量子もつれとホロスコープ
2022.09.13
[占いか科学か] ― 未来を拓く理論を求めて ―



過去の象意解釈からたった一つの根幹法則へ




“当たる”もよし“当たらない”もよし、占いを楽しみたいなら占星術もよし。

ただし、最先端の科学技術によるホロスコープを用いているのです。

占いに留めておくのは、宝の持ち腐れです。

ご存じのように、現代占星術には客観的な論拠がないため、過去の膨大な誰かの象意解釈を参考にするしかありません。

それがどこまで正しいのか、確証が得られないまま占断を試みることを続けて、未来は見えてくるのでしょうか。




≪占星術以前のスタンス≫



ホロスコープの歴史をみれば、現代占星術のスタンスが分かります。

古代ギリシャ文明期、当時、最先端の世界観にもとづいて「ホロスコープ」は誕生しました。

現代とは異なり、四角のホロスコープでした。

古代ギリシャの最先端科学の四元素説(熱冷湿乾、火地風水など)によって構築されていたからです。

たとえば、医学的に胆汁質、憂鬱質、多血質、粘液質といった個々人の4種類の気質を解読するのに四角のほうが便利だったのです。

そういった事由などによって四角いホロスコープとともに発祥し、発展した古代ギリシャの「古典アストロロジー」でしたが、16世紀頃、近代科学が発達したことによって、論理破綻を迎えていくことになります。


【One Point】 隆盛を誇った四元素説が疑似科学とされたからです。

科学的な根拠を失った古典アストロロジーの時代は終わりました。

しかし、ホロスコープ自体は古典占星術の“占いツール”として生き残ったのです。




≪精度を増したホロスコープ≫

著名な天文学者で占星術師でもあったケプラー(1571-1630)の時代でした。

疑似科学となった「古典理論」を維持したまま、四角いホロスコープによる占い稼業「古典占星術」へと転化していったのです。

それから約4世紀。

今日、ホロスコープは、近年にめざましい発達を遂げた天文学とコンピューターによって、格段に精度が向上し、天球を模した丸いホロスコープに変わりました。

さらには、パソコンの普及によって専門的な知識がなくても、緻密なホロスコープを誰にでも出力できるようになったのです。

そんな科学的なホロスコープですが、いざ象意解釈となると、旧態依然のまま、過去の象意解釈を参考に占断を続けるしかないという矛盾めいたアナクロニズム(時代錯誤)に陥っています。


【One Point】 型落ちしたパソコンで最新のゲームをプレイするようなものです。

19世紀後半のオカルトチックな心霊ブームの時代状況のまま、今日、21世紀のIT技術の社会を生きるようなチグハグ感が否めません。





≪ホロスコープの謎を解く≫

さて、ここからが本題です。

本来のホロスコープには、宇宙この世界のたった一つの根幹法則が秘められています。

ホロスコープから地上のことがなぜリーディングできるのか。

「量子もつれ」のように時空を超えて瞬時に作用する見えざる共鳴現象が、宇宙この世界の根幹法則を伴ないつつあるゆえに、天空の星と地上の人間との間に作用しているからです。

そのような運勢作用にかかわる宇宙波動エネルギーに伴なう「基本三数」になっています。

ホロスコープも同様で、「基本三数」による象意構造を持っています。

そのため、占星地から見た宇宙太陽系の星の動きと配置を忠実に写しとったホロスコープ、すなわち「基本三数構造」にもとづいて、地上の個々人や出来事に対する共鳴関係をひもときリーディングすることができます。

遠近ある無関係の星たちを地上からの見た目でつなげた星座や単に星を映しただけのプラネタリウムでは、「基本三数」がないので無理なのです。


【One Point】 宇宙この世界をつらぬく根幹法則「基本三数」が、ホロスコープの根本です。

その展開、「数理法則」による12数(宇宙森羅の最小象徴数)から構成されていることもその理由です。




≪ホロスコープの「基本三数」構造≫

お話は変わります。

量子は“粒”と“波”が重ね合わさった存在であるように、人間は心(精神)と体(肉体)があり、宇宙この世界は“物質宇宙”と時空を超えた“エネルギー宇宙”とによって存在しています。

両者は、対立しているのではなく、共鳴関係によって共存し、維持発展がもたらされています。

ホロスコープも同様です。

“波”のような「1数」と、“粒”としての「2数」と、観測にかかわる“共鳴関係”といった「3数」とが重ね合わさった「基本三数」による重層構造をもって成り立っています。

