緊急:トランプ銃撃事件
2024.07.16
[犯行は誰?]
― 基本三数リーディング ―




「ケネディー暗殺事件」と同じパターンか?



ついに起きましたか。

予測済みですが…。

先週の日曜日にアップした「今週の運勢1/牡羊宮~乙女宮」の冒頭、「今週の傾向」の概要に次のように書いていたからです。

「今週中頃以降(注:つまり現在)をピークに、大統領や首相また社長などTOPクラスの変化が起きていきます。(中略)さらには未遂の可能性も含めてトップの狙撃暗殺事件などもご注意が必要なときです。」

事件の一報からまだ12時間も経っていない段階での緊急リーディングです。



《 事件発生時のホロスコープ 》


トランプ元大統領を狙った銃撃事件が起きたのは、2024年7月13日午後6時15分(現地時間:ペンシルベニア州バトラー)、日本時間では14日(日曜日)午前7時15分です。


【One Point】 詳細はニュースで流されています。

ただし、日本のテレビは肝心なところを報道しない傾向がみられます。

過度な思い込みや“陰謀論”にはご注意が必要ですが、玉石混交を含めてネットでご確認ください。




《 銃弾はトランプの耳を貫通した 》

念のために事件のあらましです。

トランプが登壇して、15分くらいが経った頃「パン!」という銃撃音がします。

右を向いていたトランプは自分の右耳に手を当てています。


●演説中、発砲音がして銃弾が右耳を貫通、手で押さえるトランプ元大統領。

銃弾は連続して3発ですが、最初の1発が耳の上部を貫通し、出血が確認されています。

犯人は120メートルほど離れた工場の屋根から狙撃し、直後にトランプの背後の建物の屋上で護衛に当たっていたスナイパーに1発で殺害されたとのことです。

この途中、5発ほどの発砲音が聞こえますが、今は何だったのか確認されていません。


【One Point】 細かな状況は異なりますが、狙撃犯が殺されるのはケネディー暗殺事件のときと同じパターンです。

「自分はやっていない」と供述していたオズワルドが、留置されていた警察署内で殺害されたことから、完全な口封じだったようです。




《 「基本三数」リーディングでみると… 》

上掲のホラリー・ホロスコープから何が見えてくるのでしょうか。

一部では「犯人は中国人」だとか「20歳の青年で共和党員」だとか現段階での正式な発表はまだ耳にしていません。

当局の発表が真実どうなのかも含めて“ビミョー”になるでしょう。

多分、当記事をご覧になられているときには、すでに犯人の身元が正式に発表されていることになるでしょう。

ウソでも、ホントでも…です。

なぜ、このような書き方をするのか、ホロスコープを「基本三数によってポンポンポンと当てはめてホラリー・リーディングを行なった結果、“中国人”の象意はどこにも見当たりません。

むしろ、“アメリカ”の象意のほうが色濃く象わされています。


【One Point】 まあ、犯人はシロウトでも計画したのはプロのようなので、そう簡単に足が付くようなヘマはしません。

逆に、いまだに真相が闇の中となっている「ケネディー暗殺」に味をしめて模倣したようなものかもしれません。



《 「ケネディー暗殺事件」に類似 》

物的根拠や状況証拠はありません。

宇宙この世界の根幹法則「基本三数」に伴なう“宇宙波動エネルギー”を視野に、法則的に“事件”の瞬間のホロスコープをリーディングした結果、そういえます。

見えてきたのは,「またか!」と感じるものでした。

なるべく5項目で記事を収めている都合上、ポイントのみ書いておきます。

「基本三数」に伴ない“事件の意志”を象わすASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)に、“知性”や“情報”などを象わす「水星」が上三分(アッパー・トライン=120度)をとって、スムーズに象意の関係性を結んでいます。

問題は、それが“一般人”を象わすものではなく、組織や国家などの“中心権力”を象わす「獅子宮」に位置していることです。


【One Point】 “事件の意志”を象わすASC=上昇点も同様で、アメリカの“民族性”を象徴する「射手宮」です。

ほかにもあるのですが“中国”よりも、アメリカまた“国家権力”のほうが色濃く象徴された上掲のホラリー・ホロスコープになっています。



《 トップの事件や交代などの変革期 》

ご参考に書いておきます。

「基本三数」リーディングで解釈すると、ASC=上昇点が衝=180度とするDES(Desendant:ディセンダント=下降点)は、上掲のホラリー・ホロスコープでは“目標”や“ターゲット”などを象わします。

そのDES=下降点は「双子宮20度」になっています。

トランプ元大統領は、6月14日生まれ、双子宮22度の「太陽」です。

ジャストに近い合(コンジャンクション=0度)で、彼の“生命”をターゲットに狙ったものに間違いはありません。

現在のディレクション(運勢変化、時代変化)の特徴は、トップなど“権力者”(権威者)などを象わすことがある「冥王星」と、通常とは異なる“アクシデント”や“事故”などを象わすことがある「天王星」が、約7年間にわたる三分=120度の時期に入ったばかりです。

そんな中、加えて今週は、ホラリーでは刃物や銃器など“武器”や“傷害”さえ象わすことがある「火星」が「天王星」と合(コンジャクション=0度)をとり、「冥王星」の下三分(ロウアートライン=120度)に入っているため、トップや要人の事件や事故などにもご注意が必要なときになっています。


【One Point】 国家の大統領や首相にかぎりません。

ワンマンな会社組織の会長や社長などトップクラスの方も“狙撃”にかぎらずご注意が必要です。

もちろん生まれ持つホロスコープ(出生天球図)にもよりますが…。

ちなみに宝瓶宮時代はトップよりも一般国民が重要になる時代です。











HRQMから読む原爆投下
2024.07.16
[8月6日]
― アメリカはなぜ原爆を使ったのか? ―




まもなく80回忌、“分水嶺”のピークに原爆を総括



人類史上、初めて“無差別殺人兵器”が閃光を放ったのは約80年前の敗戦の年。

広島上空でした。

8月6日12時15分投下、約50秒後に爆発したといわれます。

原爆を用いた理由については、いくつか挙げられていますが、いずれも推測が多く、本当のところはどうだったのか、「宝瓶星学」の新ホラリー・リーディングからの真相解明です。

“占断”ではなく、宇宙この世界の根幹法則「基本三数」に基づいた「ホロスコープ・リーディング」です。



《 「基本三数」によるホラリー・リーディング 》

表題の“HRQM”は、宇宙法則に基づいた「基本三数リーディング」のことです。

タイトルに「基本三数リーディング」と表記すると、長すぎ、なるべく12文字以内に収めたいので“HRQM”と略記しました。

“H.R.”は、ホロスコープ・リーディングです。

“Q.M.”は、宇宙この世界の根幹法則「基本三数」理論です。

ホロスコープ・リーディング バイ クオリアル・メソッド(Horoscope Reading by Quoleal Method)の頭文字です。

通称:宝瓶宮占星学こと「宝瓶星学」の解釈理論は「基本三数」です。

宇宙この世界の根幹法則なので、ホロスコープ理論に留まりません。

見えない世界を含めて、たとえば“天運”を伴なう日本の歴史など、普遍性を伴ない宇宙この世界のメイン・ストリームの解明に適用できます。


●平和公園(原爆ドーム):約80年が経った現在でも外国人の姿が多く見られます。

【One Point】 単純なお話、「ホロスコープ」は宇宙を写しとったものなので、「宇宙法則」から簡単に読み解けます。

それが“H.R.Q.M.”です。人は我知らずとも“宇宙波動エネルギー”の影響を受けて念動していますので、“原因不詳”とされる出来事などの真相解明が可能です。




《 原爆投下時のホロスコープ 》

下掲は、広島上空、原爆投下の瞬間のホロスコープです。



「基本三数」1数、2数、3数(4数)の原意(根幹の象意)をポンポンポンと上掲のホロスコープに当てはめて、「基本三数リーディング」をすれば要諦がつかめます。

【One Point】 「基本三数」を発見した当初、ホロスコープに当てはめたら本当に正しく解釈できるのか、疑問でした。「理論的にはココとココとココがホロスコープのポイントだから、ポンポンポンと…」。「!」、驚愕でした。




