イーロン・マスクを読む
2022.12.22
[ツイッター現CEO]― クオリアルな星の配置 ―


最高か最低か自分が試されるソーラーチャート



矢継ぎ早のツイッター改革で話題のイーロン・マスク氏。

自らを「言論の自由絶対主義者」と自負していることとも関係して、かつては民主党支持でバイデンに投票した彼ですが、大富豪税とポリコレによる言論統制に反対して、今年2022年に民主党不支持を表明しました。

世界で初めて個人資産が3,000億ドルを超えた彼は、ツイッター買収が完了した今年2022年10月27日の直後に、CEOを含む全役員を解雇し、約3分の2のスタッフをレイオフ(一時解雇)して不当な言論操作を排除しました。

それぞれのお立場で概況はご存じだと思いますが、どんなホロスコープ(出生天球図)を持つ人物なのか、ちょっとのぞいてみました。



≪イーロンのソーラーチャート≫

「アメリカで最も革新的なリーダー」に2019年の「フォーブス」でアマゾンのCEOと並んで1位に選ばれたイーロン・マスク氏は、宇宙開発企業「スペースX」創設者また電気自動車企業「テスラ」共同創設者/CEO(テクノキング・オブ・テスラ)など、多くの企業を創設したことでも知られています。

かつてアパルトヘイトで有名な南アフリカ共和国の生まれで、出生時間が不明なため「ソーラーチャート」で作成しています。




【One Point】 当サイトでは出生時間が不明な場合、正午12時に設定するのではなく、正確を期して日の出の時刻の「太陽」をベースにハウスホイールの「ソーラーチャート」で出力しています。

そのため、動きの早い月は当日に動く度数を記しています。





≪大きな特徴は3つ≫

どういった「ソーラーチャート」なのか、ホロスコープを読めるかたはご覧になられてください。

いかがでしょうか。

「太陽」と「月」は許容度数(オーブ)10度でアスペクト(座相)をとり、それ以外の星は6度でとっています。

彼の場合「太陽」がとる五分(クインタイル=72度)はなく、ソーラーチャートのどこにもYOD(ヨッド=150/150/60度)がないため、上掲のソーラーチャートでは、西洋占星術でいうマイナー・アスペクトは用いていません。

彼の場合、次の3つが特徴になっています。

1、蟹宮の「太陽」で「天王星」と「冥王星」が下方矩(ロウアー・スクエア=90度)であること。

2、射手宮の影響圏(蠍宮)にある「木星&海王星」が合(コンジャクション=0度)で、これに双子宮の「土星」が衝(オポジション=180度)をとっており、その土星には乙女宮の「冥王星」が三分(トライン=120度)をとり、調停(メディエーション=60/120/180度)の座相を投げかけていること。

3、さらに、午前中の生まれの場合、乙女宮の「月」が軸となって上記の衝=180度とT矩(Tスクエア=90/90/180度)を形成すること。


【One Point】 “吉凶解釈”をされる方が上掲のソーラーチャートを見たら、「ひどいホロスコープだ!」と思うでしょう。

ですが、世界一の大富豪イーロン・マスクのものだと知ったら「いや、出生時間によって大きく変わるから…」とおっしゃるかもしれません。ですが、さほど星の配置は変わりません。



≪“吉凶解釈”でみてみると≫

“吉凶解釈”で“大吉星”とされる「木星」は“凶星”の「海王星」と合=0度で、両星は“大凶星”とされる「土星」と衝=180度です。

さらに“吉座相”とされる三分=120度は、“大凶星”とされる土星と同じく“凶星”とされる「冥王星」の“最凶コンビ”があり、もう一つある三分=120度は「金星」と「火星」です。

個人にとって重要な「太陽」と「月」は“凶座相”とされる矩(スクエア=90度)しかなく、しかも複数あります。

「太陽と月」自体は“弱い吉座相”とされる六分(セクスタイル=60度)です。

このように“吉凶解釈”でみると、明らかに“凶意”の強すぎるホロスコープで、これが世界一の大富豪のものかと疑問に思うでしょう。


【One Point】 “吉凶解釈”は現実にそぐわず、間違いなのはこのサイトをご高覧の皆さまはご存じのとおりです。

客観的にリーディングをすれば、理想を夢見る側面とシビアに現実を見る両面性を強く持っています。

詳細は後述いたしますが、両極端で常人にはいくぶん使いこなしにくいソーラーチャートです。



≪情感豊かなウルトラ・リアリスト≫

“吉凶解釈”ではなく、宇宙の根幹法則「基本三数」からみると、次のようにリーディングできます。



A) 単なる夢想家(ロマンチスト)ではなく、かなりの現実主義者(リアリスト)です。

夢や大望を前向きに抱いていくのと同時に、それが夢想に終わることのない超現実主義(ウルトラ・リアリスト)で、情感を伴なった深層の精神意識にもとづいて、現実の大変革を行なっていくタイプです。

