水星のメッセージ 天王星編
2022.01.31
[星講座] 水星のメッセージ その4:天王星編
革命的「友愛」からの脱却
― 古い概念を断ち切って ―
◆「フランス革命の「同胞愛」から生まれ変わる「天王星」
土星外惑星(トランス・サタニアン)の「冥王星」「海王星」につづく水星のメッセージ第4回は「天王星」です。
フランス革命の直前、アメリカ独立戦争の最中に「自由」の機運が高まるなか、1781年に「天王星」は発見されました。
それまで「太陽~土星」まで7つの星をもちいてきた古典占星学(術)が事実上、終焉(しゅうえん)を迎えたのです。
なぜなら、近代科学の発祥による古代ギリシャの世界観「四大元素説」の破綻のみならず、「天王星」の発見によって古典占星学の「基礎理論」までも崩壊したからです。
≪「天王星」発見と時代変化≫
「天王星」の発見は、単なる偶然ではありません。
「占星学的な時代区分」でいえば、「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい)の到来を象わすものでした。
なぜなら、宝瓶宮時代は水瓶宮のみならず、「天王星」と共鳴する時代だからです。
このことは「天王星」発見まで、約2,000年近く続いていた双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)の終わりが近いことを予見していました。
事実、発見の150年ほど前、1630年から次の「宝瓶宮時代の影響圏」に入っていたのです。
具体的には、ガリレオらによる近代科学の発祥であり、宗教から科学的思考への転換がはじまった時代でした。
ほかにも、専制君主や宗教的な支配から、市民また個々人の自由を求める改革が進んだ時代です。
アストロロジーに目を向けますと、通用しなくなった古代ギリシャの世界観「四大元素説」をベースとした双魚宮時代の“占星術”の終わりのはじまりの時代でした。
≪歴史の大河の猛変化≫
そして、「天王星」発見から200年以上が経った現在、宝瓶宮時代に向かって人類社会は大きく方向転換をしています。
現代に生きる私たちは、大きな歴史の大河の中で、周囲の状況や環境変化とともに流されていますので、現状を“当たり前”の状態と思っているのです。
ですが、客観的にみると、近年、猛スピードで宝瓶宮時代へと変わっているのです。
それどころか、1989年に人知れず起きた“宝瓶宮時代のビッグバン”(波動変化)によって、宝瓶宮時代はすでに正式にはじまっています。
この年は、昭和天皇が崩御され、元号が「平成」に変わりました。
ただし、書き添えておきます。
宝瓶宮時代を実感しにくいのは、影響圏入りをふくめると2009年からはじまった「双魚宮時代のリバイバル」のデレクション(運勢変化、社会変化)が、今なお続いているからです。
双魚宮時代の世情が、一時的とはいえ復活しており、古い切り口や概念のマスコミ報道が、依然、巷にはあふれているからでしょう。
「双魚宮時代のリバイバル」のデレクションは、あと数年で終わります。
一方、宝瓶宮時代を実際的にスタートさせるための深層の「精神意識の変革のデレクション」が、昨年2021年12月から正式に影響圏入りしました。
そのため、状況によっては数年を経ずして一気に流れが変わる可能性もあります。
≪現代人の課題と準備≫
いずれにしても、現代に生きる私たちには課題があります。
まもなく実際的にスタートしていく宝瓶宮時代に向けて、深層の精神意識(霊性、深層心理)をはじめとした、内面の「精神宇宙」を少しずつでも変えていかなければなりません。
いつからでしょうか?
いますぐにでもご準備されて、はじめられておかれるとよいのです。
どのように?
手前味噌で申し訳ありませんが、「宝瓶宮時代を生きる星講座」が適切です。
なぜなら、内面性の意識変革は複雑なので、まずは意識化のためにも、新しい時代はどんな時代なのか、まずは現代人らしく、正しい知識(情報)が必要だからです。
そのように認識を深めつつ、体感や体得また実行に向けた準備をされておかれるとイザというときに役立ちます。
ご判断に誤りが少なくなるのです。
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≪「天王星」も生まれ変わる≫
さて、今後、重要になってくるのが、「天王星」の象意です。
既述のように、「冥王星」や「海王星」が宝瓶宮時代に向けて、美しく生まれ変わったように、今回の「水星のメッセージ」も「天王星」の新たな象意や、古い風習を断ち切るといったものでした。
そのため、当然、古い「天王星」の象意解釈で“星読み”や“占断”を続けると、次第に占断ミスが生じるようになっていきます。
ご注意されてださい。
古いタイプの人物に対してはともかく、時代的に啓発されり、次元上昇されたかたが次第に増えていきますので、その場合、今後は漸次、適応しなくなっていくからです。
双魚宮時代の“良識”(good sense)と宝瓶宮時代の“常識”(common sense)は、かなり違ってきます。
「対立二元論」と「共鳴関係論」のように、真逆ほどに異なってきます。
両者を二元的に“敵対対立”するものとしてとらえるか、見えない世界をふくめて共鳴し関係するものとしてとらえるかなどのようにです。
≪改革(革命)は不要≫
分かりやすい一例を挙げます。
「天王星」の象意とされる「改革」(革命)や「友愛」(同胞愛)について考えてみましょう。
「双魚宮時代のリバイバル」の影響圏に入った2009年に、民主党(当時)が大勝して政権をとったとき、“頭がお花畑”と揶揄された鳩山首相(当時)は、「これは革命です」と言ってのけました。
フランス革命の有名なスローガン「友愛」が意識の根底にあったからです。
ですが、考えてみましょう。
双魚宮時代から共鳴関係論による新しい宝瓶宮時代に向かっていたために、宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」には、“改革”(革命)の象意があったのです。
宝瓶宮時代が定着したら、改革は必要だと思われますか?