《 “原爆投下の理由”への疑義 》

太平洋戦争の末期、「大本営発表」はともかく、日本軍に初戦の勢いはなく、戦況を盛り返してきたアメリカ軍を前に、日本の敗戦はほぼ決定的でした。

殺気立った軍部や、戦争を継続し士気を鼓舞する手前、「日本が負ける」とは公には口に出来なかった時期です。

実際には、水面下で戦争終結に向けた交渉が行なわれており、日本が幕引きを望んでいることはアメリカも知っていたのですが、戦勝の勢いに乗るアメリカは、無理難題の「ハルノート」を日本に突き付け、戦争をこのまま終わらせるつもりはありませんでした。

そんな中、1発めの新型爆弾こと「原爆」が広島に投下され、ことを急ぐかのように、わずか3日後の9日に長崎にも投下されたのです。

通説では、原爆の実際の効果を確認したかったとか、戦後の主導権を取るためにソ連(当時)にみせしめたかったなどなどと推測されています。


【One Point】 どれが本当なのか。“事実は小説より奇なり”いうように、知られざる事情があるのか?

秘められた理由を含め“宇宙波動”を視野にした「基本三数リーディング」から相応ながら解明してみました。



《 “原爆兵器”を象わす「冥王星」&「火星」 》

原爆投下の時間は、上掲のホラリー・ホロスコープのとおり、「蠍宮」8度がASC(Ascendant:アセンダント=上昇点;東の地平線上)の瞬間です。

「蠍宮」の共鳴星「冥王星」は、“原子”(核、原爆)などを象わし、「太陽」と合(コンジャクション=0度)の時期です。

ASC=上昇点の上方矩(アッパースクエア=90度)に位置し、MC(Medium Coeli:メディウム・コエリ=南中点)とも合=0度の時間帯です。

先の大戦「第二次世界大戦」(1939-1945)自体が、当時はまだ発見(1930)されて間もない「冥王星」による“世界覇権”のディレクション(運勢変化、時代変化)に基づいて勃発しています。

日本への「原爆投下」は、そのピークを象わします。

それを象徴するのが上掲のホラリー・ホロスコープです。

原爆投下の瞬間のホロスコープを「基本三数リーディング」によって解読すると、アメリカが“世界覇権”を握り、世界の中心に立つためだったことが「太陽&冥王星&MC=南中点」の三重合(トリプル・コンジャクション=0/0/0度)からリーディングできます。

さらに重要なのは“原爆兵器”を象わす、「冥王星」と「火星」を底辺に、山羊宮の「ドラゴン・テール」を頂点とするYOD(ヨッド=150/150/60度)が形成されていることです。

さらにもう一つ、「ドラゴン・テール」と「ASC=上昇点」を底辺に、「火星」を頂点とする複合YOD=150/150/60度になっていて、まさに“ジャスト・ミート”といえる原爆投下のホロスコープになっています。

まぎれもなく、“とき”を読めるホロスコープを解読し解釈していくと、“自分であって自分でない”かのように否応なく運命的に原子爆弾を用いざるをえなかったことが分かります。


【One Point】 ちなみに、「YOD=150/150/60度」を構成する“転”(クインカンクス、インコンジャクション:インコンジャクトとも=150度)の許容度数(オーブ)は3度です。

聞きなれない“転”という和名は、その意味象意から「宝瓶星学」で命名したものです。



【ご参考:「金星」と「ASC=上昇点」】

●長すぎないように、なるべく5項目で記事をアップするようにしています。

リーディングの内容は、ワンポイントのさわりだけに留めました。

また、講座ではありませんので、こまごまと解釈を述べるよりも、端的に結論を記したほうが不特定多数の方には読みやすいでしょう。

要点は「冥王星」と「火星」を底辺に「ドラゴン・テール」を頂点とするYOD(ヨッド=150/150/60度)です。

また、頂点の「ドラゴン・テール」は、蟹宮の「金星」と「ドラゴン・ヘッド」を衝(オポジション=180度)として、YOD凧(ヨッド・カイト=150/150/30/30度)を形成していることです。

さらに、「金星&ドラゴン・ヘッド」は“原爆投下の意志”を象わすASC=上昇点に上三分(アッパー・トライン=120度)で密接にかかわっています。

加えて、“原爆投下の深層意識”を象わすIC=北中点には、“自由”とアメリカの“国体”を象徴する水瓶宮の共鳴星「天王星」と件の「火星」が下三分=120度をとっています。

日本に対するかなりの“反抗心”が潜んでいたことが分かります。



《 防衛本能が強いアメリカの“現体制” 》

上掲のホラリー・ホロスコープから見えてくる原爆投下の理由は、“天意”を含めて端的には次のようになります。

1、自国アメリカの兵士や国民大衆はもちろん世界の自由民主主義体制を守る“天命”を果たすため。

2、明治以来の日本の“現体制”を終わらせるため。

7月4日を独立記念日とするアメリカは、“現体制”が「蟹宮」(月)で象徴され、“防衛本能”を強く持ちます。

一方、日本の当時の“現体制”は、明治以降“海外進出”などを象わす「射手宮」(木星)で、アメリカの“民族性”「射手宮」と同じであることから、似た者どうしで“海外”での対立は必至でした。

もっとも、戦後日本の“現体制”は内に籠って日常生活の快適性と安全をはかる「牡牛宮」(金星)に変わりましたので、今や“凸凹コンビ”です。

現実的には、命を惜しまぬ日本人の戦いに、太平洋戦争中は“クレイジー・ジャップ”と恐怖すら覚えていたアメリカです。

それゆえ、本土決戦となれば、民間人を含め双方に多大な犠牲を出すのは避けられず、できたばかりの原爆を用いて、その実際の効果を推し量るとともに、日本の戦意を喪失させ、日本の息の根を止め、自国の安全を図るためでした。


【One Point】 彼らアングロ・サクソンは、歴史的に狩猟民族で、人種差別や戦闘を“是”としてきました。

大国の清と露に戦勝し、海外へと勢力を増す“黄色人種”の日本に、自分たちが行なってきたように、いずれ仕返しをされて“奴隷”にされるのではと、本気で懸念や恐怖を抱いていたのです。