彼にとって、たとえば「人類を救う」といった夢は“宇宙の真実”に通じ、超現実的なものとして深層にあることに特徴があります。

B) 蟹宮生まれ(太陽)でもあることなどから、情感面や深層の精神意識の象意を強く持ち、それが個性であると同時に奥深い変革マインドを持っていることが彼の特徴です。

ふつうの人なら、試練や課題やプレッシャーに潰れてしまうほどですが、彼は内面にデリカシーを持ちながらも、現実的にはタフでもあり、新しいものを次々に生みだし現実改革(変革)をしていく星の配置になっています。

意識の深層や壮年期がそうだということで、幼児期や子供の頃など若いときは課題や試練が多く、そこでの体験の中から、持ち前の運勢を交えつつ、実力や人格を身につけて組織や社会のトップにも立てるようになる運勢です。


【One Point】 「蟹宮」に象意を持つ人は、一般に親の庇護下にあるときは従順で大人しく、社会に出て経験を積むほどに頭角を現わすタイプがいます。

歴史的には子供の頃に「うつけ」と蔑まれた織田信長がそうですし、現代では森元首相なども蟹宮生まれ(太陽)です。



≪大成功か大失敗か≫

簡単にポイント解説をしておきます。

「木星&海王星」の合=0度は、ホロスコープを学んでいればどなたでも分かるでしょう。

“夢見る理想主義者”(ロマンチスト)になりやすく、彼の場合は射手宮の影響圏にあることから、前向きな楽観主義者の側面が出てきます。

一方、彼の最大の特徴は、上述の“ロマン”に留まらず、両星が“誤魔化すことのできない現実”を象わす「土星」を衝=180度としていて、理想面と現実面の両面性を強く持っており、さらに「土星」が「冥王星」を下三分=120度としているところにあります。

こちらは“理想”とは正反対で、両極端にも出やすいのでご注意が必要なのですが、現実を超越した大改革や大変革といったウルトラ・リアリストの側面を持っていて、「太陽」との関係からも誤魔化すことなく真実を探求し、クオリアルに現実を変革していくことが可能です。

その方向性いかんで、彼に運勢が伴うか否か「運命の分れ目」をもたらす星の配置になっています。

大成功か大失敗かです。


【One Point】 もし、彼がデリケートな蟹宮の「太陽」ではなく「天王星」や「冥王星」が下方矩=90度でなければ、ここまでの成功はなかったでしょう。

自由への精神や弱者救済の深層意識に欠け、自身のわがままな夢や傲慢な頑固さによって、身を滅ぼす可能性が高いからです。









これから必要な新セオリー
2022.12.17
[基本三数講座Q&A] ― クオリアル・シンキング ―


「基本三数による宇宙論講座」って何ですか?



時代はこれから変わっていきますが何が必要なのでしょうか。

お答えは「共鳴関係論」すなわち「基本三数」による考え方がその一つです。

宇宙この世界は、光と影といった二面性(両極性)と同時に、似ていて間違われやすいのですが、“善/悪”や“支配/被支配”といった対立二元論ではなく、宇宙の根幹法則「基本三数」を伴なった「共鳴関係論」によって成り立っています。

「基本三数」また「共鳴関係論」によって、時代の流れや宇宙この世界の出来事をとらえていくことで、真相が見えてきたり、道理を見抜ける見識が培われていきます。



≪「基本三数」ってナニ?≫

では、Q&Aの形式でその辺りのご事情をお届けしてまいります。

Q 「基本三数」って何ですか?

A 宇宙の根本を成す光が三原色から成り立っているように、私たちの世界のすべては基本の三要素から成り立っています。

「基本三数」が宇宙この世界の根幹法則だからです。



Q 「基本三数による宇宙論講座」というのは?

A 「基本三数」はどのように生じたのか、またどのように展開されて「数理法則」の12数としても成り立っているのか、さらには宇宙の根幹法則として「ホロスコープ」に展開されているのか、などが分かる根本の講座です。

Q ホロスコープも関係しているのですか?

