プーチンの運勢とウ侵攻
2022.04.28
「正弦波ホロスコープ」でみるプーチン氏の現状
― 波動リーディング:試論 ―
◆「関係変化の運勢を受け権力維持を図ったプーチン氏」
お騒がせのプーチン氏の昨今の運勢とウクライナ侵攻を「波動リーディング」でお届けいたします。
宝瓶宮占星学の第3章は「宇宙波動編」で、初公開「正弦波ホロスコープ」の波動リーディング試論です。
宝瓶宮占星学のホロスコープと同じで、宇宙この世界の根本法則「基本三数」のセオリーに変わりはありません。
何かのご参考になれば幸いです。
≪正弦波ホロスコープ≫
まずは、下図をご高覧ください。
プーチン氏の現在の運勢とウクライナ侵攻を読む、波動リーディングのための「正弦波ホロスコープ」(仮称)を図示したものです。
世界初公開です。
といっても、試論なのでご了承ください。

【One Point】 上掲の図は、昨今のプーチン氏の運勢とウクライナ侵攻を正弦波(Sine wave)の「星波」であらわしたものです。
細かな部分は省いて、ポイントのみを図示しています。
左側の星波(Sine wave)がプーチン氏の現在の運勢で、右側の星波がウクライナ侵攻を象わしたものです。
≪権力の危機にあるプーチン氏≫
まず、プーチン氏の運勢からご紹介してまいります。
上図左側の星波こと「プーチン氏の運勢波動」からは、プーチン氏個人というよりも歴史的な影響を受けた昨今のプーチン氏の運勢であることがリーディングできます。
ロシアのウクライナ侵攻には、歴史的な背景があるということです。
冥王星、海王星、天王星の土星外惑星(トランス・サタニアン)、そして誤魔化すことのできない現実を象わす土星の位置からそのことがわかります。
それはそれとして、プーチン氏が「権力者」の運勢を生まれもつことが大前提にあります。
プーチン氏の権力者の運勢はTOPに立ったからといって、それで終わりではありません。
権力の維持のために、次々と何らかのほかの権力と戦わざるをえない運勢になっています。
【One Point】 TOPの運勢はえてしてそういうものですが、プーチン氏はとくに顕著です。
上掲の正弦波ホロスコープからは、現在、プーチン氏がそういった運勢期にあることが二重三重にもリーディングできます。
≪双魚宮時代の既成概念≫
プーチン氏が権力者の運勢を生まれもつことは、上掲の図では一番左の最上部に記された冥王星の位置が示しています。
実際にホロスコープ(出生天球図)をみても、最上部のMC(Medium Coeli:メディウム・コエリ=南中点)に合(コンジャクション=0度)の冥王星を第10ハウス(室)に生まれもつプーチン氏です。
生まれながらに権力者となるべき宿命(運勢)を象わします。
次に、正弦波ホロスコープの左側の星波をみますと、プーチン氏の出生時の太陽に合=0度の土星が最下部に移動してきている昨今です。
解釈を間違える占星師が多い土星ですが、誤魔化すことのできない現実を象わす土星が最下部にあることから、プーチン氏はこれまでの権力者の現状が通用しにくくなっている昨今であることがわかります。
そこで、権力者の地位を維持しようと打って出たのが、ウクライナ侵攻であることが上掲の正弦波ホロスコープの波動リーディングからみえてきます。
右側の星波の最下部に、左側の星波の最下部に位置する土星と、同じ位置にプーチン氏の権力を象わす冥王星がきているからです。
これは現実化した権力の危機を象わしており、それによるウクライナ侵攻になっています。
【One Point】 かつての共産主義帝国、ロシアにおいて、「国民は強いリーダーを求めている」という双魚宮時代の古い観念がプーチン氏にはあるようです。
「双魚宮時代のリバイバル」のデレクションの末期なので、とくにそうなりやすいのですが、もはや宝瓶宮時代は権力の時代ではないので、反発を受けるのは必至です。
≪同位ライン上の海王星≫
プーチン氏は現在、トランシットの海王星の同位デレクションを受けています。
同位ライン上にある海王星がそうです。
そのため、海王星がもたらしている「双魚宮時代のリバイバル」のデレクションを受けやすくなっています。
「夢よもう一度」とばかりに、海王星によって見果てぬ夢や幻想を抱き、勘違いや事実誤認によって権力維持のために、ウクライナ侵攻を決断したことがリーディングできます。
一方で、善意や理想のビジョンなど美しい象意をもつ海王星ですが、国家権力が絡むと覇権妄想や軍事力誇示につながりますのでご注意も必要です。
【One Point】 吉凶に関係なく、誤魔化すことのできない現実を象わす土星と正反対の非現実的な象意を悲喜こもごもにもつ海王星です。
どちらが良いとか悪いではなく、その象意や波動を正しく知って、活かせるか活かせないかの問題です。
≪関係変化は避けられない≫
もう一つ、昨今の天王星もプーチン氏にとっては要注意です。
上掲の正弦波ホロスコープで、左の星波のど真ん中に位置する天王星は、上下左右いずれの方向にも周囲との関係性が変化していく可能性がある昨今であることを象わしています。
プーチン氏は、これまでの関係性を維持できなくなっていることがリーディングできるのです。
そのため、大統領職にかかわる従来の関係維持が困難になりつつある現状です。
いつもは冷静もしくは冷酷さのあるプーチン氏も、上述のような運勢変化に思うようにいかず、焦っていることがリーディングできます。
【One Point】 四面楚歌に似た星の配置です。
人智ではあらがいがたい「宇宙波動エネルギー」なので、焦ってもしかたありません。
周囲との関係変化は、もはや避けがたく、結局、ウクライナ侵攻を決断しても、いずれは失職などの関係変化がもたらされることになりそうです。
≪時代の方向性を見失わない≫
以上、簡略ですがプーチン氏に働く現在の運勢デレクションを、初公開の「正弦波ホロスコープ」による波動リーディングによってお届けいたしました。
宝瓶宮占星学 「第3章 宇宙波動編/宝瓶星学:序章」における試論です。
