蠍宮+水星がもたらす真実
2022.09.28
 [水星編-蠍宮] ― パンドラの箱 ―



昨今の世情不安を反面教師として活かす




現在は世情不安が大きく、パンドラの箱を開けたような状態です。

ただし、パンドラの箱の底には、希望が残されていました。

現代は、そういった時代の流れになっているようです。

目に見える現実の世情不安の背後に、見えない精神意識の世界があって、それが“波動共鳴”によって高まっていくと、爆発的に現状を変える動きが起こります。

皆さまは、いかがお考えでしょうか。




≪内面の想いとエネルギー≫

昨今の国内外の世情不安の動きは、アメリカ独立戦争(1775-1883)やフランス革命(1789-1995)の前夜に似ています。




絶対君主による専制王権やローマン・カトリックなど宗教的権威によって、長年支配されてきた人々の反発が膨らんでいって歴史が動いた直前のようです。

自由と独立や平等を求める人々の内面の精神意識エネルギーが、背後から歴史を進展させている「宇宙波動エネルギー」と共鳴して高まり、ついに動き出したのです。

それは現在も同じです。

ロシアや中国など、独裁的な専制国家による暴挙に、自国民はもちろん、世界の良識ある人々の、われ知らずとも友愛的精神に根差した平和への想いによる「深層の精神意識エネルギー」が高まってきているからです。


【One Point】 アメリカ独立戦争やフランス革命は、「自由民主主義」へと向かう歴史エネルギーと共鳴することで生じました。

イギリスやフランスなどヨーロッパに生じた一連の市民革命を共産主義体制へ向かう流れだと歪曲してとらえると、海王星の古い象意“まだ見ぬ理想”(幻想)にもとづいた事実誤認になります。




≪真実と妄想の併存≫

今年2022年10月30日に蠍宮に入宮する水星は、「真相の解明」にかかわります。

蠍宮や共鳴星の冥王星は、強い内面の情動を伴なって“真実の探求”といった衝動的な想いを内包しているからです。

その冥王星が、影響圏をふくめ水瓶宮をトランシットしていくことで、「深層の精神意識の変革」のディレクション(運勢変化)がもたらされていく昨今です。

実質的な宝瓶宮時代のスタートに結びつく歴史的ディレクションです。

それとも関連して真相を解明していく「水星編-蠍宮」です。

ただ、今年2022年は「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが最後のピークを迎えていますので、“事実誤認”や“妄想”による「支配/被支配」の出来事が避けられない現況が国内外に起こっています。

国際的には専制国家ロシアや中国による世情不安の出来事がそれです。


【One Point】 “事実誤認”や“妄想”にロシアや中国のような専制国家の権力が絡むと厄介です。

共産主義による世界覇権の“亡霊”が復活するためです。

一方、自己を否定することなく、私心のない美しい心をもった場合、理論理屈を超えて真実を直覚していくことが起こる時代です。




≪精神意識の啓蒙≫

見えざる「宇宙波動エネルギー」は、歴史の必然的な流れをもたらします。

今後は友愛精神(和、絆、民度)を「深層の精神意識」とする宝瓶宮時代へ向かわざるをえません。

当サイトをご高覧のかたはご存じのように、人知れず宇宙波動エネルギーが変化することで、1989年に「宝瓶宮時代のビッグバン」が起きました。

波動的ながら宝瓶宮時代が正式にはじまったのです。

さらに、昨年2021年12月の直前に冥王星が水瓶宮の影響圏へと正式に進むことで、「深層の精神意識の変革」のデレクションがはじまりました。

もはや、待ったなしに実質的なスタートが迫っています。

今年2022年のさまざまな世情によって、人々の深層の精神意識は啓発されはじめ、啓蒙する準備が整っていくことになります。

例えていえば、振動を与えずに0℃以下に冷やした水が、軽く刺激を与えることで、一瞬にして凍っていくような「過冷却水」の状態がもたらされているのに似ています。


【One Point】 「星のディレクション」から歴史変化が見えてきます。

蠍宮生まれ(太陽)にかぎらず、蠍宮の運勢を持つ人々は昨今、人生の転換期を迎えています。

それとも関連する水星の蠍宮入宮です。

昨今の世情不安は、宝瓶宮時代をスタートさせていく“反面教師”でもあるために、「水星編-蠍宮」(新時代 Vol9)はそのヒントをもたらしていくことになります。




≪期間限定の単発メール講座≫

単発のメール講座「水星編-蠍宮」は、「真実の解明」をコンセプトにお送りいたします。

蠍宮や冥王星の知られざる「基本三数」の本意をふくめてです。

期間限定の単発メール講座「新時代」は、「宝瓶宮時代を生きる」ための意識化や知識化によって、「深層の精神意識」のご認識や啓発のご準備をされていただくものです。

何ら強制するものではありません。

双魚宮時代の社会通念だった“神と悪魔”“善と悪”また“支配/被支配”といった「対立二元論」の考えや価値観が終わり、まったく正反対の「共鳴関係論」が、社会の常識へと変わっていく宝瓶宮時代です。

そのような約2,000年ぶりのレジーム・チェンジを生き抜くために、ご自身はもちろん将来を生きるかたに機会をみてお伝えしていただけると、当たり前に感じられるかもしれませんがご参考になるでしょう。

