水瓶宮による中国再出発
2020.11.30
今後の中国に働く「星のディレクション」をご紹介いたします。
トランシットの「木星」と「土星」は、来月12月の17日と19日に水瓶宮入宮します。
まずは、その前提となるお話です。
中華人民共和国は、1949年10月1日に建国しました。
そのため、占星学からみたとき中国の“現体制”は「天秤宮」になります。
ただし、これは憲法の上位に中国共産党があるため、オモテ向きの“現体制”になります。
とはいえ、昨今、下方矩(ロウアー・スクエア=90度)の山羊宮をトランシットする「冥王星&土星&木星」は、オモテ向きの“現体制”に相応の転換をもたらすことになります。
「木星」のトランシットは、“正しい”方法で「一帯一路」などの海外進出が行なわれていれば、その発展の契機となる「出発のディレクション」をもたらします。
しかし、そうでない場合、海外侵出を一から見直すこともありえる「再出発のディレクション」になります。
「土星」のトランシットは、そろそろ結果があらわれるはずですが、これまで約3年間のディレクションの結果として、良くも悪しくも“現体制”の見直しが迫られる一からの「転換のディレクション」となっています。
「冥王星」のトランシットは、あと3年間ほど続きますが、世界的な「組織運営の変革のディレクション」なので、中国のみならず、日本やアメリカにもかかわります。
次に、実際の“現体制”や“国体”また“民族性”をお届けいたします。
中国共産党は、1921年7月23日~31日に「結党大会」(第1回党大会)を行なっています。
これは、中国(中共)の“国体”が「獅子宮」であることを意味します。
“現体制”は、本来、「憲法」が象わします。
1949年9月29日公布(10月1日建国)以来、中国の憲法は改正を繰り返してきました。
「現憲法」は、第5次全人代で1982年12月4日に制定されています。
これがいわゆるウラ(ホンネ)の“現体制”で「射手宮」によって象わされます。
オモテ向き「天秤宮」の“現体制”は“平和主義”(微笑み外交)なのですが、ウラの“現体制”は「射手宮」なので、その象意によって、“海外侵出”を図ることになります。
日本も、明治時代から敗戦まで“現体制”は「射手宮」でした。
それゆえ、明治維新後、「文明開化」や「和魂洋才」また「富国強兵」など、欧米に学び「近代化」を推し進め、西洋列強のアジア植民地侵出を阻むべく、「大東亜共栄圏構想」をかかげました。
それはともかく、今年2020年の「木星」、さらには2017年以降、約3~4年間の「土星」、またあと3年間ほど続く「冥王星」、これらの山羊宮トランシットは、「天秤宮」の“現体制”に、何らかの“転換”のディレクションをもたらします。
それは、「射手宮」によって象わされるウラの“現体制”にとっては、占星学的なリーディングのご説明は省略したしますが、海外侵出の“実体化”をあからさまにするものでした。
ちなみに、“海外進出”か“海外侵出”かは、ほかに持つサイン(宮)によって異なります。
中国(中共)の場合、世界革命(共産党一党独裁)の性質上、“覇権侵出”にならざるをえません。
いずれにしても、あと3年間は「山羊宮」をトランシットする「冥王星」です。
このディレクションは、一時期、中国が世界覇権を極めるかのように、アメリカと世界を二分するほどの“TOP”に立ってもおかしくないものの、それが「不正」な手段によるものであれば、さほどときをおかず、“大どんでん返し”に類する象意によって、世界の“どん底”に落ちる可能性がもたらされるものになっています。
冥王星は、一方で“両極端”を象わしますので、そういうことが起こりえるのです。
それは、海王星のトランシットとも関係しています。
これまで2010年代の中共の“隆盛”は、「魚宮」をトランシット中の海王星によって、この間、“共産主義の勃興”をもたらす“双魚宮時代のリバイバル”のディレクションに由来しているためです。
それは、あと3~4年で終わるディレクションです。

さて、ここからが本題です。
12月17日と翌々日19日に、水瓶宮に入宮する「土星&木星」が中国(中共)にもたらすディレクション」についてです。
「水瓶宮」は、中国の“民族性”「蠍宮」にとって、下方矩(90度)にあたります。
そこを、12月中旬以降、「木星&土星」が正式にトランシットしはじめます。
同時に、中国の“国体”「獅子宮」にとっては、衝(オポジション=180度)となる「水瓶宮」の「木星&土星」のトランシットです。
また、冥王星はすでに中国のオモテ向きの“現体制”「天秤宮」の下方矩(90度)を、最後の3年間にむけてトランシット中です。
ほかにもありますので、ご参考に書いておきます。
中国の“民族性”「蠍宮」にとって、トランシットの「天王星」は、現在、衝(180度)の「牡牛宮」を運行中です。
これは、“国体”「獅子宮」にとっては、上方矩(アッパー・スクエア=90度)の「天王星」のトランシットになります。
個人に働くディレクションと、国家に働くディレクションは若干、異なります。
わかりやすくあえて単純に申し上げますと、これは“国体改革”が、今後の約5年内に起こることを意味しています。
さらに、中国の実際の“現体制”「射手宮」にとって、海王星がトランシットしている「魚宮」は、これも下方矩(90度)にあたり、“見果てぬ夢”(野望)をもたらしているディレクションになります。
これら、中国の“現体制”や“国体”や“民族性”を象わすサイン(宮)に、影響力の大きな「土星外惑星」(トランス・サタニアン)をはじめ5つの「ソーシャル・プラネット」が、すべて衝(180度)や矩(90度)をとっていくわけです。
問題は、それが何をもたらす「星のディレクション」になるのかです。
端的にいえば、中国(中共)の「新たな出発」となる“再スタート”のディレクションであり、その“転換期”がもたらされる“宇宙波動”(ディレクション)を象わしています。
中国の“覇権侵出”の過去がいったんリセットされて、新たな方向性を模索していくことになります。
2020年12月17日~19日の「木星&土星」の「水瓶宮」入宮は、その“引き金”となるもので、以降、漸次、そのような“再出発”を模索していくことになります。
それは中共のみならず、中国国民(中国人民)においても同様です。
なので、これらの星たちがもたらす今後、数年間の「星のディレクション」は、中共にも中国国民(中国人民)にも、「大転換となる再スタート」を示唆しもたらすものになりそうです。
多くの場合、過去を改める“一からの出直し”となる“転換”のディレクションです。
その方向性は、今般の「アメリカ大統領選挙」の結果が、世界的な「組織運営変革の深化のディレクション」の“結末”として、まもなく決めることになります。
コメント一覧
ぱいなっぷる - 2020年12月01日 22:27
トランプ大統領が再選し、中国は転換せざるをえなくなると思います。日本は中国との経済デカップリングを進めてほしい。
名無し - 2020年12月01日 01:39
管理人さまの指摘どおりに中国が軟着陸して戴ければ有り難いのですが、一帯一路政策を通じた中央アジアやアフリカ諸国への支配計画が実行され、ますます強大化が進みそう気配を感じます。
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