【おまけ追記:“天運”国家「日本」】

多分、疑問をお持ちの方がいらっしゃると思います。

アメリカが、世界の自由民主主義体制を守る“天命”国家なら、古来より“天運”を持つ日本はどうして負けたのだ…と。

簡単です。

すでにドイツは降伏しており、もし日本がアメリカに勝っても、連合国だったソ連と続けて戦わなければなりません。

勝敗はともかく、そうなると、すでに共産主義国(社会主義国)だったソ連を誰が押さえ込むのでしょうか。

大国、アメリカしかなく、日本が勝って引き続きソ連と戦わなくて済むように“天意”が働いています。

結果、日本は“戦争”には負けましたが、“天運”の源、天皇を戴く国体は護持されています。

また、1980年代になって、当時のレーガン米大統領とゴルバチョフソ連大統領が長引く東西冷戦の終結に向けて会談をしたときのことです。

「結局、先の大戦で勝ったのは…」という話題になり、両者の見解は、平和を維持し世界第2位の経済大国になっていた「日本」だということで意見が一致しています。











真実の「土星外惑星」
2024.07.16
[メール講座]
― 個人の領域を超える惑星たち ―




古い解釈では見えてこない土星外惑星の天意



ご受講者の方に向けたスペシャル・メッセージです。

不特定多数の当ページゆえ、すべての内容を記すことはできませんが、心ある方はご賢察ください。

逆に、もし双魚宮時代の現代占星術の解釈を“妄信”されておられる方は、貴重なお時間いただくのは申し訳ありませんので、ほかをご高覧ください。

それが悪いことではなく、ご自分の信じる道を自己責任で主体的に歩まれるのは宝瓶宮時代のベーシックな生き方です。

ご受講を考えておられる方には重大なメッセージが示唆されていますので、ご高覧を賜り推し量っていただきたく存じ上げます。



【土星外惑星】(トランス・サタニアン)とは

その名のとおり「土星」を超えてその外側を回る星たちです。

ホロスコープでは「天王星」「海王星」「冥王星」の3つが該当します。

「宝瓶宮時代の影響圏」に入った1630年以降に発見された星たちで、「土星外惑星」(トランス・サタニアン)のほかに「小惑星」が発見されています。

その筆頭が、太陽系第7惑星「天王星」の発見から20年後、「海王星」の発見に遡る45年前に、「すわ! 第8惑星の発見か?」と“勘違い”された小惑星番号1番の「ケレス」です。

火星と木星の間の「メイン・ベルト」(アステロイド・ベルト:小惑星帯)の中で最も大きな星で、サイズに関係なく他の天体と同等の象意を持つために、「宝瓶星学」では「ケレス」を含めたリーディングを行ないます。

これら太陽系天体は「配列法則」に基づいて秩序ある象意が充てられています。

●専用の「土星外惑星メール講座」お申込みフォームをご利用ください。

※“分水嶺”のピークの特別講座ゆえ専用フォームをご用意いたしました。




《 自分以上の世界は感知できない 》

大多数の方が知っていることですが、重要な事実があります。

誰でも“自分の器”を超えて理解することはむずかしいということです。

ここで“器”を“次元”という言葉に置き換えても同じです。

なぜなら“見えない宇宙”の秩序を維持し保つために、見える地上世界には適用されませんが、絶対的な宇宙法則になっているためです。

当「宝瓶星学」サイトは、宝瓶宮時代のアストロロジーを実学で解明していますので、それによって申し上げますと次のようにいえます。

地球の衛星「月」が象わすご自身の“感性”や“感受性”以上の世界は、感知やご理解がむずかしいということです。

ホロスコープの象意解釈においても、またリーディングにおいても同様で、主観的な理論なき解釈や心理解釈ほどそうなります。


【One Point】 心霊やスピリチュアルなど主観的な分野がそうで、理論を捨てたアラン・レオによるエソテリック(秘境的)な現代占星術の象意解釈が該当します。

「占星術は科学です」などといった“欺瞞”を信じ込んでいなければすぐに分かりますよ。




《 個人的な主観解釈を深堀り 》

ご理解をいただき、心しなければならないのは次のことです。

理論なきホロスコープ解釈は、客観性に欠けるため、個人的な主観に基づくのは必然です。

古典理論を捨てて「古典アストロロジー」の理論解釈による古い象意のみを“当たる/当たらない”で流用し、19世紀後半にはじまった「現代占星術」です。

奈辺の実状を知ってか知らずか、関係者が公にすることはありません。

ただし“現代占星術の父”アラン・レオは「自分がはじめたのはエソテリック占星術だ」だと公言しています。

その重大な意味は、古典理論を伴なった客観的な解釈ではなく、主観的な解釈だということです。

であっても、アラン・レオの当初は、古典理論に基づく客観的な解釈の要素が残っていたのですが、150年前後が経った今日ではすでに“伝言ゲーム”のように主観的な解釈が広まっています。


【One Point】 20~30年ほど前のことですが、とある占星術師の方が「西洋占星術は一から再構築されなければならない」という旨を述べていました。

通称:宝瓶宮占星学をはじめた頃でもあり、そのとおりで「さもありなん」思ったことを覚えています。


●「土星」を超える土星外惑星(トランス・サタニアン)の象意は宇宙の深遠に由来します。



《 「土星外惑星」の“古典理論”解釈 》

さらにお気づきいただきたいことを申し述べます。

アラン・レオの現代占星術が流用した「古典アストロロジー」の象意は、「海王星」発見の直後ということもあり、「太陽」~「土星」まで7つの天体がメインです。

土星外惑星の解釈については、「天王星」は発見からまだ90年前後ほどで、当時は情報伝達に疎く象意は探究途上です。

「海王星」は発見されたばかりで、象意は確立しておらず、「冥王星」にいたっては、まだ未発見です。

古典理論を完全に捨てたエソテリックな現代占星術に「土星外惑星」の深淵な象意の解釈は不可能でした。

かろうじて残っていた「古典アストロロジー」の信奉者たちによって、主観を交えつつも双魚宮時代の古い「土星外惑星」の解釈が培われてきました。


【One Point】 双魚宮時代のリバイバルも終わろうとする今日、現代占星術を発祥に導いた「海王星」は、今や生まれ変わろうする終末です。

ご判断はご自由ですが、主観解釈は“混乱”や“混沌”(いずれも「海王星」の象意)を生む運命(さだめ)にあります。




《 宝瓶宮時代は「土星外惑星」の時代 》

「土星」を超える土星外惑星は、古典理論による解釈はもちろん、個人の主観解釈では、その深淵な象意は解明できません。

最初に書いたように、“器”を超えた解釈や理解はむずかしいためです。

「古典アストロロジー」はパーソナルなアストロロジーとしてはじまりました。

その古典理論は、16世紀に“疑似科学”(迷信)とされ、18世紀末に「天王星」が発見され、その20年後に「ケレス」が発見されたことによって、完全に理論破綻します。

現代占星術もまた個人による主観解釈ゆえに、「土星」の次元を超えた土星外惑星「天王星/海王星/冥王星」の宇宙規模の“深淵な象意”を正しく解釈するのは不可能になっています。

「天王星」を共鳴星とする宝瓶宮時代の宇宙理論によって、はじめて可能になるのが土星外惑星の真実の象意です。

手前味噌になり申し訳ありませんが、宇宙この世界の根幹法則「基本三数」またその展開「数理法則」3/6/12数(3/6/9)さらには宇宙太陽系の「配列法則」などの宇宙理論に基づくことで、はじめて可能になります。


