Re.双魚宮時代の終末
2023.08.31
[天運の転換]― 日本/中国/韓国/米国 ―


“終末”に起きる新時代直前の暗闇と混乱



国内外が騒然とするロシア、バブル崩壊が表層化した中国、隠れた危機の北朝鮮、デフォルト(債務不履行)で破産危機の韓国。

これらの身近な国々は、韓国をグレーゾーンとして、いずれも20世紀に沸き起こった共産主義運動の“支配/被支配”の独裁強権体制の国家です。

なぜ今、これら元共産主義国が“国家消滅”の危機にあるのかとえば、共産主義をもたらした双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)の終末にあるためです。

すでに双魚宮時代は1989年に人知れず終わり、その後の「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションも、あと2年余りで終了しようとしています。

根因は、新しい時代の運勢波動“共鳴関係論”に沿わない敵対思想を主軸とするためです。



《 20世紀の“変異天運”の終わり 》

“支配/被支配”の「対立二元論」を歴史パラダイムとする双魚宮時代は、あと2年余りで完全終了します。

それゆえ無意識でもそのことを何気に感知した“支配権力”は、焦って世界に混乱を振りまいているのが昨今の世情です。

初めて当サイトにアクセスされて、「いったい何の話?」と思われる方は次のことをご承知ください。

古代ギリシャ時代の末期、約2,200年ほど前にはじまったのが“アストロロジカル・エイジ”でいう「双魚宮時代」(そうぎょきゅう じだい)です。

知る人ぞ知る「プラトン月」(グレート・マンス)の1つです。

約72年に1度ずつ太陽とは逆方向に黄道上を移動していく「春分点」が、約25,920年(計算値)をかけて1周する「プラトン年」(グレート・イヤー)を12等分したものが、プラトン月(グレート・マンス)で約2,160年(計算値)のスパンを持ちます。

そのBC2世紀(ヒッパルコス:BC170頃-BC120頃)以降の約2,160年間を「双魚宮時代」といいます。

双魚宮時代よりも、新たにはじまった「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい:Aquariun Age または Age of Aquarius)という言葉のほうが、ミュージカル「ヘアー」の劇中曲やアニメゲームなどでご存じの方も多いでしょう。


【One Point】 )かつて当サイトでは“占星学的な時代区分”と表現していました。

第3章「宇宙波動編」は実学となるため、「宝瓶星学」によって「アストロロジカル・エイジ」という表現に改めさせていただきました。







《 共産主義とスピリチュアリズム 》

お話は現代に移ります。

「海王星」の発見(1846)は、見えざる“宇宙波動”によって、双魚宮時代の末期の20世紀に大きな影響力を与えた2つのムーブメントをもたらしました。

「共産主義運動」と美称「近代スピリチュアリズム」です。

“物質経済中心”の前者と、根本にキリスト教信仰があり“霊界(天国)信仰”の後者は、まったくの正反対です。

なぜなら、双魚宮時代は「対立二元論」を歴史パラダイムとするため、その末期に当たって世界的な二元対立が表層化し、止揚/昇華/次元拡張(上昇)するためです。

その一方で、両者には「海王星」の象意に基づく共通点があることをご存じでしょうか。

「海王星」の古い象意“まだ見ぬ理想”です。


【One Point】 )海王星の発見から2年後、1848年の『共産党宣言』の出版と、同年の“ハイズビル事件”ことフォックス姉妹の「ポルタ―ガイスト現象」が両運動の発端です。

いずれも海王星の波動エネルギーと共鳴してもたらされました。



【ご参考:共通点は“まだ見ぬ理想”】

マルクスの思想は「理想的共産主義」でした。

労働者による誰もが平等といったうたい文句の“まだ見ぬ理想”「共産主義理想社会」が、階級闘争史観によって、確実に訪れると“信仰”に似た確信を持ち、また信奉者に植えつけたのです。

その一方で“近親憎悪”にも似て、宗教を完全否定しています。

一方、ポルタ―ガイスト現象による世界的な心霊ブームこと美称「近代スピリチュアリズム」も同様でした。

ラップによる死者からの応答に、“まだ見ぬ理想”「死後の天国世界」を確信し、世界的な降霊術など、心霊ブームの発端になったのです。

それらは現代にも、パワースポットやパワーストーンまた引き寄せの法則など今風にアレンジされて続いています。




《 「武力革命」への変貌 》

ご存じの方も多いと思いますが、今日に至る両者の経緯を簡単にご紹介しておきます。

「マルクスの“理想的”(観念的)な共産主義思想では生ぬるい! 政権は武力によってしか倒せない」とするレーニンの権力奪取の主義思想によって、ロシア武力共産革命が成功し「ソ連」が誕生すると、「マルクス・レーニン主義」へと変貌していきます。

事実、ソ連を筆頭に北朝鮮や中国、さらに一時は世界の半分以上が武力革命によって共産主義武力支配体制国家に変わりました。

日本は、20世紀後半に共産主義シンパの都政や知事が次々と誕生するなど、合法的革命一歩手前までいきました。

しかし、人知れず起きた“宝瓶宮時代のビッグバン”によって、1989年に双魚宮時代は終わります。

その象徴的な出来事が同年12月の米ソ首脳による「東西冷戦の終結宣言」、すなわち世界的な対立二元論の終焉です。


【One Point】 )学校やマスコミで、歴史の根幹にアストロロジカル・エイジがあると取り上げられることはありません。

知らない人が多いのも事実です。

※宝瓶宮時代のアストロロジー「宝瓶実学」は、“占い”ではなく、宇宙この世界の根幹法則「基本三数」とそれに伴なう「宇宙波動エネルギー」から「実学」としてハッキリと認識しています。




《 双魚宮時代のリバイバル 》

いったんは終わったのが、双魚宮時代です。

ところが、発見後160数年経って、黄道(≒ホロスコープ)を1周した海王星は、発見時の位置に戻るとそのまま、自らの共鳴サイン(宮)「魚宮」の影響圏から「魚宮」へと入宮し、トランシット(運行)しはじめました。

