The READING Revolution
2023.06.13
[ホロスコープ随感18] ― 古い占断は捨てましょう ―


パラダイムシフトの今日、占星術は変わる



現在は、歴史的な「パラダイムシフト」の時代に突入しています。

「信じるか信じないかはあなた次第」ですが、現実に起きている“異常”とも思える社会の状況はなにゆえでしょうか。

アストロロジカル・エイジ(占星学的な時代区分)からみていくと、納得のいく答えがハッキリと理解できます。

約2,160年(計算値)ぶりに起きている“エポック・メイキング”です。

双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)から宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)へのパラダイム・シフトが起きているために、個々人に身近な分野でも確実に変化していきます。



≪TOPと一般人の平準化≫

政治の世界にかぎりません。

気づくと気づかないとにかかわらず、過去の常識では理解し難い状況が生じてまいります。

もっとも、それらの多くは最初は驚き、やがて常態になって、そういうものかと慣れが生じていきます。

中には(新しい)時代の流れとともに自然消滅していくものもあります。

近年、突出した市井人がスーパースターになるケースがいろんな分野で増えてきたのですが、最近ではふつうになりました。

昔の話で恐縮ですが、昭和時代に「銀幕のスター」と呼ばれる人たちがいて、映画館で拝めるだけで、プライベートな生活の様子が明かされることはないために、スクリーンの中のかっこよさがその人の実像かのように思い込むケースが多々あったのはご存じのとおりです。

今はもう、そんなことは完全にありません。

歌舞伎役者であろうとテレビで見れるし、バラエティーにふつうに出演して“素”をさらしているし、何なら「会いに行けるアイドル」よろしくネットでふつうに交流できていたりするためです。


【One Point】 当たり前のことを書いていますが、奇しくも、昭和が終わった平成元年(1989年)以降、宝瓶宮時代がはじまり、上下の別なく共鳴関係の「友愛化社会」へと移行していくことで、そうなったものです。

もっとも、平成生まれにとっては生まれてこのかた当然です。





≪アストロロジーの大変革≫

で、本題です。

他分野はともかく、占星術やアストロロジーの世界、「星読み」や「占断」また「ホロスコープ・リーディング」といわれる分野では、とくに顕著なパラダイムシフトが認められます。

双魚宮時代から宝瓶宮時代へ「アストロロジカル・エイジ」の変遷なので当然です。

もし、万が一にも「そんなこと全然ないよ」という占星師の方がいらっしゃいましたら問題です。

理論面でいえば、基礎の基礎の「春分点歳差」の知識が抜けおちているか、感性面でいえば、双魚宮時代の理論理屈を超えて真実を突くアンテナに課題があるか、妄想に偏して双魚宮時代と運勢をともにしていくのか…。

もしくは、逆にまだ始まってもいないのかもしれません。

もっとも、当サイトにアクセスされておられる方で「ヘンなこと書いてるなぁ。まあ、たまには見てやるか」と気が向かれたときにでもご高覧されておられる方の中には、そういった時代遅れのタイプの方はいらっしゃいません。

きっと寛容な方で、ご自身で気づいていなくても「宇宙波動エネルギー」と共鳴し、無意識にでも何かを感じていたり知らない何に導かれている方です。


【One Point】 「宇宙波動エネルギー」は、新しい宝瓶宮時代のアストロロジーの概念です。

第3章「宇宙波動編」から公開しました。「宇宙波動エネルギー」なくしてアストロロジー「星学」や共鳴世界をリーディングするホロスコープは成り立ちません。




≪概念、言霊、波動パワー≫

では、占星術やアストロロジーのパラダイム・シフトは何でしょうか。

時がこないと書けないことも多いのですが、ここでは今現在、明らかになっている中で2つ3つご紹介させていただきます。

最初に大前提となる「概念」のお話をまずさせてください。

パラダイムシフトは、多くの新しい概念を生みだすからです。

そのため、既存の単語ではご説明ができないことも多々あり、同じ言葉を使っていても、お互いに概念が異なるとご理解できないことが起こり、双方ともに時間のムダになってしまいます。

言語には、理知的に「概念」があり、感覚的に「言霊」があり、実際的に作用をもたらす「波動パワー」を秘めて用いられているためです。

とくに、「星読み」や「占断」(鑑定)また「ホロスコープ・リーディング」という語句をどのようにとらえているのか、概念を確認しておかなければなりません。


【One Point】 言葉のとらえ方は一人ひとり微妙に異なります。

ここでは「星読み」は星をメインとして解釈をしているもので、「占断」(鑑定)は“ホロスコープ占い”のことで、「ホロスコープ・リーディング」は何はともあれ、総体的に解釈するものをいいます。