【One Point】 アストロロジカルにみれば、宝瓶宮時代は土星外惑星の時代です。

「天王星」以遠の星たちが今後の時代の流れを知る“キー・プラネット”になります。

その深淵な宇宙的な象意や運勢ディレクションの真実をお届けするメール講座の内容です。




《 「土星外惑星メール講座」の概要 》

最後に「土星外惑星メール講座」(3+1回)の構成概要をご紹介いたします。

1、「配列法則」の詳細にわたる新たな説明と太陽系「天体」の象意スタンス…重要。

2、宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」の象意と時代的な役割…自由と本当の愛。

3、生まれ変わった「海王星」の象意とお役目…個人と社会を下支え。

4、避けることができないラスボス「冥王星」の運命作用…宇宙波動エネルギー。

これらを“現実社会”を象意とする「土星」の次元を超えてご説明いたします。

人知や主観では知ることも、またご理解さえもむずかしいために、解明は宇宙法則による論拠をもって行なうものです。


【One Point】 首肯できない方、またご理解不能な方には申し訳ありません。

まだ時が至っていないのかもしれません。

ホロスコープの象意も“分水嶺”のピークのときなので、お伝えしておくべきものです。もちろん、ご受講やご判断は自己責任においてご自由です。



※講座案内→「土星外惑星 象意の論拠

※講座予告→「天王星の“空間域”を超えて

※お申込み→「土星外惑星メール講座」お申込みフォーム











“朱きヴァルキュリア”を読む
2024.07.16
[伊達朱里紗]
― プロ雀士3年目でMリーガー ―




「太陽サイン(宮)」では決して読めない“勝負運”のアスペクト



KONAMI麻雀格闘倶楽部(ファイトクラブ)に所属する“朱きヴァルキュリア”こと伊達朱里紗(だて ありさ:33)のソーラーチャートの解説です。

麻雀は実力もさることながら、“運”が勝敗の半分以上を占めます。

デビュー後、3年間で異なる3タイトルをコンプリートした伊達選手のソーラーチャートに、“勝負運”はどのように象われているのでしょうか。

「太陽」と「月」をはじめ「土星外惑星」(トランス・サタニアン=天王星/海王星/冥王星)を交えた強烈なアスペクト・パターンのオンパレードです。

慎重で現実的な牡牛宮の太陽とともに、大三角=120度×3と大十字=90度×4とを持っており、Mリーグで最も低い放銃率が強さの秘密となっています。



《 “朱きヴァルキュリア” 》

北欧神話に出てくる“女戦士”また“戦乙女”のことを“ヴァルキュリア”と呼びます。

一般的には「ワルキューレ」で、英語では「バルキリー」と表記されることがありますが日本語では語感がよくないのか、アニメやゲームでは「戦場のヴァルキュリア」などとネーミングされています。

ちなみに漢語では“女武神”です。


●北欧神話の女戦士また戦乙女「ヴァルキュリア」(ワルキューレ)。

愛称“伊達ちゃん”こと伊達朱里紗は、一般に忍耐強く温和で受け身的、攻撃的であるよりも防御専門ながら、怒らせると怖い「牡牛宮生まれ」(太陽)です。

が、それだと戦乙女たる“朱きヴァルキュリア”の異名はつきません。

牡牛宮の「太陽」と蠍宮の「冥王星」の衝(オポジション=180度)を“自分軸”に、「天王星&海王星」を交え、「太陽」と土星外惑星(トランス・サタニアン)による調停(メディエーション=60/120/180度)を一角とする「月」「火星&ドラゴン・テール」「冥王星」の大三角(グランドトライン=120度×3)を持ちます。

加えて、「天王星&海王星&ドラゴン・ヘッド」を尻尾とする大三角凧(トライン・カイト=120/120/60/60度)を形成していることによって、牡牛宮の象意は吹っ飛んでいます。


【One Point】 星占いで“太陽星座”と誤って呼ばれる太陽サイン(宮)一つで、性質や運勢が決まるわけではありません。

ただし、星占いや現代占星術に傾倒される方の場合、ご本人が気づかずとも「太陽サイン(宮)」の象意を強く持つ方が多いため、星占いや占星術を信じる方が多くなるのは事実です。




《 伊達朱里紗のソーラーチャート 》

伊達朱里紗のソーラーチャートは次のとおりです。



出生時間が不明なので、「太陽」をASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)の位置に置き、それにふさわしく“SUN-UP”日の出の時刻で作成しています。


【One Point】 “当たる/当たらない”の占断は行なわず、正確なリーディングが「宝瓶星学」のモットーです。

なので動きの早い「月」は、当日中に移動する度数を記しています。出生時間が不明の場合、ハウスシステムは意味がないため「イコールハウス」での作成です。




《 大三角凧(トライン・カイト) 》

「火星」を頂点に、「月」と「冥王星」の大三角(グランドトライン=120度×3)に、「海王星&ドラゴン・ヘッド」(+天王星)を尻尾とした大三角凧(トライン・カイト=120/120/60/60度)が“勝負運”の強さを象わしています。

かなりの負けず嫌いで、困難に陥るほど“やる気”や“ファイト”が湧いてきて底力を発揮するチャートになっています。

ですが、忍耐強い「牡牛宮生まれ」(太陽)ゆえに、表には出しにくく気づかれにくいでしょう。

出生時間によって異なりますが、「ケレス」を頂点に「太陽」と「月」が底辺で、「水星」を尻尾とするYOD凧(ヨッド・カイト=150/150/30/30度)が形成されるお時間の生まれの場合、とくにそうなります。

ふだんは“無私の境地”で飄々としていても、勝負ごとやピンチに陥るほど、密かに“アドレナリン全開”となって潜在能力を発揮するタイプです。


【One Point】 牡牛宮の共鳴星「金星」がノーアスペクトであることにご注目ください。

一般の「牡牛宮」の人と比べて、発揮されにくくなることが象わされています。

つまり、ほかの天体のほうが活性化しているソーラーチャートです。



《 “激情”を秘めた勝負師 》

ほかにも理由があります。

「金星」のノーアスペクトにかぎらず、蠍宮の共鳴星「冥王星」が牡牛宮の「太陽」にジャストの衝(オポジション=180度)です。

牡牛宮生まれ(太陽)にとって、この衝=180度の影響力は強く、適時、“頂点”や“トップ”を目指していく性質や運勢を持つことになります。

ご自身で気づきにくくても、牡牛宮の象意とは正反対の“TOP志向”を運勢的にお持ちで、「月」「火星」「冥王星」の大三角=120度×3でもあることから“激情”を秘めた勝負師“朱きヴァルキュリア”の異名にふさわしい戦乙女です。

若いときは、自分を制しきれず頭に血がのぼって冷静さを欠き暴走することがないとはいえませんが、まったく正反対のアスペクトもお持ちなので、社会に出るほど自制心や客観性を培うことが可能になっています。


【One Point】 もともとが忍耐強い牡牛宮生まれ(太陽)です。

素質は備えています。加えて自己をコントロールをできるなど、現実をみて客観的に抑制できるアスペクトを持つホロチャートになっています。




《 大十字=90度×4は活かせる 》

上掲のソーラーチャートは「太陽」や「月」また「土星外惑星」のアスペクト・パターンが秀逸です。

現代占星術で“大凶座相”と解釈された大十字(グランドクロス=90度×4)までもあります。

煩雑になりますので上掲のソーラーチャートには注記していません。

「火星&ドラゴン・テール」と「海王星&ドラゴン・ヘッド」の衝=180度、それに「水星」と「ケレス」の衝=180度が、ジャストの矩(スクエア=90度)をとって大十字=90度×4を形成しています。

「宝瓶星学」では、“吉凶解釈”自体が間違いなので、用いておらずケース・バイ・ケースでの解釈をしています。

上掲のソーラーチャートの大十字=90度×4は、強いとは言えないこともあって、上掲の“激情”的な大三角=120度×3とは逆に、ご自身を無くして冷静かつ客観的に理性をもってご判断することが可能なものになっています。

大三角=120度×3と大十字=90度×4の両方をお持ちであること、さらに両アスペクトを適時適切に活かせる内実をお持ちであることが、“朱きヴァルキュリア”伊達朱里紗選手のご活躍の秘密になっています。


【One Point】 “闘争心”や“負けず嫌い”とともに、“クール”で“理性的”かつ“客観的”なご判断を可能とする両方の象意を持たれています。

ホロチャート一つですべてが決まるわけではなく、ご自身の成長によって活かす道が開かれるチャートです。











土星外惑星 象意の論拠
2024.07.16
[メール講座ご案内]
― 個人の運勢や歴史との共鳴作用 ―




宝瓶宮時代を象徴し動かす「天王星/海王星/冥王星」



「天王星」と「海王星」と「冥王星」を土星外惑星(トランス・サタニアン)と呼びます。

「土星」の外側を公転する星たちだからです。

宝瓶宮時代の影響圏に入って発見された星たちで、それゆえ個人の運勢的にもまた人類の歴史的にも共鳴し作用をもたらします。

「星のディレクション」(運勢変化、時代変化)をリーディングして、時代の流れをお伝えする通称:宝瓶宮占星学こと「宝瓶星学」の“真骨頂”となる星たちです。

その超絶的な象意の論拠を毎月1回、全3回+1回に分けてお届けする「土星外惑星メール講座」のご案内です。



【土星外惑星】(トランス・サタニアン)とは

その名のとおり「土星」を超えてその外側を回る星たちです。

ホロスコープでは「天王星」「海王星」「冥王星」の3つが該当します。

「宝瓶宮時代の影響圏」に入った1630年以降に発見された星たちで、「土星外惑星」(トランス・サタニアン)のほかに「小惑星」が発見されています。

その筆頭が、太陽系第7惑星「天王星」の発見から20年後、「海王星」の発見に遡る45年前に、「すわ! 第8惑星の発見か?」と“勘違い”された小惑星番号1番の「ケレス」です。

