水星編-牡羊宮&牡牛宮
2022.03.09
「星講座 Vol.3 水星編-牡羊宮&牡牛宮」概要のご紹介
― 意識化のスタートと日常生活 ―
◆「春分点の通過と精神意識&現実のメッセージ」
「宝瓶宮時代を生きる星講座」Vol.3は、「水星編-牡羊宮&牡牛宮」の合併になりました。
基本三数の「3数=人間(関係)」に相当するためです。
「水星」は、いよいよ「春分点」を超えて「牡羊宮」に入宮し、深層の精神意識のメッセージの開始を、今後、全サイン(宮)にもたらしていきます。
次の「牡牛宮」では、まず日常生活にかかわる実際的な現実のメッセージをもたらすことになります。
名実ともの「宝瓶宮時代を生きる」スタートです。
そんな見逃せない「水星編-牡羊宮&牡牛宮」のコンテンツをご紹介いたします。
≪コンテンツ項目のご紹介≫
今回のコンテンツ項目は以下のとおりです。
1■はじめに
2■水星のメッセージ Vol.7:火星編
3■「宝瓶宮時代」の位置づけ…天王星編
4■「牡羊宮&牡牛宮」2022と「水星デレクション」
【トランシットの「冥王星」に下方矩=90度】
【トランシットの「天王星」と合=0度】
【トランシットの「土星」に下方矩=90度】
5■「水星」が「牡羊宮」にある場合…新旧解釈例
6■「水星」が「牡牛宮」にある場合…新旧解釈例
7■宝瓶宮時代を生きるアドバイス…自由と個性編
8■「水星」の12サイン(宮)入宮日…2022年
今回は、特別に「水星のメッセージ Vol.7:火星編」を掲載します。
内容も、これまで以上にボリューミィ―で、充実した「水星編-牡羊宮&牡牛宮」です。
「宝瓶宮時代の位置づけ」は「天王星編」です。
意外性のある内容になります。
また、「宝瓶宮時代を生きるアドバイス」は、初回Vol.1「友愛精神編」、先回Vol.2「共鳴関係論編」に続き、今回Vol.3は、実際的な「自由と個性編」です。
≪「火星」の代表的象意の喪失≫
以下、「水星編-牡羊宮&牡牛宮」の概要です。
1■はじめに
かんたんな「ごあいさつ」です。
2■水星のメッセージ Vol.7:火星編
今回は、「水星のメッセージ Vol.7:火星編」を特別に掲載いたしました。
これまでの「星講座 水星編の意図と目的」はお休みです。
初回また先回と同じ内容を3回もお届けしても、連続してご受講のかたもいらっしゃいますので、どうかなと思ったからです。
「水星のメッセージ Vol.7:火星編」は、今回お届けいたします「牡羊宮」の共鳴星なので、宝瓶宮時代のご理解にかかわるためです。
「水星のメッセージ」は、「ご報告」にはじまり、Vol.2~6の「冥王星/海王星/天王星/土星/木星」の5つのソーシャル・プラネットと、パーソナル・プラネットながら、「火星」は同じ地球外惑星だからです。
ということがありまして、火星が象わす個人の行動やアクションは重要なので、特別に掲載することにいたしました。
「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい)が定着していくと「火星」は、白羊宮時代(はくようきゅう じだい)はもちろん双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)の代表的な象意が消えていきます。
驚くべきことですが、宝瓶宮時代を知れば、どなたも納得せざるをえないでしょう。
≪太陽系の異端児「天王星」≫
3■「宝瓶宮時代」の位置づけ…天王星編
宝瓶宮時代がどんな時代なのか知っておくことは重要です。
そんな宝瓶宮時代の位置づけを、初回「水星編-水瓶宮」では「人類歴史編」を、先回「水星編-魚宮」では「12サイン(宮)編」をお届けしてまいりました。
言い換えますと、初回は「占星学的な時代区分」編であり、先回は1日のライフサイクルからみた「12ハウス(室)」編でした。
今回「天王星編」は、共鳴星の実際の様態からみた宝瓶宮時代になります。
太陽系惑星でありながら、異端児ともいえる特徴をもつ「天王星」の様態から、宝瓶宮時代の意外な側面を発見するでしょう。
ほかの天体と「天王星」は大きく異なります。
それは象意にもあらわれていますが、「天王星」を共鳴星とする宝瓶宮時代もまた、良し悪しに関係なく双魚宮時代やほかの時代と根本的に異なる社会形態になります。
≪すごいデレクション・メッセージ≫
4■「牡羊宮&牡牛宮」2022と「水星デレクション」
【トランシットの「冥王星」に下方矩=90度】
【トランシットの「天王星」と合=0度】
【トランシットの「土星」に下方矩=90度】
「水星編-牡羊宮&牡牛宮」でお届けする「水星のデレクション」は圧巻です。