2009年以降の「双魚宮時代のリバイバル」のディレクション(運勢変化、時代変化)のはじまりです。

「東西冷戦の終結宣言」によって、アメリカの手前おとなしくしていたロシアと中国は、“世界覇権”にむけて蠢きはじめました。

“共産主義の亡霊”の復活です。

ロシアは中近東やウクライナに触手を伸ばし、中国は南シナ海はもちろん一帯一路によって世界を支配下に治めようと策動しだしたのです。

日本も例外ではなく、2009年に旧民主党政権が誕生すると、当時の鳩山首相は「これは革命です」と言ってのけたのです。


【One Point】 )ですが歴史は動きます。

今年2023年3月に海王星が魚宮25度を通過し、新たに「春分点」(牡羊宮)の影響圏に移ったことによって、「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションは一段落し、あと2年余り、2026年1月には完全終了します。




【ご参考:「深層の精神意識の変革」】

ありていに申し上げます。

「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが終わっていくと、約2,160年(計算値)続いた双魚宮時代の完全終了です。

そのため、今日、双魚宮時代の終末現象が起きています。

海王星の古い象意に基づいた世界の“混乱”です。

私たちは惑わされずに、正しく宝瓶宮時代の波動エネルギーを培っていくことが、天運の継承には必要です。

日本は古来から“国体”が水瓶宮(宝瓶宮)によって象徴されていることもあって、継承が可能になっています。

国家的にも、組織的にも、また個人的にも、“善/悪”や“支配/被支配”の「対立二元論」を“必要悪”として、変異天運がもたらされていた時代は終わりました。

そのような考えはなくして、新時代への「深層の精神意識の変革」や「新しい霊性意識の覚醒」(目覚め)が必要な時代へと移行しています。



《 宇宙波動エネルギーと天運 》

ご理解またご納得いただけるかどうかは、皆さま次第でご自由なご判断です。

「宇宙波動エネルギー」に強制力はありませんが、時間(時代)の流れとともに変化し、天運をもたらし天運を奪い去ります。

共産主義運動や、その後の変形である専制国家や強権国家のままで、もはや天運が伴なうことはありません。

それゆえ、1989年以降、また悪あがきをしても旧体制を続ける以上、今年2023年3月以降、徐々に衰退していかざるをえないですが、昨今の「ロシア/中国/北朝鮮」またグレーゾーンながら“儒教的対立二元論”の「韓国」の現状がそれを物語るものになっています。

ポリコレと言われる過度なマイノリティー優遇の考えや、LGBTまたBLMなどもそうですが、方向性は一見、宝瓶宮時代的ですが、目的や意図は正反対に異なり、共産主義的な“権力闘争”をあおるものになっています。

ですが、双魚宮時代の終末とともに、化けの皮がはがされる運命です。


【One Point】 )何かのご参考にされていただければと存じます。

また、心霊ブーム(近代スピリチュアリズムのなか霊媒師マダム・ブラヴァッキーが率いる当時の神智学協会から広まったのが、皆さまご存じの現代占星術こと“ホロスコープ占い”のはじまりです。











無謀? ホラリー乙巳の変
2023.08.26
[時間不詳]― 首謀者/中臣鎌足の狙い ―


蘇我入鹿が弑逆されたのは大極殿ではなかった!



“ホラリー占星術”は「ホラリー」(時点、設時)の名のとおり、イベントが起きた瞬間のホロスコープからリーディングをします。

古代日本を大きくレジーム・チェンジさせた一大事件「乙巳の変」(いっしの へん)をリーディングしてみようと思いました。

『隋書』なども参考にすると、九州倭国は大陸の冊封下から離れて独立し、畿内の小国に自ら吸収合併されるカタチで、7世紀初頭に「統一大和」を形成させています。

そのとき、現在の「首相」に相当する「大臣」(おおおみ)として『日本書紀』に記される、事実上の最高権力者“蘇我大王家”の三代目が入鹿(いるか)で、「乙巳の変」というのは、中臣鎌子(なかとみの かまこ:藤原鎌足)と事件から約23年後に天智天皇となる中大兄(なかの おおえ)らに蘇我入鹿が弑逆(しいぎゃく)されたクーデター事件です。

その日付は『日本書紀』に記されているものの、肝心の時間が不明です。

それでもホラリー・リーディングは可能なのでしょうか?





《 初のソーラーチャートによるホラリー 》

「時間が分からない? それでホラリー・リーディング? バカを言うな!」

“ホラリー占星術”に詳しい方ほど、そうおっしゃるかもしれません。

一般に「時間」が分からなければホラリー・ホロスコープの作成も占断もできないのは常識だからです。

それでも、どうしても「乙巳の変」の真相を確認したいという想いがありました

そこで「快気謝恩!スーパー講座」(基本三数ホラリー・リーディング講座)のついでに「ホラリー・リーディング」をしてみることにしました。

「基本三数」理論を駆使すれば、「太陽」をASC=上昇点の位置におく「ソーラーチャート」から「基本三数リーディング」によって首謀者「中臣鎌子」(藤原鎌足)がなぜ乙巳の変を起こしたのかがみえてきます。

無謀と思われるかもしれませんが「基本三数」理論から可能です。


【One Point】 やってみるだけの価値があるのです。なぜなら、鎌足の子、天才藤原不比等(ふひと)が実質的に編纂を主導した『日本書紀』に記述される、父が起こした「乙巳の変」の記述に不審な点が散見できるからです。




