失われたアークの行方
2022.11.27
[聖櫃] ― イスラエルとユダヤの違い ―


ソロモンの秘宝はともかく聖櫃は日本に来なかった



古代イスラエルの影響が日本にあったのは事実ですが、日本人とユダヤ人の祖先が同じとする「日ユ同祖論」は明らかな間違いです。

行方不明となったイスラエル10氏族が、失われた「アーク」(聖櫃)を持って日本に来ることもありません。

都市伝説的に愉しむのはご自由ですが、古代イスラエルとユダヤ教の違いを知れば明白な事実です。

諏訪(長野)にも剣山(徳島)にも、残念ながらほぼ100%、日本には失われたアークが存在しないことは明らかです。



≪古代カルデア人≫

日本に古代イスラエルの10氏族の一部が来た可能性はあるかもしれません。

ですが、ユダヤ教の“ご神体”ともいえる「アーク」(聖櫃)が日本に来ることはありません。



モーセの十戒が記された石板やアロンの杖またマナのツボを入れた「アーク」(聖櫃:キリスト教では契約の箱)は、映画「インディ・ジョーンズ」シリーズの第1作「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」(1981)でも有名で、『旧約聖書』出エジプト記などに記されています。

「古代イスラエル」も「アストロロジー」も、源流は4,000年ほど前の古代メソポタミアの「カルデア」に端を発します。

アストロロジーは、古代カルデア人の天体観測にはじまり、西上して古代ギリシャで四元素説が唱えられはじめた前5世紀以降、ホロスコープとともに発祥しました。

古代カルデア人は、チグリス・ユーフラテス川を下って河口域に新バビロニア王国(カルデア王国)を前7世紀頃に築きます。

このチグリス・ユーフラテス川の上流域にあった「カルデアのウル」を出自とするのが、ユダヤ教やイスラム教が「信仰の父」とするアブラハムです。


【One Point】 歴史が進むにつれて、どんどんと枝分かれしていくアブラハムの子孫たちのお話になります。

そのため先に結論を書いておきますと、行方が分からなくなった「イスラエル10氏族」とイスラエル2氏族に由来する「ユダヤ教」は異なるために、アークは日本には来ていません。



≪イスラエルの12氏族≫

「イスラエル」という名前は、アブラハムの孫の「ヤコブ」にはじまります。


天使との組み打ちに勝って「イスラエル」という称号を与えられたヤコブには12人の子供たちがいました。

これがイスラエル12氏族になっていきます。

モーセ(前16世紀または前13世紀)に率いられ、奴隷とされていたエジプトから脱出したのち、彼らはサウル、ダビデ、ソロモンの三代王の時代に、古代「イスラエル王国」(前11世紀-前8世紀)を築いてソロモン王の時代に栄華を極めます。

そのソロモン王が死ぬと「北イスラエル王国」と「南ユダ王国」に分裂します。

この時点でモーセの十戒が記された石板などを入れたアークは、南ユダ王国のエルサレムの神殿にあるのです。


【One Point】 なぜなら、北イスラエル王国の10氏族は異教の神も崇めており、モーセが神から示された戒律を守るユダ族ら2氏族はエルサレムがある南ユダ王国を築き、彼らゆえにその後「ユダヤ教」と呼ばれるようになったのです。



≪南ユダ王国のアーク≫

すでにお気づきでしょう。

北イスラエル王国(BC931-BC721)は、紀元前721年にアッシリアに滅ぼされ、10氏族はこつぜんと消えて、一部はシルクロードを経て日本に来たことが移動の痕跡や史料などから分かります。

ですが、アークを“ご神体”とした南ユダ王国はまだ滅びていません。

それゆえアークはエルサレム神殿に安置されたままなのです。

これをイスラエル10氏族が持ちだすのは不可能なことで、失われたアークが10氏族とともに日本に来ることはありえません。

もっとも、南ユダ王国(BC931-BC586)も、紀元前586年に新バビロニアによって滅ぼされ、彼らはバビロンに捕囚の身となってしまいます。

このとき、新バビロニアが没収した一覧の中に「アーク」がなかったことから、失われたアークと騒がれているのですが、「聖書外伝」にはエルサレム陥落の前に持ちだされて洞窟に隠されたと記されているようです。


【One Point】 実際、アークを担いで遠くまで逃げおおせるものではありません。

エルサレムかその近隣に隠すはずです。

もしくは、東の新バビロニアや西のエジプト方面を避けて、その勢力圏から離れた南のアラビア半島の荒野の方面に持ち出すのがふつうでしょう。



≪アークは日本に来なかった≫

いずれにしても、ユダヤ教のもととなったユダ族またベニヤミン族の2氏族(南ユダ王国)と、そのほかのイスラエル10氏族(北イスラエル王国)とは国家が異なり、一時は争っていたのです。

このことが分かれば、イスラエル10氏族が自分たちの北イスラエル王国が滅んだからといって、南ユダ王国のエルサレム神殿からアークを持ちだすことも、またアークをご神体とするほど戒律を重んじてもいないことから、持ち出してまで逃げる理由がないことがお分かりいただけるでしょう。

もっとも、北イスラエル王国滅亡から約250年後に南ユダ王国は、新バビロニアによって滅ぼされます。

その際、エルサレム陥落前にアークを持ちだして、どこに行ったのか分からない10氏族のあとを追って、たまたま日本に来たというのであればお話は別ですが、そこまで妄想をたくましくすれば歴史は何でもありになってしまいます。

ということで、アークが10氏族とともに日本に来ることはありえないため、諏訪にも剣山にもありません。

ただ、日本をはじめ、古代イスラエル民族の痕跡が残るシルクロードの国や、アフリカのエチオピアなど、アークの形代(レプリカ)と思われる御輿様のものを担ぐ風習が残っているのは事実です。


【One Point】 複数のアークがあるわけではありません。

なので、御輿様のものを担ぐ風習が複数の国や地域に残るのは、イスラエル民族の伝統を行事として再現しているからでしょう。

そこに本物のアークがあるから行なわれているとはかぎりません。



≪諏訪と四国が要所の理由≫

ここからは余話です。

ソロモン王の時代、父親のダビデ王のときから仲のよかった海の交易集団フェニキアと組んで、世界にソロモンの船団を派遣していました。

約3年に1度の派遣で、鉄などの鉱石や宝石また珍物を求めて、東洋や極東の日本にも約半年をかけて来ていたようです。

火山国の日本は、フォッサマグナのある「糸魚川静岡構造線」や四国を横切る「日本構造線」、また大きな火山の界隈や近隣を流れる川や河口付近には、鉱石また宝石が見つけられたのです。