お好きなテーマやサイン(宮)から、フレキシブルにチョイスできる単発講座です。


【One Point】 昨今の「冥王星と水瓶宮」また「水星と蠍宮」の組み合わせは、深い意味を持ちます。

現実社会的にも個々人の深層の精神意識的にも“真実”や“真相”にかかわるためです。

そういったこともありまして、「水星編-蠍宮」(新時代 Vol.9)では、Vol.6のホラリー・リーディングをさらに深めて、事件直後には書けなかった時空を超えた「安倍元首相銃撃事件」の驚愕の真相をお伝えさせていただきます。

ただし、陰暴論に与するものではありません。



→ 「講座お申込みフォーム



【プーチン&習近平のSCOでの会談】



プーチンと習近平は、ロシアのウクライナ侵攻後、初の首脳会談を9月15日、ウズベキスタンで行ない注目を集めました。

当日のホロスコープから状況をリーディングすると特徴は次の2つです。

1、トラインカイト=120/120/60/60度
(頂点:太陽+月+冥王星、尻尾:海王星)

2、ヨッドカイト=150/160/30/30度
(頂点:ケレス+海王星+冥王星、尻尾:土星)

共同声明さえ発表されなかったのは、1、トラインカイトから首脳たちの期待は大きかったことが読みとれるのですが、2、ヨッドカイトゆえです。

プーチンの運勢は最悪の昨今になっていますし、習近平はやる気はあっても、パワーダウンの当日になっていました。

結局、両首脳とも自分の権力維持で精いっぱいで、相手をあてにできない時期になっていたことが分かります。










2022.09.28 13:01 | 固定リンク | | コメント (0)
新しい海王星を象徴
2022.09.26
[ウェッブ宇宙望遠鏡] ― 美しい象意のはじまり ―



まだ見ぬ理想(幻想)から実現可能なヴィジョン(構想)へ




「海王星」は今後、新しい象意に変わっていきます。

発見時の海王星の象意は“まだ見ぬ理想”(実現不能な夢想:幻想)でした。

それから約150年、新しい象意“実現可能なヴィジョン”(構想)へと今後は変わっていきます。

そのことを象徴する出来事が先ごろありました。

今年9月にNASAによって公開された海王星の新しい画像がそれです。




≪美しい海王星の姿≫




上の画像は、昨年2021年12月に打ち上げられたジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が赤外線で撮影した海王星です。

左下に付記したのは従来の青い海王星の画像です。

JWSTの画像は少し粗いのですが、土星のようなリングをもった海王星がハッキリと写っています。

このリングは、占星学的に重要な意味を持ちます。

ご賛同いただけないかもしれませんが、リングは“現実”にかかわる象意を象徴します。

宇宙理論による宝瓶宮時代のアストロロジー「宝瓶星学」こと通称:宝瓶宮占星学では、そのように理解しています。

そのため、海王星の象意が現実的に変わっていくことを暗示する画像になっています。


【One Point】 明確なリングを持つことで知られる土星は、“誤魔化すことのできない現実”を象わします。

一方、土星とほぼ90度ほど異なるタテ方向にリングを持つ天王星は、現実を変えていく“改革”や常道とは異なる“意外性”などの現実変化を象わします。




≪海王星の象意の変化≫

海王星が発見されたのは19世紀半ばの1846年です。

その2年後の1848年に端を発した2つのムーブメントがあります。

近代スピリチュアリズムと美称される「心霊ブーム」と、理想的共産主義の「マルキシズム」です。

両者の共通点は、海王星の“まだ見ぬ理想”によって、実現不能な世界を夢見ていることです。

それから約150年ほどが経った2010年頃、海王星はホロスコープと太陽を1周しました。

そのまま魚宮へと進み、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションをもたらしてきたのです。

その海王星も、来年2023年3月に牡羊宮の影響圏に進んでいきます。

これは理論上、古い海王星の終わりと新しい海王星の始まりを意味します。

そのことを象徴するのが上掲のJWSTの画像です。


【One Point】 個人的なお話になりますが、新しい海王星のヴィジョンは、美しいピンクっぽい色でした。

上掲の画像とよく似ていたのです。




≪時代とともに変わる象意≫

星の象意は、時代とともに少なからず変わっていきます。

金星は、かつて“凶星”でしたが、現代占星術では“吉星”とされます。

白羊宮時代(前24世紀-前2世紀頃)に東の地平線上に昇る星を観測していたカルデア人は、「火星が昇るときに生まれた子供は健康である」といったことに気づきました。

その火星は、次の“支配/被支配”などの「対立二元論」を歴史パラダイムとする双魚宮時代(≒BC172-1989)になると、支配をもたらす“戦いの星”に変わっていきました。

「木星」は、20世紀あたりまでは古代ギリシャに由来して“思想哲学”を象わすと解釈されていました。

ですが最近では、思想哲学自体が衰退したこともあってあまり聞かれません。


【One Point】 宝瓶宮時代が実質的に動き出していくと「共鳴関係論」による社会の実現へと向かっていきます。

海王星も過去の“まだ見ぬ理想”から、現実を視野にした“実現可能なビジョン”を象わす星へと変わります。



≪現実的な新しい霊性意識≫

双魚宮時代は終わったのです。

ですが2009年からはじまった「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションによって、時代の逆行現象が起きています。