【ご参考:皇極大王(女帝)は実在しない?】

夫、舒明天皇のあとを継いだのが皇極天皇(和風諡号:天豊財重日足姫天皇:あめ とよ たから いかし ひ たらし ひめの すめらみこと)です。

翌8世紀の淡海三船(おうみのみふね)は、『日本書紀』に記される和風諡号を歴代天皇の業績や人となりから、漢字2文字の漢風諡号に改めました。

皇極天皇は推古天皇につぐ歴史上2人めの女帝になります。

「天皇」という号は、当時はまだありませんので大王(女帝)です。

皇極大王(女帝)は初の「譲位」と、斉明大王(女帝)として「重祚」をしていますが、そのわりには業績や人となりが見えません。

一方、重祚後の斉明大王は、土木工事が大好きで、人々から“たわむれ心の溝工事”と謗(そし)られています。

同一人物であるはずなのですが、キャラが違いすぎます。




《 「乙巳の変」のソーラーチャート 》

下図が、古代日本を大きく変えた歴史的大事件「乙巳の変」のソーラーチャートです。




【One Point】 「乙巳の変」が起きたのは、実在が疑われる皇極天皇(こうぎょく てんのう)の御世です。“皇極”という漢風諡号は、約100年後に付けられたもので、“最後の大王(天皇)”といった意味解釈ができます。




【ご参考:蘇我氏は“三代大王”だった】

7世紀初頭に「統一大和」が成立した直後、実権を握っていたのは、『日本書紀』に天皇を輔弼する大臣(おおおみ)と記されている蘇我馬子(そがの うまこ)です。

ただし、そのような事実は万世一系を旨とする『日本書紀』には書けません。

そのため、倭の女王「卑弥呼」を共立して“和”がもたらされた故事にならって、統一大和に際して立てられた「推古女帝」を初の女性天皇として描き、実力者蘇我馬子の業績は、通称「聖徳太子」を創作して摂政として描いたようです。

九州倭国が自ら畿内国に吸収合併されるかたちで、統一大和を成立させたため、初期の事実上の大王(おおきみ)は、九州倭国を出自とする“よそ者”「蘇我氏」だったわけです。

その三代目が入鹿です。

元畿内国の人間にとっては面白いわけがなく、蘇我氏を滅ぼして、政権奪取を謀ったのが「乙巳の変」です。

そんなことは神代(かみよ)の昔から独立国家「統一大和」で「万世一系」だったとする『日本書紀』に書けるはずもありません。

天武天皇の発案による『日本書紀』の意図からしても、早急に国家の体制を整える必要があった編纂当時の国内外の情況からは、藤原不比等のシナリオは正解でした。

ちなみに、統一大和の初代大王「蘇我馬子」の代わりが推古女帝で、三代目大王「入鹿」の代わりが皇極女帝を創作して「乙巳の変」を作文したとすれば、すべての辻褄が合います。




《 『日本書紀』に記される乙巳の変 》

『日本書紀』に、「乙巳の変」は次のように記されています。

●『日本書紀』「皇極天皇紀」より抜粋

6月8日、中大兄は(中略)ついに入鹿を斬ろうという謀(はかりごと)を述べた。
12日、天皇は大極殿にお出ましになった。
古人大兄(ふるひとの おおえ)が傍に侍した。
中臣鎌子連(なかとみの かまこの むらじ:鎌足)は、蘇我入鹿臣の人となりが疑い深くて、昼夜剣を帯びていたのを知っていたので、俳優(わざひと)に教えてだまし剣を解かせた。
(中略)

中大兄は自ら長槍をとって大極殿の脇に隠れた。[注:脇って?]
中臣鎌子連は弓矢をもって護衛した。
(中略)

中大兄は小麻呂らが入鹿の威勢に恐れたじろいでいるのを見て、「ヤア」と掛声もろとも小麻呂らとともに、おどりだし、剣で入鹿の頭から肩にかけて斬りつけた。
[注:長槍ではなかったんだ]
(中略)

入鹿は御座の下に転落し、頭を振って、「日嗣(ひつぎ)の位においでになるのは天子である。私にいったい何の罪があるのか。そのわけをいえ」と言った。
[注:日嗣=天皇のお立場を敬って言う辞。
それはそうと、なぜ、当たり前のことをここで入鹿に言わせる必要が…?]
(中略)

天皇は立って殿舎の中に入られた。
佐伯連小麻呂・稚犬養連網田は入鹿臣を斬った。
[注:ふつう天皇直属の臣下をその目前で許可なく斬殺することはない]


【One Point】 本当っぽく描写されていますが、随所に違和感があります。入鹿の「首塚」は“大極殿”があったとされる「飛鳥板蓋宮」から600mも離れた飛鳥寺の近くです。当時、大極殿がすでにあったのかどうか不明です。




《 ホラリー・チャートのポイント解説 》
上掲の「ホラリー・チャート」のポイント解説です。

細かな部分を除いて、ポイントは次の3点です。

【ポイント1:入鹿の不徳】
弑逆された蘇我入鹿は、最高権力者の地位にあり、実力者だったことが「土星&冥王星&ドラゴンヘッド」の三重合(トリプル・コンジャクション=0/0/0度)などからリーディングできます。
「太陽」に「火星」が衝(オポジション=180度)で、火星がこの三重合=0/0/0度を下三分(ロウアートライン=120度)としていることは、「売り家と唐様で書く三代目」ではありませんが、『日本書紀』の記述とほぼ同じで入鹿の権力と傲慢さを象わしワンマンまた横暴さのある三代目だったようです。

【ポイント2:中臣一族の危機】
首謀者、のちの藤原鎌足こと中臣鎌子は、そんな入鹿に中臣一族の危機を感じ、国や一族を守るために「乙巳の変」を策謀しました。
蟹宮の「太陽&金星」の合(コンジャクション=0度)、また「金星」は運命的なアスペクト・パターンYOD(ヨッド=150/150/60度)の頂点になっていて、その底辺の「木星」と「天王星」が交歓(ミューチュアル・レセプション:M.R.)をとっており、なおかつ天王星もまたYOD=150/150/60度の頂点といった複合パターン、さらにMC(Medium Coeli メディウム・コエリ=天頂:南中点)の上三分(アッパー・トライン=120度)が「天王星」であることからも、革命すなわちクーデターであったことを象わしています。
九州倭国に奪われた機内国大和の政権を奪取するためにも、また中臣一族防衛のためにも、中大兄らをたきつけ、やむをえず「乙巳の変」を策謀したことがリーディングできます。