両構造線が交わる諏訪地方や、西からの黒潮や穏やかな瀬戸内に挟まれ、航海や寄港の便がよい四国などはそのポイントです。

事実、瀬戸内西端部の周防灘~豊予海峡付近をはじめ淡路島南端部などには、古代イスラエルの痕跡が認められます。


【One Point】 四国は、古代イスラエルはもちろん、忌部氏など古代天皇家とのかかわりが深く由緒ある地です。

逆にいえば、それゆえに「アーク」や「邪馬台国」は四国にあったなど妄想を膨らませやすくなっています。











「新時代」の現実化に向けて
2022.11.24
[水星編-山羊宮] ― 木星と土星はワンセット ―

 
これまでの内容を現実に根づかせて活かす



「新時代 水星編」は、宝瓶宮時代を生き抜くためのメール講座です。

これまでの双魚宮時代とはまったく異なる新時代になっていくためです。

来るべき時代を「意識」におくことからスタートします。

どのような時代なのか「知識」を得て、「認識」を深め、時代の流れとともにある天運の方向性を知ることができます。

水星がトランシットしていく12サイン(宮)ごとに本意とともに学んでいく「新時代 水星編」講座は、次回「水星編-山羊宮」がラストの現実化に向けたメッセージです。



≪土星と天王星の共通点≫

「山羊宮」とその共鳴星「土星」の特徴は、現実社会にかかわり安定や定着を象わします。

ほかの構成要素とは異なる「誤魔化すことのできない現実」です。

神秘的な現代占星術が最も忌み嫌い苦手とする分野です。

宝瓶宮時代また水瓶宮の共鳴星は「天王星」ですが、双魚宮時代の最後の約1世紀ほどを除いて、水瓶宮の“支配星”は「土星」でした。

「土星」と「天王星」には共通点があるためです。

外見からいえば、どちらにもリングが認められます。

土星のリングは誤魔化すことのできない現実を象徴し、天王星のリングは“ヨコ”の現実を“タテ”にするような現実変化を象徴します。


【One Point】 魚宮の共鳴星は「海王星」です。

先の双魚宮時代の終盤の100年ほどを除けば、魚宮の“支配星”は2,000年以上も「木星」でした。

木星と海王星は、内面の精神的な心性面にかかわり、発展や膨張していく方向性を象意の共通点とします。




≪先回のコンテンツ≫

先回「水星編-射手宮」と次回「水星編-山羊宮」は、心(精神)と体(肉体)のようにワンセットのスタンスを持ちます。

ご参考に先の「水星編-射手宮」のコンテンツを掲載いたします。

 ■はじめに…射手宮の共鳴星によって築かれた今日の人類文化
 ■「数理法則」の9数に共鳴する「射手宮」の原意
   【「木星」を支配星とした双魚宮時代の軌跡】
   【海王星の信仰とは異なる木星の学問的な宗教】
   【支配星「木星」による古典アストロロジー】
 ■深層の精神意識の変革に必要な木星と射手宮
   【射手宮の象意「精神の自由」と深層の精神意識】
   【射手宮と山羊宮とにかかわるクオリチュアルの真実】
   【ご受講者さんの射手宮などが示唆する宝瓶宮時代】
 ■水星が射手宮にある場合の新旧解釈例
 ■「水星」の12サイン(宮)入宮日…2022年


【One Point】 一見して、精神面(深層の精神意識)や双魚宮時代にかかわる内容になっていることがお分かりいただけると存じます。

次回「水星編-山羊宮」は、逆に現実面や磨羯宮時代に向かう宝瓶宮時代にかかわる内容です。




≪誤魔化すことのできない現実≫

アストロロジーは、古代メソポタミアのカルデア人による東の地平線上をメインとした天体観測に端を発します。

双魚宮時代の影響圏にある古代ギリシャ文明期に、天体観測データを受けて、全天球の星の配置を写しとった「ホロスコープ」の発明ととともに、木星の象意に基づいて古典アストロロジーは学問として発祥しました。

一方、19世紀後半以降の「現代占星術」(狭義の西洋占星術)は、海王星の象意に基づいて、神秘的な占いとして萌芽したものです。

そのため、海王星の心理面や神秘的な占星要素の象意解釈は向いていますが、土星や山羊宮など現実や社会面にかかわる構成要素の象意解釈は不得手とします。

それどころか、“吉凶解釈”によって、土星は“大凶星”と誤認してきた経緯があります。

そういった事由がありまして「土星の象意を正しく解釈できる占星術師は一流である」といったことが言われてきました。


【One Point】 神秘的な「占星術」によって、誤魔化すことのできない現実を象わす土星を正しく解釈するのは無謀です。

芸術で数学に挑むようなものだからです。

たぶん、そのこと自体をよくご認識できていないようなのです。




≪現代占星術の盲点≫

「現代占星術」からみれば、海王星の古い象意“まだ見ぬ理想”(幻想)とは異なる地上の現実や社会といった象意を持つ「土星」また「山羊宮」は“特殊”な占星要素です。

逆に、土星や山羊宮が波動共鳴する現実社会からみれば、「現代占星術」のほうが“特殊”です。

良し悪しの問題ではなく、考えや価値観や分野や波長が異なるからです。

天王星を共鳴星とする以前の水瓶宮は「土星」を“支配星”としてきました。

このことをご認識いただければ、神秘的な「現代占星術」が、水瓶宮に共鳴する「宝瓶宮時代」を正しく理解することは、いくぶんなりとも難しい側面があることがお分かりいただけると存じます。

その一つが“風の時代”といった誤認です。

ご理解が難しい理由はほかにもありますが、1つは上述したとおりで、決定的には「対立二元論」の双魚宮時代や現代占星術から、歴史的に進化していく「共鳴関係論」の宝瓶宮時代は雲の上のようなもので、予測できない未知なる世界すなわち次元の異なる世界にあたるためです。


【One Point】 ほかにも、海王星の発見当初の“まだ見ぬ理想”(幻想)によって、現代占星術は“事実誤認”や“現実錯誤”などの象意を特徴とします。

とくに現実的な土星や山羊宮また天王星や宝瓶宮時代のご理解は、“妄想”や“誤解”が生じやすいのです。




≪主体的な現実関与≫

これからの新時代こと宝瓶宮時代は現実に根づくことが重要です。

「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが一段落していくほど、観念論ではなく宝瓶宮時代の方向へと現実定着を図ることで天運が伴なうようになっていきます。

