どうなの? DJ SODA問題
2023.09.28
[セクハラタッチ] ― 日本ではありえない“行動” ―


ご判断は皆さまでご自由にされてください




興味はなかったのですが事実はどうなのか知りたいと思って、ホロスコープを出してみました。

“問題”となったシーンの現場の画像もあげておきます。

ご判断は、どちらのスタンスからみるかで、いろいろとあるので分かれますが、深層/真相はホラリー・ホロスコープから見えてきました。

“ミニ日韓問題”の一面が読み取れますので、軽い気持ちでのって“加害者”側にされないよう“民度”を保っておくことが必要なようです。



《 問題のあらまし 》

いろいろと噂のある「日本維新の会」の地元、大阪府の泉南市が入札によらず、毎年1億円もの随意契約をしている某会社が、泉南りんくう公園(SENNAN LONG PARK)で行なった10周年目のイベントでのことです。

開催3日目の出演者で、フォロワー数500万ともいわれる人気の「DJ SODA」(牡羊宮:ファン・ソヒ)なる女性に対して会場でセクハラ・タッチが起きた問題です。

SNSで発信したらしく、騒ぎが起きると突如、主催者側が犯人不特定のまま8月21日に刑事告発をして騒ぎが大きくなりました。

心当たりのある若い男性二人が警察に出頭し釈放されているものの、法的措置と同時に損害賠償請求も示唆していたことから、世間の風潮もふまえた今後の成り行きにも注目でしょう。

例えは悪いのですが、某国側が騒ぐ俗称“従軍慰安婦問題”や“徴用工問題”に似た匂いがしてきたことから、ますます賛否両論、自分の見解を述べる人も増えたようです。


【One Point】 それぞれに一理があるので事実はどうなのか、みてみようと思いました。

ただ、どうも東京都のコラボ問題に似た公金注入構造も根底にあるようで、事情は複雑です。ご判断は皆様に委ねるとして、ご参考にホロスコープと一連の画像を掲載いたします。




《 出演時のホロスコープ 》

3日目8月13日のイベントは朝10時のはじまりで、DJ SODAさんの出演は夕方5時~6時の1時間になっていました。

実際に問題が起きた正確な時間は分かりませんが、プログラム上はそうで時間は絞られてきますので、夕方5時40分でホロスコープを出しました。




【One Point】 夕方5時40分からASC(Ascendant:アセンダント=上昇点)が「水瓶宮」に変わるためです。

「基本三数」による「ホラリー・リーディング」からみて、いったい事実はどうだったのか、重要なポイントとなる時間だからです。




《 “問題”のシーン画像 》

ホロスコープの解説とヒントは後述いたします。

次は、イベント会場でセクハラ・タッチ問題が起きたときの一連の流れの画像をご覧ください。

まずは、「DJブース」から。



※赤丸内がパフォーマンス中のDJ SODAさんです。





※「DJブース」から観衆との垣根を設けた平場の柵のところまで降りてきて、ファンとのハイタッチやスキンシップなどをはじめます。

なぜ、運営側がここに「はしご」を設けているのか不明ですが、一段登ってファンと密接したところで、問題のセクハラ・タッチが起きています。


【One Point】 柵内、ステージ側には複数のカメラマンや警備などスタッフがいます。

ですがDJ SODAさんを制止するスタッフは写っていません。

これがもし、昭和の80年代アイドルの時代だったら、観客席に引き込まれたり、ズタボロにされる案件で、ホロスコープからいえるのは、彼女にとって“ハイテンション”な時間帯になっていました。




《 解説とリーディングのヒント 》

上掲のホラリー・ホロスコープのリーディングのヒントとミニ解説です。

仕組まれた“セクハラ事件”か、それとも偶発的な“事故”(アクシデント)なのか。

「JAL123便墜落事故」に似た“位置関係”がみられることから、“未必の故意”や“突発的なアクシデント”による事件に近い事故だといえそうです。

なぜなら、「天王星」が“イベント(出来事)の深層/真相”にかかわっていて、牡羊宮生まれ(太陽)の“DJ SODA”を象徴する「火星」と三分(トライン=120度)をとっています。

なので、どちらが悪いかではありませんが、観客の行動はもちろん、トラブルの“起因”は間違いなく彼女にあることが象わされています。

また、「天王星」が位置する牡牛宮の共鳴星「金星」が、DES(Desendant:ディセンダント=下降点)「獅子宮」の共鳴星「太陽」と当該第7ハウス(室)において、ジャストの合(コンジャクション=0度)であることも、このイベント(出来事)のホロスコープの場合、類似の側面があることになります。

根因は、どちらか一方の問題(悪い)といった二者択一の安易な“○×”式ではなく、運営を含めた三者三様の問題です。

当該ホロスコープをみても、「太陽&金星」が「MC=南中点」と「IC=北中点&天王星」の軸となって、T矩(Tスクエア=90/90/180度)を形成していることからも、立場や考えの相違が両者の間にあったことが分かります。


【One Point】 両者側に悪意はみられません。

「MC=南中点」と「IC=北中点&天王星」に、「冥王星」と「海王星」が2か所から調停(メディエーション=60/120/180度)の座相を投げかけていることもその一つです。




《 どこかで見た“構図” 》

DJパフォーマンス中は、ほぼ「冥王星」がASC=上昇点に合=0度で、感情が昂ぶっていた“ハイテンション”状態になっています。

また「海王星」がDES=下降点に三分=120度ですし、「月」がMC=南中点に三分=120度です。

上述から、“感情的なヒートアップ”と“サービス精神”さらには“感覚的な非現実性”といったエキサイト状態にあったことが読みとれます。

SNSに悪気なくアップしたことが、リツイートなど波紋を呼ぶことになります。

そこに主催者側への批判もあり、彼らも責任を回避しなければならず、犯人不特定のまま刑事告発に至ったようです。

ついでに、慰謝料なのか示談金なのか損害賠償請求をすることで、自分たちこそが“被害者”側であることを強調したいという“被害者ビジネス”ならぬ、どこかで見た“構図”が推測できます。

ホロスコープを読める方は、掲載画像もご参考にされて、ご自分なりにご判断をされていただければと存じます。


【One Point】 なぜ“セクハラ・タッチ”が起きたのかは、上掲の画像から容易に理解できます。

アーティストを含めてもいいのですが、人気スターやアイドルのコンサートなどでは避けるべきありえない「場面」(シーン)が、善意を含め意図するしないにかかわらず生じています。











