北朝鮮問題と衆院解散
2017.09.29
28日の衆院解散について、北朝鮮問題とからめてひと言、書いておきます。

衆議院議員の任期は4年ですが、任期満了にともなう解散は、たった一度しかありません。
40年ほどまえの三木内閣であっただけで、だいだいは時の政権の政策や信任を問うために、平均すれば2~3年の任期で衆議院を解散しています。

今回の解散は、3年めにはいる直前なので、ほぼ平均値ですが、あれだけ野党やマスコミが実態なき“モリカケ問題”で安倍政権批判を仕掛けてきた以上、安倍政権が“信”を問うのは当然です。

与党が定数の3分の2を占めるなかでの解散なので、野党はチャンスと喜ぶべきなのですが、いわく“大義なき解散”だとか。

外に目を向ければ北朝鮮問題が逼迫しているので、国際的には「対中防衛」はもちろん「対北朝鮮防衛」をどうするか、国民の安全と財産を将来的にも守るために、今のうちに問うしかない解散であることは、一般常識があればだれでもわかります。

北朝鮮問題をはじめ日本の国内事情をみるときに、実は、今、10月22日の投開票しか選択肢はありません。

なぜなら、11月にはトランプが初の日中韓を訪問します。
表向きの外交儀礼はともかく、要はアメリカが北朝鮮に“歩”を進めるためのネゴシエーションというか“あいさつ”まわりです。

なので、それまではアメリカもよほどのことがないかぎり軍事行動にはでません。
まして、10月は中国共産党大会があります。
なので、習近平の顔をつぶすわけにもいきませんので、それが終わるまでは、よほどのことがないとアメリカも北朝鮮への“アタック”を控えます。

そのことによって、習近平はトランプに借りができるために、いつでも北朝鮮へのアタックをやりやすくなります。
それゆえ翌11月のアジア歴訪なわけです。

また、来年2月になると、韓国で冬季オリンピックが開かれます。
国内的には、国会で平成30年度の予算審議がはじまりますので、そんなこんなの事由から、11月以降の解散はできない状況です。

それゆえ今のうちに解散し、青森、新潟、愛媛での衆議員補欠選挙が行なわれる予定の10月22日にあわせて、投開票を行なうというのが、もっとも合理的で妥当な日程です。

国際情勢や国内事情全体をみて、国家運営に責任をもつ安倍政権はそう判断するしかありません。

野党や一部のコメンテイターが、自分のことしか考えずに“大義なき解散”というのは、国際情勢や国内事情がみえていない“下衆の勘ぐり”か“ボンクラ”コメントです。

あるいは、安倍政権を“悪者”に仕立てて貶めようと、意図的に実態のない“レッテル貼り”をする共産主義信奉者にありがちな一方的で利己主義的ないつものやり方です。


“不思議の国”日本
2017.09.28
どこかで聞いたタイトルですが、自称“ポール・ボネ”こと藤島泰輔の『不思議の国ニッポン - 在日フランス人の眼』といったシリーズ本とどこか相通じるかもしれません。

藤島泰輔がわざわざ“在日フランス人”として書かなければならなかったのは、外国人の目からみた日本の“非常識”を客観視させる意味もあったのでしょうが、左翼的文化人による“偏向報道”が真っ盛りの当時、実名では書きづらかったという事情もあるようです。

昨今、国際常識を身につけたまともな良識派の有識者が増えましたが、マスコミ自体の反日的な“偏向報道”は今も続いている状態で、軍事力に訴える中国や北朝鮮には、なおざりな報道しかしていない状況です。

まあ、日本人の民族性は「魚宮」なので、人の好さは一級というベースがあって、国体を「水瓶宮」とすることから、それが“民度”の高さとして昨今はあらわれているのは事実です。

それはいいのですが、そういった日本人の“感覚”は、中国の「海洋侵出」や北朝鮮の「核ミサイル開発」に対しても、良し悪しは別として、自分の感覚をわれ知らず大事にする「魚宮」の民族性ともあいまって、さほど真剣にとらえず“カエルの面に水”といった状況です。

