「基本三数」って何だ?
2023.01.01
[1数&2数&3数]― 新旧ホロスコープとの関係性 ―



牡羊宮(火星)に共鳴する数理「1数=時間(意志)」



「基本三数」ってよく出てくるけど、いったい何のこと?

「初めて聞く言葉だし、ネットをタグっても分からないし、意味不明!」

という方もいらっしゃるでしょう。

古代ギリシャの古典アストロロジーには出てきませんし、19世紀後半にはじまった現代占星術でも語られることはありませんので、何のことか分からないということです。

「ホロスコープ」とどういう関係があるのか、ご興味のある方はご高覧ください。




《 ホロスコープを読む大前提 》

結論的に申し上げますと、宇宙この世界の根幹法則が「基本三数」です。

そのため、宇宙を模したホロスコープは、「基本三数」によって構成されています。

たとえば、ホロスコープの12のサイン(宮)や12のハウス(室)といった「12数」によって構成されているのは、「基本三数」がベースになっているからです。

太陽系の星々が“12数”の中に写しとられ、アスペクト(座相)や相対的な位置関係などを解釈することで、多種多様な個々人の性質や運勢がリーディングできます。

なぜかというと、ホロスコープは宇宙の根幹法則「基本三数」によって象意づけられ構成されているために、当然のことですが象意解釈の大前提となっているためです。

このように述べますと、神秘的な占い関係者からは「なにをバカなことを言う!」とお叱りの言葉を受けるかもしれません。


【One Point】 一方では「所詮、科学的根拠のない占いでしょ」と言われるかもしれません。

確かに、これまでの双魚宮時代は“ホロスコープ占い”(占星術)でした。

ですが、宝瓶宮時代の次元上昇したアストロロジーは、「基本三数」理論(数理法則)によって実学に変わってまいります。




《 黄道上には13の星座がある 》

古代ギリシャにはじまったホロスコープは、下図左のように四角ですが、現在と同じように12区分されていました。



なぜでしょうか?

「そんなの簡単だよ。黄道12星座だからだよ!」とお考えの方がいらっしゃるかもしれません。

大間違いです。

なぜなら、「黄道12星座」が定められたのは、ホロスコープが誕生してから数百年が経ったプトレマイオス(AD83頃-AD168頃:英称トレミー)の2世紀のことで、全天48星座が定められたときに、黄道上には12の星座が定められてからです。

それはつい先頃の20世紀初頭まで続きました。

そのため、ホロスコープが発祥した古代ギリシャ時代の当時も、また、IAU(国際天文学連合)の第1回総会(1922年)において黄道上に13の星座が定められて以降の現在も、“黄道12星座”ではありません。


【One Point】 ホロスコープの12サイン(sign:宮)の「名称」に星座名が流用されているのは、プラネット(惑星)の位置表示すなわち“住所”として便利なためです。

ただそれだけなので、象意や12区分とは関係がありません。

「基本三数による宇宙論講座」で詳しく述べますが、12数は「宇宙森羅の最小象徴数」になっています。




《 カルデア人の天体観則 》



古代ギリシャ時代には「基本三数」も「数理法則」(12数)もありませんでした。

では、なぜ彼らは12数によってホロスコープを区分したのでしょうか。

当時の世界観「熱冷乾湿/火土風水」といった四元素説でもありません。

また、人間が創作したギリシャ神話やローマ神話、また地上からの見た目で遠近のある星をかってにつなげて妄想した星座(constellation:座)でもないのは上述のとおりです。

古代は、おうし座の「プレアデス」も星座の一つに数えられていしたのです。

現在では「へびつかい座」が加えられ、黄道上には13の星座が定められています。

12区分の理由は、長年「天体観測」を行なってきた古代カルデア人が、1年を12か月と定めていたからです。

白羊宮時代(BC4,300程前~)のアストロロジー=星の学問こと、古代カルデア人の「天体観測」(ホロスコポス)をベースに、双魚宮時代(前2世紀頃-1989年)の影響圏にあった古代ギリシャ文明期に、古典アストロロジー(通称:古典占星学)は、12区分された四角いホロスコープを伴なって発祥しました。

偶然か必然か、宇宙森羅の最小象徴数=12数(数理法則)と一致していたために、今日まで続くことになりました。


【One Point】 古代メソポタミアやカルデ人は人類文化史において特別な地域です。

なので、そういった出来事が起こることがあります。

ちなみに、古代カルデア人は「新バビロニア王国」(BC625年-BC539)を築いたことでも知られています。




《 12数の根本は「基本三数」 》

さて「ホロスコープ」の12区分と「基本三数」(数理法則:12数理)の切っても切り離せない密接な関係をお伝えいたします。

宇宙を模したホロスコープは、12サイン(宮)や12ハウス(室)といったコンポーネント(構成要素、占星要素)それぞれに「1数」~「12数」の本意(基本の象意、ほんとうの象意)と共鳴しています。

世界に2つと同じものがない個々のホロスコープは、それら12数で構成されたコンポーネントが複雑多岐にさまざまなアスペクトを伴なって組み合わされ、多種多様な象意解釈がもたらされてます。

12数というのは、1数/2数/3数の「基本三数」が、基本三数展開された二段構造によって成り立っっている「数理法則」(1数~12数)によって“宇宙森羅の最小象徴数”になっています。

以下、最初の「1数=時間(意志)」をご参考にのぞいてみましょう。


【One Point】 「基本三数」がベースなので、「数理法則」の12数理には矛盾がありません。

1数/2数/3数の「基本三数」を知れば、12サイン(宮)や12ハウス(室)など、すべてのコンポーネントの「本意」が簡単にみえてきます。




《 「1数」は牡羊宮に共鳴 》

現代物理科学では「時空」と一括りにして紹介されるように、「時間」と「空間」とから宇宙この世界は成り立っています。

ですが、実はもう一つ、3つめの根本要素「共鳴関係」があります。

これら根本の三要素でもって宇宙この世界を考察しなければ、現実的(実際的)にならず、ここに現代物理科学の限界をみることができます。

それはともかく、「基本三数」の「1数」は、宇宙の根本の三要素においては「時間」を象徴し、人間においては「意志」を象わすものになります。

「1数=時間(意志)」です。

ホロスコープでいえば、始点の「春分点」にはじまる最初の「牡羊宮」やASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)にはじまる「第1ハウス(室)」に共鳴する本意を有する数理です。

「1数=意志」との共鳴は、ご自分の“意志”によって「こうあるべき」といった衝動やルールまた開拓者精神など、いくぶん猪突猛進的であってもリーダーシップを発揮されるなど、先頭に立つことを意味します。

逆にいえば、“ご自分の意志”を優先しますので、情愛面や現実面の配慮に欠けることがあり、猪突猛進的に歯に衣着せぬストレートな物言いをして、良くいえば飾らず正直ですが、逆にいえば粗野に思われることがときに起こります。


【One Point】 上述は一例です。

宇宙の根幹法則「基本三数」によって、1数~12数まですべてのコンポーネント(構成要素、占星要素)の本意を見出すことができます。

これによって宇宙の事実に即した“実学”が可能になりますので、本来のアストロロジー(星学)が可能になってまいります。



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