≪ロマンを伴なった“星読み”≫

まず、ご理解いただきたいのは“星読み”の不満足です。

星をメインとして解釈できても、ホロスコープ全体をリーディングすることはできません。

ロマンを伴なった美しい“星読み”という言葉なので、言霊イメージに敏感で優先度を“爆上げ”して受け入れる不思議系の感性に優れた方に対してセンシティブに訴求します。

ですが、ゆえにご注意ください。

星は重要とはいえホロスコープを構成する1パーツだからです。

星の持つ象意は適応範囲に限界があるため、どんなに“星読み”を探求し続けても“井”の中から出ることはできません。

それだけでホロスコープを偏らずに総体的に読めるようには一生ならないことを断言できます。

占星術の主観的な占断手法を、美しい言葉で“星読み”と言い替えているわけで、かえって視野狭窄を起こして未来を狭めているためです。


【One Point】 星の象意はパラダイム・シフトによって変わります。

白羊宮時代の共鳴星「火星」しかり、「金星」もそうですが「木星」の一部を含めて双魚宮時代の共鳴星(支配星)「海王星」も現在、象意を変容中です。




≪The READING Revolution≫

もっとも“星読み”という言葉の問題だけではありません。

時間的には、「パラダイム・シフト」に呼応できるかの問題です。

空間的には、“星”に留まらず「ホロスコープ全体を読む」といった現実の問題です。

関係的には、「宇宙波動エネルギー」に伴なう共鳴リーディングが欠かせない時代だからです。

宝瓶宮時代の社会は、“タテ”の序列が“ヨコ”に平準化していきますので、ひとことで言えば次元がパラレル(並行)またフラクタル(相似)に拡張していくことになります。

いずれにしても、表題のように「The READING Revolution」は必至です。

“星”だけでなくホロスコープを成り立たせているのはすべて「位置関係」ゆえに、構成要素(占星要素)全体にかかわるアスペクトは、象意の90%以上を占めています。


【One Point】 「なにをホザいているのか分からない」という方は、双魚宮時代の“物理的”また“神秘的”な視点だけでなく、“ブレイク・スルー”(既成概念の突破)をご検討ください。

両視点にない「共鳴関係」がリーディングの肝になっているためです。









発見、誤認、消えたケレス
2022.11.07
[ホロスコープ随感17] ― 天王星と海王星の狭間 ―

 
歴史の交差点で発見された小惑星帯唯一の準惑星「ケレス」



ケレスは、天王星の発見から20年後に“第8惑星”と誤認されて発見されました。

火星と木星の間に位置する小惑星帯(アステロイド・ベルト、またはメイン・ベルト)の中で最大の星です。

IAU(国際天文学連合)によって小惑星番号1番がつけられ、冥王星とともに準惑星に区分されています。

西洋占星術は、十大惑星(メイン・プラネット)のなかにケレスは含まず、セレス(正式名称:ケレス)、ジュノー(ユーノー)、ベスタ、キーロンなど小惑星の一つで、その他の星として扱われているようです。

ですが、象意の解釈事例が少なく、研究が進んでいないだけで、十大惑星に負けず劣らずの重要な意味を持つのが「ケレス」です。



≪ケレス発見の前夜≫

宝瓶宮時代また水瓶宮の共鳴星「天王星」は、アメリカ独立戦争(1775-1783)の最中、ほぼ勝利か確定した1781年に発見されました。

アメリカ独立戦争は、イギリスからの自由と独立を勝ち取るための戦争で、天王星はそれゆえ“自由”や“独立”といった象意を持ちます。

アメリカの独立は、1783年のパリ条約によって正式に認められました。

その独立100周年を記念してフランスから送られたのが自由の女神像です。

一方、フランスでは、アメリカの独立に刺激を受けたのか、「自由、平等、博愛」のスローガンで有名なフランス革命(1789-1795)が起きています。

紆余曲折はありましたが、以降、個人の自由と権利が認められるようになったのは、ご存じのとおりです。


【One Point】 マルクス史観の学校教育によって、あたかも共産主義革命の先駆けかのように扱われたフランス革命ですが、それだとキリスト教的な「博愛」というスローガンは矛盾します。

それを糊塗するために“友愛”や“同胞愛”と言い替えられることがあります。



≪古典アストロロジーの論理破綻≫

ケレスが発見されたのは、19世紀の最初の1801年でした。



この時代は、長年の宗教支配や専制君主による権力支配から、個人の解放へと向かっていった時代にあたります。

アストロロジカル・エイジ(占星学的な時代区分)でいえば、双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)から宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)へと移りゆく第2コーナーです。

ケレスの発見は、一方で「双魚宮時代の古典アストロロジー」の終焉を意味しました。

先の天王星の発見は、「宝瓶宮時代の新しいアストロロジー」を示唆し、ケレスの発見はそれまでの古いアストロロジーの理論破綻を決定づけたのです。

太陽から土星まで7つの星によって理論体系づけられていた古代ギリシャの古典アストロロジーや、16世紀以降の古典占星術は、「古代ギリシャの世界観」をホロスコープ解釈の理論的根拠として成り立っていました。

しかし、近代科学の発展によって「熱冷乾湿」や「火土風水」といった古代ギリシャの世界観は、疑似科学(迷信)とされ、天王星に続くケレスの発見によって、土星までの7つの星によるホロスコープ解釈は完全に理論破綻がもたらされたのです。


【One Point】 それまで恒星の太陽と地球の衛星の月を含めて、第1惑星の水星~第6惑星の土星まで7つの星でホロスコープは解釈されていました。

ですが、第7惑星天王星に続き、当時は「第8惑星」と騒がれたケレスの発見によって、その理論が完全に通用しなくなったのです。



≪現代占星術の欺瞞≫

当時の望遠鏡は性能が良くなく「第8惑星」と誤認されたケレスの発見は、結果的に双魚宮時代の古典アストロロジーや古典占星術に引導を渡す役割を果たしました。

ここに古典理論によるホロスコープ解釈は終わりを迎えたのです。

ですが、理論が破綻し、終わった古典アストロロジーと古典占星術ですが、現在、なぜ「西洋占星術」という名で“ホロスコープ占い”が存在しているのでしょうか。

結論を申し上げますと「居抜き物件」と同じです。

廃業した古典占星術の軒下を借りて、「占い」(占星術)の看板を掲げ、古典占星術の象意解釈だけを引き継いで、新規開店したものです。

具体的には、“幻想”などを象意とする「海王星」の発見によって起きた「近代スピリチュアリズム」(心霊ブーム)にあやかって、「理論などいらない」とばかりに、古典占星術が築いてきた象意解釈のみを引き継いで“当たる/当たらない”の占いに特化して新たにはじまったのが現代占星術です。


【One Point】 細かな歴史的な経緯はともかくとして、理論なきオカルトチックな「占い」(秘境占星術)としてはじまりました。

古代ギリシャ時代から続く老舗のように装っていますが、関係者には申し訳ありませんが「海王星」の象意による“勘違い”や“妄想”また“欺瞞”のあらわれだといえそうです。



