「脱中国依存」第1弾
2020.07.31
 
今回は単なるお知らせの記事です。

“武漢ウイルス”による当初のマスク不足は深刻なものがありました。

理由は、第一に、ウイルスの蔓延を察した中国が、各国がそのことに気づく前に、各地の中国人を動員して世界中のマスクを買い占めに走ったためです。

第二に、日本をはじめアメリカは、中国・香港などの工場で自社マスクを製造していたのですが、中共政府はその輸出を禁止して全部を買い占め、結果、自分の国に送れなくなったことです。

マスク以外にも、部品などを中国の工場に依存していたために、“武漢ウイルス”によって、海を越えた供給がストップしてしまいました。


そういったこともあって、安倍首相は3月5日に官邸で開かれた「未来投資会議」で、サプライチェーンの見直しを次のように決めました。

1、1国(中国)への依存度や付加価値が高い製品は、日本への生産拠点の回帰を図る。

2、付加価値が高くない製品は、ASEAN諸国などへ生産拠点の多元化を図る。

その結果、4月7日に、中国からの工場移転を希望する企業に対しては、総額で2,435億円、内訳としては国内回帰分2,200億円、第三国への移転分235億円を、国が支援すると発表したのです。


このような“中国外し”ともいえる「供給の安定化」の動きに、「アメリカも同じことすすべきだ」という声がアメリカの複数の上院議員からあがりました。

同ツイートやコメントには、万単位の賛同(いいね)がついたのです。


日本政府の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」には、6月5日の先行締切りまでに、中国進出企業から90件の応募がありました。

第三者委員会での厳正な審査の結果、今月7月17日に57件、約574億円の第一次支援が決定し、経済産業省は企業名や業種を発表しました。


マスコミはもちろんネットでも、あまり見かけることがありませんので、ご参考にアップしておきます。

具体的な企業名は、経産省のホームページに以下のようにPDFでアップされています。

リンクを貼っておきます。



◆ 「採択事業者一覧」…(PDF 172KB) 2020年7月20日更新
(サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金先行審査分)



※大企業だけをみても、「肥料」の小野田化学工業株式会社、「不織布マスク」のシャープ株式会社、フェニックス電機株式会社、三菱製紙株式会社ほか、「新型コロナウイルス遺伝子検出試薬」の富士フィルム和光純薬株式会社、「医薬品」のニプロファーマ株式会社、「ワクチン」の塩野義製薬株式会社、「パワーデバイス用ウエハ」の株式会社ノベルクリスタルテクノロジーなどなど。
まずは急を要するものがあげられているようです。










対中「シーパワー包囲網」
2020.07.29
 
中国(中共)が世界覇権を奪取しようとするとき、「シーパワー」すなわち“海軍力”は欠かせません。

そのことに気づいた、巨大な陸軍をメインとした人民解放軍をかかえる大陸国家「中国」は、ウクライナから旧ソ連設計の未完の空母「ヴァリャーグ」を“商用”として購入したわけです。

ご存じのように、“商用”というのは中国お得意の真っ赤なウソで、結局、空母「遼寧」(りょうねい)に仕立てて2012年に就役させました。

しかし、第2次世界大戦をみるまでもなく、地上戦をふくめて海上戦においては、「制空権」をにぎることが、海中で隠密行動をとる「潜水艦能力」とともに重要です。

でなければ、「制海権」をにぎることがむずかしくなります。

中国は、「南シナ海」の複数の岩礁を“自国の領土”だと強弁して埋め立て、軍事基地を築くなど、最近、とみに違法な海洋侵出を強めてきました。

これに対して、近隣のアジア諸国は、なかば“泣き寝入り”状態だったといえます。


しかし、その風向きが変わったのです。

今年2020年の“武漢ウイルス”の世界的蔓延と、先月6月末の香港に対する「国家安全維持法」(国安法)を中国が国際的な約束を破って即時施行したことが、大きな要因です。