ご理解いただきたいことは、現代人の「深層の精神意識」には、われ知らずとも双魚宮時代の“夢想”といった既成概念や社会通念などが根強く残っていることです。

たとえば、心のどこかで支配者や権力者など為政者やTOPに依存や期待をし、ご意向を伺っていたり、マスコミもドラマ同様に夢を描いているなど、自分自身が主体的にポジティブな現実意識を持ちにくく、見えざる“心の鎖”につながれていることに気づいていないといったら言いすぎでしょうか。

社会的には「個人の自由と権利」といった自由民主主義体制の日本ですが、個人の心性面では、主体的な“心の自由解放”が今後の課題で、ご自覚が難しい「深層の精神意識」の変革が必要になっています。

お一人ひとりにおいてそれが成された度合いに応じて、実質的に宝瓶宮時代がスタートしていくことになるためです。


【One Point】 現在2022年は古い双魚宮時代のリバイバルの波動と新しい宝瓶宮時代へ向かう2つの波動が交錯しています。

なので仕方がありません。ですが「深層の精神意識の変革」のデレクションは今後、次第に本格化していきます。



※水星は、来月12月7日に山羊宮に入宮します。

年末29日に山羊宮24度で逆行に転じると、来年1月18日に山羊宮8度で順行に戻ります。

その翌月2月11日「建国記念の日」に水瓶宮に入宮し、世界に先駆けて、日本人の「深層の精神意識」の意識化のスタートがもたらされていきます。

「水星編-山羊宮」は、水星が天王星にジャストの上三分=120度をとる12月17日~23日までのあいだにお送りいたします。

→「講座お申込みフォーム

※バックナンバーをふくめて、今年2022年の期間限定講座です。









海王星が順行に戻るとき
2022.11.19
[12月4日] ― 旧時代の終わりのはじまり ―


双魚宮時代の終焉へと向かいはじめる順行転換



約5か月ほど前の6月末から逆行中だった「海王星」が12月4日に順行に戻ります。

「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが、ようやく一段落へと向かっていくスタートになるものです。

なぜなら、来年2023年3月に魚宮25度を超えていく海王星は、12サイン(宮)のはじまりである「春分点」の影響圏を進んでいくからです。

波動的ながら宝瓶宮時代が正式にはじまった1989年、東西を隔てた象徴「ベルリンの壁崩壊」に続く「東西冷戦の終結宣言」に似た時代変化のときを迎えるでしょう。

ご納得いただけるかどうかは分かりませんが、双魚宮時代が完全に終わっていくことになるからです。



≪まだ見ぬ理想:世界≫

少し海王星について触れておきます。

海王星は19世紀の中頃、1846年に発見されました。

当時の象意、すなわち双魚宮時代の海王星の象意は“まだ見ぬ理想”でした。

“見果てぬ夢”と言ってもいいのですが、実現不能な叶わぬ“幻想”です。

海王星の発見からわずか2年後、1848年にフォックス姉妹事件こと「ポルタ―ガイスト現象」が起こります。

大々的に報道されたこの事件によって、霊の実在証明がなされたとばかりに、世界的な「心霊ブーム」(近代スピリチュアリズム)が巻き起こりました。

海王星の象意によるまだ見ぬ霊界への関心が沸騰し、以後、イギリスなどで降霊術が盛んに行なわれます。


【One Point】 霊媒師の口を借りて死者の言葉を語る降霊術は、バイブレーションの粗い地上と波長があう霊の言葉は信じるに足りないことが多いものです。

また、真実に近い高い霊の言葉は、中間に“翻訳霊”が必要なために、伝言ゲームと同じで、正しく伝わるかが怪しくなります。




≪2つの共産主義の経緯≫



もう一つ、類似の出来事が同じ1848年に起こりました。

マルクス(1818-1883)らによる『共産党宣言』の上梓です。

ここから世界的な共産主義運動が広がっていくのですが、科学的という名の観念的な弁証論によって、まだ見ぬ理想世界すなわち共産主義理想社会が必然的に訪れると信じ込んだ“信仰的思想”でした。

これはのちの武力による共産主義運動とは異なる「空想的共産主義」(理想)です。

海王星の象意によって起きた「心霊ブーム」と「空想的共産主義」の両者は、一見、正反対のカテゴリーに属しますが、“まだ見ぬ理想”を想い描いた点で共通です。

ちなみに、後年、レーニン(1870-1924)は「共産主義革命は武力でしか成しえない」と1917年に武力でロシア共産革命を起こし成功したことで、以降は武力肯定の「マルクス・レーニン主義」(実際の共産主義)へと変わっていった経緯があります。


【One Point】 現代占星術(狭義の西洋占星術)も同様です。

海王星発見後の19世紀後半にはじまった現代占星術は、学び、研究し、勉強すれば、いつかは当たるようになると、まだ見ぬ理想を抱いています。

理論なき秘境占星術では無理なことに気づいていません。




≪双魚宮時代の終わりと復活≫

20世紀の共産主義(マルクス・レーニン主義)は「人類の壮大な実験」と呼ばれました。

ご存じのように、第二次世界大戦後の「東西冷戦」を経て旧ソ連、中国、北朝鮮の共産主義国(社会主義国)は経済矛盾を露呈し、軍拡競争に敗れると、米ソ首脳による1989年12月の「東西冷戦の終結宣言」とともに東側諸国(共産主義陣営)の盟主「ソ連」は崩壊へと向かいます。

現実的な事由はともかく、アストロロジーからいえば、人知れず起きた1989年の「宝瓶宮時代のビッグバン」によって宝瓶宮時代が正式にはじまり、海王星を支配星とした“労働者vs資本家”といった階級闘争などによる「対立二元論」の「双魚宮時代」が終わったからです。

結局、海王星の発見とともにはじまった共産主義思想でしたが、海王星を支配星とする「双魚宮時代」の終わりとともに、幕を下ろしたカタチです。

ここには人類史的な奥深い意味があるのですが、ご説明が長くなりますので、機会をみて申し述べさせていただきたいと存じます。


【One Point】 いずれにしても、終わったはずの「双魚宮時代」は、ホロスコープを1周した海王星が自らの共鳴サイン(宮)魚宮の影響圏また魚宮をトランシット(運行)していくことで再燃しました。