≪黎明と終焉にかかわる≫

ケレスにお話を戻します。

天王星に続いて発見されたケレスは、フランス革命の「自由、平等、博愛」といった発見当時の時代風潮によって、宝瓶宮時代の黎明(れいめい)にかかわる象意を持ちます。

また、第8惑星と誤認された経緯からは、海王星とも一脈をつうじ、双魚宮時代の終焉(しゅうえん)にかかわります。

その意味は、双魚宮時代の「終わり」と、宝瓶宮時代の「はじまり」などの交錯や変遷にかかわっていて特別な象意を持つケレスになっています。

実際、火星までの「パーソナル・プラネット」と、木星以降の「ソーシャル・プラネット」が交錯する中間に位置するのがケレスで、小惑星帯のなかで最大の星で、海王星軌道の内側を周回する唯一の準惑星になっています。


【One Point】 ご判断は皆さまのご自由でかまいません。

ちなみに、宝瓶宮時代のアストロロジー「宝瓶星学」通称:宝瓶宮占星学では、十大惑星(メイン・プラネット)にとどまらず、「ケレス」と「ドラゴンヘッド&ドラゴンテール」を加えて12(13)個の星また占星点としてリーディングを行ないます。



≪真実の海王星とケレス≫

1781年に発見された天王星は、新しい宝瓶宮時代を象徴し、1801年に発見されたケレスは、双魚宮時代の終焉と両時代の交錯を象徴します。

その後、1846年に発見された海王星は、双魚宮時代の末期の支配星(共鳴星)となりました。

歴史的な経緯はそうなのですが、現代占星術の“幻想”が反映された海王星となっているために、宝瓶宮時代が実質的にスタートしていく今後は、海王星の新しい真実の象意が明らかになってまいります。

そんなこんなで、双魚宮時代を代表する宗教の神学者でもある天文学者によって、19世紀の初日に発見され、その後、見失ったものの同年年末の大晦日に、宝瓶宮時代の市民を象徴するかのように一般の天体観測者によって再発見されたドラマチックかつ歴史的な「ケレス」です。


【One Point】 解釈は人それぞれでかまいませんが、ケレスには、ふだんは秘められた宝瓶宮時代の「個性表現」や「自己実現」が示唆されることがあります。

それだけに宝瓶宮時代には欠かせない重要な星になっています。









随感16 内惑星のダブル象意
2022.05.13
 
ホロスコープ随感16 [基本三数と共鳴星:番外編]水星と金星のダブル象意
― 共鳴サインが2つあるのはなぜ? ―



◆「内惑星にある心性面と現実面の二重象意を見抜く



「基本三数と共鳴星」の番外編です。

内惑星の「水星」と「金星」には、2つずつ共鳴するサイン(宮)があります。

「双子宮」と「乙女宮」、そして「牡牛宮」と「天秤宮」ですが、なぜでしょうか?

両星とも「心性面」と「現実面」とのダブルの象意をもつからです。





≪象意の共鳴関係≫

当サイトの新しいアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)では、西洋占星術でいう「支配星」という言葉は使わないことをご存じだと思います。