A はい。宇宙この世界の構造を模したものが「ホロスコープ」なので、基本三数構造によって成り立っています。


【One Point】 ホロスコープから地上の出来事が相応にでもリーディングできるというのは、根幹の法則が共通しているためです。

具体的には「宇宙波動エネルギー」による共鳴関係を伴なっているためにリーディングが可能になります。




≪「量子もつれ」と同じ≫

Q “宇宙波動エネルギー”というものがあるのですか?

A 現代物理科学では解明できませんが、物理的な光(電磁波)とは異なる時空を超越した波動が存在します。

Q もうすこし詳しく。

A たとえば、最先端科学の量子論でいう「量子もつれ」(quantum entanglement)にみられるように、2つの量子の間に時空を超えて瞬時にはたらく共鳴作用があります。

このような光の速さを超えた作用だといえます。



Q 確かに物理科学を超えたものを仮定しないと説明できませんね。

A 「基本三数」を伴なって派生した宇宙(ホロスコープ)と地上(人間)とをつなぐ見えない共鳴作用が「宇宙波動エネルギー」になっています。


【One Point】 神秘的な秘境占星術「現代占星術」にはない共鳴関係論のお話です。そのため、宝瓶宮占星学では「共鳴リーディング」を行ないます。

宝瓶宮時代の新しい宇宙観「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座)から、そのことがみえてきます。




≪三数講座の三大メリット≫

Q なかなか興味深いお話です。

「基本三数による宇宙論講座」を学ぶメリットはありますか。

A 次の三大メリットがあります。

第一に、宝瓶宮時代は「共鳴関係論」が歴史パラダイム(枠組み)となって営まれていきますので、その根幹の「基本三数」をご理解されることで、今後の社会の主流となっていく物事のとらえ方や社会通念が見えてきます。

社会生活に役立つ根幹のセオリーでもあるためです。

第二点は、次元上昇した宝瓶宮時代の新しいアストロロジーにおける「ホロスコープ解釈」の根本(基本理論)を学べることです。

宇宙や地上の現実にもとづいた実際的な象意解釈が可能になります。

第三に、初公開になりますが、宇宙この世界の根幹法則が「基本三数」なので、物事の真相や道理を見抜く「クオリアル・シンキング」(基本三数思考)が身につきます。

Q クオリアル・シンキング、聞きなれない言葉ですが…。

A 簡単にいえば、一方的に思い込んだ単一思考ではなく、AかB(反A)かといった対立的な二元論思考でもなく、三数(4数)による発展的な思考です。



【One Point】 物事の道理や真実を考えるとき、またクリエイティブな企画や発想を行なうとき、行き詰ったりすることがあります。

ですが、クオリアル・シンキング(基本三数思考)を行なうことで、新たな視点からヒントや物事の道理を見出すことができます。




≪占星学的な時代区分≫

Q そもそも「宝瓶宮時代」って何ですか?

A かつては「占星学的な時代区分」と表記していましたが、最近では「アストロロジカル・エイジ」と表記するように改めました。

紀元前2世紀の天文学者で数学者のピッパルコス(BC190頃-BC120頃)が発見した「春分点歳差」に基づくプラトン年(グレート・イヤー=約25,920年:計算値)の12分の1、つまり1か月分にあたるプラトン月(グレート・マンス=約2,160年:計算値)による宇宙的な時代区分の一つです。

古代ギリシャのピッパルコスの時代の春分点の位置を「春分原点」として、現在は「宝瓶宮」(みずがめ座ではありません)の位置まで春分点が移動してきているために、昨今は宝瓶宮時代の緒にあります。

Q “風の時代”のことですか?

A ホロスコープの成り立ちを知らない方が、そのように呼んでいることがあります。


【One Point】 西洋占星術は「熱冷乾湿/火土風水」といったすでに疑似科学(迷信)とされた古代ギリシャの四元素説によって、双子宮、天秤宮、水瓶宮を“風の星座”と称しています。

その場合、双児宮時代や天秤宮時代も“風の時代”になります。




≪伝授講座WEB版込み≫

Q どのような方法で「基本三数講座」を受講できますか。

A 新たな「WEB資料」を交えつつ、音声のみのスカイプ講座で行ないます。

お一人ひとりホロスコープや基本三数の理解度が異なりますので、個別にスカイプでご都合のよい日時に行なうほうがご理解しやすく、分からない場合はご自由に質問が可能になるためです。