「春分点」を通過する「牡羊宮」への入宮時は、くだんの深層の「精神意識の変革のデレクション」をもたらしている「冥王星」に下方矩(ロウアー・スクエア=90度)をとっていきます。
ホロスコープ12サイン(宮)の始点「春分点」を通過していく「水星」は、その影響をもたらし続けていくことになるからです。
「水星編-魚宮」をご受講のかたであれば、この意味はお分かりだと存じます。
次に、トランシットの「水星」は、日常生活などを象わす「牡牛宮」において、宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」と合=0度をとって、現実的に日常生活にかかわるメッセージをもたらしていきます。
さらに、現在「水瓶宮」をトランシット中の、誤魔化すことのできない現実を象わす「土星」に下方矩=90度をとります。
それだけではなく、同時にドラゴンヘッドと合=0度、ドラゴンテールと衝=180度をとっていきます。
そして、深層の精神意識と現実化に向けた名実とものデレクション・メッセージをもたらしていきます。
≪自由と個性は重要だから≫
5■「水星」が「牡羊宮」にある場合…新旧解釈例
6■「水星」が「牡牛宮」にある場合…新旧解釈例
「星講座で宝瓶宮時代を生きる重要性」は今回、割愛いたしました。
これまでと内容は変わらないためです。
その代わり、現代占星術と次元上昇した宝瓶宮時代の「水星サイン(宮)」の新旧解釈例を「牡羊宮」と「牡牛宮」の両方を掲載いたしました。
7■「宝瓶宮時代」を生きるアドバイス…自由と個性編
最後に、重要なのは、やはり「宝瓶宮時代を生きるアドバイス」です。
Vol.1「水星編-水瓶宮」では「友愛精神編」、Vol.2「水星編-魚宮」では「共鳴関係論編」、そして今回Vol.3は、両者を前提とした「自由と個性編」をお届けいたします。
宝瓶宮時代のみならず、双児宮時代(そうじきゅう じだい)にも天秤宮時代(てんびんきゅう じだい)にもつうじる“風の時代”という誤ったご認識からは、自由も個性もあいまいになって見失ってしまいます。
その解釈で宝瓶宮時代を生き抜けるとお考えなら、ご自由にどうぞ。
宝瓶宮時代の「自由と個性」は独自的で、友愛精神や共鳴関係論を前提として成立しますので、“風の時代”という誤まったご認識からは、逆に不自由や没個性になりかねません。
いいんですよ。
“風の時代”をお信じになられても。
「信教の自由」は保障された時代ですから。
申し上げたいのは、「火/土/風/水の四大元素説」でお届けいたしましたように、“風の時代”自体が誤りです。
なので、土台や根っこのない自由になっていないか、宝瓶宮占星学や星講座を読まれて、よくよくご確認いただきたいと存じます。
要は、“風の時代”というご認識からは、「自由」はもちろん、肝心かなめの「個性」が失われてしまうことになりかねません。
最後の「8■「水星」の12サイン(宮)入宮日…2022年」は、変わりようがなく、従来どおりの内容です。
【配信期間と料金のご案内】
略称「星講座」は、ご受講しやすいようにフレキシブルな単発のメール講座です。
「宝瓶宮時代を生きる星講座 Vol.3」(水星編-牡羊宮&牡牛宮)も同様です。
期間限定の配信です。
遅くても3月21日(春分の日)から3月27日までにお届けいたします。
ご受講のお申込みは、「講座お申し込みフォーム」から可能です。
ご受講料金は、初めてご受講の場合、定価7,500円(税込)です。
先回Vol.2「水星編-魚宮」をご受講のかたは、連続割引料金の5,000円(税込)でご受講いただけます。
バックナンバー「水星編-魚宮」と併せてお申込みの場合、同じように今回の「水星編-牡羊宮&牡牛宮」は、5,000円(税込)でご受講いただけます。
バックナンバーは、初回Vol.1「水星編-水瓶宮」も、先回Vol.2「水星編-魚宮」も、また今回のVol.3「水星編-牡羊宮&牡牛宮」を、後日バックナンバーとしてご購読の場合も同じで、個別にお手数をいただくことになるため、料金は一律1万円(税込)です。
いずれも、ご入金をもちまして正式のお申し込みになります。
火/土/風/水の四大元素説
2022.03.06
火/土/風/水の四大元素説
― 根拠のない疑似科学という迷信 ―
◆「古代ギリシャからあった宝瓶宮時代の呼称」
はっきり書きます。
“風の時代”というのは、占星学にはないウソですよ。
双児宮時代にも天秤宮時代にも該当する“風の時代”という茫漠たる言葉を信じて、今後の「宝瓶宮時代」を生きぬけるとお考えなら、お好きにどうぞ。
紀元前に、ホロスコープ12サイン(宮)の基礎中の基礎「春分点」を規定する「春分点歳差」の発見のときから、宝瓶宮時代という呼び名はあったのです。