星が地上の人間や人類社会を「支配」することなどありえないためです。

ほかの占星要素を「支配」することもありえません。

なぜなら、「星は支配せず、示唆するのみ」と西洋占星術自身が言っていることからもそういえます。

なのに未だに「支配星」という言葉を使っているのです。

「間違っている」と分かっているのに改めない宿業が現代占星術には散見できます。

たとえば、ホロスコープでもちいる「12サイン(宮)」と、夜空の「黄道13星座」は違うことをプロの占術師や研究家なら誰でも知っています。

なのに、「〇〇座」と夜空の星座かのように呼称しつづけています。


【One Point】 もはや「占星術信仰」だと思いませんか。

教祖様の一声がないと改められません。

信仰そのものが悪いわけではありませんが、客観性や自主的なご判断の姿勢までなくしてしまうと、そこで成長が止まってしまうことがあるのでキケンです。



【支配星ではなく「共鳴星」】

支配/被支配という対立概念は、双魚宮時代の歴史パラダイム「対立二元論」に基づきます。

今後の宝瓶宮時代は、「共鳴関係論」を歴史パラダイムとします。

そのため「支配星」という言葉は誤りというだけではなく、今後の歴史波動にそわなくなっていきます。

事実、宇宙の星を写しとった「ホロスコープ」の理論にも合いません。

それゆえ、宝瓶宮時代の新しいアストロロジー「宝瓶星学」(通称:宝瓶宮占星学)では、「共鳴星」という言葉を用いています。



≪二側面の象意に注目≫

お話を戻します。

まず「水星」からみてみましょう。

共鳴サイン(宮)の1つは、関係性を重視する「双子宮」です。

もう1つは、個人的ながら完璧性を重視する「乙女宮」です。

双子宮は、知的好奇心に優れますが、興味本位で飽きやすいので、良し悪しはともかく気移りしやすいといった特徴があります。

乙女宮は、個人的に完璧なため、特定の分野で高いスキルや知識また技能を持つことが多いのですが、そのぶん全体認識に弱点を露呈することがあります。

概括いたしますと、神経系で精神的な「心性面」の双子宮と、技術系で技能的な「現実面」の乙女宮です。

両サイン(宮)の共鳴星に「水星」がなっているということは、同様の二側面の象意を持っているということを意味します。

「金星」も同様です。

日常生活を重視する「現実的」な牡牛宮と、人間関係を重視する「友愛(心性)的」な天秤宮との共鳴星だからです。


【One Point】 なぜ、水星と金星にのみ共鳴サイン(宮)が2つなのでしょうか。

両星が「内惑星」だからです。

“吉凶”は関係がありません。

いずれにしても水星また金星のリーディングにさいしては、二側面の象意をご認識されておく必要があることになります。



【占星術とアストロロジー】

Astrology(アストロロジー)は、一般的には占星術と訳されます。

ですが、両者は別物なのです。

過去の象意解釈を根拠とするしかない「神秘解釈」の占星術と、客観的な「理論解釈」に基づいたアストロロジーだからです。

前者は過去をまず「信じる」ことがメインですが、後者は理論をもとにご自分の頭で「考える」ことができます。

ご自身で、象意の応用展開が可能になっていきます。

ご自分の頭で考えられるようになるために、もう挫折することはありません。

いずれも「ホロスコープ」を用いるので混同されますが、「宗教」と「学問」ほど異なるのです。



≪内惑星の心と体の象意≫

「水星」や「金星」と同じパーソナル・プラネットに「火星」があります。

ですが、火星は外惑星なので、共鳴サイン(宮)は「牡羊宮」のみです。

惑星ではありませんが、恒星の「太陽」や衛星の「月」もパーソナル・プラネットですが、共鳴サイン(宮)は1つです。

この違いは、1つしかない人間の「身体」(行動)と、複雑に変化する「心性」(内面)とに由来して、外惑星には共鳴サイン(宮)が1つなのに対し、内惑星には2つあるのです。

内惑星の場合、身体行動に属する「現実面」の象意と、複雑に変化する心に属する「精神面」の象意が該当するためです。

水星では、それが神経面を象わす「双子宮」と技能面を象わす「乙女宮」で、金星では、現実的な象意の「牡牛宮」と精神的な象意の「天秤宮」との共鳴星になっているわけです。


【One Point】 四元素区分「火土風水」は、400年前に“疑似科学”(迷信)として退けられました。

そういった物質的な解釈からは見えてこない理由です。

12サイン(宮)を「星座」と偽って、人間が作った神話で解釈をしても同様に真実が見えてくることはありません。

宇宙に根拠があるためです。



≪土星と天王星にかかわる≫

「水星」と「金星」の象意の二側面は、「土星」と「天王星」にもかかわっています。

土星は、「誤魔化すことのできない現実」を象わします。

天王星は、宝瓶宮時代の「友愛精神」(和、絆、民度:人類愛)を象わします。

両星の「現実面」と「精神性」との象意の違いは、そのまま「水星」と「金星」の二側面の象意と共鳴関係を構築しているのです。

現実面の象意が強い「牡牛宮」と「乙女宮」、また精神性の象意が強い「双子宮」と「天秤宮」ということです。


【One Point】 1数、2数、3数の「基本三数」によるグルーピングからご紹介いたします。

「2数=実体(現実)グループ」は、牡牛宮、乙女宮、山羊宮です。

「土星」は山羊宮の共鳴星になっています。

一方、「3数=関係(友愛)グループ」は、双子宮、天秤宮、水瓶宮です。

「天王星」が水瓶宮の共鳴星なのはご存じのかたも多いでしょう。



≪客観的な根拠に基づく≫

「基本三数」や「共鳴関係論」によって、ホロスコープ内の象意関係をみていけば論理的に謎が解けていきます。

一方、「支配/被支配」の対立二元論や「吉凶解釈」の西洋占星術では、それゆえに対立感情や非難に陥ることがあり怖いんです。

「支配星」また「吉凶解釈」をお信じになるのはご自由なので自己責任で勝手にされたらいいのですが、やがてわれ知らずとも対立観念支配されはじめることがありますので、ご注意が必要という意味です。

もっとも、正当な論拠をもった反論や批判であれば、「言論の自由」が保障されています。

ただし、過去から踏襲している「支配星」や「吉凶判断」また「火土風水」や「星座の神話解釈」に客観的な根拠がないことに、気づいておられないのかもしれません。

繰り返しますが、信じるのはご自由なのです。

ですが、上述のご指摘を申し上げますのは、今後の時代に向けてのもので、客観的な根拠に基づいたアドバイスだということをご勘案ください。


【One Point】 最先端科学の「量子論」(量子力学)は、波動共鳴科学の扉を開こうとしているようにみえます。

宝瓶宮占星学も類似で、宇宙波動による「共鳴関係論」や「基本三数」による「ホロスコープ」の秘密の扉を開いたのです。

詳しい内容は、各種講座でご紹介させていただきます。









随感15 水星逆行の意味
2022.05.01
 
ホロスコープ随感15 水星の逆行に意味はあるか
― 今年2022年5~6月のケース ―



◆「ケース・バイ・ケースでの逆行のとらえ方



水星の逆行には、どんな意味があるのでしょうか?

今年2022年5月~6月前半のケースを見てみましょう。

4月30日に双子宮に入宮した水星は、双子宮5度の直前で逆行に転じると、牡牛宮に逆入宮したあと25度付近で順行に戻り、6月中ごろに双子宮に再入宮します。

以前、「ホロスコープ随感6 逆行についての考察」で、逆行に触れて意味があるものとないものがあると書いておきました。

今回の双子宮での水星の逆行に触れておきます。



≪逆行する星は複数あるけど≫

以前の記事に書いたとおり、水星の逆行についてよくトピが立てられます。

以下に述べる理由で、これまでは興味を示しませんでした。

逆行する星は水星にかぎりません。

太陽と月またその交点のドラゴンヘッド&ドラゴンテールをのぞいて、惑星はすべて逆行するからです。

なのに、なぜ水星のみ逆行に関して頻繁にトピが立てられるのでしょうか?


