”ながら、実は底支えする星になっていきます。
理由はいくつかあります。
一つは、“吉凶”のない美しい「海王星」に変容していくからです。
≪海王星の次元上昇≫
「水星のメッセージ Vol.3 海王星編」などをお読みになられたかたは、ご存じでしょう。
次のようにお伝えいたしました。
●「水星のメッセージ Vol.3 海王星編」より抜粋――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ここにおよんで、「海王星」は宝瓶宮時代の「海王星」として新しく“衣替え”をはじめたのです。
もはや、古い「海王星」ではなくなります。
双魚宮時代の“支配星”だった「海王星」から、一時的かもしれませんが、宝瓶宮時代の“サブ共鳴星”としての「海王星」へと驚くべき次元上昇をしていきます。
「海王星」の本意(本当の象意)にもとづいて、宇宙の真実につうじる“理想のメッセージ”を、宝瓶宮時代の実際的なスタートと定着に向けて人類に投げかけていくようになります。
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「海王星」の発見とともに起きたのが、近代スピリチュアリズム(神秘主義、心霊主義)とマルキシズム(理想的共産主義)でした。
もう一つ、神智学協会の占星術ロッジ(支部)から萌芽した現代占星術もそうです。
ほかに新興宗教(カルト宗教)などがあります。
≪海王星発見の時代≫
近代スピリチュアルブームは1848年に世に知られた「フォックス姉妹事件」によって起きました。
前年12月からはじまった「ポルターガイスト現象」がその発端です。
同じく1848年には、マルクスとエンゲルスの共著によって『共産党宣言』が出版されています。
先の20世紀を戦争の時代へと陥れた共産主義ムーブメントは、ここからはじまっています。
この両者、スピリチュアリズム(心霊主義)とマルキシズム(理想的共産主義)は正反対の分野ですが、象意的には類似点をもちます。
占星学からみると、いずれも“まだ見ぬ世界”にかかわる点で、「海王星」の“夢”や“まだ見ぬ理想”また“幻想”などの象意をもちます。
「海王星」は、1846年の発見から163年(※注)を経て、ホロスコープを一周し、水瓶宮25度Rの位置に戻りました。
その2009年からはじまったのが「双魚宮時代のリバイバル」の「星のデレクション」(運勢変化、時代変化)です。
当該デレクションによって、左派政党の旧民主党へと政権交代が行なわれ、このとき鳩山総理は「これは革命です!」と述べたのです。
【※注】海王星の公転周期
海王星の天体学による公転周期は、165年(164.79年)です。
では、ホロスコープを1周するのに、やはり同じように165年かかるのでしょうか。
ホロスコープの基礎中の基礎「春分点歳差」をご存じなら、すぐにお分かりでしょう。
答えは、2年ほど短く、約163年(162.5年)になります。
小難しいお話はともかく、天体の公転周期と、春分点の移動にともなうホロスコープを1周する当該惑星の期間は、公転周期の長い星ほど比較的ながら大きく異なってきます。
≪霊性と深層の精神意識≫
上述の「双魚宮時代のリバイバル」のデレクションは今や末期に至りました。
「海王星」は、来年2023年3月に魚宮25度を越えて牡羊宮の影響圏に進むと、「新しい霊性意識の覚醒」(目覚め)のデレクションをもたらしはじめます。
当該デレクションは「冥王星」が現在、深層の「精神意識の変革のデレクション」をうながしていることから、同じく「深層の精神意識」(霊性、深層心理)の覚醒(目覚め)をもたらしていくものになります。
なんのためでしょうか?
いずれも、宝瓶宮時代を実際的にスタートさせていくためです。
私たちに“魂”(深層の精神意識)の次元上昇(アセンション)を差し迫まっていくものになります。
逆もいえます。
個々人が“魂”を次元上昇させなければ、実際的にスタートしていく宝瓶宮時代の「天運」に乗りにくくなっていくからです。
宝瓶宮時代は「共鳴関係論」を歴史パラダイムとしていますので、共鳴関係によってそうなります。
≪美しい象意をもった海王星≫
これ以降、「海王星」は牡羊宮0度の「春分点」へと進んでいきます。
春分点を通過して、「新しい霊性意識の覚醒(目覚め)」のデレクションとともに、自ら変容させていくのです。
そして、美しい象意をもった星に生まれ変わっていきます。
現代占星術で「海王星」は“凶星”に区分されていますが、そうではなくなります。
はたして、現代占星術また占術師はこのことに気づけるのでしょうか。
いったん“吉凶解釈”の占断や鑑定にはまってしまうと、中毒や宗教的洗脳に似た状態にわれ知らずとも陥ってしまうからです。
そうなると、ちょっとやそっとでは抜け出せません。
かつて宝瓶宮時代のアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)を立ち上げるまでは私もそうでした。
長いこと現代占星術に慣れ親しんでいたからです。
そのため、“吉凶解釈”の考えや思念から抜け出すのにタテの頭をヨコをするような苦闘をしばらく続けました。
≪友愛社会理想を示唆≫
結論的に、宝瓶宮時代の「海王星」は、現代占星術でいう“凶星”ではなく美しい“夢”や“ビジョン”、またまだ見ぬ理想とはいえ“バラ色の未来”をもたらす本来の姿に変容していきます。
なぜ、そういえるのか?
宝瓶宮時代は、双魚宮時代のように“吉凶”や“善悪”、また“支配/被支配”といった「対立二元論」の時代ではなくなるからです。
「共鳴関係論」を歴史パラダイムとしていく時代なので、“凶星”などではなく、本来の「海王星」になっていくからです。
さらに、宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」は、“現実理想”(Reality Ideal)を象わします。
一方、次元上昇した「海王星」は、その現実理想に向かって“夢”や“ビジョン”をもたらし、宝瓶宮時代の現実的な友愛社会理想を示唆していくことになります。
宝瓶宮時代の「現実的な友愛社会」というのは、双魚宮時代の「対立」や「闘争」の対義となる古い概念の「友愛」(同胞愛)とは異なります。
「共鳴関係論」による「友愛精神」(和、絆、民度:人類愛)です。
詳細は、「宝瓶宮時代を生きる星講座」Vol.1~Vol.3(有料の単発メール講座)などをご参照いただければと存じます。