対立二元論と「共鳴関係論」
2021.02.01
 
ここでは「宝瓶宮占星学」サイトに15年前の2005年の立ち上げ当時から書いてきた、重要な2つの“概念”(とらえ方)をご紹介いたします。

ご興味がありましたら、ご一瞥ください。


それは、人類歴史の大転換にかんして、占星学的な「時代区分」を象わす“概念”です。

約2,160年(計算値)続いた「双魚宮時代」(そうぎょきゅうじだい)は終わり、今後、約2,160年間続く「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅうじだい)がすでにはじまっています。

この両時代を端的に象わす“概念”です。

宝瓶宮占星学では、「歴史パラダイム」と名づけています。

つまり、「双魚宮」と「宝瓶宮」それぞれの象意から、それぞれ約2,160年の「時代区分」を方向づけるものです。


ちなみに、お話はそれますが、「双魚宮時代」とホロスコープの12サイン(宮)の「魚宮」、また「宝瓶宮時代」と「水瓶宮」は、厳密には同じではありません。

占星学的な「時代区分」を象わす「○○宮時代」の象意と、「個人」を象わす「○○宮生まれ」(太陽)というときの象意は、スケールやジャンルが異なるので相応の相違が生じるのは当然です。

また、黄道上の“位置”も両者は異なります。

象意的には共通項があるのですが、双魚宮時代というときの「双魚宮」の位置と、魚宮生まれというときの「魚宮」の位置は異なるのです。

詳しいお話は省略いたしますが、これは占星学の基礎(根本)です。

「基礎」(根本)なので、このようなことをご理解されていないと、古典占星学の解釈のまま“風の時代”といった的外れな表現をされてしまうことが起こりかねません。

西洋占星術でいう“風の星座”は、双子宮、天秤宮、水瓶宮と3つもあって、それらがすべて“風の時代”ということになることからも、漠然とした定義ゆえにそういえます。

第一、「宝瓶宮時代」がはじまった昨今、とっくの昔に通用しなくなった約2,000年も前の「古代ギリシャの世界観」のまま、世界は“火、土、風、水”の4つの元素からできているといった“四大元素説”でホロスコープを解釈すること自体が、もはや時代遅れとなっているのです。

現代の西洋占星術は「新しい時代」に対応しきれていません。

もっとも、それが“悪い”といっているのではなく、何を信じるかは個人のご自由です。

また、「風の時代」というとき、“風”をどのようにご理解されているのかは人それぞれかもしれません。

たとえば、哲学的に「プネウマ」(pneuma=風、空気、聖なる呼吸、精神)などのように、広く一般的にご理解されているのであれば、一部は「新しい時代」該当します。

ですが、それだけで「宝瓶宮時代」を言いあらわしたり、特徴づける解釈とはなりません。

現実的な部分が抜け落ちていますので、やはり“正解”とはいえないためです。

もはや、約2,000年も前の“四大元素説”による区分でもって、昨今の「ホロスコープ」を解釈すること自体を見直さなければならなくなっています。

皆さまが、どのようにされてもいいのですが、宝瓶宮占星学では、“基本三数の基本三数展開”による「数理法則」によって解釈することで、新しい時代のリーディングを可能にしています。

すでに終わった双魚宮時代の「古代ギリシャの“世界観”」ではなく、「宝瓶宮時代の新しい“宇宙観”」すなわち「数理法則とクオリアル・ワールド」の時代がはじまったからです。

すべての占星要素は、「数理法則」によって理論的に“規定”(象意化)されることからもそういえます。


それはともかく、お話を「歴史パラダイム」に戻します。

次のようになっています。


1、「対立二元論」による過去の歴史

紀元前176年頃~西暦1989年(平成元年)までの双魚宮時代を規定した「歴史パラダイム」は、“対立二元論”でした。


2、「宝瓶宮時代のビッグバン」

星の動きなどから1989年(平成元年)に「パラダイム転換」をもたらした「宝瓶宮時代のビッグバン」が人知れず起こりました。


3、「共鳴関係論」による新しい時代のはじまり

1989年以降の約2,160年間(4,149年頃まで)は、過去の双魚宮時代からは予想もできない“共鳴関係論”を「歴史パラダイム」とした新しい時代「宝瓶宮時代」がはじまっています。