Q 「数理法則とクオリアル・ワールド」というお話がありましたが。

A はい、お申し込みの方には「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座WEB版:全21講座)のURLをお伝えしています。

お時間のあるときにでも「理論編」をメインにご高覧いただき、そのうえで基本三数の「新たなWEB資料」を交えつつ、クオリアル・シンキングも含めてお伝えしていくのが「基本三数による宇宙論講座」になります。



Q あらかた分かりました。ありがとうございます。


【One Point】 ご受講料金は、テキストの「伝授講座WEB版:全21講座」と「基本三数」の講座を交えて破格のモニター価格で12万円です。

すでに伝授講座や奥義講座をご受講された方は割引価格で9・4万円になります。

※クレジットをご希望の場合は、メッセージ欄に「クレジット希望」とご記入いただけましたら、世界的なイベントチケットサイト「ピーティックス」(Peatix)からクレジットでのお支払いが可能になります。

→「講座お申込みフォーム








桶狭間の戦いを読む
2022.12.10
[新ホラリー占星学] ― 信長の勝利は僥倖か戦略か ―


今川軍の敗因は大軍ゆえの短慮と油断にあった



本当のところはどうだったのでしょうか?

ほぼ天下(畿内)を掌中にした戦国覇者「織田信長」(1534-1582)。

その名を全国に轟かせる華麗なデビューとなったのが「桶狭間の戦い」(1560)だったのはご存じのとおりでしょう。

室町幕府(足利幕府)に連なる足利一門「今川義元」(1519-1560)の2万5千の大軍を、格下でうつけ(愚か者)とされた信長がわずか2千の手勢で破ったのです。

映画やテレビでは、いろいろとドラマチックに描かれますが、歴史的な事実としてはどうなのかリーディングしてみました。




≪ドラマのイメージと実際≫

映画にせよテレビにせよ、ドラマは面白く創作されたエンターテインメントです。

今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」もそうですが、代表的には『汗血千里駒』(かんけつせんりのこま)や『竜馬がゆく』でお馴染みの坂本龍馬(1836-1867)のように、後者は海王星の発見(1846)直後ということもあって、創られた虚像です。

土佐の郷士(下級武士)で脱藩者の竜馬が、250年以上続いた徳川幕府を終わらせ、近代日本の幕開けとなった明治維新(1868)の立役者になるという胸のすくような活躍にファンも多いのです。

ですが、ドラマの竜馬と実際の龍馬は異なります。

薩長同盟の立役者というのも、船中八策による大政奉還(1867)というのも、龍馬ゆえではないことが史実として明らかにされており、事実、今後の歴史の教科書では、簡単な紹介に留まるようです。


【One Point】 信長の場合、史料価値が高いとされる側近の記録『信長公記』が残っています。

客観性が認められているのですが、どのように動いたということは事実でも、それがどのような思考や背景にもとづくものだったのかまで明らかにされることはありません。



【「桶狭間の戦い」までの経緯】

足利時代に越前/遠江/尾張の守護大名だった斯波氏は、戦国時代になると越前(福井県)を朝倉氏に奪われ、遠江(静岡県)を今川氏に奪われます。

やがて、尾張(愛知県)も織田氏の台頭によってお飾りになると、義元は織田信秀(1511-1552)から「うつけ」(愚か者)と評判の信長が領主になることで、尾張を攻め取ろうと知多半島のふもとの大高城を目指します。

大高城を囲む織田方の丸根砦と鷲津砦を配下の松平元康(若き徳川家康:1541-1616)らに落とさせたのを機に、待機していた沓掛城を出て大高城に進む途中の桶狭間で打ち取られます。

結果、今川は松平元康の独立によって三河までも失うことになります。




≪単なる僥倖か緻密な戦略か≫

かつて「桶狭間の戦い」の勝因は、奇襲だと考えられていました。



“桶狭間という谷間にいた今川軍に迂回して奇襲をかけ、駆け下りて攻撃したゆえに少人数でも勝てたのだ”という解釈です。

源義経の「ひよどり越え」のようにとらえられていたようですが、まったく違いました。

谷間ではなく桶狭間山という60メートルほどの丘陵で、奇襲ではなく突然の“強風”と“石水まじり”の豪雨を奇貨として進軍し、視界不良で気づかれなかったようです。

問題は、信長がどこまで作戦を立てて計画していたのかです。

また、「海道一の弓取り」と言われた義元が、なぜ戦場でやすやすと打ち取られてしまったのでしょうか。

ドラマでは、納得がいき面白くなるようにストーリーがつくられますが、信長が破れかぶれで挑んだすえの僥倖(ぎょうこう)による勝利ではなかったのか?

