星のバイオリズムを仮説
2022.09.06
[量子もつれ] ― ネイタルとラインのホロスコープ ―



星は“粒”であり“波”であり共鳴的関係性にある




ホロスコープの星たちは「宇宙波動エネルギー」にかかわる存在です。

星の配列やそれぞれに星の公転周期に応じた象意が秘められていて、「バイオリズム」のような働きをもたらすと仮説的に設定すれば、“科学的”なアプローチが可能になります。

生まれた瞬間のそれぞれの星の配置は、その人なりのバイオリズムの出発点になります。

出生時の星の配置に応じた、性質や運勢を持つことを意味しますが、そのような「ネイタル・ホロスコープ」(出生天球図)で、そこで星は終わりではありません。

星たちは休むことなく、それぞれの周期に基づいて動いていくことによって、バイオリズム的に変化が継続して生じ、出生時の星との関係性を築きながら、運勢変化をもたらしていくからです。




≪星はバイオリズムを持っている≫

量子論による「二重スリット実験」は、量子が“粒”であり“波”であることを明らかにしました。

ホロスコープで用いる宇宙太陽系の星たちも、“粒”でありまた“波”であるというべき側面をもっています。

広大無辺な大宇宙からみたとき、星は“粒”にすぎません。

ですが、太陽を中心に公転し、円運動を描く星たちですが、ひるがえってホロスコープの中心である地球から相対的に星々の動きをみると、“波”を描いて移動しているようにみえるからです。

下記に掲載いたしました「ライン・ホロスコープ」をご一瞥いただけましたら、その動きがご納得いただけると存じます。

このような動きは、星が「宇宙波動エネルギー」を象徴し、意味をもちことをあらわしています。

結局、星の動きをバイオリズムのようにとらえることによって、星々によって示唆される“意味象意”をリーディングすることができます。


【One Point】 「空の星からなぜ地上のことがわかるのか」といったアストロロジーの根本命題につうじるお話です。

細かなご説明は省かざるをえませんが、宝瓶宮占星学でいう「星のディレクション」(運勢変化)の根拠ともなっているお話です。



【ご参考:バイオリズムは疑似科学】

バイオリズム(biorhythm)は、生理面や感情面また知性面が、周期的パターンをもって変化するという考えです。

そういった仮説であって科学的な根拠はありません。

具体的には「身体」「感情」「知性」といった3つの心身の状態をあらわわす波のことで疑似科学になります。



≪量子エンタングルメント≫

従来の物理科学や社会通念ではご理解できない超科学的なお話があります。

目に見えないミクロの世界を扱う量子論(量子力学)では、時空を超えた共鳴関係が実証されているのです。

「量子もつれ」(Quantum entanglement:クォンタム エンタングルメント)がそれです。

聞きなれない言葉かもしれませんが、二分した一対の量子の一方の状態変化が、時空を超えて瞬時に、もう一方の状態に反映されるという不思議な現象です。

「光の速さ以上の物質は存在しない」とするアインシュタインは、この「量子もつれ」を否定的にとらえました。

量子を物質的に“粒”としてみれば、たしかにそうかもしれません。

ですが、量子は“波”の側面を重ね合わせて持っています。

そのため、時空(光速)を超えた波動エネルギーの干渉といった「共鳴関係」が宇宙この世界に起こりえることを実証した現象です。


【One Point】 宝瓶宮時代は「共鳴関係論」を歴史パラダイムとして営まれ発展していきます。

過去の「対立二元論」の考えや社会通念からは、ご理解できないことが起こるのです。

量子の世界にかぎらず、ホロスコープ解釈においても同様です。




≪過去と未来のホロスコープ≫

ホロスコープにお話を戻します。

下図の2種類のホロスコープをご高覧ください。



左は一般的な「ネイタル・ホロスコープ」(出生天球図)です。

右は、宝瓶宮占星学でオリジナルに考案した「ライン・ホロスコープ」です。
※ソーシャル・プラネットのみをピックアップして掲載しています。

両ホロスコープの大きな差異は、前者が、過去の静止した星の配置を写しとったもので、後者は、現在また未来のダイナミックな星の動きを写しとったものです。

さらに量子論の観点から申し上げますと、前者は、“粒”的なホロスコープで、後者は、“波”的なホロスコープだといえます。


【One Point】 「ライン・ホロスコープ」は、宝瓶宮占星学において、「星のディレクション」(運勢変化)をリーディングするために考え用いているものです。

運勢変化の時期が一目で分かりますので便利です。

毎年、「来年の運勢リーディング」のために作成しているのもです。




≪共鳴関係をみたリーディング≫

さて、量子論の世界では、“粒”を観測すれば“波”が見えなくなり、“波”を観測すれば“粒”が見えなくなるといいます。

“粒”と“波”の“重ね合わせ”の状態になっているためです。

それはともかく、人間にも心(精神)と体(肉体)があり、宇宙この世界も物質世界と宇宙エネルギーといった見えない波動世界があり、重ね合わさって存在しています。

ホロスコープ・リーディングも同様です。

上掲いたしましたように、“粒”的な過去のネイタル・ホロスコープと同時に、“波”的な現在また未来のライン・ホロスコープといった、両者を重ね合わせてリーディングを行なうことが必要なのです。

言い換えますと、ご本人が生まれもつ星の配置によるバイオリズムをベースに、ダイナミックに変化し続ける星の動きによるバイオリズム変化との両者を、それらの共鳴関係をみながらご判断しなければなりません。


【One Point】 ホロスコープ・リーディングは、12サイン(宮)、12ハウス(室)、12アスペクト、12プラネット(星)といった構成要素のすべてを用いて行なう必要があります。

さらに、ホロスコープ自体の象意構造も含めて、ネイタルとライン(トランシット)の両方を重ね合わせて行なうことで現実的な実践解釈が可能になります。





≪おまけ:根幹法則≫

むずかしくはありません。

原則にのっとって行なえば、誰でもかんたんにできます。

ちなみに、「数理法則」の12数は「宇宙森羅の最小象徴数」になっているため、ホロスコープの個別要素は12個にするのが正解です。

「数理法則」は、宇宙の根幹法則「基本三数」が展開されたもので、ホロスコープ自体も「基本三数」&「数理法則」にのっとって構成されています。

これらの原意(原拠となる象意)や本意(基本の象意、ほんとうの象意)を、ネイタルやライン(トランシット)のホロスコープに当てはめつつ、応用展開していくことで、個々の象意解釈がご自身の頭で見出すことができるようになります。

膨大な応用展開された誰かの真偽不明な象意解釈を、ほかのホロスコープに適用させて占断するのはむずかしく、それよりも「基本三数」(数理法則)といった原則から、個々のホロスコープに応用展開していくほうがはるかに容易です。


【One Point】 応用展開されてご自身でイメージできた象意解釈を、誰かに伝えようとする場合、表現力や語彙力などコミュニケーション能力が別途、必要になります。

初心者はそれがむずかしいことが多いために、ビジネス展開をするには加えて、会話力や文章力を習得されるとよいのです。









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