そんな基礎を知らない占術師が、“風の時代”を吹聴しているようです。
≪世界宗教以前のお話≫
2,000年以上も前のお話です。
古すぎて、どんな時代なのかピンときにくいかもしれません。
現代から順番にさかのぼって概括してみましょう。
現在の直前、300~400年間ほどは、近現代物理科学(科学万能主義)の時代でした。
宝瓶宮時代の影響圏に入って以降からあたりです。
合理的な科学思考や客観的な知性に人類が目覚めていった時代です。
その前の中世にいたる紀元から1,600~1,700年間ほどは、信仰による宗教の時代でした。
人類歴史をリードしてきた西洋では、古代オリエント(中近東)に発祥したキリスト信仰が、ローマに伝播し国教となっていったキリスト教(ローマン・カトリック)の全盛期です。
2,000年以上前のお話といえば、さらにその前です。
当然、近現代科学が発祥するはるか前で、キリスト教の開祖とされるイエス・キリスト生誕以前です。
東洋ではブッダ(お釈迦さま)が生まれた直後あたりです。そんな古~い時代のことです。
≪ルーラーの時代≫
古代ギリシャ時代の当時に、最先端とされた学問が「四大元素説」です。
古代ギリシャといえば、「哲学」だの「フィロソフィー」(愛智)だのと言われますが、昨今の視点から当時を考えると見込み違いをします。
「占星学的な時代区分」でいえば、当時は双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)の影響圏に入っていたものの、紀元前24世紀あたりから続いていた白羊宮時代(はくようきゅう じだい)の末期でした。
白羊宮時代というのは、牡羊宮に共鳴する時代です。
たとえば、独りよがりにもなりかねない支配者の考えによる「こうあるべき」というルールによる治世の時代でした。
そんなルールを定めて強制したのが、ルーラー(支配者、統治者)こと、戦いに勝った強者だったのです。
現代占星術で、今も使う「支配星」という用語「ルーラー」は、ここからきています。
白羊宮時代末期の古代ギリシャ時代、戦いで勝った「支配者」(統治者)の影響や概念が、まだ色濃く残っていました。
そこで「四大元素説」をもとに発祥した古いアストロロジー(通称:古典占星学)において、星が「ルーラー」だと考えたのです。
≪四大元素説のはじまり≫
白羊宮時代は、戦いで勝った強者の理不尽ともなりかねない思い込みによるルール(今でいう法律)があったようです。
そんな時代に「なぜ?」や「どうして?」また「どうあるべき?」と、正しいルールやあり方を思索し、発展してきたのが、いわゆる哲学やフィロソフィー(愛智)のはじまりだと考えられます。
そういった古代ギリシャ時代が、紀元前2世紀ころまで続きました。
そんなさなか、「そもそもこの世界は、何によってできているのか?」と感がるのは当然でしょう。
そこから、ルールのあるべき姿を見出そうとしたのかもしれません。
いずれにしても、「世界は。火/土/風/水の4つの元素からできている」というのが、当時、最先端とされた古代ギリシャの世界観「四大元素説」でした。
「そんなバカな。物理的にいうなら元素記号1の水素にはじまり、100個以上も元素はある」と現代人ならお思いでしょう。
また、直後にはじまった信仰者の立場からは、次のように唱えるでしょう。
「そんな物質的なお話ではありません。この世を創られたのは神様です。アーメン」
実際、そういった宗教の時代が、世の常識となったのが古代ギリシャ以降、近現代科学発祥以前にあったのです。
≪風の時代という迷信≫
当時、最先端とされ世界に影響を与え、一世を風靡した「四大元素説」も、近年、科学が発達すると、“迷信”とされます。
客観的な実験をともなって、この世界を構成している物理的な元素が、次々と明らかになってきたからです。
それによって、古代ギリシャの「四大元素説」は「疑似科学」とされます。
科学的な事実や現実ではなく、人々に信じられたという点で「疑似科学」は迷信と同様です。
その迷信を、今も真面目に信じて占っている人たちがいます。
12サイン(宮)を「火/土/風/水」の4つのエレメント(要素)に区分して、それぞれに象意をあてています。
そんな迷信信者の中に、“風の時代”などと、ホロスコープの12サイン(宮)の基礎中の基礎を知らずに、吹聴している人がいるようです。
笑ってはいけません。
ご本人たちは大真面目です。
ですが、“風の時代”というなら、双児宮時代(そうじきゅう じだい)も、また天秤宮時代(てんびんきゅう じだい)にも言えますので、混乱が生じてしまいます。
そうではなく、「春分点歳差」が発見された2,000年以上前から、「宝瓶宮時代」という呼称がありました。
