「基本三数」って何だ?
2023.01.01
[1数&2数&3数]― 新旧ホロスコープとの関係性 ―
◆ 牡羊宮(火星)に共鳴する数理「1数=時間(意志)」
「基本三数」ってよく出てくるけど、いったい何のこと?
「初めて聞く言葉だし、ネットをタグっても分からないし、意味不明!」
という方もいらっしゃるでしょう。
古代ギリシャの古典アストロロジーには出てきませんし、19世紀後半にはじまった現代占星術でも語られることはありませんので、何のことか分からないということです。
「ホロスコープ」とどういう関係があるのか、ご興味のある方はご高覧ください。
《 ホロスコープを読む大前提 》
結論的に申し上げますと、宇宙この世界の根幹法則が「基本三数」です。
そのため、宇宙を模したホロスコープは、「基本三数」によって構成されています。
たとえば、ホロスコープの12のサイン(宮)や12のハウス(室)といった「12数」によって構成されているのは、「基本三数」がベースになっているからです。
太陽系の星々が“12数”の中に写しとられ、アスペクト(座相)や相対的な位置関係などを解釈することで、多種多様な個々人の性質や運勢がリーディングできます。
なぜかというと、ホロスコープは宇宙の根幹法則「基本三数」によって象意づけられ構成されているために、当然のことですが象意解釈の大前提となっているためです。
このように述べますと、神秘的な占い関係者からは「なにをバカなことを言う!」とお叱りの言葉を受けるかもしれません。
【One Point】 一方では「所詮、科学的根拠のない占いでしょ」と言われるかもしれません。
確かに、これまでの双魚宮時代は“ホロスコープ占い”(占星術)でした。
ですが、宝瓶宮時代の次元上昇したアストロロジーは、「基本三数」理論(数理法則)によって実学に変わってまいります。
《 黄道上には13の星座がある 》
古代ギリシャにはじまったホロスコープは、下図左のように四角ですが、現在と同じように12区分されていました。

なぜでしょうか?
「そんなの簡単だよ。黄道12星座だからだよ!」とお考えの方がいらっしゃるかもしれません。
大間違いです。
なぜなら、「黄道12星座」が定められたのは、ホロスコープが誕生してから数百年が経ったプトレマイオス(AD83頃-AD168頃:英称トレミー)の2世紀のことで、全天48星座が定められたときに、黄道上には12の星座が定められてからです。
それはつい先頃の20世紀初頭まで続きました。
そのため、ホロスコープが発祥した古代ギリシャ時代の当時も、また、IAU(国際天文学連合)の第1回総会(1922年)において黄道上に13の星座が定められて以降の現在も、“黄道12星座”ではありません。
【One Point】 ホロスコープの12サイン(sign:宮)の「名称」に星座名が流用されているのは、プラネット(惑星)の位置表示すなわち“住所”として便利なためです。
ただそれだけなので、象意や12区分とは関係がありません。
「基本三数による宇宙論講座」で詳しく述べますが、12数は「宇宙森羅の最小象徴数」になっています。
《 カルデア人の天体観則 》

古代ギリシャ時代には「基本三数」も「数理法則」(12数)もありませんでした。
では、なぜ彼らは12数によってホロスコープを区分したのでしょうか。
当時の世界観「熱冷乾湿/火土風水」といった四元素説でもありません。
また、人間が創作したギリシャ神話やローマ神話、また地上からの見た目で遠近のある星をかってにつなげて妄想した星座(constellation:座)でもないのは上述のとおりです。
古代は、おうし座の「プレアデス」も星座の一つに数えられていしたのです。
現在では「へびつかい座」が加えられ、黄道上には13の星座が定められています。
12区分の理由は、長年「天体観測」を行なってきた古代カルデア人が、1年を12か月と定めていたからです。
白羊宮時代(BC4,300程前~)のアストロロジー=星の学問こと、古代カルデア人の「天体観測」(ホロスコポス)をベースに、双魚宮時代(前2世紀頃-1989年)の影響圏にあった古代ギリシャ文明期に、古典アストロロジー(通称:古典占星学)は、12区分された四角いホロスコープを伴なって発祥しました。
偶然か必然か、宇宙森羅の最小象徴数=12数(数理法則)と一致していたために、今日まで続くことになりました。
【One Point】 古代メソポタミアやカルデ人は人類文化史において特別な地域です。
なので、そういった出来事が起こることがあります。
ちなみに、古代カルデア人は「新バビロニア王国」(BC625年-BC539)を築いたことでも知られています。
《 12数の根本は「基本三数」 》
さて「ホロスコープ」の12区分と「基本三数」(数理法則:12数理)の切っても切り離せない密接な関係をお伝えいたします。
宇宙を模したホロスコープは、12サイン(宮)や12ハウス(室)といったコンポーネント(構成要素、占星要素)それぞれに「1数」~「12数」の本意(基本の象意、ほんとうの象意)と共鳴しています。
世界に2つと同じものがない個々のホロスコープは、それら12数で構成されたコンポーネントが複雑多岐にさまざまなアスペクトを伴なって組み合わされ、多種多様な象意解釈がもたらされてます。
12数というのは、1数/2数/3数の「基本三数」が、基本三数展開された二段構造によって成り立っっている「数理法則」(1数~12数)によって“宇宙森羅の最小象徴数”になっています。
以下、最初の「1数=時間(意志)」をご参考にのぞいてみましょう。
【One Point】 「基本三数」がベースなので、「数理法則」の12数理には矛盾がありません。
1数/2数/3数の「基本三数」を知れば、12サイン(宮)や12ハウス(室)など、すべてのコンポーネントの「本意」が簡単にみえてきます。
《 「1数」は牡羊宮に共鳴 》
現代物理科学では「時空」と一括りにして紹介されるように、「時間」と「空間」とから宇宙この世界は成り立っています。
ですが、実はもう一つ、3つめの根本要素「共鳴関係」があります。
これら根本の三要素でもって宇宙この世界を考察しなければ、現実的(実際的)にならず、ここに現代物理科学の限界をみることができます。
それはともかく、「基本三数」の「1数」は、宇宙の根本の三要素においては「時間」を象徴し、人間においては「意志」を象わすものになります。
「1数=時間(意志)」です。
ホロスコープでいえば、始点の「春分点」にはじまる最初の「牡羊宮」やASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)にはじまる「第1ハウス(室)」に共鳴する本意を有する数理です。
「1数=意志」との共鳴は、ご自分の“意志”によって「こうあるべき」といった衝動やルールまた開拓者精神など、いくぶん猪突猛進的であってもリーダーシップを発揮されるなど、先頭に立つことを意味します。
逆にいえば、“ご自分の意志”を優先しますので、情愛面や現実面の配慮に欠けることがあり、猪突猛進的に歯に衣着せぬストレートな物言いをして、良くいえば飾らず正直ですが、逆にいえば粗野に思われることがときに起こります。
【One Point】 上述は一例です。
宇宙の根幹法則「基本三数」によって、1数~12数まですべてのコンポーネント(構成要素、占星要素)の本意を見出すことができます。
これによって宇宙の事実に即した“実学”が可能になりますので、本来のアストロロジー(星学)が可能になってまいります。
※「基本三数」については、「基本三数による宇宙論講座」またホロスコープ・リーディングのノウハウを含めた「ホロスコープ・マスター奥義講座」などから学べます。 → 「講座お申込みフォーム」
◆ 牡羊宮(火星)に共鳴する数理「1数=時間(意志)」
「基本三数」ってよく出てくるけど、いったい何のこと?
「初めて聞く言葉だし、ネットをタグっても分からないし、意味不明!」
という方もいらっしゃるでしょう。
古代ギリシャの古典アストロロジーには出てきませんし、19世紀後半にはじまった現代占星術でも語られることはありませんので、何のことか分からないということです。
「ホロスコープ」とどういう関係があるのか、ご興味のある方はご高覧ください。
《 ホロスコープを読む大前提 》
結論的に申し上げますと、宇宙この世界の根幹法則が「基本三数」です。
そのため、宇宙を模したホロスコープは、「基本三数」によって構成されています。
たとえば、ホロスコープの12のサイン(宮)や12のハウス(室)といった「12数」によって構成されているのは、「基本三数」がベースになっているからです。
太陽系の星々が“12数”の中に写しとられ、アスペクト(座相)や相対的な位置関係などを解釈することで、多種多様な個々人の性質や運勢がリーディングできます。
なぜかというと、ホロスコープは宇宙の根幹法則「基本三数」によって象意づけられ構成されているために、当然のことですが象意解釈の大前提となっているためです。
このように述べますと、神秘的な占い関係者からは「なにをバカなことを言う!」とお叱りの言葉を受けるかもしれません。
【One Point】 一方では「所詮、科学的根拠のない占いでしょ」と言われるかもしれません。
確かに、これまでの双魚宮時代は“ホロスコープ占い”(占星術)でした。
ですが、宝瓶宮時代の次元上昇したアストロロジーは、「基本三数」理論(数理法則)によって実学に変わってまいります。
《 黄道上には13の星座がある 》
古代ギリシャにはじまったホロスコープは、下図左のように四角ですが、現在と同じように12区分されていました。

なぜでしょうか?
「そんなの簡単だよ。黄道12星座だからだよ!」とお考えの方がいらっしゃるかもしれません。
大間違いです。
なぜなら、「黄道12星座」が定められたのは、ホロスコープが誕生してから数百年が経ったプトレマイオス(AD83頃-AD168頃:英称トレミー)の2世紀のことで、全天48星座が定められたときに、黄道上には12の星座が定められてからです。
それはつい先頃の20世紀初頭まで続きました。
そのため、ホロスコープが発祥した古代ギリシャ時代の当時も、また、IAU(国際天文学連合)の第1回総会(1922年)において黄道上に13の星座が定められて以降の現在も、“黄道12星座”ではありません。
【One Point】 ホロスコープの12サイン(sign:宮)の「名称」に星座名が流用されているのは、プラネット(惑星)の位置表示すなわち“住所”として便利なためです。
ただそれだけなので、象意や12区分とは関係がありません。
「基本三数による宇宙論講座」で詳しく述べますが、12数は「宇宙森羅の最小象徴数」になっています。
《 カルデア人の天体観則 》