セオリーは、宇宙この世界をつらぬく根本法則「基本三数」(数理法則)による宝瓶宮占星学のホロスコープ・リーディングと同じで変わりません。
「宇宙波動エネルギー」による運勢変化を、初公開の「正弦波ホロスコープ」(仮称)の波動リーディングによってご紹介してみました。
2009年からはじまった「双魚宮時代のリバイバル」のデレクションは、もはや末期に至っていますので、双魚宮時代と見紛う「ウクライナ侵攻」のような出来事が起こります。
それはそうですが、だからこそ時代の底流で着々と進んでいる宝瓶宮時代の方向性を見失わないことが重要です。
そのほうが時代の流れとマッチして運勢的によいからです。
【One Point】 プーチン氏が、双魚宮時代の“支配/被支配”の「対立二元論」にとらわれずに、宝瓶宮時代の「共鳴関係論」によって、友愛精神(和、絆、民度:人類愛)を発揮されて、正しい選択や決断をしていたら運勢はまた違ったものになります。
【星は移動し運勢をもたらす】
出生時は最上部にあって、「権力者」の宿命(運勢)をプーチン氏にもたらしていた冥王星でした。
しかし、生後70年近く経って昨今は、「正弦波ホロスコープ」に図示したように最下部に移動してきました。
この意味は、生まれもつ権力者の運勢が通用しにくくなり、権力基盤が不安定になるなど、危機を迎えていることを意味します。
のみならず、大統領職における従来の関係性までもが揺らいでいる昨今であることが、天王星などからもリーディングできます。
第3章「宇宙波動編」
2022.04.25
第3章 宇宙波動編/宝瓶星学:序章
― 天王星の空間域「宇宙」 ―
◆「ホロスコープの星たちは空間域を持っている」
「宝瓶星学」(ほうへい・ほしがく)の序章となる第3章「宇宙波動編」です。
「えっ 宝瓶星学? 宝瓶宮占星学と何が違うの?」という声が聞こえそうですが、セオリーの基礎理論は同じです。
宝瓶宮時代の次元上昇したアストロロジーが、通称:宝瓶宮占星学こと「宝瓶星学」です。
これまでの宝瓶宮占星学の第2章「実技編」と並行して、「宝瓶星学:序章」となる第3章「宇宙波動編」を併せてお届けしてまいります。

≪星が示すそれぞれの「空間域」≫
アストロロジーでもちいる星には、それぞれに空間域があります。
地球内惑星の太陽、水星、金星と、衛星の月は、パーソナルな「内面性」です。
地球外惑星で、唯一のパーソナル・プラネットの火星は個々人の「活動域」です。
ケレスは、特殊なので省略します。
ポピュラーなソーシャル・プラネットの木星の空間域は、遠くの地域「海外」です。
同じくポピュラーなソーシャル・プラネットの土星は、地球規模を超えない人間社会「現実域」です。
【One Point】 日本で誤って“古典占星学”と呼ばれている古代ギリシャのアストロロジーは、占いではありませんでした。
当時の最先端学問だったことは、歴史が証明しています。
宝瓶宮時代の次元上昇した新しいアストロロジーも類似で「宝瓶星学」(ほうへい ほしがく)です。
≪土星外惑星の空間域≫
次に、土星外惑星(トランスサタニアン)の空間域です。
天王星、海王星、冥王星の3つの星で、これらは宝瓶宮時代の影響圏に入って発見されました。
宝瓶宮時代の影響圏がはじまったのは、ガリレオ存命中の1630年頃からです。
1781年に発見された天王星の空間域は「宇宙」です。
地上を離れた大気圏を含めてもいいのですが、地球を超えた宇宙です。
天王星を共鳴星とする宝瓶宮時代は、「宇宙波動エネルギー」が重要になってまいります。
単に「波動」または「波動共鳴」といってもかまいません。
次の土星外惑星で1846年に発見された海王星は、イマジネーションなど「観念世界」を空間域とします。
想いなどの心理面もそうですが、オカルティズムやスピリチュアリズムなど、神秘主義にかかわる異空間世界です。
さらに、1930年に発見された冥王星は、それすらも超えた空間域を示します。
伝授講座「数理法則とクオリアル・ワールド」でもご紹介しています宇宙根源にかかわる空間域で、通常の考えや常識ではご理解不能な「超絶世界」です。
【One Point】 上述の土星外惑星は、宝瓶宮時代にかかわりますので過去の解釈例が少なく、現代占星術では正しく象意が定まっていません。
宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」に対しては、とくに正しい解釈が必要です。
改革や変人また反体制など古い解釈は、次第に実態にそわなくなってまいります。
≪「当てる」ことの意味≫
古代ギリシャのアストロロジーも、19世紀以降の現代西洋占星術も、新しい宝瓶星学(通称:宝瓶宮占星学)も、ホロスコープを用いるのは同じです。
問題は解釈の中身です。
現代占星術は占い解釈です。
疑似科学とされた古代ギリシャのアストロロジーは、医学など学問解釈でした。
宝瓶宮時代のアストロロジー「宝瓶宮占星学」(宝瓶星学)は、数理法則(基本三数)など宇宙法則による解釈です。
宇宙この世界をつらぬく根本法則に基づいた解釈で、見えざる「宇宙波動エネルギー」がそこにあります。
極論いたしますと、「当たる/当たらない」は関係がありません。
「じゃ、占う意味はないんじゃないの?」
はい、占いではないからいいんです。
なぜなら、仮に低いレベルの現状を言い当てたとしても、そこに大きな意味はないからです。
本来の成長した目標レベルや方向性をリーディングすることのほうが、当然、重要です。
【One Point】 多くのかたは開運したり、幸福になるために占いに依存するのだと存じます。
それゆえ当てたところで現状どまりでは意味がないのです。
そうではなく、時の流れとともにある天運の方向性や成長すべき方向を、宇宙に基づいて正しく指し示せばいいと思いませんか。
≪第3章「宇宙波動編」≫
宝瓶宮占星学では、第2章「実技編」を3年ほど前からお届けしてまいりました。
それまでの約13年間は、第1章「啓蒙編」だったのです。
そして、いよいよ今年2022年4月からは、真打ち登場といえる第3章「宇宙波動編」です。
それが「宝瓶星学:序章」です。