それとも、冷静かつ慎重に状況を読んだうえでの作戦だったのでしょうか。


【One Point】 答えは「ホロスコープ」に象わされていました。

新ホラリー占星学は「基本三数」にもとづいて解釈することから、いつも驚かされます。

総合的なリーディングが可能なので、多方面から立体的に状況をとらえることができます。




≪桶狭間の戦いのホロスコープ≫



ときは、永禄3年5月19日(1560年6月12日:ユリウス暦)の未明からお昼過ぎ。

夜明け時、名古屋の北西の清州城で「丸根砦と鷲津砦が囲まれた」との一報に接した信長は、わずか5名で城門を出て、南東の熱田まで十数キロを一気に駆け抜けます。

熱田からさらに6キロほど南東の善照寺砦に進み、兵の参集と前線からの諜報を待ち、お昼頃に今川軍から丸見えの中島砦に家臣の反対を押し切って移ります。

「兵の少ないことが今川軍にバレる」ということから反対されたのですが、これこそが“油断を誘う”ための作戦だったのかしれません。

その後、豪雨に乗じて桶狭間山(丘陵)で休憩中の今川義元を襲いました。

1時間ほどの戦いののち全国に信長の名を轟かす「大金星」を挙げます。

上掲のホロスコープは、豪雨を好機とした午後1時15分の星の配置です。


【One Point】 当時は、格式や家柄が身分や羽振りを決める時代です。

室町幕府(足利幕府)の権威失墜後とはいえ、足利一門の流れを組む今川家です。

片や織田家は今川氏が排した斯波氏の家来にすぎない家柄でした。



≪火星と木星が仇となった今川軍≫

上掲のホラリー・ホロスコープでは、今川軍は牡羊宮の共鳴星「火星」とDES=下降点に合=0度の下降星「木星」によって象わされています(赤色で表示)。

“戦闘的”ではあるのですが、猪武者のように“短慮”で、前向きではあっても“楽観的”な油断の気持ちが今川軍にあったことがリーディングできます。

海道一の弓取りとされ、格式もある名将今川義元が総大将で2万5千もの大軍です。

片やうつけと名高い信長軍はわずか2千に過ぎません。

当時の尾張は、戦国の三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)が登場前の近隣の地方で、信長といえばうつけという芳しくない評判があった時代です。

楽勝を信じ、物見遊山で参軍していた今川軍の足軽もいたことでしょう。

義元が尾張攻めの本陣とする予定の大高城を囲む織田軍の丸根砦と鷲津砦を、先陣の松平元康らが落とし、一報に接した義元本隊が沓掛城から兵を進めて桶狭間山でお昼休憩をしていた矢先の暴風雨と信長軍の襲来でした。


【One Point】 木星を大吉星と解釈するのは間違いです。

吉凶解釈自体が誤りなので、普遍化して判断すると占断ミスを招くことが起こります。

特にホラリー・ホロスコープにおいては、木星が事件や事故を招いたり、被害を大きくしたりすることがあるため要注意です。



≪双子宮の第8ハウス(室)の織田軍≫

一方、織田軍は、天秤宮の共鳴星「金星」と、ASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)に上三分(アッパー・トライン=120度)の「土星」によって象わされています(青色で表示)。

また、信長の意識の深層もまた「土星」によって象徴されていて、慎重で用心深く、現実をみていたことが分かります。

楽勝気分の今川軍とは正反対です。

重要なのは、これらの星が双子宮で第8ハウス(室)に位置していることです。

この意味は、単なる僥倖で勝ったのではないことを象わします。

頭を巡らせ、周到に計算し、策を練ったうえで、巷間言われているように情報を重視するとともに、総大将今川義元の首級をあげることのみに集中して作戦を決行したことがリーディングできます。

ほかにもあるのですが、もし、今川軍が木星によるイージー気分ではなく、蟹宮の火星に三分(トライン=120度)の天王星や冥王星でなければ“大逆転”や“青天の霹靂”といった信長の大金星は起こらず、また違った結果になっていたでしょう。