それゆえ、時空を超えた宇宙波動エネルギーによる運勢的な象意が、「基本三数」を根本理論とすることでリーディングできるようになっています。


【One Point】 宇宙の根本は「E=mc」のようにシンプルです。

本来のホロスコープも根本はシンプルで、たった一つの根幹法則「基本三数」にもとづく本意(基本の象意、ほんとうの象意)を内包しており、その展開が「数理法則」の12数理になっています。





≪ホロスコープの扉を開く≫

もう少しご説明を続けさせていただきます。

ホロスコープは、宇宙森羅の最小象徴数=12数によって構成されているのは明白で、これは「基本三数」が展開された「数理法則」によるものになっています。

そのため、12サイン(宮)と12ハウス(室)にとどまらず、12アスペクト(座相)や12プラネット(星)を、最小の構成要素としてリーディングすることができます。

逆にいえば、それ以外の小惑星やマイナーすぎるアスペクトは不必要です。

象意も不確かなそれら枝葉末節を後生大事に占断やリーディングしても、本質を見失うばかりか、かえって混乱を招来します。

宇宙の根幹法則「基本三数」の詳しいご説明は「数理法則とクオリアル・ワールド」伝授講座で差し上げているとおりです。

「伝授講座」は、約400年前に疑似科学とされた四元素説、すなわち紀元前に古典アストロロジーを生んだ古代ギリシャの世界観にかわるもので、宝瓶宮時代の新しい宇宙観を伝授するものです。


【One Point】 一方、「基本三数」を用いたホロスコープの解釈ならびに共鳴関係によるリーディングのノウハウにつきましては、最新の「ホロスコープ・マスター奥義講座」から学ぶことができます。

“マスター・キー”の役割を果たすのが「基本三数」です。









梶原善のホロスコープ
2022.09.07
[アサシン善児] ― 寡黙さがキャラを引き出した ―



情けと冷静豪胆な“アサシン善児”はハマり役
 



今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、善児を演じた梶原善(かじはら ぜん)氏のホロスコープです。

世間さまいわく“アサシン善児”です。

先の8月28日放送の第33回「修善寺」で同ドラマの出演は終わりましたが、脚本家の三谷幸喜は梶原善のホロスコープ(出生天球図)を見抜いていたかのような役柄を充てていました。

そうして、「代表作にして」と声を掛けていたようです。




≪三谷氏の劇団に所属≫

「僕がやる舞台に出てみない?」と、当時19歳の梶原氏に三谷氏が電話をしたのがお二人のはじまりのようです。

梶原氏は三谷氏が主宰する劇団「東京サンシャインボーイズ」に所属します。

今や三谷氏の舞台では欠かせない常連で、テレビドラマでも名脇役として活躍しています。

今作2022年の大河ドラマでは、歴史上、死因が明らかでない人物を無言で殺害する役回りを演じて、“アサシン善児”と話題になりました。



最初は、伊豆に島流しされていた源頼朝(大泉洋)と、伊東八重姫(新垣結衣)の子、3歳の千鶴丸を八重の父伊藤祐親の命により川で殺めるという戦慄のシーンでした。

その後も、主人公北条義時(小栗旬)の兄宗時(片岡愛之助)を後ろから音もたてずに暗殺するなど、次々と“狂言回し”の役を演じています。


【One Point】 架空の人物とはいえ善児なくしては筋書きがすすめられないため、三谷氏も期待し「代表作にして」と言ったのでしょう。

実際、「善児 梶原善」と番組冒頭のクレジットが出ると、「今回も誰かが…」と戦慄を覚える視聴者もいたようです。




≪梶原善のホロスコープ≫

さて、下図が梶原善氏のホロスコープです。



出生時間が不明なので、「太陽」を起点としたハウスホイールでの「ソーラーチャート」で作成しています。

通常、一日の真ん中をとったお昼12時で作成することが多いようですが、上掲のホロスコープは、日の出の時間で作成し、動きの早い「月」のみ当日中に動く度数を記し、正しくリーディングができるように配慮しています。


【One Point】 お昼12時にして「月」の位置までも決定するのは早計です。

許容度数(オーブ)10度をとっても「月」は、一日にそれ以上動きますので、正確なリーディングができないことが起こるためです。




≪共鳴星「海王星」が特徴≫

いろいろな状況からみて、梶原善氏のホロスコープは「海王星」がYOD(ヨッド=150/150/60度)の頂点の星となる可能性が高いとみています。

なぜなら、魚宮生まれ(太陽)の梶原氏の共鳴星が「海王星」だからというだけでなく、ほかに重要なアスペクトがあり、現実的にも、かなり影響を受けているといえるためです。