【One Point】 ハウスシステムによる通常の「ホラリー・ホロスコープ」が何をメインに意味し、「太陽」による「ソーラーチャート」が何を意味するのか。「基本三数」から違いが分かっていれば、ホラリー・チャートは相応に可能です。




《 捏造される運命の「乙巳の変 》

最後に、3つめのポイントです。

【ポイント3:事件の現場は大極殿ではない】
『日本書紀』では蘇我入鹿大臣を弑逆した場所は“大極殿”に設定されています。
ですが、上掲のホラリー・チャートをみるかぎり、そのような兆候すらありません。
実際は「本能寺の変」のように護衛の少ない蘇我入鹿を、軍隊をもって襲撃し戦いの末に殺害した軍事クーデターであったことが読みとれます。
「太陽」に衝=180度の山羊宮の「火星」になっており、太陽の上方矩(アッパースクエア=90度)が「火星」の共鳴サイン(宮)「牡羊宮」19度となっていることからもそういえます。
事件現場は“軍事組織”(軍隊)が示唆されており、建物の中ではなく外であることからも、太極殿ではなく「首塚」の近辺のようです。

結局、「乙巳の変」は、統一大和の成立に多大な功績のあった蘇我氏を悪者に仕立てて、畿内政権の奪取と入鹿の横暴から一族を守るための軍隊による“クーデター”だったことが象わされています。


【One Point】 上掲のホラリーチャートからは、乙巳の変の真相は“事実誤認”され“誤解”されるものになっています。そのため、史実が明らかになることはありません。策謀によって迷宮入りとなることが象わされていることからも、『日本書紀』による「乙巳の変」は捏造です。











火/土/風/水の四大元素説
2023.08.16
― 近代科学によって“疑似科学”へ ―


物理科学はともかく、現実宇宙は4つに区分できる



八「いやーっ、暑(熱)いね、熊さん」

熊「夏だもんな、八ぃ。あと四月もすればお正月だ。寒く(冷)なるなぁ」

八「気が早えぇ! そうそう唇が乾いたりするっていうよなぁ」

熊「まったくだ、夏は逆に蒸し暑くて、じっとり湿って汗ばむしな」

なんて会話があったわけではありませんが、古代ギリシャの賢人たちは、この世界は「熱/冷/乾/湿」、基本的な4つの事象から成り立っていると考えていました。



《 熱冷乾湿/火土風水 》

熱い! 冷たい! 乾いている! 湿っている!

地上世界の事象は基本、四つに区分できるというのです。

で、この基本の現象は「なにゆえだろう?」と考えた結果、この世界は「火/土/風/水」の4大元素からできているとしたのが、当時、最先端の学問、古代ギリシャの世界観「四大元素説」でした。

笑ってはいけません。

約2,500年も前のお話です。

フィロソフィー(愛智、哲学)で知られる賢人たちが、この世界の成り立ちを真剣に模索した結果、世界は「熱/冷/乾/湿」の四大事象をベースに「火/土/風/水」からできているとする四大元素説だったのです。


【One Point】 これ以前、はるか昔から古代メソポタミアでは古代カルデア人たちが、優れた数学と天文知識とによって天体観測「ホロスコポス」(時の見張り人)を続けていました。




《 四角いホロスコープの発祥 》

天体観測「ホロスコポス」と、古代ギリシャの「フィロソフィー」とが結びついて、四角いホロスコープが生まれています。

「古典アストロロジー」の誕生です。

「火星が水平線に昇る頃に生まれた子どもは健康(元気)である」といった地上の人間との関係性を東の地平線上に昇る星を天体観測していた古代カルデア人は発見しました。

古代ギリシャ時代になると、東の地平線上に留まらず、全天を観測し、地上の1点との位置関係を写しとった四角いホロスコープが発祥します。

四角だった理由は、まだ丸い宇宙といった概念がなかったこともさることながら、「熱冷乾湿/火土風水」といった「四大元素説」によって解釈したからです。

それによって、個人の“気質”や“体質”などが分かり、治療などの医術に役立てることができたのです。



【One Point】 「インド占星術」のホロスコープは今でも四角です。

12サイン(宮)のはじまりも当時と同じで「サイデリアル方式」です。

そのため「トロピカル方式」の現代占星術とは12サイン(宮)の位置が約1サイン(宮)分ズレています。




《 アストロロジーから占星術への変容 》

医学の父(祖)「ヒポクラテス」(BC460頃-BC370頃)は、次のように述べています。

「アストロロジーの知識のない者に医師を名乗る権利はない」

本当に言っているんです。

それほど、ホロスコープから個々人の気質や体質を明らかにして、罹りやすい病気などの診断ができた「古典アストロロジー」は実学でした。

ゆえに、アストロロジー(天体:Astro の学問=科学:logy)なのです。

それは過去のお話。

近代科学の発達によって、16世紀以降「四大元素説」は“疑似科学”(迷信)とされました。

ときの著名な天文学者ケプラー(1571-1630)は、学問として通用しなくなった古典アストロロジーを、四大元素説をベースとした「古典理論」を維持したまま、「古典占星術」に変えて、天文学研究の資金としたのです。

この「古典占星術」までは、古代ギリシャの「古典アストロロジー」のホロスコープ理論を奉持していました。


【One Point】 ところが、19世紀後半になると、その理論を完全に捨てて、結果的に「火/土/風/水」の言葉のみを残した「現代占星術」に変容しました。

「古典占星術」の象意解釈のみを引き継いた純然たる“ホロスコープ占い”です。




【ご参考:アラン・レオの功罪】

“現代占星術の父”と呼ばれるのがアラン・レオです。

彼は、19世紀後半の世界的な“心霊ブーム”(近代スピリチュアリズム:神秘主義)のなか、古典理論を完全に捨てて当たる/当たらないの“ホロスコープ占い”に、カテゴリー・チェンジさせました。