かといって、騒げばいいというのではないのですが、もしかしたら「魚宮」特有の直感によって、“戦争はない”と心のどこかで感じているのかもしれません。

一応、簡単に書いておきますと、「“病膏肓に入る”北朝鮮」で書いたように、すでに一線は超えています。

これに対し、中国の習近平は、北朝鮮とアメリカの双方に“いい顔”をして、全面的な石油禁輸には至りませんが、アメリカには北朝鮮攻撃に暗黙の了解をすでにだしました。

あとは北朝鮮の金正恩に技術供与や情報提供またアドバイスをしている旧ソ連の秘密警察“KGB”崩れが、現状をどう分析して今後のアドバイスをするかですが、アメリカは本気で、すでにシュミレーションも終えていることが金正恩にも伝えられているようで、かなり腰がひけはじめています。

要は、金正恩が“強き”なのは、人民に弱みはみせられないという空威張りもありますが、バックに習近平に対峙する旧“瀋陽軍区”(現北部線区)が物資面でついていて、一方ではプーチンに対峙する旧“KGB”崩れが技術面や情報面でついているためです。

逆にいえば、旧“瀋陽軍区”や旧“KGB”崩れは、北朝鮮の核ミサイル開発を利用して、名目上はアメリカを敵視しつつも、実は彼らの政敵である習近平の“北京”や、プーチンの“モスクワ”を標的に入れて有利に運ぼうとしているといえそうです。

北朝鮮のミサイルが、もはや北京に届くのはいうにおよばず、もし8,800kmの距離にあるアメリカ東海岸に届くミサイルを開発できれば、そのまま北朝鮮から6,413kmの距離にあるモスクワも標的にできます。

北朝鮮サイドは、それができれば“主体思想”どおりに独立できますので、三者の思惑は一致しています。

そういった“事情”(情報分析)はともかく、日本がすでに北朝鮮のミサイルの射程内に入っているのは事実です。

これを期に、核保有は次の課題だとしても敵基地反撃能力をはじめとした「防衛体制」の強化を真剣に論じなければならないのが常識なのですが、不思議なことに野党もマスコミも、それは中国や北朝鮮を刺激するなどと、どこの国の人かわからない論陣をはって、むしろ国民の目を日米同盟を駆使して日本防衛をしようとしている安倍政権をつぶそうと、“モリカケ問題”の再燃に必死というおバカな状況をていしています。

もはや国民が、そういったおバカとも不思議ともいえる現状に、正しく“NO”の意思表示をするしかないのですが、こういった国際情勢の現状から、日本国民をどう守るかというのが、今回の衆院解散の大義の一つになっています。




北朝鮮vsアメリカの“肝”
2017.09.24
北朝鮮からの直接攻撃、もしくはアメリカからの直接攻撃はあるのか、これまで「北朝鮮問題」を書いた記事に答えはあります。

いずれかから「攻撃」されれば、「反撃」するのは独立国家として国際的にも認められた当然の権利です。

ここで一見、いきなりお話はそれますが、昨今、北朝鮮の核ミサイル開発に関し、日本も「敵基地反撃能力」をもつべきではないかという議論が高まっています。

これをとりあげたNHKは、番組内のナレーションをはじめ画面右上のタイトルに“敵基地攻撃能力”という文言を出しつづけました。

当該番組内では、良識派の出演者が「敵基地反撃能力」と繰り返していたにもかかわらずです。

ナレーションやテロップは収録後に編集しますので、編集者が知らないはずはありません。
なのに“敵基地攻撃能力”と出しつづけたのは、反日的な意図をもって日本を悪者(侵略者)にしたい編集者またディレクターがNHK内にいることを意味します。

仮に、NHKが下請けのプロダクションに編集製作を依頼していたとしても、それは下請けの問題ではなく、反日的なプロダクションを選択して依頼し、公共放送で流した以上、やはり発注元のNHKに反日を意図した人物がいるのは間違いありません。