通称、宝瓶宮占星学の第2章「実技編」と並行してお届けいたします。
「宇宙波動エネルギー」の解説などをメインに、ホロスコープやリーディングの一端をご紹介していく予定です。
きっと、目からウロコのクオリアルな発見があるでしょう。
【One Point】 宇宙開闢以来、「宇宙波動エネルギー」は脈々と流れ続けています。
宇宙この世界に進化と発展をもたらしてきたのです。
根本法則「基本三数」からそれがご理解できます。
「宇宙波動エネルギー」の解釈なくして「ホロスコープ」の本当の解明は成り立ちません。
≪「宝瓶星学」のはじまり≫
現代は、双魚宮時代と宝瓶宮時代が併存する時代の変わりめです。
そのため、新旧の価値観や状況や思惑が交錯し、混乱や問題が起こりやすくなっています。
新型コロナやウクライナ侵攻は、その一例にすぎません。
宝瓶宮時代の新しい方向性を正しく見据えないと、ご判断に誤りが生じるのです。
「双魚宮時代のリバイバル」のデレクションがもたらす最後の悪あがきを見抜けなくなります。
現代占星術もご注意ください。
古来より、命(めい)、卜(ぼく)、相(そう)といった「占い」があって、医(い)と山(ざん)を加えて「五術」と呼ばれます。
このうち「命」にあたるのが、現代西洋占星術や四柱推命(八字)、また紫微斗数や九星気学などです。
「宝瓶星学」は、それらに“インコンジャクト”した似て非なるものです。
占いのようで占いではなく、「宇宙波動エネルギー」による天運の方向性となる時代の流れや、本来の性質また「星のデレクション」(運勢変化)などをお届けいたします。
【One Point】 新しい時代や本来あるべき個々人の未来といった方向性をお届けするものです。
ホロスコープ(出生天球図)による本来の「個性」や「才能」はもちろん、トランシットの「星のディレクション」による運勢変化や時代変化のリーディングが可能です。
【ご参考:本来のアストロロジー】
ホロスコープを用いたアストロロジーは古代ギリシャ時代にはじまりました。
「占星学的な時代区分」でいえば、双魚宮時代の影響圏(BC6~BC2世紀)のことです。
それ以前の白羊宮時代(はくようきゅう じだい)は、アストロロジーの原点となるホロスコポス(時の見張り人)こと古代カルデア人の「天体観測」でした。
東の地平線上に昇る星を観測し続けて、季節のはじまりを告げていたのです。
それゆえ「占い」ではなく、生活に欠かせない気象予報のようなものでした。
アストロロジーという言葉に占いという意味はどこにもなく、直訳すれば「星学」(星の学問、天体学)です。
なので、宝瓶宮時代の新アストロロジーも同様に「宝瓶星学」です。
現代では時計やカレンダーがあり、テレビやネットなどで「気象変化」がわかります。
結局、現在必要なのは、運勢変化や時代の流れ、すなわち未来や歴史(社会)変化の方向性を知ることです。
現状を当てても意味がなく、未来とその方向性を「星のデレクション」として届けしているのが「宝瓶星学」こと通称:宝瓶宮占星学です。
むずかしいことではありません。
宇宙この世界の根本法則「基本三数」と「ホロスコープの構造」を知れば、どなたでもリーディングできるようになります。
ウクライナ侵攻を読む
2022.04.19
[新ホラリー占星学] ウクライナ侵攻を読む
― 同じ穴のムジナの争い ―
◆「善悪判断よりも戦争報道(情報)を見抜く必要性」
「ロシアのウクライナ侵攻」から2か月が経とうとしています。
深層はいったい何ゆえなのでしょうか。
宝瓶宮占星学のホラリー・ホロスコープからリーディングしてみました。
≪侵攻時のホロスコープ≫
仕方がありません。
強烈なリクエストとプッシュがありましたので、「ロシアのウクライナ侵攻」をお届けいたします。
まずは、次のホラリー・ホロスコープをご覧ください。
なぜ、今まで「ロシアのウクライナ侵攻」をスルーして、記事を掲載しなかったのかも象わされています。

【One Point】 現地時間の朝5時です。
一見、現代占星術と同じホロスコープなのですが、宝瓶宮占星学の「ホラリー・ホロスコープ」(設時天球図)です。
以下のリーディング解釈は、新しい「アストロロジー」の基礎理論に基づくものです。
ご了承ください。
≪通常だけでないリーディング≫
早速、リーディングをお届けいたします。
全部は書きませんが、ウクライナ侵攻の起因などが見事に象わされていました。
プーチン側ロシアは、「天秤宮24度」のASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)で象わされ、天秤宮の共鳴星、山羊宮21度の「金星」に象徴されています。
一方、ゼレンスキー側ウクライナは、これに対して「牡羊宮24度」のDES(Desendant:ディセンダント=下降点)で、牡羊宮の共鳴星、山羊宮22度の「火星」によって象徴されています。
通常、ロシア側の「天秤宮」や「金星」は、“平和主義者”になります。
逆に、ウクライナ側の「牡羊宮」や「火星」は、“闘い”や“戦争”として解釈されます。
それが通常です。
間違っているとまではいえませんが、それだけだと「?マーク」が脳裏に浮かぶかたも多いのではないでしょうか。
では、引き続き次のリーディングをご高覧ください。
【One Point】 星の象意は、ホロスコープの種類によって変わることがあります。
たとえば、通常のネイタル・ホロスコープ(出生天球図)と、事件や事故のホラリー・ホロスコープ、また政治経済のマンデン・ホロスコープとでは、星の象意や当てはめ方が異なってくることがあります。
≪どちらもムジナの類≫
上掲のホロスコープでは、プーチン/ロシア側を象わす「金星」と、ゼレンスキー/ウクライナ側を象わす「火星」は1度違いで、ほぼジャストの合(コンジャクション=0度)を形成しています。
象意の交錯が生じており、どっちもどっちだとリーディングできます。
さらに申し上げますと、「金星&火星」の合=0度は、世俗の“権力”を象わす「冥王星」を交えて、三重合(トリプル・コンジャクション=0・0・0度)を形成しています。