【One Point】 信長は蟹宮の生まれ(太陽)です。

蟹宮は上掲のホロスコープでは「現場」を象徴し、トランシットの「火星」もまた信長の出生時の「太陽」に合=0度の時間帯でした。

そこに天王星と冥王星が大三角=120度×3をとっていることから大逆転が象わされています。


【補足】
うつけと蔑まれていた子供の頃、信長は、参軍した一部の将兵らとともに近隣の野山を遊びまわっていました。

そのことから地の利に長け、視界を遮るほどの豪雨にもかかわらず最短で義元本陣を目指せたと思われます。









基本三数による宇宙論講座
2022.12.06
[新講座のご案内] ― 宝瓶宮時代の新理論 ―


「数理法則とクオリアル・ワールド」と併せて学べる基本三数講座



「基本三数」とその展開の「数理法則」を学べる決定版の講座です。

ホロスコープは「基本三数」が分かればすべて解けます。

「基本三数」とは何で、どこからどのように生じたものでしょうか。

宇宙の根幹法則が「基本三数」です。

それは宇宙この世界のはじまりに起因しているということを意味します。

「伝授講座」や「三数思考」(クオリアル・シンキング)と併せてお届けいたします。



≪宇宙の根幹法則≫

「基本三数」はアストロロジー(一般に占星術)の根本理論となるものです。

「古典占星術」の古いホロスコープ理論や「現代占星術」の象意解釈を踏まえたうえで、現実的にも検証したもので間違いはありません。

ホロスコープのすべての秘密の扉をひらく“マスター・キー”となっているのが「基本三数」であることは、当サイトの「奥義講座」をご受講された方ならご存じのとおりです。

宇宙の星を写しとった「ホロスコープ」から、個々人の“性質”や“運勢”をはじめ「星のディレクション」による“未来”の方向性まで、相応ながらもリーディングできるのはそのためです。

現代占星術で基本三数理論が語られることはありません。

宝瓶宮時代の新しいホロスコープ理論だからです。


【One Point】 「光」は宇宙の根幹のエネルギーです。

その光は「R/G/B」といった三原色から成り立ち、また宇宙この世界を空間的にみれば「W/D/H」(横、奥行き、高さ)といった三次元、すなわち「基本三数」によって成り立ち展開されています。




≪宇宙根源による「基本三数」≫

宇宙太陽系の星を用いてリーディングするのが「ホロスコープ」です。

地球も宇宙の一員なので「基本三数」がそのベースにあります。

また宇宙自体も、次のように根源的な「基本三数」から成り立っています。

1、宇宙の創成プロセス…時間
2、物質宇宙に留まらない実在宇宙…空間
3、時空を超えた波動エネルギーによる共鳴関係…関係(人間)

宇宙を模したホロスコープなので、ホロスコープも、1、プロセス(サイン:宮)、2、存在様相(ハウス:室)、3、共鳴関係(アスペクト:座相)といった「基本三数」から成り立っています。

このような「基本三数」の根源を数理的にシンボライズしたものが下図です。




【One Point】 「基本三数」の根源(起因)を何かで表現しておかないとお話が伝えられません。

上図が数理的に表現したもので「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座)をご受講された皆さまにはお馴染みの図です。




≪宇宙波動エネルギー≫

さて、最先端科学では「超ひも理論」(超弦理論)によって、宇宙のはじまりが仮説されています。

物理科学からみた超極微小の「ひも」(超弦:スーパー・ストリング)が宇宙のはじまりです。

では、その超弦なるものはどこから生じたのでしょうか。

結局、物理科学ならざる超越した波動エネルギーをその前に想定しなければなりません。

そのような「基本三数」を伴なった時空を超越した「宇宙波動エネルギー」を模式的に表わしたものが次のアニメーションです。




【One Point】 宇宙波動エネルギーは電磁波とは異なり、時空を超越しています。

量子論による現代物理科学では解明不能な「量子もつれ」の時空を超越した共鳴関係のように、空の星(ホロスコープ)と地上の関係性も時空を超越した共鳴関係がベースにあります。




≪数理法則の12数理≫

「ホロスコープ」は、なぜ12サイン(宮)や12ハウス(室)、さらには本来的に12アスペクトや12プラネットといった12数によるコンポーネント(構成要素)によって構成されているのでしょうか。

ホロスコープが「基本三数」構造を持ち、基本三数によって構成されているためです。

「基本三数」が自らの基本三数象意をもって、基本三数展開されたものが「数理法則」で、宇宙森羅の最小象徴数=12数理によって象わされています。

「数理法則」の12数というのは、宇宙の根幹法則「基本三数」の基本三数展開ゆえに、宇宙森羅の最小象徴数12数から多様性を伴なった宇宙森羅へと発展しながら、そこには矛盾が生じる余地がありません。