そのほかにも、これまでの複雑な事情と経緯があるのですが、トランプ大統領以上にアメリカ議会が中国のやり方に対して、ついに本気で怒りを爆発させています。

当ブログの「台湾が中国船を拿捕」(2020年6月16日記事)に書いたように、アメリカはまず空母3隻を東アジアに向かわせて、国内の中国排除に動きだしました。

今月7月、アメリカと中国の双方が南シナ海で軍事演習を行なうなか、3日前の26日にアメリカのP-8A海洋哨戒機が、中国福建省の領海直前76.5kmまで、近年まれにみる超接近による偵察を行ない、本気度をみせています。

P-8Aといえば、今年2月には、グアムとフィリピンの間の公海上で、中国7,000トン級の駆逐艦からレーダー照射を受けたことがニュースになりました。



5年前の5月には、南シナ海の岩礁埋め立てをP-8Aが監視飛行をしており、中国海軍から8回もの警告を受けましたが、「国際空域を飛行している」と返答しています。

P-8Aは、旅客機ボーイング737の機体をベースに軍事改良された哨戒機で、5月に100機めが納品され、翌6月には102機めが納品されています。

“緊急調達”が行なわれているようです。

哨戒機といっても、対艦ミサイル「ハープーン」(上画像両翼下)を搭載しており、ウエポン・ベイ(兵器格納庫)をそなえ、“グローバルホーク”の名称で知られる無人攻撃機「トライトン」との連携を前提としていて攻撃も可能です。

今回の中国領土への超接近は、P-8A海洋哨戒機だけでなく、レーダーで地上を探知する早期警戒管制機 E-8Cも同日、広東省近辺の南シナ海を偵察飛行しています。

さらには翌27日、同じく広東省付近をアメリカ軍のRC-135電子偵察機が飛行したと、中国側は発表しています。


アメリカは本気なのです。

いつでも中国を叩けるように偵察を繰り返しています。

もはや、中国は“ビビる”しかありません。

なぜなら、両国の軍事力の差は、あまりにも明確だからです。

7月26日の偵察は、中国が同日、南シナ海で実弾演習を行なっていたからだとされます。

しかし、前日の25日から、海南島背後の半島のベトナム側海域で、8月2日まで9日間にもわたる実弾演習を中国は行なうと発表していたのです。

これに対して、アメリカ側も仕掛けています。


横須賀を母港とするロナルド・レーガン空母打撃群が、フィリピン海で「日本」の海上自衛隊と「オーストラリア」の海軍とで7月19日に合同演習を行ないました。

その翌日、20日にはニミッツ空母打撃群が、インド洋で「インド」の海軍と合同演習を行なっています。

これは、安倍首相が提唱した、日本・ハワイ・オーストラリア・インドを結ぶ「セキュリティー・ダイヤモンド構想」が実現したものともいえる演習です。

また、かつての“大英帝国”でインド・太平洋などにも海外領土をもつ誇り高き“紳士の国”「イギリス」が、香港返還に関する「一国二制度」を中国に破られたこともあって、かなり怒っています。

旧盟主国として、来年2021年初めに、最新鋭空母クイーン・エリザベス打撃群を極東アジアに派遣すると発表しています。

以上のようなことは、宝瓶宮占星学サイトに2年前にアップしておいた「占星学から読む時代変革」―その1:山羊宮の土星と地政学―、メイン・タイトル“海洋国家「日本」が生き残る平和と安定の道”の記事内容が現実的に動きだしたものといえます。

星の動きや地政学からみて、大陸国家「中国」の“世界覇権侵出”に対しては、「海洋国家」である日本、アメリカ、イギリス、オーストラリアが手を結べば、容易に侵出を阻止し、「世界平和」の維持が可能になります。

いわゆる、「グローバル・シーパワー・セキュリティー」です。


ちなみに、日本国内をみますと、いまだに中国への進出を続けたり、今後も進出を企てている企業をふくめて中国政府(中共)を擁護する「親中派議員」や「媚中派官僚」がいますが、もはやかの企業や人々は、日本のみならず世界平和の“敵”といえるのが、昨今の明白な事実となっています。

実際、今月7月、アメリカの報告書では、二階俊博幹事長と今井尚哉(たかや)首相補佐官が、日本の「対中融和勢力」として実名でもって名指しされていました。

“無法国家”「中国」(中共)を排除して自国と世界を守ろうとするアメリカにとって、“敵”側の人物と認定されたわけですが、それは「日米同盟」によって平和を維持しようとする日本にとっても、また“注意”すべき人物ということを意味します。