2009年以降「双魚宮時代のリバイバル」のディレクション(時代変化)がはじまったからです。




≪時代変化を象わす土星外惑星≫

海王星のディレクションはジワジワと現実化し、いつの間にか“支配/被支配”の「対立二元論」を歴史パラダイムとした、かつての双魚宮時代の社会風潮へと後戻りしてきたこの13年間でした。

以前の共産主義国家や現在の専制国家つまり「ロシア」(旧ソ連)や「中国」や「北朝鮮」による軍事力による覇権侵出です。

そして今年2022年は「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが最後のピークを迎えている「交錯」の時代になっています。

なぜなら、宝瓶宮時代を推し進める「深層の精神意識の変革」のデレクションが、昨年2021年12月から今年2022年は緒についたばかりながら、動き出しはじめたからです。


【One Point】 海王星は、牡羊宮の影響圏へと進んだあと影響圏内で逆行はしても魚宮25度以前に戻ることはなく、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションを一段落させていきます。

「新しい霊性意識の覚醒」(目覚め)のディレクションへと来年2023年3月から移行していきます。




≪新しい海王星の象意≫

魚宮25度以降の牡羊宮の影響圏を経て、いずれ「春分点」(牡羊宮0度)を超えていく海王星は、かつての双魚宮時代とは微妙に象意が異なってまいります。

なぜなら、真実が明らかになっていく宝瓶宮時代が実質的なスタートを迎えていくために、発見当時の“まだ見ぬ理想”といった古い象意ではなくなっていくからです。

もはや「対立二元論」の時代ではなく「共鳴関係論」の時代が実質的にはじまっていくことから、双魚宮時代の支配星だった「海王星」やかつての「木星」は、今後は宝瓶宮時代の現実理想(Reality Ideal)やクオリチュアルにかかわる重要な役割を果たしていくことになります。

木星に関する役割は「水星編-射手宮」でご説明を差し上げたとおりです。

海王星は、実現可能な“美しいヴィジョン”をもたらす新しい象意へと社会変化とともに徐々に変わっていくことになるのです。


【One Point】 アストロロジカル・エイジ(占星学的な時代区分)や社会変化に伴ない星の象意は相応に変わっていきます。

ごく一例ですが、かつては“凶星”とされた「金星」が、近年では“吉星”と解釈されるようになったのはその一つです。

[注] “吉凶解釈”自体は誤りなのでご注意ください。





※上図は赤外線によるジェームス・ウエッブ宇宙望遠鏡による最新の海王星画像です。
輪っかがあることが、ご確認できますでしょうか。

“現実”を象わす土星には明確な輪があります。

また、現実の変化・改革を象わす天王星にも縦方向の輪があります。

今般、赤外線画像ながら海王星にも輪があることが確認された以上、相応に現実にかかわる象意を持つようになっていくことを象徴する出来事です。









プラネタリウムでは無理
2022.11.11
[基本の基 #07] ― ホロスコープである理由 ―


同じように星を写しとっているのに何が違うのでしょうか?



「ホロスコープ」と「プラネタリウム」の違いはどこにあるのでしょうか?

星の配置を同じように写しとっていますが、プラネタリウムから星の象意をリーディングすることはできません。

なぜ?

12サイン(宮)も、12ハウス(室)も、アスペクト(座相)もないからです。

逆に、ホロスコープには、12サイン(宮)と12ハウス(室)とアスペクト(座相)などがあるためにリーディングが可能です。



≪12数のコンポーネント≫

星の動きや配置をいくら忠実に写しとっても、「サイン(宮)」や「ハウス(室)」や「アスペクト(座相)」といったコンポーネント(構成要素:占星要素)がなければリーディングはできません。

さらには、単なる星の配置ではなく、「いつ」、地上の「どこ」(占星地)からみたコンポーネントの配置か、がなければ何のリーディングか誰をリーディングするのかが定まりません。

そういったことから、プラネタリウムではリーディングができないのです。

このことが分かれば、ホロスコープの秘密が見えてきます。

「春分点」を始点にした12サイン(宮)、「ASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)」を始点にした12ハウス(室)、相対的な「位置関係」のアスペクト(座相)があるからこそ、それによってリーディングが可能になっていることがお分かりいただけると存じます。



【One Point】 問題は、ホロスコープのコンポーネント(構成要素:占星要素)がどのように決まるのかです。

すべては「12数」によって成り立っています。

現代占星術で語られることはありませんが、12数で区分され、象意づけられ、解釈とリーディングが可能です。



≪宇宙森羅の最小象徴数≫

プラネタリウムには、12数もコンポーネントもありません。

一方、ホロスコープには、12サイン(宮)や12ハウス(室)があります。

ただし、現代占星術の場合、アスペクトは5つのメジャー・アスペクトと任意のマイナー・アスペクトに留まります。

定まっていないのです。

宝瓶宮時代のアストロロジー、通称:宝瓶宮占星学では、12種類のアスペクトを用い、星も12プラネットを用いてリーディングを行ないます。

12種類のアスペクト(座相)というのは、6つの単独アスペクトと6つのアスペクト・パターン(複合アスペクト)です。

12プラネット(星)は、現代占星術でいう「十大惑星」(メイン・プラネット)に「ケレス」と「ドラゴンヘッド&ドラゴンテール」を加えています。

12数は「宇宙森羅の最小象徴数」だからです。

リーディングをしようとするとき、12数が整わなければ全体像がみえてこないのです。


【One Point】 現代占星術は、19世紀後半に理論を捨ててはじまりました。

なので「何の話?」と思われるかもしれません。

地球を含めた現実宇宙は、12数を生みだした根幹法則「基本三数」によって成り立っていて、ホロスコープもまた「基本三数」による象意構造を持っています。



≪12数理はどこから?≫

現代占星術で語られることはありませんが、本来のホロスコープは「基本三数」また「数理法則」によって構成されています。

ですが、プラネタリウムは物理的に星の動きや配置を写しとっただけなので、リーディングは不可能です。

では、どのようにして「基本三数」また「数理法則」の12数は生じ、そこにはどんな本意(ほんとうの象意)があるのでしょうか。

それが分かれば、ホロスコープの謎はすべて解けます。


【One Point】 宇宙この世界も、地上の人間社会も、根幹法則「基本三数」によって貫かれています。

そのため、宇宙と地上とをつなぐ「基本三数」や「数理法則」によるホロスコープ・リーディングによって、人智を越えた個性や運勢の一端を解き明かすことができます。



≪ホロスコープの根本理論≫

では「数理法則」とは何でしょうか。

宇宙の根幹法則「基本三数」が基本三数の象意をもって基本三数展開されたものが、12数の「数理法則」です。

そのため、「基本三数」と「数理法則」には矛盾がなく、12数は「宇宙森羅の最小象徴数」になっています。

ホロスコープも同じ構造を持っていて、「基本三数」が二重三重に秘められています。

言い替えますと、ホロスコープの12数=「数理法則」の根本が「基本三数」で、「基本三数」は宇宙の根幹法則ゆえに、宇宙の一員である地球や地上の私たちのリーディングが可能になっています。