火星と木星の間の「メイン・ベルト」(アステロイド・ベルト:小惑星帯)の中で最も大きな星で、サイズに関係なく他の天体と同等の象意を持つために、「宝瓶星学」では「ケレス」を含めたリーディングを行ないます。

これら太陽系天体は「配列法則」に基づいて秩序ある象意が充てられています。


●専用の「土星外惑星メール講座」お申込みフォームをご利用ください。

※“分水嶺”のピークの特別講座ゆえ専用フォームをご用意いたしました。




《 土星外惑星最初の「天王星」の発見&「ケレス」 》

ホロスコープの発祥とともにはじまった古代ギリシャの「古典アストロロジー」は、肉眼で観測できる「太陽」~「土星」まで7つの天体(星)を用いました。

これらのうち5つの星を「パーソナル・プラネット」と呼び、「木星」と「土星」とを除き個人的な象意をメインとして象わします。

「木星」と「土星」は「ソーシャル・プラネット」に属し、古典アストロロジーでは個人的な対外面を象わします。

しかし、近代に入って18世紀に「天王星」が発見され、続けて「ケレス」が第8惑星(現在の海王星)と“誤認”されて発見されると、7つの星がきれいなシンメトリーに下図のように配されていた「古典アストロロジー」の理論解釈は破綻します。



小惑星の「ケレス」を含めて、「天王星」をはじめとする「土星外惑星」(トランス・サタニアン)は、宝瓶宮時代の象意やお役目を持つゆえに、学術理論を伴ない約2,000年間も続いてきた「古典アストロロジー」は歴史的な使命を終えたのです。

ところが、19世紀中頃に「海王星」が発見されると、“心霊ブーム”とともに古典理論を完全に捨てて、古典アストロロジーの“象意のみ”を流用して解釈したエソテリック(秘境的)な現代占星術が萌芽していきます。


【One Point】 「土星外惑星」(トランス・サタニアン)の“正しい解釈”は、新たな理論なくして不可能です。

占星師の体験的な模索解釈に基づいて試行錯誤されて今日に至りますが、それだと双魚宮時代の”壁”を超えられません。




《 メール講座の概要と流れ 》

“分水嶺”のピークの今日、天体の解釈も同様に“分水嶺”のピークを迎えています。

古典アストロロジーで用いられてきた「土星」までの7つの天体はともかくとして、「基本三数」また「配列法則」などの論拠を伴なった「土星外惑星」の正しい象意のご理解は、今後ますます必要になっていくゆえに、惜しまずに論拠と併せてお届けするのが「土星外惑星メール講座」です。

月1回で3回+1回に分けてのメール講座で、料金はたいへんにお得な3万円(税込)です。

ご質問はいつでもご自由で、初回お申し込みのみの限定価格になっています。

1、まず、お申込みとご確認メール後のご入金とをもって、「配列法則」とホロスコープで用いる11個の「天体」の核心的象意をお届けいたします。

2、次に、毎月1回月末を目途に、初回は宝瓶宮時代の共鳴星「天王星」で、以後「土星外惑星」(トランス・サタニアン)の象意と役割を順次お届けいたします。

3、次は、双魚宮時代末期の共鳴星「海王星」で、今日まで双魚宮時代の象意と、新たに生まれ変わった宝瓶宮時代の「海王星」の象意と役割とをお届けいたします。

4、最後に、驚愕すべき内容を秘めた「土星外惑星」の真打ち、“両極端”を特徴とする「冥王星」の象意とその論拠とをお届けいたします。

【One Point】 お送りするメール形式は、イラストや装飾が可能なHTMLです。いつものことながら長文ともなりますので、読みやすいように、適切に行間を設定しており、分かりやすいように図表も参照できるメール講座です。


●「アメリカ独立戦争」(1775-1783)は、アメリカと宗主国イギリスとの8年間にわたる戦い。



《 宝瓶宮時代序説「天王星」 》

さて、ここからは「天王星」「海王星」「冥王星」についてのご紹介です。

「天王星」は、水瓶宮また宝瓶宮時代の共鳴星です。

その発見は“意外性”を伴なう「天王星」の象意に相応しいもので、人類歴史またアストロロジーに「エポックメイキング」をもたらしました。

当時の宝瓶宮時代の影響圏はもちろん、今後の発展の方向を象徴し、示唆する重要な象意を秘めた「天王星」です。

イギリスからの“自由”と“独立”(いずれも「天王星」の象意)を目的とした「アメリカ独立戦争」の真っ最中に発見されました。

直後の「自由、平等、博愛」(これまた「天王星」の象意)のスローガンで知られる「フランス革命」も同様で、宝瓶宮時代の影響圏における“改革”や“革命”は「天王星」の象意になっています。

ただし、双魚宮時代のリバイバルのディレクションが終わろうとする今日、“革命”などといった古い象意は、必要がなくなっていくのが今後の宝瓶宮時代です。

宝瓶宮時代の「天王星」の象意は、前人未到の「共鳴関係論」の時代を築く“宇宙波動”がメインで、そこに時代の流れととともにある“天運”が伴ないます。


【One Point】 時代の“宇宙波動”が宝瓶宮時代に正式に変わった平成以降、次代を担い宝瓶宮時代を生きる子供や若者たちを理解するよすがともなるのが「天王星」です。

今後の宝瓶宮時代をどのように生き抜けるのか、重要な象意や意味が見えてきます。




《 現代占星術爆誕「海王星」 》

「海王星」は、魚宮またこれまでの双魚宮時代末期の共鳴星です。

西洋占星術では「共鳴星」と呼ばずに、“支配/被支配”といった「対立二元論」を歴史パラダイムとする時代だったゆえに、“支配星”と称してきました。

では、宝瓶宮時代が進んでいくと、双魚宮時代の共鳴星「海王星」は重要ではなくなっていくのでしょうか?