≪春分点歳差の発見≫
ご説明いたします。
紀元前2世紀頃のことです。
古代ギリシャの天文学者で数学者のピッパルコス(B.C.190年頃-B.C.120年頃)は、地球の歳差運動から「春分点歳差」を発見しました。
その「春分点歳差」が、黄道を約25,920年(計算値)かけて1周する期間が「プラトン年」(グレート・イヤー)です。
そのプラトン年を12等分した「プラトン月」(グレート・マンス)が、「占星学的な時代区分」になります。
その一つは、次は「宝瓶宮時代」と当時から呼ばれていました。
「宝瓶宮」というのは、水瓶宮の古典的名称です。
「春分点」は、約72年に1度ずつ移動しています。
それにともなって、ホロスコープの12サイン(宮)の位置は、現在も微妙に変わり続けています。
この基礎を押さえていないと、12サイン(宮)の位置を正しく定められません。
12サイン(宮)のご理解、また「ホロスコープ作成ソフト」が、遠い過去や未来にわたって正しくプログラミングされているかどうかを、検証する基礎中の基礎です。
【ご参考】
一般のかたが「宝瓶宮時代」(Aquariun Age:アクエリアン エイジ または Age of Aquarius:エイジ オブ アクエリアス)という言葉を知らなくても、当然です。
人気のトレーディングカードゲームは、「Aquarian Age」(通称:アクエリ)で、綴りは「-an」です。
一方、宝瓶宮時代は「Aquariun Age」で、「-un」です。
いずれも「アクエリアン エイジ」と読むので紛らわしいのですが、「-an」と「-un」」とでは、意味が異なります。
それはともかく、占星師がホロスコープ12サイン(宮)の基礎中の基礎「春分点歳差」を知らないのは、もぐりです。
もっとも、それゆえ“風の時代”などと吹聴して、多くのかたを欺いているのでしょう。
もはや迷信とされた「火/土/風/水」を、いまだに信じて占っているくらい賢いのです。
随感14 ホロ最大の謎
2022.03.05
ホロスコープ随感 その14 ホロスコープ最大の謎
― 根本法則から解ける謎 ―
◆「空の星からなぜ地上のことが分かるのか?」
ホロスコープ最大の謎があります。
古来より言われてきた占星学(術)の根本命題です。
「空の星から、なぜ地上のことが分かるのか?」
物理科学が主流の現代の学校教育や社会風潮からみれば、だれもが考える常識的な疑問です。
宝瓶宮占星学を解明する前は、私もそう思っていました。
≪19世紀の神智学協会≫
「空の星から、なぜ地上のことが分かるのか?」
占星術(学)の根幹を揺るがしかねない最大の謎だといえます。
でありながら、関係者の多くは、見ないふりをして誰も答えようとはしません。
答えられないでいるのです。
ホンネはきっと、「そんなの関係がない、当たればいいじゃないか」というのが現代占星術のスタンスではないでしょうか。
なぜなら、19世紀に「神を科学する」という名目の「神智学協会」の占星術ロッジ(支部)からはじまったのが、現代占星術だからです。
占星術の根本命題に答えられないのに、「神を科学する」ことができると思われますか?
そういった本家本元の論理矛盾を、現代占星術にも垣間見ることができます。
いずれでもいいのですが、占星学(術)的な理由はハッキリしています。
現代占星術は、「海王星」の発見とともにはじまり影響を受けているからです。
なぜなら、現代占星術が自ら解釈しているように、海王星の象意の一つが“欺瞞”だからです。
古代ギリシャの世界観「四大元素説」にもとづく基礎理論を捨てて、“当たる/当たらない”の「占い」に特化したのが現代占星術です。
かつての基礎理論は近代科学の発展とともに、疑似科学となったゆえに捨てて当然ですが、理論を捨てたゆえに現代占星術は、今や「疑似信仰」に陥っています。
≪占星術信者と科学信者≫
占いとは、そういうものです。
だれもが認める客観的(科学的)な根拠がないために、どうしても“信じる/信じない”に陥らざるをえません。
客観的な事実に基づいて論考する物理学者からいえば、「神の存在証明ができないのに、なぜ信じるのか?」というのと同じです。
宗教は、どうお考えになられようとご自由ですが、一般的には“信じる/信じない”の世界で、現代は個々人の「信教の自由」が保障されています。
誰も、非難することも止めることもできません。
同様に、現代占星術を信じてもいいし、否定してもいいし、またそれを「おかしい」と論拠をもって批判する「言論の自由」も保障されています。
皆さまはどのようにお考えでしょうか。
現代占星術のバリバリ信奉者ですか? それとも科学万能主義者(信者)ですか?