出生時間が不明なので確定までには至りませんが、その場合は牡羊宮の「月」と、双子宮の「木星」が底辺の星になり、否応なく人の好さを発揮せざるをえなくなるのと同時に、俳優として“名脇役”としての適性がリーディングできるようになります。

そうでなくても、「木星」と「海王星」の転(クインカンクス、インコンジャクト=150度)は確定しています。

「転」というのは、その象意から、分かりやすいように宝瓶宮占星学で和名にしたものです。

いずれにしても、出生時間によっては、基本点を交えたYOD=150/150/60度の可能性が出てきます。

その場合は、基本点によって異なりますが、「海王星」の豊かな“感覚”や“イマジネーション”が否応なく発揮されることになります。


【One Point】 魚宮生まれ(太陽)ゆえに、共鳴星の「海王星」がYODの頂点の星の場合、重要な影響をもたらします。

そうでなくても「水星&火星&土星」と「天王星&冥王星」に調停(メディエーション=60/120/180度)の座相をとっていることから、無視はできず重要なポジションにあります。



≪もう一つの特徴≫

魚宮の「太陽」で共鳴星の「海王星」が活性化していますので、内面に他人には分からない感覚の豊かさやフィーリングなどをお持ちになる梶原氏です。

また、お名前のとおり“善良”な人の好さが出やすくなります。

同時に、そのような星を持つ彼が、冷酷な“アサシン善児”を代表作ともいえるハマり役として演じきれたのは、もう一方の側面がホロスコープ(出生天球図)に示されているためです。

「水星&火星&土星」の三重合(トリプル・コンジャクション=0/0度)と、「天王星&冥王星」の合(コンジャクション=0度)による、強烈な衝(オポジション=180度)がそれです。

ですが、くだんの「海王星」が調停(メディエーション=60/120/180度)の座相を投げかけています。

そのため、「海王星」の象意に基づいてバーチャライズ(仮想化)をもたらすなど、お芝居に役立てることができ、情を持ちながらも役柄とはいえ冷酷なアサシン(暗殺者)を演じることはピッタリで、ハマり役にできます。


【One Point】 蟹宮生まれ(太陽)の三谷氏は、そのような彼のホロスコープを知らなくても、これまでの経緯から見抜いていたのでしょう。

それゆえ“善児”にあまりセリフを与えず、冷静な「土星」が効いた寡黙なアサシンの役柄を演じさせて、最期のシーンで「海王星」本来の人の好さを演出したようです。



≪2つのT矩と調停の座相≫

さて、生まれもつホロスコープどおりに“情け”と“冷静豪胆”な二面性の“アサシン善児”を見事に演じ切り、代表作ともなる“ハマり役”にされました。

もう一つ、上掲のホロスコープには、2つのT矩(Tスクエア=90/90/180度)があります。

“凶座相”と解釈をされるかたがいらっしゃるかもしれませんので、最後に触れておきます。

「木星」を軸とした「水星&火星&土星」と「天王星&冥王星」の衝=180度のT矩=90/90/180度、ならびに「太陽」を軸に「ドラゴンヘッド」と「ドラゴンテール」が形成するT矩=90/90/180度です。

これを単純に“凶座相”と解釈するのは間違いで、正しく象意を知れば活かすことが可能なアスペクト・パターンになっています。

そうでなくても前者には、「海王星」が調停の座相を投げかけていますし、後者には現在、トランシットの冥王星が合(0度)を投げかける「金星」が、調停の座相をとって良し悪しにかかわらずフォローしています。


【One Point】 “吉凶解釈”を行なうのはご自由です。

ですが、“吉”か“凶”かの単純な占断は明らかに間違いです。

良識ある皆さまにはご説明するまでもないでしょう。

そこにおいてどうするかご判断や実際のご対応は占術師ではなく、ご本人が決めるものだからです。

ちなみに、トランシットの冥王星が調停の座相をとる出生時の「金星」に合=0度の「星のディレクション」(運勢変化)は、梶原氏のホロスコープの場合、相応に人気運をもたらす時期であることを象わします。