必要ありません。
双魚宮時代に、王政や宗教などによる支配から、個人の「自由、平等、友愛」をスローガンとして求めた「フランス革命」も同様です。
宝瓶宮時代が定着したら、革命もスローガンも必要がなくなっていきます。
新しく生まれ変わった「天王星」は、そんな古い象意や概念を断ち切っていきます。
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随感10 世界観と新宇宙観
2022.01.30
ホロスコープ随感:その10 2,000年前の世界観と新しい宇宙観
― 木星、天王星、海王星の空間域 ―
◆「物理的な宇宙空間は重力や光が満ちみちている」
皆さまは、宇宙をどのようにイメージされておられますでしょうか。
どんな世界でどのような無限空間なのか?
学校教育やその延長にある新聞、雑誌、テレビなどで取り上げられる物理的な宇宙空間をご認識されておられることと存じます。
それも事実ですが、別の視点からお話してみたいと存じます。
≪ホロスコープの宇宙≫
「星」には、秩序があります。
もとい、この表現は誤解されかねませんので言い直します。
「ホロスコープ」には秩序がありますので、ホロスコープでもちいる「星」(太陽系惑星)にも秩序があります。
秩序というのは法則であり、ホロスコープ・リーディングにおける“象意”ともなっています。
正しくは象意の根幹となる「本意」(本当の象意)が、秩序によって形成されています。
ご理解しにくいかと存じますが、重要なポイントです。
無秩序からは何も生まれません。
もし、宇宙や太陽系また地球が無秩序の「系」であれば、大宇宙は約138億年、太陽系は約50億年も維持されることなく、とっくに崩壊しています。
≪エントロピーの増大と秩序≫
最近はあまり耳にしませんが「エントロピー増大の法則」というのがあります。
エントロピーというのは、乱雑さや無秩序な状態また不規則な方向性などの崩壊状態をあらわします。
なのでエントロピー増大の法則というのは、「ものごと(系)は放っておくと乱雑、無秩序、複雑な方向に向かい、自発的に元に戻ることはない」というものです。
それも一理はあるのですが、実際には、地球の生態系や人体の自然治癒力などのように、宇宙この世界には“復元力”があるのも事実です。
そういった“見えない何らかの力”や“秩序維持作用”が、大宇宙や太陽系の根本にないと宇宙この世界は秩序を保って存続できません。
西洋でキリスト教が社会の主流だった「双魚宮時代」(そうぎょきゅう じだい)においては、そのような力を“創造主”こと神と信仰的かつ抽象的また観念的にとらえたでしょう。
それは個々人のご自由なのですが、「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい)は、新しい概念が誕生します。
≪物理世界と精神世界≫
「占星学的な時代区分」から申し上げますと、これまでの約2,160年間(計算値)続いた双魚宮時代は、人類に“まだ見ぬ理想”を夢見させて、社会の秩序や発展をもたらしてきた時代でした。
宗教による“天国理想”などがそうです。
その一方で、双魚宮時代は、とくに近年においては、“勘違い”や“混迷”(混乱)がともなってきたのも事実です。
だれもが耳にしたことがある一例を挙げますと、“まだ見ぬ理想”と“混乱”の両方をもたらしたマルクス・レーニン主義(広い意味で「共産主義」)もそうです。
そこに、一面の事実はふくまれていますが、根本的な“勘違い”を指摘する識者もいます。
いずれにしても、今後の宝瓶宮時代における人類の進化発展は、双魚宮時代の思想宗教を凌駕していくことになります。
私たちが宇宙に抱いている常識をみても“勘違い”は散見できます。学校教育は現代物理教育といえますが、そこで習った宇宙は「物質宇宙」です。
それは事実の一端ですが、個人においては“インナー宇宙”ともいうべき心の中の「精神宇宙」があって、今後、重要になってまいります。
≪物理宇宙の勘違い≫
さて、「精神宇宙」につきましては、機会があれば、今後の「宝瓶宮時代を生きる星講座」などでおいおいご紹介していくことになるでしょう。
ここでは「物理宇宙」にたいする“勘違い”を2点、述べておきます。
【無重力の間違い】
宇宙は無重力状態だというのは、勘違いです。
ご存じのかたもいらっしゃるでしょうが、宇宙空間は、大なり小なり重力(引力)またエネルギーで満ちみちています。
私たちが「宇宙は無重力」と勘違いしているのは、地球を周回する「人工衛星」(宇宙船)の中のお話です。
地球の引力に引っ張られて落ちないように、猛スピードで地球上空を回って遠心力を働かせて、一定の高度を保っているのが人工衛星や宇宙船です。
そのため当然、重力(引力)と遠心力のバランスがとれていますので、そこにおいては無重力状態がつくられています。
【宇宙は暗闇という勘違い】
次は、宇宙空間の光についてです。
夜空を見上げると、星や月を除いて真っ暗闇の宇宙なので、宇宙空間には光がないかのように勘違いしやすいのです。
ですが、真空状態でチリや蒸気がないために、光を反射するものがありません。
宇宙空間には、太陽光をはじめ光に満ちみちているのですが、光は無色透明なので反射する物体がないと見えないだけです。
上述は「物理宇宙」の科学的な事実です。
まだ見ぬ“理想”と反面の“勘違い”(事実誤認)によって双魚宮時代は大なり小なり、「魚宮」またかつての“支配星”の「木星」や19世紀後半以降に“支配星”となった「海王星」の象意にもとづく「対立二元論」によって、運営維持されてきた時代です。
※注 双魚宮時代また魚宮の“支配星”の任を解かれた「木星」は、「対立二元論」の象意たとえば“精神面”と“肉体面”を併せもつといった二面性は消滅また弱体化したようです。
≪星が象わす空間域≫
さて、双魚宮時代の“支配星”「木星」や「海王星」が象わす空間域と、今後の宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」が象わす空間域の違いについてご紹介しておきます。
「木星」は地理的には“海外”、精神的には“学問”(哲学)といった地上レベルの空間域の“遠い世界”の象意をもちます。
地上世界や日常の人間生活を離れることはありません。