お答えはNO!です。

むしろ逆に、重要性が高まります。

ただし、双魚宮時代の古い「海王星」ではなく、再来年2026年1月に「春分点」を超えて、宝瓶宮時代の新しい「海王星」に生まれ変わっていくために、個人的にも歴史的にも宝瓶宮時代に欠かせない重要な星になっていきます。

詳しい理由は講座の中でお伝えするとして、海王星にかぎらずアストロロジカル・エイジ(グレート・マンス:プラトン月:)が双魚宮時代から宝瓶宮時代に変わっていくと、ちょうど川の水が海の水となっていくように、しぜんと象意変化が起きていきます。

といったことから、これまでの古い象意のまま、主観的な解釈を続けていくと、状況によっては「どうも当たらない」「何かズレている」といったことが頻繁に起こりはじめていきその兆候はすでに出ていると存じます。


【One Point】 “分水嶺”のピークは、何も社会だけでなく、天体の象意にも影響します。

まして主観的な“占い解釈”は、伝言ゲームのように時が経つほど“茫漠”とし、“曖昧”さを増して、“混沌”(これらも海王星の象意)としていくこともその一因です。



【儀参考:日本的な文化精神の影響力】

●“負の戦争”については、以前の記事で書いたとおりです。

現代の“戦争”は、第二次世界大戦のように“ドンパチ”といった消耗戦ではありません。

それはパワハラ的な概念で、現段階では“見えない戦争”と言い換えることが可能で、「情報戦」(宣伝戦)や「心理戦」また「サイバー戦」などです。

しかし、マストとなるのは従来の一般的な分野ではなくなっていきます。

縄文時代の原住日本人が豊かな大自然の心で、海を渡ってきた人々を平和的に受け入れ感化し、同化によって古代日本を形成してきたようなものです。

そのように日本人の遺伝子レベルに組み込まれた“日本的霊性”といえる圧倒的に有利な、日本の“伝統”や“文化”などによって戦争ならざるナチュラルな影響力です。




《 究極的ラスボスの「冥王星」 》

「冥王星」の象意は、クオリアル宇宙の根源に通じ“両極端”です。

宝瓶宮時代が進むにつれて、1920年の発見時の象意とは正反対になっていきます。

「冥王星」は、これまでの2年間ほど山羊宮25度以降の水瓶宮の“影響圏”にあって、「深層の精神意識の変革」のデレクションを正式にもたらしはじめていました。

今年2024年1月に水瓶宮に入宮し確定させたのです。

今後20数年間も続くメイン・ディレクションで、「深層の精神意識」(霊性、深層心理)を徐々に誰もが意識せざるをえなくなっていきます。

「冥王星」発見時の20世紀初盤~中盤の象意は、社会的なもので、代表的には“世界覇権”を象わし、この時期に2次にわたる「世界大戦」が起きています。

しかし、今日においては“両極端”の象意を持つゆえに、発見時とは真逆に“負の戦争”となる個人の内面の「深層の精神意識」の変革を投げかけていきます。


【One Point】 “負の戦争”に相手はいません。

自分自身です。各自が自由に「主体意識」(個性や才能)を伴ないつつ、「天王星」と共鳴する宝瓶宮時代の新しい「友愛精神」(和、絆、民度)を培うことがベースです。



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天王星の“空間域”を超えて
2024.07.04
[海王星の“時間域”]
― 太陽系天体の象意の法則性 ―




【講座予告】 「配列法則」からみた「ソーシャル・プラネット」



ホロスコープで用いる太陽系「天体」の象意は、無秩序ではなく法則性があります。

一例を「配列法則」として「宝瓶星学」(通称:宝瓶宮占星学)ではご紹介していますが、その中で“空間域”をみれば地球以遠の天体になるほど大きくなっていきます。

土星外惑星(トランス・サタニアン)の最初の星「天王星」が象わす“空間域”は地上を離れた“空中”や“宇宙”です。

それゆえ「天王星」を共鳴星とする宝瓶宮時代は「宇宙時代」です。

“宇宙”を超える“空間域”はありませんが、では「海王星」は何を象わすのでしょうか。

◆本記事は、「土星外惑星」(天王星/海王星/冥王星)の象意を論拠解説する講座の前振りです。



【土星外惑星】(トランス・サタニアン)
その名のとおり「土星」を超えてその外側を回る星たちです。
ホロスコープでは「天王星」「海王星」「冥王星」の3つが該当します。
「宝瓶宮時代の影響圏」に入った1630年以降に発見された星たちで、「土星外惑星」(トランス・サタニアン)のほかに、「小惑星」が発見されています。
その筆頭が、太陽系第7惑星「天王星」の発見から20年後、「海王星」の発見に遡る45年前に、「すわ! 第8惑星の発見か?」と“勘違い”された小惑星番号1番の「ケレス」です。
火星と木星の間の「メイン・ベルト」(アステロイド・ベルト:小惑星帯)の中で最も大きな星で、サイズに関係なく他の天体と同等の象意を持つために、「宝瓶星学」では「ケレス」を含めたリーディングを行ないます。
これら太陽系天体は、「配列法則」に基づいて“空間域”など象意が秩序をもって充てられています。



《 「木星」の空間域は“海外” 》

パーソナル・プラネットである「火星」の“空間域”は、個人的な“行動範囲”を象わします。

ソーシャル・プラネット(木星/土星/天王星/海王星/冥王星)になると、個人を超えて社会的な“空間域”を象わします。

「木星」は小惑星の「ケレス」を除いて、最もパーソナル・プラネットに近く、夜空でひときわ明るく輝く星であるために、古代ギリシャの「古典アストロロジー」から用いられてきました。

そのため、象意解釈も比較的にこなれており、というか、ホロスコープが発祥した古代ギリシャの当初から19世紀まで、魚宮また双魚宮時代の“支配星”でした。

古典アストロロジーも双魚宮時代も、「木星」の古典的な象意をベースに“天運”を伴ない発展し営まれてきたのです。

ところが、今日では魚宮また双魚宮時代末期の“支配星”は19世紀に発見された「海王星」に変わりました。

それはそれとして、「木星」の“空間域”は「海外」など“遠い世界”を象わします。


One-Point ◆ “遠い世界”といっても厳密には地理的に遠い“海外”にかぎらず、精神的また意識的にも遠い“哲学”や“学問”なども象わします。

ただし、後者の象意は、双魚宮時代の終末に伴ない「木星」の古典的な象意になります。



【ご参考:「木星」が“大吉星”とされた理由】

●双魚宮時代は、「対立二元論」を歴史パラダイムとして発展してきました。

双魚宮時代の影響圏にあった白羊宮時代の末期に「古典アストロロジー」は始まったため、“支配星”(ルーラー)という言葉を用います。

その意味は「星」が12サイン(宮)や象意を“支配”しているという、今やワケの分からない理由で、“ホロスコープ占い”の現代占星術も、“支配星”という言葉を用います。

宝瓶宮時代の新しいアストロロジー「宝瓶星学」では、「共鳴関係論」を歴史パラダイムとして発展していく宝瓶宮時代ゆえに「共鳴星」と呼びます。

“宇宙波動エネルギー”からみてもそうで、双魚宮時代を発展に導いた“支配星”「木星」は、ゆえ“大吉星”と解釈されてきたわけです。

かつては、それでも間違いではなかったのですが、1989年の「宝瓶宮時代のビッグバン」以降は、正しいとは言えなくなってしまいました。

“吉凶解釈”自体が、心理的にはともかく、○×テストのレベルの解釈ということもあって、現実社会にはそぐわず、大人社会においては、“誤り”といえるためです。



《 「土星」の“空間域”は地上世界 》

次に「土星」です。

法則的に「土星」は木星の“空間域”「海外」を超えるために、それを包括する上位空間の地上全体や“現実社会”を象わす“空間域”を持ちます。

具体的な象意に落とし込めば、“誤魔化すことのできない現実”です。

ただし、「土星」の象意は、地上を離れることはなく、個人にとっては“生まれ故郷”を含めて地上社会に留まります。

さらに言えば、地上社会を運営するために必要欠くべからざる“仕事”や“組織活動”も「土星」の象意です。

かように、生きるうえで重要な“空間域”を持つ「土星」ですが、“大凶星”と解釈された歴史を持つのも事実で、それは次の2点からです。

魚宮や双魚宮時代の“支配星”「木星」また「海王星」とは正反対の象意を持つため。

もう一つは、キリスト教において仕事や労働は“エデンの園でアダムとイブが罪を犯した罰”とする教義と、近代では共産主義思想によって“労働者vs資本家”の対立構造によって、仕事や労働は奴隷的行為とされ、これらの双魚宮時代の通念が現代占星術の解釈に影響しています。