結局、「基本三数」には時空を超えた見えざる「宇宙波動エネルギー」が伴なっているために、地上の個々人との共鳴関係をリーディングできます。


【One Point】 プラネタリウムは、単に星を物理的に写しとったものです。

一方、ホロスコープは「数理法則」によるコンポーネントを持つゆえに、「基本三数」を“マスター・キー”のようにホロスコープに差し込むことで、すべての象意を垣間見ることができます。



≪アストロロジーの画期的転回≫

約2,000年前の古代ギリシャ時代に、「古典アストロロジー」は当時最先端の「世界観」を根本理論として、画期的なホロスコープを生みだしました。

当時の「世界観」は、近代科学の発達によって「疑似科学」(迷信)とされ通用しなくなりましたが、「熱冷乾湿/火土風水」といった四元素によって、この世界は成り立っているというものでした。

双魚宮時代の初期の頃のお話なので、笑わずにご理解ください。

それはともかく、アストロロジカル・エイジ(占星学的な時代区分)が変われば、アストロロジーも生まれ変わり進化発展していきます。

人知れず起きた1989年の波動エネルギーの変化によって、宝瓶宮時代は正式にはじまっていることは、宝瓶宮占星学サイトをご高覧の皆さまであればご存じのとおりでしょう。

そのため今後、「基本三数」(数理法則)による新しい「宇宙観」(クオリアル・ワールド)を伴ないつつ、宝瓶宮時代の「新しいアストロロジー」は漸次、本格化していくことになります。


【One Point】 今年2022年は「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが最後のピークを迎えていますので古い社会風潮の波動の中にいると気づかないかもしれません。

ですが、同時に「深層の精神意識の変革」のデレクションが本格化していく交錯期となっている昨今です。









発見、誤認、消えたケレス
2022.11.07
[ホロスコープ随感17] ― 天王星と海王星の狭間 ―

 
歴史の交差点で発見された小惑星帯唯一の準惑星「ケレス」



ケレスは、天王星の発見から20年後に“第8惑星”と誤認されて発見されました。

火星と木星の間に位置する小惑星帯(アステロイド・ベルト、またはメイン・ベルト)の中で最大の星です。

IAU(国際天文学連合)によって小惑星番号1番がつけられ、冥王星とともに準惑星に区分されています。

西洋占星術は、十大惑星(メイン・プラネット)のなかにケレスは含まず、セレス(正式名称:ケレス)、ジュノー(ユーノー)、ベスタ、キーロンなど小惑星の一つで、その他の星として扱われているようです。

ですが、象意の解釈事例が少なく、研究が進んでいないだけで、十大惑星に負けず劣らずの重要な意味を持つのが「ケレス」です。



≪ケレス発見の前夜≫

宝瓶宮時代また水瓶宮の共鳴星「天王星」は、アメリカ独立戦争(1775-1783)の最中、ほぼ勝利か確定した1781年に発見されました。

アメリカ独立戦争は、イギリスからの自由と独立を勝ち取るための戦争で、天王星はそれゆえ“自由”や“独立”といった象意を持ちます。

アメリカの独立は、1783年のパリ条約によって正式に認められました。

その独立100周年を記念してフランスから送られたのが自由の女神像です。

一方、フランスでは、アメリカの独立に刺激を受けたのか、「自由、平等、博愛」のスローガンで有名なフランス革命(1789-1795)が起きています。

紆余曲折はありましたが、以降、個人の自由と権利が認められるようになったのは、ご存じのとおりです。


【One Point】 マルクス史観の学校教育によって、あたかも共産主義革命の先駆けかのように扱われたフランス革命ですが、それだとキリスト教的な「博愛」というスローガンは矛盾します。

それを糊塗するために“友愛”や“同胞愛”と言い替えられることがあります。



≪古典アストロロジーの論理破綻≫

ケレスが発見されたのは、19世紀の最初の1801年でした。



この時代は、長年の宗教支配や専制君主による権力支配から、個人の解放へと向かっていった時代にあたります。

アストロロジカル・エイジ(占星学的な時代区分)でいえば、双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)から宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)へと移りゆく第2コーナーです。

ケレスの発見は、一方で「双魚宮時代の古典アストロロジー」の終焉を意味しました。

先の天王星の発見は、「宝瓶宮時代の新しいアストロロジー」を示唆し、ケレスの発見はそれまでの古いアストロロジーの理論破綻を決定づけたのです。

太陽から土星まで7つの星によって理論体系づけられていた古代ギリシャの古典アストロロジーや、16世紀以降の古典占星術は、「古代ギリシャの世界観」をホロスコープ解釈の理論的根拠として成り立っていました。

しかし、近代科学の発展によって「熱冷乾湿」や「火土風水」といった古代ギリシャの世界観は、疑似科学(迷信)とされ、天王星に続くケレスの発見によって、土星までの7つの星によるホロスコープ解釈は完全に理論破綻がもたらされたのです。


【One Point】 それまで恒星の太陽と地球の衛星の月を含めて、第1惑星の水星~第6惑星の土星まで7つの星でホロスコープは解釈されていました。

ですが、第7惑星天王星に続き、当時は「第8惑星」と騒がれたケレスの発見によって、その理論が完全に通用しなくなったのです。



≪現代占星術の欺瞞≫

当時の望遠鏡は性能が良くなく「第8惑星」と誤認されたケレスの発見は、結果的に双魚宮時代の古典アストロロジーや古典占星術に引導を渡す役割を果たしました。

ここに古典理論によるホロスコープ解釈は終わりを迎えたのです。

ですが、理論が破綻し、終わった古典アストロロジーと古典占星術ですが、現在、なぜ「西洋占星術」という名で“ホロスコープ占い”が存在しているのでしょうか。

結論を申し上げますと「居抜き物件」と同じです。

廃業した古典占星術の軒下を借りて、「占い」(占星術)の看板を掲げ、古典占星術の象意解釈だけを引き継いで、新規開店したものです。

具体的には、“幻想”などを象意とする「海王星」の発見によって起きた「近代スピリチュアリズム」(心霊ブーム)にあやかって、「理論などいらない」とばかりに、古典占星術が築いてきた象意解釈のみを引き継いで“当たる/当たらない”の占いに特化して新たにはじまったのが現代占星術です。