宇宙が138億年も続いている理由です。

また、宇宙この世界(クオリアル・ワールド)を模した「ホロスコープ」ゆえ、同様に基本三構造を伴なっています。




【One Point】 「基本三数による宇宙論講座」は、ネット上にアップした「伝授講座WEB版」(数理法則とクオリアル・ワールド)をテキストに用います。

また、別途、独自資料を交えながら、随時ご質問を受け付けつつ「基本三数」(数理法則)とその成り立ちをご説明してまいります。




≪講座概要のご紹介≫

講座概要は次のとおりです。

講座お申込みフォーム」からお申込みいただいたのち、WEB上にアップいたしました「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座WEB版)のURLをお伝えいたします。

「基礎編」「理論編」「応用編」と相当の分量がありますので、お時間のあるときに目を通していただきます。

講座で用いるのは「理論編」がメインですが、アバウトでも全体をご高覧いただき、後日、ご都合のよい講座日時をすり合わせて、音声のみのスカイプで行ないます。

個別対応の講座で、約1時間程度、1~2回を予定しており特別な「WEB資料」も新たに交えつつ平易な内容でゆるりと行なうことになります。

料金は破格の期間限定のモニター価格で、12万円(税込)です。

一部、重複する内容が生じますので「伝授講座」また「奥義講座」をご受講の方は9・4万円です。


【One Point】 「数理法則とクオリアル・ワールド」(伝授講座WEB版、独習)と「基本三数による宇宙論講座」(スカイプ受講)の両方を学べる講座です。

ご質問はご自由で、随時、受け付けます。直メールでもスカイプご受講時でも、ご遠慮なくお問い合わせください。


※クレジット払いが可能です。

世界的なイベント・コミュニティーサイトPeatix(ピーティックス)を利用してお支払いいただけます。お申し込みの際にメッセージ欄に「クレジット払い」等ご記入くださればご案内を差し上げます。









序-丸い宇宙と四角い地上
2022.12.03
[基本三数講座] ― サイン(宮)とハウス(室)の象徴 ―


宇宙の根幹法則による「クオリアル・シンキング」



表題の「丸い宇宙と四角い地上」というのは比喩です。

宇宙をたとえて表現すると「丸」を本質としていて、地上をたとえると「四角」で表現できるという意味です。

星は「球体」が基本でその動きは「円」を描いて公転していることからも宇宙は「丸」が本質になっています。

一方、地上は、ホロスコープの4つの「基本点」などもそうですが、東西南北といった4方向のベクトルによって位置が特定できることなどから「四角」で表現できます。





≪ラグランジュ点とマトリックス≫

宇宙の本質「丸」を数字で象わすと「3数」になります。

本来は丸には終わりがないため「∞」(無限大)なのですが、∞は数字ではありませんので数理的にいえば「3数」になります。

なぜなら、天体力学における「ラグランジュ点」のように、120度の位置関係にある3点(トロヤ点:正三角解)によってバランスがとれますし、また最小3点によって円の周囲をカバーでき、安定もするためです。

「ホロスコープ」でいえば、丸や「3数」は黄道12サイン(宮)に該当します。

一方、地上は90度また180度の位置関係からなる東西南北のように、縦軸と横軸それぞれにプラス方向とマイナス方向を持った「マトリックス」のように「4数」で象徴されます。

「ホロスコープ」でいえば、地上の占星地(出生地)からみた4つの「基本点」による12ハウス(室)に相当します。


【One Point】 4つの「基本点」というのは、東のASC=上昇点、北のIC=北中点、西のDES=下降点、南のMC=南中点です。

「マトリックス」(matrix )は、内容の異なる4点を表わし、もともとは子宮や母体(基盤)また生みだすものといった意味を持ちます。




≪12サイン(宮)と12ハウス(室)≫

近日ご案内予定の「基本三数による宇宙論講座」もそうですが、基本三数を“マスター・キー”とした「ホロスコープ・マスター奥義講座」をご受講の皆さまはご存じでしょう。

太陽の通り道(地球の公転軌道)である丸い黄道360度を「春分点」を始点に30度ずつに12等分した12サイン(宮)は、牡羊宮・獅子宮・射手宮といった3つのサイン(宮)ごとに「ラグランジュ点」に似て類似(均衡)の象意を持ちます。