「基本三数」は心技体に類似
2023.09.23
[合気:愛魂] ― 専門家やプロの時代ではなく ―



日常に役立つホロスコープ・リーディングの新セオリー



お気づきの方も多いと存じます。

その道の専門家やプロではなく、近年は市井(しせい)の“シロウト”の中から業界や時代をリードする人々が出ています。

そのように、市井の一般人が個性や才能を発揮していく時代です。

そこに時代の流れとともにある「天運」が伴ない、「宝瓶宮時代」(ほうへいきゅう じだい)の“宇宙波動エネルギー”が共鳴します。

では「基本三数」はどのようにかかわっているのでしょうか。



《 ワールド・ワイド・ウエブの成功 》

これまでは“支配/被支配”など「対立二元論」の「双魚宮時代」(そうぎょきゅう じだい)でした。

一握りの指導層(支配層、トップクラス)に、一般大衆は操られるかのように委ねて生きてきた時代です。

新聞テレビなどの「トップダウン式」のオールドメディアは、エリート主義による情報操作を行ない、国民は知らずに受け入れるしかなく、事実を知るよすがはありませんでした。

しかし、人知れず“宇宙波動”が変化した1989年の“宝瓶宮時代のビックバン”から徐々に変わってきたのです。

なぜなら、現実的にみてもこの年、今日の俗称“インターネット”と呼ばれる「ワールド・ワイド・ウェブ」(www)の実験に成功したからです。

イギリスの計算機科学者:ティム・バーナーズ=リー(双子宮)は、ベルギー生まれのロバート・カイリュー(水瓶宮)とともに、URLやHTTPまたHTMLを最初に設計し、その技術を一般解放しました。

そのため、またたくまにワールド・ワイド・ウェブこと俗称“インターネット”が世界に広まったのです。


【One Point】 誰もがSNSなどを通じて情報発信ができるようになりました。

オールドメディアによる“エリート主義”の時代から、一般国民による多様なスタンスの“ポピュリズム”(大衆主義)の時代に歴史の流れは変わっていったのです。




《 百田新党(仮)の“快進撃” 》

お話は変わりますが、話題の「百田新党(仮)」も同様です。



10月17日に旗揚げが予定されている百田新党(仮)こと「日本保守党」を立ち上げる百田氏も有本女史も政党政治は“シロウト”です。

安倍氏亡き後、国民忘却と左傾リベラル化を強める与党政治を憂い、“時事解説”や“政治評論”は行なってきたものの、国民の審判を受け現実の結果が求められる政党政治ははじめてです。

そんな彼らが、無謀にも政党を立ち上げるのは、一昔前なら「政治は遊びじゃない!」とか何とか非難囂囂(ひなんごうごう)だったと思われます。

しかし、一部のエリートの主導による双魚宮時代が終わろうとしている今日です。

もはや、旧来のトップの立場や一部の指導者が“正しい”とはかぎらず、ありていに言えば、逆に時代の流れとともにある「天運」から見放されていく運命です。


【One Point】 旧ツイッターこと「X」で百田新党(仮)改め「日本保守党(公式)」のフォロワー数はうなぎのぼりです。

自民党の25.2万を半月ほどで抜いて、9月18日現在27万を超えています。




《 “超能力者”になれる「基本三数」 》

お話はガラリと変わります。

「基本三数」は宇宙この世界の根幹法則です。

物質面に留まらず、人(ひと)の“精神性”や“身体面”また“知性作用面”など、根幹の三要素が含まれています。

地上の1点からみた宇宙太陽系空間(時間の流れ)を相対的な位置関係として写しとった「ホロスコープ」こと“宇宙数理模式図”の解読ツールともなっているのです。

知っている/知らない、納得している/納得していないにかからわず、「基本三数」によらない地上を含めた宇宙存在などありません。

結局のところ「ホロスコープ」(宇宙数理模式図)を「基本三数」でもって解釈しまたリーディングをすることで、人知を超え、宇宙に秘められた“見えない世界”の働きを察知できます。

基本三数リーディング講座」(「快気御礼! スーパー講座」)をご受講された方は、出来事の深層/真相が読めることをご存じのとおりでしょう。


【One Point】 まるで“超能力者”にでもなったかようです。

初学者クラスの基礎知識は必要ですが、事件や事故にかぎらず「ホロスコープ」のマスター・キー「基本三数」から誰にでもリーディングができます。




《 武道の極意「心技体」 》

「基本三数」という言葉を聞くと、何やら難しそうに思えるかもしれません。

さにあらず、実は驚くほど簡単です。

武道で「心技体」という言葉を聞いたことがあると存じます。

“身体”や“技”だけでなく“心”を含めた“心技体”がそろって一流の達人になれるということです。

宇宙の根幹法則「基本三数」と内容が類似していますので、武道版の展開になっています。

ご参考ながら「基本三数」の物理世界での展開は、大きく時間プロセスでは「過去/現在/未来」、空間展開では「タテ/ヨコ/奥行」、光や色では「三原色」(R/G/B、C/M/Y)等々です。

人(ひと)における「基本三数」の展開例が「心/技/体」で、たとえば、争わない武道「合気道」などを極めるのに欠かせないモットーで、宇宙この世界の根幹法則「基本三数」に通じます。


【One Point】 古来、小柄だった日本人は「柔よく剛を制す」を旨としました。

また、漫画「バキ」の渋川剛気のモデル、合気道のレジェンド塩田剛三(しおだ ごうぞう 1915-1994)氏は、まさに「心技体」を体現した達人でした。




《 間違いなかった「基本三数」 》

聞くところによると、合気道は“勝ち/負け”といった「対立二元論」を超えて、合気道の開祖(創始者)植芝盛平(うえしば もりへい 1883-1969)氏は、“和合”や“万有愛護”を理念とし、まるで「共鳴関係論」さながらです。

事実、同氏は「武は愛なり」また「愛魂」(あいき)と語っています。

公開はしていませんが、「基本三数」も類似で“愛/喜/望/感”の3(4)数になっています。

内容を公開していないのは、まだ理論的なご説明しかできないので、控えざるをえないためです。

宇宙この世界の根幹法則「基本三数」ゆえに、宇宙との位置関係を写しとった「ホロスコープ」を解釈するのに最適です。

「基本三数」また「数理法則」は、20年ほど前に解明して以来、本当に正しいのか解釈やホロスコープ・リーディングの適用を試み、確認してきました。

また宝瓶宮時代の新しい宇宙観「数理法則とクオリアル・ワールド」をアストロロジーの真髄やバックボーンとしているのも同様です。


【One Point】 期間限定ながら「快気御礼! スーパー講座」でお届けし、ご好評であることからも、今後の新しいリーディング・セオリーとして「基本三数リーディング講座」は有益です。