4、「宝瓶宮時代の世界体制」の誕生

1989年から約32年たった今年2021年1月下旬からは、「宝瓶宮時代」の“ベース”となる「精神意識の変革(覚醒)のディレクション」の影響圏に入ります。

この意味は、「宝瓶宮時代の実現的な世界体制」が“誕生”していくために必要な“深層の精神意識”(霊性、心性)を“準備”していく段階だといえます。

当該ディレクションの正式なはじまり、すなわち「実体化」は、2年後の2023年~2024年頃になります。



以上の「歴史転換」は、「星のディレクション」(宇宙波動の変化)と「占星学理論」(数理法則)からそう結論づけられます。

それだけにとどまらず実際の人類歴史とも照合した結果、導き出されたものです。


【解説】

簡単にご紹介しておきます。


● 双魚宮時代の「対立二元論」

これまでは「双魚宮時代」(そうぎょきゅうじだい)でした。

占星学的な「時代区分」のお話です。

「双魚宮時代」(約2,160年間)の社会を“規定”してきた歴史パラダイムは、「対立二元論」でした。

物事を、“神とサタン(悪魔)”や“善と悪”、また“精神と肉体”や“宗教と科学”、さらには“○か×か”や“吉か凶か”といった「二元対立」させることが“常識”として運営されてきた時代です。

それが“正しい”と思い込まされてきたのです。


しかし、「対立二元論」は、結局のところ、必然的に“支配/被支配”の社会態勢を当たり前のように生み出しました。

古くは、“カトリック”(旧教)しかり、王権神授説による“専制君主制”しかりです。

その最終形態(主義、思想)が、“ブルジョアジー”こと「資本家」 vs “プロレタリアート”こと「労働者」の“階級闘争”を必然とする「共産主義」です。

「マルクス史観」(共産主義史観)いわく、最後は「労働者」が勝利し、平等な“共産主義社会”が訪れるという“理想的社会主義思想”(マルクス主義)でした。

しかし、1846年に発見された「海王星」の象意にもとづいて、“理想的共産主義社会の到来”を掲げた『共産党宣言』(1848年)は、うまくいきませんでした。

結局、「資本家」は“武力”でしか倒せないとして、「ロシア共産革命」(ソ連誕生)を成功させた“レーニン”と結びついた「マルクス・レーニン主義」によって、“武力革命”の正当化(手段化)がなされたのです。

