六分(セクスタイル=60度)
2023.10.02
[第6回] ― 「アスペクト完璧講座」10月テーマ ―


★ 現代占星術で語られない補足的な「60度」 ★



一般の西洋占星術では“メジャー・アスペクト”に分類される六分(セクスタイル=60度)です。

ただし、ほかのメジャー・アスペクトの許容度数(オーブ)が8度をとることがあるのに対して、六分=60度は6度が多く、一段弱いものに定められています。

六分=60度が持つ特別な象意が関係しているためですが、当サイトでは特殊な五分(クインタイル=72度)を除いて、残り5つの単独アスペクトはすべて許容度数(オーブ)6度です。

六分=60度のアスペクトの象意の特徴は、五分(クインタイル=72度)と同様に何ゆえにどのような特徴ゆえ一段弱いものと“勘違い”されているのかを、第6回講座においてもお伝えしてまいります。

相対的な位置関係によって象意が定められている「アスペクト」は、ホロスコープ・リーディングに欠かせない最重要の構成要素です。



《 単独アスペクトとして個別に 》

先回9月の講座では「五分(クインタイル=72度)」がなぜ現代占星術では“マイナー・アスペクト”に区分されるのか、その特殊な象意をお伝えいたしました。

宝瓶宮時代の新しいアストロロジー「宝瓶星学」通称:宝瓶宮占星学では、“メジャー・アスペクト”や“マイナー・アスペクト”といった旧来からの区分は用いません。

6つの「単独アスペクト」と、6つの「アスペクト・パターン」の12個をメインにリーディングを行ないます。

12サイン(宮)や12ハウス(室)のように、「宇宙森羅の最小象徴数=12数」にのっとってアスペクトも、充分にリーディングが可能だからです。

そのなかで、「基本三数」に共鳴する4つの「基本アスペクト」はベースになっています。

さはさりながら五分(クインタイル=72度)も六分(セクスタイル=60度)も単独アスペクトとして、重要な個別の象意を持つことに変わりはありません。


【One Point】 「基本アスペクト」と呼んでいるのは「合(コンジャクション=0度)」「衝(オポジション=180度)」「三分(トライン=120度)」「矩(スクエア=90度)」の4つです。

宇宙この世界の根幹法則「基本三数」3(4)数に共鳴する象意を持つためです。




《 “宇宙は調和に満ちている” 》

“メジャー・アスペクト”と呼ばれているのは、古代ギリシャに発祥した古典アストロロジーの時代から用いられているためです。

合(コンジャクション=0度)
衝(オポジション=180度)
三分(トライン=120度)
矩(スクエア=90度)
六分(セクスタイル=60度)

の5つです。



著名な天文学者で占星師ともなったケプラー(1571-1630)は、実際にホロスコープ・リーディングを行ない多くの“マイナー・アスペクト”を発見し定めています。

それは彼が「宇宙は調和に満ちている」ということをかたく信じていた、言葉を変えれば知っていたためです。


【One Point】 彼がホロスコープ解釈の「理論」としたのは、近代科学の発展によって“疑似科学”とされ、今はない古代ギリシャの世界観「熱冷乾湿/火土風水」の“四大元素説”に基づくものでした。




《 現代(現実)に通用する 》

「アスペクト完璧講座」をご受講されておられる方であれば、ご存じのとおりでしょう。

古代ギリシャの世界観「熱冷乾湿/火土風水」によるアスペクト解釈と、宝瓶宮時代の新しい宇宙観「数理法則とクオリアル・ワールド」の根幹「基本三数」によるアスペクト解釈とでは、どちらが“リアル”か。

実際にリーディングをされてみれば「なるほど、そういうことなのね」と実感できると存じます。

ホロスコープ・リーディングが格段に“先鋭化”できるのです。

先回9月にお届けいたしました五分(クインタイル=72度)が、現代占星術で“マイナー・アスペクト”に区分されているのも、その正しい象意や適応の仕方が分からないためです。