そのため、宝瓶宮時代に向かう底流と、双魚宮時代の逆流とが錯綜する「混迷期」の社会状況が現出しています。

今年2022年はその最後のピークの年です。

なぜなら、来年2023年3月に海王星は牡羊宮の影響圏に進んで、古い象意を一段落させていくからです。

上掲の画像が象徴するように、新しい象意がもたらされていくことになります。


【One Point】 「新しい霊性意識の覚醒」(めざめ)のディレクションの始まりです。

実現可能な美しいヴィジョンによって新時代を下支えしていく海王星の活躍がはじまっていくことになります。










原田泰造氏の怪演を読む
2022.09.24
[アスペクトの特徴] ― 「魔法のリノベ」でみせた豹変演技 ―



個性派の脇役を怪演するソーラーチャート




お笑いトリオ「ネプチューン」ではボケ担当の原田泰造氏。

役者としてのご活躍が目立ちます。

名倉潤氏や堀内健氏のようにピンでのバラエティー出演はほぼありませんが、ドラマで魅せる演技は秀逸なものがあります。

彼のどこにそんな個性的な役者の才能や運勢があるのでしょうか。

気になりましたので、ソーラーチャートから実際はどうなのかリーディングをしてみることにしました。




≪「魔法のリノベ」での怪演≫

今年2022年4月~6月期は、異色のTBSドラマ「インビジブル」で警視庁刑事部捜査一課長役でした。

続く、同年7月~9月期の関テレ制作のドラマ「魔法のリノベ」では、柔和な笑顔から驚くほどに表情を豹変させて、真顔で部下たちを威圧する敵役で、準主役ともいえる大手リフォーム会社の部長役をスパイシーに怪演しました。

芸人としてのキャラよりも、役者としての個性や才能が光ります。

その違いに興味を持ち、いったいどんなホロスコープをお持ちなのか拝見してみました。

すると、なかなかに特徴的なアスペクト・パターンをお持ちでした。


【One Point】 芸能人の場合、テレビでの印象やドラマの役柄に影響されないように、無着色でリーディングをすることを心掛けています。

そのような実際的なリーディングの一端をお届けいたします。





≪原田泰造氏のソーラーチャート≫

出生時間が不明なので、生年月日だけで作成できるソーラーチャートでのリーディングです。




宝瓶宮占星学の理論に沿って、12プラネット(星)を用いています。

十大惑星(メイン・プラネット)+ケレス+ドラゴンヘッド&ドラゴンテールです。

ドラゴンヘッド&ドラゴンテールは、太陽と月の軌道の2つの交点(ノード)で、天体ではなく占星点(Astrologcal Point)です。


【One Point】 出身地は東村山市ですが、出生地は広島市です。

誕生日当日の広島市の日の出の時刻をもって作成しています。

「月」はその日1日に動く度数を記し、出生時間によるリーディングの違いが分かるように配慮しています。




≪アスペクト・パターン≫

一目瞭然ながら、つづみ型(シーソー・タイプ)の星の配置です。

「太陽&水星」「月&天王星」「火星&土星」の3つの合(コンジャクション=0度)を含め、6つもの衝(オポジション=180度)があります。

逆に、矩(スクエア=90度)は一つもありません。

2か所4つの三分(トライン=120度)を交えて、衝=180度のすべてが調停(メディエーション=60/120/180度)の座相を形成しています。

ただし、「月」は出生時間によっては該当しません。

許容度数(オーブ)を少し広めにとると、「月」と「天王星」を頂点とするYOD(ヨッド=150/150/60)が形成されます。

転(クインカンクス、インコンジャクション=150度)がほかにあることから、出生時間による通常のホロスコープ(出生天球図)の場合、4か所の基本点を含めてYODが増える可能性があります。


【One Point】 「転」という表記は、150度の象意を考慮して、宝瓶宮占星学で命名したものです。

インコンジャクトを“非合”と訳すとご理解が難しくなるのですが、一例を挙げますと“自分であって自分ではない”といった転じるような象意が特徴だからです。




≪怪演の理由は「天王星」≫

上掲のソーラーチャートからリーディングできる原田泰造氏の「怪演」の正体は、次の3点がポイントになります。

1、「月」と合=0度の「天王星」がYOD=150/150/60の頂点。

2、「火星&土星」が上記YODの底辺の星になっていて、「火星」を共鳴星とする牡羊宮の「太陽」。

3、その「太陽&水星」と「月&天王星」が衝=180度。

いずれも、“個性”や“意外性”などを象わす「天王星」と、“闘争心”などを象わす牡羊宮(火星)が、基本的に“受動性”などを象わすことが多いつづみ型(シーソータイプ)の星の配置や“穏やかさ”などを象わす天秤宮の「月」とともに、両面性を内包しやすいことがリーディングできます。

「柔和な笑顔から驚くほどに表情を豹変させて、真顔で部下たちを威圧する」といった、個性的で意外性を伴なった役柄を上手に演じられる適性が、上掲のソーラーチャートからリーディングできるのです。

彼自身がそうだというのではなく、演じる適性を持っておられるという意味です。


【One Point】 「月」の位置は、出生時間が不明なので天秤宮8度~21度の間です。

午後3時30分頃までの生まれの場合、YODの頂点の星「天王星」と合=0度をとることにご留意ください。




≪アスペクトの解釈は簡単≫

以下は、アスペクト・リーディングに関するサジェスチョンです。

ホロスコープは、「位置関係」が象意の70~90パーセントを決していることをご存じでしょうか。

そのため、アスペクト(座相や位相)の象意を把握しておくことは、ホロスコープ・リーディングにとって必要不可欠になっています。

どんなに複雑なアスペクト・パターンのホロスコープでも、そこから秘められた象意を見抜くことができるようになるためです。

では、どうすれば、単独アスペクトをはじめアスペクト・パターンまた位置関係の象意を理解することができるようになるのでしょうか。

「奥義講座」などをご受講のかたはご存じのとおりでしょう。

根本理論の「基本三数」また「数理法則」によって驚くほど簡単にご理解できることが、宝瓶宮占星学の特徴になっているからです。


【One Point】 結局、共鳴リーディングが可能になりますので、秘められた個性や運勢また隠れた内面性などを知って、現実の生活や社会に活用できるようになってまいります。