もし、勘違いや知らずに「攻撃」と出していた場合、NHKや製作者は出演者の言葉を理解する能力がなく、また表現を選択するセンスもなく、さらには外交の基礎知識もない“ボンクラ”ということになります。

いずれにしても、国民から“強制的”に受信料をとって運営する公共放送の資格はありません。
受信料の徴収をやめて民営化するか、国営放送に変えるべきです。

それはさておき「北朝鮮vsアメリカ」について、次のようなコメントを見聞きすることがあります。

「トランプの発言に対し、北朝鮮は太平洋での水爆実験やグアムの周辺を中距離弾道ミサイルで包囲射撃すると予告している。北朝鮮が反発するのは必至だ!」

読み方によっては、「トランプの発言が挑発的で悪い」といった、どこかの野党が国会質問するような内容にもとれます。

ですが、ことの本質は、トランプが先に「口撃」したのではなく、アメリカは口頭で反撃しているだけであって、先に「攻撃」まがいの挑発をしつづけているのは北朝鮮のほうです。

一般常識をもった人なら誰でもわかる道理です。
ところが反日野党やリベラル派を装うコメンティターや物書きなどの輩(やから)は、“腹に一物”をもって事実をねじまげ、フェイクニュースばりにトランプやアメリカを“悪者”かのように国民を欺こうとしています。

北朝鮮もアメリカも、先に攻撃すれば国際世論からの激しい非難を受けます。

よほどの事情がないと先制攻撃はできません。
ましてや、ハリボテの軍事力ゆえにキャンキャンほえるしかない北朝鮮は、先制攻撃をしたとたん、国家が消滅するほどの反撃をアメリカから受けます。
それくらいは金正恩でも知っています。

では、世界の安定からみても現状を放置できないアメリカはどうするか。

国際世論はもちろん朝鮮戦争休戦協定によって、アメリカも先に「攻撃」はできません。
なので北朝鮮に先に「攻撃」させるか、「一線を越える」ように“仕掛け”てそれを口実にします。

先の日米開戦の火蓋となった「真珠湾攻撃」をみてもあきらかです。
そのときは日本に対する「石油禁輸」が大きな原因になりました。

今回、国連決議によって北朝鮮に「石油禁輸」を提案しましたが、例によってロシアと中国が反対し「輸入制限」にトーンダウンさせることで、ロシアと中国をふくめた「全会一致」での北朝鮮制裁決議にせざるをえませんでした。

トランプのアメリカにとってこんな決議はさほど意味がありません。

要は、トランプが北朝鮮や金正恩を激しく非難するのは、国際ルールからもまた上述いたしました事由からも、北朝鮮がますます過激な言動や核ミサイル発射実験をしてくることを狙っているのです。

そうやって、もし北朝鮮がグアムやハワイ近海にミサイルを撃ち込むなど「攻撃」にとられかねない軍事アクションをとったとき、国際世論もアメリカの「反撃」をもはや仕方がないと容認します。

すでに反撃のシュミレーションは終わっていますので、あとは米国人の半島からの退避や、迎撃体制の完備、また巡航ミサイルが発射可能な原子力潜水艦をふくむ空母打撃群の展開配備が終われば、トランプのひと言で北朝鮮は“白旗”を上げざるをえません。

要は、トランプの発言は、国際的な“駆け引き”であり“戦略的”な意図した“口反撃”です。



9.23地球滅亡だそうです
2017.09.22
日本ではさほどではないのですが、ネット上では「惑星Xが衝突、 9月23日に地球滅亡!」という一種の“陰謀説”が騒がしく、そのためNASAがわざわざ否定のコメントを発表したそうです。

聖書の「黙示録」などを引用して、『惑星X - 2017年到来』(Planet X – The 2017 Arrival)と題する書籍まで出していることもあって、キリスト信者の多い欧米などで騒がれているようです。