【One Point】 逆行の頻度はおよそ次のようになります。

動きの遅い木星から冥王星までのソーシャル・プラネットは年に1回、地球が追い越すときに約5か月ほど、見た目上ですが逆行しているように見えます。

小惑星帯のケレスも同様です。



≪水星の逆行トピの理由≫

水星の逆行について、トピが立てられる理由は次の2つです。

1、水星が「神経系統」を象わすため。

2、ほかの星に比べて逆行の頻度が高いため。

一般的には逆行そのものに深い意味はありません。

ただ水星の場合は、「神経系統」に強めに象意を受けている一部の人に、後述する特定の理由によって影響が出ることがあります。

たぶん、ご自分に影響が出ているので、ほかの人も同じだろうと思ってトピを立てることがあるようです。


【One Point】 若い人ほど、水星の逆行の時期にそうなることがあります。

ただし、水星の逆行がすべてそうだとはなりません。

年齢や人生経験を重ねていくほど影響を受けにくくなり、以前ほどは感じなくなっていくのがふつうです。



≪神経系統と若年齢ゆえ≫

つまり、水星は「神経系統」を象わし、「逆行の頻度」も比較的高いので、一部の人がナーバスになりトピが立てられるようです。

ホロスコープ(出生天球図)で水星の象意が突出していたり、逆行する位置によって「水星のデレクション」(運勢変化)を強く受けるときに、そうなりやすいのです。

水星が象わす年齢域は、社会人未満で学童や学生など若年層です。

そのため、人生経験が浅いのはもちろん、ホロスコープへの造詣も深くないことが多いため、逆行そのものに意味があるかのように勘違いしているのです。

すべてがそうだと断定はしませんが、そういった一部のかたのみです。


【One Point】 本来は「感受性」を象わす月も「神経系統」を象わす水星と同様です。

ですが、月は動きが早く「デレクション」の期間も1日前後と短いし、なによりも逆行をしないためにトピを立てる機会がありません。



≪双子宮での逆行のケース≫

さて、具体的なお話にうつりましょう。

今年2022年に水星は、水瓶宮、双子宮、天秤宮で逆行します。

4月30日に双子宮に入宮した水星は、5月12日に逆行に転じ、同月23日に牡牛宮に逆入宮すると、11日後の6月3日に順行に戻り、さらに11日後の6月14日に双子宮に再入宮します。




この前後、牡牛宮24度前後で土星に下方矩(ロウアー・スクエア=90度)をとり、牡牛宮28度あたりで冥王星に下三分(ロウアートライン=120度)をとって、それぞれ「星のデレクション」(運勢変化)をもたらすため、その影響を強く受けるかたがいます。

ご自分でも気づかず、神経が敏感になって洞察力が強まるなど、詮索を深めたりナーバスになることがあります。

適切に活かせれば、ウラ事情を見抜くなど発見や気づきによる方向転換が可能になりす。


【One Point】 その点では相応に意味のある逆行です。

水星の影響を受けやすい若年層のかたがメインですが、社会人でもホロスコープ(出生天球図)次第です。

それによっては影響を受けますので活かされてください。



≪留(ステーション)の時期≫

以上、ポイントのみお届けいたしました。

すべての人が水星の逆行の影響を受けるわけではなく、一部の若いかたが多く、しかも、ケース・バイ・ケースによる一時期のことなので、それもトピに関心を示さなかった理由です。

「星講座-水星編」を配信している手前ご説明いたしました。

水星にかぎらず「星の逆行にはどんな意味があるのか」といったご質問を受けることがあります。

その場合、逆行そのものには大きな意味はないので、通常どおりリーディングをすればよいとお答えしています。

そのさいに、逆行に転じるときや順行に戻る「留」(ステーション)の時期に、ほかの星との位置関係によっては長めにアスペクトをとることがあります。

その場合は当然、ホロスコープ(出生天球図)によっては、ふだん以上に「水星のデレクション」を受けることが起こります。


【One Point】 逆行に何が特別な象意があるかのように感じる根本原因は、現代占星術に基礎理論がないため、象意を丸暗記するしかなく、応用展開ができないためです。

それが”星読み”に挫折していく最大の原因になっています。



【付記:「星講座 Vol.4」の受付延長について】

次の「水星」の蟹宮への入宮は7月5日になります。

逆行によって、4月30日~7月5日まで2か月間ほど双子宮に留まるためです。

「星講座 水星編」はその間お休みなので、単発の期間限定メール講座「宝瓶宮時代を生きる星講座 Vol.4 水星編-双子宮」の受付期間をしばし延長します。

総集編的な意味合いの「水星(情報)特集」になっており、多くのかたにご受講いただきたい内容が含まれるためです。

「お名前」(匿名、WEBネーム可)と「メアド」をご記入いただき、「性別」と「星講座」にチェックを入れるだけです。

お申込み承り後、1両日中に受講料5,000円(税込)のお振込先を返信いたします。

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随感14 ホロ最大の謎
2022.03.05
 
ホロスコープ随感 その14 ホロスコープ最大の謎
― 根本法則から解ける謎 ―


◆「空の星からなぜ地上のことが分かるのか?」



ホロスコープ最大の謎があります。

古来より言われてきた占星学(術)の根本命題です。

「空の星から、なぜ地上のことが分かるのか?」

物理科学が主流の現代の学校教育や社会風潮からみれば、だれもが考える常識的な疑問です。

宝瓶宮占星学を解明する前は、私もそう思っていました。



≪19世紀の神智学協会≫

「空の星から、なぜ地上のことが分かるのか?」

占星術(学)の根幹を揺るがしかねない最大の謎だといえます。

でありながら、関係者の多くは、見ないふりをして誰も答えようとはしません。

答えられないでいるのです。

ホンネはきっと、「そんなの関係がない、当たればいいじゃないか」というのが現代占星術のスタンスではないでしょうか。

なぜなら、19世紀に「神を科学する」という名目の「神智学協会」の占星術ロッジ(支部)からはじまったのが、現代占星術だからです。

占星術の根本命題に答えられないのに、「神を科学する」ことができると思われますか?