【One Point】 細かな歴史的な経緯はともかくとして、理論なきオカルトチックな「占い」(秘境占星術)としてはじまりました。

古代ギリシャ時代から続く老舗のように装っていますが、関係者には申し訳ありませんが「海王星」の象意による“勘違い”や“妄想”また“欺瞞”のあらわれだといえそうです。



≪黎明と終焉にかかわる≫

ケレスにお話を戻します。

天王星に続いて発見されたケレスは、フランス革命の「自由、平等、博愛」といった発見当時の時代風潮によって、宝瓶宮時代の黎明(れいめい)にかかわる象意を持ちます。

また、第8惑星と誤認された経緯からは、海王星とも一脈をつうじ、双魚宮時代の終焉(しゅうえん)にかかわります。

その意味は、双魚宮時代の「終わり」と、宝瓶宮時代の「はじまり」などの交錯や変遷にかかわっていて特別な象意を持つケレスになっています。

実際、火星までの「パーソナル・プラネット」と、木星以降の「ソーシャル・プラネット」が交錯する中間に位置するのがケレスで、小惑星帯のなかで最大の星で、海王星軌道の内側を周回する唯一の準惑星になっています。


【One Point】 ご判断は皆さまのご自由でかまいません。

ちなみに、宝瓶宮時代のアストロロジー「宝瓶星学」通称:宝瓶宮占星学では、十大惑星(メイン・プラネット)にとどまらず、「ケレス」と「ドラゴンヘッド&ドラゴンテール」を加えて12(13)個の星また占星点としてリーディングを行ないます。



≪真実の海王星とケレス≫

1781年に発見された天王星は、新しい宝瓶宮時代を象徴し、1801年に発見されたケレスは、双魚宮時代の終焉と両時代の交錯を象徴します。

その後、1846年に発見された海王星は、双魚宮時代の末期の支配星(共鳴星)となりました。

歴史的な経緯はそうなのですが、現代占星術の“幻想”が反映された海王星となっているために、宝瓶宮時代が実質的にスタートしていく今後は、海王星の新しい真実の象意が明らかになってまいります。

そんなこんなで、双魚宮時代を代表する宗教の神学者でもある天文学者によって、19世紀の初日に発見され、その後、見失ったものの同年年末の大晦日に、宝瓶宮時代の市民を象徴するかのように一般の天体観測者によって再発見されたドラマチックかつ歴史的な「ケレス」です。


【One Point】 解釈は人それぞれでかまいませんが、ケレスには、ふだんは秘められた宝瓶宮時代の「個性表現」や「自己実現」が示唆されることがあります。

それだけに宝瓶宮時代には欠かせない重要な星になっています。









マイ・ディレクション講座
2022.11.05
[セルフ・リーディング] ― 約30年間の運勢変化から読む ―


これからの時代を生き抜くセルフディレクション・リーディング



「マイ・ディレクション講座」をご案内いたします。

ご自身に働く約30年間の「星のディレクション」(運勢変化)をサンプルに、ディレクション・リーディングを学べる一石二鳥の実践的な講座です。

現在2022年は、“混迷”が極まる歴史の転換期、分水嶺の時代です。

時代の逆流となる「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションがピークを迎えていて、一方では新しい宝瓶宮時代を実質的にスタートさせていくための「深層の精神意識の変革」のデレクションがはじまっているために、現実面と心理面の交錯が起きています。

では、これからの時代をどのように見定めて生きていけばよいのでしょうか。

ご自身に働く前後約30年間の「星のディレクション」(運勢変化)を知れば、ご対処の方向性が見えてきます。



≪過去から未来をひもとく≫

時代はまもなく動き出し、来年2023年春頃に「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが一段落していきます。

だからといって、安心はできないのが現代です。

詳しいお話はともかく、前人未到の新しい時代へと進んでいくからです。

通奏低音のように働いている「深層の精神意識の変革」のデレクションが、昨年2021年末から動き出していて、今後は徐々に見えざる精神意識に影響力を深めていきます。

そのような時代変化のなかで、時期や内容は人それぞれに異なりますが、影響力が強めの「ソーシャル・プラネット」のディレクションをお一人ひとりが適時、受けていくことになります。


【One Point】 ご自分の身に、いつどのようなことが起こるのか。過去の「星のディレクション」(運勢変化)の体験を踏まえつつ、将来の運勢変化の時期と内容をセルフディレクション・リーディングによって知っておくことは有効です。



≪未来は知ることができる≫



ご自分に働く「星のディレクション」(運勢変化)を、ご自分でリーディングできる講座です。

宇宙の根幹法則「基本三数」に伴なって通底する宇宙波動エネルギーによる「星のディレクション」(運勢変化)なので、「基本三数」にもとづいて行なえばできます。

数理解釈による「ホロスコープ」からそれが可能です。

「深層の精神意識の変革」のデレクションは、今後20年以上続きますので、ご自分でそれなりにディレクション・リーディングを知っておくことで適切なご対処が可能になります。

ご自分に応じたこまやかな解釈や即応が可能になります。

ほかにも、ご自分だけではなく、未来を生きるお子さまへのアドバイスにも活用できるでしょう。


【One Point】 時代は、これまでの社会通念や常識とは知らないうちに変わっていきます。

ポジティブに随時、ご自分でリーディングを行なうことで、主体性が必要な「深層の精神意識の変革」のデレクションに呼応した独自のご判断がしやすくなってまいります。



【ご参考:主体的で自発的な意志波動】

これからの時代は、ご自身で積極的な意志波動をともなった運勢リーディングを試みられるとよいのです。

そのようなポジティブで前向きにヴィジョンを描く美しい海王星に象意が変わっていくためです。

ご自覚が難しい「深層の精神意識」なので、まずはご自身のお気持ちを時代や環境に負けないように前向きに変容させていかれるとよいでしょう。

そのためにも、ポジティブにご自身で積極的に「どうしたい!」といったお気持ちを伴なった主体的なセルフディレクション・リーディングをお奨めいたします。

無意識ながらも主体的で自発的な意志波動が「深層の精神意識」だからです。

新時代はそういった時代に変わっていきます。



≪ネイタルとディレクション≫

星たちによって象わされる「運勢」には大きく2種類があります。

「ネイタル・ホロスコープ」(出生天球図)による先天的な運勢と、時々刻々とダイナミックに変化していく後天的な「星のディレクション」(運勢変化)による運勢です。

先天的な運勢はベースですが、今後、どのように運勢が変化していくのかは、未来に生きる私たちにとっては重要でしょう。

今後の未体験の時代の運勢変化に対して、できるだけ適切にご判断やご対処をしようというとき、宇宙波動エネルギーにもとづくセルフディレクション・リーディングは、次のとおり有効です。