古代ギリシャ時代には「基本三数」も「数理法則」(12数)もありませんでした。
では、なぜ彼らは12数によってホロスコープを区分したのでしょうか。
当時の世界観「熱冷乾湿/火土風水」といった四元素説でもありません。
また、人間が創作したギリシャ神話やローマ神話、また地上からの見た目で遠近のある星をかってにつなげて妄想した星座(constellation:座)でもないのは上述のとおりです。
古代は、おうし座の「プレアデス」も星座の一つに数えられていしたのです。
現在では「へびつかい座」が加えられ、黄道上には13の星座が定められています。
12区分の理由は、長年「天体観測」を行なってきた古代カルデア人が、1年を12か月と定めていたからです。
白羊宮時代(BC4,300程前~)のアストロロジー=星の学問こと、古代カルデア人の「天体観測」(ホロスコポス)をベースに、双魚宮時代(前2世紀頃-1989年)の影響圏にあった古代ギリシャ文明期に、古典アストロロジー(通称:古典占星学)は、12区分された四角いホロスコープを伴なって発祥しました。
偶然か必然か、宇宙森羅の最小象徴数=12数(数理法則)と一致していたために、今日まで続くことになりました。
【One Point】 古代メソポタミアやカルデ人は人類文化史において特別な地域です。
なので、そういった出来事が起こることがあります。
ちなみに、古代カルデア人は「新バビロニア王国」(BC625年-BC539)を築いたことでも知られています。
《 12数の根本は「基本三数」 》
さて「ホロスコープ」の12区分と「基本三数」(数理法則:12数理)の切っても切り離せない密接な関係をお伝えいたします。
宇宙を模したホロスコープは、12サイン(宮)や12ハウス(室)といったコンポーネント(構成要素、占星要素)それぞれに「1数」~「12数」の本意(基本の象意、ほんとうの象意)と共鳴しています。
世界に2つと同じものがない個々のホロスコープは、それら12数で構成されたコンポーネントが複雑多岐にさまざまなアスペクトを伴なって組み合わされ、多種多様な象意解釈がもたらされてます。
12数というのは、1数/2数/3数の「基本三数」が、基本三数展開された二段構造によって成り立っっている「数理法則」(1数~12数)によって“宇宙森羅の最小象徴数”になっています。
以下、最初の「1数=時間(意志)」をご参考にのぞいてみましょう。
【One Point】 「基本三数」がベースなので、「数理法則」の12数理には矛盾がありません。
1数/2数/3数の「基本三数」を知れば、12サイン(宮)や12ハウス(室)など、すべてのコンポーネントの「本意」が簡単にみえてきます。
《 「1数」は牡羊宮に共鳴 》
現代物理科学では「時空」と一括りにして紹介されるように、「時間」と「空間」とから宇宙この世界は成り立っています。
ですが、実はもう一つ、3つめの根本要素「共鳴関係」があります。
これら根本の三要素でもって宇宙この世界を考察しなければ、現実的(実際的)にならず、ここに現代物理科学の限界をみることができます。
それはともかく、「基本三数」の「1数」は、宇宙の根本の三要素においては「時間」を象徴し、人間においては「意志」を象わすものになります。
「1数=時間(意志)」です。
ホロスコープでいえば、始点の「春分点」にはじまる最初の「牡羊宮」やASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)にはじまる「第1ハウス(室)」に共鳴する本意を有する数理です。
「1数=意志」との共鳴は、ご自分の“意志”によって「こうあるべき」といった衝動やルールまた開拓者精神など、いくぶん猪突猛進的であってもリーダーシップを発揮されるなど、先頭に立つことを意味します。
逆にいえば、“ご自分の意志”を優先しますので、情愛面や現実面の配慮に欠けることがあり、猪突猛進的に歯に衣着せぬストレートな物言いをして、良くいえば飾らず正直ですが、逆にいえば粗野に思われることがときに起こります。
【One Point】 上述は一例です。
宇宙の根幹法則「基本三数」によって、1数~12数まですべてのコンポーネント(構成要素、占星要素)の本意を見出すことができます。
これによって宇宙の事実に即した“実学”が可能になりますので、本来のアストロロジー(星学)が可能になってまいります。
※「基本三数」については、「基本三数による宇宙論講座」またホロスコープ・リーディングのノウハウを含めた「ホロスコープ・マスター奥義講座」などから学べます。 → 「講座お申込みフォーム」
イーロン・マスクを読む
2022.12.22
[ツイッター現CEO]― クオリアルな星の配置 ―
◆ 最高か最低か自分が試されるソーラーチャート
矢継ぎ早のツイッター改革で話題のイーロン・マスク氏。
自らを「言論の自由絶対主義者」と自負していることとも関係して、かつては民主党支持でバイデンに投票した彼ですが、大富豪税とポリコレによる言論統制に反対して、今年2022年に民主党不支持を表明しました。
世界で初めて個人資産が3,000億ドルを超えた彼は、ツイッター買収が完了した今年2022年10月27日の直後に、CEOを含む全役員を解雇し、約3分の2のスタッフをレイオフ(一時解雇)して不当な言論操作を排除しました。
それぞれのお立場で概況はご存じだと思いますが、どんなホロスコープ(出生天球図)を持つ人物なのか、ちょっとのぞいてみました。
≪イーロンのソーラーチャート≫
「アメリカで最も革新的なリーダー」に2019年の「フォーブス」でアマゾンのCEOと並んで1位に選ばれたイーロン・マスク氏は、宇宙開発企業「スペースX」創設者また電気自動車企業「テスラ」共同創設者/CEO(テクノキング・オブ・テスラ)など、多くの企業を創設したことでも知られています。
かつてアパルトヘイトで有名な南アフリカ共和国の生まれで、出生時間が不明なため「ソーラーチャート」で作成しています。

【One Point】 当サイトでは出生時間が不明な場合、正午12時に設定するのではなく、正確を期して日の出の時刻の「太陽」をベースにハウスホイールの「ソーラーチャート」で出力しています。
そのため、動きの早い月は当日に動く度数を記しています。

≪大きな特徴は3つ≫
どういった「ソーラーチャート」なのか、ホロスコープを読めるかたはご覧になられてください。
いかがでしょうか。
「太陽」と「月」は許容度数(オーブ)10度でアスペクト(座相)をとり、それ以外の星は6度でとっています。
彼の場合「太陽」がとる五分(クインタイル=72度)はなく、ソーラーチャートのどこにもYOD(ヨッド=150/150/60度)がないため、上掲のソーラーチャートでは、西洋占星術でいうマイナー・アスペクトは用いていません。
彼の場合、次の3つが特徴になっています。
1、蟹宮の「太陽」で「天王星」と「冥王星」が下方矩(ロウアー・スクエア=90度)であること。
2、射手宮の影響圏(蠍宮)にある「木星&海王星」が合(コンジャクション=0度)で、これに双子宮の「土星」が衝(オポジション=180度)をとっており、その土星には乙女宮の「冥王星」が三分(トライン=120度)をとり、調停(メディエーション=60/120/180度)の座相を投げかけていること。
3、さらに、午前中の生まれの場合、乙女宮の「月」が軸となって上記の衝=180度とT矩(Tスクエア=90/90/180度)を形成すること。
【One Point】 “吉凶解釈”をされる方が上掲のソーラーチャートを見たら、「ひどいホロスコープだ!」と思うでしょう。
ですが、世界一の大富豪イーロン・マスクのものだと知ったら「いや、出生時間によって大きく変わるから…」とおっしゃるかもしれません。ですが、さほど星の配置は変わりません。
≪“吉凶解釈”でみてみると≫
“吉凶解釈”で“大吉星”とされる「木星」は“凶星”の「海王星」と合=0度で、両星は“大凶星”とされる「土星」と衝=180度です。
さらに“吉座相”とされる三分=120度は、“大凶星”とされる土星と同じく“凶星”とされる「冥王星」の“最凶コンビ”があり、もう一つある三分=120度は「金星」と「火星」です。
個人にとって重要な「太陽」と「月」は“凶座相”とされる矩(スクエア=90度)しかなく、しかも複数あります。
「太陽と月」自体は“弱い吉座相”とされる六分(セクスタイル=60度)です。
このように“吉凶解釈”でみると、明らかに“凶意”の強すぎるホロスコープで、これが世界一の大富豪のものかと疑問に思うでしょう。
【One Point】 “吉凶解釈”は現実にそぐわず、間違いなのはこのサイトをご高覧の皆さまはご存じのとおりです。
客観的にリーディングをすれば、理想を夢見る側面とシビアに現実を見る両面性を強く持っています。
詳細は後述いたしますが、両極端で常人にはいくぶん使いこなしにくいソーラーチャートです。
≪情感豊かなウルトラ・リアリスト≫
“吉凶解釈”ではなく、宇宙の根幹法則「基本三数」からみると、次のようにリーディングできます。

A) 単なる夢想家(ロマンチスト)ではなく、かなりの現実主義者(リアリスト)です。
夢や大望を前向きに抱いていくのと同時に、それが夢想に終わることのない超現実主義(ウルトラ・リアリスト)で、情感を伴なった深層の精神意識にもとづいて、現実の大変革を行なっていくタイプです。
彼にとって、たとえば「人類を救う」といった夢は“宇宙の真実”に通じ、超現実的なものとして深層にあることに特徴があります。
B) 蟹宮生まれ(太陽)でもあることなどから、情感面や深層の精神意識の象意を強く持ち、それが個性であると同時に奥深い変革マインドを持っていることが彼の特徴です。
ふつうの人なら、試練や課題やプレッシャーに潰れてしまうほどですが、彼は内面にデリカシーを持ちながらも、現実的にはタフでもあり、新しいものを次々に生みだし現実改革(変革)をしていく星の配置になっています。
意識の深層や壮年期がそうだということで、幼児期や子供の頃など若いときは課題や試練が多く、そこでの体験の中から、持ち前の運勢を交えつつ、実力や人格を身につけて組織や社会のトップにも立てるようになる運勢です。
【One Point】 「蟹宮」に象意を持つ人は、一般に親の庇護下にあるときは従順で大人しく、社会に出て経験を積むほどに頭角を現わすタイプがいます。
歴史的には子供の頃に「うつけ」と蔑まれた織田信長がそうですし、現代では森元首相なども蟹宮生まれ(太陽)です。
≪大成功か大失敗か≫
簡単にポイント解説をしておきます。
「木星&海王星」の合=0度は、ホロスコープを学んでいればどなたでも分かるでしょう。
“夢見る理想主義者”(ロマンチスト)になりやすく、彼の場合は射手宮の影響圏にあることから、前向きな楽観主義者の側面が出てきます。
一方、彼の最大の特徴は、上述の“ロマン”に留まらず、両星が“誤魔化すことのできない現実”を象わす「土星」を衝=180度としていて、理想面と現実面の両面性を強く持っており、さらに「土星」が「冥王星」を下三分=120度としているところにあります。
こちらは“理想”とは正反対で、両極端にも出やすいのでご注意が必要なのですが、現実を超越した大改革や大変革といったウルトラ・リアリストの側面を持っていて、「太陽」との関係からも誤魔化すことなく真実を探求し、クオリアルに現実を変革していくことが可能です。
その方向性いかんで、彼に運勢が伴うか否か「運命の分れ目」をもたらす星の配置になっています。
大成功か大失敗かです。
【One Point】 もし、彼がデリケートな蟹宮の「太陽」ではなく「天王星」や「冥王星」が下方矩=90度でなければ、ここまでの成功はなかったでしょう。
自由への精神や弱者救済の深層意識に欠け、自身のわがままな夢や傲慢な頑固さによって、身を滅ぼす可能性が高いからです。
◆ 最高か最低か自分が試されるソーラーチャート
矢継ぎ早のツイッター改革で話題のイーロン・マスク氏。
自らを「言論の自由絶対主義者」と自負していることとも関係して、かつては民主党支持でバイデンに投票した彼ですが、大富豪税とポリコレによる言論統制に反対して、今年2022年に民主党不支持を表明しました。
世界で初めて個人資産が3,000億ドルを超えた彼は、ツイッター買収が完了した今年2022年10月27日の直後に、CEOを含む全役員を解雇し、約3分の2のスタッフをレイオフ(一時解雇)して不当な言論操作を排除しました。
それぞれのお立場で概況はご存じだと思いますが、どんなホロスコープ(出生天球図)を持つ人物なのか、ちょっとのぞいてみました。
≪イーロンのソーラーチャート≫
「アメリカで最も革新的なリーダー」に2019年の「フォーブス」でアマゾンのCEOと並んで1位に選ばれたイーロン・マスク氏は、宇宙開発企業「スペースX」創設者また電気自動車企業「テスラ」共同創設者/CEO(テクノキング・オブ・テスラ)など、多くの企業を創設したことでも知られています。
かつてアパルトヘイトで有名な南アフリカ共和国の生まれで、出生時間が不明なため「ソーラーチャート」で作成しています。

【One Point】 当サイトでは出生時間が不明な場合、正午12時に設定するのではなく、正確を期して日の出の時刻の「太陽」をベースにハウスホイールの「ソーラーチャート」で出力しています。
そのため、動きの早い月は当日に動く度数を記しています。