どちらでもいいのです。
いずれも誤りだからです。
現代物理科学は、まだ発展途上です。
宇宙この世界を解明するには全然といっていいほど、90%以上至っていません。
そんな研究途上の科学を万能と考えるのは、信者の姿勢と同じだからです。
上述の根本命題に答えられない占星術も同様です。
≪理論なき混迷≫
繰り返します。
現代占星術は、「神を科学する」という、名目にすぎない19世紀の新興宗教団体「神智学協会」(教会)を母体にしてはじまりました。
このことを思い起こしてください。
19世紀中ごろに「海王星」が発見され、その時代にはじまったのです。
「海王星」の発見とともに、その象意にかかわる「スピリチュアリズム」(神秘主義)や、『共産党宣言』による「マルキシズム」(理想的共産主義)が起こりました。
さらには、仏教やキリスト教などの伝統ある「世界宗教」をベースに、現代的に教義解釈をしなおした「新興宗教」(カルト宗教)が、雨後のたけのこのように発生しはじめたのもこのあたりからです。
現代占星術は、いわゆる古典占星術修正派や、サビアンシンボル派、また心理占星術派など、さまざまな「術派」(教派)に分かれて現在、存在しています。
そのどれにおいても「空の星から、なぜ地上のことが分かるのか?」という根本命題に納得のいくご回答をのべている見解を聞いたことがありません。
ちなみに、宝瓶宮時代のアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)は明確にお答えできます。
宇宙この世界の根本法則に根づいた「基礎理論」があるためです。
「伝授講座」や「奥義講座」などで、すでに論証やご説明を差し上げています。
信じる占いではなく、理論的な解釈をベースに、皆さまもご自身で自由な解釈やリーディングをしていくことが可能になったのです。
≪理論的に答える≫
もう一度、書きます。
宝瓶宮占星学は、上述の命題に理論的にお答えすることができます。
ホロスコープ最大の謎「空の星から、なぜ地上のことが分かるのか?」という占星学(術)またアストロロジーの根本命題に対してです。
なぜなら、次元上昇した宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)だからです。
宝瓶宮時代というのは、過去の真実が明かされていく時代です。
また、宝瓶宮時代の歴史パラダイム「共鳴関係論」によって、人々の宇宙波動をキャッチするアンテナが漸次、高くなっていることも、その一つの理由です。
決定的には、宇宙この世界をつらぬく根本法則をホロスコープの「基礎理論」としているからです。
これまでの双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)の、「木星」による古典占星学(術)や、「海王星」によるオカルトチック(神秘主義的)な現代占星術との差異がそこにみてとれます。
現代の最先端科学、量子論(量子力学)が嚆矢(こうし)となると思われますが、「超科学」いわゆる波動共鳴科学へと宝瓶宮時代は進んでいくと予測できます。
≪客観的な事実≫
にわかには信じられないというかたもいらっしゃるでしょう。
現代人は、われ知らずとも双魚宮時代の古い常識や通念にどっぷりと浸(つ)かっているので仕方ありません。
学校教育やマスコミまた社会風潮が、古いニュートン力学などの近現代物理科学をベースにしているからです。
体(てい)のいい一種の時代的な洗脳のなかにあるといえます。
現代占星術も類似なのです。
もっとも、近現代物理科学とは真逆のスタンスです。
近代科学の発展とともに「疑似科学」(四大元素説)すなわち根拠のない非科学的な考えを、いまだにベースとしたいわゆる「迷信信仰」のスタンスが現代占星術です。
われ知らずとも気づかずにどっぷりと浸(つ)かって信じてしまうと、なにごとも周囲や客観的な事実が見えなくなるのはもちろん、ご自身の現状にさえ気づかなくなります。
さらには、歴史の曲がり角の先にある宝瓶宮時代というまったく異なる未来の方向性も、見えてこなくなるのです。
なので、過去や現状を肯定/否定を交えて、一度、冷静に見直してみるのもよいでしょう。
ほかに適切な考えや方法がないのか、そういった客観的なご判断は、現代人や科学者の本来の態度です。
従来のままで新しい潮流をご理解することはできません。
宝瓶宮時代のアストロロジーに対しても、どこかで体験されてみないと、正しいご判断はできないでしょう。
Vol.3は牡羊宮&牡牛宮?
