天王星と土星の逆行90度
2022.10.04
[新旧共存] ― 獅子宮&蠍宮はTスクエアのとき ―



旧守の動きと新しい動きの中からの新生




今は逆行する土星と天王星の矩(スクエア=90度)が形成されています。

矩=90度は、必ずしも“凶座相”と解釈されるわけではありません。

土星と天王星は共通する“現実”の象意と、同時に正反対の“新旧”にかかわる象意を持ちます。

両星の矩(90度)は、当該象意による出来事が、同時並行的に個人の内面にも対外的な言動や周囲や社会にも生じやすくなります。

一例を挙げますと、国葬儀に関する新旧の動きもそうですし、ロシアのウクライナ4州併合の新旧に関する動きにかかわっています。




≪新旧交錯や転換の出来事≫

皆さまの回りにおいて似た動きはありませんでしょうか。

「土星と天王星の逆行矩=90度」にかかわってもたらされる“新旧”の交錯や転換の出来事です。

土星と天王星だけでなく、すべての星や占星点(アストロロジカル・ポイント)によって、世の動きは象わされますので当然、土星と天王星の逆行矩=90度はワンノブゼンにすぎません。

また、お一人ひとりホロスコープ(出生天球図)は異なりますので、星の影響度はさまざまです。

なかには、一目して「土星と天王星の逆行矩=90度」だと分かる新旧交錯や転換の出来事もあれば、何の因果もないものまであって、十把一絡げとならないのは当然です。

ですが、現在の星の動きの特徴となっているのが「土星と天王星の逆行矩=90度」なので、類する動きがふだんよりも起こりやすくなっていることにご注目いただければと存じます。


【One Point】 天王星は2019年から「牡牛宮」をトランシット(運行)しはじめました。

土星は、それまで“新旧共存”の位置関係にあった「山羊宮」から、2020年3月に「水瓶宮」に入宮し、以後、土星と天王星の矩=90度が随時、形成されていく2022年の本年までになっています。




≪日常生活と現体制の変化≫

牡牛宮は、実際的な“日常生活”を象わし、また日本の“現体制”を象徴します。

その牡牛宮を、“現実変化”を象わす天王星がトランシットし、もたらされていくのが前者は「日常生活の変化」のディレクションです。

日本では、2020年1月からですが、すでに2019年から始まっていた「新型コロナ」による日常変化の出来事です。

一方、後者は、予期しない“突発的な変化”が日本の“現体制”にもたらされることになります。

それが、代表的には7月8日の「安倍元首相銃撃事件」です。

この事件は、陰暴論を超える深い意味が、事件の瞬間の「ホラリー・ホロスコープ」(事件事故天球図)からリーディングできます。

あまりにも完璧な星の配置だったので、多くのかたが悲しみと憤りを感じるなか、その真意を知って筆も心も止めて書くことを躊躇せざるをえませんでした。

ここに来て、国葬儀がようやく終わりましたので、その意外な真相を次の単発メール講座「水星編-蠍宮」(新時代 Vol9)でお伝えいたします。

この出来事は、水瓶宮の「土星」を軸に、牡牛宮で逆行する「天王星&ドラゴンヘッド」と蠍宮の「ドラゴンテール」とを交えたT矩(Tスクエア=90/90/180度)が始まったときに起きています。


【One Point】 T矩=90/90/180度には“凶座相”を超える深い意味があります。

立場の相違が際立つのと同時に新たなスタートが二重にもたらされることがあるためです。

通常の解釈で気づくことは難しく、表層的に“凶座相”と解釈するとまったく真相が見えなくなります。




≪国葬儀とウクライナ4州併合≫



「土星と天王星の逆行矩=90度」にお話を戻して、ご説明をいたします。

土星も天王星も相応に“現実”を象わします。

なので、現実的に新旧が「対立」したり、「併存」したり、「共立」していくことで、結果的に“新たな現実がスタート”していくことが、オモテに出てこない深層を含めて起こります。

そのような「土星と天王星の逆行矩=90度」のディレクションです。

具体的な事例は、ニュースや身近な出来事からご確認いただければと存じますが、安倍元首相の国葬儀をみても、論調や風向きが新たな方向へと変わってくることが起こりえます。

国際的には、ロシアのウクライナ4州併合の“新”の動きと、それを戻そうとする“旧”の動きによって、どこまで表層化するかはともかく深層も含めて新たなスタートへと向かって行くことになります。

そのような現実へのスタートとなる転換点が「土星と天王星の逆行矩=90度」のディレクションです。


【One Point】 双魚宮時代の「対立二元論」によって“新旧対立”の出来事ととらえることがあるでしょう。

ですが、宝瓶宮時代の「共鳴関係論」によって、事実や真相をとらえていくと“新旧共鳴”によって新たなスタートがもたらされていくことが見えてきます。

過去に留まらない未来志向のリーディングができるようになっていきます。




≪時代の本流は「天運」を伴なう≫

人それぞれにご自由な解釈があっていいのです。

いずれであっても、「土星と天王星の逆行矩=90度」にかかわって「星のディレクション」(運勢変化)を受けている獅子宮や蠍宮また水瓶宮に象意をもつ一部の方は、ここでご紹介したことにかかわる出来事を体験される人生の転換期にあります。

生まれもつネイタル・ホロスコープ(出生天球図)によっても詳細は異なり、「星のディレクション」(運勢変化)を受けていくのは太陽サイン(宮)とはかぎりませんので、ほかの方でも該当することがあります。

さらには、宝瓶宮時代へ向かう歴史の大河の一方で、双魚宮時代への逆流が最後のピークを迎えている混迷期の今年2022年となっています。

“逆流”は、過去に慣れ親しんだり体験してきた動きと重なりますので、察知やご理解しやすいのですが、本流の歴史の大河の流れは、未体験のこれからの動きなので、ご理解しにくく見えにくい出来事として現出することになります。

そういう傾向を持つという意味ですが、両方の流れが錯綜し、混濁したご認識や社会情勢がもたらされる昨今になっています。

とはいえ「天運」を伴なう時代の方向性はハッキリしていますので、ご留意ください。


【One Point】 「土星と天王星の逆行矩=90度」を迎えた今日、新しい時代の実質的なスタートはすぐそこに迫ってきています。

前人未到の新時代が、黎明の中に足音を忍ばせて、ボンヤリと姿を現わしつつあるときになっています。



【国葬儀を巡る2つのエピソード】

とあるワイドショーの番組内で、菅元首相の感動的な弔辞を、国葬儀を取り仕切った電通による演出だと、自信満々に言い放った反権力的なコメンティターがいました。

事実無根の発言に、各所からツッコミが入ったことをご存じの方も多いでしょう。

また、麻生元首相は、福岡市での国会議員パーティーで、安倍元首相に献花をたむけようと日が暮れても自主的に並ぶ一般人に、しぜんと頭が下がりお辞儀をされたそうです。

そのうえで、「若い人たちのなかに、多くの日本人が育ちつつある。若い人のなかに希望を確信して、日本の政治に取り組んで参りたい」とのあいさつを述べたという報道を目にしました。









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