※ついでにご紹介いたします。アストロロジー(星学)全般については、「ホロスコープ・マスター奥義講座」でホロスコープ解釈とリーディングのノウハウをお届けしています。



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激変の7世紀/天智と天武
2023.09.19
[古代史解明6] ― 後編:統一大和の危機と新生 ―


日本の原点を築いた天武と持統そして不比等の尽力



前編「激動の7世紀/日本の原点」の続きです。

九州倭国王「阿毎多利思北孤」(あめのたりしひこ)大王が企図し、隋の冊封下から離脱して畿内国と合併して実現した統一独立国家「大和」でした。

しかし、その立役者:蘇我本宗家は「乙巳の変」(645年)によって滅び、政権奪取に成功した中大兄(なかのおおえ)ことのちの天智(てんじ)天皇と中臣鎌子こと藤原鎌足(かまたり)ですが、天智の世とその皇子(追諡:弘文天皇)の7世紀後半に建国後、最大の危機を迎えることになります。

「白村江の戦い」(663年:天智2年)の大敗北と、古代最大の内乱「壬申の乱」(672年:天武元年)です。

ですが、内乱に勝利した大海人皇子(おおあまのおうじ)こと天武(てんむ)天皇によって、今日の日本の「天運」の礎が築かれていきます。



《 兄弟ではない天智と天武 》

『日本書紀』は、天智天皇を「兄」とし、天武天皇を「弟」として描いています。

ありえません。

天智天皇(中大兄)は、万世一系の定着に最重要人物となる持統(じとう)天皇(在位:690~697年)こと鵜野讃良皇女(うのの さららの ひめみこ)をはじめ、3人の娘を天武天皇(大海人皇子)に嫁がせています。

持統天皇の和風諡号は「高天原廣野姫天皇」(たかまのはら ひろのひめの すめらみこと)です。

この意味は、『日本書紀』神代(下)に記される“葦原中国(あしはらの なかつくに)の君主”(祖)として天孫降臨させた瓊瓊杵尊(ににぎの みこと)の祖母:高天原の「天照大神」になぞらえらているのです。

事実、持統天皇は伊勢の神宮を今日のように立派にしたばかりか孫の文武(もんむ)天皇(和風諡号:倭根子豊祖父天皇=やまと ねこ とよおほぢの すめらみこと)に譲位することに命をかけ、藤原不比等(ふじわらの ふひと)の尽力もあって、天武の遺志に応えて「万世一系」の定着に成功しています。

さて、お話を戻します。

天智と天武が兄弟でない理由は、天武天皇こと大海人皇子が“正統”で、天智天皇こと中大兄は“傍流”だったゆえに、王統に食い込むために3人もの娘を大海人皇子に嫁がせたようです。


明日香村にある八角五段築成の天武/持統天皇の合葬陵(檜隅大内陵、野口王墓古墳)


【One Point】 仮に『日本書紀』が創作したように、天智と天武が兄弟だったとしても、父親が異なります。

中大兄は宝皇女(のちの斉明女帝)の連れ子になります。

早いお話が、天智と天武を兄弟としなければ「万世一系」の皇統が成り立たないための創作です。




《 『日本書紀』編纂の狙いは中央集権化 》

『日本書紀』には、どうしても譲れない“編集方針”がありました。

1)古来からの統一独立国家「大和」であること。

2)同じく神代(かみよ)からの「万世一系」の皇統であること。

やむをえないこの2つの創作以外、『日本書紀』の記述は案外と真面目で、律儀に史実を記そうと努力しています。

『日本書紀』編纂の最大の狙いは、天皇のもとに海外に対抗しうる中央集権による統一独立国家の構築です。

そのため、大和朝廷によるプロパガンダ(政治宣伝)の書だともいえます。

たとえば、つくられた“聖徳太子”によって「和をもって貴きとなす。逆らう事なきを旨とせよ」という十七条憲法が創作され、当時の緊迫した国際情勢下で近代的な律令国家への道をめざしたのです。


【One Point】 「白村江の戦い」で唐羅連合に大敗北をした中大兄の時代、国家の危機を迎えます。

ですがほどなくして、唐と新羅は仲間割れを起こして戦争をはじめています。

日本に侵攻する余裕はなくなり、逆に敵方に付かないように使者を送ってきます。




《 つくられた「聖徳太子」の実像 》

さて、太子信仰による強烈な反対意見があると承知しますが、『日本書紀』に記された「聖徳太子」は創作です。

情報が発達していない当時の人々を太子の超人伝説でダマせても常識的に考えればありえませんし、誇張だったとしても限度を超えています。

このような常識を超えた表現は、『日本書紀』の随所にみられます。

なぜかといえば、正しい歴史を記そうとして案外と律儀なところがある『日本書紀』は、それは事実ではなくやむをえない“創作”であることを伝えようとしているのです。

“聖徳太子”を創作せざるをえなかった理由は、統一大和を建国した蘇我馬子の偉大な業績を『日本書紀』に残すわけにはいかず、太子伝説をつくって逆に倒すべき“悪者”にしたかったからです。

逆に言えば、それほど蘇我馬子は傑出した人物でした。


【One Point】 「聖徳太子」という呼び名は今から80年ほど前、戦後につくられたものです。

古代の文献には出てきません。厩戸豊聰耳皇子(うまやどの とよとみみの みこ)にしても、一族もろとも集団自決したことにされ、完全に抹消されています。




《 真実が分かる『日本書紀』の記述 》

事実上、『日本書紀』の重要部分を仕切った藤原不比等の手前、彼の父が弑逆(しいぎゃく)し、滅ぼした蘇我本宗家なので、その偉大な功績は記せません。

また、神代からの由緒ある統一独立国家「大和」一国史とする必要があるため、九州倭国の実在を記すこともできないのです。

ですが、いつの世も正しく評価する人はいます。

編纂に携わったのは、当時、最高クラスの知識人たちです。

天武の皇子で編纂の総裁となった「舎人親王」(とねりしんのう)も、また『日本書紀』編纂メンバーの中にも、蘇我氏の真相を知る人はいたでしょう。

新田部皇女を実母とする舎人親王は、自らの身の安全を図って政治とは一線を画し、歌人として生き、異母:持統天皇の覚えがめでたい不比等のイエスマンとなって「舎人」(とねり:使用人)と揶揄(やゆ)されるほどでした。