ご自覚しにくい側面が玉に瑕(きず)ですが、4つの基本アスペクトとは異なり、特殊な象意を持っています。

今回10月にお届けいたします六分(セクスタイル=60度)も類似です。

象意の内容(アスペクトの個性)は異なりますが、重要な唯一の象意を発揮してアスペクト・パターンで効力を発揮します。


【One Point】 象意の内容はアスペクトそれぞれに“個性的”です。

「ホロスコープ」がホロスコープとして成り立つ“相対的な位置関係”に伴ない、千姿万態のアスペクトの象意がもたらされています。




《 そのまま“位置関係”に象意 》

西洋占星術の“吉凶”をメインとした“アスペクト解釈”ではなく、「基本三数」また「数理法則」の原意や本意(基本の象意、ほんとうの象意)に基づいた“リアル”なアスペクト解釈です。

宇宙的に“相対的な位置関係”に伴なう基本の象意があるためです。

「上方いろはかるた」に「餅は餅屋」という文句があります。

同じように「ホロスコープ」です。

宇宙と地上との位置関係をそのまま写しとることで成り立っていますので、位置関係に象意が秘められています。

位置関係を指す「アスペクト」の英語をみても、Aspectは“局面”を意味します。

性質や運勢また出来事といった千姿万態の“局面”は、宇宙の根幹法則「基本三数」と「数理法則」に基づいて千変万化のアスペクトによってもたらされます。


【One Point】 宇宙太陽系の動きや配置などの位置関係を、正しく写し取った「ホロスコープ」の象意は素直に“宇宙”に聞けば教えてくれます。

宇宙この世界の根幹法則「基本三数」はその解釈のベースです。



《 先回講座の「CONTENTS」 》

ご参考に、先回「五分(クインタイル=72度)」のコンテンツを掲載しておきます。

【CONTENTS】
1◇ はじめに
2◇ 数理法則「5数」:五分(クインタイル=72度)
3◇ 五分=72度の象意解釈
  【五分=72度が“マイナー・アスペクト”とされる理由】
  【特別な構成要素との関係による象意の発露】
4◇ 五分=72度の「相性」リーディング
5◇ 五分=72度の「星のディレクション」
6◇ ご自身のホロスコープにおける五分=72度

応用展開の広い「基本アスペクト」ではありませんので、少しシンプルになった「」です。

ですが、五分=72度にしかない象意の特徴や活用はしっかりとお伝えいたしましたので「なるほど、そうだったのね」とご納得していただけると存じます。


【One Point】 単独アスペクトの最後を締めくくるにふさわしいアスペクトが「六分(セクスタイル=60度)」です。

六分=60度はこの次からお伝えする数々のアスペクト・パターンの解釈に欠かせないものになっています。




※講座概要

毎月1つずつ「数理法則」の本意、当該アスペクトの象意、相性での解釈、星のディレクション(運勢変化)での解釈、ご自身のホロスコープ(出生天球図)における解釈例と網羅的かつ実践的に、読みやすくHTMLメールでお送りしています。

お好きなテーマの講座単独でも、今後の残り講座を割安でまとめてでも、今回特別に全回分を格安でもご受講が可能です。


●「アスペクト完璧講座」のテーマと配信スケジュール

第1回 合(コンジャクション=0度) …5月25~31日 配信済み
第2回 衝(オポジション=180度) …6月25~30日 配信済み
第3回 三分(トライン=120度) …7月25~31日 配信済み
第4回 矩(スクエア=90度) …8月25~31日 配信済み
第5回 五分(クインタイル=72度) …9月25~30日 配信済み
第6回 六分(セクスタイル=60度) …10月25~31日 ※次回配信
第7回 調停(メディエーション=60/120/180度) …11月25~30日
第8回 YOD(ヨッド=150/150/60度) …12月25~31日
第9回 大三角(グランドトライン=120度×3) …1月25~31日
第10回 大十字(グランドクロス=90度×4) …2月25~29日
第11回 神秘長方形(ミスティック・レクタングル=60/120/60/120) …3月25~30日
第12回 大六角(グランド・セクスタイル=60度×6) …4月25~31日



※ご参考「講座お申込みフォーム











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