そのため、約2,000年以上前に発祥したアストロロジー(通称:古典占星学)は、古代ギリシャ時代の「世界観」(四大元素説)をベースに理論体系化されました。
なぜなら「木星」が当時の「双魚宮」(魚宮)の“支配星”だったからです。
一方、宝瓶宮時代の新しいアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)は、共鳴星「天王星」の象意にもとづいて、宝瓶宮時代の新しい「宇宙観」(数理法則とクオリアル・ワールド)によって理論体系化されています。
新旧アストロロジーは、2,000年前の古い「世界観」をベースとしていたのか、それとも今後の新しい「宇宙観」がベースなのかの違いです。
「天王星」は地上も含めて宇宙を象わします。
一方、「海王星」は逆に、地上世界や宇宙空間といった現実世界を超越した、茫漠とした神秘的かつ妄想(幻想、勘違い)が含まれる形而上世界を象わします。
現代占星術は、この海王星に共鳴します。
精神面の「四大識」
2022.01.25
精神面の「四大識」
― 意識、体識、知識(見識)、霊識 ―
◆「自覚しにくい奥深くにある精神構造」
ほとんどの人がそうだと存じますが、他人のことは推測できても、ご自分の内実になると、あんがいと自覚していないものです。
なぜなら、性質面や性格面といった心の世界は、その人にとって「当たり前」の無自覚の精神面だからです。
ともかく、精神面の構造をご理解されておかれると、セルフチェックが格段としやすくなります。
≪精神意識の「四大識」≫
ご説明が回りくどいと余計にわかりにくくなるのが心の中の世界です。
細かくは皆さまご自身でご検証いただくとして、基本的に次のような「四大識」構造をもちます。
1、意識
2、体識
3、知識(見識)
4、霊識…霊性
これらに加えて、「共識」(共鳴意識)が併行してあるのですが、ここでは省略いたします。
字義のとらえかたが異なるケースが生じますので、以下、簡単にご説明しておきます。
ご参考にされてください。
上述の「四大識」区分は、宇宙この世界をつらぬく根本法則「基本三数」にもとづくものです。
一方、宗教哲学の仏教には、表層から順番に「眼識、耳識、鼻識、舌識、身識、意識、末那識(まなしき)、阿頼耶識(あらやしき)」の8つの識があるとされます。
前者は「五感」とも言えますが、最深層の無意識が「阿頼耶識」です。
≪肉体意識の「体識」≫
2,000年近く前の仏教のお話はさておき、「四大識」について簡単にご説明をしておきます。
【意識】
「危篤状態です。意識がありません」また「意識が戻りました」というときの「意識」です。
人は生きている以上、だれでも「意志」をもって生活していますので、「意識」をもっています。
この「意識」の存在のご理解は難しくはないでしょう。
【体識】
仏教に「身識」があるのに驚きました。
同じ意味かどうかはわかりませんが、肉体にも「識」があります。
一例ですが、自律神経などのように、自ら身体を認識しています。
「無性にミカンが食べたい」などといったように、体がビタミンCを欲しているといった状態などのシグナルがそうです。
一例なので、幅広くお考えください。
肉体意識ともいってもいい「体識」があるのです。
無意識に感知することがほとんどですが、相応にシグナルを発しています。
≪「知識」は絶対ではない≫
【知識】
「知識」の存在については、ご説明の必要はないでしょう。
一般に「知性」(理性)といった場合、質(レベル)の問題がふくまれますが、「知識」といった場合、単に「量」(幅)の問題だということもできます。
客観性をもってする科学の分野ても、時々刻々と新しい発見が次々となされています。
古い知識は役に立たなくなったり、誤りに変わるのです。
ほかにも理由がありますが、単純な〇×の「知識」で人生が決まるといったものではないのも事実です。
その時代やその場に応じて必要な「知識」は当然あります。
なので、知識そのものを否定はしているわけではありません。
ただ、知識以外にも重要な要素があるということです。
一例ですが、人の心理や人情の機微に通じていたほうが、有利に働くケースは案外と多いものです。
≪総合力の「見識」≫
次に「知識」の派生バージョンともいえなくもない「見識」についても、触れておきます。
【見識】
人生経験を積むほど、ある意味さまざまな知識が増えることもあって、年齢相応に「見識」が身についてくるのがふつうです。
そして、高い「見識」をもつほど、適切に状況に応じた判断ができるようになってまいります。
「見識」は、前述の「意識」や「体識」や「知識」だけでなく、心性面や人の情、また社会常識、さらには時代の底流の把握など、総合的なものだからです。
目的や相手また状況におうじて、適宜適切な判断に直結しています。
さらには、次に述べる「霊識」にかかわる“霊性面”とも関係しています。
ご意見は多々あると存じます。
「見識」は人は何のために存在し生きるのか、といった霊的認識ともかかわっています。
奥が深いのです。
ただ、ここで霊性面についてご説明を差し上げますと、ふりだしに戻って長くなりますので、今回は省略させていただきます。
≪新しい概念「霊識」≫
さて、宝瓶宮時代に重要になってくるのが、「霊識」です。
【霊識】
時空を超えて感知また関与する“霊性面”とも深くかかわっています。
当然です。
宝瓶宮時代は「共鳴関係論」を歴史パラダイム(枠組み)として営まれ、漸次、発展していく時代だからです。
今回のテーマに関していえば、上述の「意識」「体識」「知識」(見識)を包括し、プラス・アルファの内実をもちます。
宇宙この世界をつらぬく根本法則「基本三数」3(4)数とそれぞれに共鳴する3(4)識が、意識、肉識、知識(見識)で、それを統合かつ超越したものが「霊識」だからです。
「基本三数」は、概略、「1数=時間(意志)」「2数=空間(実体)」「3数=人間(関係)」なのですが、これらが完全に整うことで「4数=自他(霊性)」が新たに生じます。
「霊識」も法則的にみた場合は、同様だといえます。
単なる「意識」を超えていますし、ハイクオリティーな「体識」が必要ですし、今後の世界に必要な次元上昇した「知識」(見識)を伴うことも必要です。