「惑星X」というのは、シュメールに由来する“ニビル”と呼ばれる星のことですが、それを「惑星ニビル」などと表記したり、地球の5倍の大きさだとか、約3,600万年をかけて太陽を周回しているなどと書くものですから、いかにも実在する惑星かのようですが、「架空の星」です。

だいたいシュメールが絡むと「トンデモ説」になります。

要は、歴史的な根拠も天体学的な根拠もありません。

著者のデイヴィッド・ミードとその信奉者たちによる「終末信仰」の一種です。
その一部をご紹介しておきます。

新約聖書の「ヨハネによる黙示録」第12章の冒頭に、「また、天に大きなしるしが現れた。ひとりの女が身に太陽をまとい、月を足の下にし、頭には12の星の冠をかぶっていた」と書かれていることなどを引き合いに、今年2017年9月23日に、おとめ座のなかで惑星と恒星の直列が実現する。
そのとき、月はまさにおとめ座の下をとおり、人型のおとめ座の上部には、水星、金星、火星があり、さらにしし座の最も明るい9つの星(計12の星)により囲まれることになるということだそうです。

ふ~ん。

9月23日は「秋分の日」なので、たしかに太陽は占星学(ホロスコープ)では天秤宮0度の位置です。
これは夜空の星座でいえば、おとめ座にあたり、人型のおとめ座では肩のあたりです。

しかし月は、木星もそうですが「月を足の下にし」というよりも、おとめ座の“足の下部”といえばそうなのですがひざのあたりに位置します。

また、水星、金星、火星は、おとめ座の頭の上のしし座の位置にあるのはあります。
しし座は、ホロスコープでいえば「乙女宮」で、金星は3度、火星は11度、水星は17度の位置です。
しかし、「しし座の最も明るい9つの星により囲まれ」ているかといえば、そうではなく、しし座の足元に位置しますので、囲まれているわけではありません。

さらには、「おとめ座のなかで、惑星と恒星の直列が実現する」と書かれています。
何をもって“直列”というのか、しし座(乙女宮)を通過中の惑星「水星」と、すでに天秤宮(おとめ座)に達した恒星「太陽」とでは、星座ひとつぶん27度も離れていて、地球からみても直列とはなりません。

これらは、「黙示録」の「ひとりの女」を“おとめ座”にみたて、「太陽をまとい、月を足の下にし」を現在(23日)の星の位置と重ねて、“地球滅亡”などといっているのですが、例の「ノストラダムスの大予言」と同じ構図で、牽強付会もいいところのこじつけの解釈にすぎません。

第一、聖書の「黙示録」は、罪びとへの“大審判”の預言ではあっても、地球滅亡でもないし、まったく逆に信者や人類にたいするキリストの再臨による救い(希望)の預言なので、根本的に解釈を間違えています。

今回の“2017.9.23 地球滅亡説”は、科学的(宇宙的)にはNASAが否定し、信仰的に聖書からみても誤まった解釈ですし、星の動きといった占星学(ホロスコープ)からみても間違いで、宇宙この世界をつらぬく「数理法則とクオリアル・ワールド」からいいましても、“地球滅亡”自体がそうそうには起こりえない出来事なので、まずは惑わされないことが重要です。

なので、不安にかられる必要など、まったくないものです。


※宝瓶宮占星学では、空の星座は「おとめ座」とひらがなで表記し、ホロスコープなど占星学のサイン(宮)は「乙女宮」と正確に表記しています。
要は一般向けの「星占い」はともかく、サイン「宮」なのに、西洋占星術で“おとめ座”また“乙女座”などと「座」で表記するのは、一般人やそのへんの占い師は仕方がないとしても、西洋占星術研究家がもちいるのは無知にもほどがある根本的な間違いです。
実際にも、おとめ座≒天秤宮、しし座≒乙女宮の位置というのが現在の状況です。




9.15北朝鮮のミサイル発射
2017.09.19
今月(2017年9月)15日、北朝鮮はグアムを射程におさめるミサイル1発を発射しました。
2度目となる北海道の苫小牧上空を通過する中距離弾道弾(IRBM)です。