≪大きな特徴は3つ≫
どういった「ソーラーチャート」なのか、ホロスコープを読めるかたはご覧になられてください。
いかがでしょうか。
「太陽」と「月」は許容度数(オーブ)10度でアスペクト(座相)をとり、それ以外の星は6度でとっています。
彼の場合「太陽」がとる五分(クインタイル=72度)はなく、ソーラーチャートのどこにもYOD(ヨッド=150/150/60度)がないため、上掲のソーラーチャートでは、西洋占星術でいうマイナー・アスペクトは用いていません。
彼の場合、次の3つが特徴になっています。
1、蟹宮の「太陽」で「天王星」と「冥王星」が下方矩(ロウアー・スクエア=90度)であること。
2、射手宮の影響圏(蠍宮)にある「木星&海王星」が合(コンジャクション=0度)で、これに双子宮の「土星」が衝(オポジション=180度)をとっており、その土星には乙女宮の「冥王星」が三分(トライン=120度)をとり、調停(メディエーション=60/120/180度)の座相を投げかけていること。
3、さらに、午前中の生まれの場合、乙女宮の「月」が軸となって上記の衝=180度とT矩(Tスクエア=90/90/180度)を形成すること。
【One Point】 “吉凶解釈”をされる方が上掲のソーラーチャートを見たら、「ひどいホロスコープだ!」と思うでしょう。
ですが、世界一の大富豪イーロン・マスクのものだと知ったら「いや、出生時間によって大きく変わるから…」とおっしゃるかもしれません。ですが、さほど星の配置は変わりません。
≪“吉凶解釈”でみてみると≫
“吉凶解釈”で“大吉星”とされる「木星」は“凶星”の「海王星」と合=0度で、両星は“大凶星”とされる「土星」と衝=180度です。
さらに“吉座相”とされる三分=120度は、“大凶星”とされる土星と同じく“凶星”とされる「冥王星」の“最凶コンビ”があり、もう一つある三分=120度は「金星」と「火星」です。
個人にとって重要な「太陽」と「月」は“凶座相”とされる矩(スクエア=90度)しかなく、しかも複数あります。
「太陽と月」自体は“弱い吉座相”とされる六分(セクスタイル=60度)です。
このように“吉凶解釈”でみると、明らかに“凶意”の強すぎるホロスコープで、これが世界一の大富豪のものかと疑問に思うでしょう。
【One Point】 “吉凶解釈”は現実にそぐわず、間違いなのはこのサイトをご高覧の皆さまはご存じのとおりです。
客観的にリーディングをすれば、理想を夢見る側面とシビアに現実を見る両面性を強く持っています。
詳細は後述いたしますが、両極端で常人にはいくぶん使いこなしにくいソーラーチャートです。
≪情感豊かなウルトラ・リアリスト≫
“吉凶解釈”ではなく、宇宙の根幹法則「基本三数」からみると、次のようにリーディングできます。

A) 単なる夢想家(ロマンチスト)ではなく、かなりの現実主義者(リアリスト)です。
夢や大望を前向きに抱いていくのと同時に、それが夢想に終わることのない超現実主義(ウルトラ・リアリスト)で、情感を伴なった深層の精神意識にもとづいて、現実の大変革を行なっていくタイプです。
彼にとって、たとえば「人類を救う」といった夢は“宇宙の真実”に通じ、超現実的なものとして深層にあることに特徴があります。
B) 蟹宮生まれ(太陽)でもあることなどから、情感面や深層の精神意識の象意を強く持ち、それが個性であると同時に奥深い変革マインドを持っていることが彼の特徴です。
ふつうの人なら、試練や課題やプレッシャーに潰れてしまうほどですが、彼は内面にデリカシーを持ちながらも、現実的にはタフでもあり、新しいものを次々に生みだし現実改革(変革)をしていく星の配置になっています。
意識の深層や壮年期がそうだということで、幼児期や子供の頃など若いときは課題や試練が多く、そこでの体験の中から、持ち前の運勢を交えつつ、実力や人格を身につけて組織や社会のトップにも立てるようになる運勢です。
【One Point】 「蟹宮」に象意を持つ人は、一般に親の庇護下にあるときは従順で大人しく、社会に出て経験を積むほどに頭角を現わすタイプがいます。
歴史的には子供の頃に「うつけ」と蔑まれた織田信長がそうですし、現代では森元首相なども蟹宮生まれ(太陽)です。
≪大成功か大失敗か≫
簡単にポイント解説をしておきます。
「木星&海王星」の合=0度は、ホロスコープを学んでいればどなたでも分かるでしょう。
“夢見る理想主義者”(ロマンチスト)になりやすく、彼の場合は射手宮の影響圏にあることから、前向きな楽観主義者の側面が出てきます。
一方、彼の最大の特徴は、上述の“ロマン”に留まらず、両星が“誤魔化すことのできない現実”を象わす「土星」を衝=180度としていて、理想面と現実面の両面性を強く持っており、さらに「土星」が「冥王星」を下三分=120度としているところにあります。
こちらは“理想”とは正反対で、両極端にも出やすいのでご注意が必要なのですが、現実を超越した大改革や大変革といったウルトラ・リアリストの側面を持っていて、「太陽」との関係からも誤魔化すことなく真実を探求し、クオリアルに現実を変革していくことが可能です。
その方向性いかんで、彼に運勢が伴うか否か「運命の分れ目」をもたらす星の配置になっています。
大成功か大失敗かです。
【One Point】 もし、彼がデリケートな蟹宮の「太陽」ではなく「天王星」や「冥王星」が下方矩=90度でなければ、ここまでの成功はなかったでしょう。
自由への精神や弱者救済の深層意識に欠け、自身のわがままな夢や傲慢な頑固さによって、身を滅ぼす可能性が高いからです。
これから必要な新セオリー
2022.12.17
[基本三数講座Q&A] ― クオリアル・シンキング ―
◆ 「基本三数による宇宙論講座」って何ですか?
時代はこれから変わっていきますが何が必要なのでしょうか。
お答えは「共鳴関係論」すなわち「基本三数」による考え方がその一つです。
宇宙この世界は、光と影といった二面性(両極性)と同時に、似ていて間違われやすいのですが、“善/悪”や“支配/被支配”といった対立二元論ではなく、宇宙の根幹法則「基本三数」を伴なった「共鳴関係論」によって成り立っています。
「基本三数」また「共鳴関係論」によって、時代の流れや宇宙この世界の出来事をとらえていくことで、真相が見えてきたり、道理を見抜ける見識が培われていきます。
≪「基本三数」ってナニ?≫
では、Q&Aの形式でその辺りのご事情をお届けしてまいります。
Q 「基本三数」って何ですか?
A 宇宙の根本を成す光が三原色から成り立っているように、私たちの世界のすべては基本の三要素から成り立っています。
「基本三数」が宇宙この世界の根幹法則だからです。

Q 「基本三数による宇宙論講座」というのは?
A 「基本三数」はどのように生じたのか、またどのように展開されて「数理法則」の12数としても成り立っているのか、さらには宇宙の根幹法則として「ホロスコープ」に展開されているのか、などが分かる根本の講座です。
Q ホロスコープも関係しているのですか?
A はい。宇宙この世界の構造を模したものが「ホロスコープ」なので、基本三数構造によって成り立っています。
【One Point】 ホロスコープから地上の出来事が相応にでもリーディングできるというのは、根幹の法則が共通しているためです。
具体的には「宇宙波動エネルギー」による共鳴関係を伴なっているためにリーディングが可能になります。
≪「量子もつれ」と同じ≫
Q “宇宙波動エネルギー”というものがあるのですか?
A 現代物理科学では解明できませんが、物理的な光(電磁波)とは異なる時空を超越した波動が存在します。
Q もうすこし詳しく。
A たとえば、最先端科学の量子論でいう「量子もつれ」(quantum entanglement)にみられるように、2つの量子の間に時空を超えて瞬時にはたらく共鳴作用があります。
このような光の速さを超えた作用だといえます。

Q 確かに物理科学を超えたものを仮定しないと説明できませんね。
A 「基本三数」を伴なって派生した宇宙(ホロスコープ)と地上(人間)とをつなぐ見えない共鳴作用が「宇宙波動エネルギー」になっています。
【One Point】 神秘的な秘境占星術「現代占星術」にはない共鳴関係論のお話です。そのため、宝瓶宮占星学では「共鳴リーディング」を行ないます。
宝瓶宮時代の新しい宇宙観「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座)から、そのことがみえてきます。
≪三数講座の三大メリット≫
Q なかなか興味深いお話です。
「基本三数による宇宙論講座」を学ぶメリットはありますか。
A 次の三大メリットがあります。
第一に、宝瓶宮時代は「共鳴関係論」が歴史パラダイム(枠組み)となって営まれていきますので、その根幹の「基本三数」をご理解されることで、今後の社会の主流となっていく物事のとらえ方や社会通念が見えてきます。
社会生活に役立つ根幹のセオリーでもあるためです。
第二点は、次元上昇した宝瓶宮時代の新しいアストロロジーにおける「ホロスコープ解釈」の根本(基本理論)を学べることです。
宇宙や地上の現実にもとづいた実際的な象意解釈が可能になります。
第三に、初公開になりますが、宇宙この世界の根幹法則が「基本三数」なので、物事の真相や道理を見抜く「クオリアル・シンキング」(基本三数思考)が身につきます。
Q クオリアル・シンキング、聞きなれない言葉ですが…。
A 簡単にいえば、一方的に思い込んだ単一思考ではなく、AかB(反A)かといった対立的な二元論思考でもなく、三数(4数)による発展的な思考です。

【One Point】 物事の道理や真実を考えるとき、またクリエイティブな企画や発想を行なうとき、行き詰ったりすることがあります。
ですが、クオリアル・シンキング(基本三数思考)を行なうことで、新たな視点からヒントや物事の道理を見出すことができます。
≪占星学的な時代区分≫
Q そもそも「宝瓶宮時代」って何ですか?
A かつては「占星学的な時代区分」と表記していましたが、最近では「アストロロジカル・エイジ」と表記するように改めました。
紀元前2世紀の天文学者で数学者のピッパルコス(BC190頃-BC120頃)が発見した「春分点歳差」に基づくプラトン年(グレート・イヤー=約25,920年:計算値)の12分の1、つまり1か月分にあたるプラトン月(グレート・マンス=約2,160年:計算値)による宇宙的な時代区分の一つです。
古代ギリシャのピッパルコスの時代の春分点の位置を「春分原点」として、現在は「宝瓶宮」(みずがめ座ではありません)の位置まで春分点が移動してきているために、昨今は宝瓶宮時代の緒にあります。
Q “風の時代”のことですか?
A ホロスコープの成り立ちを知らない方が、そのように呼んでいることがあります。
【One Point】 西洋占星術は「熱冷乾湿/火土風水」といったすでに疑似科学(迷信)とされた古代ギリシャの四元素説によって、双子宮、天秤宮、水瓶宮を“風の星座”と称しています。
その場合、双児宮時代や天秤宮時代も“風の時代”になります。
≪伝授講座WEB版込み≫
Q どのような方法で「基本三数講座」を受講できますか。
A 新たな「WEB資料」を交えつつ、音声のみのスカイプ講座で行ないます。
お一人ひとりホロスコープや基本三数の理解度が異なりますので、個別にスカイプでご都合のよい日時に行なうほうがご理解しやすく、分からない場合はご自由に質問が可能になるためです。
Q 「数理法則とクオリアル・ワールド」というお話がありましたが。
A はい、お申し込みの方には「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座WEB版:全21講座)のURLをお伝えしています。
お時間のあるときにでも「理論編」をメインにご高覧いただき、そのうえで基本三数の「新たなWEB資料」を交えつつ、クオリアル・シンキングも含めてお伝えしていくのが「基本三数による宇宙論講座」になります。

Q あらかた分かりました。ありがとうございます。
【One Point】 ご受講料金は、テキストの「伝授講座WEB版:全21講座」と「基本三数」の講座を交えて破格のモニター価格で12万円です。
すでに伝授講座や奥義講座をご受講された方は割引価格で9・4万円になります。
※クレジットをご希望の場合は、メッセージ欄に「クレジット希望」とご記入いただけましたら、世界的なイベントチケットサイト「ピーティックス」(Peatix)からクレジットでのお支払いが可能になります。
→「講座お申込みフォーム」
◆ 「基本三数による宇宙論講座」って何ですか?
時代はこれから変わっていきますが何が必要なのでしょうか。
お答えは「共鳴関係論」すなわち「基本三数」による考え方がその一つです。
宇宙この世界は、光と影といった二面性(両極性)と同時に、似ていて間違われやすいのですが、“善/悪”や“支配/被支配”といった対立二元論ではなく、宇宙の根幹法則「基本三数」を伴なった「共鳴関係論」によって成り立っています。
「基本三数」また「共鳴関係論」によって、時代の流れや宇宙この世界の出来事をとらえていくことで、真相が見えてきたり、道理を見抜ける見識が培われていきます。
≪「基本三数」ってナニ?≫
では、Q&Aの形式でその辺りのご事情をお届けしてまいります。
Q 「基本三数」って何ですか?
A 宇宙の根本を成す光が三原色から成り立っているように、私たちの世界のすべては基本の三要素から成り立っています。
「基本三数」が宇宙この世界の根幹法則だからです。