それは、いわゆる“霊性面”ともかかわりますので、スピリチュアルを超えた“クオリチュアル”な「霊識」が、今後は重要になってまいります。
アストロロジーから補足しておきます。
個人の「四大識」をパーソナル・プラネットから申し上げますと、「意識」は火星、「体識」は金星、「知識」は水星、「霊識」は月(地球の代身)と共鳴しています。
「基本三数」も同様です。
宇宙この世界は、存在個体としては一見バラバラですが、クオリアルな観点からは「共鳴関係」によって陰に陽に結びついています。
支配星(ruler)と「共鳴星」
2022.01.24
支配星(ruler)と「共鳴星」
― ルールをつくる人「ルーラー」 ―
◆「太陽や月また星は人間を「支配」などしない」
一般に占星術で使われる用語「支配星」(ルーラー)の雑記です。
支配星と呼ばれるようになった経緯や意味またその理由は何でしょうか。
宝瓶宮占星学では“支配星”ではなく「共鳴星」をもちいます。
厳密には支配星と共鳴星は違うのですが、ここでは同じととらえてかまいません。
≪「ルーラー」の意味≫
古代ギリシャに発祥したアストロロジー(通称:古典占星学)や、近世になって以降の古典占星術、また19世紀後半にはじまった現代占星術では、「支配星」(ruler:ルーラー)という言葉をもちいます。
占星術にご興味があれば、ご存じのとおりです。
「ルーラー」(ruler)というと、現代人は“定規”や“物差し”のことを思い浮かべるのではないでしょうか。
そういった意味がルーラーにあるのですが、占星術(学)では違います。
現代占星術でルーラーと呼ぶ場合、“支配星”のことをさします。
ruler(ルーラー)には、“支配者”や“統治者”という意味があるためです。
個々人の自由が保障された自由民主主義体制が定着した現代では、支配者や統治者などといっても実感がうすいのではないでしょうか。
ですが、古代ギリシャの人々にとっては、身近な大王など皇帝や君主は、支配者(統治者)であって、“ルールをつくる人”「ルーラー」でした。
≪太陽~土星まで7つの星≫
フィロソフィー(叡智、哲学、愛学)が発達した古代ギリシャ時代は、「双魚宮時代」(そうぎょきゅうじだい)の影響圏に入っていたものの、当時はまだ「白羊宮時代」(はくようきゅう じだい)の末期でした。
白羊宮時代というのは、牡羊宮に共鳴する“闘争的”な、“支配者”や統治者(トップ、頭:かしら)といった「歴史パラダイム」によって発展してきた時代です。
戦いで勝った者が支配者(統治者)などのトップになって君臨しました。
そして、“こうあるべき”といった社会(国家)のルールを決めた時代です。
古代ギリシャ時代には、まだそれが色濃く残っていました。
そこで、“最先端学問”のアストロロジー(通称:古典占星学)が発祥したさい、7つの星を「ルーラー」(支配星)と定めたのです。
たとえば、12サイン(宮)などの象意がどのように定まっていくのかというとき、空の「星」が支配し、決めると考えたようにです。
当時は肉眼で見える「太陽、水星、金星、月、火星、木星、土星」の7つの星が、ルーラー(支配星)でした。
12サイン(宮)や12ハウス(室)の象意のみならず、個人の性質や運勢までも、それらの星が「支配」しているととらえたのでしょう。
そんなバカなことはありません。
≪星は「支配」せず≫
19世紀後半以降の「現代占星術」では、“支配星”は10個に増えました。
1781年に発見された自由をもたらす「天王星」、1846年に発見されスピリチュアリズム(心霊主義、神秘主義)やマルクス主義(共産主義)といったブームを巻き起こした「海王星」、そして1930年に発見され世俗社会と宇宙的霊性の両極端の分野の象意をもつ「冥王星」、この3つが加わったのです。
これらは土星の外側を公転しているために、「トランス・サタニアン」(土星外惑星)と呼ばれます。
「冥王星」の発見後、20世紀に開かれた占星術(学)の会議で、「冥王星」が蠍宮の“支配星”に決まると、現代占星術はこれらを新たな“支配星”として「メイン・プラネット」(十大惑星)と定めました。
ハッキリと書きましょう。
星(太陽系天体)が個人の性質や運勢また人類を「支配」することなどありえません。
このことに気づいた占星師もいるようで、次のようにコメントしています。
「星は強制せず、示唆するのみ」。
そう述べながらも、いまだにルーラー(支配星)と呼んで、もちいているのです。
いかがなものでしょうか?
前近代的な用語を違和感なくもちいる“ワードセンス”は、そのまま内面性をあらわしているのです。
≪「共鳴星」はいかが?≫
書いている意味はおわかりいただけますよね。
たとえば、アマチュアなどが占星術の専門用語を使って、シロウトを煙に巻いたり、無意識ながらも分かっているかのようにふるまうために使ったりすることがあります。
ですが、本当に分かっていれば、不特定多数の人々が閲覧するネットなどで知られていない専門用語を使う意味はないのです。
仲間内での会話ならいいのですが、一般の人々には本当のところがご理解できないからです。
というか、そういった専門用語をまき散らす似非(えせ)アマ占術師を“プロ”かのように勘違いされるかたもいますし、本物の占星術師であれば、意味をちゃんと理解していますので使うことはないのです。
要は、ご自身が本当は分かっていないので、ご説明できないのです。
“支配星”も同様です。
本当の意味を正しくご理解されていないし、その働きを正確には分かっていないのではないでしょうか。
それは個人差もあるとして、「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい)のアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)では「共鳴星」と呼んでいます。
宝瓶宮時代の歴史パラダイムは「共鳴関係論」なので、共鳴星という言葉がふさわしいのです。
いまだに“支配星”などといったアナクロニズム(時代錯誤)の用語を平気で使って、占断や解釈をされている占星師がいたら、たぶん、ご理解されていないのでしょう。
星が人の性質や運勢を「支配」するなんてありえないためです。
【ご参考】 「共鳴星」を英語にすると?