両者また両国とも、「双魚宮時代のリバイバル」のデレクション(2009~2023+)による“支配/被支配”の古い権力闘争に陥っており、かかわりたくはありません。
要は、プーチンとゼレンスキーは「同じ穴のムジナ」で“権力亡者”といった側面が強いことがリーディングできます。
似た者どうしの「うちわもめ」同然なので、後述いたします極東アジア情勢に関係がなければ、戦争報道や情報のとらえかたをお伝えすれば済んだでしょう。
【One Point】 ご参考にプーチン氏とゼレンスキー氏のホロスコープ(出生天球図)をみてみました。
「冥王星」がMC=南中点に合=0度がプーチン氏で、「冥王星」がASC=上昇点に下三分(ロウアートライン=120度)のゼレンスキー氏でした。
やはり、どちらも“権力志向”が強く、そのような運勢です。
≪ウクライナ侵攻の深層≫
さて、なぜ「ウクライナ侵攻」を起こしたのか、その“深層”をリーディングしてみましょう。
次の2つです。
1つめは、「IC=北中点」に「冥王星」が合=0度をとっていることから、まぎれもなく“権力支配”が深層にあることがわかります。
それはロシア側のプーチン氏だけでなく、詳細なご説明は省きますが、上掲のホラリー・ホロスコープと、ゼレンスキー氏のネイタル・ホロスコープ(出生天球図)から、ゼレンスキー氏にも同じ要因があることがリーディングできます。
2つめは、IC=北中点が「水瓶宮」で、その共鳴星「天王星」が牡牛宮にあることから、プーチンはモスクワ防衛を図った一面がみえてきます。
しかしながら、通常であれば“平和主義”の象意とされる天秤宮生まれ(太陽)のプーチン氏ですが、蠍宮をASC=上昇点を生まれもつために、“攻撃的防御”や“権力維持”によって「ウクライナ侵攻」に至った側面がみえてきます。
それはともかく私たち日本に重要なのは、牡牛宮11度の「天王星」と水瓶宮9度の「水星」が、矩(スクエア=90度)を形成していることなのです。
【One Point】 それが「ウクライナ侵攻」を取り上げなかった理由です。
宝瓶宮占星学サイトの「今週の運勢」でも示唆していたように、「ウクライナ侵攻」に関してとくに日本の報道や情報が、あることないこと虚実入り混じったものなることを象わすためです。
“知識”(情報)や“報道”を象わす「水星」が水瓶宮にあって、その水瓶宮の共鳴星「天王星」と矩=90度を形成しているために、報道や情報などに関する信憑性の問題が生じやすい「ウクライナ侵攻」になっています。
もともと、戦争に関する報道や情報自体がそういうものであるうえに、これではリーディングをアップしても、容易にはご理解を頂けないし記事をアップする意味が激減します。
≪極東アジアの視点から≫
今回の「星講座 Vol.4」に詳しく書いた特別コンテンツ「ロシアのウクライナ侵攻…情報編」のとおりです。
日本においては、共鳴関係によって「水瓶宮」で象わされる“国体”と「牡牛宮」で象わされる“現体制”とが絡んできますので、どの情報(報道)が信用できるのかが判別できなくなるためです。
そういったことがリーディングできていましたので、取り上げても意味がないと考えていたのです。
ただし、決定的なことがあります。
武力攻撃といった手段に出たロシア側プーチンは、自由民主主義にも今後の宝瓶宮時代にも沿わないのでアウトです。
次に重要なのは、「ロシアのウクライナ侵攻」を看過すれば、日本の近隣諸国から同じような暴挙に出る国がでないとはかぎりません。
そのため、極東アジアはもちろん世界の安全維持に向けて、各国と協調して有効な対処措置を日本もとっていくことが必要です。
【One Point】 どちらが正しいとか間違っているとか、「善悪」「吉凶」など「対立二元論」を言っているのではありません。
「水星」と「天王星」の矩=90度を、「共鳴関係論」によって高め、現実的に適応していかなければならないのです。
≪日本人へのうながし≫
重要な内容なので付記しておきます。
「ロシアのウクライナ侵攻」は「冥王星」がポイントになっています。
「冥王星」は、深層の精神意識(霊性、深層心理)などを象わすIC=北中点に合=0度で、「水瓶宮」のカスプ(尖点=象意の最も強い点:境界線)とわずか1度差です。
この意味は、「ロシアのウクライナ侵攻」という出来事が、昨年2021年12月から正式に影響圏入りをしてはじまった「冥王星」による深層の「精神意識の変革のデレクション」にかかわっていることを示します。
通常のホロスコープ解釈からは見えてきませんが、遠い東欧の出来事ながら、日本人への当該デレクションのうながしになっているのです。
そのため、「ロシアのウクライナ侵攻」によって、心の痛みや不安また恐怖やザワツキを感じておられるかたもいらっしゃると思いますが、「深層の精神意識」(霊性、深層心理)の変革につなげていかれるとよいでしょう。
「共鳴関係論」や「友愛精神」(和、絆、民度)に昇華させることが有用です。
【One Point】 時の流れとともにある「天運」(宇宙波動エネルギー)は、そのような方向に動いています。
“負の戦争”の時代(情報戦、心理戦、サイバー戦)に向かっています。
“総集編”ともいえる今回の「星講座 Vol.4 水星特集」は、そんな情報や戦争報道の見方をメインにお届けしています。
クオリアル生活-食彩編
2022.04.17
クオリアル生活-食彩編
― グルメ通に意味はあるのか ―
◆「食彩を広げる素のうす味を愉しむ食ライフ」
「クオリアル生活」の第3回めは食彩編です。
味覚や好みは人それぞれですし、何を食せばよいかは、実は“からだ”が知っています。
結局、美味しく食べて、健康や体調を維持できれば何でもいいんです。
たとえば、素のままのうす味が多様ですし、飽きないで食べられます。
無理にグルメ通である必要はないし、そこに意味はあるのでしょうか。
人間の体はそのようにはできていないからです。
美味しくても飽きてきますし、体に良いともかぎりません。

≪食の基本の三原則≫
人は何のために食べるのか?
