占星学的な時代区分とは
2022.05.04
 
[宝瓶星学] 占星学的な時代区分とは
― 宇宙波動による歴史変化を読む ―



◆「宝瓶宮時代のアストロロジーの誕生と宇宙的根拠



「占星学的な時代区分」についてご説明いたします。

「占星学的な時代区分? なんの話? 初めて聞いた」というかたもいらっしゃるでしょう。

必要があって勝手にそのように名付けましたので、知らないかたがいて当然です。

ですが、「プラトン月」(グレート・マンス)といえば、耳にされたかたもいると思います。

実は、占星学的な時代区分ことプラトン月によって人類歴史は規定され、進化発展していますので、思ったよりも重要な概念です。



≪人類歴史のアウトライン≫

これまでの人類歴史を約2,000年ごとに大まかに区分してみると、その一端が見えてきます。

太古に「文字」の発明による文明の発祥がありました。

発見した記録を文字によって後世に残したり、より正確な情報伝達が遠隔地へと可能になることによって、豊かさを求めた「物質文明」が栄えました。

次に、その物質的な富や領土をめぐって、戦いや闘争が起き、戦国乱世の時代によって大帝国が築かれていきました。

しかし、それは人間の本質ではなかったのです。

そのため、仏陀やイエスがあらわれて、慈悲や愛を説く精神や霊性を重視した「宗教の時代」がはじまりました。

そのような精神性をベースに、今日、新しい宝瓶宮時代(Ege of Aquarius)がはじまっています。



【One Point】 アバウトで人類歴史を俯瞰してみました。

当サイトをすみずみまでお読みのかたや、数理法則とクオリアル・ワールド「伝授講座」をご受講されたかたなら、12サイン(宮)との関係性までもご理解できるでしょう。



≪12サイン(宮)を逆順に進む≫

簡単にご説明いたします。

古代オリエントにおける文字(情報)による文明の発祥は、占星学的な時代区分(プラトン月)でいえば「双児宮時代」(そうじ[ふたご]きゅう じだい:双子宮の象意による時代)に該当します。

次のエジプト文明に連なる物質文明の時代は「金牛宮時代」(きんぎゅうきゅう じだい:牡牛宮の象意の時代)です。

その次の西アジア統一やローマ帝国建国に至る戦いや闘争による戦国乱世の時代は、「白羊宮時代」(はくようきゅう じだい:牡羊宮の象意による出来事)です。

そして、先頃の仏教やキリスト教による宗教の時代は、「双魚宮時代」(そうぎょきゅう じだい:魚宮の象意の時代)でした。

双魚宮時代は紀元前6世紀頃、ちょうどブッダが生誕したあたりから影響圏に入り、正式には紀元前2世紀(BC170年頃)~20世紀末(1989年)まで、約2,160年間(計算値)続きました。

そして今日は「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい:水瓶宮の象意の時代)の緒にあるのは、ご存じのかたも多いでしょう。



【One Point】 ホロスコープに詳しいかたなら12サイン(宮)とその象意はご存じでしょう。

紀元前2世紀頃までの古代ギリシャ時代からあるプラトン月(占星学的な時代区分)なので、12サイン(宮)の古典的な名称で上述のように呼ばれています。

「春分点」の移動にともなって12サイン(宮)を逆順に進みます。



≪各時代の歴史パラダイム≫

人類歴史は約2,160年(計算値)の占星学的な時代区分の変遷によって、「歴史パラダイム」を変えながら進化発展してきました。

「歴史パラダイム」というのは12サイン(宮)の象意に基づいて、当該時代を規定していく大きな時代的枠組みのことです。

たとえば、双児宮時代という場合、双子宮の象意による「知識」(情報、文字)による文明発祥の時代でした。

次の金牛宮時代は、牡牛宮に共鳴する「物質」による文明の時代で、白羊宮時代は牡羊宮の象意に共鳴する「戦い」の時代だったのです。

そして、先頃の双魚宮時代は、魚宮の象意に共鳴する「宗教」(信仰)の時代で、今後の宝瓶宮時代は水瓶宮の象意に共鳴し、これまでにないまったく新しい時代が今後は漸次、築かれていくことになります。


