原田泰造氏の怪演を読む
2022.09.24
[アスペクトの特徴] ― 「魔法のリノベ」でみせた豹変演技 ―



個性派の脇役を怪演するソーラーチャート




お笑いトリオ「ネプチューン」ではボケ担当の原田泰造氏。

役者としてのご活躍が目立ちます。

名倉潤氏や堀内健氏のようにピンでのバラエティー出演はほぼありませんが、ドラマで魅せる演技は秀逸なものがあります。

彼のどこにそんな個性的な役者の才能や運勢があるのでしょうか。

気になりましたので、ソーラーチャートから実際はどうなのかリーディングをしてみることにしました。




≪「魔法のリノベ」での怪演≫

今年2022年4月~6月期は、異色のTBSドラマ「インビジブル」で警視庁刑事部捜査一課長役でした。

続く、同年7月~9月期の関テレ制作のドラマ「魔法のリノベ」では、柔和な笑顔から驚くほどに表情を豹変させて、真顔で部下たちを威圧する敵役で、準主役ともいえる大手リフォーム会社の部長役をスパイシーに怪演しました。

芸人としてのキャラよりも、役者としての個性や才能が光ります。

その違いに興味を持ち、いったいどんなホロスコープをお持ちなのか拝見してみました。

すると、なかなかに特徴的なアスペクト・パターンをお持ちでした。


【One Point】 芸能人の場合、テレビでの印象やドラマの役柄に影響されないように、無着色でリーディングをすることを心掛けています。

そのような実際的なリーディングの一端をお届けいたします。





≪原田泰造氏のソーラーチャート≫

出生時間が不明なので、生年月日だけで作成できるソーラーチャートでのリーディングです。




宝瓶宮占星学の理論に沿って、12プラネット(星)を用いています。

十大惑星(メイン・プラネット)+ケレス+ドラゴンヘッド&ドラゴンテールです。

ドラゴンヘッド&ドラゴンテールは、太陽と月の軌道の2つの交点(ノード)で、天体ではなく占星点(Astrologcal Point)です。


【One Point】 出身地は東村山市ですが、出生地は広島市です。

誕生日当日の広島市の日の出の時刻をもって作成しています。

「月」はその日1日に動く度数を記し、出生時間によるリーディングの違いが分かるように配慮しています。




≪アスペクト・パターン≫

一目瞭然ながら、つづみ型(シーソー・タイプ)の星の配置です。

「太陽&水星」「月&天王星」「火星&土星」の3つの合(コンジャクション=0度)を含め、6つもの衝(オポジション=180度)があります。

逆に、矩(スクエア=90度)は一つもありません。

2か所4つの三分(トライン=120度)を交えて、衝=180度のすべてが調停(メディエーション=60/120/180度)の座相を形成しています。

ただし、「月」は出生時間によっては該当しません。

許容度数(オーブ)を少し広めにとると、「月」と「天王星」を頂点とするYOD(ヨッド=150/150/60)が形成されます。

転(クインカンクス、インコンジャクション=150度)がほかにあることから、出生時間による通常のホロスコープ(出生天球図)の場合、4か所の基本点を含めてYODが増える可能性があります。


【One Point】 「転」という表記は、150度の象意を考慮して、宝瓶宮占星学で命名したものです。

インコンジャクトを“非合”と訳すとご理解が難しくなるのですが、一例を挙げますと“自分であって自分ではない”といった転じるような象意が特徴だからです。




≪怪演の理由は「天王星」≫

上掲のソーラーチャートからリーディングできる原田泰造氏の「怪演」の正体は、次の3点がポイントになります。

1、「月」と合=0度の「天王星」がYOD=150/150/60の頂点。

2、「火星&土星」が上記YODの底辺の星になっていて、「火星」を共鳴星とする牡羊宮の「太陽」。

3、その「太陽&水星」と「月&天王星」が衝=180度。

いずれも、“個性”や“意外性”などを象わす「天王星」と、“闘争心”などを象わす牡羊宮(火星)が、基本的に“受動性”などを象わすことが多いつづみ型(シーソータイプ)の星の配置や“穏やかさ”などを象わす天秤宮の「月」とともに、両面性を内包しやすいことがリーディングできます。

「柔和な笑顔から驚くほどに表情を豹変させて、真顔で部下たちを威圧する」といった、個性的で意外性を伴なった役柄を上手に演じられる適性が、上掲のソーラーチャートからリーディングできるのです。

彼自身がそうだというのではなく、演じる適性を持っておられるという意味です。


【One Point】 「月」の位置は、出生時間が不明なので天秤宮8度~21度の間です。

午後3時30分頃までの生まれの場合、YODの頂点の星「天王星」と合=0度をとることにご留意ください。




≪アスペクトの解釈は簡単≫

以下は、アスペクト・リーディングに関するサジェスチョンです。

ホロスコープは、「位置関係」が象意の70~90パーセントを決していることをご存じでしょうか。

そのため、アスペクト(座相や位相)の象意を把握しておくことは、ホロスコープ・リーディングにとって必要不可欠になっています。

どんなに複雑なアスペクト・パターンのホロスコープでも、そこから秘められた象意を見抜くことができるようになるためです。

では、どうすれば、単独アスペクトをはじめアスペクト・パターンまた位置関係の象意を理解することができるようになるのでしょうか。

「奥義講座」などをご受講のかたはご存じのとおりでしょう。

根本理論の「基本三数」また「数理法則」によって驚くほど簡単にご理解できることが、宝瓶宮占星学の特徴になっているからです。


【One Point】 結局、共鳴リーディングが可能になりますので、秘められた個性や運勢また隠れた内面性などを知って、現実の生活や社会に活用できるようになってまいります。








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