彼は、事実と異なる出来事を『日本書紀』に記さざるをえないときは、真実の歴史を推測できるように、あえて尋常ならざる表現をして、読む人が疑問を抱くようにしています。

実際は、天才:不比等もそれを分かっていて許容したのかもしれませんし、逆に不比等自身がそう仕向けたのかもしれません。


【One Point】 ちなみに、“聖徳太子”(蘇我馬子)ゆかりの四天王寺で4月22日に毎年行われる「聖霊会」(しょうりょうえ)での舞楽に「蘇莫者」(そまくさ)があります。

もとは唐楽ですが、“莫(な)きものにされた蘇我氏”をかけているかのようです。




《 “権力”の天智と“祭祀”の天武 》

さて、お話を天智と天武に戻します。

支配欲また権力欲の強い中大兄(天智)は、次々と政敵(ライバル)となる皇子らを殺害しています。

大海人皇子(天武)は正反対で、「壬申の乱」で敵方に付いた臣下を許しています。

また、乱後の「吉野の盟約」では、后:鵜野讃良皇女と自らの子供たちだけでなく、天智天皇の皇子皇女ら(大友皇子の兄妹)を両腕に抱き、千年のちまでも二度と皇位争いの殺し合いをしないことを誓っています。

ほかにも、日本と国民の安寧と繁栄(五穀豊穣)を願い、天皇自ら日々の祭祀の役割を果たすなど、今日に通じる「和の象徴」として、日本人の民度のもととなる精神意識を体現しています。

古来、日本が“民族性”を「魚宮」とし“国体”を「水瓶宮」として「天運」に守られてきたのは、そのような天武天皇と、伊勢の神宮を今日のように立派にし、また孫:文武天皇への譲位による「万世一系」を体現した持統天皇の果たした役割は、欠くことができません。


【One Point】 宝瓶宮時代(ほうへいきゅうじだい)を迎え、世界的に発展していく「天運」を持つ日本の原点は激変の7世紀にあります。

統一大和を企図した、蘇我馬子(阿毎多利思比孤)をはじめ、天武天皇、持統天皇、藤原不比等らの功績が大きいのです。











激変の7世紀/日本の原点
2023.09.17
[古代史解明5]― 前編:統一大和の誕生 ―


日出ずる処の天子は九州倭国王だった蘇我馬子!



「日本」の謎を解くカギは7世紀にあります。

蘇我氏、中大兄(天智天皇)と天武天皇、持統天皇や文武天皇、藤原不比等と「基本三数」よろしく3(4)数の人物によって、激変の7世紀に日本の原点「統一大和」が建国されています。

天武(てんむ)天皇、后の持統(じとう)天皇、孫の文武(もんむ)天皇、そして藤原不比等(ふじわらの ふひと)によって、事実上の「万世一系」の皇統が定着していったからです。

卑弥呼の共立に続く「水瓶宮」で象徴される日本の“国体”のはじまりです。

日本の古代史を知るよすがとなる『古事記』(712年)も『日本書紀』(720年)も実質、7世紀の激変によって編纂されています。



《 支那の冊封下から離れる 》

「えーっ、うそーっ」という「天運」にかかわる史実を記します。

誤った「日本書紀史観」や既存の古代史とは異なります。

古代中国の史書と照合すれば分かることですが、かつては九州が「倭国」で、本州(畿内大和)は「日本」でした。


倭の女王卑弥呼が都とした「邪馬台国」にほぼ隣接する位置にあった「大宰府政庁」(元倭国の首都:模型)

古代の文化や文明は海を渡って西からもたらされたため、当時は九州倭国が先進国で大国でした。

ただ、残念なことがあります。

金印「漢委奴国王」や、「親魏倭王」の邪馬台国の卑弥呼で知られるように、九州倭国は大陸支那(China:チャイナ)の冊封下にあったのです。

ただし、これからお話する7世紀の「統一大和」の起源は、九州倭国“兄”が支那(当時は隋)の冊封下から離れて、東の小国畿内国“弟”に自ら吸収合併されるカタチではじまります。


【One Point】 このことを企図し実行に移した天才政治家が九州倭国王「阿毎多利思北孤」(あめのたりしひこ)大王です。

隋が高句麗との戦争で動けないことを見抜き、初代文帝に“弟に政務を譲る”と冊封下から離れる旨、仁義をきります。




《 隋の高祖「文帝」への仁義 》

文帝に仁義をきった第1回遣隋使は『日本書紀』に記されていません。

当然です。

九州倭国からの遣隋使ですし、邪馬台国をはじめ九州倭国が実在したことなど、神代(かみよ)からの統一大和で万世一系だったとする『日本書紀』に記すことなどできません。

それは、隋の文帝側も同様です。

1世紀の奴国(なこく:現在の博多界隈)の時代から冊封下にあった倭国が、自らの代で離脱するなど、メンツを重んじる支那ゆえ、そのような不名誉なことを正確に残すことはありません。

「倭王は天をもって兄となし、日をもって弟となす。天いまだ明けざる時、出でて政(まつりごと)を聞き、跏趺(かふ)して座す。日出ればすなわち理務を停め、我が弟に委ねんという」とワケの分からないことを倭王が言いだしたかのように『隋書』に残されています。


【One Point】 この一文に対する学者の曲解はともかく、実際は“弟:畿内国「日本」に兄:九州「倭国」を譲り、隋の冊封下から離れる”という意味です。

このときの文帝の言葉は(これまでお世話になっておきながら)「はなはだ義理なし」と『隋書』に記されています。




《 日出ずる処の天子の「独立宣言」 》

当時、隋は高句麗との戦争中で旗色はよくありません。

「倭国まで敵に回すわけにはいかない」と東アジアの国際情勢を読み切った九州倭国王「阿毎多利思北孤」大王の作戦勝ちです。

文帝に仁義をきった倭国王は、「九州倭国」を当時は小国の「畿内国」に自ら吸収合併させるカタチで隋の冊封下から離れ、統一独立国家「大和」(日本)を建国します。

当然、文化面でも軍事面でもダントツに優勢だった九州倭国の阿毎多利思北孤が、統一大和の政権をそのまま担ったのは想像にかたくありません。

直後に彼は、隋の2代目煬帝(ようだい)に第2回遣隋使を送ります。

それが、有名な「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致すつつがなきや」という煬帝を激怒させた、隋と対等な立場での事実上の独立宣言書です。