飛行距離は3,700kmでしたので、射程だけならグアムまでの3,400kmを超えるものでした。

まあ、北朝鮮が本気でグアムをはじめアメリカを攻撃することはありませんので、どうでもいいのですが、危機管理は「万が一」にそなえておくのがセオリーなので、当然、国体を「蟹宮」とするアメリカは、自己防衛にはどこよりも全力を尽くします。

実際、アメリカには「自由民主主義体制を守る」という否応ない“天命”が課せられていますので、それを実行しないとアメリカ自体が危うくなります。

お話をもどして9月15日のミサイル発射は午前6時57分でしたので、ホロスコープを作成してみました。
場所は、平壌(ピョンヤン)の順安です。



宝瓶宮占星学の「新ホラリー占星学」から解説してみます。

ASC(Ascendant アセンダント=上昇点)は乙女宮29度で、共鳴星の水星も乙女宮4度にあって、現体制を「乙女宮」とする北朝鮮の仕技であることは間違いありません。

ちなみに、乙女宮29度は、もはや天秤宮といってもいいほどの影響圏内ですが、朝鮮労働党創建記念日は10月10日の天秤宮なので問題はありません。

それはともかく、ASC(上昇点)に「中心人物」を象わす太陽が合(コンジャンクション=0度)で、「核」や「権力者」を象わす冥王星とスムーズに関係を結ぶ三分(トライン=120度)をとっていますので、明確に北朝鮮国家主席の金正恩の計らいです。

さらに、「首謀者」を象わすASC(上昇点)の共鳴星の水星は、「武力」や「軍事力」を象わす火星と2度違いの合(0度)です。

参考に、ASC(上昇点)の影響圏である天秤宮の共鳴星の金星をみてみますと、「飛行機」や「ロケット」(ミサイル)など飛翔体を象わす天王星とこれまた三分(120度)です。

それはうなづけるとして、その一方で「慎重さ」や「現実」を象わす土星とも三分(120度)なので、彼らが何も考えず無謀や若気の至りでミサイルを発射しているのではなく、土星を共鳴星とする山羊宮生まれ(太陽)の金正恩らしく、ちゃんと現実をみた計算のうえで、慎重に行なっている一面があることを象わしています。

一方、「ターゲット」を象わすDES(Descendant ディセンダント=下降点)は魚宮29度で、海王星を共鳴星とします。
もちろん、こちらもすでに牡羊宮といってもよいほどの影響圏内にあり、その共鳴星は火星です。

つまり、首謀者である「水星」が、ターゲットである「火星」を合(0度)として、さらには水星+火星の合(0度)が「海王星」を衝(オポジション=180度)として対象体にしていることの意味は、「攻撃」ではなく、「ミサイル発射実験」そのものに、今回は「意図」(意志)と「目的」(対象実体)があったことを象わしています。

いわゆる、「実験」と「力の誇示」なのですが、これがいつかは本番に変わる可能性をゼロとしないのが危機管理の鉄則なので、早急に、最低でも防衛体制をととのえておかなければならないのはいうまでもありません。

1基800億円とされる地上配備型のイージス・アショア2基で日本全土をカバーできますので、日本国民の安全を守るために、税金から予算をつけることに反対する国民はいないはずです。

もし、早急な防衛体制の整備に反対する政治家や学者や識者またマスコミやコメンティターがいれば、それは反日工作員のたぐいか、よほどのアタマの持ち主で、当該職にはふさわしくないボンクラでしょう。


※それはともかく、上掲のホラリー・ホロスコープ(設時天球図)からリーディングできることはほかにもありますが、一般的なディレクションでいえば、トランシット(運行)の火星と海王星の衝(180度)は、人によっては自分のことしか見えなくなって、我知らず相手や周囲に迷惑をかけることがありますので注意が必要です。
また、月の位置によっては主観的になりやすく宗教テロなども起こりやすい配置の一つです。