共鳴星を無理に英語にすれば、「Resonant Star」(リゾナント スター)といったところでしょうか。
かっこ悪いですよね。
新しい概念なので、共鳴者と訳されることがある「Sympathizer」(シンパサイザー)をもじって、シンパサイラーなんてどうでしょうか…。
やっぱやめましょう。
日本人らしく「共鳴星」がいちばんです。
≪今後の時代を象徴≫
今後の宝瓶宮時代は、「共鳴関係論」を歴史パラダイムとして発展していきます。
上述いたしました「白羊宮時代」や「双魚宮時代」また「宝瓶宮時代」そして次の「磨羯宮時代」(まかつきゅう じだい)というのは、それぞれに約2,160年(計算値)続く「占星学的な時代区分」(プラトン月)のことです。
この時代区分が変われば、それに応じてアストロロジーも次元上昇して変わっていきます。
新たな解釈や理論が誕生し、「実学」に向かって変化すなわち次元上昇していくのです。
事実、1989年に人知れず起きた“宝瓶宮時代のビッグバン”以降、共鳴関係論による「ホロスコープ理論」(基礎理論)が誕生しました。
そこにおいては「共鳴星」なのです。
約2,160年(計算値)以上前、白羊宮時代から双魚宮時代に変わっていった古代ギリシャ時代に、アストロロジー(通称:古典占星学)が新たに発祥しました。
そして今日、双魚宮時代から宝瓶宮時代へ変わっていくことで、さらに新しいアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)が宇宙規模の「基礎理論」をともなって発祥しているのです。
水星のメッセージ 海王星編
2022.01.22
[星講座] 水星のメッセージ vol.3:海王星編
新しい「海王星」へ次元上昇
― 水星の魚宮トランシット ―
◆「双魚宮時代の“支配星”の役目を終えた「海王星」
「水星」のメッセージの第3回め「海王星編」です。
今年2022年3月10日から「魚宮」をトランシットする「水星」は、現在、魚宮をトランシット中の「木星」また「海王星」と合=0度をとっていきます。
このことが重要なのは、両星は「魚宮」の新旧の“支配星”こと宝瓶宮占星学でいう「共鳴星」だからです。
そのメッセージは驚くべき内容の希望的なものでした。
≪海王星の新しい姿≫
「海王星」といえば、ご存じのかたも多いように「双魚宮時代」(そうぎょきゅう じだい)の共鳴星(現代占星術では“支配星”)です。
そのため、双魚宮時代の「歴史パラダイム」(枠組み)“善か悪か”や“神(仏)とサタン(悪魔)”また“支配/被支配”といった「対立二元論」の象意にかかわります。
その一方で、“天国(極楽浄土)と地獄(穢土:えど)”にみられるように、来世に“まだ見ぬ理想”の「天国」といった希望を信仰者にもたらしてきたのも事実です。
占星術にくわしいかたならご存じのように、「魚宮」また「海王星」には、“霊と肉”(霊性と肉体)などのように二面性の象意が認められます。
ただし、かつての「宗教の時代」は、ともすれば“霊≒善(神)”であり、“肉≒悪(サタン)”と解釈されてきたのも事実です。
仕方ありません。
双魚宮時代は宗教に代表される「対立二元論」の時代だったからです。
それによって、双魚宮時代以前の「白羊宮時代」(はくようきゅう じだい)の“闘争的”かつ“規律的”だった人類の意識を、宗教信仰によって見えない“霊性世界”に導いてきた側面があります。
≪美しい象意をもっている≫
そういった歴史的な事情もあって、「海王星」には現実(事実)に根付かない“幻想”や“妄想”また“欺瞞”などといった象意があります。
一方の“まだ見ぬ理想”や美しい理想の“ビジョン”(イメージ)などの象意の反面、“虚構の星”と解釈され、現代占星術では“凶星”に区分されている「海王星」です。
ちなみに、宝瓶宮占星学では“吉凶解釈”は行ないません。
宝瓶宮占星学というのは、宝瓶宮時代の新しい占星学のことです。
「海王星」にかぎらず、すべての占星要素の象意をありのままに事実にもとづいて認知し、「共鳴関係論」で解釈します。
実際のところ、「海王星」には良し悪しはともかく、ほかの星にない“自己犠牲”や“奉仕”の精神といった象意があるのです。
“吉凶解釈”は受け入れがたいのですが、唯一、正統的だと評価できる高名な西洋占星術師がいます。
そのかたがおっしゃっていました。
「もし、魚宮生まれの人がいなければ、この世の中は味気ないものになるでしょう」といったような内容です。
魚宮生まれ(太陽)は、「海王星」の象意をもたれているのです。
≪象意の若かった海王星≫
「海王星」は19世紀半ば、1846年に発見された太陽系第8惑星です。
アストロロジーが発祥した約2,000年以上前の古代ギリシャ時代には、まだ存在が認められていませんでした。
そのため、当時の「魚宮」や「双魚宮時代」の“支配星”は、“学問”や“精神(+肉身)”を象わす「木星」でした。