星の象意を見抜く根拠
2022.09.22
 [根本命題] ― 共鳴リーディングの理由 ―



ホロスコープは地上を知る宇宙解読装置




ホロスコープからなぜ個性や相性や運勢が分かるのでしょうか?

占いの場合は不要ですが、科学的なアストロロジーを標榜するのであれば、そうはまいりません。

宇宙と地上世界がなぜ、どのようにかかわっているのかは重要な大問題です。

そこにはシンプルに、ホロスコープ自体に“解読”できる秘密が隠されているとお考えになれば正解に近づきます。

ホロスコープのヒ・ミ・ツです。




≪双魚宮時代の物理科学≫

常識的にお考えください。

「空の星から、なぜ地上のことがわかるのか?」

古来からの根本命題だとされます。

この命題に解答を見出せなければ、ホロスコープ・リーディングは占いに留まります。

僭越ですが、宝瓶宮時代のアストロロジー「宝瓶星学」通称:宝瓶宮占星学では諸講座などでお伝えしています。

近代科学は信仰を排して、この世界に「なぜ?」を問いかけてきたのですが、中世カトリックの手前もあって心理面はアンタッチャブル(不可触)で、結局は物理科学として発展してきた経緯があります。


【One Point】 客観的に事実を解明してきたゆえに物理科学は学校教育や社会の通念となっています。

ですが、宇宙この世界は、物質だけで成り立っているわけではないため、弊害が散見できるのも事実だといえます。




≪正しいホロスコープ≫

宇宙太陽系の星をいくら観測しても、地上の人間との時空を超えた関係性は見えてきません。

ですが、ホロスコープに写しとることで、そこから個人や出来事の象意的な関係性をリーディングできます。

結論を申し上げますと、「基本三数」とそれが展開された「数理法則」の12数理によって、ホロスコープは構成され、宇宙太陽系の「動き」と多彩な「配置」とによって、地上との「関係性」を象わしているためです。

これらは「1数=時間」による“動き”、「2数=空間」による“配置”、そして「3数=人間(関係)」との「関係性」が読みとれます。

すべては、「基本三数」から成り立っています。


【One Point】 宇宙太陽系の星と地上との「関係性」は、物理的なものではないことは明白です。

それゆえ、物理科学で解き明かすことは不可能です。時空を超越した共鳴関係を明らかにしなければ見えてきません。




≪現実の法則「基本三数」≫




ホロスコープの象意や論拠は、実在する宇宙の中に見出すことができます。

物質的なものではなく、時空を超越したエネルギーや共鳴関係の作用です。

なぜでしょう?

実は、宝瓶宮時代のアストロロジー、通称:宝瓶宮占星学から考えていけばヒントが見出せます。

たとえば、宝瓶宮時代は「共鳴関係論」を歴史パラダイムとし、天王星の空間域は「宇宙」を象わすからです。

さらには、宇宙この世界には、「光の三原色」など根本の三要素が多々あって、集約的に言えば「基本三数」が宇宙の根幹法則になっているためです。


【One Point】 ホロスコープも同様です。

「基本三数」から成り立っています。

さらには基本三数が基本三数展開された「数理法則」の12数から構成されているのです。

「基本三数」また「数理法則」が時空を越えた根幹法則になっています。




≪宇宙森羅の最小象徴数=12数≫

「基本三数」などの詳細な解説は、当サイトの講座でお伝えしていますので、ここでは省略せざるをえません。

ご注目、ご理解いただきたいのは、宇宙この世界で「基本三数」によらないものは何一つないことです。

宇宙はもちろん地上のすべてが同様です。

ホロスコープを作成するための出生データをみても、「基本三数」によっていることにお気づきでしょうか。

その「基本三数」をベースとして展開された「数理法則」は宇宙森羅の最小象徴数=12数によって成り立つホロスコープの個々の構成要素(占星要素)です。

結論的に、「基本三数」や「数理法則」によって、ホロスコープ・リーディングは、論理的に可能になっています。


【One Point】 古代ギリシャの四角いホロスコープから、古典占星術を経て、今日の丸いホロスコープになった経緯があります。

それをさらに「基本三数」と「数理法則」によって完璧なものにして論理解釈を可能にしているのです。




≪受信器&解読装置≫

ホロスコープで用いる星の動きや存在の背後に、見えざる「エネルギー宇宙」があります。

量子論でいう「波動性」と「粒状性」を併せもつように、「物質宇宙」と「エネルギー宇宙」の重ね合わせによる「共鳴関係」によって成り立っています。

電波をキャッチして、音声化や映像化するラジオやテレビと類似の“解読装置”がホロスコープです。

分かりやすく申し上げますと、時空を越えた「宇宙波動エネルギー」を想定されてみられてください。

「宇宙波動エネルギー」の働きといえる象意を、見えない宇宙の根幹法則から構成された「ホロスコープ」を用いて、リーディングという解読をしているだけです。

「基本三数」や「数理法則」によって、星の動きや位置関係を“波動チューニング”をすれば脳内にイメージ変換ができるようになっています。

第三者に伝える場合、その象意イメージを言語化する“翻訳”という人為的なプロセスが必要です。


【One Point】 双魚宮時代の物理的な「対立二元論」ではご理解いただけませんので、柔らかく時空を超越した「共鳴関係論」によってお考えいただければ、ご理解いただけると存じます。