なぜなら、1930年に発見された「冥王星」の一方の象意が、当時、すでに影響をおよぼしはじめ、“目的のためには手段を選ばない”ことが起きていたからです。

その“目的”を、当時の冥王星の象意から申し上げますと、“権力”や“世界覇権”です。

それが最盛期をむかえつつある時代でした。

実際、「第1次世界大戦」(1914~1918)が起こり、その結果「第2次世界大戦」(1939~1945)が引き起こされています。

それは実質上の「第3次世界大戦」である“東西冷戦”が終わる1989年まで続きました。

そういったことがありまして、「ソ連」は冥王星の発見に相前後して「世界共産革命」(世界覇権)へと突き進んでいったのです。


“一党独裁”の「共産主義」は、双魚宮時代の終末を飾る“対立二元論”(支配/被支配)の“面目躍如”といったところでしょう。


結局のところ、「マルクス主義」の“理想”は、「海王星」の象意によって実体のない“理想”すなわち「タテマエ」(虚構)にすぎません。

その一方で、当時の「冥王星」の象意によって、“世界覇権”を「ホンネ」として突き進んだわけです。

第2次世界大戦後の「世界共産革命」の“嵐”は、それゆえ生じたものです。


● 宝瓶宮時代の「共鳴関係論」

しかし、「東西冷戦」の時代の“東側陣営”の盟主「ソ連」(共産主義)も、“時代の流れ”(天運:星のディレクション)には勝てませんでした。

共産主義をはぐんだ「双魚宮時代」は、1989年の「宝瓶宮時代のビッグバン」によって終わりました。

“宇宙波動”は、新たな「宝瓶宮時代」の“共鳴関係論”の歴史パラダイムへと、人知れず移行したからです。

そのため、同年11月、東西を隔てた「ベルリンの壁」が崩壊しました。

翌12月に米ソ両大統領によって、「東西冷戦の終結宣言」が出されました。

さらに、2年後の1991年12月、ついに「ソ連崩壊」へと至ります。


一方、同じ共産党一党独裁の「中国」(中共)は、1989年に何が起きたのでしょうか。

悪名高い「天安門事件」(6月4日)が起きました。

影の権力者「鄧小平」は、“共産党一党独裁”のまま「経済路線」(資本主義路線)へと、驚くべき方針転換を行なったのです。

実のところ、これは当時の「ソ連」に対抗するために、ウラで中国を“支援”した「アメリカ」がいて、俗にいう金融資本“ディープステート”の影響だといわれています。


さて、現在にお話は移ります。

今から約32年前の1989年に人知れずはじまった「宝瓶宮時代」は、今年2021年1月26日あたりから「精神意識の変革(覚醒)のディレクション」の影響圏へと入りました。

当ブログの「精神意識の変革(覚醒)」の記事にも書いた内容です。

これは、1989年の「宝瓶宮時代のビッグバン」(波動変化)が、約32年間の“十月十日”(とつきとおか)“胎中期間”を経て、いよいよ“陣痛”の段階に入ったことを意味します。

その“誕生”は、約2年後の2023年~翌2024年頃です。

「宝瓶宮時代の世界体制」が“オギャー”と実体をもって産声をあげるときです。

そこからが正式に「精神意識の変革(覚醒)のディレクション」のはじまりです。

宝瓶宮時代の世界を規定していく「歴史パラダイム」“共鳴関係論”」による実際的な時代の到来です。

占星学的には、そのようなタイム・スケジュールで進んでいきます。


これらの占星学の詳しい経緯やお話は、2005年~2006年に「宝瓶宮占星学」サイトにアップしておいた次の記事からご覧になれます。

宝瓶宮時代と占星学

近未来予測=基礎編」(星のディレクションを読む)


宝瓶宮時代の新しい占星学「宝瓶宮占星学」をお知りになりたいかた、また今後の「宝瓶宮時代」の方向性や概容をつかみたいかたには必見でしょう。


いずれにしても「宝瓶宮時代」の個人を平易に述べますと、次のようになります。

かつての双魚宮時代のように、だれかに“支配”される個人ではなくなります。

一人ひとりが「自由」で「個性」を発揮できる「友愛精神」(和、絆、民度)による世界が漸次、到来します。

「1数=意志」「2数=実体」「3数=関係」の「基本三数」から簡潔に宝瓶宮時代の個人のあり方を「共鳴関係論」によってまとめるとそのようにいえるのです。

そこでは、各自が自らの“主人”です。

なので、相応の「責任」と「精神的覚醒」をともなう必要があるでしょう。

宇宙この世界は、もはや“共鳴関係論”によるそのような「宝瓶宮時代の世界体制」へと動いていますので、時代の流れとともにある「天運」(宇宙波動)もその方向にあります。

“対立二元論”ではなく「共鳴関係論」(3数思考=クオリアル・シンキング)が重要になってまいりますので、相応の意識転換が必要です。


一例を挙げますと、IT(Information Technology=情報技術)でも同様です。

過去のコンピューターは「1」と「0」すなわち「ON/OFF」を1ビットとする“対立二元論”的な仕様になっていました。

しかし、「宝瓶宮時代」のコンピューターは異なります。

“共鳴関係論”的な仕様に移行していきますので、「1」と「0」(ON/OFF)ではなく、多様な「関係性」(3数:4数)による「量子コンピューター」へと発展していきます。


それは、占星学(占星術)も同様です。

「吉凶解釈」といった“対立二元論”による占断ではなく、「基本三数」(数理法則)による“共鳴関係論”(共鳴リーディング)が重要になります。

今後も“吉凶解釈”のまま続けていくと、時代にあわなくなっていくにとどまらず、占断者自身の“思考”や“心理面”に我知らずとも“弊害”が生じかねません。

なぜなら、時の流れとともにある“天運”(宇宙波動)と共鳴しにくくなるためです。

それは“運勢の低下”をもたらします。

「吉凶解釈」からの転換は、長年、西洋占星術に親しんでこられたかたほど、ご自分のアタマを“タテ”から“ヨコ”にするような、かなりの努力が必要でしょう。

皆さまのお好きにされていいのですが、“西洋占星術”も変革の時代をむかえたのは事実です。













※2021/02/04 内容は変わりませんが、一部、言い回し(表現)をリライトしました。

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