一方、地上の出生地など占星地からみて、東の地平線上「ASC=上昇点」と天頂側「MC=南中点」を基準に30度ずつに空間を12等分したハウス(室)は、第1ハウス(室)・第4ハウス(室)・第7ハウス(室)・第10ハウス(室)といった90度の位置関係にある4つのハウス(室)ごとに「マトリックス」のように異なる象意が際立ちます。

これらは、いずれも宇宙の根幹法則「基本三数」から理解できます。


【One Point】 「ホロスコープ」の象意も同様です。

丸い宇宙は、ホロスコープの「12サイン(宮)」が象徴しており、四角い地上は「12ハウス(室)」が象徴しています。

これを数理的に象わすとスムーズな関係性の「3数」とスタンスの異なる「4数」に共鳴します。




≪ホロスコープ理論≫

「丸い宇宙と四角い地上」というのは、そのように丸と四角で比喩できる宇宙と地上世界と同時に3数と4数を秘めた「ホロスコープ」を象徴します。

いずれも宇宙の根幹法則「基本三数」に基づきます。

お話は最初に戻りますが、「丸い宇宙」は、∞を数理的に代替させた「3数」によって象徴され、「四角い地上」はそれぞれに異なる「4数」によって象徴され、それらは「基本三数」構造を持った「ホロスコープ」に展開されています。

「基本三数」が基本三数展開された「数理法則」すなわち宇宙森羅の最小象徴数=12数によって構成された「ホロスコープ」は、丸を象徴する「3数」と実際的な「4数」を伴ない「12数」によって構成されています。

3サイン(宮)ずつ4種類に区分された「12サイン(宮)」と、4ハウス(室)ずつ3種類に区分される「12ハウス(室)」、また「12アスペクト」や「12プラネット」です。

「ホロスコープ」から、地上の“性質”や“運勢”また「星のディレクション」(運勢変化、時代変化)による“未来変化”など、宇宙がもたらす影響をリーディングできる理由も、ホロスコープが宇宙の構造を模していて根幹法則「基本三数」を秘めているからです。


【One Point】 現代占星術では語られることのないホロスコープの理論です。

古代ギリシャのアストロロジーには、四元素説「熱冷乾湿/火地風水」がありましたが、16世紀にすでに「疑似科学」(迷信)とされ、現代に通用するホロスコープ理論とはなりえません。





≪「基本三数」の今日的意義≫

宇宙この世界は、物理科学を超えた宇宙の根幹法則「基本三数」によって貫かれています。

さらには「基本三数」が基本三数展開された「数理法則」すなわち宇宙森羅の最小象徴数=12数によって、多様性を伴ないつつ発展展開しています。

その根幹には「色の三原色」のようにこれ以上は分解できない基本の三要素すなわち「基本三数」があって、宇宙この世界を貫いています。

「基本三数」とは何か? どこから発祥し、どんな本意(基本の象意、ほんとうの象意)を持ち、どのように地上と関係しているのか? などが分かればリーディングは簡単です。

古い「海王星」の象意“勘違い”や“事実誤認”また“誇大解釈”の影響を受けた現代占星術は、虚実入り混じった膨大な象意解釈によって“混迷”しており、どれが正しいのか定まりませんが「基本三数」からチェックすることが可能です。


【One Point】 経験則的に象意解釈を正しい解釈かどうかが分からないまま積み重ね、いつかは当たるようになると信じ試行錯誤しているのが19世紀後半以降の現代占星術です。

今のままでは永久的に続けるしかないのですが、そういったウィーク・ポイントに気づいていません。




≪クオリアル・シンキング≫

もう一つ、ホロスコープを抜きに「基本三数」の普遍的利点をご紹介いたします。

「丸い宇宙と四角い地上」と比喩できるように、宇宙も地上世界もすべて根幹法則の「基本三数」によって貫かれていることの意味です。

「基本三数」を正しく知って、それに基づいて考えれば、宇宙この世界の根幹や真実また事実が見えてきます。

共鳴関係論に通じる「基本三数」による思考を用いると、次第に物事を見抜く力や見識が備わっていくようになります。

この“基本三数思考”を「クオリアル・シンキング」と呼んでいます。


【One Point】 「A」か「B」かや、「〇」か「×」か、また「善」か「悪」かといった対立二元論による単純思考では複雑多岐な宇宙この世界の事実をつかむことはできません。

共鳴関係論による三数思考を行なうことで、現実的で実際的なものの見方やご判断できるようになります。









- CafeNote -