「運勢」は、神秘的な真偽不明のものではなく、現実の宇宙この世界の根幹に流れる宇宙波動エネルギーとの共鳴作用によって時空を超えてもたらされます。

年々歳々変化していく宇宙この世界は、根幹の宇宙波動エネルギーによる地球生命体の維持や、人類歴史の進化また、個々人の研磨成長をうながす働きを根底に持ちます。


【One Point】 運勢変化は、宇宙の根幹法則「基本三数」にもとづいた数理解釈による「ホロスコープ」からリーディングできます。

どなたにでも簡単な方法でできるようにしたのが宝瓶宮占星学のセルフディレクション・リーディングです。



≪マイデレ講座の進め方≫

「マイ・ディレクション講座」は、次のように進めます。

ご自身の2種類の「ホロチャート」から、約30年間の「星のディレクション」(運勢変化)を過去と未来を併せてお伝えいたします。

「星のディレクション」(運勢変化)を読むには、まず、ご自分が「星のディレクション」(運勢変化)を受けてきた事実を確認することが第一義です。

過去のディレクションをご自身の体験と照合されつつ、ご確認されたうえで、なぜそのようなリーディングが可能なのか、講座によってポイントをお知りになれば、ご自身で未来のディレクションも相応にリーディングができるようになる実践的な講座です。

来年「2023年の運勢リーディング」を、まずはご依頼順にお伝えしたのち、約30年間のソーシャル・プラネットの動きを記した2種類の「ホロチャート」を作成してお届けいたします。

アバウトにでも、過去に「星のディレクション」(運勢変化)を受けたとき、どのようなことが起きたのかをご確認いただき、それがあらかたでも思い浮かべましたら、ご都合のよい日時をすり合わせのうえ、順次、音声のみのスカイプによる「マイ・デレクション講座」を行なう段取りになります。


【One Point】 約30年間というのは、「土星」がホロスコープを1周する期間です。

相応の栄枯盛衰をひととおり体験されていく人生サイクルになります。

ご自身の「ホロスコープ」(出生天球図)の土星の状態によって若干の個人差はありますが、確実にディレクション体験をされていく期間です。



≪リーディングとご受講料金≫

「2023年の運勢リーディング」と併せて「マイ・ディレクション講座」のお申込みが可能です。

「2023年の運勢リーディング」の料金は、いつものように15,000円(税込)です。

当該運勢リーディングの特典は、「ライン・ホロスコープの見方:2023年版 [詳細ver.]」によって、ご自身に働く「パーソナル・プラネット」のディレクションを読むことができるように解説をしていることです。

すでにお申込みを頂いており、11月から受付順にお届けいたします。

一方、「マイ・ディレクション講座」は、別途85,000円(税込)でのモニター価格になります。

「奥義講座」のご受講者は、重複する部分が生じますので、70,000円(税込)です。

また、宝瓶宮時代が実際的にはじまっていく時節柄、別途「基本三数による宇宙論講座」を準備中です。

こちらは、「基本三数」と「数理法則」をメインに、ホロスコープや宇宙この世界との関係性などをお伝えする講座です。


【One Point】 「2023年の運勢リーディング」と「マイ・ディレクション講座」、また「基本三数による宇宙論講座」(ご予約)は、「鑑定お申込みフォーム」からのお申し込みが可能です。

※講座は、音声のみのスカイプで行ないます。

スカイプを「無料ダウンロード」したのち、ヘッドセットを用いるなどして、スカイプに付属の「無料テスト通話」によって、簡単に通話確認ができます。

ワクワクするようなご自身の「星のディレクション」をお楽しみください。



【別記予告】

新時代が動き出すこともあって「基本三数による宇宙論講座」を準備しています。

宇宙この世界の根幹法則「基本三数」と「数理法則」をご紹介する決定版の講座となる予定です。

なぜ、「ホロスコープ」は「基本三数」や「数理法則」12数によって構成され、原意や本意を秘めているのか、宇宙波動エネルギーの存在とともにご理解いただける講座です。

WEBにアップした伝授講座「数理法則とクオリアル・ワールド」(宝瓶宮時代の新しい宇宙観)をご高覧いただき、一部をテクストに音声のみのスカイプ講座で開催いたします。

「伝授講座」を含め「基本三数」を学べて、当面、破格のモニター価格12万円(税込)の予定です。



※人気のイベントサイトPeatix(ピーティックス)からのクレジットによる分割でのお申込みも可能になります。








射手宮の“自由”は尊い
2022.11.02
[水星編-射手宮] ― 双魚宮時代と磨羯宮時代 ―


2,000年近く双魚宮時代の支配星だった「木星」



宝瓶宮時代を生き抜くための「新時代講座」ラスト2ndの「水星編」のご案内です。

偶然か必然か「射手宮」と「山羊宮」が残りました。

両サイン(宮)は、「宝瓶宮時代」の前の時代「双魚宮時代」と、次の時代「磨羯宮時代」の共鳴星にかかわります。

双魚宮時代の約2,160年間(計算値)のうち約95%の期間は、射手宮の共鳴星「木星」が魚宮&双魚宮時代の支配星(共鳴星)でした。

この意味は、「水星編-蠍宮」ともども深いサジェスチョン(示唆)です。



≪先回の「水星編-蠍宮」≫

先回の「水星編-蠍宮」、そして今回の「水星編-射手宮」、さらに次回のラスト「水星編-山羊宮」は深い意味を持ちます。

それはともかく、先回の「水星編-蠍宮」のコンテンツを掲載しておきます。

1■はじめに…宝瓶宮時代の社会現実を象徴する「蠍宮」
2■「基本三数」と「数理法則」による蠍宮の本意
  【頂点とどん底、霊性と憎悪、両極端の象意】
  【蠍宮のさまざまな象意がもたらす“支配性”】
  【「友愛精神」を伴なった蠍宮は「最強」か?】
3■安倍元首相銃撃事件のクオリチュアルな真相
  【事件の瞬間のホラリー・ホロスコープから見えた天意】
  【冥王星がうながす深層の精神意識と個性化の時代】
  【ご受講者さんの蠍宮などが示唆する宝瓶宮時代】
4■水星が蠍宮にある場合の新旧解釈例
5■「水星」の12サイン(宮)入宮日…2022年