Q 「基本三数による宇宙論講座」というのは?
A 「基本三数」はどのように生じたのか、またどのように展開されて「数理法則」の12数としても成り立っているのか、さらには宇宙の根幹法則として「ホロスコープ」に展開されているのか、などが分かる根本の講座です。
Q ホロスコープも関係しているのですか?
A はい。宇宙この世界の構造を模したものが「ホロスコープ」なので、基本三数構造によって成り立っています。
【One Point】 ホロスコープから地上の出来事が相応にでもリーディングできるというのは、根幹の法則が共通しているためです。
具体的には「宇宙波動エネルギー」による共鳴関係を伴なっているためにリーディングが可能になります。
≪「量子もつれ」と同じ≫
Q “宇宙波動エネルギー”というものがあるのですか?
A 現代物理科学では解明できませんが、物理的な光(電磁波)とは異なる時空を超越した波動が存在します。
Q もうすこし詳しく。
A たとえば、最先端科学の量子論でいう「量子もつれ」(quantum entanglement)にみられるように、2つの量子の間に時空を超えて瞬時にはたらく共鳴作用があります。
このような光の速さを超えた作用だといえます。

Q 確かに物理科学を超えたものを仮定しないと説明できませんね。
A 「基本三数」を伴なって派生した宇宙(ホロスコープ)と地上(人間)とをつなぐ見えない共鳴作用が「宇宙波動エネルギー」になっています。
【One Point】 神秘的な秘境占星術「現代占星術」にはない共鳴関係論のお話です。そのため、宝瓶宮占星学では「共鳴リーディング」を行ないます。
宝瓶宮時代の新しい宇宙観「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座)から、そのことがみえてきます。
≪三数講座の三大メリット≫
Q なかなか興味深いお話です。
「基本三数による宇宙論講座」を学ぶメリットはありますか。
A 次の三大メリットがあります。
第一に、宝瓶宮時代は「共鳴関係論」が歴史パラダイム(枠組み)となって営まれていきますので、その根幹の「基本三数」をご理解されることで、今後の社会の主流となっていく物事のとらえ方や社会通念が見えてきます。
社会生活に役立つ根幹のセオリーでもあるためです。
第二点は、次元上昇した宝瓶宮時代の新しいアストロロジーにおける「ホロスコープ解釈」の根本(基本理論)を学べることです。
宇宙や地上の現実にもとづいた実際的な象意解釈が可能になります。
第三に、初公開になりますが、宇宙この世界の根幹法則が「基本三数」なので、物事の真相や道理を見抜く「クオリアル・シンキング」(基本三数思考)が身につきます。
Q クオリアル・シンキング、聞きなれない言葉ですが…。
A 簡単にいえば、一方的に思い込んだ単一思考ではなく、AかB(反A)かといった対立的な二元論思考でもなく、三数(4数)による発展的な思考です。

【One Point】 物事の道理や真実を考えるとき、またクリエイティブな企画や発想を行なうとき、行き詰ったりすることがあります。
ですが、クオリアル・シンキング(基本三数思考)を行なうことで、新たな視点からヒントや物事の道理を見出すことができます。
≪占星学的な時代区分≫
Q そもそも「宝瓶宮時代」って何ですか?
A かつては「占星学的な時代区分」と表記していましたが、最近では「アストロロジカル・エイジ」と表記するように改めました。
紀元前2世紀の天文学者で数学者のピッパルコス(BC190頃-BC120頃)が発見した「春分点歳差」に基づくプラトン年(グレート・イヤー=約25,920年:計算値)の12分の1、つまり1か月分にあたるプラトン月(グレート・マンス=約2,160年:計算値)による宇宙的な時代区分の一つです。
古代ギリシャのピッパルコスの時代の春分点の位置を「春分原点」として、現在は「宝瓶宮」(みずがめ座ではありません)の位置まで春分点が移動してきているために、昨今は宝瓶宮時代の緒にあります。
Q “風の時代”のことですか?
A ホロスコープの成り立ちを知らない方が、そのように呼んでいることがあります。
【One Point】 西洋占星術は「熱冷乾湿/火土風水」といったすでに疑似科学(迷信)とされた古代ギリシャの四元素説によって、双子宮、天秤宮、水瓶宮を“風の星座”と称しています。
その場合、双児宮時代や天秤宮時代も“風の時代”になります。
≪伝授講座WEB版込み≫
Q どのような方法で「基本三数講座」を受講できますか。
A 新たな「WEB資料」を交えつつ、音声のみのスカイプ講座で行ないます。
お一人ひとりホロスコープや基本三数の理解度が異なりますので、個別にスカイプでご都合のよい日時に行なうほうがご理解しやすく、分からない場合はご自由に質問が可能になるためです。
Q 「数理法則とクオリアル・ワールド」というお話がありましたが。
A はい、お申し込みの方には「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座WEB版:全21講座)のURLをお伝えしています。
お時間のあるときにでも「理論編」をメインにご高覧いただき、そのうえで基本三数の「新たなWEB資料」を交えつつ、クオリアル・シンキングも含めてお伝えしていくのが「基本三数による宇宙論講座」になります。

Q あらかた分かりました。ありがとうございます。
【One Point】 ご受講料金は、テキストの「伝授講座WEB版:全21講座」と「基本三数」の講座を交えて破格のモニター価格で12万円です。
すでに伝授講座や奥義講座をご受講された方は割引価格で9・4万円になります。
※クレジットをご希望の場合は、メッセージ欄に「クレジット希望」とご記入いただけましたら、世界的なイベントチケットサイト「ピーティックス」(Peatix)からクレジットでのお支払いが可能になります。
→「講座お申込みフォーム」
桶狭間の戦いを読む
2022.12.10
[新ホラリー占星学] ― 信長の勝利は僥倖か戦略か ―
◆ 今川軍の敗因は大軍ゆえの短慮と油断にあった
本当のところはどうだったのでしょうか?
ほぼ天下(畿内)を掌中にした戦国覇者「織田信長」(1534-1582)。
その名を全国に轟かせる華麗なデビューとなったのが「桶狭間の戦い」(1560)だったのはご存じのとおりでしょう。
室町幕府(足利幕府)に連なる足利一門「今川義元」(1519-1560)の2万5千の大軍を、格下でうつけ(愚か者)とされた信長がわずか2千の手勢で破ったのです。
映画やテレビでは、いろいろとドラマチックに描かれますが、歴史的な事実としてはどうなのかリーディングしてみました。

≪ドラマのイメージと実際≫
映画にせよテレビにせよ、ドラマは面白く創作されたエンターテインメントです。
今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」もそうですが、代表的には『汗血千里駒』(かんけつせんりのこま)や『竜馬がゆく』でお馴染みの坂本龍馬(1836-1867)のように、後者は海王星の発見(1846)直後ということもあって、創られた虚像です。
土佐の郷士(下級武士)で脱藩者の竜馬が、250年以上続いた徳川幕府を終わらせ、近代日本の幕開けとなった明治維新(1868)の立役者になるという胸のすくような活躍にファンも多いのです。
ですが、ドラマの竜馬と実際の龍馬は異なります。
薩長同盟の立役者というのも、船中八策による大政奉還(1867)というのも、龍馬ゆえではないことが史実として明らかにされており、事実、今後の歴史の教科書では、簡単な紹介に留まるようです。
【One Point】 信長の場合、史料価値が高いとされる側近の記録『信長公記』が残っています。
客観性が認められているのですが、どのように動いたということは事実でも、それがどのような思考や背景にもとづくものだったのかまで明らかにされることはありません。
【「桶狭間の戦い」までの経緯】
足利時代に越前/遠江/尾張の守護大名だった斯波氏は、戦国時代になると越前(福井県)を朝倉氏に奪われ、遠江(静岡県)を今川氏に奪われます。
やがて、尾張(愛知県)も織田氏の台頭によってお飾りになると、義元は織田信秀(1511-1552)から「うつけ」(愚か者)と評判の信長が領主になることで、尾張を攻め取ろうと知多半島のふもとの大高城を目指します。
大高城を囲む織田方の丸根砦と鷲津砦を配下の松平元康(若き徳川家康:1541-1616)らに落とさせたのを機に、待機していた沓掛城を出て大高城に進む途中の桶狭間で打ち取られます。
結果、今川は松平元康の独立によって三河までも失うことになります。
≪単なる僥倖か緻密な戦略か≫
かつて「桶狭間の戦い」の勝因は、奇襲だと考えられていました。

“桶狭間という谷間にいた今川軍に迂回して奇襲をかけ、駆け下りて攻撃したゆえに少人数でも勝てたのだ”という解釈です。
源義経の「ひよどり越え」のようにとらえられていたようですが、まったく違いました。
谷間ではなく桶狭間山という60メートルほどの丘陵で、奇襲ではなく突然の“強風”と“石水まじり”の豪雨を奇貨として進軍し、視界不良で気づかれなかったようです。
問題は、信長がどこまで作戦を立てて計画していたのかです。
また、「海道一の弓取り」と言われた義元が、なぜ戦場でやすやすと打ち取られてしまったのでしょうか。
ドラマでは、納得がいき面白くなるようにストーリーがつくられますが、信長が破れかぶれで挑んだすえの僥倖(ぎょうこう)による勝利ではなかったのか?
それとも、冷静かつ慎重に状況を読んだうえでの作戦だったのでしょうか。
【One Point】 答えは「ホロスコープ」に象わされていました。
新ホラリー占星学は「基本三数」にもとづいて解釈することから、いつも驚かされます。
総合的なリーディングが可能なので、多方面から立体的に状況をとらえることができます。
≪桶狭間の戦いのホロスコープ≫

ときは、永禄3年5月19日(1560年6月12日:ユリウス暦)の未明からお昼過ぎ。
夜明け時、名古屋の北西の清州城で「丸根砦と鷲津砦が囲まれた」との一報に接した信長は、わずか5名で城門を出て、南東の熱田まで十数キロを一気に駆け抜けます。
熱田からさらに6キロほど南東の善照寺砦に進み、兵の参集と前線からの諜報を待ち、お昼頃に今川軍から丸見えの中島砦に家臣の反対を押し切って移ります。
「兵の少ないことが今川軍にバレる」ということから反対されたのですが、これこそが“油断を誘う”ための作戦だったのかしれません。
その後、豪雨に乗じて桶狭間山(丘陵)で休憩中の今川義元を襲いました。
1時間ほどの戦いののち全国に信長の名を轟かす「大金星」を挙げます。
上掲のホロスコープは、豪雨を好機とした午後1時15分の星の配置です。
【One Point】 当時は、格式や家柄が身分や羽振りを決める時代です。
室町幕府(足利幕府)の権威失墜後とはいえ、足利一門の流れを組む今川家です。
片や織田家は今川氏が排した斯波氏の家来にすぎない家柄でした。
≪火星と木星が仇となった今川軍≫
上掲のホラリー・ホロスコープでは、今川軍は牡羊宮の共鳴星「火星」とDES=下降点に合=0度の下降星「木星」によって象わされています(赤色で表示)。
“戦闘的”ではあるのですが、猪武者のように“短慮”で、前向きではあっても“楽観的”な油断の気持ちが今川軍にあったことがリーディングできます。
海道一の弓取りとされ、格式もある名将今川義元が総大将で2万5千もの大軍です。
片やうつけと名高い信長軍はわずか2千に過ぎません。
当時の尾張は、戦国の三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)が登場前の近隣の地方で、信長といえばうつけという芳しくない評判があった時代です。
楽勝を信じ、物見遊山で参軍していた今川軍の足軽もいたことでしょう。
義元が尾張攻めの本陣とする予定の大高城を囲む織田軍の丸根砦と鷲津砦を、先陣の松平元康らが落とし、一報に接した義元本隊が沓掛城から兵を進めて桶狭間山でお昼休憩をしていた矢先の暴風雨と信長軍の襲来でした。
【One Point】 木星を大吉星と解釈するのは間違いです。
吉凶解釈自体が誤りなので、普遍化して判断すると占断ミスを招くことが起こります。
特にホラリー・ホロスコープにおいては、木星が事件や事故を招いたり、被害を大きくしたりすることがあるため要注意です。
≪双子宮の第8ハウス(室)の織田軍≫
一方、織田軍は、天秤宮の共鳴星「金星」と、ASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)に上三分(アッパー・トライン=120度)の「土星」によって象わされています(青色で表示)。
また、信長の意識の深層もまた「土星」によって象徴されていて、慎重で用心深く、現実をみていたことが分かります。
楽勝気分の今川軍とは正反対です。
重要なのは、これらの星が双子宮で第8ハウス(室)に位置していることです。
この意味は、単なる僥倖で勝ったのではないことを象わします。
頭を巡らせ、周到に計算し、策を練ったうえで、巷間言われているように情報を重視するとともに、総大将今川義元の首級をあげることのみに集中して作戦を決行したことがリーディングできます。
ほかにもあるのですが、もし、今川軍が木星によるイージー気分ではなく、蟹宮の火星に三分(トライン=120度)の天王星や冥王星でなければ“大逆転”や“青天の霹靂”といった信長の大金星は起こらず、また違った結果になっていたでしょう。
【One Point】 信長は蟹宮の生まれ(太陽)です。
蟹宮は上掲のホロスコープでは「現場」を象徴し、トランシットの「火星」もまた信長の出生時の「太陽」に合=0度の時間帯でした。
そこに天王星と冥王星が大三角=120度×3をとっていることから大逆転が象わされています。
【補足】
うつけと蔑まれていた子供の頃、信長は、参軍した一部の将兵らとともに近隣の野山を遊びまわっていました。
そのことから地の利に長け、視界を遮るほどの豪雨にもかかわらず最短で義元本陣を目指せたと思われます。
◆ 今川軍の敗因は大軍ゆえの短慮と油断にあった
本当のところはどうだったのでしょうか?
ほぼ天下(畿内)を掌中にした戦国覇者「織田信長」(1534-1582)。
その名を全国に轟かせる華麗なデビューとなったのが「桶狭間の戦い」(1560)だったのはご存じのとおりでしょう。
室町幕府(足利幕府)に連なる足利一門「今川義元」(1519-1560)の2万5千の大軍を、格下でうつけ(愚か者)とされた信長がわずか2千の手勢で破ったのです。
映画やテレビでは、いろいろとドラマチックに描かれますが、歴史的な事実としてはどうなのかリーディングしてみました。