「木登り名人」のお話
2020.07.23
 
本日23日、東京での“武漢ウイルス”感染者が、ついに366人となりました。

東京にかぎらず、大阪、愛知、福岡などの都市圏でも同様で、「緊急事態宣言」が発出される前の1日の最高感染者数をいずれも超えて感染が拡大しています。

小池都知事などは、以前とは「検査数」が増えているので、必然的に感染者数(陽性)も増えるといった発言をしますが、ことはそれだけにはとどまりません。

新たな場所で「クラスター」が発生していることからもわかるように、「検査数」の問題だけではなく、明らかに「緊急事態宣言」が解除されて、なにか“安全”かのように勘違いして気がゆるんでいるようです。

事態は、「緊急事態宣言」中となんら変わっていないのに…。


「緊急事態宣言」による「ステイホーム」は、感染拡大を防止するのに役立ちました。

だからといって、「感染者」がいなくなったわけではありません。

他人との接触が減ったぶん、新規感染者が減少したために、当初の予定どおり経済活動のことも考えて「緊急事態宣言」を解除しただけなのです。

未知のウイルスであるにもかかわらず、それを「若い人は軽症で済む」などと、明らかに感染拡大をそそのかす言葉を信じて、軽々に行動すると、間違いなく感染のリスクは一気に高まります。

若い人は体力があるぶん、ウイルスを抱えたまま発症しにくい無症状「感染者」になりやすいのですが、そのぶん発症したときには、ダメージを受けやすいことがあります。

そういった安易な人々が増えることによって、街中にウイルスはバラまかれます。

もともとイージーなタイプが感染者になりやすいので、そういった人ほど「緊急事態宣言」が解除されると安易に動き回り、感染のリスクが必要以上に高まっている昨今というのが現状です。

繰り返しますと、「緊急事態宣言」が解除されたからといって安全になったわけではなく、むしろ逆に感染の危険性が高まっている現状です。


物事は、最後の締めに向かう残り10%が大事です。

「100里を行く者は90里を半ばとす」という言葉があるように、最後の10里こそ、油断があったり、疲労が知らずに蓄積していたり、備品の耐久度が落ちていたりするため用心が必要です。


類似のお話に「木登り名人」があります。

『徒然草』第109段にでてくるので、ご存知の方も多い「高名の木登り」のお話です。

概容は、次のようなことです。


木登りの名人が、弟子に高い木に登らせて小枝を切り落とさせていました。

ところが名人は、危ない場所に登って小枝を切っているときには何も言いません。

作業が終わり、軒先まで降りてきたとき、弟子にむかって「気をつけて降りて来い」と声をかけました。

「なぜ、いまごろそのようなことを言うのか?」と問われると、名人は次のように答えました。

「めまいがするほど危ない枝に登っていれば、怖くて自分で気をつける。だから何も言う必要はない。

事故は安全な場所で、気がゆるんだときこそ起こりやすいのだ」

一理、あります。


今般のウイルスも同様です。

「緊急事態宣言」が解除になったときこそが、もっとも注意すべきなのです。

元来、慎重で用心深い「山羊宮」や「土星」の象意を強くもつ人は、「ステイホーム」の状態を続けたり、変えにくいのです。

ですが、一般的に「射手宮」や「木星」の象意が強い場合、お気楽に“イージー・ゴーイング”に行動しやすいこともあってご注意が必要なのです。


生物兵器由来で、未知の“武漢ウイルス”は、「軽症」だといっても呼気にかかわる以上、かなり苦しいことが知られています。

何よりも怖いのは、いったん感染すると、「陰性」になって自宅に帰っても、陽性や病院にいるときと同じような後遺症が、約90%の人に変わらずに残ることが明らかになっています。

感染したら“終わり”とまではいいませんが、それくらいの気持ちで注意したほうがよい悪魔の“中共ウイルス”が今般の“武漢ウイルス”です。







2020.07.23 18:18 | 固定リンク | | コメント (2)
徴用工「公示通達」を読む
2020.07.22
中国・習近平をマネたのか「文在寅」の独裁政権化が、驚くほど着々と行なわれています。