もっとも、昨今の「木星」は、双魚宮時代の“支配星”から解放されて、“自由”な象意をもちます。
それはともかく「海王星」は、ようやく13年ほど前の2009年に、発見後ホロスコープを1周したばかりの象意の“若い”星です。
その前後から「海王星」は、影響圏をふくめて「双魚宮時代のリバイバル」のデレクションを投げかけはじめ、今日、その末期に至ります。
「海王星」が発見された173年ほど前、その位置は「水瓶宮25度」ながら「魚宮」の影響圏をトランシット中だったためです。
ここには重要な意味が隠されています。
≪魚宮の木星と海王星≫
「海王星」のご紹介が長くなりましたが、ここからが本題です。
今年2022年「水瓶宮トランシット」を終えた「水星」は、3月10日に「魚宮」に入宮します。
そして、かつて「魚宮」や「双魚宮時代」の“支配星”だった「木星」と合(コンジャクション=0度)をとっていき、宝瓶宮時代への“希望のメッセージ”をもたらします。
その直後、「魚宮」の新しい“支配星”となった「海王星」と合=0度をとって、さらに“理想のメッセージ”をもたらしていくのです。
さて、ここからは“支配星”ではなく「共鳴星」と書いてまいります。
「魚宮」における新旧「共鳴星」のそろい踏みは、新しい「海王星」の姿を浮き彫りにしてまいります。
宝瓶宮時代に共鳴する「水瓶宮」を通過して“関係性”をもたらす「水星」です。
次の「魚宮トランシット」で、双魚宮時代の古い共鳴星「木星」に仁義をきるかのように“あいさつ”をすると、直後の双魚宮時代の新しい共鳴星「海王星」との合=0度が本命です。
宝瓶宮時代へと次元上昇していく「海王星」としての“理想のメッセージ”をもたらしていきます。
≪理想のメッセージ≫
影響圏をふくめて2009年以降、10余年続く「双魚宮時代のリバイバル」のデレクションは、もはや終盤に入っています。
さらには、トランシットの「冥王星」による宝瓶宮時代を実際的なスタートへとうながす深層の「精神意識の変革のデレクション」が、昨年2021年12月から正式に影響圏入りをしました。
ここにおよんで、「海王星」は、宝瓶宮時代の「海王星」として新しく“衣替え”をはじめたのです。
もはや、古い「海王星」ではなくなります。
双魚宮時代の“支配星”だった「海王星」から、一時的かもしれませんが、宝瓶宮時代の“サブ共鳴星”としての「海王星」へと驚くべき次元上昇をしていきます。
「海王星」の本意(本当の象意)にもとづいて、宇宙の真実につうじる“理想のメッセージ”を、宝瓶宮時代の実際的なスタートと定着に向けて、人類に投げかけていくようになります。
なぜなら、「水星」はパーソナルな“関係性”を本意としてもちますが、「海王星」はソーシャルな“関係性”を本意として、人類社会(歴史的)にもたらしていくためです。
そのような公私にわたる“関係性”を本意とする「水星」と「海王星」の「魚宮トランシット」による合=0度です。
「木星」を前段として、そのことを宝瓶宮時代を生きる私たちにメッセージしていきます。
「海王星」は双魚宮時代の共鳴星の役目を終えて、自らが173年前に発見された位置の「水瓶宮」に共鳴する「サブ共鳴星」として“未来ビジョン”を示していくようになるのです。
【星講座】
「宝瓶宮時代を生きる星講座」(水星編)は、“希望のメッセージ”を分かち合うものです。
単発のメール配信なので、フレキシブルでお気軽なご受講が可能です。
何度でも読み返しができ、後日、いつでも閲覧できます。
「水星編-水瓶宮」の受け付けは、1月26日が最終締切りで、26日中のご入金をもって正式お申し込みとなります。
料金は7,500円(税込)で、ボリュームたっぷりの内容を受けとれます。
宝瓶宮占星学でしか読めない内容やタイムリーな情報です。
トランシットの「水星」は3月10日に次の「魚宮」に移りますが、同じく単発講座で「水星編-魚宮」の“希望のメッセージ”をお届けできればと考えています。
そのさいは、再び「星講座」のご案内をさせていただきます。
「負の戦争」の時代
2022.01.21
「負の戦争」の時代
― 冥王星からみた過去と現状 ―
◆「現在は“第2次世界大戦”と正反対のとき」
かつて「世界覇権」を争った第2次世界大戦がありました。
その開戦から80余年が経った現在、「負の世界大戦」が起きています。
「冥王星」のデレクションから、それがハッキリとわかります。
すでに影響圏入りした深層の「精神意識の変革のデレクション」からもそういえます。
もはや人類は「見えない世界」を見直す時代を迎えています。
≪負の第2次世界大戦≫
重要な内容なので、現在の国内外の情勢や見方を、切り口を変えて述べてみたいと存じます。
わかりにくいのを承知で書きます。
現在は“負の第2次世界大戦”の最中です。
実際的な戦争は起きませんが「負の戦争」が生じるためです。
「負の戦争ってなんのこっちゃ」ってことですよね?