彼自身が「自分の解釈は“秘境占星術”(神秘占星術)だ」と述べているほどです。

もはや、アストロロジー(学)ではなく、当時の“心霊ブーム”に乗ってアストロ・ディビネイション(Astoro Divination:星占い)を立ち上げたのです。

「そうだったのか!」と理解しました。

かつて西洋占星術に心酔し、懸命に学びながらも、なぜ途中で「飽き足らなくなった」のか、その理由が“ホロスコープ占い”への変容にあったのです。

同じようにホロスコープを用いますが、本来の「アストロロジー」と、現代の占星術は別物だと理解できたのです。

もしかしたら、現代占星術は「アストロロジー」だと信じて案外と多くの方が“事実誤認”や“勘違い”をされておられるのかもしれません。




《 実際の宇宙は四区分できる 》

ここで一つご質問をいたします。



古代ギリシャの「古典アストロロジー」は、紀元前5世紀前後から15世紀まで、なぜ二千年間も続くことができたのでしょうか。

さらに、その後も「古典占星術」ながら、古代ギリシャ以来の“四大元素説理論”を奉持し続けてきたのでしょうか?

お答えは、物理科学によって“疑似科学”(迷信)とされましたが、宇宙この人間世界を含めて、四つに大きく区分してとらえるということに、一面の事実(真実)が含まれているからです。

宇宙この世界の根幹法則「基本三数」からもそういえます。

物理科学は確かに客観的な事実ですが、宇宙この世界は物質のみで成り立つものではないために結局、一側面にすぎません。

実際の宇宙(当サイトでは「クオリアル宇宙」)は、物質を超えた“宇宙波動”や“精神意識”など未知の側面もあって、基本的に大きく三つ、実際展開されると四つに区分することは、間違っていないからです。


【One Point】 宝瓶宮時代の新しいアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)も同様です。

今日、最先端の根幹法則「基本三数」3(4)数の“疑似版”が、古典アストロロジーの「四大元素説」だといったら皆さまは哄笑されるでしょうか。




《 新たな「実学」のはじまり 》

熊「何だか、いろいろあるなぁ、八よぉ」

八「まったくだよぉ。よく分からないけど、好きにしたらいいんじゃないの」

熊「そうだな、おまえも好きに生きてるもんな」

八「はいぃ。こりゃまった失礼しやした!」

なんて、どこの誰だか分からない八っあん熊さんの再登場です。

量子論(量子力学)など最先端物理科学を超える宇宙この世界の根幹法則「基本三数」(数理法則)を、ホロスコープの新しい解釈理論とした宝瓶宮時代のアストロロジーもまた「実学」として再登場です。


【One Point】 確かに古代ギリシャの世界観「四大元素説」は、物理科学的には“疑似科学”でした。

ですが、実際の宇宙この世界の四つの分野を、四大元素で象わし間違ってはいますが、それなりに示唆していたということです。










木原副官房長官を読む
2023.08.07
[運勢頼み]― 「策士策に溺れる」にご注意を ―


“イケイケどんどん”のソーラーチャートが意味するもの



あまり気が進まないのですが、話題の木原副官房長官のホロスコープ(出生天球図)をみてみようと思い立ちました。

出生時間が分かりませんので、例によって便利な「ソーラーチャート」によるリーディングです。

“総理官邸を動かしている”ということから、さぞ特徴のあるホロスコープかと思いきや、期待外れで、運勢頼みといえるソーラーチャートでした。

昨今は、社会的な地位が上がる“立身出世”の運勢期にあるものの、中身が伴わなければ“誤魔化すことのできない現実”が露呈していく時期でした。



《 木原氏のソーラーチャート 》

下図が出生時の「太陽」を始点とした木原氏のソーラーチャートです。



トランプ元大統領や習近平主席と同じ双子宮生まれ(太陽)だったとは…。

ただ、どこにでもありそうなホロスコープ(出生天球図)で、以下、簡単にポイントのみリーディングをお届けいたします。

【One Point】 “イケイケどんどん”のホロスコープです。

運勢が良いときには、ご自身の妄想絡みどおりにどんどんと事が運びやすいのですが、運勢が低下し、内面性が伴なっていないと、“策士策に溺れる”の例えどおりになりかねません。




《 人徳さえあればいい人です 》

主なポイントは、次の3点です。

1、「太陽と木星」「月と海王星」「水星と冥王星」の三分(トライン=120度)。

2、「太陽」に「冥王星」、「月」に「木星」、「火星」に「天王星」がそれぞれ下方矩(ロウアー・スクエア=90度)。

3、「太陽」を軸に「ドラゴンヘッド&ドラゴンテール」のT矩(Tスクエア=90/90/180度)、ならびに共鳴リーディングによって「金星」を軸に「ケレス」と「木星」を交えたT矩=90/90/180度があります。

吉凶や良し悪しは関係がなく、人徳を含め、活かせるか活かせないかが重要です。

当たり前ですが、“人徳”さえあれば“情動”も深く、いい人なんですよね。


【One Point】 もう一つ書いておきます。

蟹宮の「月(朝6時半頃までの生まれの場合)/金星/火星」で、火星を除いて第2ハウス(室)に位置します。

どちらかといえば補佐役タイプです。

ただし、「獅子宮」の象意を伴なった「月」なので、どうしても“中心志向”が出てきます。




《 正反対の海王星と土星のディレクション 》

「冥王星」に上三分(アッパー・トライン=120度)をとる「水星」は、許容度数(オーブ)6度のギリギリながら「土星」と合(コンジャクション=0度)です。

この秀逸なところは、「太陽」に下方矩=90度の「冥王星」を持たれることから情動が強く深いのですが、知に働き過ぎたり“論理”や“知性”に優れていることから、裏切らない補佐役や参謀タイプになれる策士の側面が強いことを象わします。