その一方で、国内では北朝鮮問題や性的スキャンダル問題で支持率は、今月7月20日の発表で44・8%、不支持率は51・0%と逆転しています。

金正恩やトランプから「文在寅はウソつき」と呼ばれ、国内でも今月17日に30代40代から「文大統領にだまされた」が検索ランキングに登場しています。

韓国の共産化という“自分の夢”しかみていない文在寅にとって、企業や国民生活など関係ありません。

“二枚舌”で「日本との貿易戦争に勝った」など、自国しかみていない国民をダマして、支配下においた司法、軍隊、警察、マスコミ、国会に続いて、「検察」をいかに攻略するか、熾烈な独裁化に向けた駆け引きが続けられています。


それはともかく、70年以上も前のいわゆる「元徴用工」を持ち出して、在韓日本企業の資産をかってに差し押さえて現金化し“賠償”にあてるという判決が、「大法院」(最高裁判所)で2018年10月に可決されました。

日本側は、1965年の「日韓基本条約」とともに締結された「日韓請求権協定」において、完全かつ最終的に解決しているとして判決を受け入れず、突き返し続けてきました。

すると韓国は、日本が受け入れなくても、来月2020年8月4日に判決書類が届いたものとみなす「公示通達」に踏み切り、まもなく資産の現金化が可能になります。

それがどのような結果をもたらすのか、当該「ホロスコープ」からリーディングしてみました。



6日前の16日にアップした「“GoToトラベル”を読む」によく似たホロスコープです。


ポイントは、「牡牛宮」のASC(Ascendant アセンダント=上昇点)に、対室のDES(Descendant ディセンダント=下降点)「蠍宮」の共鳴星、「冥王星」が上三分(アッパー・トライン=120度)をとっていることです。

これではいったいどっちが“仕掛人”なのか、象意がクロスした状態になっています。

どういうことかというと、韓国が「元徴用工訴訟問題」を持ち出して、“仕掛けてきた”のは間違いないのですが、8月4日の「公示通達発効」においては、日本も仕掛けるホロスコープになっているということです。

当該ホロスコープにおいて、“日本”を象わす「冥王星」は「木星&冥王星&土星」の連続合(ローリング・コンジャンクション=0/0度)をとっており、韓国側を象わすASC(上昇点)に上三分(120度)になっています。

仕掛けられたはずの日本側が、逆に強烈な“カウンターパンチ”を仕掛けられるものになっています。

いわば、「公示通達」を拒否し続けた日本の“意志”が、ここに象わされているわけです。


「元徴用工訴訟判決」や「公示通達」に関して、強力なウラ権限をもつはずの文在寅は、司法の問題なので政府は関与できないなどと、いつもの白々しい“ウソ”をついています。

しかし、ホロスコープは正直で、今回の「公示通達」の動機にかかわるIC(Imum Coeli イムン・コエリ=天底:北中点)には、“中心者”を象わす「太陽」が合(コンジャンクション=0度)なのです。

この場合、まっ先に司法に対して“独裁政権化”を密かに進めた韓国の“中心者”は、間違いなく「文在寅」なのです。

つまり、「公示通達」は元弁護士の文在寅が関与しています。

また、「太陽」には第12ハウス(室)で牡羊宮の「火星」が上三分(アッパー・トライン=120度)です。

この意味は、挑戦的(攻撃的)に「公示通達」を仕掛けたことを象わします。
その一方で、“誤算”(事実誤認)が潜んでいることも示唆しています。

一方、日本側を象わす「DES(下降点)」に、太陽と同様にIC(北中点)に合(0度)の「水星」が上三分(120度)です。

この「水星」は上述の「木星&冥王星&土星」と衝(オポジション=180度)をとっており、「DES(下降点)」を交えて調停(メディエーション=60・120・180)の座相を形成しています。

そのために、日本側は「公示送達」の発効は“計算済み”で、“クール”かつ“ホット”に迎えうつ手はずを整えているようです。

むしろ、“現金化”が実行されるのを、手ぐすねを引いて待っているといった状態でしょうか。


これでは、星の象意の大きさや重要性からも、韓国側に勝ち目はなく、ヘタに現金化してしまえば、日本の野党のように“巨大ブーメラン”を自ら受ける格好になっています。


【補記】
ホロスコープには記載していませんが、宝瓶宮占星学の「共鳴リーディング」から申し上げますと、「金星」を頂点に「冥王星&土星」また「DES(下降点)」を底辺とするYOD(ヨッド=60・150・150)が成り立ちます。