その根本です。
食べなければ生きられないので“食本能”が備わっています。
1、生きるために「食べる」、これが大前提です。
2、次に、健康維持のために「食べる」、身体はそのようにできています。
3、さらには飽きずに美味しく「食べる」、心の満足や豊かさも重要です。
食における「基本の三原則」です。
さらに、補足的に4番めを挙げておきます。
4、シチュエーションを考えて楽しく「食べる」。
食環境のシチュエーションは、案外と大切です。
“感情の動物である”といわれる人間にとって、味の感覚までも左右します。
【One Point】 さて、食といえば「グルメ」を思い起こします。グルメといえば、最近はテレビに出なくなりましたが、一時期、WK氏が有名でした。彼のグルメはテレビ用なのか、どこか表層的で中身がないと思っていたら、案の定、下種いスキャンダルを起こしてくれました。
≪ご自分なりのこしらえ方≫
グルメ(gourmet)やフーディー(foodie)が、“食通”や“美食家”をさすのか、それとも単なる“食いしん坊”の美名なのかは分かりません。
一緒にしては失礼なのですが、高名な「美食家」といえば、北大路魯山人(きたおおじ ろさんじん1883-1959)氏がいます。

美味しく食べるために、調理だけではなく器にもこだわり、陶芸家としても名を上げたほどの多才な文化人です。
そんな彼ですが、庶民の味「納豆」が好きだったことでも有名です。
「究極の納豆の食し方」で納豆の“ねり方”に触れていて、バイブル的な扱いをされているようです。
たとえば、魯山人の「納豆の味」を再現しようと、第三者が検証したところ、305回かき混ぜて醤油を加え、さらに119回かき混ぜるとよいのだそうです(笑)。
合計424回も混ぜて、納豆をこしらえる必要はあるのでしょうか。
人それぞれ好みが異なれば体調や体質も異なります。
生きている時代も違いますし、私たちは魯山人ではないのです。
【One Point】 何よりも時代が変わりました。昨今の納豆は、多忙な現代人向けに手早く美味しく食せるパック詰めが多いのです。嫌いでなければ、味も素朴なので、適時、ご自分なりに美味しいと思う食べ方を工夫されるとよいでしょう。ちなみに書いておきますと、魯山人氏は「納豆の茶漬け」を楽しまれていたそうです。
≪食文化や食生活は人それぞれ≫
次です。
誰が言ったのか、魯山人氏だったのか、定かではありません。
いわく「日本人は肉の食べ方を知らない」のだそうです。
昭和初期の頃まではともかく、現代では該当しません。
なぜなら、宝瓶宮占星学のリーディングから申し上げますと、戦後日本の“現体制”は「牡牛宮」で象徴されるようになったからです。
※ご参照「日本は何座宮?」(宝瓶宮占星学サイト)
なので戦後は牡牛宮の象意にもとづいて、日本人は衣食住(ファッション、グルメ、インテリア)をはじめ社会環境など、日常生活の快適性(アメニティ―)の実現に注力してきました。
かつては食卓にのぼらなかった肉に関しても、主食のごはんに合うように薄切りやヘルシーで美味しく食する調理方法を考え出しています。
肉を主食としてきた欧米人とは異なるのです。
たとえば、日本では余分な油脂を落として野菜などとともにポン酢やごまだれに浸して食べる「しゃぶしゃぶ」があります。
さらには、外国人にも評価が高い「和牛」ブランド。
また、ビーフボウルこと「牛丼」など、日本流の肉食はヘルシーで美味しいと外国人にも好評なのだとか。
【One Point】 ほかにもあります。日本の「ステーキ」はサイズはともかく、柔らかくて美味しいと評判です。「すき焼き」や「やきとり」(ざく切りのキャベツと酸味のうまたれ付きが博多流)も、来日外国人には人気だそうです。ふだん、外人さんは、これらを食べ慣れていないので新鮮で美味しく感じるのもあるでしょう。それも食し方の秘訣です。
≪グルメ評論家のホンネ≫
ついでに、知人のエピソードを一つ。
その知人は、海外出張のときに生肉の食にはまったそうです。
美味しいので食べ続けていたら、ぶくぶくに太ったのだとか。
飼育された肉や養殖物は、余分な油脂が多いだけでなく、薬品などを使って“太らせる”ようにしているものがありますので、食べ続けていると、当然、健康に要注意です。
類似の体験はありませんか?
お話は変わりますが、今度はマスメディアで有名なあるグルメ評論家のお話です。
テレビレポートの手前、“そば通”らしく、ざるから持ち上げたそばの下だけをチョンとそば猪口につけて、うまそうに食べてみせました。
通の食べ方とされているものです。
ですが、別の番組でぶっちゃけて言うには、「本当はそば猪口の中にたっぷり浸して食べたい」と話していました。
【One Point】 どちらが良い悪いではなく、打ち立てだったり、香りが高く、うすくても味のあるそばなら、つゆもつけずに本物のワサビだけで十分に美味しくいただけます。そうではない乾麺をはじめ、作り置きなどの場合は、そうはいかないでしょう。要は通ぶって固定観念にとらわれず、ものに応じた食べ方をすればいいのです。
≪食彩感覚は素のうす味で広がる≫
さて、以上をまとめましょう。
基本、古いものや大量生産品、また添加物の多いものや、生産や輸送時に薬品を使うものなど、本来の味が損なわれているものなら、調味料などで味付けして食べるのもやむをえません。
ですが、それで美味しく感じても、市販のワンパターンの調味料の味に慣れてきてしまい、美味しいと感じなくなるのが人間です。
濃い調味料の味付けに慣れてしまうと、次第にバカ舌になります。
そこで、おすすめの一つは次のようなことです。
天然物やそれに近い食材など、そのものの素のうす味を楽しめるようになっていくと、食彩(味覚感覚)が広がります。
バカ舌になるとそれが味わえません。
なので、まずはその改善が必要になるのですが、素のうす味は微妙な違いながら、同じ味のものはないので飽きがきません。
天然物でも一応は気を配らなければならないことはあるでしょう。
でも、そこまで言いはじめたらきりがなくなります。
結局、味覚感覚の改善で健康にもよく、美味しく食せるようになっていきます。
【One Point】 美味しく感じても、味付けをしたものは食べ続けていると飽きがきます。そこで荒ワザですが、意図的に「粗食」や体に悪くない「美味しくない」ものを随時食して、“味変”するといった方法もあります。ご自身の“からだ”に聞いて、必要だと欲しているものを適度な量、そのつど食するというのがよいようです。
【空腹と材料を見抜く目】