【One Point】 2世紀に卑弥呼を女王に共立して「倭国大乱」をおさめ平和がもたらされたように、『日本書紀』に初の女性天皇として記される「推古女帝」を統一大和に際して立てています。

賢い阿毎多利思比孤は、大臣(おおおみ:首相)として実権を握っています。




《 元九州倭国王の蘇我本宗家の滅亡 》

「乙巳の変」(いっしのへん:645年)は政権奪取のクーデターです。

「無謀? ホラリー乙巳の変」をご参照ください。

人望/実力/見識ともにあった統一大和の実質上の初代大王:蘇我馬子(そがの うまこ)はともかく、三代目の蘇我入鹿(そがの いるか)になると、実力はあっても横暴が目立ち、人望が損なわれます。

「中臣鎌子」(藤原鎌足:かまたり、不比等の父)とのちの天智(てんじ)天皇となる「中大兄」(なかのおおえ)は、蘇我入鹿を弑逆(しいぎゃく)し、蘇我本宗家を滅ぼし政権奪取に成功します。

そののち、孝徳天皇(在位:645~654年)をはじめ、彼らが行なったとされる“大化の改新”は、阿毎多利思北孤こと蘇我馬子の仏教立国による近代化政策を受け継いだものです。

東アジア情勢の緊迫を見抜いた蘇我馬子(阿毎多利思比孤)は、日本列島を早急にまとめた独立国家を築かないと、いつ大陸の属国になってもおかしくないことを見抜いていたのです。


【One Point】 蘇我本宗家が滅んでも、緊迫した東アジア情勢は変わりません。

統一独立国家「大和」の構築が急がれ、中央集権化が権力欲の強い中大兄(天智天皇)らのもとで進んでいくことになります。

本来の「天命開別天皇」(あめみこと ひらかすわけの すめらみこと)という和風諡号がそのことを示唆しています。




《 九州倭国の歴史を記した『古事記』 》

詳細は次回「激変の7世紀/天智と天武」で述べるとして、九州倭国の歴史書だった『古事記』に触れておきます。

一般に『古事記』は、国内向けで、『日本書紀』は漢文表記ゆえに国際向けと解説されています。

結果的にそういえますが、事実は天武天皇が稗田阿礼(ひえだの あれ)に誦習(しょうしゅう)を命じた『帝紀』や『旧事』などの撰録(せんろく)で、本来は統一大和成立までの「九州倭国」の歴史書でした。

現存の『古事記』は、統一大和の『日本書紀』に合わせて改編されていますが、それでも『古事記』が畿内国と合併した際のまま、「推古女帝」で終わっていることが証左の一つです。

もし、国内向けなら尚のこと『日本書紀』と同様に、持統天皇による孫:文武天皇(在位:697~707年)への譲位で終わっていなければ意味がありません。

もっとも、「統一大和」の合併前の前身は先進国:九州倭国ともいえますので、今はなき“古事記”(『帝紀』『旧事』)には、奴国をはじめ卑弥呼や九州倭国の歴史が描かれていたはずです。


【One Point】 中央集権による統一独立国家「大和」を早急に構築するには、神代からの「統一国家」であり「万世一系の天皇」のもとにある由緒を“ウソ”でも周知させなければなりませんでした。

畢竟(ひっきょう)、邪馬台国も卑弥呼も九州倭国も、『日本書紀』に記すことはできず、抹殺せざるをえなかった奈辺(なへん)の事情をご理解ください。











量子力学の謎と「基本三数」
2023.09.15
[二重スリット実験]― 宇宙の根幹法則からみた量子論 ―



★ 「基本三数」から量子論の限界が見える ★




で、難しいことは分かりません。

現代最先端の物理科学といっても“万能”どころか、宇宙全体の5パーセントほどしか解明できないのです。

なぜかといえば、「物理宇宙」だけでなく、物質を超えた「エネルギー宇宙」が併存するからです。

「宝瓶星学」では、宇宙この世界の根幹法則「基本三数」(クオリアル・セオリー)に基づいて、両宇宙に「共鳴宇宙」を加えて、宇宙全体を「クオリアル宇宙」と呼んでいます。

物理宇宙の最小単位「量子」の世界を解き明かそうとする量子論の巨匠たちは「量子力学の何かを理解できるようになれるとは思わないほうがいいでしょう」と述べています。

正解なのですが、では「基本三数」から何か見えてくるものはあるのでしょうか。

「ホロスコープ」を交えた「量子論」のお話です。



《 「基本三数」はマスター・キー 》

先にお答えを書いておきます。

量子論における有名な「二重スリット実験」も「量子もつれ」の謎も、物理学的な細部は分かりませんが、「基本三数」から相応にみえてきます。

なぜなら「基本三数」は、宇宙この世界の根幹法則なので、宇宙に満ちた「光」が三原色であるように、量子の世界も根幹は「基本三数」になっているためです。

“事実誤認”や“勘違い”など“誤解”の多い一部のお花畑スピリチュアリズムの「引き寄せも法則」などと結び付けた「二重スリット実験」の曲解ではなく、純粋に「基本三数」からみてみましょう。

「基本三数」によって量子論の謎がどこまで解けるのか、またホロスコープ解釈やリーディングとどうかかわっているのか、その根幹です。


【One Point】 “ホロスコープ占い”こと19世紀後半以降の現代占星術は、ご自覚はされていないと存じますが、双魚宮時代の「対立二元論」に基づいて、スピリチュアルと古典物理学(ニュートン力学)をベースにした解釈が根底にあります。





《 量子も「基本三数」から成り立つ 》

多くの方がご存じのように、量子論では「量子は“波”であり“粒”である」とされます。

これ以上のことは「現代物理学」では分からないのです。

当然ですが、「基本三数」(クオリアル・セオリー)では「1数/2数/3数」の基本三数は一体不可分で、時空を超越した「宇宙波動エネルギー」を伴なうというように宇宙この世界の根幹を解明しています。

「量子論」に当てはめると、“波”(波動性)は1数で、“粒”(粒状性)は2数、“観測問題”は3数に該当します。

さらにいえば、「量子もつれ」(quantum entanglement)において、一対の量子が時空を超越した相互関係をみせるのは、「宇宙波動エネルギー」が「基本三数」に伴なって実在するゆえです。

宇宙この世界には“物理”しか存在しないと勘違いをすると、光速を超える作用が量子間に実在する実験結果を見て、「実は光速以上のものがある!」と勘違いをしてしまいます。