当該ホロスコープにおいて「金星」によって象わされる韓国は、「冥王星」また「DES(下降点)」(蠍宮)によって象わされる日本が本気になれば、“両極端”ながら完膚なきまで叩き潰せるホロスコープになっています。

知らぬは、“ウソ”をつきまくって「韓半島共産化」という自分の“夢”にひた走り、経済にうとく政治的にも“無能”というしかない文在寅自身のようです。

また、ダマされていると考えもしないで、“与党”を選んだり、表面的な見栄えをつくろうことに腐心し重要な事実がみえていない、多くの韓国民のようです。







「GoToトラベル」を読む
2020.07.16
おさまりかけた“武漢ウイルス”第1波のぶりかえしが、東京をなど首都圏をはじめ心配されるなか、来週7月22日から、大打撃を受けたホテル旅館をはじめとした観光産業を盛り返すために「GoToトラベル」キャンペーンが行なわれる予定になっています。

本日2020年7月16日の時点では、感染流入を懸念する地方の声に配慮し、当該キャンペーンから感染拡大をみせる「東京発着」を対象外とする方針を政府は決めました。

「GoToトラベル」キャンペーンは、交通費や宿泊費など国内旅行代金の一部を補助するもので、全国一律で実施する予定でした。

しかし、これを変更して「東京」を除外することで、同日開催された「新型コロナウイルス感染症対策分科会」(会長・尾身茂地域医療機能推進機構理事長)に提示し、了承を得て実施にふみきるものです。


事業規模は、1兆3500億円もの大型プロジェクトなだけに、死活問題にもかかわる観光業界などからの期待は大きく、現時点で中止にはできなかったのでしょう。

ですが、ほんとうに大丈夫なのでしょうか。

ためしに、「ホロスコープ」(天球図)を作成してリーディングをしてみてみました。



上掲のホロスコープは、キャンペーンがはじまる7月22日のものです。

ホロスコープ・リーディングの結果は、かなりヤバイ状況が読みとれますので、“感染拡大”は避けられません。


せっかくの期待の大きいキャンペーンに水をさすようで申し訳ないのですが、緊急事態宣言下の「STAY HOME」から解放されて、旅行計画をたてられて楽しみにされておられるかたも多いと存じます。

ですが、旅先での「武漢ウイルス感染」の可能性は、もちろん全員ではありませんが、ホロスコープを見るかぎり高いようです。

政府は、風邪の症状があるさいの旅行は控え、若者また高齢者の団体旅行や、大人数の宴会をともなう旅行は控えることが望ましいとの見解を示しています。

ですが、未感染のかたが旅先で感染しても、旅行中に発症することはまずありません。

その結果、帰ってこられて、日常生活に戻ってから、やがて感染がわかり、2週間の隔離期間などはありませんので、そのときには家庭や会社また地元に広げていたということにもなりかねません。

そうやって、日本全国に再び感染拡大が懸念されるホロスコープになっています。


◆ リーディングの概説(17日追記)

ここからは、上掲の「ホラリー・ホロスコープ」のポイント解説です。

わかりやすいところからご説明いたしますと、「GoToトラベル」キャンペーンを仕掛ける“政府側”に対して、その恵沢を受ける観光業界をふくめて“国民側”は、この場合、蠍宮21度の「DES(Descendant ディセンダント=下降点)」によって象わされています。

そのDES(下降点)は、日本の民族性を象わす「魚宮」の海王星を下三分(ロウアー・トライン=120度)にしていることからもそういえます。

さらに第11ハウス(室)で魚宮の「海王星」は、茫漠とした“膨張”や“事実誤認”などを象わすことから、当該ホラリー・ホロスコープでは、“感染拡大”を意味しています。