【One Point】 日本は、かつて“日本の常識は世界の非常識”と言われたことがあるように逆で、仕事は仏道に通じ世のため人のためと解釈されてきました。

現代占星術は“西洋占星術”と呼称されるように、西洋的価値観が解釈のベースにありますので、「宝瓶星学」が目指す客観性や普遍性とは異なります。



【ご参考:「土星」の解釈は難しいだって?】

●かつて「土星を正しく解釈できる占星術師は一流である」と言われたことがあります。

「何言ってるの?」というお話です。

自分たちが勝手に“大凶星”と遠ざけておいて、「土星を正しく解釈するのは難しい」はないのです。

「木星」や「海王星」の形而上的な象意から解釈しておいて、形而下的な「土星」の象意を正しく理解できないのは当然です。

いずれでもいいのですが、エソテリック(秘境的)にはじまった現代占星術は、客観性や普遍性が次第に失われていく運命を持ちます。

双魚宮時代の「リバイバルのディレクションも、残り約1年半で終了します。

すると、宝瓶宮時代が進んでいくほど、さらにそうなっていくさだめです。






《 「天王星」の“空間域”は空宙 》

「土星」の空間域の次は、いよいよ「土星外惑星」(トランス・サタニアン)です。

以前の記事「トータライジング「基本三数」」で天王星の“空間域”に触れました。

「天王星」の“空間域”は地上を離れた“空中”や“宇宙”です。

そのため“飛行機”や“ミサイル”また“ロケット”などの飛翔体も「天王星」の象意になります。

20世紀初頭にライト兄弟が初めて空を飛んでから、70年も経たないうちに人類は月に降り立ちました。

なぜなら、宝瓶宮時代に向かう“宇宙波動エネルギー”と共鳴し休息に発展するためです。

飛翔体はもちろん、身近な事象でいえば電気や電波も「天王星」の“空間域”にかかわる象意で、具体的にはスマホなどの電子機器、またインターネット(ワールド・ワイド・ウエブ)などのインフラもそうで、近年、急速に発展してきた理由はここにあります。


【One Point】 「天王星」が象わす“空間域”はもちろん事物は宝瓶宮時代の“天運”を受けて発展していく歴史的な転換期に現在あります。

最近では「スターリンク衛星」により宇宙を経由した広範囲なネット・アクセスや情報共有も進んでいます。



《 「海王星」は“時間域”を象わす 》

「天王星」の次に外側を回るのは「海王星」です。

“空間域”をみた場合、「天王星」が象わす宇宙を超える“空間域”は物理的に存在しません。

では「海王星」の“空間域”は何でしょうか。

物理空間ではなく、空間を超えた超空間すなわち“時間域”を象わします。

表現を変えれば「時空」は一体不可分の関係ゆえに、時空を超越した世界を意味します。

よく知られた言葉でいえば通称「霊界」などもそうです。

そのため“時間軸”を象わす「海王星」は、遠い遠い過去から遥か未来の遠い彼方まで時空を超越して象わします。

例えば、海王星の象意を強く生まれ持っていたり、ディレクション(運勢変化)によって海王星の象意を強く受ける人生期などにそういったことが起こります。

一例を挙げますと、地上の“空間域”を超えた“シリウス”や、“時間域”を超えた“レムリア”など、物理的には不可能な世界を主観的に“体験”することがあります。


【One Point】 主観とはいえご本人にとっては“事実”です。また相手との共鳴関係を築ければ“主観”の共有も可能です。

人生体験の一つとして成長につなげていけばよいもので、ただ“事実誤認”と隣り合わせなのは「海王星」の象意である以上、避けられません。



【ご参考:「神観」が異なる日本とキリスト教】

●日本人が「神」(god)というとき、キリスト教でいう「創造神」(唯一絶対なる万能の神)とは異なります。

八百万の神で、大自然だったり、高貴なお方だったり、ときに悪神だったり、見えない畏れられる存在を指します。

「宝瓶星学」は、そのような信仰や人為的な解釈ではなく、天体が位置する宇宙の根本法則に基づいて、客観的な解釈を行なえます。

信仰の対象や尊崇の対象となる“神”でもなく、また物理科学でもなく、時空を超越した“宇宙波動エネルギー”による解釈やリーディング・ノウハウです。

基礎理論の「基本三数」(クオリアル・メソッド)からみたとき、太陽系天体は「配列法則」に基づいて“空間域”で表わされる象意を持ちます。



《 「冥王星」の“時空超越域” 》

最後に「冥王星」です。

「天王星」の“空間域”を超え、「海王星」の“時間域”をも超えるのが「冥王星」の“時空超越域”です。

適切に表現できる言葉を知らないので工夫不足ですが、素のままに“時空超越域”と表現させていただきます。

時間と空間によって制約を受ける「物理宇宙」が誕生する以前の世界にもかかわり、地上世界はもちろん霊界などの見えない世界また並行世界(パラレル・ワールド)をも超えた想像すら出来ない世界が「冥王星」の“時空超越域”で、象意の根源となっています。

分かりにくいと思いますので、誤解を恐れずに双魚宮時代の古い社会通念で端的に表現いたしますと、“天地創造の唯一絶対なる神(The God、The Creator)の世界”です。


【One Point】 「土星」までの7つの星は、伝統ある「古典アストロロジー」の古典理論による象意解釈を流用し、現代占星術は“占い”として始まりました。

それゆえ相応にこなれた解釈が可能です。ですが、それ以降に発見された「土星外惑星」は、新たな理論なくしては、正しい解釈ができません。

ご参考になればと存じます。











日本書紀史観の美しい誤解
2024.07.01
[古代史解明15:万世一系]
― 正しくもあり正しくもなし ―




国家千年の計と持統天皇の「万世一系」を願った譲位



「万世一系」は現代に続き、日本の“国体”に連なるバックボーンです。

“イデア”はともかく、「万世一系」が実際に確立したのは、第41代天皇と記される「持統天皇」のご譲位によってです。

697年のことで、『日本書紀』が完成する23年前のことでした。

初めて天皇号を用いた夫「天武天皇」の“千年のちまでも二度と皇位争いを起こさない”という遺志を受け継ぎ、直系の男子に皇統をつなぐために持統天皇は、女性天皇として即位され、万難を排して孫に皇位を譲りました。

そのため、天武の皇子:舎人親王(とねり しんのう)が総裁を務め、腹心藤原不比等(ふじわら の ふひと)の天才的知恵によって編纂されたのが『日本書紀』です。



【イデア】 “イデア”については、いくつかの解釈があります。

私的な解釈を述べますと、あらゆるものの「本質」は世の中にはなく、“イデア”の世界、いうなれば人の脳内や心の中、つまりは意識や想いまた観念的なものだとしたのがプラトンの説。

その点では、“イデア”は「本質」の在り処となるものの、世の中の事実ではなく、意識や想いや観念が「本質」ということになります。

極論すれば、世の本質は“イデア界”すなわち想いの世界にあるということになりますが、プラトンさん、あっていますか?