2022.03.03
[星講座] Vol.3は「牡羊宮&牡牛宮」?
― 水星のメッセージ Vol.7:火星編付き ―
◆「春分点による新しいはじまりと現実的なメッセージ」
「宝瓶宮時代を生きる星講座Vol.3」は、“新しいはじまり”を象わす「水星編-牡羊宮」です。
またVol.3は、「基本三数」の「3数=人間(関係)」に相当することから、「牡羊宮」のみにとどまらず「牡牛宮」との合併になる可能性があります。
日常生活を象わす「牡牛宮」の“現実的なメッセージ”を含む内容になるかもしれません。
≪牡羊宮+牡牛宮の可能性≫
Vol.3は、「基本三数」の「3数=人間(関係)」に相当します。
なので、2方向性をもちます。
そのため、次回Vol.3は、「牡羊宮」のメッセージにとどまらず、次の「牡牛宮」を含めた“現実のメッセージ”になる可能性があります。
その場合、「水星」は、“日常生活”などを象わす「牡牛宮」をトランシット中の宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」と合=0度をとっていくのみならず、さらには水瓶宮をトランシットの中の「土星」に下方矩(ロウアー・スクエア=90度)をとっていきます。
逆にいえば、水瓶宮の「土星」を上方矩(アッパースクエア=90度)としていくわけです。
「土星」は誤魔化すことのできない現実を象わします。
しかも、日常生活などの現実実体を象わす牡牛宮において、「水星」は「土星」を上方矩(90度)としていくため、そのメッセージは、宝瓶宮時代のバリバリの現実を視野にしたメッセージにならざるをえないでしょう。
≪3数のメッセージ≫
宇宙この世界のすべては、根本法則の「基本三数」によって展開されています。
人間の意図や恣意が加わったものは、必ずしもそうだとはいえません。
ですが、宇宙大自然、すなわち宇宙太陽系や、その星の配置を忠実に写しとったホロスコープ、また地球生命体は、必ずそうなっています。
でないと、存続できないし、永続的な発展や展開ができないのです。
宇宙この世界の存在プロセスに沿わないために、いつかは消滅していきます。
逆にいえば、人類歴史のなかで千年の単位で継続しているものは、宇宙この世界の根本法則「基本三数」に沿っているために、「天運」をえて存続しています。
代表的には、日本の皇統(日本史)がそうですし、キリスト教などもそうです。
ここで詳しくご紹介する余地はありません。
ポイントのみを挙げておきます。
『日本書紀』や、旧約や新約を併せた『聖書』の記述から、そのことがみえてきます。
両者の発祥また展開をよく読むと、「基本三数」(数理法則)であらわされる3数(4数)や6数(7数)また12数(13数)を基本としています。
≪星講座も基本三数で≫
ご納得されても、そうでなくてもかまいません。
どちらでもいいのですが、宇宙この世界すなわち宇宙も地上も「基本三数」にのっとって展開され、共鳴関係によって存続し発展しています。
複雑なので見えにくいのですが、人間社会やビジネスも同じです。
「宝瓶宮時代を生きる星講座」も同様です。
初回「水星編-水瓶宮」は、「1数=時間(意志)」に相当するソフトなメッセージ内容で、先回「水星編-魚宮」は、「2数=空間(実体)」に相当するいくぶんハードめな内容のメッセージでした。
お話は戻ります。『日本書紀』は、国常立尊、国狹槌尊、豊斟渟尊の三柱の神からはじまります。
ご参考に『古事記』も同様で、天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の三柱の神からはじまっています。
キリスト教の神学では、神と聖霊とキリストの「三位一体の神」とされ、『聖書』に記される人類歴史は、エデンの園にいたアダム、イブ、天使の三者からはじまります。
また12使徒や最後のヨハネの黙示録に記される天国の12の門なども「数理法則」にそっています。
≪Vol.3は2方向性≫
前項本文の続きです。
そのため、Vol.1の「水星編-水瓶宮」では、星講座が意図とする宝瓶宮時代の生き方の方向性を、脅さないようにご紹介するメッセージにとどまりました。
一方、Vol.2「水星編-魚宮」では、2数にもとづいて宝瓶宮時代に向かう生き方をファースト・ステップとして実体的にメッセージする内容だといえます。
次回のVol.3は、3数に該当するために、2方向性をともなった、より実際的な内容になります。
1数Vol.1、2数Vol.2をふくめて、さらに対外的な関係性を視野にした具体的なメッセージなのではないでしょうか。