残念ながら、量子といえども物質的に「粒状性」を持つ以上、光速を超えることはできません。

量子の「波動性」による時空を超越した「宇宙波動エネルギー」との共鳴作用です。


【One Point】 「物理科学のどシロウトがなに語ってんの?」と自分でも思います。

でも、宇宙この世界の根幹法則「基本三数」に伴なって、ホロスコープ・リーディングの根底にある「宇宙波動エネルギー」から間違いなくそういえます。




《 二重スリット実験の「観測」はムリ 》

量子は「波動性」と「粒状性」を併せもちますが、“波”を観測すると“粒”が見えなくなり、“粒”を観測すると“波”が見えなくなるといいます。

この「見える」という言葉に、一部のスピラーの中に勘違いをされておられる方がいらっしゃいます。

超極微小の量子は「肉眼」では見えません。

カメラなどで観測することもできません。



「二重スリット実験」のイラストは、分かりやすいように模式化したもので、スリットは数マイクロメートル(1μm=0.000001m)の幅しかなく、その間隔も1~50マイクロメートルと非常に極微狭です。

これをスクリーンというより、数10センチ~1メートルほど離れた検出装置でパターンを読み取るものだといいます。

当然、スリットを設けた“壁”も物質存在ではないでしょう。

また、量子がどちらのスリットを通ったのか「観測」しようとしても、肉眼やカメラでは不可能で、仮に撮影しようと「光」を当てれば、「実験量子」は光子の“波”や“粒”に影響を受けてしまいます。


【One Point】 さて、ご理解しにくいことを書きます。

量子の“波動性”は「1数」でホロスコープでは「12サイン(宮)」で象わされます。

“粒状性”は「2数」で「12ハウス(室)」、“観測問題”は「3数」で「12アスペクト」と共鳴しています。




《 光の速さを超える精神エネルギー 》

宇宙の根本法則は“シンプル”です。

“世界でいちばん美しい方程式”と物理科学の分野で言われるアインシュタインの「E=mc2」もそうです。

予断ですが「二重スリット実験」は、“ 世界でもっとも美しい実験”と評されています。

「E=mc2」は、「E=エネルギー(物理)」は「m」=質量と「c」=光の速さ」の2乗によって表わされるという物理宇宙の根本を解き明かしたものです。

これによって「光の速さ以上の物質は存在しない」ことが証明されます。

重要なことを書いておきます。

光の速さ以上の物質は存在しませんが、たとえば“精神エネルギー”のように物質ならざる「宇宙波動エネルギー」は、光の速さ(時空)を超越した共鳴作用が可能です。


【One Point】 このことをご理解いただかないと、「宝瓶星学」通称:宝瓶宮占星学のホロスコープ解釈やリーディングの真髄は実感できないでしょう。

もっとも、双魚宮時代の“ホロスコープ占い”現代占星術を信じるのは“信教の自由”に属します。




《 量子と人間は“フラクタル” 》

最後に、少し面白い話を書いて終わります。

宇宙この世界のすべては「基本三数」によって成り立っているため、「クオリアル宇宙」も「量子」も「ホロスコープ」も「人間」も、同じように「基本三数」構造を持ちます。

“波”であり“粒”であるとされる量子は、「心性面」と「肉体面」を持つ人間と“フラクタル”(相似性)です。

そのため、「物理科学」において「心性面」は、研究の対象外であるように、量子の“波”(波動性)は、時空(物理)を超える性質を持つことから、「物理科学」の範疇外の側面を持ちます。

この意味は、“波”を“物理的な電磁波”かのように考えて解明しようとしても、物理科学では人間の心を解明できないのと同じように、不可能なことが「基本三数」から分かります。


【One Point】 双魚宮時代の「物理科学」は、限界を迎えています。

今後の宝瓶宮時代は「共鳴関係論」を歴史パラダイムとするために、「物理科学」を超えた“波動共鳴科学”といった超科学的な分野に進まなければ、ホロスコープ解釈と同様に未来はありません。











双魚宮時代の総決算
2023.09.11
[木星の時代]― 太陽系最大の惑星の変遷 ―


“崇高”な双魚宮時代を引き継いで未来へ



人類歴史は不思議です。

「ホロスコープ」には現代占星術では明かすことができない秘密があります。

宇宙的な「アストロロジカル・エイジ」の変遷からみていくと、「双魚宮時代」(そうぎょきゅう じだい)は人類歴史の中でエポックメイキングな転換点でした。

双魚宮時代の影響圏がはじまった約2,600年前にブッダが現われ、正式にはじまって約200年後、今から約2,000年ほど前にイエスが現われています。

この歴史的な意味は小さくないのです。



《 木星の過去の象意は“科学” 》

「宗教」のお話ではありません。



宇宙学「アストロロジー」からみたとき、双魚宮時代は「木星」を共鳴星(占星術では“支配星”)としてはじまりました。

皆さまよくご存じの“拡大”や“発展”といった「木星」の未来を拓く象意だけでなく、信じられないと存じますが、当時の「木星」の象意は“科学”(精神科学)でした。

それゆえ古代ギリシャの古典「アストロロジー」(星学)なのです。

星占いこと「占星術」(アストロ・ディヴィネーション)ではありません。

木星の象意は“科学”だったと書くと、占星術関係者は「なに言ってんの?」と思われるでしょう。

お気持ちは分かりますが、事実です。


【One Point】 「アストロロジー」は双魚宮時代の影響圏にホロスコープの発祥とともに古代ギリシャ時代にはじまりました。

それ以前の「白羊宮時代」(はくようきゅう じだい)の古代カルデア人よる天体観測(ホロスコポス)を受けたものです。




《 物理科学以前の“精神科学” 》

科学と言えば、現代では“物理科学”をメインとします。

近代物理科学の発展によって、宗教的な主観を排し客観的な物質的探究を是としたためです。

一長一短があるのですが、それ以前は“精神科学”と呼べるものが“科学”(学術)でした。

誤解を恐れずに言えば、仏教やキリスト教(高等宗教)は当時、世界で最高の学問だったのです。

日本でも、双魚宮時代の前半期に位置する平安時代や鎌倉時代の仏教は、“大学院”にも相当する最高の学問かつ学府だったことが知られています。

西洋でも、初期キリスト教は古代ギリシャのフィロソフィー(愛智、学術、科学)を取り入れて、キリスト教神学を形成したことからも同様です。


【One Point】 現代からみれば、仏教もキリスト教も“信じる/信じない”の宗教にすぎません。

19世紀中頃に発見された「海王星」の象意の影響でもあり、それ以前の双魚宮時代の共鳴星「木星」の象意とは似て非なるかなり異なるものです。



【ご参考:12数は宇宙森羅の最小象徴数】

小惑星の中で最も重要な象意を持つのが、小惑星番号1番の「ケレス」です。

宝瓶宮時代のアストロロジー「宝瓶星学」通称:宝瓶宮占星学では、「十大惑星」(メイン・プラネット)に「ケレス」と「ドラゴンヘッド&ドラゴンテール」を加えてリーディングします。