それは、DES(下降点)「蠍宮」の共鳴星「冥王星」が「木星」と合(コンジャンクション=0度)であることからもそういえますし、また木星が共鳴する「第9ハウス(室)」に位置していることからも、旅先など“遠隔地”への旅行とともに“感染拡大”を示唆するといえます。

こういった箇所からは、GoToキャンペーンによる感染拡大が読みとれます。


一方、今回のホロスコープで特徴的なのは、DES(下降点)の共鳴星「冥王星」が「木星」とともに実施側を象わす「ASC(Ascendant アセンダント=上昇点)」(牡牛宮21度)に、上三分(アッパー・トライン=120度)をとっていることです。

このことは、観光業界をふくめて国民側と、政府など実施側とが密接に関係して今回の「GoToトラベル」キャンペーンを推進せざるをえないものになっています。

よくいえば“協力関係”ですが、逆にいえば“ジレンマ”を抱えたキャンペーンです。

ご推察のように、「武漢ウイルスの感染は怖い」が、しかし「お客さまに来ていただかなければ経営が成り立たず、従業員の解雇をふくめた倒産に至る」という業界側や、長い「STAY HOMEから解放されて、旅先でストレスを発散したい」といった国民側はもちろん、実施する政府側の“ジレンマ”がこれらからリーディングできます。

最終決定は、西村大臣ら政府側が、専門分科会の意見を聞いて東京発着を除いて予定どおり実施としましたが、そこには観光業界側からの請願なども強くあったといえます。


そのことがリーディングできるのは、政府首脳など“内閣側”を象わす「太陽」と、一般大衆など“国民側”を象わす「月」のいずれもが、キャンペーンの“動機”を象わしている「IC(Imum Coeli イムン・コエリ=天底:北中点)」に、それぞれ合(0度)をとっているためです。

では、“感染拡大”は避けられないのでしょうか。


今回のキャンペーンの“現場”となる交通機関や旅館ホテルなど“観光地”を象わすことになる「MC(Medium Coeli メディウム・コエリ=天頂:南中点)」には、「土星」が合(0度)です。

さらには、“両極端”にあらわれることが多い「冥王星」が連続合(ローリング・コンジャンクション=0/0度)をとっています。

なので、現場では“慎重”に感染拡大を“セーブ”した対応をとることが象わされていますので、観光業界も、また旅行者側も気をつけることが象わされているといえます。

ですが、その一方で“両極端”にあらわれることも象わされていますので、一部で“イージー”に気をゆるめたり、ハメをはずす旅行者やまた観光地も出てくることになります。

その部分におきましては、結果、最初に書きましたように、全国規模での“感染拡大”は、やはり避けられない今回の「GoToトラベル」キャンペーンになっています。

ちなみに、数か月ほど実施を遅らせても、影響力の大きな星はさほど動きませんので、リーディング内容が根本から変わることはありません。


やはり、国民の一人ひとりが細心の注意を払い、感染しないし、感染させない、本来の日本人としての“民度”をもって行動することが重要です。

以上は宝瓶宮占星学が基礎理論とする「数理法則」によるリーディング解釈の一例です。









バックウォーター現象
2020.07.07
 
今回、洪水災害に見舞われた熊本県南端部の人吉市のお話です。

人吉市の中央を「日本最後の清流」といわれる四万十川にならぶ、球磨川(くまがわ)が流れています。

現熊本県知事の蒲島郁夫(かばしま いくお)氏は、2008年の初当選から半年後の9月、「ダムによらない治水対策」をかかげ、国営の「川辺川ダム」の建設反対を表明しました。

彼は、「治水安全度を上げるには、ダムしかないというのは河川工学的には正しいだろう」とダムの必要性を認めていました。

その一方で、「『球磨川そのものが宝』と考える流域住民の誇りを大事にし、ダムによらない治水を極限まで追求するという結論は、今もまったくブレていない」と、地元の熊本日日新聞のインタビューで述べています。

結果、人命にかかわる治水よりも、“流域住民の誇りが大事”という「詭弁」とともに、当時の「民主党政権」は、翌2009年9月に「八ツ場ダム」などとともに、マニフェストに「川辺川ダム」の建設中止を掲げました。