「美味しく食べる」ということのみに関していえば、最大のサジェスチョン(示唆)は、次の言葉でしょう。
「空腹は最大の調味料である」
無自覚でも“からだ”が不足を感じ、必要としているものを食すと、からだが喜び、「美味しい」と感じるようにできています。
それが適度な空腹の状態です。
また、本文に関していえば、次のことも必要です。
素のうす味で食して、健康にも良い、食材を見抜く目を培う。
そういった意識や経験、また知識をともなった素材選びの目や、その調理方法をふくめて、素のうす味を楽しめる食彩生活が可能になっていきます。
最後に、書いておきます。
食は人それぞれです。
また、必要なものは日々の体調やコンディションも違うため、“からだ”が知っています。
それを感じられる感性を養うことも、考慮されるとよい一つになっています。
歴史の大河を生き抜く
2022.04.14
「星講座ご紹介」
― 情報化で時代の変化に備える ―
◆「新時代の認識を深める単発メール講座」
私たち人類は歴史の大河の中に生きています。
ゆるやかに流れているので気づきにくいのですが、行き先をご確認しないと、本流からはずれて、そのまま滝つぼに落ちかねません。
収まらない新型コロナ、ロシアのウクライナ侵攻。
「流れが速くなった」と気づいたときには、もう戻れません。
社会変化はだれでも気づく出来事です。
ですが、いつもと変わらないかのような身の回りの日常の出来事も見逃せません。
≪人類進化は止められない≫
時代状況は大きく変わってきました。
人は現状維持がラクなので、元に戻ると思っているのです。
変わるに時があり、もともと人や社会や時代は変わっていかざるをえないようにできています。
天下泰平の安定した時期が長く続くことはありません。
なぜなら、進化が止まってしまうからです。
【One Point】 変化は宇宙この世界の道理です。
そのような“運勢変化”や“時代変化”を宝瓶宮占星学では、「星のデレクション」と呼んでいます。
いつどのような方向に変わっていくのか、ホロスコープからリーディングできる「基礎理論」がありますので、それが可能です。
≪進化と成長をうながす≫
個々人にとって、変化が道理である一例を挙げておきます。
人は、同じ刺激を受け続けていると飽きるようにできています。
新しい体験をしないと成長できないためです。
たとえば、最初は「美味しい」と感じた食べ物でも食べ続けていると飽きがきます。
また、「楽しい」と思った遊園地などでのアトラクションも同様です。
乗り続けていると飽きるのです
なぜかというと、新しい体験ができなくなるので、進化や成長が止まってしまうからです。
【One Point】 子供の頃ように、何にでも新鮮に感じて感動したり、驚いたりしていくほうが、日々どんどんと成長していきます。
そういった新しい感動がなくなるのが“老化”のはじまりです。
「月」が象わす“感性”や“感受性”が弱まっていくのもその一つです。
≪宝瓶宮時代のビッグバン後の今日≫
変化がなぜ宇宙の道理なのか、その理由は有史以来、宇宙波動が変わり続けているからです。
時間の流れ自体がそうなので、目には見えませんし、感じることもできませんが、宇宙波動は確実に変化しつつ存在しています。
人知れず人類社会や個々人に影響をもたらしているのです。
その大きな変化の節目のときが現在です。
33年前に人知れず起きた宇宙波動の変化、「宝瓶宮時代のビッグバン」(1989年)以降の現代です。
その変化は、個々人においても顕著になっています。
【One Point】 歴史の大河に流されていると、変化に気づきにくいのです。
変化の日常がふつうにだと感じてしまう慣性が人にはあります。
なので気づきにくいかもしれませんが、時代の節目となる大きな変化は、すでにはじまっています。
≪双魚宮時代の逆行現象≫
宝瓶宮時代が進む一方で、双魚宮時代への逆行現象が起きています。
13年前にはじまった「双魚宮時代のリバイバル」のデレクション(運勢変化、時代変化)がそれです。
そのため現在は、宝瓶宮時代への進展と、双魚宮時代への逆行現象が同時並行して生じているのです。
このような時代状況の中にいると、人は混乱して判断を誤りやすくなります。
どちらかといえば、ご理解しやすい双魚宮時代(逆行現象)のほうに目がいくからです。
過去の体験のほうに意識を奪われて、新しい時代の動きが見えにくくなり、考慮できないまま結論を出されることになるからです。
【One Point】 過去の現象のほうが分かりやすいのです。
ですが、確実に訪れるのは未来のほうなので、過去の体験からのみご判断されると間違います。
前人未到の未来は、ご理解しにくいのですが、変化のときは前もって意識されておくことも必要です。
≪ダブル・デレクションの訪れ≫
未来を正しくご判断するためにも、深層の精神意識の変革は必要です。
情報のアンテナを高くしておきましょう。
「双魚宮時代のリバイバル」のデレクションは長くは続きません。
来年2023年3月頃から一段落しはじめます。
「海王星」が牡羊宮の影響圏に進んでいくからです。
以降、「双魚宮時代のリバイバル」は弱まっていき、逆に「新しい霊性意識の覚醒(目覚め)」のデレクションに移行していきます。
すると、深層の「精神意識の変革のディレクション」とのダブル・デレクションになります。
【One Point】 このような未来変化は現代西洋占星術では見えてきません。
理由は、宇宙この世界に根づく基礎理論がないからです。
アストロロジーでは古来より知られる「宝瓶宮時代」(Age of Aquarius または Aquariun Age)の名称を、間違って“風の時代”などと呼ぶくらいなので“お里”が知れます。
【宝瓶宮時代を生きる星講座】
「宝瓶宮時代を生きる星講座」は、身近に迫った新しい時代をシェアするものです。
まず、意識化をうながします。
次に、知識化(情報化)をもたらします。
最後に、ご認識を深め、未来を見誤らないようにメッセージをお伝えします。
お好きな講座をご受講できるフレキシブルな単発のメール講座です。
意識や知識(情報)を象わし、メッセージをお伝えする「水星」が、今年2022年から「水瓶宮」、「魚宮」、「牡羊宮+牡牛宮」とトランシット(運行)するために、当該サイン(宮)に関する内容を期間を限定してお届けしています。
次回、星講座 Vol.4は、「水星」自身の共鳴サイン(宮)「双子宮」に関連して「水星特集」です。
今後を生き抜けるインテリジェントを培う「星講座 Vol.4」です。