引力といった古典力学でなく、量子論(量子力学)の未知なる数々の不思議な現象に類似しています。









すべての鍵をにぎる蠍宮
2022.09.20
[新時代:水星編-蠍宮] ― 宝瓶宮時代を生き抜く秘密 ―



冥王星の水瓶宮トランシットによって開かれる




新たな社会通念の時代になっていく宝瓶宮時代です。

そんな宝瓶宮時代を生き抜くヒントを学ぶ「新時代」(旧:星講座)Vol.9「水星編-蠍宮」のご案内です。

端的に申し上げますと、蠍宮はポイントとなるサイン(宮)になっています。

なぜなら、蠍宮の共鳴星「冥王星」による「星のディレクション」(運勢変化、時代変化)によって宝瓶宮時代の扉は開かれ、実際的にスタートしていくからです。

人知れず起きた1989年の「宝瓶宮時代のビッグバン」がそうで、昨今の「深層の精神意識の変革」のデレクションも同様です。




≪今年の「水星」の意味≫

「宝瓶宮時代を生きる」新時代-水星編は急拠、始めることになりました。

今年2022年のお正月に、「水星」が蠍宮の共鳴星「冥王星」と合(コンジャクション=0度)をとったまま水瓶宮に入宮したからです。

そのときに「はっ!」と気づきました。

「今年の水星のトランシットは、宝瓶宮時代を生き抜くためのメッセージをもたらしていく」ということです。

水瓶宮を皮切りに各サイン(宮)をトランシットしながら、当該サイン(宮)の象意に基づいて、宝瓶宮時代を生きる「意識化」をうながしていくことになります。

次に、「知識化」を促進し、さらには「ご認識」を深めつつ、結果的ながら深層の精神意識(霊性、深層心理)の変革をもたらしていくためです。


【One Point】 深層の精神意識というのは、心の奥の無意識の世界です。

一朝一夕には変わりません。

相応の時間がかかります。

そのため、12サイン(宮)を巡りながら少しずつ体感や体得に向けて準備をしていくことになります。




≪外縁天体の冥王星の意味≫



そこで、簡単ながら冥王星とそのディレクションのご紹介をさせていただきます。

冥王星は、ホロスコープで用いる太陽系の星たちの中で、最も宇宙に近い外縁天体です。

そのため、太陽から火星までの「パーソナル・プラネット」とは対極に位置し、宇宙エネルギーを象徴するなど、社会の変革や人類歴史を象わすことになります。

その冥王星が自らの共鳴サイン(宮)の蠍宮からみて、下方矩(ロウアー・スクエア=90度)の水瓶宮の影響圏、すなわち山羊宮25度に昨年2021年12月に達し、正式にトランシットしはじめました。

これは冥王星の発見後、初めてのことで山羊宮25度以前に戻ることはなく、「深層の精神意識の変革」のデレクションを投げかけていくことになります。


【One Point】 「星のディレクション」は、星の動きを読むだけではみえてきません。

約2,160年(計算値)ごとに変わる占星学的な時代区分(プラトン月)など人類歴史をアストロロジカルにリーディングすることでみえてきます。




≪天王星と新型コロナ≫

かつての宝瓶宮時代の影響圏において発見された「土星外惑星」(トランス・サタニアン)のディレクションは、土星が象わす現実社会を超えた分野や人類歴史を象わします。

天王星、海王星、冥王星の3つの星たちがそれです。

そこからみたときに、古くは木星が支配星(宝瓶宮占星学では「共鳴星」)だった双魚宮時代(BC2-AD20)は今では「海王星」が共鳴星で、今後の宝瓶宮時代は「天王星」が共鳴星であることから、時代変化に密接にかかわる星になっています。

一方、「冥王星」はもともと大変革の星で、現在は水瓶宮の影響圏にあって再来年2024年1月に水瓶宮に入宮して歴史変革を正式にもたらしていきます。

実質的な宝瓶宮時代に向けた人類歴史の“再スタート”です。

昨今の天王星も同様です。

水瓶宮の共鳴星「天王星」は、下方矩=90度の牡牛宮を2019年からトランシットしており、「日常生活の変化」のディレクションをもたらし、新たな出発をうながしています。


【One Point】 2019年から始まった「新型コロナ」による日常生活の変化がその代表例です。

当該ディレクションの意味は、人々の深層の精神意識にかかわる変化を伴なっていくものです。




≪新しい時代の「友愛精神」≫

天王星も冥王星も、自らの共鳴サイン(宮)の下方矩=90度をトランシットしていくことで、深層の精神意識にかかわる新たなスタートをもたらしているのです。

結局、天王星による「日常生活の変化」のディレクションは、冥王星の「深層の精神意識の変革」のディレクションを下支えしアシストするものです。

新型コロナをはじめとした多くのショッキングな出来事によって、心の奥の深層の精神意識(霊性、深層心理)に変化や変革をもたらしていく分水嶺のときです

その変化は、宝瓶宮時代の精神意識=「友愛精神」(和、絆、民度)になります。

「友愛精神」は、双魚宮時代の「友愛」とは異なりますので、古い主義思想による“同胞愛”や、宗教的な“博愛”また日本的な“情愛”ととらえると間違ったご理解になります。