すでにピークは過ぎましたが、2015年~アバウトで今年2023年まで、約9年間は例えば中国の一帯一路のように、“大望”(見果てぬ夢“理想”)を抱いてまい進する人生期になっています。

また昨年2021年3月以降は、トランシットの土星によって、逆に現実への着地が可能な「星のディレクション」(運勢変化)を受けていた時期でしたし、今年2023年は“社会的な地位向上”が可能な立身出世の運勢期にありました。

ただし当該ディレクションは、内実が伴わないと誤魔化すことなく現実が露呈されてしまうことが起こります。

なぜなら、土星は“誤魔化すことのできない現実”を象わすためです。


【One Point】 当サイトでは、太陽と月のみ許容度数(オーブ)10度をとり、それ以外はマイナー・アスペクトを除いて、6度を標準としています。

実際には、当該ホロスコープの共鳴関係を加味して微調整します。




《 ご参考:星のディレクション 》

下図は、上掲の木原氏の「ソーラーチャート」に昨今の「星のディレクション」(運勢変化:アスペクト)をご参考に記したものです。



ソーラーチャートなので、出生時の「太陽」とのアスペクトです。

これによって“運勢頼み”といえる木原氏に、昨今、働いている「星のディレクション」(運勢変化)を知ることができます。


【One Point】 「太陽」のほかに代表的なディレクション・ポイントに「ASC」(Ascendant:アセンダント=上昇点)があります。

ですが、出生時間が不明なので確定できず今回は割愛させていただきました。




《 “大望”(幻想)と“立身出世” 》

トランシットの「海王星」は、今年2023年前半の一時期を除いて、木原氏の出生時の「太陽」に2015年以来の上方矩(アッパースクエア=90度)を投げかけています。

もともと、出生時の「月」と「海王星」の三分=120度を生まれ持つ木原氏は、気づくと気づかないとにかかわず、当該ディレクションによって人並み以上に“大望”(幻想)を抱く人生期にありました。

どこまで実現可能かは、彼の“現実”次第ですが、優れた「知性」と強い「情動」とによって活動の“原動力”となります。

“大望”(幻想)が現実化しやすかったのが、トランシットの「土星」の上三分=120度のディレクションを受けた期間で、一昨年2021年3月からでした。

引き続き“社会的な地位向上”がもたらされる、その後の上方矩=90度のディレクションにつながっていきますが、“誤魔化すことのできない現実”を象わす土星はシビアなので木原氏の“実体”が問われていくことになります。

現在、ネットで話題の「木原妻の元夫“不審死”」にまつわる大問題がそうです。

さらにこの8月は、トランシットの「水星&火星」が彼の出生時の「太陽」に下方矩=90度をとり、また「ケレス」が下三分(ロウアートライン=120度)をとっていくために、パワー・ダウンを余儀なくされるでしょう。


【One Point】 彼には、他人には計り知れない“情動”の強さと深さがあります。

“情けは他人のためならず”も起こりえますが、計算知(打算)に走りがちな彼の知性は逆に、“策士策に溺れる”といった方向に働きかねないのでご注意も必要です。











第4回「矩(スクエア=90度)」
2023.08.05
[アスペクト完璧講座]― 宇宙の秘密を内包する ―


矩=90度を正しく理解できる人は“無流”である



ご好評の「アスペクト完璧講座」、第4回「矩(スクエア=90度)」のお知らせです。

「矩=90度」は、宇宙の秘密にかかわる象意を秘めたアスペクトです。

もちろん、誰もそんなことは知りません。

ですが事実です。

一例ですが、ハウスシステムのホロスコープで最も重要な4つの「基本点」(Angle:ASC/IC/DES/MC)にかかわるアスペクトは「矩=90度」だからです。



《 「土星」と正反対の象意 》

西洋占星術関係者の間で、かつて「土星を正しく理解できる占星術師は一流である」といったことが言われました。

それほど「土星」の象意を正しく解釈することは、西洋占星術また“ホロスコープ占い”の現代占星術では難しかったのです。

なぜなら、次のような事由ゆえです。

「木星」も「海王星」も、「土星」とは正反対の象意を持ちます。

その「木星」は、紀元前2世紀の双魚宮時代の初期~19世紀中頃まで、約2,000年もの間、同時代の“支配星”として、その象意は人類歴史にも西洋占星術にも発展展開に影響をもたらしてきました。

さらには、双魚宮時代の末期、19世紀中頃に発見された「海王星」が“支配星”へとかわり、古い象意“まだ見ぬ理想”のもとに、以降の20世紀の人類歴史も“ホロスコープ占い”こと現代占星術もあったのです。

両星の象意の特徴は、“精神面”や“イメージ”(想念)など形而上的な側面が強く、シビアな“現実社会”を象わす「土星」を“凶星”と位置づけ、正しく解釈することができなかったのです。

【One Point】 現実に身をおかれつつ初めて占星術にご興味を持たれ方はもちろん、初学者の方またどっぷりと占星術に浸っている方ほど、現実を離れた不思議系世界に染まりやすくなりますので、「土星」を正しく理解することができにくくなるのです。




《 “粒”から“波”への時代変化 》

“横着”なことを書きます。

かつては仕方なかったのですが、現在、ホロスコープ・リーディングを“星”を読むことだと勘違いしています。

その星たちの中で、なぜか「土星」は解釈することが難しいと気づいたわけですが、気づいただけ立派なのです。

気づけば“解決の扉”の前に立つことができるからです。

ところが、ホロスコープ・リーディングの主流はもはや“星”ではなく、“アスペクト”に変わっていることには気づいていません。

時代が宝瓶宮時代へ移行していることもそうですが、なによりもホロスコープ自体が、宇宙この世界の“位置関係”(アスペクトと同義)を写しとり、成り立っていることからも道理的に間違いなくそうなっています。