【One Point】 これからの宝瓶宮時代は、社会の“頂点”に立つには「蠍宮」の象意が重要です。

その意味は、過去の“権力”などではなく、蠍宮の高尚な美しい象意によって、お一人ひとりがご自分らしい「個性表現」を行なう社会になるということです。



≪人類の歴史パラダイム≫

その前提に、宝瓶宮時代の「深層の精神意識」があり、その成長に射手宮の代表的な象意の“精神”と“自由”がかかわります。

宝瓶宮時代に共鳴する水瓶宮も“自由”の象意を持ちますが、射手宮の“自由”とは意味内容が異なりますので、「水星編-射手宮」でご紹介いたします。



また、次のことをご理解ください。

人類歴史は、春分点の移動にともなって(前略)→「双魚宮時代」→「宝瓶宮時代」→「磨羯宮時代」→(以下略)といったアストロロジカル・エイジ(占星学的な時代区分)いわゆるプラトン月(約2,160年:計算値)によって変遷しています。

学校で習う人為的な歴史区分とは異なりますが、人類歴史を敷衍してみると、何とアストロロジカル・エイジの象意:歴史パラダイム(枠組み)によって段階的に発展してきているのです。

先の双魚宮時代は“神仏と悪魔”、“善と悪”また“支配/被支配”といった「対立二元論」による宗教的な倫理規範や専制君主によって運営されてきた時代でした。

その終盤、1630年から宝瓶宮時代の影響圏がはじまっていくと、個々人の独立解放や自由と権利が叫ばれるようになり、信仰から近代科学の論理思考へと変わりはじめます。

さらに宇宙波動エネルギーによって宝瓶宮時代が正式にはじまった1989年に近づくほど、共存共栄の考えが徐々に広まってきました。

今後の宝瓶宮時代は、「共鳴関係論」を歴史パラダイムとして、すべてのものは共鳴関係によって存立し発展しているといった“常識”に変わっていきます。


【One Point】 平たく申し上げますと、かつては仏教やキリスト教といった宗教規範によって人類文化が築かれてきた時代でした。

そこから、個々人の自由な「深層の精神意識」による「友愛精神」(和、絆、民度)や「共鳴関係論」の社会へと変わっていきます。



≪理想と現実の中間時代≫

宝瓶宮時代は、「射手宮」の象意である“精神”の“自由”が前提になります。

観念的な“形而上世界”を象意とする双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)から、現実の“形而下社会”を象意とする磨羯宮時代(まかつきゅう じだい)へと、約2,160年(計算値)をかけて移行していく時代推移の中間にあるのが昨今、正式にはじまったばかりの「宝瓶宮時代」です。

双魚宮時代は、宗教や思想に代表される、極楽浄土や天国理想またユートピアや共産主義社会理想など“まだ見ぬ理想”を描き、見果てぬ夢を抱いてきた時代でした。

その反対に磨羯宮時代は、夢や幻想から“誤魔化すことのできない現実”に着地させた、地上の実体社会へと移行していく時代です。

その中間に位置するのが今後の「宝瓶宮時代」です。


【One Point】 いわば「理想現実」(Ideal-reality)の時代です。

双魚宮時代のように、観念的な理想論の時代ではなく、かといって磨羯宮時代ほど超現実の社会ではないといった、その中間の「友愛精神社会」の時代になってまいります。



≪双魚宮時代と磨羯宮時代≫

宝瓶宮時代を生き抜くための単発メール講座「新時代」の残り2つが、「射手宮」と「山羊宮」で、共鳴星を勘案すると、前時代の「双魚宮時代」と次の時代の「磨羯宮時代」を象徴します。

一方、宝瓶宮時代において「蠍宮」は、「水星編-蠍宮」でもご紹介いたしましたように“社会現実”を象わし、今後の宝瓶宮時代は対外的に重要な象意を発揮するサイン(宮)になります。

「深層の精神意識の変革」のデレクションを正式にうながしはじめた蠍宮の共鳴星「冥王星」に、トランシットの「水星」が合(コンジャクション=0度)をとったまま、今年2022年のお正月に宝瓶宮時代の共鳴サイン(宮)「水瓶宮」に入宮したことから、急きょ、はじまったのが単発メール講座「宝瓶宮時代を生きる 新時代-水星編」です。

今後は予想外の宝瓶宮時代を迎えていくことになるために、その変化の方向性を知って生き抜くために、トランシットの「水星」が入宮していくサイン(宮)ごとに、そのサイン(宮)にもとづくアドバイスをお届けしている新時代講座です。

双魚宮時代の95%ほどを象徴する「射手宮」と、将来の磨羯宮時代を象徴する「山羊宮」が最後に残るとは思いませんでしたが、星の動きにはよく驚かされることがあります。


【One Point】 「水星編-射手宮」は、深層の精神意識に伴なう“クオリチュアル”な内容が含まれます。

今回、水星の射手宮トランシット中に海王星が順行に戻り、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションの一段落に向かって動きはじめることも無関係ではありません。



≪新時代講座と料金≫

「水星編-射手宮」は、水星が射手宮に入宮する11月17日までにお届けいたします。

今後は、過去の想いや社会通念とは大きく異なる個々人の「深層の精神意識」が明暗を分けていくようになるために、水星のメッセージによる意識化や知識化は、そのご準備として重要だと考えています。

それによって何気にでも“体感”や“体得”が進むと、共鳴関係による新時代のご感得が漸次、可能になっていくからです。

そのような新時代講座は、お好きにチョイスされてお申込みいただける2022年のみのサイン(宮)ごとに配信の単発メール講座です。

各サイン(宮)=1講座で、料金は5,000円(税込)です。


【One Point】 「水星編-射手宮」の概要は、
1)「木星」を支配星とした双魚宮時代の軌跡。
2)海王星の信仰宗教とは異なる木星の学問宗教。
3)「木星」の象意“学術”によるアストロロジー。
4)射手宮の精神と自由が重要な「深層の精神意識」。
5)射手宮と山羊宮とにかかわる“クオリチュアル”などです。

※バックナンバー基礎編「水星編-水瓶宮」~「水星編-双子宮」は終了いたしました。

「水星編-蟹宮」以降の実際編は年内まで「講座お申込みフォーム」から可能です。









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