川辺川は、人吉市の上流1kmほどのところで球磨川に合流します。

こう書くと、川辺川は“支流”かのように思われると存じます。

ですが、アバウトで流路延長約70km、流域面積約550kmの川辺川は、全球磨川水系の3分の1を占め、人吉市上流の合流部までにかぎれば、主流の球磨川よりも大きい水量や流域面積を誇っているのです。

要は、人吉市上流に限定すれば、球磨川よりも大きいのが川辺川なのです。


かつて球磨川は、1963年から3年連続で大水害が発生しました。

そこれを受けて、国は翌1966年に洪水防止のために、九州最大級の「川辺川ダム」建設計画を発表しました。

当該ダムの最大の受益地である人吉市をはじめ、流域市町村は「ダム建設促進協議会」をつくり、建設を後押ししてきた歴史や経緯があります。

ところが、蒲島県知事は、そのような流域住民のダム建設促進の経緯を無視し、逆にダム建設に反対する左派の意をくんで「『球磨川そのものが宝』と考える流域住民の誇りを大事にし…」と、一方的な“ウソ”の理由で、当時の「民主党政権」の決定によって「川辺川ダム」は建設中止に追い込まれてしまったわけです。

このことが、今月2020年7月の大災害と犠牲につながったのは、ほぼ確実です。


球磨川では、今回、8か所にもおよぶ氾濫を起こし、警察庁によると、昨日6日までに水没した球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」の入居者で心肺停止状態だった14人を含む、22人の死亡を新たに確認し、亡くなった人は、計44人におよぶと発表しています。

それ以外にも、1人が心肺停止、10人が行方不明になっているという現状です。

人吉市では今回、最大で9m以上も浸水した地域が確認されています。

球磨川中流域の人吉市は、周囲を山に囲まれた盆地で、上流域の球磨川や川辺川の洪水は、人吉盆地に集まることが知られています。

ところが、人吉市の直下の下流は、およそ60kmもの峡谷が続く地形です。

そのため、集中的に大雨が降ると、洪水の流下が阻害され、人吉盆地に洪水が滞留する「バックウォーター現象」が起こるのです。

それが9m以上の浸水を招いた理由で、同時に、過去に連続して人吉市で大水害が生じた理由でもあります。

それゆえ国は、球磨川上流域には、すでに市房ダムや幸野ダムがあるために、人吉市上流域で最大の流域をもった川辺川に、九州最大級の「川辺川ダム」の建設を計画したわけです。

熊本県また人吉市に住む為政者である以上、蒲島県知事もまた学者でもあったことから、このような地形をはじめ過去の大洪水を知らないはずはありません。

実際、「川辺川ダム計画」の対象地域の立ち退きや、移転先への移転は済んでいたのです。

それを「左派政党」や、それにくみする「市民団体」また「弁護団」は、“反対運動”や“訴訟”を起こし、当時の人吉市長もそうですが、蒲島県知事もまた「民主党政権」も、八ツ場ダムなどとともに川辺川ダムの建設中止を決定してしまいました。

一方の「八ツ場ダム」の場合、その後、自民党政権で建設継続となり、昨年2019年3月に完成し、テストを行なっていました。

そこに起きたのが、「令和元年東日本台風」と呼称される10月の台風19号による首都圏の大水害でした。

テスト中にもかかわらず、「八ツ場ダム」は満々と水を蓄え、水害を最小限に防いだのです。

それに比べて、建設中止のままだった「川辺川ダム」は、今回の大水害と犠牲を招く結果になりました。


結局、「ダムによらない治水」を掲げた蒲島県知事は、今回の大水害と犠牲に対し、7月5日の会見で「ダムによらない治水を目指してきたが、費用が多額でできなかった」と述べています。

つまり、“費用”を理由に実質的には、何もしてこなかったことが明らかになりました。

ちなみに、「川辺川ダム」の建設はストップしています。

ですが、全面中止になったわけではなく、書類上は生きています。

そのため、今回の大洪水と犠牲を機に、復活する可能性がないわけではありません。

というか、今後の集中豪雨が続く以上、相応の環境保護は必要とはいえ、それ以上に人命と流域住民の安全を考えて再度、建設に踏み切るのがスジだといえます。

もし、そうなったとき、建設反対を唱えていた左翼勢力や、蒲島県知事はどのように動くのでしょうか。









“アポカリプティック”
2020.07.06
 
「アポカリプティック・サウンド」をご存じでしょうか。

くだんの“神秘系”大好きな人たちや“妄想系”の人々また“都市伝説”を信じ込みやすい人は、『新約聖書』のヨハネの黙示録に記される“天使のラッパ”こと“世界終末の音”などと論じています。