星のバイオリズムを仮説
2022.09.06
[量子もつれ] ― ネイタルとラインのホロスコープ ―



星は“粒”であり“波”であり共鳴的関係性にある




ホロスコープの星たちは「宇宙波動エネルギー」にかかわる存在です。

星の配列やそれぞれに星の公転周期に応じた象意が秘められていて、「バイオリズム」のような働きをもたらすと仮説的に設定すれば、“科学的”なアプローチが可能になります。

生まれた瞬間のそれぞれの星の配置は、その人なりのバイオリズムの出発点になります。

出生時の星の配置に応じた、性質や運勢を持つことを意味しますが、そのような「ネイタル・ホロスコープ」(出生天球図)で、そこで星は終わりではありません。

星たちは休むことなく、それぞれの周期に基づいて動いていくことによって、バイオリズム的に変化が継続して生じ、出生時の星との関係性を築きながら、運勢変化をもたらしていくからです。




≪星はバイオリズムを持っている≫

量子論による「二重スリット実験」は、量子が“粒”であり“波”であることを明らかにしました。

ホロスコープで用いる宇宙太陽系の星たちも、“粒”でありまた“波”であるというべき側面をもっています。

広大無辺な大宇宙からみたとき、星は“粒”にすぎません。

ですが、太陽を中心に公転し、円運動を描く星たちですが、ひるがえってホロスコープの中心である地球から相対的に星々の動きをみると、“波”を描いて移動しているようにみえるからです。

下記に掲載いたしました「ライン・ホロスコープ」をご一瞥いただけましたら、その動きがご納得いただけると存じます。

このような動きは、星が「宇宙波動エネルギー」を象徴し、意味をもちことをあらわしています。

結局、星の動きをバイオリズムのようにとらえることによって、星々によって示唆される“意味象意”をリーディングすることができます。


【One Point】 「空の星からなぜ地上のことがわかるのか」といったアストロロジーの根本命題につうじるお話です。

細かなご説明は省かざるをえませんが、宝瓶宮占星学でいう「星のディレクション」(運勢変化)の根拠ともなっているお話です。



【ご参考:バイオリズムは疑似科学】

バイオリズム(biorhythm)は、生理面や感情面また知性面が、周期的パターンをもって変化するという考えです。

そういった仮説であって科学的な根拠はありません。

具体的には「身体」「感情」「知性」といった3つの心身の状態をあらわわす波のことで疑似科学になります。



≪量子エンタングルメント≫

従来の物理科学や社会通念ではご理解できない超科学的なお話があります。

目に見えないミクロの世界を扱う量子論(量子力学)では、時空を超えた共鳴関係が実証されているのです。

「量子もつれ」(Quantum entanglement:クォンタム エンタングルメント)がそれです。

聞きなれない言葉かもしれませんが、二分した一対の量子の一方の状態変化が、時空を超えて瞬時に、もう一方の状態に反映されるという不思議な現象です。

「光の速さ以上の物質は存在しない」とするアインシュタインは、この「量子もつれ」を否定的にとらえました。

量子を物質的に“粒”としてみれば、たしかにそうかもしれません。

ですが、量子は“波”の側面を重ね合わせて持っています。

そのため、時空(光速)を超えた波動エネルギーの干渉といった「共鳴関係」が宇宙この世界に起こりえることを実証した現象です。


【One Point】 宝瓶宮時代は「共鳴関係論」を歴史パラダイムとして営まれ発展していきます。

過去の「対立二元論」の考えや社会通念からは、ご理解できないことが起こるのです。

量子の世界にかぎらず、ホロスコープ解釈においても同様です。




≪過去と未来のホロスコープ≫

ホロスコープにお話を戻します。

下図の2種類のホロスコープをご高覧ください。



左は一般的な「ネイタル・ホロスコープ」(出生天球図)です。

右は、宝瓶宮占星学でオリジナルに考案した「ライン・ホロスコープ」です。
※ソーシャル・プラネットのみをピックアップして掲載しています。

両ホロスコープの大きな差異は、前者が、過去の静止した星の配置を写しとったもので、後者は、現在また未来のダイナミックな星の動きを写しとったものです。

さらに量子論の観点から申し上げますと、前者は、“粒”的なホロスコープで、後者は、“波”的なホロスコープだといえます。


【One Point】 「ライン・ホロスコープ」は、宝瓶宮占星学において、「星のディレクション」(運勢変化)をリーディングするために考え用いているものです。

運勢変化の時期が一目で分かりますので便利です。

毎年、「来年の運勢リーディング」のために作成しているのもです。




≪共鳴関係をみたリーディング≫

さて、量子論の世界では、“粒”を観測すれば“波”が見えなくなり、“波”を観測すれば“粒”が見えなくなるといいます。

“粒”と“波”の“重ね合わせ”の状態になっているためです。

それはともかく、人間にも心(精神)と体(肉体)があり、宇宙この世界も物質世界と宇宙エネルギーといった見えない波動世界があり、重ね合わさって存在しています。

ホロスコープ・リーディングも同様です。

上掲いたしましたように、“粒”的な過去のネイタル・ホロスコープと同時に、“波”的な現在また未来のライン・ホロスコープといった、両者を重ね合わせてリーディングを行なうことが必要なのです。