いろんな解釈や見方があります。
限定してしまうと、解釈や対応の幅がせばまりますので、各自の立場や状況またお考えに応じて、それぞれに策定していいんです。
そのような「共鳴関係論」を歴史パラダイムとした時代が、実際にはじまっているためです。
つまり、“AかBか”や“善か悪か”はたまた単純に“〇(正解)か×(不正解)か”ではなく、10人いれば10の答えがあってもいいし、千人いれば千の答えがあってもおかしくない時代を迎えつつあるのです。
≪獅子宮と対宮の「水瓶宮」≫
ただ「根本の理由」をご説明しておかないと、解釈にズレが生じすぎても困ります。
ハッキリと書きましょう。
「冥王星」のデレクション(運勢変化、時代変化)からみて、第2次世界大戦の当時と、現在の国内外の情勢は、ある意味「正反対」です。
もう少し具体性をもって申し上げます。
かつて「獅子宮」を1939年から正式にトランシット(運行)しはじめた「冥王星」の時代と、獅子宮の正反対のサイン(宮)「水瓶宮」を今後、正式にトランシットしていく現代の違いです。
なぜなら、占星学また「ホロスコープ」で正反対に位置するサイン(宮)は、原則的に正反対の象意をもつためです。
そのため、両サイン(宮)をトランシットしていくときの「星のデレクション」(運勢変化、時代変化)は、「正反対」の内実になっています。
とくに「冥王星」の場合、人類社会の世俗と宇宙的な霊性といった「両極端」の象意をもつのでそうなります。
また、歴史的な象意力も大きいので、獅子宮と水瓶宮をトランシットしたさいの時代変化は、確実に正反対になるのです。
「冥王星」は、第1次世界大戦が終わった直後といえる1930年に発見されました。
当時はまだ“支配/被支配”などの「対立二元論」を歴史パラダイムとする双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)でした。
ということもあって、獅子宮をトランシットしたさいに、「世界覇権のデレクション」を投げかけていったのです。
当時は、獅子宮ゆえにそうなるのです。
≪「負の戦争」は複数ある≫
現在、「冥王星」は昨年2021年12月直前に山羊宮25度を通過して、「水瓶宮」の影響圏をトランシットしはじめました。
獅子宮の正反対の対宮が「水瓶宮」です。
そのため、上述の「世俗」と「霊性」といった両極端の象意をもつ「冥王星」の“世界覇権”を象わす社会的なデレクションは発動しにくくなっています。
具体的に申し上げますと、国家間の覇権をめぐる戦争、とくに世界大戦は起こりにくくなった時代です。
その代わり、見えざる世界(分野)での「負の戦争」が起きても、おかしくない現代また今後になっています。
「そういう意味で“負の戦争”。ああ、なるほどね」
と、ピンときたかた。
それも正解です。
ほかにもピンときたかたは多いと存じます。
「共鳴関係論」を歴史パラダイムとする時代なので十人十色、百人百様、千姿万態なのです。
どちらが正しいとか正しくないとかではなく、いろんな「負の戦争」が起きているし、今後ともあるのです。
≪固定観念と柔軟発想≫
これまでの社会通念とは異なり、新しい概念にもとづく「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい)です。
賢く柔軟発想でとらえて宝瓶宮時代を生き抜きましょう。
多様に異なる知恵と、力を合わせて「負の戦争」に対処していくのです。
内実は異なりますが、人類はそうやって新しい時代を築き、歴史を発展させてきたのです。
とくに宝瓶宮時代は「友愛精神」(和、絆、民度)また「人類愛」が重要になります。
新しい概念の「友愛精神」なので、お一人ひとりの力が必要になります。
過去の双魚宮時代の常識や概念、また固定観念では計れない異次元ともいえる時代に向かっています。
なので、心や頭を柔軟発想に切り替えてとらえ直してみましょう。
文章の流れから必要なので、ここでメッセージしておきます。
単発のメール講座「宝瓶宮時代を生きる星講座」(水星編-水瓶宮)は期間限定で配信中です(2022.01.20現在)。
上述のアドバイスが多々、盛り込まれています。
ご好評であれば、3月10日に「魚宮」に入宮する「水星」がもたらす“希望のメッセージ”を考慮中です。
昨今の「双魚宮時代のリバイバル」にとどまらず「新しい霊性意識の覚醒(目覚め)」のデレクションにも触れてまいります。
≪具体例としては何?≫
結局のところ、「負の戦争」をどのようにとらえるのかは、自分次第はもちろん、人それぞれにあっていいのです。
個性や使命またお立場に応じてご自由なのですが、「負の戦争」が起きている、また起きていくといった、新しい視点をもたれるとことは重要です。
常識的な一例を分かりにくいというかたのために、挙げてみましょう。
たとえば、政治的に「負の戦争」といった場合、情報戦だったり、諜報(スパイ)戦、またプロパガンダのような宣伝戦などが挙げられます。
あくまでも一例です。
次に技術的には、いわゆるサイバー戦争もそうですが、5Gをはじめとした通信網戦以外にも、IT関係は見えにくい世界だけに、たくさんの「負の戦争」があります。
社会的には「新型コロナ」の問題はだれもが思い浮かべたでしょう。
ですが、ほかの分野もありえますので1つにとらわれすぎないで、意識を広げておきましょう。
さらに重要なことを書いておきます。
それは、上述も個々にそうですが、各自における内面の心性面がポイントです。
すなわち、「深層の精神意識」(霊性、深層心理)を、新しい時代に呼応できるように自分自身で次元上昇させていく、ご自身でしか成しえない(霊性的な)「心理戦争」です。
いちばんの「負の戦争」です。
いずれにも限定しないでおきましょう。
結局は、個々人の「深層の精神意識」の在りかたに集約されるためです。
「冥王星」の水瓶宮トランシットがもたらす深層の「精神意識の変革のデレクション」のメインテーマは、歴史の曲がり角に立つ「個人デレクション」だからです。
そのためのポイントは、広く意識されて、情報アンテナの感度を高めておき、漸次、認識を深められていくとよいのです。
宇宙森羅の最小象徴数
2022.01.21
ホロスコープ随感:その9 宇宙森羅の最小象徴数
―新しい「基礎理論」の重要性―
◆「宇宙波動、天地の実体、希望のメッセージ」
先回、ホロスコープには、秘密の“道路標識”があることをお伝えいたしました。
初耳のかたが多いと存じます。
宝瓶宮時代の新しい「基礎理論」によって明かされた事柄なので当然です。
新しい「基礎理論」は、奥義講座でもお伝えしている“マスター・キー”となっています。
≪「根本命題」の答え≫
誤解を承知で、ハッキリと書きます.