≪ドラマのイメージと実際≫
映画にせよテレビにせよ、ドラマは面白く創作されたエンターテインメントです。
今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」もそうですが、代表的には『汗血千里駒』(かんけつせんりのこま)や『竜馬がゆく』でお馴染みの坂本龍馬(1836-1867)のように、後者は海王星の発見(1846)直後ということもあって、創られた虚像です。
土佐の郷士(下級武士)で脱藩者の竜馬が、250年以上続いた徳川幕府を終わらせ、近代日本の幕開けとなった明治維新(1868)の立役者になるという胸のすくような活躍にファンも多いのです。
ですが、ドラマの竜馬と実際の龍馬は異なります。
薩長同盟の立役者というのも、船中八策による大政奉還(1867)というのも、龍馬ゆえではないことが史実として明らかにされており、事実、今後の歴史の教科書では、簡単な紹介に留まるようです。
【One Point】 信長の場合、史料価値が高いとされる側近の記録『信長公記』が残っています。
客観性が認められているのですが、どのように動いたということは事実でも、それがどのような思考や背景にもとづくものだったのかまで明らかにされることはありません。
【「桶狭間の戦い」までの経緯】
足利時代に越前/遠江/尾張の守護大名だった斯波氏は、戦国時代になると越前(福井県)を朝倉氏に奪われ、遠江(静岡県)を今川氏に奪われます。
やがて、尾張(愛知県)も織田氏の台頭によってお飾りになると、義元は織田信秀(1511-1552)から「うつけ」(愚か者)と評判の信長が領主になることで、尾張を攻め取ろうと知多半島のふもとの大高城を目指します。
大高城を囲む織田方の丸根砦と鷲津砦を配下の松平元康(若き徳川家康:1541-1616)らに落とさせたのを機に、待機していた沓掛城を出て大高城に進む途中の桶狭間で打ち取られます。
結果、今川は松平元康の独立によって三河までも失うことになります。
≪単なる僥倖か緻密な戦略か≫
かつて「桶狭間の戦い」の勝因は、奇襲だと考えられていました。

“桶狭間という谷間にいた今川軍に迂回して奇襲をかけ、駆け下りて攻撃したゆえに少人数でも勝てたのだ”という解釈です。
源義経の「ひよどり越え」のようにとらえられていたようですが、まったく違いました。
谷間ではなく桶狭間山という60メートルほどの丘陵で、奇襲ではなく突然の“強風”と“石水まじり”の豪雨を奇貨として進軍し、視界不良で気づかれなかったようです。
問題は、信長がどこまで作戦を立てて計画していたのかです。
また、「海道一の弓取り」と言われた義元が、なぜ戦場でやすやすと打ち取られてしまったのでしょうか。
ドラマでは、納得がいき面白くなるようにストーリーがつくられますが、信長が破れかぶれで挑んだすえの僥倖(ぎょうこう)による勝利ではなかったのか?
それとも、冷静かつ慎重に状況を読んだうえでの作戦だったのでしょうか。
【One Point】 答えは「ホロスコープ」に象わされていました。
新ホラリー占星学は「基本三数」にもとづいて解釈することから、いつも驚かされます。
総合的なリーディングが可能なので、多方面から立体的に状況をとらえることができます。
≪桶狭間の戦いのホロスコープ≫

ときは、永禄3年5月19日(1560年6月12日:ユリウス暦)の未明からお昼過ぎ。
夜明け時、名古屋の北西の清州城で「丸根砦と鷲津砦が囲まれた」との一報に接した信長は、わずか5名で城門を出て、南東の熱田まで十数キロを一気に駆け抜けます。
熱田からさらに6キロほど南東の善照寺砦に進み、兵の参集と前線からの諜報を待ち、お昼頃に今川軍から丸見えの中島砦に家臣の反対を押し切って移ります。
「兵の少ないことが今川軍にバレる」ということから反対されたのですが、これこそが“油断を誘う”ための作戦だったのかしれません。
その後、豪雨に乗じて桶狭間山(丘陵)で休憩中の今川義元を襲いました。
1時間ほどの戦いののち全国に信長の名を轟かす「大金星」を挙げます。
上掲のホロスコープは、豪雨を好機とした午後1時15分の星の配置です。
【One Point】 当時は、格式や家柄が身分や羽振りを決める時代です。
室町幕府(足利幕府)の権威失墜後とはいえ、足利一門の流れを組む今川家です。
片や織田家は今川氏が排した斯波氏の家来にすぎない家柄でした。
≪火星と木星が仇となった今川軍≫
上掲のホラリー・ホロスコープでは、今川軍は牡羊宮の共鳴星「火星」とDES=下降点に合=0度の下降星「木星」によって象わされています(赤色で表示)。
“戦闘的”ではあるのですが、猪武者のように“短慮”で、前向きではあっても“楽観的”な油断の気持ちが今川軍にあったことがリーディングできます。
海道一の弓取りとされ、格式もある名将今川義元が総大将で2万5千もの大軍です。
片やうつけと名高い信長軍はわずか2千に過ぎません。
当時の尾張は、戦国の三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)が登場前の近隣の地方で、信長といえばうつけという芳しくない評判があった時代です。
楽勝を信じ、物見遊山で参軍していた今川軍の足軽もいたことでしょう。
義元が尾張攻めの本陣とする予定の大高城を囲む織田軍の丸根砦と鷲津砦を、先陣の松平元康らが落とし、一報に接した義元本隊が沓掛城から兵を進めて桶狭間山でお昼休憩をしていた矢先の暴風雨と信長軍の襲来でした。
【One Point】 木星を大吉星と解釈するのは間違いです。
吉凶解釈自体が誤りなので、普遍化して判断すると占断ミスを招くことが起こります。
特にホラリー・ホロスコープにおいては、木星が事件や事故を招いたり、被害を大きくしたりすることがあるため要注意です。
≪双子宮の第8ハウス(室)の織田軍≫
一方、織田軍は、天秤宮の共鳴星「金星」と、ASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)に上三分(アッパー・トライン=120度)の「土星」によって象わされています(青色で表示)。
また、信長の意識の深層もまた「土星」によって象徴されていて、慎重で用心深く、現実をみていたことが分かります。
楽勝気分の今川軍とは正反対です。
重要なのは、これらの星が双子宮で第8ハウス(室)に位置していることです。
この意味は、単なる僥倖で勝ったのではないことを象わします。
頭を巡らせ、周到に計算し、策を練ったうえで、巷間言われているように情報を重視するとともに、総大将今川義元の首級をあげることのみに集中して作戦を決行したことがリーディングできます。
ほかにもあるのですが、もし、今川軍が木星によるイージー気分ではなく、蟹宮の火星に三分(トライン=120度)の天王星や冥王星でなければ“大逆転”や“青天の霹靂”といった信長の大金星は起こらず、また違った結果になっていたでしょう。
【One Point】 信長は蟹宮の生まれ(太陽)です。
蟹宮は上掲のホロスコープでは「現場」を象徴し、トランシットの「火星」もまた信長の出生時の「太陽」に合=0度の時間帯でした。
そこに天王星と冥王星が大三角=120度×3をとっていることから大逆転が象わされています。
【補足】
うつけと蔑まれていた子供の頃、信長は、参軍した一部の将兵らとともに近隣の野山を遊びまわっていました。
そのことから地の利に長け、視界を遮るほどの豪雨にもかかわらず最短で義元本陣を目指せたと思われます。
基本三数による宇宙論講座
2022.12.06
[新講座のご案内] ― 宝瓶宮時代の新理論 ―
◆ 「数理法則とクオリアル・ワールド」と併せて学べる基本三数講座
「基本三数」とその展開の「数理法則」を学べる決定版の講座です。
ホロスコープは「基本三数」が分かればすべて解けます。
「基本三数」とは何で、どこからどのように生じたものでしょうか。
宇宙の根幹法則が「基本三数」です。
それは宇宙この世界のはじまりに起因しているということを意味します。
「伝授講座」や「三数思考」(クオリアル・シンキング)と併せてお届けいたします。
≪宇宙の根幹法則≫
「基本三数」はアストロロジー(一般に占星術)の根本理論となるものです。
「古典占星術」の古いホロスコープ理論や「現代占星術」の象意解釈を踏まえたうえで、現実的にも検証したもので間違いはありません。
ホロスコープのすべての秘密の扉をひらく“マスター・キー”となっているのが「基本三数」であることは、当サイトの「奥義講座」をご受講された方ならご存じのとおりです。
宇宙の星を写しとった「ホロスコープ」から、個々人の“性質”や“運勢”をはじめ「星のディレクション」による“未来”の方向性まで、相応ながらもリーディングできるのはそのためです。
現代占星術で基本三数理論が語られることはありません。
宝瓶宮時代の新しいホロスコープ理論だからです。
【One Point】 「光」は宇宙の根幹のエネルギーです。
その光は「R/G/B」といった三原色から成り立ち、また宇宙この世界を空間的にみれば「W/D/H」(横、奥行き、高さ)といった三次元、すなわち「基本三数」によって成り立ち展開されています。
≪宇宙根源による「基本三数」≫
宇宙太陽系の星を用いてリーディングするのが「ホロスコープ」です。
地球も宇宙の一員なので「基本三数」がそのベースにあります。
また宇宙自体も、次のように根源的な「基本三数」から成り立っています。
1、宇宙の創成プロセス…時間
2、物質宇宙に留まらない実在宇宙…空間
3、時空を超えた波動エネルギーによる共鳴関係…関係(人間)
宇宙を模したホロスコープなので、ホロスコープも、1、プロセス(サイン:宮)、2、存在様相(ハウス:室)、3、共鳴関係(アスペクト:座相)といった「基本三数」から成り立っています。
このような「基本三数」の根源を数理的にシンボライズしたものが下図です。