→ 「講座お申込みフォーム」
武家政権と日本の天運
2022.04.11
武家政権と日本の天運
― 古代と現代をつなぐ武士の“魂” ―
◆「今日ある日本の独立維持は草薙神剣の“霊威”だった?」
先の「頼朝と義経の文化のレベル」に、次のように書きました。
「頼朝がひらいた武家政権によって日本は救われていくことになります」
今回は、このご説明です。
今から1,300年ほど前の飛鳥時代(592-710)。
第40代天武天皇(?-686)による統一独立国家「日本」は、天武天皇が当時意図したように1,000年のちも天皇の御世による独立日本を維持し、現在も続いています。
日本の国体が1,000年以上も続いていて今も変わらないことは、歴史研究家の間で「人類歴史の奇跡」と呼ばれています。
では、源頼朝(みなもとの よりとも:1147-1199)がひらいた武家政権の誕生によって、日本はどのように独立を維持し救われていったのでしょうか。
ご存じのかたも多いと思いますが、概観してみましょう。
≪統一独立国家のはじまり≫
『日本書紀』史観では、神代(かみよ)のむかしから日本は“独立国家”とされています。
ですが、史実は異なります。
天武天皇(てんむ てんのう)の勅命による7世紀の編纂が『日本書紀』だからです。
天武の皇子、舎人親王(とねりしんのう:676-735)を編纂の総裁として、実質は藤原不比等(ふじわらの ふひと:659-720)の関与のもと、第44代元正天皇(680-748)の御世に上奏(720年)されました。
その『日本書紀』において、日本が神代の当初からの独立国家かのように記されているのです。
なぜそうなのかというと、先帝天智天皇(626-672)による「白村江の戦い」の大敗北や、その皇子大友皇子(648-672)との古代最大の内戦「壬申の乱」に勝利されて、ご即位されたのが天武天皇だからです。
天皇は、日本の危機を感じ、皇統の維持や正統性を記すことはもちろん、「日本の独立と統一国家」の建設を強く意図されて『日本書紀』の編纂を命じられたからです。
なので、以降、大和朝廷のもと日本は、統一独立国家として律令(法律)の整備がなされています。
それ以前の歴史を振り返りますと、6世紀まで九州倭国は大陸の冊封下にあり、日本も半島と関係がありました。
その冊封下から最初に離れたのは、九州倭国王と思われる「阿毎多利思比孤」(あめの たりしひこ)大王で、事実上の「独立宣言」を607年に隋王にしてからです。
有名な「日出処の天子、書を、日没する処の天子にいたす、つつがなきや…」という国書がそれです。
そののち天武天皇の御世に、統一独立国家「日本」が誕生していきます。
その象徴が『日本書紀』に記される、黄泉の国から帰ってきた伊弉諾尊(いざなぎの みこと)のみそぎでした。
伊弉諾尊は、天下を治めるべき子として、大日孁貴(おおひるめの むち:一書では天照大御神)、月神(一書では月弓尊また月読尊:つきよみの みこと)、素戔鳴尊(すさのうの みこと)の三貴子(みはしらの うずのみこ)を誕生させます。
このようなエピソードによって、当初からの独立国家として記され意識さているのです。
≪元寇=元高麗連合の来襲≫
さて、平安時代(794-1185)は、天皇をないがしろにした藤原氏の専横が続きました。
争いを避ける公家衆が事実上、政権運営をしていた時代です。
元武家だった平安末期の平家も類似です。
当時、令外官(りようげの かん)とされた武家であるよりも、公家を志向したのが平家だからです。
もし、そのような平安時代のまま「元寇」(げんこう)を迎えていたらと思うとゾッとします。
血や武力を忌み嫌うのが当時の公家衆ゆえに、戦わずして降伏したでしょう。
もしくは戦っても負けて、日本は「元」(今のモンゴル)に併呑され、その属国「高麗」(半島)の支配下に組み込まれていたでしょう。
そうなっていた場合、今の日本国はありません。
当然、私たち日本人は地上から姿を消して、私たちが生まれることはなかったのです。
「元寇」と呼ばれてはいるものの、実質は日本国に攻め込むように「元」に進言したのは「元」の支配下にあった「高麗」(半島)だとされますし、その先頭に立った戦闘要員も半島人だったからです。
しかし、日本は「天運」によって奇跡的に守られます。
「元寇」が起きたとき、すでに日本全体が武家政権になっていました。
鎌倉幕府第8代執権北条時宗(1251-1284)のもと、九州各地の御家人によって、文永の役(1274)と弘安の役(1281)の2回とも防御に成功します。
日本の独立は保たれたのです。
源頼朝による鎌倉幕府の開幕(1185)から、わずか89年後のことでした。
≪武家政権による禁教令≫
次の戦国時代(15世紀末-16世紀末)も同様です。
安土桃山時代(1573-1603)や江戸時代初期をふくめ、西欧の世界支配から逃れています。
キリスト教(旧教)の布教を先鞭とするなどして、世界を植民地支配していたポルトガル、スペインなどの武力侵攻から守れたのも、武家政権の世になっていたゆえです。
堺をはじめとした鉄砲や刀鍛冶など武器生産技術の高さと、戦さに慣れた戦国武士によってでした。
当時の日本の軍事力=武士の戦闘力は、世界最高レベルだったようです。
世界を制覇していたポルトガル、スペインも、地の果て極東に文化精神レベルも高く、軍事大国のジャポンがあったことに驚き、軍事侵攻による侵略をあきらめざるをえなかったほどです。
そこで、キリスト教による大名や庶民への布教による占領を試みます。
しかし、それも戦略を見抜いた武家政権によって失敗します。
天下人秀吉が筑前(現在の福岡市:博多)で発した宣教師や司祭を対象にした「バテレン追放令」(1587)や、さらには江戸幕府による「キリスト教禁止令」(禁教令:1612)などによって失敗に終わります。
もちろん、追放令や禁教令を発したところで、海外からの軍事侵略に対しては、強大な戦闘力(軍事力)を要した武家政権がなければ意味をなさなかったのです。
≪「草薙神剣」の“霊威”≫
すでにご存じのことばかりで申し訳ありません。
もう一つ、大英帝国ことイギリス、フランス、アメリカなど西洋諸国の植民地支配が全盛期を迎えていた幕末も同様でした。
すでにへたりはじめていた江戸幕府ですが、九州や本州西端など「薩長土肥」に代表される西南雄藩が残っていました。
日本全土が武家による諸藩であることを知った西洋諸国は、やはり武力侵攻はあきらめ、日本に内戦を起こさせることで疲弊と乗っ取りを画策します。