「数理法則」どおり「12数」は“宇宙森羅の最小象徴数”なので、プラネットも12(13)個の星(またアストロロジカル・ポイント)を用います。




《 「木星」から「海王星」へ 》

象意は時代とともに変化します。

当時は“学問”(科学)であった「木星」も、人類を“発展”に導いてきた近世に入ると、近代物理科学のカテゴリーから離れて“精神”的な象意が認識されていくようになりました。

西洋占星術の古い占星師が、木星の象意を“宗教”や“学問”などと解釈することがあるのはそのためです。

今日、19世紀後半以降、魚宮また双魚宮時代の共鳴星(支配星)は「海王星」に変わりました。

近代になって1781年に「天王星」が発見され、1846年に「海王星」、1930年に「冥王星」など「土星外惑星」(トランス・サタニアン)が次々と発見されます。

これによって、「蠍宮」は火星から冥王星に、「水瓶宮」は土星から天王星に、「魚宮」は木星から海王星に“支配星”の変更が行われました。


【One Point】 天王星の発見から20年後の1801年に「ケレス」が発見されています。

土星外惑星に匹敵する重要な星です。ですが「ケレス」自身の象意ゆえか、現代占星術ではメイン・プラネット(十大惑星)に入れてもらえません。




《 残り、あと2年4か月ほど 》

「木星」は、仏教やキリスト教など“伝統宗教”(世界宗教)を象わします。

一方、19世紀中頃に発見された「海王星」は、そこから派生した“新興宗教”(新宗教)を象わします。

「木星」は、もともと“学術”(フィロソフィー)などを象わし、「海王星」は“まだ見ぬ理想”など、思い込みや信仰に通じる形而上的な象意を持つためです。

また、「海王星」の発見に前後して、仏教やキリスト教など世界宗教の教義を、現代向けに“世俗的”に焼き直した新興宗教が数多く誕生していることもその証左です。

日本では幕末から明治にかけて、名前を挙げれば知らない人がいないまさに“宗教”(新興宗教、地域宗教)が乱立しています。

「海王星」の古い象意“まだ見ぬ理想”によって、マルクスの「理想的共産主義思想」と同時に世界的な“心霊ブーム”こと「近代スピリチュアリズム」(神秘主義)が、19世紀後半以降に起きた事実があります。

ちなみに、アストロロジーから“ホロスコープ占い”に堕した現代占星術の母胎となった当時の「神智学協会」も、霊媒師マダム・ブラヴァッキーのもとに誕生した新興宗教です。

今日、考えなければならないのは、発見されてのちホロスコープを1周し、2009年から影響圏を含めて魚宮をトランシットしはじめた「海王星」による「双魚宮時代のリバイバル」のディレクションが、あと2年余り2006年の1月に完全に終わろうとしていて、現代は“双魚宮時代の終末”にあることです。


【One Point】 当サイトの用語で「星のディレクション」というとき、“運勢変化”や“時代変化”を象わします。

今日、双魚宮時代の完全終了を迎える“終末”にあたって、重要なのは「双魚宮時代の総決算」です。



【ご参考:TOPや為政者の天運失墜】

ちなみに、書いておきます。

「個人の信仰」はいいのですが、教団として“組織化”されると、共産主義も宗教組織も一部で腐敗が起こります。

双魚宮時代は、“支配/被支配”の「対立二元論」を歴史パラダイムとする宇宙波動エネルギーのもとにあるためです。

その一方で、宝瓶宮時代は「共鳴関係論」を歴史パラダイムとする時代です。

「個」が重要な時代であると同時に、日本人が得意な「友愛的精神」(和、絆、民度)の両立による、宇宙波動エネルギーによる「共鳴関係論」の時代です。

その方向に時代の流れとともにある「天運」が伴ないます。

それゆえ、双魚宮時代の終末は、これまで人類歴史や大衆を導いてきた“TOP”や“為政者”への運勢(天運)は働きにくくなっています。




《 双魚宮時代の総決算 》

いろんな意味で、双魚宮時代は“美しい時代”でした。

いまでこそ“宗教”の範疇に属しますが、仏教やキリスト教は当時最高の学問(科学)でもあったのは述べたとおりです。

また、“まだ見ぬ理想”「極楽浄土」(厭離穢土)や「天上天国」を想い描き、“善悪の対立二元観”によって、人類に“人倫道徳”を指し示し、人としての成長をうながしてきた人類歴史の隠れた“メイン・ストリーム”だったのです。

白羊宮時代の“闘争”や“自己主張”から抜け出して、良し悪しはともかく人類に秩序と憐憫をもたらし、“神と悪魔(サタン)”といった対極的な善悪観と同時に天国理想(木星の時代)によって大衆を導いてきた時代です。

一方、双魚宮時代の末期(海王星の時代)は、世界を二分する対立闘争(共産主義と心霊/神秘主義)の世情を経て、それらを総決算して、新たに宝瓶宮時代を迎えていくという「歴史プログラム」が、「基本三数」(数理法則)解釈のホロスコープから見えてきます。


【One Point】 ブッダやイエスのような“精神指導者”が人類歴史を牽引する時代は終わりました。

「双魚宮時代の総決算」として、今後は役目を終えて「天運」が伴ないにくいTOPや為政者ではなく、美しい精神意識を引き継ぐ一人ひとり個々人が重要になっていく時代です。











基本三数リーディング講座
2023.09.11
[初学者でもプロの味]― 1、2、3(4)数でホロを読む ―


信じられないかもしれませんが「基本三数」はスゴイ!