そういった本家本元の論理矛盾を、現代占星術にも垣間見ることができます。

いずれでもいいのですが、占星学(術)的な理由はハッキリしています。

現代占星術は、「海王星」の発見とともにはじまり影響を受けているからです。

なぜなら、現代占星術が自ら解釈しているように、海王星の象意の一つが“欺瞞”だからです。

古代ギリシャの世界観「四大元素説」にもとづく基礎理論を捨てて、“当たる/当たらない”の「占い」に特化したのが現代占星術です。

かつての基礎理論は近代科学の発展とともに、疑似科学となったゆえに捨てて当然ですが、理論を捨てたゆえに現代占星術は、今や「疑似信仰」に陥っています。



≪占星術信者と科学信者≫

占いとは、そういうものです。

だれもが認める客観的(科学的)な根拠がないために、どうしても“信じる/信じない”に陥らざるをえません。

客観的な事実に基づいて論考する物理学者からいえば、「神の存在証明ができないのに、なぜ信じるのか?」というのと同じです。

宗教は、どうお考えになられようとご自由ですが、一般的には“信じる/信じない”の世界で、現代は個々人の「信教の自由」が保障されています。

誰も、非難することも止めることもできません。

同様に、現代占星術を信じてもいいし、否定してもいいし、またそれを「おかしい」と論拠をもって批判する「言論の自由」も保障されています。

皆さまはどのようにお考えでしょうか。

現代占星術のバリバリ信奉者ですか? それとも科学万能主義者(信者)ですか?

どちらでもいいのです。

いずれも誤りだからです。

現代物理科学は、まだ発展途上です。

宇宙この世界を解明するには全然といっていいほど、90%以上至っていません。

そんな研究途上の科学を万能と考えるのは、信者の姿勢と同じだからです。

上述の根本命題に答えられない占星術も同様です。



≪理論なき混迷≫

繰り返します。

現代占星術は、「神を科学する」という、名目にすぎない19世紀の新興宗教団体「神智学協会」(教会)を母体にしてはじまりました。

このことを思い起こしてください。

19世紀中ごろに「海王星」が発見され、その時代にはじまったのです。

「海王星」の発見とともに、その象意にかかわる「スピリチュアリズム」(神秘主義)や、『共産党宣言』による「マルキシズム」(理想的共産主義)が起こりました。

さらには、仏教やキリスト教などの伝統ある「世界宗教」をベースに、現代的に教義解釈をしなおした「新興宗教」(カルト宗教)が、雨後のたけのこのように発生しはじめたのもこのあたりからです。

現代占星術は、いわゆる古典占星術修正派や、サビアンシンボル派、また心理占星術派など、さまざまな「術派」(教派)に分かれて現在、存在しています。

そのどれにおいても「空の星から、なぜ地上のことが分かるのか?」という根本命題に納得のいくご回答をのべている見解を聞いたことがありません。

ちなみに、宝瓶宮時代のアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)は明確にお答えできます。

宇宙この世界の根本法則に根づいた「基礎理論」があるためです。

「伝授講座」や「奥義講座」などで、すでに論証やご説明を差し上げています。

信じる占いではなく、理論的な解釈をベースに、皆さまもご自身で自由な解釈やリーディングをしていくことが可能になったのです。



≪理論的に答える≫

もう一度、書きます。

宝瓶宮占星学は、上述の命題に理論的にお答えすることができます。

ホロスコープ最大の謎「空の星から、なぜ地上のことが分かるのか?」という占星学(術)またアストロロジーの根本命題に対してです。

なぜなら、次元上昇した宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)だからです。

宝瓶宮時代というのは、過去の真実が明かされていく時代です。

また、宝瓶宮時代の歴史パラダイム「共鳴関係論」によって、人々の宇宙波動をキャッチするアンテナが漸次、高くなっていることも、その一つの理由です。

決定的には、宇宙この世界をつらぬく根本法則をホロスコープの「基礎理論」としているからです。

これまでの双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)の、「木星」による古典占星学(術)や、「海王星」によるオカルトチック(神秘主義的)な現代占星術との差異がそこにみてとれます。

現代の最先端科学、量子論(量子力学)が嚆矢(こうし)となると思われますが、「超科学」いわゆる波動共鳴科学へと宝瓶宮時代は進んでいくと予測できます。



≪客観的な事実≫

にわかには信じられないというかたもいらっしゃるでしょう。

現代人は、われ知らずとも双魚宮時代の古い常識や通念にどっぷりと浸(つ)かっているので仕方ありません。

学校教育やマスコミまた社会風潮が、古いニュートン力学などの近現代物理科学をベースにしているからです。

体(てい)のいい一種の時代的な洗脳のなかにあるといえます。

現代占星術も類似なのです。

もっとも、近現代物理科学とは真逆のスタンスです。

近代科学の発展とともに「疑似科学」(四大元素説)すなわち根拠のない非科学的な考えを、いまだにベースとしたいわゆる「迷信信仰」のスタンスが現代占星術です。

われ知らずとも気づかずにどっぷりと浸(つ)かって信じてしまうと、なにごとも周囲や客観的な事実が見えなくなるのはもちろん、ご自身の現状にさえ気づかなくなります。

さらには、歴史の曲がり角の先にある宝瓶宮時代というまったく異なる未来の方向性も、見えてこなくなるのです。

なので、過去や現状を肯定/否定を交えて、一度、冷静に見直してみるのもよいでしょう。

ほかに適切な考えや方法がないのか、そういった客観的なご判断は、現代人や科学者の本来の態度です。

従来のままで新しい潮流をご理解することはできません。

宝瓶宮時代のアストロロジーに対しても、どこかで体験されてみないと、正しいご判断はできないでしょう。










随感13 宇宙の叡智見っけ
2022.02.26
 
ホロスコープ随感 その13 宇宙の叡智見っけ
― ホロスコープと共鳴リーディング ―


◆「吉凶解釈からは見えてこない宇宙また星の叡智」



今ごろになって、ハッキリと気づいたことがあります。

「ホロスコープは星の叡智に満ちている」ということです。

以前から吉凶解釈では見えてこないことは分かっていました。

宝瓶宮占星学の「共鳴リーディング」によって見えてきた事実です。

前から感じてはいたのですが、昨今、明確に認識できました。





≪宇宙の叡智≫

「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい)の新しいアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)は、吉凶解釈を行ないません。