占いとなった現代占星術のホロスコープというとき、それはいくぶんミステリアスな様相をふくみます。
現代占星術の発祥自体が、知る人ぞ知る神秘的(オカルトチック)な19世紀の神智学協会なので、それもやむをえません。
当時の神智学協会は、海王星の発見直後の世界的な心霊主義(神秘主義、スピリチュアリズム)がブームとなっている社会風潮のなかにあって、霊媒師マダム・ブラヴァツキーらによって設立された“新興宗教団体”だからです。
その占星術ロッジ(支部)において、現代占星術は過去の理論を捨てて「占い」として誕生しました。
そういったことがありまして、ホロスコープの根本命題「なぜ、空の星から地上のことが分かるのか?」という古くからの疑問に、現代占星術は答えられないでいます。
その理由として以前、「引力」が関係しているという珍説を読んだことがあります。
双魚宮時代らしいお答えで、「ニュートン力学」にもとづいた考え方だからです。
そうではなく、最先端の物理科学「量子力学」(量子論)からご説明したほうが正解に近きます。
「量子力学」(量子論)の現場では、1つの量子が同時に2つの穴を通り抜けたり、2つの量子間に瞬時に時空を超えて作用が働く「量子もつれ」など、「ニュートン力学」では説明がつかない不思議な共鳴現象が確認されています。
≪根本の解釈が異なる≫
「共鳴関係」につきましては、「奥義講座」の「実際編J-占星要素の共鳴関係」で述べています。
要は、「宇宙」とその一員である「人間」(人類)の「波動共鳴」なのです。
そういったことがありまして、次元上昇した宝瓶宮時代の「ホロスコープ解釈」は、「現実的」(実際的)に宇宙この世界の共鳴関係をリーディングしますのて、実学を標榜(ひょうぼう)できるのです。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」といったミステリアスで神秘的(オカルトチック)な占断や解釈とは、根本が異なっています。
見た目、同じ「ホロスコープ」をもちいていますが、根本の解釈の次元が違うのです。
ご参考に、実際的な差異であれば、12サイン(宮)や12ハウス(室)だけでなく、12アスペクトや12プラネットをもちいていることが違います。
なぜ「12」なのかといえば、12数は「宇宙森羅の最小象徴数」になっているからです。
ホロスコープの基礎理論となっている「数理法則」の12数のことです。
現代占星術は5つのメジャーアスペクトと、それぞれのマイナーアスペクトをもちいます。
星は、メインプラネット(十大惑星)がベースで、それぞれに小惑星を個別にもちいるのは、ご存じのかたも多いでしょう。
≪ホロスコープの違い≫
皆さまは、どちらのホロスコープの解釈を選ばれますか。
事実にどこまで即しているのか分からないミステリアスな「ホロスコープ」ですか、それとも事実に即した「ホロスコープ」ですか。
どちらでもいいのです。
好みや相性は人それぞれですし、選択の自由も自己責任で保障されています。
ただ、次元上昇した宝瓶宮時代の「共鳴リーディング」が可能なのは後者です。
もっとも「ホロスコープ」自体は、地上の占星地(出生地など)からみて宇宙太陽系の星の配置を忠実に写しとったという点で同じなので、違いがありません。
占星要素の扱いが若干、異なるとはいえ、外見上は同じで問題は「理論」による解釈かそうでないかの大きな違いです。
一見、同一食材による料理なのですが、味付けが大きく異なっているようなものです。
おいしいかおいしくないかは、個々人の好みや味覚の問題があるので別として、どちらが実際的で生活や人生の役に立つかは、ハッキリしています。
≪新しい「基礎理論」≫
占星術なので、理論がないのは当然と思っていませんか。
それは、わずか170年ほど前の海王星の発見によって、それまでの理論を捨てて「占い」に変容して誕生したのが現代占星術だからです。
なので2,000年以上前の古典占星学にせよ、近代の古典占星術にせよ、ちゃんと理論が「古代ギリシャの世界観」にもとづいてありました。
ただし、近代科学の発展によって疑似科学(迷信)とされ、通用しなくなっていたのです。
現代に通用しなくなった古代ギリシャ時代の「理論」を、19世紀後半に捨てて成立していったのが現代占星術であるために、現実世界にもとづく根っこがないのは仕方ありません。
一方、「宝瓶宮時代の新しい宇宙観」にもとづいて、宇宙の根本の根っこにつながったのが後者の新しいホロスコープ解釈です。
根っこがあるのと、ないのとでは大きな違いが生じます。
植物も、根っこがあればどんどんと生長して、自分自身で花を咲かせることができますが、どんなに美しい切り花でも、根っこがないために、いつかは枯れていくのと同じ道理です。
ここでいう「理論」というのは、宇宙の法則にもとづいた根本の基礎理論「ホロスコープ理論」のことです。
なぜなら、太陽系も、その星を地から見て写しとったホロスコープも、また人間や地球も、同じ宇宙の一員だからです。
具体的には宇宙この世界は「基本三数」によって成り立っており、それが展開された「数理法則」の12数が「宇宙森羅の最小象徴数」になっています。
≪お好きにどうぞ≫
繰り返しますが、どちらのホロスコープ解釈を信用されるなり、好まれてお使いになられようといいんですよ。
個々人の自由です。
ただ、ここで申し上げたいのは、重要なポイントですが、宇宙法則にもとづいた新しい「ホロスコープ解釈」には、当然、宇宙に起因した「波動」や「実体」(現実)や「メッセージ」が込められているという点です。
宇宙この世界をつらぬく根本法則によるホロスコープの解釈また構成やリーディングなので、宇宙波動や、天地の実体、また希望のメッセージとなっているのです。
それが可能という意味です。
それ以上でも、それ以下でもなく、「共鳴関係論」による実際的なホロスコープ・リーディングが可能です。
上述の根本命題から申し上げますと、ホロスコープのご理解は「波動」がベースになります。
次に、天体(惑星)の配置によって地上の個人や人類といった「実体」をリーディングします。
そこに調和的な宇宙の希望の「メッセージ」が秘められているのです。