【One Point】 「基本三数」の根源(起因)を何かで表現しておかないとお話が伝えられません。
上図が数理的に表現したもので「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座)をご受講された皆さまにはお馴染みの図です。
≪宇宙波動エネルギー≫
さて、最先端科学では「超ひも理論」(超弦理論)によって、宇宙のはじまりが仮説されています。
物理科学からみた超極微小の「ひも」(超弦:スーパー・ストリング)が宇宙のはじまりです。
では、その超弦なるものはどこから生じたのでしょうか。
結局、物理科学ならざる超越した波動エネルギーをその前に想定しなければなりません。
そのような「基本三数」を伴なった時空を超越した「宇宙波動エネルギー」を模式的に表わしたものが次のアニメーションです。

【One Point】 宇宙波動エネルギーは電磁波とは異なり、時空を超越しています。
量子論による現代物理科学では解明不能な「量子もつれ」の時空を超越した共鳴関係のように、空の星(ホロスコープ)と地上の関係性も時空を超越した共鳴関係がベースにあります。
≪数理法則の12数理≫
「ホロスコープ」は、なぜ12サイン(宮)や12ハウス(室)、さらには本来的に12アスペクトや12プラネットといった12数によるコンポーネント(構成要素)によって構成されているのでしょうか。
ホロスコープが「基本三数」構造を持ち、基本三数によって構成されているためです。
「基本三数」が自らの基本三数象意をもって、基本三数展開されたものが「数理法則」で、宇宙森羅の最小象徴数=12数理によって象わされています。
「数理法則」の12数というのは、宇宙の根幹法則「基本三数」の基本三数展開ゆえに、宇宙森羅の最小象徴数12数から多様性を伴なった宇宙森羅へと発展しながら、そこには矛盾が生じる余地がありません。
宇宙が138億年も続いている理由です。
また、宇宙この世界(クオリアル・ワールド)を模した「ホロスコープ」ゆえ、同様に基本三構造を伴なっています。

【One Point】 「基本三数による宇宙論講座」は、ネット上にアップした「伝授講座WEB版」(数理法則とクオリアル・ワールド)をテキストに用います。
また、別途、独自資料を交えながら、随時ご質問を受け付けつつ「基本三数」(数理法則)とその成り立ちをご説明してまいります。
≪講座概要のご紹介≫
講座概要は次のとおりです。
「講座お申込みフォーム」からお申込みいただいたのち、WEB上にアップいたしました「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座WEB版)のURLをお伝えいたします。
「基礎編」「理論編」「応用編」と相当の分量がありますので、お時間のあるときに目を通していただきます。
講座で用いるのは「理論編」がメインですが、アバウトでも全体をご高覧いただき、後日、ご都合のよい講座日時をすり合わせて、音声のみのスカイプで行ないます。
個別対応の講座で、約1時間程度、1~2回を予定しており特別な「WEB資料」も新たに交えつつ平易な内容でゆるりと行なうことになります。
料金は破格の期間限定のモニター価格で、12万円(税込)です。
一部、重複する内容が生じますので「伝授講座」また「奥義講座」をご受講の方は9・4万円です。
【One Point】 「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座WEB版、独習)と「基本三数による宇宙論講座」(スカイプ受講)の両方を学べる講座です。
ご質問はご自由で、随時、受け付けます。直メールでもスカイプご受講時でも、ご遠慮なくお問い合わせください。
※クレジット払いが可能です。
世界的なイベント・コミュニティーサイトPeatix(ピーティックス)を利用してお支払いいただけます。お申し込みの際にメッセージ欄に「クレジット払い」等ご記入くださればご案内を差し上げます。
◆ 「数理法則とクオリアル・ワールド」と併せて学べる基本三数講座
「基本三数」とその展開の「数理法則」を学べる決定版の講座です。
ホロスコープは「基本三数」が分かればすべて解けます。
「基本三数」とは何で、どこからどのように生じたものでしょうか。
宇宙の根幹法則が「基本三数」です。
それは宇宙この世界のはじまりに起因しているということを意味します。
「伝授講座」や「三数思考」(クオリアル・シンキング)と併せてお届けいたします。
≪宇宙の根幹法則≫
「基本三数」はアストロロジー(一般に占星術)の根本理論となるものです。
「古典占星術」の古いホロスコープ理論や「現代占星術」の象意解釈を踏まえたうえで、現実的にも検証したもので間違いはありません。
ホロスコープのすべての秘密の扉をひらく“マスター・キー”となっているのが「基本三数」であることは、当サイトの「奥義講座」をご受講された方ならご存じのとおりです。
宇宙の星を写しとった「ホロスコープ」から、個々人の“性質”や“運勢”をはじめ「星のディレクション」による“未来”の方向性まで、相応ながらもリーディングできるのはそのためです。
現代占星術で基本三数理論が語られることはありません。
宝瓶宮時代の新しいホロスコープ理論だからです。
【One Point】 「光」は宇宙の根幹のエネルギーです。
その光は「R/G/B」といった三原色から成り立ち、また宇宙この世界を空間的にみれば「W/D/H」(横、奥行き、高さ)といった三次元、すなわち「基本三数」によって成り立ち展開されています。
≪宇宙根源による「基本三数」≫
宇宙太陽系の星を用いてリーディングするのが「ホロスコープ」です。
地球も宇宙の一員なので「基本三数」がそのベースにあります。
また宇宙自体も、次のように根源的な「基本三数」から成り立っています。
1、宇宙の創成プロセス…時間
2、物質宇宙に留まらない実在宇宙…空間
3、時空を超えた波動エネルギーによる共鳴関係…関係(人間)
宇宙を模したホロスコープなので、ホロスコープも、1、プロセス(サイン:宮)、2、存在様相(ハウス:室)、3、共鳴関係(アスペクト:座相)といった「基本三数」から成り立っています。
このような「基本三数」の根源を数理的にシンボライズしたものが下図です。

【One Point】 「基本三数」の根源(起因)を何かで表現しておかないとお話が伝えられません。
上図が数理的に表現したもので「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座)をご受講された皆さまにはお馴染みの図です。
≪宇宙波動エネルギー≫
さて、最先端科学では「超ひも理論」(超弦理論)によって、宇宙のはじまりが仮説されています。
物理科学からみた超極微小の「ひも」(超弦:スーパー・ストリング)が宇宙のはじまりです。
では、その超弦なるものはどこから生じたのでしょうか。
結局、物理科学ならざる超越した波動エネルギーをその前に想定しなければなりません。
そのような「基本三数」を伴なった時空を超越した「宇宙波動エネルギー」を模式的に表わしたものが次のアニメーションです。

【One Point】 宇宙波動エネルギーは電磁波とは異なり、時空を超越しています。
量子論による現代物理科学では解明不能な「量子もつれ」の時空を超越した共鳴関係のように、空の星(ホロスコープ)と地上の関係性も時空を超越した共鳴関係がベースにあります。
≪数理法則の12数理≫
「ホロスコープ」は、なぜ12サイン(宮)や12ハウス(室)、さらには本来的に12アスペクトや12プラネットといった12数によるコンポーネント(構成要素)によって構成されているのでしょうか。
ホロスコープが「基本三数」構造を持ち、基本三数によって構成されているためです。
「基本三数」が自らの基本三数象意をもって、基本三数展開されたものが「数理法則」で、宇宙森羅の最小象徴数=12数理によって象わされています。
「数理法則」の12数というのは、宇宙の根幹法則「基本三数」の基本三数展開ゆえに、宇宙森羅の最小象徴数12数から多様性を伴なった宇宙森羅へと発展しながら、そこには矛盾が生じる余地がありません。
宇宙が138億年も続いている理由です。
また、宇宙この世界(クオリアル・ワールド)を模した「ホロスコープ」ゆえ、同様に基本三構造を伴なっています。

【One Point】 「基本三数による宇宙論講座」は、ネット上にアップした「伝授講座WEB版」(数理法則とクオリアル・ワールド)をテキストに用います。
また、別途、独自資料を交えながら、随時ご質問を受け付けつつ「基本三数」(数理法則)とその成り立ちをご説明してまいります。
≪講座概要のご紹介≫
講座概要は次のとおりです。
「講座お申込みフォーム」からお申込みいただいたのち、WEB上にアップいたしました「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座WEB版)のURLをお伝えいたします。
「基礎編」「理論編」「応用編」と相当の分量がありますので、お時間のあるときに目を通していただきます。
講座で用いるのは「理論編」がメインですが、アバウトでも全体をご高覧いただき、後日、ご都合のよい講座日時をすり合わせて、音声のみのスカイプで行ないます。
個別対応の講座で、約1時間程度、1~2回を予定しており特別な「WEB資料」も新たに交えつつ平易な内容でゆるりと行なうことになります。
料金は破格の期間限定のモニター価格で、12万円(税込)です。
一部、重複する内容が生じますので「伝授講座」また「奥義講座」をご受講の方は9・4万円です。
【One Point】 「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座WEB版、独習)と「基本三数による宇宙論講座」(スカイプ受講)の両方を学べる講座です。
ご質問はご自由で、随時、受け付けます。直メールでもスカイプご受講時でも、ご遠慮なくお問い合わせください。
※クレジット払いが可能です。
世界的なイベント・コミュニティーサイトPeatix(ピーティックス)を利用してお支払いいただけます。お申し込みの際にメッセージ欄に「クレジット払い」等ご記入くださればご案内を差し上げます。
序-丸い宇宙と四角い地上
2022.12.03
[基本三数講座] ― サイン(宮)とハウス(室)の象徴 ―
◆ 宇宙の根幹法則による「クオリアル・シンキング」
表題の「丸い宇宙と四角い地上」というのは比喩です。
宇宙をたとえて表現すると「丸」を本質としていて、地上をたとえると「四角」で表現できるという意味です。
星は「球体」が基本でその動きは「円」を描いて公転していることからも宇宙は「丸」が本質になっています。
一方、地上は、ホロスコープの4つの「基本点」などもそうですが、東西南北といった4方向のベクトルによって位置が特定できることなどから「四角」で表現できます。

≪ラグランジュ点とマトリックス≫
宇宙の本質「丸」を数字で象わすと「3数」になります。
本来は丸には終わりがないため「∞」(無限大)なのですが、∞は数字ではありませんので数理的にいえば「3数」になります。
なぜなら、天体力学における「ラグランジュ点」のように、120度の位置関係にある3点(トロヤ点:正三角解)によってバランスがとれますし、また最小3点によって円の周囲をカバーでき、安定もするためです。
「ホロスコープ」でいえば、丸や「3数」は黄道12サイン(宮)に該当します。
一方、地上は90度また180度の位置関係からなる東西南北のように、縦軸と横軸それぞれにプラス方向とマイナス方向を持った「マトリックス」のように「4数」で象徴されます。
「ホロスコープ」でいえば、地上の占星地(出生地)からみた4つの「基本点」による12ハウス(室)に相当します。
【One Point】 4つの「基本点」というのは、東のASC=上昇点、北のIC=北中点、西のDES=下降点、南のMC=南中点です。
「マトリックス」(matrix )は、内容の異なる4点を表わし、もともとは子宮や母体(基盤)また生みだすものといった意味を持ちます。
≪12サイン(宮)と12ハウス(室)≫
近日ご案内予定の「基本三数による宇宙論講座」もそうですが、基本三数を“マスター・キー”とした「ホロスコープ・マスター奥義講座」をご受講の皆さまはご存じでしょう。
太陽の通り道(地球の公転軌道)である丸い黄道360度を「春分点」を始点に30度ずつに12等分した12サイン(宮)は、牡羊宮・獅子宮・射手宮といった3つのサイン(宮)ごとに「ラグランジュ点」に似て類似(均衡)の象意を持ちます。
一方、地上の出生地など占星地からみて、東の地平線上「ASC=上昇点」と天頂側「MC=南中点」を基準に30度ずつに空間を12等分したハウス(室)は、第1ハウス(室)・第4ハウス(室)・第7ハウス(室)・第10ハウス(室)といった90度の位置関係にある4つのハウス(室)ごとに「マトリックス」のように異なる象意が際立ちます。
これらは、いずれも宇宙の根幹法則「基本三数」から理解できます。
【One Point】 「ホロスコープ」の象意も同様です。
丸い宇宙は、ホロスコープの「12サイン(宮)」が象徴しており、四角い地上は「12ハウス(室)」が象徴しています。
これを数理的に象わすとスムーズな関係性の「3数」とスタンスの異なる「4数」に共鳴します。
≪ホロスコープ理論≫
「丸い宇宙と四角い地上」というのは、そのように丸と四角で比喩できる宇宙と地上世界と同時に3数と4数を秘めた「ホロスコープ」を象徴します。
いずれも宇宙の根幹法則「基本三数」に基づきます。
お話は最初に戻りますが、「丸い宇宙」は、∞を数理的に代替させた「3数」によって象徴され、「四角い地上」はそれぞれに異なる「4数」によって象徴され、それらは「基本三数」構造を持った「ホロスコープ」に展開されています。
「基本三数」が基本三数展開された「数理法則」すなわち宇宙森羅の最小象徴数=12数によって構成された「ホロスコープ」は、丸を象徴する「3数」と実際的な「4数」を伴ない「12数」によって構成されています。
3サイン(宮)ずつ4種類に区分された「12サイン(宮)」と、4ハウス(室)ずつ3種類に区分される「12ハウス(室)」、また「12アスペクト」や「12プラネット」です。
「ホロスコープ」から、地上の“性質”や“運勢”また「星のディレクション」(運勢変化、時代変化)による“未来変化”など、宇宙がもたらす影響をリーディングできる理由も、ホロスコープが宇宙の構造を模していて根幹法則「基本三数」を秘めているからです。
【One Point】 現代占星術では語られることのないホロスコープの理論です。
古代ギリシャのアストロロジーには、四元素説「熱冷乾湿/火地風水」がありましたが、16世紀にすでに「疑似科学」(迷信)とされ、現代に通用するホロスコープ理論とはなりえません。