たとえば、まずは“新しいスタート”となる「牡羊宮」に関係する意志的な内容と、“実際の日常生活”を象わす現実的な「牡牛宮」に関係する実体的な内容との両方のメッセージがふさわしいと考えています。
なにを言っているのか分からないと思われても仕方ありません。
詳しくは、次回の星講座「水星編-牡羊宮」また「水星編-牡羊宮&牡牛宮」でお伝えすることになります。
とはいえ、「伝授講座」や「実技講座」また「奥義講座」によって、宇宙この世界の根本法則また基礎理論をご存じであれば、ご説明の必要はないはずです。
≪名実とものはじまり≫
少し具体的にご紹介いたします。
「水星編-牡羊宮(+牡牛宮)」のポイントです。
「牡羊宮」は、12サイン(宮)の始点「春分点」を牡羊宮0度としてはじまる最初の30度=第1サイン(宮)です。
その「春分点」を始点に、黄道上の360度が、均等に30度ずつ12のサイン(宮)に区分され、それぞれの象意に展開されています。
今年2022年3月27日に「水星」は「春分点」(牡羊宮0度)を通過します。
そのため、“新たなはじまり”をメッセージしていくことになります。
今回は、とくに「冥王星」をはじめとしたソーシャル・プラネットの配置からみて、宝瓶宮時代の実際的なはじまりや生き方などにかかわる重要なものになりそうです。
次の「牡牛宮」ともかかわって、現実的また実体的な日常生活をふくむ、宝瓶宮時代を生きる実際的なアドバイスまたメッセ―ジになるのではないかと考えます。
Vol.3は、「水星編-牡羊宮&牡牛宮」として合併でお届けする可能性が高い理由でした。
内容も充実したものになると思います。
詳細は、いつものように後日、当サイトにアップいたします。
またVol.3では、牡羊宮の共鳴星でもある、「水星のメッセージ Vol.7:火星編」を含めてお届けいたします。
牡牛宮、雄牛座、金牛宮
2022.03.01
牡牛宮、雄牛座、金牛宮
― どれが正しく妥当性があるのか ―
◆「混乱している現代占星術の“雄牛”表記」
サイン(宮)名の表記「牡牛宮」「雄牛座」「金牛宮」は、どれが妥当でしょうか?
というより、半分はイチャモンに思える記事になります。
アップしておいてなんですが、好きに読み飛ばしてください。
読んで時間のムダだったと思われても何の責任も持てません。
≪雄牛の表記はヘン≫
かねてより、おかしいと思っていました。
現代占星術がもちいている「雄牛座」についての表記です。
ホロスコープのサイン(宮)を「〇〇座」と読んだり、表記すること自体が間違いなのですが、ここではそれは問いません。
そうではなく、「The Constellation Taurus」(おうし座)ならぬ、英語で次のように表記されるホロスコープの第2サイン(宮)です。
「Sign Taurus」(サイン・トーラス)
「Taurus Zodiac Sign」(トーラス・ゾディアック・サイン)
「Astrological Sign Taurus」(アストロロジカル・サイン・トーラス)
いずれも、ホロスコープの第2サイン(宮)のことですが、どのように日本語訳して、表記するのが妥当なのかというお話です。
具体的には、「牡牛宮」「雄牛座(雄牛宮でも)」「金牛宮」は、どの表記がもっとも妥当性があるのかというお話です。
ホロスコープのサイン(宮)名を、「〇〇座」と表記するのは、何であれ間違いです。
約2,000年も前なら別ですが、現代占星術は知っていながら、修正する勇気も気概もありません。
空の星座「おうし座」の位置は、ホロスコープでは現在「双子宮」です。
星座「おひつじ座」の位置が、ホロスコープでは、ほぼ「Sign Taurus」(サイン・トーラス)になっています。
≪宝瓶宮占星学の表記≫
宝瓶宮占星学では、誤解を避けるために、次のように表記を使い分けています。
空の星座は「(ひらがな)座」、たとえば「おうし座」などのように、ひらがなで表記しています。
ホロスコープのサイン(宮)名は「(漢字)宮」です。
双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)や「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい)といった「占星学的な時代区分」は「(旧名称漢字)時代」です。
ホロスコープの現「サイン(宮)」と「占星学的な時代区分」のサイン(宮)とは、位置が異なるため、古代シナ由来だと存じますが伝統的なサイン(宮)の名称で表記しています。