【One Point】 占星学的な時代区分を別の一般的な呼び名で表現すると「プラトン月」(グレート・マンス)です。

地球の「歳差運動」(春分点歳差)にともない、約25,920年(計算値)の周期をもった「プラトン年」(グレート・イヤー)を12等分した約2,160年間(計算値)ごとの歴史期間にあたります。



≪宝瓶宮占星学の根拠≫

いずれにしましても、あまり聞かない呼び名ですよね。

約2,160年(計算値)ごとにしか変わりませんので、馴染みがうすいし学校でも習いませんのでしかたがありません。

ですが、プラトン年(グレート・イヤー)は、アストロロジーにとっても、天文学者であり数学者であったヒッパルコス(BC190頃-BC120頃)によって古代ギリシャ時代に発見された重要な概念です。

占術師の一部が誤って呼んでいる“風の時代”といったあいまいな表現をすると、「双児宮時代」なのか「天秤宮時代」なのか「宝瓶宮時代」なのか、正しい「歴史パラダイム」が分からなくなり、“混乱”が生じてしまいます。

知ってる人は知ってのとおり、現代の占星術は19世紀に発見された海王星の影響を強く受けて成り立ちましたので、何かと勘違いや誤認を起こしやすいのは無理ないことなのです。

なぜなら、海王星は、“善意”や“奉仕”といった美しい象意の一方で、“混乱”や“欺瞞”また現実から離れた“妄想”や“イメージ”といった象意をもつために、勘違いや事実誤認といったことが起こりやすいためです。

そのような海王星発見直後の19世紀後半の象意を受けながら神秘的(オカルトチック、ミステリアス)な心霊ブーム(近代スピリチュアリズム)のさなか、現代西洋占星術に変容しつつ今日のように成立していったのが、アストロロジーまがいの今ある「ホロスコープ占い」ということがわかれば、簡単に首肯できるのです。

それはそうと、他者に危害を加えない以上、“信じる/信じない”は占星術にも保障されています。

信教の自由の現代なので、宗教と同様に信じるのはご自由なのです。

重要なことは、占星学的な時代区分が、人類歴史の変遷を象わすだけでなく、その時代のアストロロジーを逐次、誕生させていることです。


【One Point】 白羊宮時代のアストロロジーは「天体観測」(ホロスコポス)で季節の到来を告げるものでした。

双魚宮時代はホロスコープとともに発祥した古代ギリシャのアストロロジー(通称:古典占星学)の時代です。

昨今、新たにはじまった宝瓶宮時代は「宝瓶星学」(通称:宝瓶宮占星学)になります。



≪プラトン年とは?≫

では、占星学的な時代区分ことプラトン月は、どのように定まっているのか実際をみてみましょう。

約25,920年(計算値)の周期をもつ「プラトン年」(グレート・イヤー)が、そのベースです。

地球が23.4度の自転軸の傾きを保ったまま、ゆっくりと首を振るように約25,920年をかけて、ぐるっと1回りする「歳差運動」(春分点歳差)に依拠します。

その動きによって、地球の赤道面を延長した天の「赤道」と太陽の「黄道」との交点が「春分点」(反対側は「秋分点」)で、約72年に1度ずつ黄道上を少しずつ移動していきます。

この「春分点」を起点に30度ずつ、均等に12サイン(宮)が定められたのがホロスコープです。

位置も幅もまばらな空の星座は、アストロロジーやホロスコープとは関係がありませんのでお間違えなく。

詳しいご説明は省略いたしますが、古代ギリシャ時代の天文学者であり数学者のヒッパルコス(BC190頃~BC120頃)が生存当時の「春分点」の位置を“春分原点”として、そこから移動していく「春分点」のある古典的な名称の12サイン(宮)が占星学的な時代区分「プラトン月」になります。

計算上は約2,160年ごとになりますが、実際はもう少し短く、1989年以降の現在は「宝瓶宮」の端緒にありますので「宝瓶宮時代」に入りました。


【One Point】 にもかかわらず、昨今は2009年から続く「双魚宮時代のリバイバル」のデレクション(運勢変化、時代変化)の末期にあります。

そのため、両時代の影響が入り混じった歴史の混乱期になっています。

それゆえにこそ、宇宙波動エネルギーによる「歴史パラダイム」とその方向性を正しく見極めつつ、ご対応されることが必要な昨今になっていることを、ご認識されておかれるとよいのです。









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