「立ちどころ!」にプロ級のリーディングができるようになる最新セオリー「基本三数リーディング講座」のご案内です。

「快気御礼!スーパー講座」をお申し込まれた方は、骨子は同じですので、ご受講の必要はありません。

宝瓶宮時代のミラクルな宇宙の根幹法則「基本三数」に基づいた、最新リーディングのノウハウが身につく即実践可能な特別講座です。

主観にもとづいた膨大な象意解釈をも適切にチョイスして活かすこともできる理論ベースの講座です。






《 ホロスコープと「基本三数」 》

「基本三数リーディング」のセオリーは、シンプルで確実なので初学者でも即、実践が可能です。

「えーっ! こんな実際的でカンタンな方法があったの!」と驚かれます。

拡大してもキレイなベクター形式のPDFによる「実例解説」とともにお届けするメールによる講座です。

好きな時に好きな場所で何度でも読み返せるのはもちろん、ご質問も無料で受け付けています。

実例解説は、どなたでもご存じながら真相が不明な下記の有名な事件または事故です。

なぜ、「1+1=2」くらい超簡単なのかというと、そもそも「ホロスコープ」が拠って成り立つ宇宙この世界、その根幹法則「基本三数」自体によるセオリーだからです。


【One Point】 実は宇宙この世界もホロスコープも「基本三数」で解明できます。

そのため“自分で作った試験問題を自分で解く”ように「基本三数リーディング」は可能です。




《 5つの著名な実例がテキスト 》

下記の5つの“イベント”が講座テキストです。

事件または事故が起きた瞬間のホロスコープに「基本三数リーディング」のセオリーを適用する、奇跡の方法を解説し、お届けいたします。

1、木原妻の元夫不審死事件(2006-2023)
2、プリゴジンの乱/反転とプリゴジン機撃墜(2023)
3、JAL123便墜落事故(1985)
4、安倍元首相銃撃事件(2022)
5、ハワイ/マウイ島山火事(2023)

すべて“真相”が疑われ、不明とされるものばかりです。

ところが「あら、不思議?」。

「基本三数リーディング」で謎が解けます。

「基本三数リーディング」のセオリーを知ると、身近な日常生活の出来事や、ほかの興味深い事件や事故、また慣れてきたらという条件付きですが、通常のネイタル・ホロスコープ(出生天球図)などにも応用することが可能です。

ホロスコープ・リーディングの基礎となるセオリーだからです。


【One Point】 「基本三数リーディング」を適応の仕方に踏み込んでお届けするのは初公開というか、先頃、わずか1週間で受付を締め切った「快気御礼! スーパー講座」以来です。




《 実例のポイントご紹介 》

以下、上記実例解説のポイントのみを簡単にご紹介いたします。

1、木原妻の元夫不審死事件

別に“複数の犯人がいる」ことが示唆されているホロスコープとなっていました。

ただし、事件はコールドケース(迷宮入り)として扱われることが象わされています。



2、プリゴジンの乱/反転とプリゴジン機撃墜

反乱の声明を出した時刻と、突如、進軍を停止し、反転して引き返した時刻が24時間の差なので、「月」の位置の違いが正反対の出来事につながっている興味深い事例です。

その2か月後に起きたプリゴジン機の墜落は、“最新式ミサイルによる撃墜”であることがホロスコープからリーディングできます。



3、JAL123便墜落事故

事故調が発表した“圧力隔壁”の損壊ではないのは明白です。

プリゴジン機墜落原因と同じ配置(アスペクト)が、相模湾上空を通過時のホロスコープにあって、その解説を「基本三数リーディング」のセオリーからお届けいたします。



4、安倍元首相銃撃事件

事件の瞬間の「ホラリー・ホロスコープ」は、殺害事件にあるまじき“完璧”なものでした。

特殊なケースなので、一般的なリーディングのご参考にはなりにくいのですが、時代変化の今日には、このような想定外のリーディングの結果は信じられないという方もいらっしゃるでしょうが、ホロスコープの奥深さを知ることは可能です。



5、ハワイ/マウイ島山火事

近年100年ほどのアメリカの山火事のなかで、最大の犠牲者が出た先月8月8日に発生したばかりの大規模火災です。

その深層また真相が「基本三数リーディング」から天災なのか、ミスによる火災なのか、それとも意図されものなのか、はっきりと解読できます。




【One Point】 マウイ島山火事でも、なんと「水星&火星」の合=0度のアスペクトがみられます。

最先端技術が発展している今日、このような事件や事故はますます起きることでしょう。




《 すべてのホロスコープの基礎 》

「なんだ、“基本三数リーディング”ってホラリー・リーディングのことなの?」

違います。

すべてのホロスコープの基本は「ホラリー・ホロスコープ」なんです。

“事件”や“事故”が起きた「イベント」の瞬間を、個人が「オギャーッ!」と生まれた“誕生”の瞬間に変えれば、「ネイタル・ホロスコープ」(出生天球図)になります。

また、過去ではなく未来のある時点に変えれば、「トランシット・ホロスコープ」(未来天球図)になります。

それらすべてに「基本三数リーディング」は適用可能です。

宝瓶宮時代の新しいアストロロジー「宝瓶星学」通称、宝瓶宮占星学では、宇宙波動エネルギーに伴なう「星のディレクション」(運勢変化、時代変化)を、その根底に置いています。

「基本三数リーディング」のとっかかりに事件や事故のホロスコープは、最も適しているためです。


【One Point】 宝瓶宮時代最先端のリーディング・ノウハウです。

「スーパー講座」の骨子と類似です。

ただし受講料は7万円です。

もとい。

期間は未定ですが今なら限定的に4万円(税込)での割引料金です。



※宝瓶宮時代に相応しく、「実学」となるホロスコープ・リーディングをお一人ひとり自ら切り開いていただければと存じます。



■ 講座テキストの中身

「kouza-QReading2023.zip」…圧縮フォルダ(約14.1MB)

【セオリー解説】
1、表紙&ごあいさつ。
2、なぜ基本三数リーディングか。
3、数理ホロスコープとは。
4、「基本三数リーディング」セオリーメモ。

【ホロスコープと事例解説】
5、木原妻の元夫不審死ホロスコープ。
6、【解説】木原妻の元夫不審死…5頁
7、プリゴジンの乱_反転ホロスコープ。
8、プーチンとプリゴジンのホロスコープ。
9、プリゴジン機撃墜のホロスコープ。
10、【解説】プリゴジンの乱_反転、撃墜 6頁。
11、JAL123便墜落事故ASCホロスコープ。
12、JAL123便墜落事故ソーラー・チャート。
13、【解説】JAL123便墜落事故 6頁。
14、安倍元首相銃撃事件のホロスコープ。
15、【解説】安倍元首相銃撃事件 5頁。
16、マウイ島山火事ソーラーチャート。
17、【解説】ハワイ/マウイ島山火事 5頁。
以上


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