【One Point】 トランシットの「水星」は、今年2022年10月30日に蠍宮に入宮します。

お正月に冥王星と合=0度をとったまま水瓶宮に入宮していったことの真意が何気にメッセージされていくことになりそうです。




≪無意識でも変化は感じる≫

今年2022年は、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが最期のピークを迎え、宝瓶宮時代への流れと双魚宮時代の逆流とが交錯する混迷期のときです。

当該リバイバルのディレクションをもたらしている海王星は、来年2023年3月には魚宮25度を越えて牡羊宮の影響圏に入り、一段落していくため、最後のあだ花を咲かせているところです。

人知れず起きた「宝瓶宮時代のビッグバン」によって、1989年に終わったはずの双魚宮時代は、宗教的“善悪”また“支配被支配”の「対立二元論」を歴史パラダイムとしてきましたが、リバイバルのディレクションも終わりのときを迎え、完全終焉に向かっているのです。

そのことに気づかずに古い時代の社会通念を継続しているかたの場合、知らないうちに新しい時代への変化に取り残されていくことがあります。

その一方で、「深層の精神意識の変革」のディレクションが始まった今年以降は、徐々に気づかれていくかたが増えていくでしょう。

たとえば、「今のままでは何かおかしい」とか「何かが違う…」あるいは「世界や人々は友愛精神(和、絆、民度)を伴ないつつ変わるべきではないのか」などといった感じです。


【One Point】 トランシットの水星は、そのような方向に意識化をうながし、知識化を図り、認識化をもたらす今年2022年になっています。

そういったディレクション・メッセージの一端をお伝えしていく単発メール講座「新時代」です。



【ご参考:真相を解明する「水星編-蠍宮」】

次の「宝瓶宮時代を生きる」新時代 Vol.9「水星編-蠍宮」は、真相の解明をコンセプトに10月30日までに配信予定です。

ご自由にチョイスしてお申込みができるフレキシブルな単発のメール講座です。

閲覧端末を選ばないレスポンシブなHTMLメールでお送りしています。

また、受信メールの表示に問題があっても、ご案内のメールに記載いたしましたURLから、ネット上のWEBページでもご高覧いただけます。


→ 「講座お申込みフォーム









2022.09.20 22:39 | 固定リンク | | コメント (0)
時代の分水嶺に立つ日本
2022.09.18
[2023年の転換期] ― 過去は明日まで続かない ―



世界を牽引する日本かそれとも亡国か




お気づきのかたもいらっしゃると存じます。

新しい時代の到来が迫っています。

古い社会通念や常識の時代の終わりがはじまっています。

人類が体験したことのない新しい文明の社会へと漸次、変わっていくことになります。

日本の興亡盛衰を決する分水嶺の四半世紀が、来年2023年を運命の皮切りとして迎えていくことになります。




≪転換期に立つ日本≫

個人的には楽観視していますが、人類歴史は、日本をはじめ重要な転換期を迎えています。

日本および日本人は、明暗を左右していく重大なポジションに位置しており、自国のみならず世界に影響を与えていくことになります。

世界の模範として栄えていく日本か、それとも亡国に向かうか、その瀬戸際に立つといっても過言ではないときです。

今すぐというよりロングスパンでのお話で、急激にそうなるとは思いませんが、日本の天運が試される時代に突入しはじめています。

宝瓶宮時代の新しいアストロロジー「宝瓶星学」によって、運勢変化や歴史変化を象わす「星のディレクション」をみていくとそうなります。


【One Point】 ウソかマコトかどちらでも、以下のお話からご自由にご賢察ください。

建国以来、日本が有してきた天運によって必然的にそうなってまいります。




≪人類歴史の奇跡≫



世界の歴史学者の間で日本は「奇跡の国家」だと言われています。

なぜなら、『日本書紀』でいえば、建国以来2千6百年余、変わることなく続いている唯一の国家だからです。

実際の歴史をみても、『日本書紀』の編纂が命じられ、万世一系の皇統が第40代天武(てんむ)天皇によって定められた7世紀以降、約1,300年以上も同一の国家として続いているのは日本しかありません。

そのような国体維持の要になってきたのが、万世一系の天皇にあることは内外の識者が認めるところです。

相応の紆余曲折はみられるものの、天皇ゆえの平和であり天運となっています。


【One Point】 そういった事由があることから、日本の平和を乱して転覆支配を狙う反日国家や左翼思想家は、天皇制の廃止、それが無理なら万世一系に風穴を開けようと女系天皇容認をもくろんでいます。




≪日本の発展は天運にあり≫

神代(かみよ)を含めて古代史を記した『日本書紀』をはじめ、その後の日本の実際の歴史の変遷をひもとくと、驚いたことに宇宙の根幹法則「基本三数」に当てはまります。

要所要所において「基本三数」にもとづいた歴史の推移や出来事が日本の歴史には見られるのです。

東京での「日本龍体特別トークイベント」にご参列された一部のかたはご存じのとおりでしょう。

ホロスコープの根本構造ともなっている「基本三数」は、宇宙この世界をつらぬく根幹法則です。

それゆえ、「基本三数」にもとづいた歴史的推移がみられる日本は、大宇宙同様に永続性や発展性を伴なう国家であることになります。

別の表現をいたしますと、天運を持つのです。

問題は、いつまで続くのかということです。

このことは、宝瓶宮時代のアストロロジー「宝瓶星学」からみましても、日本の“民族性”は魚宮で象徴され、“国体”は水瓶宮によって象徴される国家であることから、うなずかざるをえません。