≪「基本三数」の今日的意義≫
宇宙この世界は、物理科学を超えた宇宙の根幹法則「基本三数」によって貫かれています。
さらには「基本三数」が基本三数展開された「数理法則」すなわち宇宙森羅の最小象徴数=12数によって、多様性を伴ないつつ発展展開しています。
その根幹には「色の三原色」のようにこれ以上は分解できない基本の三要素すなわち「基本三数」があって、宇宙この世界を貫いています。
「基本三数」とは何か? どこから発祥し、どんな本意(基本の象意、ほんとうの象意)を持ち、どのように地上と関係しているのか? などが分かればリーディングは簡単です。
古い「海王星」の象意“勘違い”や“事実誤認”また“誇大解釈”の影響を受けた現代占星術は、虚実入り混じった膨大な象意解釈によって“混迷”しており、どれが正しいのか定まりませんが「基本三数」からチェックすることが可能です。
【One Point】 経験則的に象意解釈を正しい解釈かどうかが分からないまま積み重ね、いつかは当たるようになると信じ試行錯誤しているのが19世紀後半以降の現代占星術です。
今のままでは永久的に続けるしかないのですが、そういったウィーク・ポイントに気づいていません。
≪クオリアル・シンキング≫
もう一つ、ホロスコープを抜きに「基本三数」の普遍的利点をご紹介いたします。
「丸い宇宙と四角い地上」と比喩できるように、宇宙も地上世界もすべて根幹法則の「基本三数」によって貫かれていることの意味です。
「基本三数」を正しく知って、それに基づいて考えれば、宇宙この世界の根幹や真実また事実が見えてきます。
共鳴関係論に通じる「基本三数」による思考を用いると、次第に物事を見抜く力や見識が備わっていくようになります。
この“基本三数思考”を「クオリアル・シンキング」と呼んでいます。
【One Point】 「A」か「B」かや、「〇」か「×」か、また「善」か「悪」かといった対立二元論による単純思考では複雑多岐な宇宙この世界の事実をつかむことはできません。
共鳴関係論による三数思考を行なうことで、現実的で実際的なものの見方やご判断できるようになります。
◆ 宇宙の根幹法則による「クオリアル・シンキング」
表題の「丸い宇宙と四角い地上」というのは比喩です。
宇宙をたとえて表現すると「丸」を本質としていて、地上をたとえると「四角」で表現できるという意味です。
星は「球体」が基本でその動きは「円」を描いて公転していることからも宇宙は「丸」が本質になっています。
一方、地上は、ホロスコープの4つの「基本点」などもそうですが、東西南北といった4方向のベクトルによって位置が特定できることなどから「四角」で表現できます。

≪ラグランジュ点とマトリックス≫
宇宙の本質「丸」を数字で象わすと「3数」になります。
本来は丸には終わりがないため「∞」(無限大)なのですが、∞は数字ではありませんので数理的にいえば「3数」になります。
なぜなら、天体力学における「ラグランジュ点」のように、120度の位置関係にある3点(トロヤ点:正三角解)によってバランスがとれますし、また最小3点によって円の周囲をカバーでき、安定もするためです。
「ホロスコープ」でいえば、丸や「3数」は黄道12サイン(宮)に該当します。
一方、地上は90度また180度の位置関係からなる東西南北のように、縦軸と横軸それぞれにプラス方向とマイナス方向を持った「マトリックス」のように「4数」で象徴されます。
「ホロスコープ」でいえば、地上の占星地(出生地)からみた4つの「基本点」による12ハウス(室)に相当します。
【One Point】 4つの「基本点」というのは、東のASC=上昇点、北のIC=北中点、西のDES=下降点、南のMC=南中点です。
「マトリックス」(matrix )は、内容の異なる4点を表わし、もともとは子宮や母体(基盤)また生みだすものといった意味を持ちます。
≪12サイン(宮)と12ハウス(室)≫
近日ご案内予定の「基本三数による宇宙論講座」もそうですが、基本三数を“マスター・キー”とした「ホロスコープ・マスター奥義講座」をご受講の皆さまはご存じでしょう。
太陽の通り道(地球の公転軌道)である丸い黄道360度を「春分点」を始点に30度ずつに12等分した12サイン(宮)は、牡羊宮・獅子宮・射手宮といった3つのサイン(宮)ごとに「ラグランジュ点」に似て類似(均衡)の象意を持ちます。
一方、地上の出生地など占星地からみて、東の地平線上「ASC=上昇点」と天頂側「MC=南中点」を基準に30度ずつに空間を12等分したハウス(室)は、第1ハウス(室)・第4ハウス(室)・第7ハウス(室)・第10ハウス(室)といった90度の位置関係にある4つのハウス(室)ごとに「マトリックス」のように異なる象意が際立ちます。
これらは、いずれも宇宙の根幹法則「基本三数」から理解できます。
【One Point】 「ホロスコープ」の象意も同様です。
丸い宇宙は、ホロスコープの「12サイン(宮)」が象徴しており、四角い地上は「12ハウス(室)」が象徴しています。
これを数理的に象わすとスムーズな関係性の「3数」とスタンスの異なる「4数」に共鳴します。
≪ホロスコープ理論≫
「丸い宇宙と四角い地上」というのは、そのように丸と四角で比喩できる宇宙と地上世界と同時に3数と4数を秘めた「ホロスコープ」を象徴します。
いずれも宇宙の根幹法則「基本三数」に基づきます。
お話は最初に戻りますが、「丸い宇宙」は、∞を数理的に代替させた「3数」によって象徴され、「四角い地上」はそれぞれに異なる「4数」によって象徴され、それらは「基本三数」構造を持った「ホロスコープ」に展開されています。
「基本三数」が基本三数展開された「数理法則」すなわち宇宙森羅の最小象徴数=12数によって構成された「ホロスコープ」は、丸を象徴する「3数」と実際的な「4数」を伴ない「12数」によって構成されています。
3サイン(宮)ずつ4種類に区分された「12サイン(宮)」と、4ハウス(室)ずつ3種類に区分される「12ハウス(室)」、また「12アスペクト」や「12プラネット」です。
「ホロスコープ」から、地上の“性質”や“運勢”また「星のディレクション」(運勢変化、時代変化)による“未来変化”など、宇宙がもたらす影響をリーディングできる理由も、ホロスコープが宇宙の構造を模していて根幹法則「基本三数」を秘めているからです。
【One Point】 現代占星術では語られることのないホロスコープの理論です。
古代ギリシャのアストロロジーには、四元素説「熱冷乾湿/火地風水」がありましたが、16世紀にすでに「疑似科学」(迷信)とされ、現代に通用するホロスコープ理論とはなりえません。

≪「基本三数」の今日的意義≫
宇宙この世界は、物理科学を超えた宇宙の根幹法則「基本三数」によって貫かれています。
さらには「基本三数」が基本三数展開された「数理法則」すなわち宇宙森羅の最小象徴数=12数によって、多様性を伴ないつつ発展展開しています。
その根幹には「色の三原色」のようにこれ以上は分解できない基本の三要素すなわち「基本三数」があって、宇宙この世界を貫いています。
「基本三数」とは何か? どこから発祥し、どんな本意(基本の象意、ほんとうの象意)を持ち、どのように地上と関係しているのか? などが分かればリーディングは簡単です。
古い「海王星」の象意“勘違い”や“事実誤認”また“誇大解釈”の影響を受けた現代占星術は、虚実入り混じった膨大な象意解釈によって“混迷”しており、どれが正しいのか定まりませんが「基本三数」からチェックすることが可能です。
【One Point】 経験則的に象意解釈を正しい解釈かどうかが分からないまま積み重ね、いつかは当たるようになると信じ試行錯誤しているのが19世紀後半以降の現代占星術です。
今のままでは永久的に続けるしかないのですが、そういったウィーク・ポイントに気づいていません。
≪クオリアル・シンキング≫
もう一つ、ホロスコープを抜きに「基本三数」の普遍的利点をご紹介いたします。
「丸い宇宙と四角い地上」と比喩できるように、宇宙も地上世界もすべて根幹法則の「基本三数」によって貫かれていることの意味です。
「基本三数」を正しく知って、それに基づいて考えれば、宇宙この世界の根幹や真実また事実が見えてきます。
共鳴関係論に通じる「基本三数」による思考を用いると、次第に物事を見抜く力や見識が備わっていくようになります。
この“基本三数思考”を「クオリアル・シンキング」と呼んでいます。
【One Point】 「A」か「B」かや、「〇」か「×」か、また「善」か「悪」かといった対立二元論による単純思考では複雑多岐な宇宙この世界の事実をつかむことはできません。
共鳴関係論による三数思考を行なうことで、現実的で実際的なものの見方やご判断できるようになります。
失われたアークの行方
2022.11.27
[聖櫃] ― イスラエルとユダヤの違い ―
◆ ソロモンの秘宝はともかく聖櫃は日本に来なかった
古代イスラエルの影響が日本にあったのは事実ですが、日本人とユダヤ人の祖先が同じとする「日ユ同祖論」は明らかな間違いです。
行方不明となったイスラエル10氏族が、失われた「アーク」(聖櫃)を持って日本に来ることもありません。
都市伝説的に愉しむのはご自由ですが、古代イスラエルとユダヤ教の違いを知れば明白な事実です。
諏訪(長野)にも剣山(徳島)にも、残念ながらほぼ100%、日本には失われたアークが存在しないことは明らかです。
≪古代カルデア人≫
日本に古代イスラエルの10氏族の一部が来た可能性はあるかもしれません。
ですが、ユダヤ教の“ご神体”ともいえる「アーク」(聖櫃)が日本に来ることはありません。