“命運” わかれる北朝鮮
2017.09.17
今回は占星学からみた「北朝鮮」の“命運”です。

ちなみに、北朝鮮も韓国も、その民族性は「蟹宮」です。
同じく国体は「牡羊宮」です。

違うのは、現体制で、北朝鮮は建国記念日が9月9日であることから、「乙女宮」が現体制になります。
一方、韓国は、日本の終戦記念日の8月15日を「光復節」としていますので、「獅子宮」が現体制になります。

さらに書いておきます。
金正恩は1月8日の生まれで、山羊宮16度~17度の太陽なので一般にいう山羊宮生まれ(太陽)です。

北朝鮮の民族性や国体はともかく、現体制「乙女宮」からみた場合、現在、大きな影響力をもたらすソーシャル・プラネットをみますと、射手宮をトランシットする土星が下方矩(ロウアー・スクエア=90度)のディレクションを投げかけており、また魚宮をトランシットする海王星が衝(オポジション=180度)のディレクションを投げかけています。

これが何を意味するのかと申し上げますと、北朝鮮は現在、現実を見失いやすい状態にあり、同時に、その反面では現実を誤魔化すことなく受け入れて、もう一度、国家のあり方を見直すべき運命の時期にあることを象わします。

ただし、ディレクションでは大なり小なり、そのような影響を受けますが、それをどこまで受け入れ、どのように対処していくかは「北朝鮮」次第の面があり、それによっては相応の出来事(運勢)を受けていくことになります。

一方、金正恩は、父親の金正日国家主席の息子であったことから、2011年12月の金正日の死去とほぼ同時期からトランシットの冥王星の合(コンジャンクション=0度)のディレクションを受けはじめたたこともあって、組織や国家のTOPに立つ運命の真っ最中にあります。

そして現在、逆行から順行に戻ろうとする山羊宮16度で留(ステーション)の冥王星は、出生時の太陽にジャストの合(0度)の位置にあり、このままTOPの座に居続けられるか、それともさほど時をおかずにTOPの座からすべり落ちるか、そういった重大な運命の岐路にあるわけです。

なぜなら、生まれ持つホロスコープ(出生天球図)ともかかわりますが、冥王星は両極端のディレクションをもたらすためです。
金正恩でいえば、本人の判断や言動次第で、TOPに立つか、社会のどん底をなめるかといった両極端の出来事で、さらにはTOPの座から真っ逆さまにすべり落ちるか否かといった運命の大逆転をもふくめた働きになります。

実際、“金王朝”とやゆされる独裁国家の北朝鮮は、今年2017年は国家の存亡もしくは出直しを必要とするディレクションを受けており、昨今の現実をみても予断を許さない状況にあります。

金正恩の運勢と併せると、今年2017年を仮に切り抜けたとしても、再来年2019年には自分自身やこれまでの人生の真価を問われるディレクションを金正恩自身が受けますので、世間(国際社会)の現実を目の当たりにせざるをえない状態に陥ります。

そういったことから、今年9月9日に建国70年を迎えた北朝鮮の現体制は、今年2017年を明暗を分ける1年として、遅くとも再来年2019年には、金正恩自身が陰に陽に“歴史の審判”を受ける運勢期にあります。

では、なぜ北朝鮮が昨今のように国際ルールを無視した迷走を続けるのかというと、星のディレクションから次のようにいえます。

北朝鮮の民族性「蟹宮」からみたとき、「夢」や「幻想」また「事実誤認」をもたらすトランシットの海王星を上三分(アッパー・トライン=120度)として、その影響を受けている時期にあります。
そのうえ、現体制「乙女宮」からみた場合、同じく魚宮をトランシットする海王星を衝(180度)とすることによって、「夢」や「幻想」を「事実誤認」しつつ志向していくディレクションの時期にあるためです。

このような海王星のディレクションが、とくに強く北朝鮮に働きやすいのは、海王星のディレクションにはじまった「共産主義思想」による誤った国家形態にあるためで、もともとトランシットの海王星の影響を受けやすい社会体制をもつためです。