ただし、占星術と同じ「ホロスコープ」を一見、もちいます。

ですが別物です。

星やアスペクトなどの占星要素を「吉凶」に分けて占うのは、もはや古い考えかただからです。

吉凶解釈の場合、善悪といったご判断にとどまり、それ以上のものが出てこなくなるからです。

人知を超えた宇宙また星の叡智のメッセージが見えなくなるのです。

ただし、念のために書いておきます。

吉凶解釈でも、宇宙の意図を感じることはあります。

であっても、それ以上のものにはならないのです。

逆に、宇宙や星の意図に畏怖や恐怖を覚えることが起こります。

すると、そこから先に進むのを人は避けるようになっているのです。

そういったことが吉凶解釈では起こりえるために、人知を超えた叡智までにはたどりつけません。



≪共鳴リーディング≫

では、「共鳴リーディング」ではどうでしょうか。

「共鳴リーディング」というのは、宝瓶宮時代の歴史パラダイム「共鳴関係論」にもとづいたホロスコープ・リーディングです。

「共鳴リーディング? そんな言葉、聞いたことがないゾ」

当然です。

次元上昇した宝瓶宮時代のアストロロジーだからです。

人知れず起きた1989年の「宝瓶宮時代のビッグバン」によって、「占星学的な時代区分」が宝瓶宮時代に変わりました。

2,160年(計算値)ぶりのことです。

これまで約2,160年(計算値)続いた双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)が終わり、新しい人類歴史へと移行したのです。

占星学からいえば、「対立二元論」による古い吉凶解釈が終わり、宝瓶宮時代の「共鳴関係論」による新しいアストロロジーへと、「基礎理論」によるホロスコープ解釈がはじまっていくことを意味しています。

どちらでもいいんですよ。

個人の選択の自由が保障された現代ですから。

「対立二元論」の双魚宮時代にあって1630年から宝瓶宮時代が影響圏に入り、漸次、個人の自由や友愛精神に代表されるような「共鳴関係論」の方向性が人類歴史のメインストリームになってきたのです。