そのアスペクトの中で“凶座相”とされる「矩=90度」が最も宇宙やリーディングの秘密を秘めていることは、“凶星”とされた「土星」以上に気づきにくいものになっています。


【One Point】 「何の話?」。

これまでの双魚宮時代は物理科学的に「粒:物体」を探求し常識としてきました。

そのため“星読み”でも、まだよかったのです。

ところが「波:波動(エネルギー)」の時代に移りましたので、星ではなく“アスペクト読み“が重要になりました。




《 波動共鳴の宝瓶宮時代 》

物理(科学)から波動エネルギー(科学)への移行がはじまっています。

宝瓶宮時代は、物体(天体=星)以上に、波動(エネルギー=共鳴関係)による“アスペクト”が象意解釈やリーディングのカギを握ることになります。

「アスペクト完璧講座」はそれゆえです。

それはともかく、位置関係を写しとった“宇宙数理模式図”(ホロスコープ)の数々のアスペクトの中で、「矩=90度を正しく理解できる人は“無流”(0流)である」と言えます。

西洋占星術では言われてきていませんし、なんとなく感じてはいたとしてもアスペクトの重要性に気づくことは時代的にできませんでしたし、むしろ誤った“吉凶解釈”で「土星」と同様に忌み嫌われ“凶座相”とされた「矩=90度」に宇宙の秘密があるなどと言っても「信じられない!」という方が多いでしょう。

残念ながら「霊識元年」を定めた10年以上前から、“宝瓶宮時代の新しい宇宙観”「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座)でお伝えしてきたとおり、ホントのホントです。


【One Point】 「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座)は、第3章「宇宙波動編」のはじまりとともに「基本三数による宇宙論講座」におけるプレ講座(WEB版)としてご紹介しています。






《 第3回の「CONTENTS」 》

先回、7月分の「アスペクト完璧講座」第3回「三分(トライン=120度)」のCONTENTSを掲載しておきます。

●CONTENTS
1◇ はじめに
2◇ 数理法則「3数」:三分(トライン=120度)
3◇ 三分=120度の象意解釈
  【三分=120度は“関係”のアスペクト】
  【「合=0度」に通じる関係性のアスペクト】
  【ハーモニアス&イージー・アスペクト】
4◇ 三分=120度の「相性」リーディング
  【「太陽」と星別の三分=120度の相性例】
5◇ 三分=120度の「星のディレクション」
6◇ ご自身のホロスコープにおける三分=120度

最後の「ご自身のホロスコープにおける三分=120度」は、ご受講者のホロスコープ(出生天球図)の三分=120度を実践解釈して、ご本人にのみ各講座のテーマ・アスペクトごとに個別にお届けしているものです。


【One Point】 12種類のメイン・アスペクトの中で、最もイージーでシンプルなアスペクトらしいアスペクトが三分=120度です。

これに対して、「矩=90度」は最も認識転換が必要で、かつ最も重要なアスペクトになっています。




《 リーディングのプロに 》

「アスペクト完璧講座」は、単発でのご受講が可能です。

12種類の主要なアスペクト(単独アスペクト6種類、アスペクト・パターン6種類)のうち、お知りになりたいアスペクトのみをチョイスしてご受講することができます。

12種類のアスペクトの全講座を最初にお申込みいただいた方は、格安でホロスコープ・リーディングのプロ級になれるでしょう。

それほど、アスペクトの象意を「基本三数」の原意や「数理法則」の本意から、正しくご理解されることは、ホロスコープ・リーディングに必至です。

上掲の「CONTENTS」からもお分かりのように、「数理法則」による本意をはじめ、その展開となる「相性」や「星のディレクション」、また実際にご受講者ご本人のホロスコープ(出生天球図)から個別に実践的な解釈を付記した、サービス満点のボリュームてす。


【One Point】 単発でのご受講は、1講座1万円(税込)です。

第4回(今回)以降、全講座は今なら8万円(税込:9講座)でご受講いただけます。

早めにお申し込まれるほど割安でのご受講が可能です。



※「ホロスコープ・マスター奥義講座」をご受講された方は、一部重複する内容が含まれますので、40%引きの料金になります。
また、逆に「アスペクト完璧講座」をご受講されたかたが、「奥義講座」をご受講される場合も、当該分を割引きいたしております。


「アスペクト完璧講座」のテーマと配信スケジュール

第1回 合(コンジャクション=0度) …5月25~31日 配信済み
第2回 衝(オポジション=180度) …6月25~30日 配信済み
第3回 三分(トライン=120度) …7月25~31日 配信済み
第4回 矩(スクエア=90度) …8月25~31日 ※次回配信
第5回 五分(クインタイル=72度) …9月25~30日 配信予定
第6回 六分(セクスタイル=60度) …10月25~31日 配信予定
第7回 調停(メディエーション=60/120/180度) …11月25~30日 配信予定
第8回 YOD(ヨッド=150/150/60度) …12月25~31日 配信予定
第9回 大三角(グランドトライン=120度×3) …1月25~31日 配信予定
第10回 大十字(グランドクロス=90度×4) …2月25~29日 配信予定
第11回 神秘長方形(ミスティック・レクタングル=60/120/60/120) …3月25~30日 配信予定
第12回 大六角(グランド・セクスタイル=60度×6) …4月25~31日 配信予定


※「講座お申込みフォーム」からお申し込みいただけます。











宇宙波動”と潜在意識その1
2023.08.03
[運上げ法3]― 「引き寄せの法則」と運勢UP ―


“信仰”を現代に蘇らせた19世紀の「ポルターガイスト騒動」



潜在意識は運勢とどうかかわっているのか?

潜在意識にかかわる「引き寄せの法則」で運勢は好転するのか?