ちなみに、「占星学的な時代区分」というのは、2,000年以上前の「春分点」を起点として、黄道を12等分したもので、それぞれ約2,160年(計算値)ずつ続きます。
そのため、位置的には空の「黄道12星座」(現在は13星座)に類似します。
ちなみに、「おうし座」の位置に、かつて春分点があった約4,500~6,700年前のB.C.46~68世紀は、「Sign Taurus」(サイン・トーラス)に共鳴する「金牛宮時代」(きんぎゅう きゅうじだい)でした。
金牛宮時代のあとが、白羊宮時代(はくようきゅう じだい)で、次が双魚宮時代、その次が今日の宝瓶宮時代です。
そして約2,000年後には「磨羯宮時代」(まかつきゅう じだい)というように通常のサイン(宮)を逆順に進んでいきます。
≪牡牛宮でいいんじゃない≫
いずれにしましても、下記の理由などから、宝瓶宮占星学では「牡牛宮」という表記をもちいています。
ホロスコープのサイン(宮)名に「〇〇座」と星座名を用いるのは論外で誤りです。
さらに、以下の3つの理由から、「雄牛宮」はもちいません。
【理由1:牡羊宮との整合性】
存じのように、「牡羊宮」(おひつじ きゅう)は、現代占星術でも「牡」の字を使っています。
同じオスメスの用例なのに、かたや「牡羊」、かたや「雄牛」と、「牡」と「雄」の字を使うのは稚拙ではないでしょうか。
「牡羊」と「牡牛」とでは字面が似ているために紛らわしいと考えたのでしょうか。
正統的な呼称では、古来から「金牛宮」でした。
これが無難なのですが、星座名は「おうし座」だからかもしれませんが、いつから「雄牛」と表記するようになったのでしょうか。
≪雌牛表記はなかった?≫
【理由2:過去に「雌牛」の用例はなかった?】
「牝牛」(ひんぎゅう)という用例は昔からあります。
ですが、「雌牛」(めうし)という用例は、過去の文献にはないそうです。
どこかで見た記憶はあるのですが、近年、星占いで「雄牛座」と目にすることが多いために、「雌牛」があるに違いないと思ってだれかが使ったのでしょうか。
ですが、「雌牛」の用例が過去にはない以上、雌雄一対なので「雄牛」という表記は正当な根拠自体が怪しくなります。
深くは知りません。
念のために書いておきます。
間違った用例でも、長いこと使われていると、慣用になって認知されることがあります。
その点、世間がどのようにご判断されたり、お感じになられて使い続けていくのかが重要になってきます。
ですが、それはまた別のお話です。
≪女性サイン(宮)なのに?≫
【理由3:女性サイン(宮)に区分】
古典占星学また現代占星術では、12サイン(宮)を男性サイン(宮)と女性サイン(宮)に2区分することがあります。
そのさい、「Sign Taurus」(サイン・トーラス:Taurus Zodiac Sign、Astrological Sign Taurus)は、女性サイン(宮)に区分されます。
星座の「おうし座」は、占星学(術)の2区分とは関係がないので、「おうし」でいいのです。
ですが、自ら女性サイン(宮)に区分しておきながら、「雄牛」と表記するのはヘンではありませんか?
混乱や矛盾がそこにあるようです。
ちなみに、星座の「おうし座」の由来となった神話は、ゼウスが白い牛の姿になって云々というお話です。
ゼウスは男性神ゆえに、「おうし座」という星座名で問題ありません。
おかしいのは現代占星術の「雄牛」という表記で、二重に間違いなのが「雄牛座」です。
「〇〇座」という表記自体が現代では間違いなのは、関係者ならご存じのとおりです。
現代占星術でも良識ある人からは、「女性星座なのに、雄牛座という表記はおかしい」という疑問の声が上がっています。
もっとも、宝瓶宮占星学では、男性サイン(宮)女性サイン(宮)という2区分は採用していません。
ということがありまして、「牡牛宮」という表記をもちいています。
【ご参考:「牡」と「雄」の違い】
もともと「牡」と「雄」とでは用例が異なります。
「牡」は部首が「牛」ヘンなので、牛はもちろん動物に使うのが一般的です。
一方、「雄」は部首が「隹」(ふるとり)なので、雀や隼などのように鳥に使います。
また、雄しべや雌しべなどのように花にも使います。
結局、使い方からは「雄牛」という用例は間違いで、「牡牛」が正解なのです。
逆に、現代占星術はワザと「雄牛」と使って、「おうし座」とはいうものの2区分では牝牛だと匂わせたいのでしょうか。
それも姑息なので、やはり「雄牛」(座)は用例ミスなのでしょう。
もちろん、ご判断は皆さまのご自由です。