ちなみに、北朝鮮が9月15日に打ち上げたミサイルの実験を、宝瓶宮占星学の「新ホラリー占星学」からみた場合も、上述のような結果がでていますので、後日、お届けしたいと存じます。



“病膏肓に入る”北朝鮮
2017.09.15
今、話題の北朝鮮について占星学のディレクション・リーディングをまじえつつ、何回かにわけて書いてみます。

「グアム近海にミサイル4発を発射する」と表明して以来、北朝鮮の言動はますます病膏肓(やまい こうこう)に入っています。

病膏肓に入るというのは、古代支那(シナ、China)のお話で、病が「膏」と「肓」に入ってしまい、結果、もはや名医でも治せないという意味です。

その理由は、北朝鮮の政治思想である「主体思想」(チュチェ ササン)からみえてきます。

占星学的な謎解きは、次回以降にゆずるとして、ここでは、まず、むかしから言われるとおり、「敵を知り己を知らば百戦危うからず」といった観点から、日本をはじめ彼我の状態を知っておくことが正しい判断につながります。

逆に、現状が分からないまま、北朝鮮の言辞に惑わされ、誤まったご判断をしないことが必要です。
北朝鮮を知るには、なぜかあまり報道や解説をされないのですが、「主体思想」が重要です。

主体思想については、一般に「人民は絶対的権威を持つ指導者(主体)に服従しなければならない」といった解釈がされますが、それは人民(国民)に向けたもので、国際的には的を射たものではありません。

主体思想というのは、国際的には、思想、政治、経済、軍事における主体国家としての自立や独立をいいます。

マルクス・レーニン主義(武力的共産主義)から派生した北朝鮮の主体思想なのですが、歴史的にみても地政学の見地から理解できなくもありません。

なぜなら、半島の付け根に位置する北朝鮮は、古代には「高句麗」と呼ばれ、つねに大陸からの半島支配と、半島南部や古代日本また秀吉の大陸進出への通過点でもありました。
それは近代や現代においても同様で、金日成の共産主義国「北朝鮮」になっても、ロシア(旧ソ連)や中国の支援のもとに成り立つ“属国状態”におかれ、在韓米軍を有するアメリカとも“休戦状態”にあるからです。

つまり、「主体思想」というのは歴史的な経緯もふくめ、“民族独立”の悲願でもあるわけです。

このことは、今の金正恩体制になってのち、中国とのパイプ役だったおじの張成沢を処刑したり、中国にかくまわれていた兄の金正男を暗殺するなど、習政権と“縁”を断つ行動をしてきたことからも明らかです。

そこには、習政権の北京と“対峙”し、北朝鮮と国境を接する(旧)瀋陽軍区に影響力をもった江沢民元首席のカゲも見え隠れしていますが、それらすべてを利用しつつ、北朝鮮が「主体思想」によって“民族独立”を目的としていることは明白です。

その最短手段が、核ミサイル(ICBM=大陸間弾道弾)の保有です。
人民の生活をはじめ、ほかのすべてを犠牲にしても開発に全力を挙げているわけです。

北朝鮮に国境を接する中国をみても、ロシアをみても、韓国の在韓米軍アメリカをみても、すべてが核保有国で、そのど真ん中で外交交渉力すなわち発言力をもった独立主体国家になろうとする場合、「核保有国」になるしか道はないと彼らは考えているためです。

マルクス・レーニン主義(武力的共産主義)というのは、武力革命の思想なので、どうしても中国や旧ソ連だったロシアに接する以上、対等に交渉するには、究極の軍事力ともいえる核を保有するしかないというのが彼らの結論なのです。

そのため、アメリカをはじめとした虚々実々の駆け引きによって、半島民族らしく「約束(条約)は破る」ことを当たり前として、陰に陽に核ミサイル開発を続けてきたのです。

結果、ここまで来た以上、もはや北朝鮮は「病膏肓に入る」の段階にあり、あとは“現体制の崩壊”という命運を待つばかりの近況です。


次回は、北朝鮮に働く昨今の「星のディレクション」(運勢)から現状をみてみます。





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