天空に断続的にどこからともなく“不思議な大音響”が響きわたり、ときにラッパのように聞こえることもあれば、竜虎が吠える声のようにも聞こえ、音の種類は案外と豊富です。

最近では、中国で鳴り響いたことから、昨今の“天変地異”とも関連付けられることがあります。

ですが、科学的な原因は明らかになっていません。


ご存じでない場合、一度、聞いていただかないとイメージしにくいと存じますので、YouTube動画でご確認ください。

今、話題になっている中国の「アポカリプティック・サウンド」の動画アドレスを張っておきます。

●動画 「龍の声? 貴州省の山村に響く不気味な音 専門家も首をかしげる」
2020年7月3日アップ (1分50秒)

これは「アポカリプティック・サウンド」の一例で、案外といろんなタイプの音があります。

「アポカリプティック・サウンド」自体は、さほど珍しいことではなく、世界各地で記録されています。

「この10年間でよく起きるようになった」という人もいますが、スマホの世界的な普及によって、だれもが動画に保存して、アップできるようになったことが、近年、起きはじめたかのように思われているだけなのです。


実際、ネットをタグれば案外とアップされています。

日本国内でも動画として記録されていますので、英語や各国語でタグってみればいろいろ見つかると存じます。

なかには、カミナリや大砲の音だったり、飛行機の音を間違えているものもありますが、だいたいは“竜虎の咆哮”や、“牛の鳴き声”に似ていたり、“得体の知れない轟音”が連続的に響きわたっていたり、まれに二重奏や三重奏の“ラッパの音”のようだったりと、さまざまにあります。

一説では、洞穴に風が吹き込んだり、地底からの音などという説もありますが、であればその地域のみに起きる現象になりますが、そうでもありません。

最も有力な説は、太陽風と地磁気によって起きるというものです。

いわゆるオーロラの音響版です。

オーロラは、成層圏(11km~50km)を超えた電離層(50km~500km)で発生します。

その外側には大気層の最も外側にある外気圏(800km~)がありますので、空気がある以上、「音」は空気が振動して発生するために、その可能性は残ります。


「アポカリプティック・サウンド」は、天空に響きわたるような音の性質から、ちょうど湿らせた手でボウルのふちをなぞると不思議な音が鳴る楽器「グラスハープ」の音に似ています。

「グラスハープ」は、“天使の声”とも“悪魔のささやき”ともいわれ、18世紀に「アルモニカ」が発明されたことで大流行しました。

ですが、19世紀に悪魔の楽器とされて、姿を消しています。

要は、適度な湿度をもった大気が、“ボウル”のような役目を果たし、そこに共振する“強風”が吹いたり、もしくは“太陽風と地磁気”が反応して共振したさいに、“大気ボウル”の状態に応じて、いろんな「アポカリプティック・サウンド」が鳴り響くといえます。

いずれも上空の出来事であり、見えない空気による共振現象であることから、目に見えず、科学的にも確認がむずかしいことから、現在は推論にとどまっています。

かつて人類は、こういった“不思議な現象”に遭遇してきましたが、たとえば「カミナリ」などに代表されるように科学の進歩とともに、その原因や理由を明らかにしてまいりました。

現在では、カミナリを不思議に思う人はいないのと同様に、「アポカリプティック・サウンド」もいずれ明らかになってくるでしょう。

個人的には、「妙なる天上の音楽」を聞いたことがある経験から、“天使のラッパ”を100%否定するものではありませんが、「アポカリプティック・サウンド」自体は“世界終末の音”などではなく、地上の自然現象です。



※ご参考にあと2つ動画をご紹介しておきます。

「Apocalyptic strange sound was heard again in Slovakia,15.10.2016 What is it?」
(2分21秒)

「Strange Sounds in Terrace, BC Canada August 29th 2013 7:30am (Vid#1)」
(1分49秒)








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