《 万世一系のスタートは7世紀 》

明治新政府が、大政奉還によって天皇を新たに中心とする国体の護持のため、『日本書紀』に基づいて“初代神武天皇からの万世一系”をうたう「皇国史観」を国策としました。

そこで明治になって、初代神武天皇がご即位されたとされる地に「橿原神宮」が創建(1890年:明治23年)されたのです。

さらにいえば、江戸末期まで神道祭祀による天皇ではなく、古来からの神仏習合によって、仏教儀式をメインとした「院号」によるご即位だった史実があります。

現代人は、誤りとは言えませんが明治新政府による「皇国史観」の影響を色濃く受けて、初代神武天皇にはじまる「万世一系」だと固く思い込まされています。

日本人のアイデンティティーとしては美しく、重要なのですが、史実としては似て非なる作話(さくわ)です。

ただし、日本の“天運”は驚くべきことに「宇宙創成プロセス」に基づくもので、『日本書紀』の編纂は「宝瓶星学」がベースとする「基本三数」(クオリアル・メソッド)を伴ない、天意が働いたものになっています。

『日本書紀』が持統天皇の譲位で終わっているのも、今日に続く「万世一系」が無事スタートできたためです。


【One Point】 『日本書紀』編纂の意図をよくよく腑に落とさなければ、古代史をひもとき語るに値しません。

ましてや、明治以降に書き改められた『正統竹内文書』の記述によって、古代史を推論すると、当時流行ったSF(Science Fiction)による古代史解明になります。




《 孫への譲位で終わる『日本書紀』 》

謎解きをします。

“天照大御神”よろしく第41代「持統天皇」(645-703)から、天孫降臨された“瓊瓊杵尊”(ににぎの みこと)よろしく、孫の第42代「文武天皇」(683-707)への譲位で『日本書紀』は終わります。

『日本書紀』編纂の目的が、そこにあったためです。


●孫の瓊瓊杵尊は、天照大神から皇位の御印「三種の神器」を授かり、天孫降臨をした。


『日本書紀』の編纂を命じた第40代「天武天皇」の妃「持統天皇」は、国家千年の計をもって直系男子による「万世一系」を実現するために命がけで万難を排します。

ちなみに、『古事記』は、事績は記されませんが、まるで付け足されたように「推古女帝」(554-628)で終わっています。

「豊御食炊屋姫尊」(とよ みけ かしきやひめ の みこと)こと“推古女帝”は、『日本書紀』では第33代天皇と記され、初の女性天皇として知られています。


【One Point】 『古事記』が推古女帝で終わり、『日本書紀』が持統天皇の譲位で終わっていることには深い理由があります。

作話された「皇国史観」また「日本書紀史観」が強くインプリンティングされている方には信じられない理由があります。




《 蘇我大王家の傀儡女帝 》

答えを書きます。

日本古代史のメインは、大陸に近い北部九州の「倭国」でした。

古代オリエントとの関係では、四国阿波もその一つになりますが、阿波国は7世紀以降の皇統との関係は希薄です。

大陸の正史の一つ『隋書』に「日本国」と記される「畿内国」と、九州「倭国」との合併によって、7世紀初頭に誕生したのが統一「大倭」(おおやまと)です。

九州倭国王「阿毎多利思北孤」(あめ の たりしひこ)は、自ら九州「倭国」を“弟”の「畿内国」に吸収合併させるカタチで、隋の冊封下から離れ独立を果たします。

高句麗との戦争の真っ最中で、隋が動けないことを見越した見事な外交戦略で、架空の“聖徳太子”などの功績ではありません。

合併後の大倭は、『日本書紀』でいう蘇我氏が大王家となり、馬子(うまこ)、蝦夷(えみし)、入鹿(いるか)と三代続きますが、三代目になると英知も王道も失われ“ボンクラ”同然で(失礼!)、結局「乙巳の変」(いっし の へん:645)で滅ぼされます。

史実は、倭国と畿内国の合併にあたって、蘇我氏が傀儡として立てた女王が推古女帝です。

2世紀に北部九州で起きた「倭国大乱」は、女王卑弥呼を共立したことによって平和をとりもどし終息します。

その故事に由来し、合併を平和裏に進めるために立てられたのが推古女帝(女王)で、九州倭国と畿内日本国の統一を果たし、今日の日本の礎を築いた蘇我馬子です。


【One Point】 合併前、九州倭国はすでに「冠位12階」を採用していました。

合併後は馬子によって統一大倭(大和)にも適用されます。推古女帝の時代に摂政制度はなく、『日本書紀』に“聖徳太子を摂政にした”と記されるのは、蘇我氏の偉大な業績を架空の人物にすり替えて糊塗するための創作です。



【ご参考:隠された九州「倭国」や「阿波国」】

『日本書紀』は、神武東征の当初からの統一独立国家「大和」(日本)として記されます。

史実としては、少し調べれば分かることですが、まったくそんなことはありえません。

結局、最初からの独立統一国家「大和」とするために、古代の国家や人物は抹殺されたり、名前を変えられて付属的に記されます。

当然、九州「倭国」の存在は残せません。

初期の国づくりに関与した瀬織津姫(せおりつひめ)なども同様です。

北部九州にあった「邪馬台国」も女王「卑弥呼」も同様です。

ほかにも、古代に国づくりを行なっていた畿内「出雲国」や四国「阿波国」なども同様で、『日本書紀』が抹殺した当初からの古代国です。

結局、7世紀以降、現在に続く天皇のルーツを阿波国とするのは間違いです。

古代オリエントに関わる古い国づくりの歴史は持つものの、それゆえ7世紀以降の天皇政権からは抹殺された“怨恨”が今日に残り、“邪馬台国は阿波”や“天皇家のルーツ”などと、われ知らず主張させられているようです。



《 25歳で崩御されても「祖父」 》

次に『日本書紀』が持統天皇の譲位で終わっている最大の理由です。

孫の「文武天皇」への譲位によって、男系男子による「万世一系」をスタートすることに成功したためです。

古代日本を二分して同胞が殺し合った皇位争いを二度と起こさず、国内の平和を保つために天武天皇と持統天皇の使命また悲願が、男系男子による「万世一系」の皇位継承でした。

それが『日本書紀』編纂の意図であり、アストロロジカルにみても「万世一系」なくして日本の天運も国体も日本人のアイデンティティーも成り立ちません。

珂瑠皇子(かる の みこ)こと「文武天皇」は、14~15歳で持統天皇のご譲位により即位され、わずか24~25歳で崩御されています。

草壁皇子(くさかべ の みこ)は、「天武天皇」と「持統天皇」の日嗣の御子(ひつぎ の みこ:皇子)で、即位されることなく早世したため、孫の珂瑠皇子へ皇統をつなぐために持統天皇自らがご即位され、直系男子への皇位継承に命がけでとりくんだものです。

即位後、「文武天皇」(珂瑠皇子)は若くして崩御されますが、国風諡号(しごう)を「倭根子豊祖父天皇」(やまと ねこ とよおほぢの すめらみこと)と申し上げます。

万世一系の「祖」という意味です。


【One Point】 これらのことを腑に落とせば、真実の古代史が見えてきます。

逆に分からなければ、『日本書紀』を単なる歴史書ととらえ、記されているままに古代史の謎解きをして、推論に推論を重ねた勘違いや辻褄合わせをすることになります。




《 天智/天武以降は「万世一系」 》

アバウトで触れておきます。

持統天皇の父「天智大王」(626-672)系か、夫「天武天皇」(?-686)系かを問わず、これ以降の皇統は事実上の「万世一系」です。

それ以前は、各地の豪族の王たちを“皇統”かのように装い「万世一系」を作話したのが『日本書紀』です。

それによって各地の有力な豪族たちは、自分たちの王が“天皇”だったと錯誤し、結果、天皇の忠臣となり盤石な独立統一国家「大和」が築かれています。

藤原不比等の知恵、畏るべしです。

実際は、少なくとも第10代「崇神天皇」、第15代「応神天皇」、第26代「継体天皇」、第33代「推古天皇」の御世が、『日本書紀』によって“皇統”として繋げられています。

『古事記』も後年、これに準じて改変され、両書に記されているために信じざるをえないという秀逸さです。

それが悪いということではありません。

当時の国内外情勢のもと、日本国の維持と天運保持のため、最優先で必要だったものです。


【One Point】 天武天皇が即位(672)された当時の「大倭」(大和)は、白村江の戦い(663)や壬申の乱(672)によって、国内が充分にまとまっておらず、緊迫する大陸や半島情勢のなか、早急に独立統一国家「大和」を築く必要がありました。











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