イエス? ノー? それとも…。

お答えはありきたりで申し訳ありませんが、ケース・バイ・ケースです。

逆に申し上げますと「イエス」も「ノー」もどちらも正解です。

「運勢を上げる唯一の方法」第3回は、運勢の正体“宇宙波動”と潜在意識とのかかわりからお伝えいたします。



《 「引き寄せの法則」の発端 》

「引き寄せの法則」の発端は、19世紀の異端的キリスト教です。

当時は、アメリカのフォックス姉妹の家で起きた「ポルターガイスト現象」(ハイズビル事件)によって、霊魂の“実在”が大々的に報道され世界的な心霊ブームが起きました。

美称“近代スピリチュアリズム”です。

そういった心霊ブームの真っ只中での理論なき「現代占星術」のはじまりであり、また「引き寄せの法則」だったのです。

「何のかかわりがあるの?」と思われる方も多いと存じますので、少々わき道にそれますが、なるべく簡便にご説明をさせていただきます。


【One Point】 科学的な思考を身につけた現代人には信じがたいお話ですが。約2,000年前、イエスは十字架上での死後、“復活”によってパウロや弟子たちに“霊魂”や死後の世界の存在を身をもって証明することになりました。






《 クリスチャン・サイエンス 》

『聖書』の記述によれば、十字架から降ろされたイエスの遺体をひきとり、お墓(洞穴)に一時保管しておいたものの、3日後に行くと忽然と消えていて復活したというのです。

生前イエスが説いていた“天の国”や“霊魂”の不滅を復活したイエスを目の当たりにして確信した弟子たちは、早いお話が「死んでも生きる」と死や迫害を恐れずに福音を述べ伝えるミッション(伝道)に進みました。

時は流れて、19世紀中頃、1846年の「海王星」発見から2年後、フォックス姉妹によるポルターガイスト騒動は、イエスの教えである“霊魂”の実在証明となった格好です。

このことは、直後の世界的な新興宗教ブームにつながりました。

それだけでなく、今日にいたる心霊(スピリチュアル)ブームの幕明けです。

また、2,000年前の原理主義的(教条的)な信仰とは異なる近代心理学や近代科学の知見を取り入れた「クリスチャン・サイエンス」にかかわる“潜在意識”と結びついたニューソート・ムーブメント(新思考運動)による「引き寄せの法則」にもつながります。


【One Point】 ニューソート運動は心理学(潜在意識)による“世俗的な信仰”が隠れテーマにあって異端的キリスト教とされます。

その創始者の一人が「引き寄せの法則」となる『思いは実現する』で知られるプレンティス・マルフォード(1834-1891)です。




《 「求めよ、さらば与えられん」 》

「引き寄せの法則」の“原拠”となった有名な言葉が『新約聖書』にあります。

「求めよ、さらば与えられん。
探せ、そうすれば見出すであろう。
すべて、求めるものは得、探すものは見出すからである。」
      ……『新約聖書』「マタイによる福音書」より簡約

19世紀は、近代物理科学の発展による物質的な工業化社会の真っ只中でした。

「ポルタ―ガイスト騒動」と同じ年に出版されたマルクスらの『共産党宣言』の動機となったように、過度な“資本主義”の風潮に多くの人々も疑問を抱きはじめていたのです。

そこにカウンター・パンチのようにフォックス姉妹のポルターガイスト騒動によって“霊魂”の実在証明が大々的に報道され、近代信仰のリバイバルともいえる世界的な心霊ブームが起きたのです。

ちなみに、“神を科学する”という19世紀の霊媒師ブラヴァッキーによる「神智学協会」も同様で、その占星術支部からアラン・レオの秘境占星術こと、現代の“ホロスコープ占い”(現代西洋占星術)が生まれています。


【One Point】 気づく気づかない、自覚している自覚していないにかかわらず、“ホロスコープ占い”も“引き寄せの法則”も内実は“信仰”です。

“良い/悪い”を述べているのではなく“当たらずといえども遠からず”といった疑似科学になっています。




《 イエスと同じ“奇跡”を起こせるか 》

宇宙の秘密を申し上げますと、みじんの疑いもなく信じ込んで本気で言動すると、物理科学では説明できない不思議なことが起こるケースがあります。

ただし、近代物理科学に根拠を置く学校教育で育ち、オールド・メディアの偏向した社会通念にどっぷりと浸かって、我知らずに洗脳されている現代人は、すでに“みじんの疑いもなく信じ込む”ということができなくなっています。

まして、「引き寄せの法則」が正しければ正しいほど、それによって“何かを引き寄せよう”と思った時点で、「自分には引き寄せようとするものを持っていない」ということを無意識に認識していることになりますので、結局、“ない”という状態を引き寄せるといった矛盾に似た状況が起こりかねません。

“引き寄せの法則”や“類友の法則”などにみられる宝瓶宮時代の歴史パラダイム「共鳴関係論」は、たしかに今後の重要な概念ですが、表層の観念や技術的なものではなく「運勢」にもかかわる時空を超越した「宇宙波動エネルギー」が根底にあります。

また“思考は現実化する”や“想いは実現する”また“潜在意識は現実化する”などと修辞されるとき、その現実化に必要なプロセスをすっ飛ばして、一足飛びに訴求表現しています。

注目を惹くため、意図的、はたまた不知ゆえ、それとも思い込みや信心ゆえか存じ上げませんが、現実化のプロセスを除外して『聖書』に記されるイエスの数々の奇跡を、思考や潜在意識を操るだけで誰もが起こせるかのようです。

【One Point】 “悪い”とか“不可能”と申し上げているのではありません。

最初に書いたとおりケース・バイ・ケースで、「イエス」であり「ノー」です。「基本三数」に伴なう時空を超越した“宇宙波動エネルギー”からみて、そういえるだけです。


※第3回はここまでです。次回は「引き寄せの法則」にもかかわる潜在意識の仕組みやプロセスをもう少し掘り下げてお届けいたします。































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