ですが、それを見抜いた徳川幕府最後の将軍徳川慶喜(1837-1913)は、内乱になるのを避けて、挙国一致が可能な大政奉還を行ないます。
これによって、明治新政府の誕生とともに、約700年続いた武家政権は終わりました。
もし、源頼朝による鎌倉幕府(武家政権)ができていなければ、天武天皇が意図した統一独立国家「日本」の存立が保たれていなかったことがお分かりでしょうか。
この武家政権を誕生させたのが、「草薙神剣」(くさなぎのみつるぎ)を奉斎する熱田神宮の大宮司家の娘を母にもつ、ご存じ源頼朝です。
もしかしたら、本州(山口)と九州(福岡)の間にある関門海峡の「壇ノ浦」の周辺にある地域が国防に活躍したことをみると、「壇ノ浦の戦い」で海に沈んだ「草薙神剣」の“霊威”が日本を守ったのかもしれません。
新しい生き方 星講座 Vol.4
2022.04.08
新しい生き方 「星講座 Vol.4」は水星特集
― 「水星編-双子宮」のご紹介 ―
◆「情報力は宝瓶宮時代を生きる必須アイテム」
これまでの「宝瓶宮時代を生きる星講座」でお伝えしたのは、次のようなことでした。
水星編-水瓶宮でお伝えしたのは、宝瓶宮時代を意識におくことです。
次に、双魚宮時代からの“目覚めのとき”を示したのが、水星編-魚宮でした。
水星編-牡羊宮&牡牛宮では、それらを前提に意識化や日常生活化のはじまりをお伝えいたしました。
「水星」が春分点を通過するからです。
次回、「水星編-双子宮」は、「双子宮」を「水星」がトランシットすることから、“知識”(情報)化に関連して「水星特集」をお届けいたします。
≪「水星/春分点」の気づき≫
最初に、小さな気づき体験を書いておきます。
「水星」は、去る3月27日に「春分点」を通過しました。
その日、とあるお店のレジで精算をしたとき、「水星/春分点」らしい体験をしたのです。
見慣れないレジ店員さんでした。
“衝動”などを象わす牡羊宮の0度(カスプ:象意の最も強い点)が「春分点」なので、体験も衝動的なものでした。
清算に関してですが、その詳細はともかく、「水星」の「春分点」通過と同時に「冥王星」にも下方矩=90度の「水星」でした。
「冥王星」は“両極端”を象わしますので、強い衝動にならざるをえません。
結果、新しい生活のはじまりとなる意識化を実感したのです。
「水星/春分点」による“はじまり”のメッセージを星講座などに書いていたので、間もなく気づきました。
帰る道すがら、気づきはだんだん大きくなり、今後の展望や生き方が見えてきたのです。
≪Vol.4「双子宮」は水星特集≫
その気づきは、牡羊宮に続く牡牛宮が象わす“日常生活”にも関連する体験でした。
個人的なお話はともかく、次回「宝瓶宮時代を生きる星講座 Vol.4」は「水星編-双子宮」です。
「水星」は「双子宮」の共鳴星です。
ということから、次回Vol.4は「水星特集」が相応しいと考えています。
たとえば、「水星のメッセージ Vol.8」で「水星編」をお届けいたします。
星講座初登場の「クオリアル生活」も「水星(情報)編」です。
星講座定番の「宝瓶宮時代の位置づけ」や「宝瓶宮時代を生きるアドバイス」も“情報”や“コミュニケーション”といった水星の象意にかかわる内容でお届けいたします。
これまでの星講座 Vol.1~3を概括するかもしれません。
≪「双子宮」の重要性≫
スペシャル・コンテンツは、「ロシアのウクライナ侵攻」に関する内容です。
マスコミは、先の世界大戦における自らの過ちをかえりみずに、センセーショナルいわゆる扇情的な報道しています。
マスコミの性(さが)なので仕方ありませんが、「今週の運勢」などに「水星」の動きなどから、ニセ情報に注意が必要な時期であることに触れておきました。
そういった理由がありまして、「ウクライナ侵攻」はこれま取り上げてきませんでした。
宝瓶宮時代が実質的にはじまると、もはや戦争の時代ではなくなることもあるからです。
いずれにしても、“報道”をふくめてネットや“情報”は重要になりますので、そういった観点からお伝えすることを考えています。
情報の真贋を見抜けないと、かんたんに踊らされてしまいます。
宝瓶宮時代を生きるにふさわしい新しい情報センスが必要です。
水瓶宮に下三分(ロウアートライン=120度)のサイン(宮)「双子宮」(水星)の象意“知識”(情報、コミュニケーション)は、宝瓶宮時代に欠かせません。
≪代表的な情報インフラ≫
昨今、ネットの進化によって、「ユビキタス社会」の到来が叫ばれました。
ですが、まだIT技術やそのとらえかたが未熟なので、表面的な試みが多く、ほんとうに有用だったり定着したものになっていません。
今後、ネットがますます宝瓶宮時代の代表的なインフラになっていくのは、その成り立ちからみても明らかです。
通称“インターネット”と呼ばれる「ワールド・ワイド・ウェブ」(WWW)は、「1989年」に提案・実証されたハイパー・テキスト・システムが翌1990年にWWWとしてはじまったものです。
1989年は、「宝瓶宮時代のビックバン」が人知れず起きた年です。
さらに、WWWを提案し開発したのは、双子宮生まれ(太陽)と水瓶宮生まれ(太陽)のコンビでした。
ティム・バーナーズ=リー(1955.06.08生)とロバート・カイリュー(1947.01.26生)です。
彼らはこの技術を特許化せずに開放したので、世界中に広まりました。
ネットに関する内容としては、SNS(Social Networking Service:ソーシャルネットワーキングサービス)の観点から、宝瓶宮時代の生き方やコミュニケーションの在り方などから考えてみるのも面白いでしょう。
≪ご受講スケジュール≫
「星講座 Vol.4」(水星編-双子宮)は、「水星」が「双子宮」に入宮する4月30日(土)までの遅くない時期に差し上げます。
いつものフレキシブルなチョイスが可能な単発の「メール講座」です。
「期間限定」なのも変わりません。
ご受講お申し込みは、今月4月25日(月)までです。
翌日までのご入金をもちまして、正式のお申込みとなります。
講座配信は、4月15日(金)頃から順次行ないます。
お早めにお申し込まれたかたには、そのぶん早く送信させていただいています。
ご受講料金は5,000円(税込)です。
なお、これまでのバックナンバーは終了しました。
「水星編-双子宮」のコンテンツや概要の紹介は、ネタバレが含まれるので今回は省略させていただきます。
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