言い換えますと、ご本人が生まれもつ星の配置によるバイオリズムをベースに、ダイナミックに変化し続ける星の動きによるバイオリズム変化との両者を、それらの共鳴関係をみながらご判断しなければなりません。


【One Point】 ホロスコープ・リーディングは、12サイン(宮)、12ハウス(室)、12アスペクト、12プラネット(星)といった構成要素のすべてを用いて行なう必要があります。

さらに、ホロスコープ自体の象意構造も含めて、ネイタルとライン(トランシット)の両方を重ね合わせて行なうことで現実的な実践解釈が可能になります。





≪おまけ:根幹法則≫

むずかしくはありません。

原則にのっとって行なえば、誰でもかんたんにできます。

ちなみに、「数理法則」の12数は「宇宙森羅の最小象徴数」になっているため、ホロスコープの個別要素は12個にするのが正解です。

「数理法則」は、宇宙の根幹法則「基本三数」が展開されたもので、ホロスコープ自体も「基本三数」&「数理法則」にのっとって構成されています。

これらの原意(原拠となる象意)や本意(基本の象意、ほんとうの象意)を、ネイタルやライン(トランシット)のホロスコープに当てはめつつ、応用展開していくことで、個々の象意解釈がご自身の頭で見出すことができるようになります。

膨大な応用展開された誰かの真偽不明な象意解釈を、ほかのホロスコープに適用させて占断するのはむずかしく、それよりも「基本三数」(数理法則)といった原則から、個々のホロスコープに応用展開していくほうがはるかに容易です。


【One Point】 応用展開されてご自身でイメージできた象意解釈を、誰かに伝えようとする場合、表現力や語彙力などコミュニケーション能力が別途、必要になります。

初心者はそれがむずかしいことが多いために、ビジネス展開をするには加えて、会話力や文章力を習得されるとよいのです。









量子論的ホロスコープの解明
2022.09.01
[“波”と“粒”] ― 象意を見抜く2つのアプローチ ―



過去の象意解釈とホロスコープの解釈象意




最先端のホロスコープ解釈は、量子論が参考になります。

量子論では、「光は粒であり波である」とされます。

有名な「二重スリット実験」でそのことが実証されているのですが、ホロスコープの象意解釈も、“粒”の側面と“波”の側面の両方からアプローチすることで、より正確になり、実際的で確実なものになっていきます。

これまでのように誰かの過去の経験による象意解釈といった“粒”だけでは、世界に2つと同じものがないホロスコープに適用していくには限界があるためです。

量子論と同様に“粒”を観察すると、“波”の解釈象意が見えなくなってしまうのです。




≪量子論と禅問答≫

「禅問答」のようなお話に聞こえるかもしれません。

実際、禅問答と量子論には共通する部分があります。

一例ですが、禅の修行をしていた僧が庭の掃除をしていて、自分の掃いた小石が竹にカーンと当たったとたんに悟りを開いたというお話があります。

また、右手と左手を「パン!」と叩いたとき、さて音が鳴ったのは右手か左手かといった引っかけのような問いもあります。

かつての双魚宮時代の「対立二元論」によって、〇か×かで考えると“混乱”して、正解が見えてきません。

ですが、宝瓶宮時代の「共鳴関係論」でとらえると、案外とカンタンにご理解できます。


【One Point】 古典的なニュートン力学では考えられないことが最先端科学の量子論(量子力学)の現場では起きています。

万有引力で知られる物質宇宙といった“粒”のみでとらえると、もう一方の波動宇宙といった“波”の部分が視野に入らなくなることが実際に起こるのです。




≪二重スリット実験≫

ご存じのかたも多いと思いますが、有名な「二重スリット実験」の概要です。

YouTubeをはじめネット上に数多くアップされていますので、詳しくはご高覧ください。

1個の量子が、2つ並んだ左右のスリットを同時に通り抜け、波のような性質を見せるという不思議な現象です。



そうなのですが、どのように2つのスリットを同時に通り抜けたのか観測すると、とたんに波の性質が消えて、粒の性質に戻るというのです。

観測したときとしないときとで、なぜ実験の結果が異なるのか、いまだに解明されていません。


【One Point】 そういったことから、たとえば「シュレーディンガーの猫」といった箱の中の猫の「生死」は観測者によって結果が決まるといった“粒”的解釈の「対立二元論」によるたとえ話があります。