【One Point】 詳細は、宝瓶宮占星学サイトの「日本は何座宮?」(別画面)をご参照ください。

魚宮の“民族性”と水瓶宮の“国体”によって、これまで約2,160年(計算値)の双魚宮時代はもちろん、今後の宝瓶宮時代に向かう流れにも沿って、天運を有するのです。

※2022.10.04付記 → 昨日3日に関連記事 「混濁時代のシナジー」をアップしました。




≪星のディレクションの論拠≫

さて、現在また今後21世紀の第2期四半世紀におけるメインの「星のディレクション」をご紹介いたします。

まず「星のディレクション」とは何なのか、簡単にご説明しておきます。

現代占星術の「未来予測」とは少々異なります。

たとえば、時計の針を読むことによって、現在が何時何分何秒というように、時間の推移が分かります。

同様に、宇宙の根幹法則「基本三数」によって、物質宇宙の背後にある時空を超越した見えない「宇宙波動エネルギー」の“働き”を次のような仕組みでリーディングできます。

ホロスコープに写しとった宇宙太陽系の星の動きと配置を、時計の針のように見立てて、「基本三数」からリーディングしていくと、時間の推移のように人類歴史の推移が「星のディレクション」として相応に分かるのです。


【One Point】 ご納得されにくいかたは最先端科学の「量子もつれ」(Quantum Entanglement)にみられる時空を超えた共鳴的な関係性をご参考にされてください。

一対の量子の間に、瞬時に作用する働きが科学的に確認されています。



≪現在のメイン・ディレクション≫

歴史的に重要な「星のディレクション」をもたらす「土星外惑星」(トランス・サタニアン=冥王星、海王星、天王星)の動きは現在、次のとおりです。

「冥王星」は、日本の“国体”を象徴する水瓶宮の影響圏をトランシット(運行)しており、「海王星」は、日本の“民族性”を象わす魚宮をトランシットしています。

また、水瓶宮や宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」は、日本の“現体制”を象徴する牡牛宮をトランシットしています。

すべて日本を象徴する3つのサイン(宮)を通過中の現在です。

土星外惑星のすべてが、日本の“民族性”“国体”“現体制”を象徴する3つのサイン(宮)を通過していて、宝瓶宮時代への進展と日本の未来とに「星のディレクション」をもたらしています。

さらに海王星は、来年2023年3月に魚宮25度を超えて「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションを一段落させます。

替わって「新しい霊性意識の覚醒」(目覚め)のディレクションをうながしはじめます。

トランシットの土星も同月、魚宮に入宮していくため、古い時代が終わり、朝の目覚めのように、現実化がもたらされていく分水嶺の時代を迎えつつあるのです。


【One Point】 日本および日本人をターゲットとする土星外惑星(トランス・サタニアン)の「星のディレクション」に現在、なっています。

私たちがどのような「深層の精神意識」(霊性、深層心理)を備えて国家としての道を選択していくか。日本と世界の命運を運勢的に決してまいります。




≪ちょこっとディレクション解説≫

かつて、双魚宮時代の歴史の流れの中にあって、天運によって守られ恵まれてきたのが日本です。

宝瓶宮時代に向かう歴史の流れでもあるためです。

そして、双魚宮時代が終わった今日、実際的な宝瓶宮時代のスタートを前に真価が問われるときに至りました。

宝瓶宮時代の精神意識、新しい「友愛精神」(和、絆、民度)を心の深奥に培っていくことができれば、世界の模範となるリーダー国家として、繁栄の21世紀を迎えていくことになります。

もし、そうでなければ、天運を失って“どん底”に落ちていくことになりかねないのです。

実際的にも、天王星は2019年以降「日常生活の変化」のディレクションをもたらしはじめ、一方では天王星を共鳴星とする水瓶宮の影響圏を昨年2021年12月から冥王星が正式にトランシットをしはじめました。

宝瓶宮時代に向けた「深層の精神意識の変革」のディレクションを投げかけはじめているのです。

海王星はというと“支配/被支配”といった古い「対立二元論」を一時的に復活させる「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションの最後のピークのときを今年2022年はもたらしていて、宗教や夢見る時代からの脱却を、反面教師としてうながしているところです。


