新しい海王星を象徴
2022.09.26
[ウェッブ宇宙望遠鏡] ― 美しい象意のはじまり ―



まだ見ぬ理想(幻想)から実現可能なヴィジョン(構想)へ




「海王星」は今後、新しい象意に変わっていきます。

発見時の海王星の象意は“まだ見ぬ理想”(実現不能な夢想:幻想)でした。

それから約150年、新しい象意“実現可能なヴィジョン”(構想)へと今後は変わっていきます。

そのことを象徴する出来事が先ごろありました。

今年9月にNASAによって公開された海王星の新しい画像がそれです。




≪美しい海王星の姿≫




上の画像は、昨年2021年12月に打ち上げられたジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が赤外線で撮影した海王星です。

左下に付記したのは従来の青い海王星の画像です。

JWSTの画像は少し粗いのですが、土星のようなリングをもった海王星がハッキリと写っています。

このリングは、占星学的に重要な意味を持ちます。

ご賛同いただけないかもしれませんが、リングは“現実”にかかわる象意を象徴します。

宇宙理論による宝瓶宮時代のアストロロジー「宝瓶星学」こと通称:宝瓶宮占星学では、そのように理解しています。

そのため、海王星の象意が現実的に変わっていくことを暗示する画像になっています。


【One Point】 明確なリングを持つことで知られる土星は、“誤魔化すことのできない現実”を象わします。

一方、土星とほぼ90度ほど異なるタテ方向にリングを持つ天王星は、現実を変えていく“改革”や常道とは異なる“意外性”などの現実変化を象わします。




≪海王星の象意の変化≫

海王星が発見されたのは19世紀半ばの1846年です。

その2年後の1848年に端を発した2つのムーブメントがあります。

近代スピリチュアリズムと美称される「心霊ブーム」と、理想的共産主義の「マルキシズム」です。

両者の共通点は、海王星の“まだ見ぬ理想”によって、実現不能な世界を夢見ていることです。

それから約150年ほどが経った2010年頃、海王星はホロスコープと太陽を1周しました。

そのまま魚宮へと進み、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションをもたらしてきたのです。

その海王星も、来年2023年3月に牡羊宮の影響圏に進んでいきます。

これは理論上、古い海王星の終わりと新しい海王星の始まりを意味します。

そのことを象徴するのが上掲のJWSTの画像です。


【One Point】 個人的なお話になりますが、新しい海王星のヴィジョンは、美しいピンクっぽい色でした。

上掲の画像とよく似ていたのです。




≪時代とともに変わる象意≫

星の象意は、時代とともに少なからず変わっていきます。

金星は、かつて“凶星”でしたが、現代占星術では“吉星”とされます。

白羊宮時代(前24世紀-前2世紀頃)に東の地平線上に昇る星を観測していたカルデア人は、「火星が昇るときに生まれた子供は健康である」といったことに気づきました。

その火星は、次の“支配/被支配”などの「対立二元論」を歴史パラダイムとする双魚宮時代(≒BC172-1989)になると、支配をもたらす“戦いの星”に変わっていきました。

「木星」は、20世紀あたりまでは古代ギリシャに由来して“思想哲学”を象わすと解釈されていました。

ですが最近では、思想哲学自体が衰退したこともあってあまり聞かれません。


【One Point】 宝瓶宮時代が実質的に動き出していくと「共鳴関係論」による社会の実現へと向かっていきます。

海王星も過去の“まだ見ぬ理想”から、現実を視野にした“実現可能なビジョン”を象わす星へと変わります。



≪現実的な新しい霊性意識≫

双魚宮時代は終わったのです。

ですが2009年からはじまった「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションによって、時代の逆行現象が起きています。

そのため、宝瓶宮時代に向かう底流と、双魚宮時代の逆流とが錯綜する「混迷期」の社会状況が現出しています。

今年2022年はその最後のピークの年です。

なぜなら、来年2023年3月に海王星は牡羊宮の影響圏に進んで、古い象意を一段落させていくからです。

上掲の画像が象徴するように、新しい象意がもたらされていくことになります。


【One Point】 「新しい霊性意識の覚醒」(めざめ)のディレクションの始まりです。

実現可能な美しいヴィジョンによって新時代を下支えしていく海王星の活躍がはじまっていくことになります。










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