モーセの十戒が記された石板やアロンの杖またマナのツボを入れた「アーク」(聖櫃:キリスト教では契約の箱)は、映画「インディ・ジョーンズ」シリーズの第1作「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」(1981)でも有名で、『旧約聖書』出エジプト記などに記されています。
「古代イスラエル」も「アストロロジー」も、源流は4,000年ほど前の古代メソポタミアの「カルデア」に端を発します。
アストロロジーは、古代カルデア人の天体観測にはじまり、西上して古代ギリシャで四元素説が唱えられはじめた前5世紀以降、ホロスコープとともに発祥しました。
古代カルデア人は、チグリス・ユーフラテス川を下って河口域に新バビロニア王国(カルデア王国)を前7世紀頃に築きます。
このチグリス・ユーフラテス川の上流域にあった「カルデアのウル」を出自とするのが、ユダヤ教やイスラム教が「信仰の父」とするアブラハムです。
【One Point】 歴史が進むにつれて、どんどんと枝分かれしていくアブラハムの子孫たちのお話になります。
そのため先に結論を書いておきますと、行方が分からなくなった「イスラエル10氏族」とイスラエル2氏族に由来する「ユダヤ教」は異なるために、アークは日本には来ていません。
≪イスラエルの12氏族≫
「イスラエル」という名前は、アブラハムの孫の「ヤコブ」にはじまります。
天使との組み打ちに勝って「イスラエル」という称号を与えられたヤコブには12人の子供たちがいました。
これがイスラエル12氏族になっていきます。
モーセ(前16世紀または前13世紀)に率いられ、奴隷とされていたエジプトから脱出したのち、彼らはサウル、ダビデ、ソロモンの三代王の時代に、古代「イスラエル王国」(前11世紀-前8世紀)を築いてソロモン王の時代に栄華を極めます。
そのソロモン王が死ぬと「北イスラエル王国」と「南ユダ王国」に分裂します。
この時点でモーセの十戒が記された石板などを入れたアークは、南ユダ王国のエルサレムの神殿にあるのです。
【One Point】 なぜなら、北イスラエル王国の10氏族は異教の神も崇めており、モーセが神から示された戒律を守るユダ族ら2氏族はエルサレムがある南ユダ王国を築き、彼らゆえにその後「ユダヤ教」と呼ばれるようになったのです。
≪南ユダ王国のアーク≫
すでにお気づきでしょう。
北イスラエル王国(BC931-BC721)は、紀元前721年にアッシリアに滅ぼされ、10氏族はこつぜんと消えて、一部はシルクロードを経て日本に来たことが移動の痕跡や史料などから分かります。
ですが、アークを“ご神体”とした南ユダ王国はまだ滅びていません。
それゆえアークはエルサレム神殿に安置されたままなのです。
これをイスラエル10氏族が持ちだすのは不可能なことで、失われたアークが10氏族とともに日本に来ることはありえません。
もっとも、南ユダ王国(BC931-BC586)も、紀元前586年に新バビロニアによって滅ぼされ、彼らはバビロンに捕囚の身となってしまいます。
このとき、新バビロニアが没収した一覧の中に「アーク」がなかったことから、失われたアークと騒がれているのですが、「聖書外伝」にはエルサレム陥落の前に持ちだされて洞窟に隠されたと記されているようです。
【One Point】 実際、アークを担いで遠くまで逃げおおせるものではありません。
エルサレムかその近隣に隠すはずです。
もしくは、東の新バビロニアや西のエジプト方面を避けて、その勢力圏から離れた南のアラビア半島の荒野の方面に持ち出すのがふつうでしょう。
≪アークは日本に来なかった≫
いずれにしても、ユダヤ教のもととなったユダ族またベニヤミン族の2氏族(南ユダ王国)と、そのほかのイスラエル10氏族(北イスラエル王国)とは国家が異なり、一時は争っていたのです。
このことが分かれば、イスラエル10氏族が自分たちの北イスラエル王国が滅んだからといって、南ユダ王国のエルサレム神殿からアークを持ちだすことも、またアークをご神体とするほど戒律を重んじてもいないことから、持ち出してまで逃げる理由がないことがお分かりいただけるでしょう。
もっとも、北イスラエル王国滅亡から約250年後に南ユダ王国は、新バビロニアによって滅ぼされます。
その際、エルサレム陥落前にアークを持ちだして、どこに行ったのか分からない10氏族のあとを追って、たまたま日本に来たというのであればお話は別ですが、そこまで妄想をたくましくすれば歴史は何でもありになってしまいます。
ということで、アークが10氏族とともに日本に来ることはありえないため、諏訪にも剣山にもありません。
ただ、日本をはじめ、古代イスラエル民族の痕跡が残るシルクロードの国や、アフリカのエチオピアなど、アークの形代(レプリカ)と思われる御輿様のものを担ぐ風習が残っているのは事実です。
【One Point】 複数のアークがあるわけではありません。
なので、御輿様のものを担ぐ風習が複数の国や地域に残るのは、イスラエル民族の伝統を行事として再現しているからでしょう。
そこに本物のアークがあるから行なわれているとはかぎりません。
≪諏訪と四国が要所の理由≫
ここからは余話です。
ソロモン王の時代、父親のダビデ王のときから仲のよかった海の交易集団フェニキアと組んで、世界にソロモンの船団を派遣していました。
約3年に1度の派遣で、鉄などの鉱石や宝石また珍物を求めて、東洋や極東の日本にも約半年をかけて来ていたようです。
火山国の日本は、フォッサマグナのある「糸魚川静岡構造線」や四国を横切る「日本構造線」、また大きな火山の界隈や近隣を流れる川や河口付近には、鉱石また宝石が見つけられたのです。
両構造線が交わる諏訪地方や、西からの黒潮や穏やかな瀬戸内に挟まれ、航海や寄港の便がよい四国などはそのポイントです。
事実、瀬戸内西端部の周防灘~豊予海峡付近をはじめ淡路島南端部などには、古代イスラエルの痕跡が認められます。
【One Point】 四国は、古代イスラエルはもちろん、忌部氏など古代天皇家とのかかわりが深く由緒ある地です。
逆にいえば、それゆえに「アーク」や「邪馬台国」は四国にあったなど妄想を膨らませやすくなっています。
◆ ソロモンの秘宝はともかく聖櫃は日本に来なかった
古代イスラエルの影響が日本にあったのは事実ですが、日本人とユダヤ人の祖先が同じとする「日ユ同祖論」は明らかな間違いです。
行方不明となったイスラエル10氏族が、失われた「アーク」(聖櫃)を持って日本に来ることもありません。
都市伝説的に愉しむのはご自由ですが、古代イスラエルとユダヤ教の違いを知れば明白な事実です。
諏訪(長野)にも剣山(徳島)にも、残念ながらほぼ100%、日本には失われたアークが存在しないことは明らかです。
≪古代カルデア人≫
日本に古代イスラエルの10氏族の一部が来た可能性はあるかもしれません。
ですが、ユダヤ教の“ご神体”ともいえる「アーク」(聖櫃)が日本に来ることはありません。

モーセの十戒が記された石板やアロンの杖またマナのツボを入れた「アーク」(聖櫃:キリスト教では契約の箱)は、映画「インディ・ジョーンズ」シリーズの第1作「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」(1981)でも有名で、『旧約聖書』出エジプト記などに記されています。
「古代イスラエル」も「アストロロジー」も、源流は4,000年ほど前の古代メソポタミアの「カルデア」に端を発します。
アストロロジーは、古代カルデア人の天体観測にはじまり、西上して古代ギリシャで四元素説が唱えられはじめた前5世紀以降、ホロスコープとともに発祥しました。
古代カルデア人は、チグリス・ユーフラテス川を下って河口域に新バビロニア王国(カルデア王国)を前7世紀頃に築きます。
このチグリス・ユーフラテス川の上流域にあった「カルデアのウル」を出自とするのが、ユダヤ教やイスラム教が「信仰の父」とするアブラハムです。
【One Point】 歴史が進むにつれて、どんどんと枝分かれしていくアブラハムの子孫たちのお話になります。
そのため先に結論を書いておきますと、行方が分からなくなった「イスラエル10氏族」とイスラエル2氏族に由来する「ユダヤ教」は異なるために、アークは日本には来ていません。
≪イスラエルの12氏族≫
「イスラエル」という名前は、アブラハムの孫の「ヤコブ」にはじまります。
天使との組み打ちに勝って「イスラエル」という称号を与えられたヤコブには12人の子供たちがいました。
これがイスラエル12氏族になっていきます。
モーセ(前16世紀または前13世紀)に率いられ、奴隷とされていたエジプトから脱出したのち、彼らはサウル、ダビデ、ソロモンの三代王の時代に、古代「イスラエル王国」(前11世紀-前8世紀)を築いてソロモン王の時代に栄華を極めます。
そのソロモン王が死ぬと「北イスラエル王国」と「南ユダ王国」に分裂します。
この時点でモーセの十戒が記された石板などを入れたアークは、南ユダ王国のエルサレムの神殿にあるのです。
【One Point】 なぜなら、北イスラエル王国の10氏族は異教の神も崇めており、モーセが神から示された戒律を守るユダ族ら2氏族はエルサレムがある南ユダ王国を築き、彼らゆえにその後「ユダヤ教」と呼ばれるようになったのです。
≪南ユダ王国のアーク≫
すでにお気づきでしょう。
北イスラエル王国(BC931-BC721)は、紀元前721年にアッシリアに滅ぼされ、10氏族はこつぜんと消えて、一部はシルクロードを経て日本に来たことが移動の痕跡や史料などから分かります。
ですが、アークを“ご神体”とした南ユダ王国はまだ滅びていません。
それゆえアークはエルサレム神殿に安置されたままなのです。
これをイスラエル10氏族が持ちだすのは不可能なことで、失われたアークが10氏族とともに日本に来ることはありえません。
もっとも、南ユダ王国(BC931-BC586)も、紀元前586年に新バビロニアによって滅ぼされ、彼らはバビロンに捕囚の身となってしまいます。
このとき、新バビロニアが没収した一覧の中に「アーク」がなかったことから、失われたアークと騒がれているのですが、「聖書外伝」にはエルサレム陥落の前に持ちだされて洞窟に隠されたと記されているようです。
【One Point】 実際、アークを担いで遠くまで逃げおおせるものではありません。
エルサレムかその近隣に隠すはずです。
もしくは、東の新バビロニアや西のエジプト方面を避けて、その勢力圏から離れた南のアラビア半島の荒野の方面に持ち出すのがふつうでしょう。
≪アークは日本に来なかった≫
いずれにしても、ユダヤ教のもととなったユダ族またベニヤミン族の2氏族(南ユダ王国)と、そのほかのイスラエル10氏族(北イスラエル王国)とは国家が異なり、一時は争っていたのです。
このことが分かれば、イスラエル10氏族が自分たちの北イスラエル王国が滅んだからといって、南ユダ王国のエルサレム神殿からアークを持ちだすことも、またアークをご神体とするほど戒律を重んじてもいないことから、持ち出してまで逃げる理由がないことがお分かりいただけるでしょう。
もっとも、北イスラエル王国滅亡から約250年後に南ユダ王国は、新バビロニアによって滅ぼされます。
その際、エルサレム陥落前にアークを持ちだして、どこに行ったのか分からない10氏族のあとを追って、たまたま日本に来たというのであればお話は別ですが、そこまで妄想をたくましくすれば歴史は何でもありになってしまいます。
ということで、アークが10氏族とともに日本に来ることはありえないため、諏訪にも剣山にもありません。
ただ、日本をはじめ、古代イスラエル民族の痕跡が残るシルクロードの国や、アフリカのエチオピアなど、アークの形代(レプリカ)と思われる御輿様のものを担ぐ風習が残っているのは事実です。
【One Point】 複数のアークがあるわけではありません。
なので、御輿様のものを担ぐ風習が複数の国や地域に残るのは、イスラエル民族の伝統を行事として再現しているからでしょう。
そこに本物のアークがあるから行なわれているとはかぎりません。
≪諏訪と四国が要所の理由≫
ここからは余話です。
ソロモン王の時代、父親のダビデ王のときから仲のよかった海の交易集団フェニキアと組んで、世界にソロモンの船団を派遣していました。
約3年に1度の派遣で、鉄などの鉱石や宝石また珍物を求めて、東洋や極東の日本にも約半年をかけて来ていたようです。
火山国の日本は、フォッサマグナのある「糸魚川静岡構造線」や四国を横切る「日本構造線」、また大きな火山の界隈や近隣を流れる川や河口付近には、鉱石また宝石が見つけられたのです。
両構造線が交わる諏訪地方や、西からの黒潮や穏やかな瀬戸内に挟まれ、航海や寄港の便がよい四国などはそのポイントです。
事実、瀬戸内西端部の周防灘~豊予海峡付近をはじめ淡路島南端部などには、古代イスラエルの痕跡が認められます。
【One Point】 四国は、古代イスラエルはもちろん、忌部氏など古代天皇家とのかかわりが深く由緒ある地です。
逆にいえば、それゆえに「アーク」や「邪馬台国」は四国にあったなど妄想を膨らませやすくなっています。