【One Point】 過去の常識や社会通念が今後も続くとはかぎりません。

今年2022年を助走として、来年2023年以降は気づく気づかないにかかわらず、前人未到の社会へと漸次、流れを変えていく分水嶺のときを迎えています。









蟷螂窺蝉と占星術の象階
2022.09.16
[奥義講座のための基本の基#06] ― 理論を伴なうことの重要性 ―



太陽→ホロスコープ→根幹法則→その次




蟷螂窺蝉(とうろうきせん)という四文字熟語があります。

老荘思想に出てくるお話を熟語にしたものです。

「カマキリ、セミをうかがう」と読み下します。

一度は聞いたことがあるお話だと存じます。

「星占い」と「現代占星術」と本来の「アストロロジー」にも当てはまります。




≪蝉を狙う蟷螂を狙う鵲≫

蟷螂窺蝉(とうろうきせん)というのは、次のようなお話です。

一匹のセミ(蝉)が夏を謳歌しています。

見ると、カマキリ(蟷螂)が葉陰に潜んで、セミを捕食しようとしています。

そのカマキリを捕えようと、カササギが空を飛んでいます。

自分(荘周)はというと、先ほど自分を襲ってきたそのカササギを射止めようと、矢をつがえて弓を引き絞っているところです。

セミを狙うカマキリも、カマキリを狙うカササギも、目の前の獲物に夢中で、自身の身に迫る危険に気がついていません。

そこで荘周は「ハッ!」と気づきます。

自分も宮中の苑にいて弓矢を持ち、同じような立場に陥っているのではないか。

そう考えて弓矢を投げ捨て、その場から逃げ出した…というお話です。





【One Point】 老荘思想を著した『荘子』の一節です。

ゾッとした荘周は、「利と害とは互いに呼び合うのだ」と言うと弓矢を投げ捨て、身をひるがえして逃げ出しました。

それを禁苑の番人が怪しんで追いかけ、彼を厳しく詮議したと続きます。




≪大同小異の星占いと占星術≫

ご自分の関心がある範囲しか視野に入らない、または話を聞いても理解できない、ということはよくあることです。

身につまされるお話です。

ここでは、「星占い」と「占星術」と本来の「アストロロジー」にたとえて、論旨を展開させていただきます。

太陽サイン(宮)しか用いない星占いを、現代の西洋占星術は、子供だましの占いのように見なしているのを聞いたことがあります。

いわく「星占いは太陽星座しか用いないため、一部にすぎず、占星術とは異なり、当たらないことがある」といったようなことです。

間違ってはいないのです。

ですが、首肯するのも釈然としないものを感じます。

なぜなら、現代占星術もまた同様だからです。

宝瓶宮時代の新しいアストロロジーからみると、そう見えます。

ホロスコープを用いてはいるものの、「12サイン(宮)」と「星」の解釈に偏重しており、ホロスコープ全体をリーディングしているとは言いがたいからです。


【One Point】 「アスペクト」の解釈は部分的ですし、「12ハウス(室)」に対しては、ほとんど歯が立っていません。

一部でしか占断していないのですから、ホロスコープ(出生天球図)を一人の人間としてみたとき、星占いも占星術も大同小異です。




≪占星術の知られざる陥穽≫

現代占星術にはさらなる根本的な弱点があります。

「ホロスコープ作成ソフト」で出力されたホロスコープは、最新科学に基づいています。

その一方で、解釈や占断には客観的な論拠がなく、個々人の主観的解釈に頼らざるをえないという状態です。

結果、正しいかどうか分からない過去の誰かの象意解釈をご参考に、占断を今も未来も繰り返さざるをえないからです。

今後、何十年が経っても、主観的な解釈でもって占断を続けるしかなく、延々と試行錯誤をされていくことでしょう。


【One Point】 古代ギリシャの古典理論を捨てて、19世紀後半にはじまったのが現代占星術です。

海王星の初期の象意に基づいて“まだ見ぬ理想”(幻想)を抱いているのです。




≪本来のアストロロジー≫

さて、冒頭の「蟷螂窺蝉」からいえば、本来のアストロロジーとはいえ他人事ではありません。

それはあとで触れるとして、客観的な科学的論拠を持つのが本来のアストロロジー(Astrology)です。

「アストロ」(Astro)=星、天体+「ロジー」(-logy)=~論、~学、~科学ゆえに、どこにも占いという意味は含まれていません。

では、どのような科学的な論拠があるというのでしょうか。

「物理科学」がその理論になることはありえません。

なぜなら、物理科学がアンタッチャブルとする精神意識や心理面を含めてホロスコープはリーディングするからです。

その一方で、最先端科学の「量子論」がようやく扉を開きつつある“波”の分野、すなわち時空を超えた見えざる波動共鳴などの関係性は大きなヒントをもたらすでしょう。


【One Point】 量子論(量子力学)では、量子は“粒”であり“波”であるとされます。

さらには「量子もつれ」などのように、時空を超えた共鳴関係が量子間に内包されています。

ホロスコープ理論もこれに類似しているのです。




≪根幹法則の次にあるもの≫

最先端のホロスコープ理論は、宇宙の根幹法則「基本三数」になります。

「基本三数」またその展開である「数理法則」の12数理によって、12サイン(宮)、12ハウス(室)、12アスペクト(座相)、12プラネット(星)すべての解釈が可能になります。

ホロスコープ自体の象意構造も明らかにされます。

そのため、「基本三数」を“マスター・キー”としてホロスコープのすべての秘密の扉を開くことができます。

重要な事実は、世界に2つと同じものがない個々に異なるホロスコープだということです。

過去の誰かのホロスコープに適応させた象意解釈が、ほかの誰かのホロスコープにそのまま適合するとはかぎらないという懸念です。

自由自在に応用展開できる本意(基本の象意、ほんとうの象意)から、ご自身で適切に応用展開させたほうが簡単になっていきます。


【One Point】 蟷螂窺蝉から申し上げますと、本来のアストロロジーもまた、さらに広い視野から自身を客観視して、理論に留まらないようにすることがありえるでしょう。

そのヒントは「奥義講座」の最後にご説明を差し上げていますので、ご安心ください。










- CafeNote -