このたとえは「共鳴関係論」といえる“波”的解釈が最初から抜けています。




≪驚愕の「基本三数」≫

「二重スリット実験」は、宇宙の根幹法則「基本三数」を裏付けています。

というか、宇宙この世界をつらぬいているのが「基本三数」なので、量子も当然、そうならざるをえません。

「基本三数」によらないものは何一つないため、“波”が「1数」で、“粒”が「2数」、そして“観測”が2方向性を持った「3数」になります。

そのような宇宙の根幹法則「基本三数」を、ホロスコープに応用して解釈したのが宝瓶宮時代の新しいアストロロジー「宝瓶星学」こと通称:宝瓶宮占星学です。

「基本三数」やその展開である「数理法則」の12数理です。

そこからホロスコープに秘められた原意や本意(ほんとうの象意)が理解できます。

宇宙この世界の実際に基づいたものなので、いくらでも現実的な応用展開と共鳴リーディングが可能です。


【One Point】 「基本三数」(数理法則)につきましては「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座)で詳しく述べています。

また、それを活用したホロスコープ解釈やリーディングのノウハウは、「ホロスコープ・マスター奥義講座」でご説明しています。どなたにもご理解できます。




≪理論なき秘境占星術≫

さて、お話は変わりますが、古代ギリシャ文明(BC8-BC2)のもとで生まれたホロスコープは当初、四角でした。

当時は最先端の科学的世界観だった“熱冷湿乾”により、世界は“火土風水”という四つの元素からできているという“迷信”によって四角でした。

近代になって天体学や演算技術が発達すると、宇宙太陽系の星の動きや配置が正確に理解できるようになり天球を模した丸いホロスコープに変わりました。

にもかかわらず、現代占星術が抱える最大の欠点は、科学的ホロスコープを用いながらも、宇宙的ホロスコープ理論が伴なっていないことです。

致命的欠陥なのですが「占い」ゆえに、やむをえません。

ですが、本来の「アストロロジー」には現実宇宙にのっとった理論が欠かせません。

では、理論なき現代占星術はどのようにして、曲がりなりにも象意を得たのでしょうか。

かつての「古典占星術」の象意解釈のみを引きついではじまったのが、19世紀後半以降の現代占星術です。

その象意解釈のうえに、20世紀の占星術師らが積み重ねてきた膨大な“粒”的な象意解釈をご参考に今日、「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤しているのです。


【One Point】 現代占星術を学んで挫折するのは間違っていません。

理性的な現代人であれば、理論がないまま象意解釈を行なうのは“混迷”や“混乱”に陥るゆえです。

量子論のように、“波”と“粒”の両方から象意解釈へのアプローチが必要になっています。




≪共鳴波動による象意解釈≫

ホロスコープ解釈やリーディングも、“粒”であり“波”であるといった両方から行なわなければならないのは明白です。

宇宙この世界も、また地上の人間も“粒”的側面と“波”的側面との両方から成り立っているためです。

象意解釈における“粒”的側面というのは、皆さまご存じの過去から引き継いだ膨大な象意解釈を意味します。

そこには、根幹法則がないゆえの大きな欠点があって、はたして正しいのか正しくないのか一部にすぎないのか、誰にも判断できないというジレンマを抱えざるをえないことです。

一方、象意解釈における“波”的側面というのは、宇宙の根幹法則「基本三数」による原意や本意によって、時空を超えてはたらく宇宙波動エネルギーによる根本となる象意を意味します。

“粒”と“波”が重ね合わさった量子のように、両方を合わせた象意解釈や共鳴リーディングを行なうことによって宇宙この世界の現実にそった本来のホロスコープ解釈になります。


【One Point】 宇宙この世界もホロスコープも地上の人間も、“粒”と“波”の共鳴関係によって成り立っています。

象意解釈も“粒状性”と“波動性”の両面からアプローチしていくことによって、ホロスコープ解釈やリーディングの新しい真実の地平がひらけていきます。









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