≪吉凶解釈の現場≫

では、吉凶解釈の現場では今後どのようなことが起きるのでしょうか。

ご理解やご納得していただけるかどうかは分かりませんが、少しご説明しておきます。

吉凶でもって星やアスペクトなどの「ホロスコープ」を解釈されると、占術師またホロスコープの奴隷に陥ります。

「これは凶星だから、注意が必要ね」とか「悪い運勢だね」と占断がくだされることがあります。

さらに、「このアスペクトは凶座相だから良くないことが起こるよ」など鑑定されることがあるからです。

逆も同様です。

そのことが人間は深層の意識に、無意識ながら残ってしまいます。

ご自分でも気づかずに潜在的に働くことが起こるのです。

というか、気をつけるほど逆に意識が働いてしまい、ストップがかかったり、次のプロセスやステップに進めなくなっていくことがありえます。

そのことにさえ気づかないケースが多いのです。

ですが、なかには「おかしい」とお感じになられるかたかたがいらっしゃるでしょう。

人間は、時空を超えた宇宙的な叡智を持っているからです。

そこが運命の分れ目です。

「開運」を願って占断を依頼したはずなのに、吉凶解釈で道を閉ざされることがあるのです。

そこで運勢も人生も終わりではありません。

未来があるのです。

逆に「共鳴リーディング」では、時代の流れとともにある天運の方向に宇宙の叡智との共鳴関係によって、道が見えてくることが起こります。



≪星のデレクション≫

お話は、いったん戻ります。

吉凶解釈でもって、もし「あ~、私は運が悪いのね」と信じ込んだらどうなるでしょうか。

信じ込まなくてもそういう意識が頭の片隅や潜在的に残れば、知らずに影響されるのが人間です。

俗にいう「へそ曲がり」や「反骨精神の強い人」は、逆にそんなことあるものかと奮発されることもあるでしょう。

いずれにしても、運勢変化をもたらす宇宙波動は、つねに変化し続けていて見えない世界で働いています。

そのような宇宙波動エネルギーを共鳴リーディングしているのが「星のデレクション」(運勢変化、時代変化)ともなっています。

理論を捨てた現代占星術からは、ご理解不能でしょう。

感情交じりに否定することしかできないのではないでしょうか。

かまいません。

当たる当たらないといった、もはや表層的な対立二元論の「解釈脳」にわれ知らず陥ってしまいますので、仕方ないのです。



≪宇宙の根本法則≫

それはともかく、宇宙この世界の根本法則にもとづくホロスコープのマスターキー「基礎理論」によって「共鳴リーディング」を行なうと、新しい発見が次々とあります。

新しい象意解釈や、奥深い象意の関係性が見えてくるのです。

すると、宇宙の叡智が感じられるようになります。

たとえば、現代占星術がいう凶意をカバーしたり、逆転する道や星また象意が見えてきます。

結果、どこに注意して、どのようにすればよいのか、どうすれば活かせるようになるのかを、ご理解できるようなことなどが起こります。

たぶん、類似体験をされないと、ご理解やご納得はいただきにくいと存じます。

ですが、事実です。

結局、星の動きは物理科学的に定まっています。

にもかかわらず、そのときどきの星の配置や動きを「共鳴リーディング」すると、宇宙や星に秘められた叡智が発見できるのです。

不思議でしょ。

実際のところ、宇宙の根本法則にもとづいた「基礎理論」によるホロスコープ・リーディングによって、そんな叡智の発見がありえるというお話です。










随感12 ノードの読み方
2022.02.20
 
ホロスコープ随感 その12:2つのノード[交点]の読み方
― ドラゴンヘッドとテール ―


◆「基礎理論から見えてくる正しい象意解釈」



現代占星術では、「ノード」(交点)という言葉を使います。

「ノースノード」(昇交点)、「サウスノード」(降交点)というようにです。

別の表現をいたしますと、「ドラゴンヘッド」(龍頭)と「ドラゴンテール」(龍尾)です。

後者はインド占星術(ジョーテッシュ)が用いているものです。

そのせいか、現代占星術では本家の西洋風に「ノード」(交点)という天文学用語をお使いなのかもしれません。が、そこには問題が含まれています。



≪ノード(交点)はいろいろある≫

ノード(交点)の問題点は、「どの天体(星)のノードなのか」ということです。

ノード(node:交点)は天文学用語ですが、太陽と地球以外のすべての天体(星)にあてはまります。

一方、ドラゴンヘッド&ドラゴンテールという場合、地球の衛星の「月」にかぎられます。

ドラゴンヘッド&ドラゴンテールは、太陽の軌道である黄道と、月の軌道の白道が交わる2点で、そこに太陽と月が同時に重なるとき日蝕や月蝕が観測されます。

占い好きでオカルトチックなインド人が、それをドラゴン(龍)が太陽や月を食ったと考えたためです。

太陽と地球以外のすべての天体(星)にあてはまるノード(交点)という表現と、月にしかあはまらないドラゴンヘッド&ドラゴンテールという表現のどちらが適切だと思われますか。

以下の文章を読まれて、お好きにご判断ください。



≪昇交点と降交点≫

天文学的なご説明を少ししておきます。

なぜ、それぞれの星にノード(交点)が生じるのかについてです。

太陽系天体(星)は、軌道傾斜角をもちます。

たとえば、太陽の通り道とされる黄道を水平としたとき、それぞれの惑星はいくばくかの角度をとって公転しています。

その惑星の公転面(軌道)が、黄道と2か所の位置で交わるのがノード(交点)です。

惑星や衛星などの天体が、南半球から北半球に抜ける交点は、ノースノード(昇交点)と呼ばれます。

その正反対に、北半球から南半球に通り抜ける交点は、サウスノード(降交点)です。

現代占星学は天文学の用語を流用して、衛星である月の2つの交点をノードと呼称しています。

近年の用語なので、当然、古代ギリシャのアストロロジー(通称:古典占星学)にはなかった言葉です。

要は、インド占星術もそうですが現代占星術の用語です。



≪地球の公転が太陽の黄道≫

さて、もう一つのクエスチョンです。

惑星のノード(交点)と、それぞれの惑星を回る衛星のノード(交点)は、基本となる軌道が異なるといえます。

ただし、地球の衛星の月に関しては、地球が太陽の周りを公転している軌道が、そのままいわゆる太陽の通り道とされる黄道なので同じです。

つまり、黄道というのは、地球からみた太陽の通り道であって、実際は地球のほうが太陽の周りを回っていますので、その公転面を水平とした言葉です。

そのため、月の通り道である白道の軌道傾斜角5度は、そのまま黄道に対する傾きをあらわします。

ホロスコープで、太陽系惑星と同列に月が扱われる事由の一つだといえます。

面倒くさいかたは、ご理解しようとされずスルーしてかまいません。

現代占星術的はどちらでもいいんだと存じます。

しかし、実学を標榜する宝瓶宮時代の新しいアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)では、宇宙この世界の現実に根差すために、一応はおさえておかなければならないポイントです。



≪定まっていない象意≫

結局、ノード(交点)という呼称は、どの天体(星)のノード(交点)なのかあいまいさが残るので、宝瓶宮占星学ではもちいません。

月にしか当てはまらない「ドラゴンヘッド」と「ドラゴンテール」をもちいます。

ただし、その解釈はインド占星術とは異なります。

また、象意が定まっていない現代占星術とも異なります。

宝瓶宮占星学の「基礎理論」(ホロスコープ理論)から導き出された、ドラゴンヘッドとドラゴンテールそれぞれの解釈(象意)になっています。

なので「宿業」(カルマ)を象わすとか、「人間関係の結合」を象わすといった、何にでも当てはまりそうな神秘系(オカルト系)や不思議系の解釈にはなりません。

古典占星学にはなかった占星点(Astrological Point)なので、古代ギリシャからの伝統と歴史のあるアストロロジー(通称:古典占星学)が用いた「太陽」~「土星」まで7つの星とは異なり、19世紀後後半に萌芽した現代占星術においては、象意がまだ定まっていないのです。



≪正反対の象意≫

宝瓶宮時代のアストロロジー(通称:宝瓶宮占星学)の象意解釈を、ここで詳しく述べる余地はありません。

なぜなら、「基礎理論」(ホロスコープ理論)からドラゴンヘッド&ドラゴンテールの象意は案外と簡単に導き出すことができますが、ご理解をいただくには、ご説明が長くなりすぎるためです。

なので以下、「実技講座」や「奥義講座」などをご受講されておられるかたは分かると存じますが、ポイントのみを挙げておきます。

1、「月」と「太陽」との象意がかかわっています。

当然ですよね。

太陽の黄道と、月の白道との2つの軌道の交点ですから。

2、同じく「南半球」と「北半球」とがかかわっています。

これも当然です。

結論のみを書けば、北半球に向かうのが「ドラゴンヘッド」の象意で、南半球に向かうのが「ドラゴンテール」の象意です。

ホロスコープでは「南」が上ですが、天文学では地図と同じように「北」が上です。

なので、北半球に向かうのがノースノード(昇交点)でドラゴンヘッドです。

逆に、南半球に向かうのがサウスノード(降交点)でドラゴンテールになっています。

それぞれ北半球と南半球に共鳴する象意をもちます。










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